ゲート 自衛隊 〈1〉接触編〈上〉レビュー
ゲート 自衛隊 全巻まとめ
ゲート 自衛隊 〈2〉炎龍編〈上〉レビュー
物語の概要
20XX年8月、東京・銀座に突如として異世界への「門(ゲート)」が出現した。門から溢れ出したモンスターと中世風の軍勢による「銀座事件」を鎮圧した後、日本政府は門の向こう側「特地」への自衛隊派遣を決定する。 陸上自衛隊のオタク自衛官・伊丹耀司二等陸尉は、第三偵察隊を率いて未開の地へ足を踏み入れる。そこで彼らが目にしたのは、炎龍に襲われたコダ村の惨状と、生き残ったエルフの少女だった。近代兵器を持つ自衛隊と、剣と魔法の世界の住民たちとの接触、そして圧倒的な武力による「特地」での活動を描いた異世界エンタテインメントファンタジーの開幕編である。
主要キャラクター
伊丹耀司(いたみ ようじ)
本作の主人公。陸上自衛隊二等陸尉。「趣味(同人誌やアニメ)のために働く」と公言するオタクだが、レンジャー輝章を持つ優秀な自衛官でもある。第三偵察隊の指揮を執り、特地での調査と住民との交流を行う。
テュカ・ルナ・マルソー
金髪のエルフ(ハイエルフ)の少女。炎龍に村を滅ぼされ、井戸に隠れていたところを伊丹率いる偵察隊に救助される。
レレイ・ラ・レレーナ
コダ村に住む魔導師の少女。15歳という若さながら賢明で冷静。異世界の言語や知識に強い関心を持ち、自衛隊との通訳的な役割を担うようになる。
ロゥリィ・マーキュリー
死と断罪の神エムロイに仕える神官であり、不老不死の肉体を持つ「亜神」。ゴスロリ服に身を包み、巨大なハルバートを軽々と振るう。伊丹たちに興味を持ち同行する。
物語の特徴
本作の最大の特徴は、「近代兵器で武装した軍隊(自衛隊)がファンタジー世界に進出する」というシチュエーションを、圧倒的なリアリズムとミリタリー知識で描いている点である。 魔法やドラゴンが存在する世界に対し、自衛隊が戦車や攻撃ヘリ、自動小銃といった現代兵器で対抗し、一方的に蹂躙するカタルシスが読者を惹きつける。一方で、単なる戦闘だけでなく、言語の壁を超えた異文化交流や、日本政府や諸外国を巻き込んだ政治的な駆け引きも詳細に描かれており、大人が楽しめる重厚な物語となっている。オタク趣味全開の主人公・伊丹の、やる気がないのに結果的に英雄になってしまうキャラクター性も魅力の一つである。
書籍情報
ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 〈1〉接触編〈下〉
著者:柳内たくみ 氏
イラスト:黒獅子 氏
出版社:アルファポリス
発売日:2013年1月6日
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あらすじ・内容
超スケールの自衛隊×異世界ファンタジー、ついに文庫化!
累計45万部突破!超人気の自衛隊×異世界ファンタジー、文庫化第一弾・後編! 『特地』の都市・イタリカ防衛戦で快勝した陸上自衛隊。ところがその頃、日本では自衛隊の活動に対する野党の追及が激しさを増していた。そしてついに、自衛官である伊丹、さらには『特地』の住人を参考人として国会に招致することが決定される。初めて門を越えた異世界の美少女達は、日本の文明に大はしゃぎ!しかし、そんな彼女達を狙う謎の影が――!?
感想
イタリカ防衛戦での自衛隊の快勝と、皇女ピニャとの協定締結。物語は順調に進むかと思われたが、直後に起きた「事件」には苦笑せざるを得ない。ピニャの部下である女性騎士ボーゼスが、協定の事実を知らぬまま伊丹を拘束し、捕虜として引き回してしまった 。
ローマ帝国程度の文明レベルである彼らにとっては常識的な処置だったのだろうが、タイミングとしては最悪である 。
その後、叱責されたボーゼスが伊丹の機嫌を取るために部屋を訪れる場面は、本作のハイライトの一つと言えるだろう 。
彼女が悲壮な覚悟を決めていたにもかかわらず、部屋の中ではすでに伊丹の部下と屋敷のメイドたちが和気あいあいと談笑していたのだ 。
そのあまりの落差に愕然とし、再び伊丹を殴ってしまうボーゼスの姿には、「仕方ない」と同情しつつも笑いがこみ上げてくる 。
物語の舞台は特地から日本へと移る。
炎龍討撃退での民間人被害を理由に、レレイ、テュカ、ロゥリィの三人が国会へ招致される展開は、現代社会の仕組みとして興味深い 。
安全な場所から現場をネチネチと批判する野党議員を、ロゥリィがその圧倒的な在り方で論破するシーンは痛快そのものであった 。
権力の監視は野党の仕事とはいえ、感情的な批判ばかりが目立つ現状に対し、ロゥリィの言葉は胸のすく思いがした 。
後半では、アメリカ、中国、ロシアといった大国の謀略が渦巻く 。
異世界への通行権を得るために三人娘を拉致しようとする各国の工作員と、それを阻止しようとする日本の特殊部隊の暗闘は見応えがある 。政治的圧力によって自衛隊が手出しできなくなった窮地で、ロゥリィがその戦闘力を爆発させ、最後は「逃げ足」に定評のある伊丹が行方をくらます展開は、まさに娯楽作品としての真骨頂だと感じた 。
最終的に、日本側が各国の工作員を一網打尽にする結末は、現実の日本には不可能だろうと思いつつも、フィクションならではの爽快感があった 。現代日本がこれほど有能に立ち回れるとは思えないが、あくまでエンターテインメントとして割り切れば、楽しめる作品だと思う。
ゲート 自衛隊 〈1〉接触編〈上〉レビュー
ゲート 自衛隊 全巻まとめ
ゲート 自衛隊 〈2〉炎龍編〈上〉レビュー
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登場キャラクター
主要キャラクター(自衛隊・日本政府関係者)
伊丹耀司
陸上自衛隊の二等陸尉であり、自他共に認めるオタクである。危険や面倒事から逃げる技量に突出しているが、部下や関係者を守る際には独自の判断力と行動力を発揮する人物である。
・所属組織、地位や役職 陸上自衛隊・二等陸尉。第三偵察隊指揮官。
・物語内での具体的な行動や成果 イタリカ近郊で騎士団に不当に拘束され、過酷な扱いを受けたが、部下には反撃させず事態の悪化を防いだ。日本への参考人招致に際しては、特地側の少女たちやピニャ皇女一行の案内役を務めた。箱根の温泉宿で襲撃を受けた際には、とっさの判断で梨紗の部屋へ避難し、銀座では群衆を利用して敵対勢力の動きを封じる策を実行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 騎士団による協定違反の被害者となったことで、帝国側との外交上の優位性を日本にもたらすカードとなった。
栗林志乃
伊丹の部下であり、格闘戦に優れた女性自衛官である。伊丹の勤務態度やオタク趣味には批判的だが、戦闘時には頼れる戦力として前線に立つ。
・所属組織、地位や役職 陸上自衛隊・三等陸曹(作中の記述に基づく)。第三偵察隊隊員。
・物語内での具体的な行動や成果 伊丹が特殊作戦群に関与していた過去を知り、衝撃を受けて逃走した。箱根の温泉宿では酒盛りをして泥酔し、伊丹を殴打して気絶させる騒ぎを起こした。銀座での移動時には、隠し持った短機関銃で即応態勢を取り、ピニャたちを護衛した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 妹はアナウンサーの栗林菜々美であり、銀座での生中継中に遭遇して言葉を交わした。
富田章
伊丹の部下であり、冷静に任務を遂行する二等陸曹である。常識的な感覚の持ち主で、伊丹や栗林の突飛な行動に振り回されることが多い。
・所属組織、地位や役職 陸上自衛隊・二等陸曹。第三偵察隊隊員。
・物語内での具体的な行動や成果 日本での移動中、ピニャとボーゼスの護衛役を務めた。箱根からの脱出時には、敵対勢力から車両と武器を強奪する実力行使に出た。銀座では群衆の中で銃を隠し持ち、伊丹の指示に従って発砲許可を帯びた警護を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 梨紗のアパートに避難した際、大量の同人誌や異様な光景に圧倒された。
嘉納太郎
日本の防衛大臣であり、特地問題対策担当大臣を兼務する政治家である。伊丹とはオタク趣味を通じて意気投合しており、政治的な建前を超えた信頼関係を築いている。
・所属組織、地位や役職 防衛大臣兼特地問題対策担当大臣。
・物語内での具体的な行動や成果 来賓失踪の報告を受けて即座に対応体制を整え、情報本部や自衛隊を動員した。箱根での襲撃に際しては、首相からの護衛中止命令に激昂しつつも従い、結果として伊丹たちを孤立させる形となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 かつて新宿二丁目のオタクショップに通っていた過去を持ち、伊丹と「同志」としての会話を交わした。
梨紗
伊丹の元妻であり、同人作家として活動している。離婚後も伊丹とは友人関係にあり、金銭的に困窮した際には彼に頼ることもあるが、互いに遠慮のない関係である。
・所属組織、地位や役職 同人作家。一般市民。
・物語内での具体的な行動や成果 逃亡中の伊丹一行をアパートに匿い、レレイやテュカに現代の衣服を選んで着せ替えた。銀座への移動時には、ネット掲示板を利用して数万人の群衆を集める作戦を立案・実行し、各国の工作員が手を出せない状況を作り出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 国会中継を見てロゥリィたちの正体を即座に特定するなど、高い情報収集能力とオタク知識を持つ。
駒門
情報本部に所属する工作員であり、飄々とした態度の裏で鋭い洞察力を持つ。伊丹たちの護衛や裏工作を担当する。
・所属組織、地位や役職 防衛省情報本部。
・物語内での具体的な行動や成果 伊丹たちの移動手段を手配し、地下鉄での追跡者選別や、銀座でのCIA局員の確保などを行った。ぎっくり腰で戦列を離れる場面もあったが、裏から手を回して各国の工作活動を封じる役割を果たした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 伊丹の「怠け者としての才能」を高く評価し、尊敬の念を示している。
本位
日本の内閣総理大臣であり、調整型の政治家である。国際的な圧力と国内のスキャンダルに板挟みになりながら、ギリギリの政治判断を下す。
・所属組織、地位や役職 内閣総理大臣。
・物語内での具体的な行動や成果 米大統領からスキャンダルを盾に来賓の引き渡しを迫られ、護衛の撤収を命じた。しかし、政権を投げ出す覚悟で完全な屈服は拒否し、事態の推移を現場の伊丹たちに託した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 最終的に体調不良を理由に入院し、辞意を表明することで政治的な責任を取った。
主要キャラクター(特地側)
ピニャ・コ・ラーダ
帝国の皇女であり、騎士団を率いる指導者である。責任感が強く、自国の存亡をかけて日本との講和を模索するが、圧倒的な文明差と国力差に翻弄される。
・所属組織、地位や役職 帝国皇女。騎士団長。
・物語内での具体的な行動や成果 部下による伊丹捕縛という失態を償うため、自ら日本へ同行することを決断した。日本の摩天楼や軍事力、図書館の知識量に圧倒され、戦争継続が不可能であることを悟った。箱根や銀座での逃避行を経て、命がけで講和を実現させる決意を固めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 日本滞在を通じて、帝国が民衆から心底支持されていない事実や、現代戦の恐ろしさを痛感した。
ボーゼス
ピニャの部下であり、女性騎士団の一員である。直情的で誇り高い性格だが、それが災いして伊丹に暴力を振るい、外交問題を引き起こした。
・所属組織、地位や役職 帝国騎士団員。
・物語内での具体的な行動や成果 イタリカへ向かう途中、伊丹たちを敵と誤認して捕縛し、後に屋敷で伊丹を殴打する不祥事を起こした。ピニャの護衛として日本へ同行し、日本の食事や文化に触れ、図書館の芸術書に関心を示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 当初は自衛隊を見下していたが、戦車や現代兵器の実力を目の当たりにし、認識を改めさせられた。
ロゥリィ・マーキュリー
暗黒神エムロイの使徒であり、見た目は少女だが九百六十一歳という長命の亜神である。戦闘と死の気配に敏感で、圧倒的な武力を持つ。
・所属組織、地位や役職 エムロイの使徒。
・物語内での具体的な行動や成果 国会での参考人招致において、議員の無礼な質問を論破し、自身の年齢を公表して議場を沈黙させた。箱根の温泉宿では、米中露の工作員による三つ巴の戦闘に乱入し、ハルバードで多数を殺害して殲滅した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 表現規制に関する質問に対し、文化の多様性と寛容さを説く答弁を行い、知性を示した。
レレイ・ラ・レレーナ
冷静沈着な魔導師の少女であり、知的好奇心が旺盛である。日本での体験を知識として吸収し、通訳としても活躍する。
・所属組織、地位や役職 魔導師。
・物語内での具体的な行動や成果 国会で自身の年齢が十五歳であることを明かし、異世界人の寿命の概念を説明した。日本での買い物ではパソコンや大量の書籍を購入し、知識の収集に努めた。箱根からの脱出時には、魔法で車両運転手を眠らせ、移動手段の確保に貢献した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 銃を「魔導の杖」と誤解するピニャたちに対し、科学的な武器であることを説明するなど、解説役も担った。
テュカ・ルナ・マルソー
エルフの少女であり、百六十五歳。日本での滞在を観光気分で楽しむ一方、精神的な不安定さを抱えている描写も見られる。
・所属組織、地位や役職 エルフ。
・物語内での具体的な行動や成果 国会で耳の形について無遠慮な質問を受けた。原宿での買い物では、山岳用品や機械式洋弓(コンパウンドボウ)を購入し、日本のファッションにも身を包んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特地へ帰還した後、いないはずの父を探す様子を見せ、心の傷が癒えていないことが示唆された。
その他のキャラクター(各国・メディア関係者)
ディレル
アメリカ合衆国大統領であり、自国の利益を最優先する強硬な姿勢を持つ。
・所属組織、地位や役職 アメリカ合衆国大統領。
・物語内での具体的な行動や成果 日本政府高官のスキャンダル情報を武器に、来賓の身柄引き渡しを強要した。銀座での作戦が失敗し、テレビ中継で自国の関与が示唆された際には、執務室で激しく怒りを露わにした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 日本の政治家を恫喝してでも目的を達成しようとする、冷徹な外交手腕を行使した。
グラハム・モーリス
CIA東京支局長であり、来賓確保作戦の指揮を執った人物である。
・所属組織、地位や役職 CIA東京支局長。
・物語内での具体的な行動や成果 銀座での待ち伏せ作戦を指揮したが、想定外の群衆と日本側の裏工作により身動きが取れなくなった。部下が日本側に拘束されたことを悟り、作戦の失敗を認めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 箱根での部隊全滅を中露の仕業と誤認させられるなど、情報の混乱に翻弄された。
栗林菜々美
テレビ局の新人アナウンサーであり、栗林志乃の妹である。
・所属組織、地位や役職 テレビ局アナウンサー。
・物語内での具体的な行動や成果 銀座の異変に気づいてカメラを回し続け、特地の一行が生中継されるきっかけを作った。姉である志乃と偶然再会し、会話の中で「狙われている」という重要情報を引き出し、全国に放送してしまう結果となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特ダネを掴もうとする姿勢が、結果として伊丹たちの安全確保(衆人環視の状況作り)に寄与した。
幸原みずき
日本の野党党首であり、国会で政府批判の材料として特地問題を追及した。
・所属組織、地位や役職 野党党首。衆議院議員。
・物語内での具体的な行動や成果 参考人招致において、ドラゴンによる被害や避難民の生活状況について伊丹やレレイたちを詰問した。しかし、ロゥリィたちに年齢や価値観の違いを突きつけられ、自身の主張の矛盾を露呈する結果となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 「可哀想な子供」というレッテル貼りで政権攻撃を試みたが、相手が人知を超えた存在であったため失敗した。
ゲート 自衛隊 〈1〉接触編〈上〉レビュー
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戦闘 一覧
[13]
イタリカ街道での伊丹捕縛
- 戦闘者:女性騎士団(ボーゼス、パナシュ率いる) vs 伊丹一行(自衛隊)
- 発生理由:騎士団が伊丹たちの車列を敵(アルヌス勢力)と疑い、武装解除を迫った際の疑念と焦り
- 結果:伊丹が暴行を受け捕縛された(自ら囮となった)。部下は協定違反回避のため反撃せず撤退した
[14]
ボーゼスの伊丹への暴行
- 戦闘者:ボーゼス vs 伊丹耀司
- 発生理由:懐柔のために部屋を訪れたボーゼスが、伊丹に完全に無視されたことへの屈辱と怒り
- 結果:ボーゼスが感情のままに暴力を振るい、屋敷中を巻き込む騒動となった
[16]
銀座でのひったくり未遂
- 戦闘者:チンピラ風の男 vs ロゥリィ・マーキュリー(および駒門)
- 発生理由:男がロゥリィの大荷物を奪おうとした
- 結果:男は失敗し荷物の重さで押し倒された。駒門がぎっくり腰になり、騒ぎとなって工作員の襲撃を未然に防いだ
[19]
栗林の伊丹への頭突き
- 戦闘者:栗林(泥酔) vs 伊丹耀司
- 発生理由:栗林が酔って結婚相手の紹介を迫り、伊丹の現実的な返答に対し「万歳」の動作をしたため
- 結果:伊丹は頭を強打され意識を失った
山海楼閣周辺での迎撃戦
- 戦闘者:陸上自衛隊特殊作戦群(特戦) vs 正体不明の武装集団(複数)
- 発生理由:武装集団が来賓(特地一行)を連れ去ろうと接近したため
- 結果:特戦がシステム連携で敵を捕捉・無力化し、撃退した(遺体に黒人と白人が含まれることが判明)
[21]
箱根山海楼閣・庭園での三つ巴戦とロゥリィの乱入
- 戦闘者:中国・ロシア・米国の工作員 vs 互い vs ロゥリィ・マーキュリー
- 発生理由:来賓拉致を目論む三国の工作員が鉢合わせし、正体不明のまま交戦状態に陥った
- 結果:ロゥリィがハルバートで次々と工作員を殺害し、残る者も同士討ちで壊滅した(ロゥリィの一人勝ち)
逃走用車両の強奪
- 戦闘者:富田、栗林 vs ワゴン車の運転手(工作員)
- 発生理由:脱出用の移動手段を確保するため
- 結果:富田が銃を突きつけ、栗林が武装解除し、レレイの魔法で眠らせて車両と武器を鹵獲した
[22]
銀座でのロゥリィによる威嚇
- 戦闘者:ロゥリィ・マーキュリー vs 飛び出した青年(群衆)
- 発生理由:群衆の中から青年が不用意に飛び出したため
- 結果:ロゥリィがハルバートを突き立てて牽制し、青年は退いた(一方的な威嚇のみで終了)
[23]
CIA工作員の無力化(露払い)
- 戦闘者:情報本部(駒門ら) vs CIA工作員(グラハムの部下)
- 発生理由:CIAによる銀座でのパニック誘発と拉致作戦を阻止するため
- 結果:「中露と見間違えた」という名目で確保・無力化され、CIAの作戦は瓦解した
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展開まとめ
13
イタリカへ急行する女性騎士団
ボーゼスとパナシュに率いられた女性騎士団は、イタリカ救援のため街道を全速で進軍していた。ボーゼスは時間こそが敵であるとして速度を優先し、兵の落伍を顧みなかったが、パナシュは戦力消耗を懸念し、やむなく速度を落とさせた。両者はイタリカの安否を案じつつ、焦燥を胸に進軍を続けた。
異様な車列との遭遇
街道上で騎士団は、イタリカ方面から接近してくる不審な箱形の車両群と遭遇した。臨検を行うため進み出た騎士団は、相手がアルヌスへ向かうと知り、敵である可能性を疑って緊張を高めた。言葉の通じにくさと初陣の緊張から疑念が膨らみ、騎士団は伊丹たちに武装解除と投降を迫った。
緊張の破綻と伊丹の捕縛
話し合いによる解決を試みた伊丹であったが、騎士団側の疑念と焦りは収まらず、暴力が振るわれた。伊丹は部下に撤退を命じ、自ら囮となって取り残され、騎士団に捕らえられた。部下たちは協定違反を避けるため反撃せず、その場を離脱した。
捕虜としての扱いと誤算
伊丹は捕虜として過酷な扱いを受け、騎士団に追い立てられながらイタリカへ連行された。これは帝国において一般的な捕虜の扱いであったが、ピニャと自衛隊の協定がすでに発効していたため、重大な協約違反となる行為であった。
ピニャの激怒と事態の理解
イタリカ到着後、捕虜として連れて来られた伊丹を見たピニャは激怒し、ボーゼスとパナシュを叱責した。伊丹の消耗した姿から騎士団の行為を察したピニャは、事の重大さと自らが不利な立場に置かれた現実を理解し、事態の収拾に苦慮することとなった。
14
眠れぬ夜の思索
夜半、ピニャは執務室で独り思索を続けていた。伊丹捕縛という協定違反がもたらす失点を、いかに軽減するかを考えねば、心を休めることが出来なかった。部下を追撃して口封じすることは不可能であり、事実がアルヌスに伝わることは避けられないと悟る。
損害を最小化するための発想転換
ピニャは失敗を消すのではなく、外交カードとしてどう扱うかに思考を切り替えた。協定違反と伊丹への非人道的扱いという二つの失点のうち、前者は謝罪で対処可能と判断する一方、後者については伊丹本人の態度次第で被害を抑えられると考えた。
伊丹を懐柔する策の立案
伊丹を説得し口を噤ませるため、贈賄や色仕掛けといった手段を検討したが、自身やハミルトンを使う案は退けた。その末、責任を取らせる意味も兼ねて、ボーゼスとパナシュに伊丹の籠絡を命じる決断を下した。
一方、屋敷での和やかな時間
フォルマル伯爵邸では、伊丹と第三偵察隊、メイド達が深夜にもかかわらず和やかに交流していた。倉田とペルシアをはじめ、それぞれが自然に打ち解け、緊張感はほとんどなかった。
ボーゼスの屈辱と暴発
覚悟を決めて伊丹の部屋を訪れたボーゼスであったが、完全に無視される状況に屈辱と怒りを募らせ、感情のまま伊丹に暴力を振るってしまった。その結果、屋敷中を巻き込む騒動へと発展する。
事態収拾と誤解の拡大
事情を聞いたピニャの前で、ボーゼスは自らの行為を認めた。伊丹側は帰還を告げるが、その発言はピニャに最後通牒のように受け取られ、さらに伊丹が元老院へ報告を求められる重要人物だという誤解を招く。
皇女の決断
事態を取り繕うため、ピニャはこのまま伊丹を帰すことは出来ないと判断し、ついに自ら同行するという決断を下した。
15
門の風景の変質
伊丹は「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」という一節を思い出しつつ、かつて門の通過がもたらした劇的な落差を振り返った。しかし現在、銀座側も特地側もアスファルトとコンクリートのドームに覆われ、ICタグ・指紋・掌紋・皮静脈・網膜など多重チェックと検疫で厳重管理されていた。門の越境体験は、もはや感動よりも「駐屯地の営門」に近い無機質な日常になっていた。
アルヌス丘の軍事拠点化
ドーム外には新築の施設群が立ち並び、防塁・壕・交通壕・掩体・鉄条網・鹿砦が偏執的に整備されていた。難民キャンプ、滑走路と格納庫の建設、空自地区でのF-4組み立てなども進み、アルヌス丘そのものが巨大な前進基地へ変貌していた。
ピニャの謝罪申し出と同行条件
協定違反の謝罪を健軍または上位指揮官へ直接行いたいというピニャの申し出を、伊丹は渋々受け入れた。ただし時間がないため随行を絞り、「高機動車に同乗できるピニャともう一人、合計二名まで」と条件を付けた。同行を断念させる意図もあったが、ピニャは単身同行を宣言し、領内実務をハミルトンに押し付けた上で出発準備を進めた。結果として護衛役を求める声が上がり、ピニャはボーゼスを同行者に指名した。
自衛隊訓練の可視化と戦争観の崩壊
アルヌスではヘリのNOE飛行、OPLからFEBAに至る広域訓練地帯、隊伍走、街並みを模した市街戦訓練施設、ゲリラ対処訓練などが展開されていた。ピニャは「杖」に見える銃を魔導師の道具と誤解し、ボーゼスも同様に解釈したが、レレイが銃の原理を説明し「魔導ではなく武器」だと否定した。さらに七四式戦車を目にして、火力の段階差を突き付けられ、帝国側が同種装備を得ようとしても無意味だと悟らされる。
帝国支配への冷ややかな距離
レレイは自身がルルドで帝国と無関係だと明言し、テュカもエルフとして距離を示し、ロゥリィも同様に黙していた。武威と抑圧で成り立つ帝国が、被支配側から心底支持されていない現実を、ピニャは遅れて理解した。
狭間将軍との会談と交渉の緊張
ピニャとボーゼスは派遣部隊本部へ案内され、初老の将軍・狭間をレレイの通訳で紹介された。狭間は丁寧に着席を促し、協定違反への謝罪と要望を確認する一方、「必要なら協定の扱いを考え直す」と言及した。ピニャはこれを侵攻の示唆に近い圧力として受け取り、冷や汗をかく。さらに陰湿そうな男が、伊丹の負傷を話題にして揶揄し、伊丹の口封じが失敗していた事実が突き付けられた。
国会招致帰還準備とレレイの疲弊
一方、伊丹は参考人招致で本土へ戻る準備を進め、冬の日本に合わせて冬服を抱えつつ中央ドーム前で待機していた。レレイは通訳業務で疲弊し、伊丹にキャンプまで送るよう頼むが、伊丹は規則や手間を理由に空き部屋で休ませ、ベッドメイキングを整えて寝かせた。伊丹自身も極度の疲労で意識が途切れ、結果としてレレイの傍らで眠ってしまう。
出発直前の同行追加という爆弾
翌日、伊丹は栗林・富田らと合流し、レレイとテュカも参考人招致対応のため同行、ロゥリィも強引に加わった。そこへ柳田が公用車で現れ、後部座席からピニャとボーゼスを降ろして「お忍びで同行」と告げた。伊丹は事前に聞かされておらず反発するが、柳田は宿泊・休暇手配済みと押し切り、通訳人材不足を理由に同行の必然を説明した。さらに柳田は狭間からの白封筒を伊丹に渡し、慰労費として使うよう示した。
16
銀座の「摩天楼」と異世界側の衝撃
帝国皇女ピニャ・コ・ラーダは「門」をくぐった先の銀座を、巨大建造物が密集する「摩天楼」として日記に記した。銀座程度で摩天楼は誇張に見えるが、帝都の宮殿や城塞しか知らないピニャとボーゼスにとっては、都市を構成する建物の大きさと密度そのものが常識外であり、樹海のように心を圧倒する光景となった。レレイ、テュカ、ロゥリィも同様に呆然と立ち尽くした。
情報本部・駒門の登場と伊丹への評価
営外手続きを終えた伊丹の前に、情報本部の案内役として駒門が現れた。駒門は笑顔を装いながらも鋭い雰囲気をまとい、伊丹は公安系や情報畑の気配を感じ取った。駒門は伊丹の経歴を読み上げ、隊内評価の低さや、怠け者の存在が集団に必要だという伊丹の屁理屈が「S」選抜の論理に転用された経緯を示し、伊丹の神経を「尊敬する」とまで言い切った。
栗林の崩壊と移動の段取り
伊丹が特殊作戦群に関わっている事実を聞いた栗林は、心がちぎれそうな表情で悲鳴を上げて逃走した。富田が慰めに回り、駒門は腹を抱えて笑った。移動は情報本部手配のマイクロバスとなり、栗林を後部に隔離する形で一行は動き出した。
国会前の服装調達と銀座の復興風景
国会に向かう前に、公式の場に不釣り合いなテュカの服装を整える必要が生じたが、栗林が機能停止中のため伊丹が判断した。一行は量販店でテュカに「一番安い」一式を急ぎ用意させた。移動中、復興が進む銀座はイルミネーションや買い物客で賑わい、再開できない店も残る一方で、人々が街を立て直そうとする逞しさが描かれた。ピニャとボーゼスは店内で生地や縫製の質と物量に目を見張った。
公費の制約と牛丼の昼食
参考人質疑までの時間と公費の食費上限(1食500円)から、伊丹は新橋で牛丼を選んだ。富田は不満を漏らしたが、レレイたちは戦闘糧食に慣れており牛丼を受け入れ、ピニャとボーゼスも「丼もの」に物怖じせず食べ、味も肯定的に受け取った。
国会組と裏ルート組の分離
国会へ向かう段で一行は分かれ、伊丹・レレイ・ロゥリィ・テュカは議事堂の控室へ案内された。一方、ピニャとボーゼスは「公式の使節ではない」ため表向き存在しない扱いとされ、栗林・富田と共に高級ホテルへ移送された。そこでは首相補佐官の白百合玲子議員と、外務省から出向の菅原浩治秘書官が待ち受け、秘密会談が行われた。
秘密会談の焦点:交渉パイプと捕虜問題
会談では、帝国政権内のキーパーソンの把握、交渉団の規模、長期滞在の実務、贈賄の扱いなど現実的な論点が積み上げられた。最大の争点として捕虜の取り扱いが提示され、日本側は侵攻将兵生存者約六千名を犯罪者として逮捕しており、瀬戸内の無人島に集約している状況が示された。白百合は身代金の習慣を否定しつつ、交換条件として「何らかの譲歩」を期待し、ピニャの後押しとして「指定する若干名の無条件即時引き渡し」が可能だと述べた。ボーゼスは捕虜との面会と名簿を求め、次回手配の約束を得て、ピニャは仲介のための武器を手にした。
国会中継の異常な注目と幸原みずきの追及
国会中継は「特地の美形エルフ」が出るというネット書き込みで注目が跳ね上がり、議場はレレイ・テュカ・ロゥリィの登場でどよめいた。最初に質問に立った少数野党党首・幸原みずきは、ドラゴンによるコダ村避難民の犠牲(四分の一・約百五十名)を掲げて伊丹を追及したが、伊丹は「ドラゴンが強かった」と受け流し、武器の威力不足や装備導入への愚痴を混ぜて応答した。防衛副大臣が鱗の強度など解析結果を補足し、犠牲ゼロを求める非現実性を示唆した。
レレイ・テュカ・ロゥリィの質疑と年齢の爆弾
幸原は対象を切り替え、レレイには生活状況を問うたが、レレイは不自由の定義を崩しつつ必要は満たされていると答え、対応問題は「ない」と断じた。テュカは耳への無躾な質問を受けつつ自己紹介し、ロゥリィは議員側の思惑を外して日本語で介入する場面が生じた。幸原が「お嬢ちゃん」と年齢を盾に窘めたことで衝突が先鋭化し、伊丹が制止のために「ロゥリィはここにいる誰より年長」と説明した結果、ロゥリィの年齢が九百六十一歳、テュカが百六十五歳、レレイが十五歳だと明かされ、議場の空気が一変した。レレイは種族と寿命の違い、ロゥリィが亜神であることなどを解説し、幸原は自らの言葉の矛盾に追い込まれた。
日暮議員の表現規制質問とロゥリィの回答
最後に日暮議員が、幼い女性を題材にした表現をどう扱うべきかという、自由と制限の問題をロゥリィに問うた。ロゥリィは、理解できない・気に入らない等を理由に文化や表現を廃絶する姿勢は差別へ行き着き、線引きは必ず極端化して抑圧に至ると述べ、行きすぎた清潔主義や健康主義が害悪へ転じると警告した。
帰路の兆候:護衛車の異変と「敵」の接近
参考人招致が終わる頃、伊丹らを迎えに向かうマイクロバスは情報本部の車に前後を固められていたが、渋滞と割り込みで隊列が乱れ、駒門の車がバスから引き離されていった。駒門は違和感を覚え、無線で「敵さんがお出でなすった」と全車に警戒を指示し、次の事態の到来を示して終わった。
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地下鉄での移動と不安の増幅
伊丹は国会議事堂前駅でレレイ・テュカ・ロゥリィと合流し、指定車両でピニャとボーゼス、護衛役の富田・栗林とも落ち合った。灰色のスーツ姿の伊丹に美女たちが付き従う構図が周囲の視線を招く一方、異世界側の面々は地下鉄の走行や暗い車窓に怯え、特にロゥリィは「地下はハーディの領域」として強い恐怖を示し伊丹にしがみついた。
駒門の合流と機密漏洩の絞り込み
霞ヶ関駅で駒門が乗り込み、移動手段の変更を把握していた者が限られる点から、機密漏洩の容疑者を二人まで絞ったと説明した。追跡者には切り返しをかけて素性を割る方針とし、漏洩者は思想団体かハニートラップ由来の可能性が高いとして、捕縛よりも情報管理とフォローを優先すると述べた。
銀座での予定変更と架線事故の発生
ロゥリィの動揺が限界に達し、伊丹は銀座で途中下車を決断した。人の流れに逆行して降車する一行は目立ったが、直後に「銀座—東京駅間で架線事故により運転停止」というアナウンスが入り、敵の示威行為と見られる妨害を結果的に回避した形となった。地上に出たことでロゥリィやピニャ、ボーゼスは安堵し、銀座の夜景に目を見張った一方、駒門と伊丹は次の手がより直接的になる可能性を警戒した。
ひったくり未遂と駒門のぎっくり腰
駒門が「分かりやすい手」として例示した直後、チンピラ風の男がロゥリィの大荷物を奪おうとして失敗し、逆に荷物に押し倒された。駒門が荷物を持ち上げようとして腰を痛め、急性の腰椎捻挫(ぎっくり腰)で倒れ込む騒ぎとなり、野次馬とサイレンで現場は衆目を集めた。隠密の襲撃が不可能となったことで、この一連の攻撃は実質的に阻止された。
梨紗の困窮と伊丹への連絡
視点は梨紗へ移り、公共料金や通信の滞納で生活が逼迫し、同人原稿の締切に追われる状況が描かれた。追い詰められた末に伊丹(元夫)へ助けを求めるメール送信を決意し、その後、夜中に伊丹本人が現れ、異世界の女性たちを連れて「ホテルが火事で焼け出された」と事情を語った。
梨紗の照合と同一人物認定
梨紗はネット記事と動画で国会参考人招致の映像を確認し、部屋にいるロゥリィ・レレイ・テュカらが報道映像の人物と同一であると突き止めた。梨紗は強い興奮を示す一方、伊丹は警戒を崩さず、部屋は雑魚寝の避難場所として機能し始めた。
避難の継続と関係性の説明
梨紗は伊丹の「元」妻であり、離婚後は友人関係として成り立っていると語った。富田は梨紗の部屋の同人誌や人形の異様さに気圧されつつ、伊丹が駒門を置き去りにした判断の是非や、宿泊先を固定せず飛び込みで動く方針を確認した。終盤、富田がうっかり十八禁BL同人誌を開いて凍りつく場面で締まった。
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未明のアパートと来賓失踪の第一報
冬の午前四時過ぎ、伊丹は原稿を仕上げて眠り込んだ梨紗に毛布をかけ、周囲を警戒する。ほどなく首相官邸では、市ヶ谷園での火災と特地からの来賓失踪が報告される。放火の疑いと担当者の負傷は判明するが、来賓の安否は不明で、報告の遅さと内容の不十分さに首相は強い苛立ちを示す。
首相の危機意識と国際環境の重圧
首相は、有事における官僚機構の鈍重さを嘆きつつ、門を巡る国際情勢の過酷さを整理する。アメリカは当然の分け前を要求し、EUは日本の権益独占を牽制し、資源国は国連共同管理を主張する。中国は資源需要と国内不満を背景に強い関心と圧力を示し、ロシアはエネルギー外交の主導権維持のため門そのものを好ましく思っていない。国内でも各勢力やマスコミ、宗教団体が情報開示と関与を求め、政治的負担は増大していた。
対中・対露認識と指導力への自省
首相は、中国の対日姿勢を「握手しながらつま先を踏む」と評し、譲歩の危険性を自覚する。一方で、先代首相の強硬な指導力と比較し、自身の配慮型政治が招いた混乱を省みる。来賓失踪の報告体制の不備を重大問題と断じつつ、事態収拾のため行動に移る決意を固める。
嘉納への要請と責任の委譲
首相は嘉納に連絡し、特地からの来賓失踪への対応として「特地問題対策担当大臣」就任を要請する。嘉納は内心で首相の投げ出し体質を批判しつつも引き受け、朝一番で会議招集、官邸での資料回収、情報本部への状況照会など、即応体制を整え始める。
夜明けのアパートと日常の再開
夜が明け、伊丹は静かに朝食の支度を始める。フレンチトーストを作り、眠る富田や栗林を気遣いながら食卓を整える。特地組ではロゥリィが祈り、ピニャとボーゼスは日本の同人誌文化に目を見張る。伊丹は朝食を勧め、一時の平穏が戻る。
嘉納の始動と官邸対応
一方の嘉納宅では、納豆と味噌汁の朝食をとりながら、予定をすべて中止し来賓失踪対応に集中する。秘書団に指示を飛ばし、官邸との連携と省庁横断の体制構築を進める。
「楽しむ」という選択と行動計画
伊丹は「喰う、寝る、遊ぶ」を掲げ、危険を承知で外出を決断する。閉じこもるより人目の多い場所の方が安全だという判断のもと、午前は分散行動、午後に新宿集合、温泉と宴会という計画を立てる。
買い物組と図書館組の分岐
女性陣は買い物へ向かい、ロゥリィ・レレイ・テュカは栗林と梨紗に同行して原宿へ。梨紗主導でレレイとテュカの衣装選びが始まり、異世界の二人は現代日本のファッションに着せ替えられて注目を集める。代金は各自負担で、三人は日本円を十分に持っていた。一方、富田はピニャとボーゼスを連れて図書館へ向かい、二人は膨大な蔵書と公開性に感銘を受け、「芸術」資料を求める。
束の間の平和と次なる波乱への含み
買い物と学習という日常的行動の裏で、来賓失踪という重大事案は動き続けている。軽やかな外出の選択は、嵐の前の静けさであり、各陣営の思惑が交錯する中、物語は次の局面へ進もうとしていた。
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新宿二丁目の「聖地」と嘉納の素顔
伊丹は新宿二丁目のかつてのオタク聖地を嘉納太郎(防衛大臣兼務・特地問題対策大臣)と訪ね、互いの昔話と漫画談義を交わした。二人は政治的駆け引き抜きの同志として振る舞い、嘉納は「命じる」と明言して責任を引き受ける姿勢を示し、伊丹は最敬礼で応じた。
予定復帰の指示と旅館護衛体制
嘉納は、伊丹側がホテルから離脱した判断を評価しつつも、敵の「伸びてきた手」を叩くため当初予定へ戻すよう命じた。来賓警護は伊丹の原隊(SFGp)に委ね、予約済み旅館へ入れと職権で指示した。
買い物過多の一行とそれぞれの戦利品
待ち合わせた一行は買い物袋だらけとなり、梨紗は大量の衣類・雑貨を購入、テュカは山岳用品と機械式洋弓、レレイは書籍多数とノートPC、ロゥリィは衣装類を確保した。ピニャとボーゼスは芸術探しが不首尾で、求める様式が噛み合わなかった。
市ヶ谷地下の指揮所と「現代戦」説明
市ヶ谷の広域指揮運用センターは明るいスタジオのような空間で、モニター群と部隊符号で状況を統合していた。竜崎二等陸佐は嘉納に、現代戦は「警察活動+ゲリラ的な不正規戦」と「周到準備の後に急所を一撃で崩す戦い」に大別され、無辜の市民に紛れる敵を選別して対処する点は癌治療に似ると説明した。
箱根・山海楼閣の警護配置と特戦の実像
作戦舞台は箱根の温泉宿「山海楼閣」で、周辺地形に特戦隊員が配置済みと示された。竜崎は「特戦=全員が超人」ではなく、特技枠も含むと述べ、伊丹については戦闘能力より「危険や嫌なことから逃げる技量」が突出していると皮肉った。非合法入手の資料にある“盛り盛り設定”は欺騙情報(兼イヤミ)だと明かされ、隊内の苦い事情も語られた。
旅館での酒盛りと栗林の暴走願望
山海楼閣では入浴・食事後、栗林と梨紗が酒とつまみを買い込み宴会化し、ピニャやボーゼス、テュカ、ロゥリィ、さらにレレイまで巻き込まれた。栗林は伊丹と富田を引きずり込み、富田は服装の乱れを指摘して「ムッツリ」扱いされ沈黙した。栗林は酔って「特戦の優秀な独身隊員に結婚を申し込みたいので紹介してくれ」と伊丹に迫り、伊丹は現実問題として上に話を通すと応じたが、栗林の万歳で頭を強打され意識を失った。
武装集団接近と静かな戦闘の開始
正体不明の武装集団が山海楼閣へ接近し、特戦はシステム連接で敵を捕捉して無力化を進めた。マスター・サーヴァント方式で後方指揮者と現場要員がペアを組み、コード名(セイバー等)で連携した。敵は複数集団に分かれるが連携が乏しく、損害を出しつつ無造作に接近して後退するなど混乱が示唆された。
敵の出自確認と「黒人・白人」の報告
嘉納は敵の政治的意図を疑い、所属推定のため人種確認を要求した。セイバーが遺体を調べ、ライト使用の是非で揉めた末に短時間許可が出る。結果、遺体に「黒人と白人」が含まれていると報告され、嘉納は深刻な意味を感じて首相官邸へ連絡しようと動いた。
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米大統領の脅迫と首相本位の譲歩
首相・本位は、米国から届いた「閣僚の不正・裏献金・汚職」などの日本語資料を突きつけられ、内閣が満身創痍の状況で致命傷になり得ると理解した。米大統領は資料の握りを背景に、特地からの来賓(高貴な身分の女性)を米国へ招待したいとして、招待状を「米エージェントが直接渡す」形で夜中でも面会させろと要求した。本位は脅しと見抜きつつ、日米関係を破綻させない範囲で「ガードをどうにかすることまで」を約束し、来賓の応諾までは保証しないという言質を取ったうえで、内心では起死回生策を組み立て始めた。
護衛中止命令と嘉納の激昂
本位からの指示として、嘉納には「来賓の警護を中止し、敵対武装勢力が連れ去るのを黙認せよ」と要約が伝えられた。嘉納は受話器に向かって激昂するが、竜崎二等陸佐は命令に従い、撤退コード「聖杯は砕かれた」を通達して特戦部隊を撤収させた。嘉納は本位に抗議するが、本位は「閣僚スキャンダルを握られ内閣が持たない」と説明しつつ、政府として引き渡しを約束したわけではなく、いずれ要求が拡大する前に「政権を投げ捨ててご破算にする」意図を明かし、最後に「日本を頼む」と涙声で託した。
伊丹の覚醒とロゥリィの“戦いの気配”
頭部を打たれて気絶同然に眠っていた伊丹は、旅館の和室で女たちの雑魚寝の中、気配で目を覚ました。縁側の籐椅子ではロゥリィがウィスキーを傾け、昂ぶった様子を見せる。彼女は「近くで誰かが戦っている」気配に反応して眠れないと訴え、伊丹を誘惑して発散を求めるが、伊丹は法や見た目の問題を理由に踏みとどまろうとする。ロゥリィが決定的に迫った瞬間、携帯電話の着信音が鳴って流れが断ち切られ、彼女は拗ねた態度を取った。伊丹が発信者を見ると表示は「閣下」であった。
CIA側(ハイデッガー)の戦況認識と政治取引の通達
場面は襲撃側へ移り、CIA所属のクワイドル・ハイデッガーは、日本の新設特殊部隊の待ち伏せで作戦が崩壊し、20名規模の要員が半数近くまで減ったと把握する。装備・地形・闇の不利も重なり撤退を進言するが、チームリーダーのチャックは上層と通信し続けた。やがてチャックは「政治的取引で自衛隊が撤退する。予定通り来賓を迎えに行く」と宣言し、ロジャーは犠牲の大きさに反発する。現場は完全には信用せず警戒を維持しつつ、買収した仲居の情報で来賓の部屋位置を把握し、旅館へ接近・突入準備を進めた。
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各国の“来賓”争奪と思惑の同時発火
日本政府が特地から重要人物(来賓)を招き、外交上の重要会談を行うという情報は各国の情報網で早期に漏れていた。来賓の東京入りが急で滞在も短期のため、各国は追加情報を待てず拙速に対応を決定した。アメリカは日本の抜け駆けに嫉妬し、来賓を拉致して自国に取り込み、後からしらばっくれて既成事実を作ろうと企図した。しかし同様の発想は米国だけではなく、中露も同じ夜に動いた結果、来賓の寝所前で複数勢力が鉢合わせする喜劇的事態が発生した。
三国工作員の遭遇と即時交戦化
中国(国家安全企画部)残余12名、ロシア(対外情報庁)残余8名、CIA残余9名が不意に出くわし、互いの所属を即断できないまま「武器を持つ敵」と認定し合った。数秒の硬直の後、銃を構えるが、そこへ黒ゴス姿の少女(ロゥリィ)が庭の築山に降り立ち、挑発的に挨拶したことで混乱が拡大した。
ロゥリィの乱入による壊滅と三つ巴銃撃戦
工作員は少女への射撃に一瞬ためらい、その隙にロゥリィが巨大なハルバードを振るって、短時間で各勢力の人員を次々と殺害した。生存者が遮蔽物に隠れて反撃を始めるが、ロゥリィは銃口を向けられる前に躱し、銃弾は他勢力にも降り注いで三つ巴の銃撃戦に発展した。狭く死角の多い旅館の庭は不利な戦場となり、灯籠や植木が破壊され、流れ弾で建物にも被害が出た。アメリカ側リーダーのチャックは報告を残して死亡し、ハイデッガーも重傷の末に死亡するなど、最終的にロゥリィ以外は全滅した。
市ヶ谷の困惑と事後処理
市ヶ谷の状況管理側は、襲撃集団が三分裂して撃ち合う異常事態と、少女が巨大な鉄斧で蹂躙する映像に唖然とした。公安警察などを投入する「対処第三項」で死体回収・武器弾薬の回収・痕跡抹消・協力(沈黙)要請などの後始末を開始した。米側は「話が付いていたのになぜ」と詰問しつつ検分を求め、日本側が応じた結果、死体の大半が中露由来と判明し、偶発的遭遇戦だったと後に分かるが、この時点の日本側は米国内の仲間割れと見ていた。旅館は防衛省共済組合の施設で協力体制があり、一般客には「裏山の戦争ごっこが庭まで入り込んだ騒ぎ」という説明で納得させた。
伊丹一行の脱出と車両強奪
伊丹一行は、追跡者が全滅しても後続を警戒し、夜明け前に旅館を出た。道中、夜中にアイドリングしているワゴン車を発見し、富田が運転手に銃口を突きつけて降車させ、栗林が過激な言動を交えつつ武装解除し、武器弾薬を鹵獲した。レレイは詠唱で運転手を睡眠状態にし、一行はワゴン車で移動を開始した。
移動方針の迷いとピニャの推測
伊丹は銀座へ直行すると待ち伏せが危険だとして方針転換を提案し、隊員たちは休暇の取り直しを口にして不満をこぼした。ピニャは「売り渡されたのでは」と疑問を呈しつつ、一連の事件(移動変更、地下鉄回避、宿舎火災、旅館襲撃)が短期間に多発している点から、講和を巡って日本国内で意思決定の対立が起き、護衛が意図的に外された可能性があると推測し、講和推進派と阻止派のせめぎ合いが背景にあるのではないかと論じた。
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サービスエリアでの小休止と伊丹・梨紗の距離感
東京近郊のサービスエリアで一行は休憩した。ロゥリィ、レレイ、テュカが売店で缶飲料を買い込み車内へ戻る。梨紗は伊丹に「三人の内、誰が好みか」とからかい、伊丹も容姿・性格・保護欲の話に応じるが、梨紗は不満げに蹴りを入れる。ロゥリィは伊丹に飲み物を渡さず拗ねた態度を取り、伊丹は負け惜しみを口にする。
ネットへの“仕込み”と群衆動員の策
梨紗はノートPCを携帯回線でネット接続し、匿名掲示板に「本日14時、銀座事件慰霊碑にロゥリィ・マーキュリー、テュカ・ルナ・マルソー、レレイ・ラ・レレーナの3名が献花予定。その後、特地へ帰る」と書き込み、ネット上を祭り状態にした。狙いは三人を一目見ようとする群衆(「大きなお友達」)を銀座に集め、衆人環視の状況を作って米中露の襲撃を抑止し、安全に門へ戻ることであった。伊丹は賛成し、昼まで梨紗が仕込みを続ける間、伊丹は車内で休む。
母の見舞いを巡る硬い拒絶
梨紗は作業の合間に、伊丹へ「いいかげん、お母様のお見舞いに行きなさい」と促すが、伊丹は返事をせず硬質に拒絶する。梨紗は動揺しつつ、それ以上踏み込まない。ピニャは会話内容は理解できないまま、声の響きから二人の関係が切れていないと感じ、日本語習得の必要性と、講和に否定的な勢力への危機感を強める。
銀座側の報道混乱と“異変”の兆候
場面は銀座へ移り、首相の緊急入院・辞意表明が大報道される中、新人アナウンサー栗林菜々美は街頭コメント集めで成果を出せず叱責を受ける。だが銀座の人の流れが不自然に滞り、路傍に立ち尽くす男性が増えていく異変に気づく。特ダネの気配に、菜々美はカメラを回し続け、局への連絡を怠っていたが、カメラマンに促されて電話しようとする。
CIA側の待ち伏せ計画と想定外の人波
CIA日本支局の統括責任者グラハム・モーリスは、銀座駐屯地(自衛隊管理区域)の周辺でコードネーム「来賓」を迅速に確保し米国へ移送する任務で待機していた。日本政府から妨害しない約束を得ていると認識しつつ、中国・ロシアの妨害を警戒する。箱根でのコマンド全滅も中露との遭遇戦と報告されていた。しかし銀座の人混みが異常に増え、万単位にも見える状況に困惑する。
群衆四万人規模への膨張と交通崩壊
ネット経由で「三人が銀座に現れる」情報が拡散し、推定四万人(警視庁調べ)が銀座に集結する。歩道から車道へ人が溢れ、交通は麻痺し、新橋付近で車列が停止する。岩崎(銀座中央署交通課長)も現場へ徒歩で駆けつけ、目的不明の群衆に驚く。菜々美は「特地から来た女の子を一目見ようと集まったらしい」と説明し、献花台が見える位置にカメラを据える。報道以外のカメラも多数並び、熱気が高まる。
車両放棄とロゥリィの“道割り”
渋滞で進めないため、富田は車を動かせず苛立ち、梨紗も規模を読み誤ったと頭を抱える。ピニャとボーゼスは群衆の規模に怯える。結局、伊丹は徒歩移動を選び、ロゥリィがハルバードと花束を抱えて車外へ出て、近くの青年に「ギンザはどっち」と尋ねる。すると群衆が彼女を前にして“海が割れる”ように道を開けていく光景が生じた。
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群衆リスクの再評価と撤退案
銀座事件の被害者感情が、特地から来たロゥリィ/レレイ/テュカへ逆恨みとして向かう危険があると伊丹は考える。群衆の中に危害を加える者が紛れている可能性を踏まえ、伊丹は「今日はやめよか」と撤退を提案するが、栗林は「梨紗が集めた群衆は待ち伏せ回避のためで、逃げれば元の木阿弥」と反論する。
政府の“距離”を保つ必要と決断
政府施設に逃げ込む案は、政府が当事者として拘束される形になり、総理辞意表明の意味が薄れるため不適と整理される。伊丹は状況説明を理解した上で逡巡し、最終的に富田と栗林へ「害そうとする者があれば撃て」と命令する。両名は鹵獲武器を確認し、銃を隠したまま即応態勢で銀座へ踏み出す。
富田・栗林・伊丹の戦闘モードと梨紗の残留
栗林は革ジャンにミニスカート姿でMP7を携行し、富田はハーフコートの内側にFN90を隠す。伊丹は冴えない三十男風の外見だがマカロフ拳銃を隠し持つ。三人の気配が戦闘的に変わり、梨紗は恐怖を覚える。伊丹は梨紗を同行させず、車は放置しておけと告げ、借金返済も催促する。梨紗は「待っているのはだめか」と縋るが、伊丹は離婚理由を突き、最後は突き放す。
テレビ側の政治報道から“特地三人娘”報道へ
スタジオでは総理の入院・辞意表明に対する批評が続き、次期総裁候補の話題へ移るが、直後「銀座が大変」と切り替わる。国会の参考人招致映像が流れ、テュカ/レレイ/ロゥリィが大ブレイク中として扱われ、年齢(ロゥリィ900歳超、テュカ160歳超等)への議論も起きる。銀座がファンでごった返していると報じられ、現場中継に繋がる。
栗林菜々美の生中継と献花行進
現場の栗林菜々美は全国ネットに不慣れな様子で、献花台までの道が自然に開いている中、七名(特地三名+他四名)が進む様子を伝える。群衆は迷惑行為をしつつも、三名に対しては誰に整理されずとも“操られたように”道をあける。飛び出した青年に対し、ロゥリィがハルバードを突き立て凛とした音を響かせ、微笑で牽制し、青年は退く。
栗林姉の合流と“狙われている”暴露
菜々美は同行者に姉(自衛官)がいることに気づき動揺し、姉は中継を自覚して母へ手を振るが、その際MP7が見えかねない状態になる。姉妹の会話で「一昨日から狙われてる」「アメリカ、中国、ロシアかも」「電車事故・ホテル放火」などが中継に乗り、結果として非合法活動の存在が広く示唆される。
CIA作戦の瓦解と日本側の露払い
CIA統括グラハム・モーリスは来賓確保のため、群衆パニック誘発と回線遮断を含む段取りを想定していたが、日本側情報本部の駒門が現れ「露中工作員はマーク中」と述べつつ、実際にはCIA局員を“ロシア・中国と見間違えた”名目で押さえたことを示唆する。部下が応答しないことでグラハムは失敗を悟り、駒門は伊丹へ「露払いはしておいた」と連絡する。
米大統領の激怒と各国の反応
米大統領ディレルは、群衆と生中継の状況で強硬手段が取れず、さらに「狙われている」発言が全国へ流れたことで怒りを爆発させる。ロシア側は一定の評価を示し、中国側は撤収を命じる。結果として日本政府は直接手を下さずに、米中露の手を封じつつ非合法活動を世論へ臭わせる形を作る。
門への帰還と検査・鹵獲武器処理
一行は疲労困憊で銀座の「門」へ到達し、特地三名は引き気味の笑顔で手を振りつつ門をくぐる。通過時は厳格な検査があり、三名の大量購入品(黒ゴス衣類、PC、弓具など)の点検で警衛所は閉口する。さらにピニャとボーゼスの隠し拳銃が発見され、栗林は護身用として庇う。鹵獲武器の山も持ち込まれるが、規則が整備されておらず、警衛長は「見なかった/聞かなかった」を基本にしつつ、別記録の形で通過事実のみ残し、最終的に第三偵察隊の武器庫へ収まる。
特地帰還後の余韻とピニャの決意
ロゥリィは「日本は面白い」、レレイは「興味深い」、テュカは「買い物が楽しかった」と述べ、三名は難民キャンプへ戻る。テュカは帰宅するが部屋に父が見当たらず、探しつつ買い物の整理を始める。ピニャとボーゼスは仲介役の重さを痛感し、帝国が戦争継続では敗北・滅亡に向かう現実を受け止める。ピニャは明朝帝都へ向かい講和交渉準備を進め、「妾は、この戦争を終わらせる」と決意する。
ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 一覧
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

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本編

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ゲート外伝 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり

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その他フィクション

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