小説【モブせか】「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 2巻」感想・ネタバレ

小説【モブせか】「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 2巻」感想・ネタバレ

どんな本?

イケメン死すべし!
モブから始まる、乙女ゲー風異世界ファンタジー!!

You must die handsome!
An otome game-style otherworldly fantasy that begins with a mob!

バリバリと同調してしまう。
イケメン死すべし!!
羨ましかぁ!!(´;ω;`)ウッ…

I’m in tune with the crunchy.
Death to the handsome man!
You’re jealous!

王子達名門貴族のボンボン5人を多くの観衆の前でボコって、地位はともかく助命だけでも獲得しようと多額の金をアンジェのパパの侯爵にお願いしたら、、
自身の思惑とは裏腹に陞爵(しょうしゃく)してしまったリオン・バルトファルト男爵。

After beating up five princes and nobles in front of a large audience, he pays a large sum of money to the Marquis, Ange’s father, to save his life, regardless of his position.
When he asks the Marquis, Angel’s father, for a large sum of money to save his life, he is promoted to Baron Rion Baltfahrt against his will.

読んだ本のタイトル

gifbanner?sid=3589474&pid=889059394 小説【モブせか】「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 2巻」感想・ネタバレ乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 2

(The World of Otome Games is Tough for Mobs (Light Novel) Vol. 2)
著者:#三嶋与夢 氏 イラスト: #孟達 氏

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あらすじ・内容

自身の思惑とは裏腹に陞爵してしまったリオン。だがこの女性上位な乙女ゲー世界は変わらず、王子達との戦いで学園の不人気は不動のものとなっていた。本来の主人公であるリビア、公爵令嬢であるアンジェからの好意は、身分違いだと気づかない振りをしつつ婚活に精を出すリオン。だがいやがうえにも周辺の生徒に注目される三人の関係は、本人達の意思を別に歪に変化していく。一方その裏で、ゲームではラスボスであったはずのファンオース公国の魔の手が、王国に忍び寄っていた。
REVOLUTION WAITS FOR NO MAN Leon doesn’t want a leading role, not in the kingdom and not in the game. Too bad for him. Between his new promotion and the attentions of protagonist Livia and villainess Angie, no one will leave him alone–least of all the prince and his lordly gang. As Leon struggles for independence, tension grows with his allies. But soon, they’ll have to band together to face the greatest danger imaginable, one that threatens to destabilize the game itself.

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 2

感想

だがこの女性上位な乙女ゲー世界は変わらず、結婚は絶対になってしまうが。
王子達との戦いで学園の不人気は不動のものとなっていた。

But this female-dominated world of otome games remains unchanged, though marriage becomes an absolute necessity.
The battle with the princes had made the unpopularity of the school immovable.

王子達名門貴族のボンボン5人は家を継ぐ権利を剥奪されてしまうが相変わらずモテモテな模様。
その中心には転生者の疑いのある少女マリエが居るが、、
彼女にとっても甲斐性の無いボンボン達は重荷になって来たが、縁を切れない状態。

The five princes and other noblemen have been stripped of their right to inherit the family, but they are still popular as ever.
At the center of it all is Marie, a girl who is suspected of being a reincarnation.
In the center of the group is Marie, a girl who is suspected of being a reincarnated person, but she can’t break off her relationship with the unworthy hoodlums, even though they have become a burden to her.

乙女ゲーム本来の主人公であるリビア、ゲームでは悪役令嬢ポジションで公爵令嬢であるアンジェからの好意は身分違いだと気づかない振りをしつつ婚活に精を出すモブ。
The protagonist of the game, Livia, is a mobster who pretends not to notice that she is a villain in the game, and that the favors she receives from Ange, a duchess, are based on her mistaken identity.

でもモブにとっては平穏婚活は順当とは行かなかった。
But for the mob, a peaceful marriage life was not in order.

それでも学園での行事があり、文化祭で喫茶店をしたら、隣で王子達名門貴族のボンボン5人がホストクラブ(価格はボッタクリ)を開店する。
Still, there is an event at the school, and while the mob is having a coffee shop at the school festival, the prince and five other noblemen open a host club next door (the price is a rip-off).

そこで王子の母親、王妃が来てホストクラブの問題は有耶無耶になるが。
Then the prince’s mother, the queen, arrives and the issue of the host club goes away.

そこで身分差が問題になるのだが、モブとアンジェ、リビアに悪意を持つ者が。
その中で一番立場が弱いリビアに圧力をかけて空賊の待ち伏せしてる地点にリオンを誘導してモブを襲わせるが、アロガンツの強さに呆気なく屈して撃退されてしまう。
その時にモブは勝手に勘違いして色々と拗らせる。

That’s where the difference in status becomes an issue, but someone has bad intentions towards the mob, Ange and Livia.
He pressures Livia, who is the weakest among them, to lead Leon to the point where the air pirates are waiting for him and attack Mob, but he is stunned by the strength of the Allogants and is repulsed.
At that time, the mob misunderstands the situation on its own and gets into all sorts of trouble.

そして、リビアとアンジェも身分差でギクシャクしてしまう。
そのギクシャク関係は修学旅行で氷解するが。

And Libya and Ange are also strained by their status difference.
Their strained relationship is resolved during a school trip.

ゲームでラスボスのファンオース公国が修学旅行の帰り道の飛行船を襲って来た。
The Duke of Fan-Os, the last boss in the game, attacked the airship on the way back from a school trip.

そこでまたモブがキレる・・・
まぁ、アレだけ同級生達にされたらキレるわな。

That’s when the mob snapped again…
Well, if his classmates did that to him, the mob would have lost their temper.

そして、バイクに跨って単騎駆けして解決する。
いや、チートな宇宙船、ルクシオンが蹂躙して解決する。

And the mobs will be solved by riding single-handedly astride their motorcycles.
No, the cheat spaceship, Luxion, will overrun and solve the problem.

それをドヤ顔で誇るモブ、その肩で嫌味を云うルクシオンのコンビが何気に面白い。
The combination of the mob boasting about it with a smug look on their faces and Luxion saying sarcastic things on their shoulders is quite interesting.

最後までお読み頂きありがとうございます。

モブせか3巻
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備忘録

プロローグ

リオン・フォウ・バルトファルトは、ある乙女ゲームの世界に転生したことを語る。このゲームの世界では、女性が優遇され、男性は女性のために存在するという理不尽な設定である。リオンは、ただのモブキャラクターとしてこの世界に存在している。彼と友人たちは学園祭の準備をしており、贅沢な喫茶店を計画中である。しかし、彼の豪華な準備に友人たちは疑問を呈している。一方で、リオンは学園での決闘に勝利し、大金を手に入れたことから、学園の多くの生徒から恨まれている状況である。この恨みは、彼が王太子ユリウス殿下らを倒したことによるもので、多くの生徒が賭けに負け、借金を抱える結果となった。また、リオンは現在、宮廷階位を持つ騎士であり、男爵でもあるが、彼自身は出世に興味がない。学園の女子たち、特にリビアとアンジェリカは、乙女ゲームの主人公と悪役令嬢の関係でありながら、現在は仲が良い。この関係の変化には、別の転生者の影響があるとされる。リオンの日常は、このような複雑な人間関係と、学園生活の中で展開されている。

学園祭の準備中、男子生徒が忙しく動いている一方で、女子生徒は指示を出しているだけの光景が見られた。この世界では女子に甘く、男子に厳しいという状況が顕著である。リオンの喫茶店には、彼の姉であるジェナが訪れた。ジェナは猫耳の奴隷を連れており、彼女の振る舞いから学園の女子生徒が普通に奴隷を使っている様子がうかがえる。ジェナはリオンにお茶を要求するが、リオンは彼女の態度に不快感を示す。ジェナは友達と男性を巡って喧嘩をしたと話し、リオンに解決を求めるが、リオンは協力を拒否する。リビアはジェナに反論するが、ジェナはリビアを威嚇し、リビアは恐怖を感じる。最終的に、ジェナはリオンとリビアの反応に怯えて教室を去る。リビアは安堵するが、すぐにダニエルとレイモンドが慌ただしく現れ、何かを伝えようとする。

四人で隣の空き教室に行くと、ユリウス殿下が女子たちにチラシを配り、彼の喫茶店への来店を呼びかけていた。喫茶店プリンセスと称する彼の企画には、学園の女子たちが大金を使うことを熱心に誓っていた。このシーンは、隣で喫茶店を出すリオンたちにとっては衝撃だった。ユリウス殿下はリオンにもチラシを渡し、彼の喫茶店に来るよう挑発していた。

リビアがチラシの価格に驚いていると、ユリウス殿下はそれが適切な価格だと断言。リビアとリオンは、その貴族たちの価格感覚に違和感を覚える。そこにユリウス殿下はリオンを競争相手と認識しており、学園祭での勝利を予告していた。リビアはその場の雰囲気が異なることに戸惑い、ブラッドによってさらに圧力をかけられる。しかし、リオンはリビアを庇い、ユリウスとブラッドに反発する。そして、ダニエルとレイモンドがユリウス殿下の企画をホストクラブのようだと評し、価格設定の高さに驚愕していた。その場に現れたマリエは、自分がプリンセスであることを強調し、リオンに挑戦的な態度を取る。リオンは彼女の態度に苛立ちを隠せず、マリエに反論するが、彼女は自信満々であった。最終的に、リオンたちは学園祭で予想外の強敵と隣り合わせになるという状況に直面する。

第 01話「王妃様」

学園祭を前に、リビアはリオンの喫茶店を宣伝していた。リビア以外の仲間たちは準備で忙しく、彼女が宣伝活動を一手に引き受けていた。学園内を歩いているとき、男子学生たちから親しげに声をかけられ、彼らはリビアに食べ物屋台への来店を勧めた。しかし、上級クラスの女子生徒たちは、リビアを冷たくあしらい、彼女が平民出身であることを軽蔑した。

その後、リビアはカーラ・フォウ・ウェインという女子生徒に声をかけられた。カーラは普通クラスに在籍しており、リビアとは異なる社会階級に属していたが、彼女はリビアに親切に接し、リオンの喫茶店に興味を示した。カーラはリビアを通じてリオンに紹介してほしいと頼んだが、リビアはその必要がないと感じていた。それでも、カーラの依頼を受け入れ、学園祭で彼女の願いを叶えることにした。リビアはこの学園での友人との出会いに感謝していたが、彼女の対人関係は依然として複雑であることを示していた。

学園祭当日、学園の上空で花火が打ち上げられ、多くの貴族関係者やその家族、愛人たちが校門を通って入場していた。その中で、ミレーヌ・ラファ・ホルファート王妃が一般客に紛れて学園祭に訪れていた。彼女は、息子ユリウスのライバルであるバルトファルト男爵の様子を自分の目で見定めたいと話していた。また、彼女はアンジェリカを呼び出すよう護衛に指示を出しており、彼女に何か計画があることを示唆していた。

一方で、リオンは喫茶店の準備を指揮しており、アンジェとリビアを含むスタッフを励ましていた。しかし、学園祭が始まるとすぐにアンジェは実行委員からの呼び出しを受け、一時的に店を離れることになった。リビアはアンジェの不在をカバーする意気込みを見せ、喫茶店の運営を支えようとしていた。

アンジェがミレーヌ王妃のメイド服姿に遭遇し、彼女のわがままに付き合うことになった。王妃ミレーヌは、学園祭を楽しみつつ、アンジェに過去の面倒を見てもらったことに感謝を述べ、かつての自分が行儀見習いだったことを振り返っていた。ミレーヌは、アンジェが過去に自分のもとで働いていたことを懐かしむ一方で、アンジェの成長を喜び、彼女の婚約に自分の許可が関わっていたことを認めた。そして、アンジェの顔色が良くなっていることに安心を表し、現在の充実ぶりを評価していた。アンジェがユリウスとの関係に苦しんでいることを理解し、母親として謝罪するミレーヌの様子が描かれている。

第 02話「愛の告白」

師匠にお茶の道について厳しく叱責されるリオンは、紳士としての振る舞いを反省していた。一方で、リオンは王妃ミレーヌからも厳しい言葉を受けるが、これも本気の怒りではなく、一種の演技であることが明かされる。リビアやアンジェはリオンの振る舞いに苦笑いしている。王妃ミレーヌは、リオンにユリウスとの過去のいさかいについて謝罪し、個人的な話をするために来たと述べる。ユリウスの母としてリオンの行動を受け入れ難いものの、ゲームの世界観と現実を交えながら、彼女がどのように感じているかを探る。最後には、リオンが過激な求婚を演じ、ミレーヌを驚かせる場面が描かれる。この一連の出来事を通じて、リオンは自分の立場を再確認し、周囲の人々との関係を深めていく。

師匠にお茶の道について厳しく叱責されるリオンは、紳士としての振る舞いを反省していた。一方で、リオンは王妃ミレーヌからも厳しい言葉を受けるが、これも本気の怒りではなく、一種の演技であることが明かされる。リビアやアンジェはリオンの振る舞いに苦笑いしている。王妃ミレーヌは、リオンにユリウスとの過去のいさかいについて謝罪し、個人的な話をするために来たと述べる。ユリウスの母としてリオンの行動を受け入れ難いものの、ゲームの世界観と現実を交えながら、彼女がどのように感じているかを探る。最後には、リオンが過激な求婚を演じ、ミレーヌを驚かせる場面が描かれる。この一連の出来事を通じて、リオンは自分の立場を再確認し、周囲の人々との関係を深めていく。

リオンは王妃ミレーヌを口説いてしまい、ユリウスに殴られるが、それでも彼は自身の行動を後悔している。部屋にはアンジェとリビアがおり、リビアはカーラ・フォウ・ウェインという女子をリオンに紹介する。カーラはリビアを通じてリオンに面会を求め、室内でアンジェと緊張したやりとりがある。カーラの態度はリビアに対して無礼であり、リオンはそれに困惑する。カーラはリオンに自分たちを救うよう頼むが、リビアはその状況に戸惑う。その後、リオンはルクシオンと空賊退治の話を進めるが、これがゲームの展開に基づいていることが示される。リオンはリビアが聖女としての役割を果たすために必要なアイテムを回収することに決める。

第 03話「エアバイクレース」

学園祭の二日目、リオンの喫茶店は前日の騒動を乗り越え、平和な雰囲気に包まれていた。しかし、ウェイトレスであるリビアとアンジェは、互いに気を使いすぎてなかなか会話が弾まない状態だった。リオンは、二人の間にある家庭環境の違いが友情に影響を与えていると感じていた。そんな中、レイモンドとの会話で、学園祭の最終日には様々な競技が行われることを語り、賭け事で盛り上がることを期待している。一方、学園祭を歩くリビアとアンジェは、エアバイクレースのトーナメント表を見つける。そのレースは大きな注目を集めており、アンジェはその説明を熱心に行う。彼らの間の距離感はあるものの、競技の話題で少し和む。一方で、リオンは参加せず、賭けに専念するつもりである。

マリエとカイルが買い出しから戻り、ユリウスたちが参加する競技の名前を確認する。マリエは賭け事が嫌いであるため、カイルの提案を拒否し、自身の店へと向かう。学園祭三日目には、各種競技が盛り上がっており、リオンは有料ラウンジから観戦している。リオンはルクシオンの情報をもとに賭けをし、次々と勝利を重ねる。しかし、エアバイクレースに参加しているジルクが他の選手から攻撃を受けるなど、競技には様々な問題が発生している。ジルクは最終的に怪我を負い、決勝レースへの出場が不可能になる。アンジェとリビアはジルクの様子を見に行くことにし、リオンもそれに続く。

ジルクが医務室で療養中、周囲は彼の安否を気遣っていた。マリエは彼の側で涙を流し、リビアも心配している様子だった。一方で、アンジェは実行委員たちと代役選出の議論を進めていたが、優秀な代役候補は不足している状況であった。治療魔法に関してリビアが持つ特殊な才能について、周囲が驚愕する場面もあった。

その後、ジルクの元婚約者であるクラリスが、彼の競技への不参加を非難するため医務室に現れた。彼女はジルクとの関係の悪化を嘆き、彼に対する復讐を宣言した。アンジェとの間でも言葉の応酬があり、場の雰囲気は一層緊張したものになった。

この状況を受けて、リオンが自ら代役としてエアバイクレースに参加することを決意し、場の緊張を一新する決断を下した。彼の決意は、医務室にいた全員に深い印象を与えた。リビアやアンジェも、リオンの意志を尊重し、彼の成功を祈った。

リオンの出場表明によって、彼の未来への影響が懸念されるものの、アンジェの父への責任感から、リオンは参加することを選択し、彼らの支援を得ることとなった。

第 04話「手に入れた弱さ」

リオンはエアバイクレースに出場するため、格納庫でエアバイクの調整を行っていた。ルクシオンと会話しながら、エンジンのトラブルを修理していた。彼は自身を平凡な存在と自認しているが、それを悪く思っていない。レースの準備中、ジルクの代理として出場することになったリオンは、彼に対する周囲の期待が低いことを自覚している。

競技場に到着すると、リオンは他の選手から明らかな敵意を感じた。特にクラリスの取り巻きである一人の三年生の先輩からは、競技中に彼を潰すと宣言された。この先輩はクラリスに感謝しており、彼女の命令は絶対であると語る。レースが始まると、リオンは他の選手に囲まれ、攻撃を受けるが、彼は自分の位置を守りながら前進を試みる。競技は彼にとって困難であり、周囲からの敵意は彼の立場をさらに厳しいものにしていた。

有料ラウンジで生徒たちがリオンを応援している様子は、むしろ攻撃する側に熱が集まっていた。アンジェはその状況に頭痛を抱えつつも、リオンの意向を受け入れているが、リビアはリオンの扱われ方に涙を見せていた。一方で、クラリスの関係者たちはリオンに近づくことができず、動きに迷いを見せていた。

さらに状況はエスカレートし、アンジェとリビアは伯爵令嬢との間で言い争いになる。伯爵令嬢はアンジェを非難し、リビアが庇うシーンもあった。その中でアンジェは自分の過去と現状を反省し、行動に踏み出せなくなる。最終的には伯爵令嬢との間で物理的な争いに発展してしまう。

一方、レースは終盤に差し掛かり、リオンは他の選手たちから独立し、ルクシオンの制御のもとで競争をリードする。他の選手との競い合いの中でリオンは先頭に立つが、最終的には機材の限界に達してしまう。その結果、レースには勝利するものの、エアバイクは故障し、最後は先輩に助けられる形で終わる。

医勤室で、賞金を得た主人公はジルクたちのところに来ており、ジルクに何か命令をしている場面である。ジルクは何でも命令に応えると言っているが、実際にはできないことはしないと言っているようだ。その間に、カイルが主人公に対して失礼な態度で話しかけているが、主人公はそれに対しても冗談交じりに応えている。主人公は賞金を全額マリエに渡すが、自分が賭けで儲けたことを自慢している。

その後、学園祭が終わり、喫茶店での片付けが始まる中、ジルクはクラリス先輩に公に謝罪している。クラリス先輩は激怒しており、ジルクに平手打ちをするほどである。ジルクはその態度を全て受け入れる姿勢を見せている。周囲の人々がどのように責任を取るかで争っている中、主人公はその場を離れようとするが、クラリス先輩に留まるよう言われる。クラリス先輩は最終的にジルクとの関係を断ち切る決意を見せている。主人公はこの一連の騒動に疲れた様子を見せているが、最終的には学園祭で得た大金について満足している模様である。

学園の校舎裏でリビアは悩みを抱えており、リオンは彼女を慰めようと試みている。リビアはアンジェとの友情を疑問視しており、リオンに真実を求めている。リオンはリビアに対し、異なる生活環境から来る友情の困難さを説明している。彼はリビアに、アンジェも弱い部分があり、彼女たちが本当に友人かどうかはリビア自身が最もよく知っていると指摘する。その後、リビアは再びアンジェと話をする決意を固める。夜になり、リビアの部屋にカーラが現れ、リビアに空賊退治の任務への参加を強要する。カーラとその取り巻きはリビアに対して威圧的であり、彼女が断ると脅迫まがいの言動をとる。リビアはこの状況に圧倒され、自身の居場所と自分がリオンやアンジェにとってどういう存在かを疑問視し、深く落ち込む。

第 05話「空賊退治」

王都から少し離れた浮島にある飛行船の港に、主人公が到着する。そこで待機していたのは、ルクシオンが建造した大型飛行船「パルトナー」である。この飛行船は、他の飛行船とは比べ物にならないほど高性能であり、周囲の飛行船が原始的に見えるほどである。パルトナーの近くでカーラとリビアの姿が見え、カーラはリビアから荷物を取り返していた。リビアの表情には元気がなく、アンジェとの仲直りが上手くいかなかったのかもしれない。

その後、グレッグとブラッドが登場し、彼らは主人公に敵意をむき出しにする。カーラはブラッドを通じて空賊退治に参加するよう誘い、グレッグも同様に参加を決めていた。カーラの実家へ移動するために主人公の飛行船を使用することが提案され、これには主人公も驚いていた。カーラが提案した空賊退治は、彼女にとって何か重要な意味があるようだが、主人公はこの提案に対して疑念を抱いている。主人公とグレッグ、ブラッドの間でのやり取りが続く中、リビアはこの状況に困惑している様子である。

アンジェが普通クラスの女子寮に足を運び、リビアに手土産を持って訪れた。リビアが使用している寮の部屋は以前物置だった場所で、ドアや壁にはリビアへの罵倒が書かれていた。アンジェはリビアに会うためにドアをノックするが、返事はなく、その場には伯爵令嬢とその取り巻きがいた。
伯爵令嬢とアンジェはお互いに敵対的な態度を取り合い、伯爵令嬢はアンジェがリビアに対して過保護であることをからかう。

伯爵令嬢がリビアがカーラの領地に出かけたことを明かし、アンジェは激しく反応し、伯爵令嬢を壁に押し付けて詰め寄る。
アンジェは伯爵令嬢からリビアの安全を確認しようとするが、伯爵令嬢はアンジェの実家に対する脅迫を含む反撃を試みる。
しかしアンジェは伯爵令嬢の脅しに動じず、彼女を床に投げつけてその場を去る。
アンジェはリビアとリオンの安全を確認するために自ら行動を起こす決意を固める。

ユリウスは母であるミレーヌから説教を受けていた。
彼が空賊退治を望む中、ミレーヌはユリウスがそのための戦力を持たず、王国兵に命令する権限もないことを指摘し、彼の提案を一蹴する。
ユリウスは母が彼の提案を支持し、戦力を貸してくれることを望んでいたが、ミレーヌは空賊退治は適切な者に任せるべきだと述べる。
その後、ジルクが現れ、リオンが空賊退治に出かけたことを報告する。これを聞いたミレーヌは心配する様子を見せるが、ユリウスには増援を送ることを許可しない。
ミレーヌはジルクに確実な情報のみを求め、レッドグレイブ公爵家が飛行船を出港させたことを知ると、バルトファルト男爵の実力を見る良い機会だと述べる。
ユリウスが参加を訴えるものの、ミレーヌはそれを拒否し、彼が理解が足りないことを理由に挙げる。

パルトナーの娯楽室で、主人公はブラッドとグレッグとトランプをしていた。三人が集まって賭けを行いながら過ごしている様子が描かれている。主人公は二人からお金を巻き上げており、トランプの勝負では彼が継続して勝利しているが、それは彼のいかさまによるものである。ブラッドとグレッグは繰り返し負けながらも、次こそは勝つと意気込んでいるが、再び主人公に負けてしまう。さらに二人はお金が尽き、勝負を続けることができなくなってしまう。その後、ブラッドは以前の婚約者について話し始め、その女性がどのような人物であったかをグレッグに説明している。この間、ルクシオンから空賊の飛行船が接近していることが報告され、主人公はブラッドとグレッグに準備をするよう指示するが、二人はどう行動すべきか困惑している。
最終的に主人公は彼らに船の中で待機するよう命じる。

空賊の飛行船【ウイングシャーク】が、パルトナーの飛行船を襲撃する場面が描かれている。空賊団の船長と部下たちは、パルトナーを手に入れば大きな利益を得られると考え、乗組員が少ないという情報に油断していた。しかし、パルトナーから飛び出した重装甲の鎧が空賊たちの鎧を次々と破壊し、彼らの計画は台無しになる。空賊たちは砲撃によって飛行船が揺れると降伏を決意し、白旗を掲げる。

一方、パルトナーの甲板では、グレッグがアロガンツという巨大な鎧を見て、その圧倒的な力に自らの無力さを感じている。グレッグは自分が実戦で役に立たないことを痛感し、リオンの強さと独立性を改めて認識する。彼は自分が単なる「粋がったガキ」であることを自覚し、リオンへの敬意を深める瞬間である。

アロガンツの内部で、ルクシオンとの会話が進行している。ルクシオンは飛行船二隻のエンジンが停止していることを報告し、ルクシオンの提案に対し、人殺しを嫌う主人公は、それを否定し続ける。彼は戦闘に消極的であり、特に無関係の人々を巻き込むことを避けたいと考えている。しかし、ルクシオンは、情けをかけることが将来的な失敗につながる可能性を指摘している。

カーラは、通信機を持ち、リオンとの戦いの結果に動揺している。彼女は空賊たちを使ってリオンたちを罠にはめようとしたが、予想外のリオンの強さとパルトナーの性能により計画が失敗に終わってしまう。彼女は今後の対応について悩んでおり、失敗の責任を他者に押し付けようとしている。また、カーラの部屋の隅で小さなカメラが彼女の行動を監視していることが示されている。

パルトナーがウェイン準男爵の領地に到着したのは夕方であった。しかし、リビアたちが乗る飛行船が空賊の飛行船と誤認され、領地の兵士に囲まれるトラブルが発生する。コンラッド・フォウ・ウェインが登場し、誤解を解くものの、カーラが父親に対して矛盾した言い訳を始める。リビアも不安定な様子であり、場は混乱する。結局、コンラッドは問題を理解し、一行を屋敷に招待することにする。リオンは、カーラの策略についての説明を要求し、領地を混乱させたことで報酬を要求する。

リビアは、リオンが一人ですべてを解決することに疑問を抱き、自分に対するリオンの真意を問う。リビアは、自分がただのペットのように扱われていると感じ、人間としての扱いを求める。リオンは自問自答に苦しみ、リビアを真に見ていたのかと自己反省する。リビアの叫びにリオンは何も答えられず、部屋を後にする。

第 06話「八つ当たり」

良かれと思った行動が全て裏目に出たと感じていた主人公は、寒空の下で思案に耽っていた。ルクシオンとともにリビアの言葉について話し合うが、人工知能は主人公を慰めるどころか、彼の対応がリビアをペットのように扱っていたことを指摘する。これに対して主人公は自己反省するものの、リビアを主人公としての役割からペットとして見ていた事実を突きつけられ、怒りを覚える。

さらに、ブラッドが剣の練習をしている様子を見て、主人公は彼の努力を認めつつ、自分との剣勝負を挑むブラッドを一蹴する。二人のやり取りの中で、ブラッドは自分が外見ではなく、実力で認められたいという心情を吐露する。

最後に、主人公は久しぶりに剣の素振りをし、自分も練習不足であることを自覚する。ルクシオンが仕掛けた小さな策略によって、主人公は剣を振る機会を得て、ブラッドの努力を少しは理解するようになった。

王都にあるダンジョンで、マリエとカイルは未知の挑戦に臨んでいた。マリエは重い荷物を背負い、カイルを叱咤しながら縦穴を下っていく。カイルは不平を言いつつも、マリエの後をついて行った。彼らは途中で巨大なトカゲ型モンスターに遭遇し、マリエは手榴弾を使用してそれを退ける。安全を確保した後、マリエはカイルにさらなる進行を促し、未来への希望を語る。

一方で、王宮ではユリウスとジルクが何とかして王宮から抜け出す方法を模索していた。彼らは仮面とマントを使って身を隠す計画を立てるが、そのための資金を王宮の予算で申請しようとする。この計画はミレーヌに発覚し、彼女はその愚かな行動に頭を悩ませていた。ミレーヌは彼らが王宮を抜け出す意図を真剣に検討し、彼らの真の目的を探ろうと決心する。

マリエとカイルのダンジョンでの冒険と、ユリウスとジルクの王宮脱出計画は、それぞれが自己の目標を達成しようとする苦悩と期待を描いている。マリエはどうしても手に入れたいもののために、カイルを駆り立てる。ユリウスとジルクは、計画のために王宮を出ようと奮闘しており、ミレーヌは息子たちの行動に困惑しながらも彼らを信じようとしていた。

グレッグとブラッドが朝食をとる一方で、リビアは部屋に引きこもり、ルクシオンが彼女に食事を届けていた。グレッグは空賊の本隊が残っていることを懸念し、リオンに対策を尋ねた。リオンは早めに空賊を討伐することを計画していたが、空賊からの攻撃が先に始まったため、即座に対応することになった。リオンはグレッグとブラッドに古い鎧の使用を最初は断ったが、彼らの真摯な態度に心を動かされ、鎧のチェック後に使用を許可した。

その後、リビアは戦闘の音に驚き、甲板に出てリオンを探した。そこで彼女は敵の鎧による攻撃を目の当たりにし、ブラッドとグレッグが鎧を着て戦う姿を見た。彼らは敵に対抗しようとしたが、力の差により苦戦を強いられた。リビアは恐怖で動けなくなり、ブラッドが彼女を守る姿勢を見せた。

リオンは空賊たちと戦いながら、アロガンツのドローンを使い、防御しながら進行していた。空賊たちはリオンの鎧の力に圧倒されていたが、リオンは自身の技術の不足を感じていた。空賊の頭が操る重装甲の大型鎧がリオンとの直接対決を避けていたため、リオンは戦いに苦労していた。

リオンは空賊の頭を捕えようとし、最終的には敵の鎧の頭部を握り潰すことに成功した。しかし、その直後に、空賊の本隊が攻撃を開始し、アロガンツが被弾した。ルクシオンはリオンに報告し、戦場の混乱中にブラッドとグレッグがリオンを支援するために出撃していたことが明らかになった。

一方、リビアはブラッドとグレッグの無事を確認し、ブラッドの怪我を治療した。その過程でリビアは、ブラッドとグレッグが彼女を守るために戦ったことを知り、安堵と同時に自己嫌悪を感じた。戦闘が終わると、リビアはリオンが正しい関係を築くことを認め、それが主人公と攻略対象の男子の間であるべきだと述べた。この一連の出来事を通じて、リビアは自分の位置を再評価し、感情的な苦痛を経験した。

リオンは空賊たちから奪った宝には興味を示さず、ただ倉庫に保管していた。ルクシオンからは、空賊団の壊滅と頭領の捕縛で得られる懸賞金の話を聞いたが、リオンはそれにも興味がなく、王国を良くする意欲も見せていなかった。

リビアを守るグレッグとブラッドの姿を見て、リオンは自分が無関心であることに気づき、内心で葛藤していた。彼はルクシオンにウェイン家と空賊との繋がりの証拠があるか尋ね、見つかった書類を使って王宮や敵対派閥に報告する計画を立てた。その後、リオンは自己批判的に自分の過去の行動を振り返り、無力感を感じていた。

最終的に、リオンはこれまでの自己中心的な考えを改め、自分が本来果たすべき役割に戻ることを決意した。リオンは「聖なる首飾り」をどのようにリビアに渡すかを考えていたが、彼女に直接プレゼントする代わりに、ブラッドかグレッグがそれを行うよう願っていた。リオンは自分の未来の行動について、彼らの恋愛関係がうまくいくことを願いながら一人で結論を出した。

第 07話「カルマ」

リオンは、公爵家の飛行船で伯爵家との交渉を進めていた。伯爵家は空賊たちとの関連が露見し、リオンたちに空賊を引き渡すことを拒んでいた。その間に、オリヴィアはアンジェに引き取られていた。リオンは、交渉の結果を公爵家に任せることにし、彼自身は関与しない選択をした。彼の関心は、手に入れた財宝や飛行船ではなく、グレッグとブラッドが自分の地位に戻ることにあり、そのために彼らに手柄を譲ることを選んだ。

一方で、王宮に戻ったグレッグとブラッドは、彼らが空賊団を倒した功績で正式な騎士に叙任される報酬を受け取ることを拒否し、その功績はリオンにあると主張した。彼らは自分たちの功績ではないとし、リオンが彼らのために背後で働きかけをしていることを知り驚いた。役人は彼らに報酬を受け取るよう促したが、彼らは自分たちの地位や報酬を欲しがらない態度を見せた。

全体的に、リオンは自分の役割を再考し、他者のために行動することを選んでいる。彼の行動は、他人を助け、彼らが本来あるべき場所に戻ることを支援することに重点を置いている。

グレッグとブラッドは、王宮の中庭で気持ちの整理がつかない様子で座っていた。ユリウスが彼らの活躍を聞き、彼らのもとに駆け寄ってきて喜んだが、二人は複雑な心境を示した。彼らは、リオンには勝てなかったと感じており、リオンを真の意味で超えたいという新たな決意を固めた。そのため、王妃に面会を求め、恩を返す決意を表した。

一方、リオンは男子寮で宮廷階位の昇進を知り、その昇進がブラッドとグレッグの影響によるものだと憤慨していた。彼は出世を望んでおらず、昇進を望む者たちに比べて、自分が昇進することに不満を感じていた。

これらの出来事は、各登場人物がそれぞれの立場や期待にどう向き合うかを示しており、彼らが直面する内面的な葛藤や対人関係の調整に焦点を当てている。

王宮の中庭でグレッグとブラッドは落ち着かない様子で座っていた。ユリウスが現れ、彼らの空賊退治の成功を賞賛したが、グレッグとブラッドは自身の実力不足を痛感し、リオンに真に勝ちたいという新たな決意を固めた。その後、王妃に面会を求め、リオンに恩を返す意思を表した。

一方、リオンは男子寮で自身の昇進を知り、これがグレッグとブラッドの影響によるものだと憤慨していた。彼は昇進を望んでおらず、彼らが自分の功績を奪う形で昇進させようとしていることに不満を感じていた。

これらの出来事は、グレッグとブラッドが新たな目標に向けて前進する一方で、リオンが自己の地位に対する葛藤を抱えていることを示している。各人物が直面する内面的な葛藤や対人関係の調整が焦点となっている。

修学旅行中のリビアは、浮島での夜のお祭りを一人で散策していた。お祭りの雰囲気と異文化に触れ、心から楽しめずにいたが、リオンやアンジェとの距離感にも悩んでいた。その時、リオンが現地の男性と揉めている場面に出くわす。リオンは男性が持っているお守りを全て買い取ろうとしていたが、男性はそれを拒否しており、アンジェも介入してリオンを制止した。リビアはこの状況に何と声をかけていいかわからないまま、その場に居合わせていた。

第 08話「公国」

夏祭りから離れた神社で、リオンは欲しかったお守りを買い占められずに涙を流していた。アンジェとオリヴィアに見張られ、彼の感情を見て引いていた二人は、彼が本気でお守りを欲しがっていたことに驚いていた。リオンはお金を出すことを全否定するオリヴィアに対し、お金を払っているから問題ないと反論した。祭りで販売されていたお守りは、ゲームの効果を模倣したもので、フィジカルや魔法のステータスを向上させる効果があったため、リオンは非常にそれを求めていた。

後にお面の男が戻ってきて、売れ残った二つのお守りをリオンに売ることになり、リオンはそれを購入したが、実際の効果に疑問を抱いていた。さらに、お守りの効果を求めていたリオンは、老婆から特別に作られたお守りを受け取り、そのデザインに満足するが、具体的な効果は確認できなかった。リオンはこの経験を楽しむことにし、夜が怖いので、翌朝に縁結びの神社を訪れることを計画している。

飛行船が出発するお昼までの自由時間に、リオンは浮島の観光を楽しんでいた。この島は独特の文化を持っており、その文化は浮島ならではの隔絶された環境から生まれている。リオンは、他の島との行き来が飛行船に限られるため、そのような独立した文化が育ちやすいと考えていた。

石の階段を登りながら、日本風の鳥居や神社が目に入る。その場にいた巫女に話しかけ、縁結びの神様がいるかを尋ねると、巫女は武と魔法の御利益もあると教えてくれた。リオンは巫女との会話中に、アンジェとオリヴィアに遭遇し、三人で賽銭箱の前に並び、お布施をすることになる。

リオンは、ゲームの設定に倣い、大金を賽銭箱に投入する。彼は遊び心で攻略キャラの好感度を上げるために一定の金額を支払うシステムを思い出していた。その後、リオンは縁結びの神様に、良識ある優しい女性との良縁を強く願う。その願いには、彼の個人的な希望が色濃く反映されている。

この時、アンジェとオリヴィアも何かを願っていたが、その具体的な内容は明かされない。しかし、彼の願いの具体的な内容に驚いた彼らは、リオンを引きずって神社を後にする。この場面で、巫女がリオンの言葉に驚きながらも、彼に対して励ましの言葉を投げかける。最終的にリオンは巫女に感謝し、彼らは神社を後にした。

豪華客船に戻ったリオンは、甲板から浮島が遠ざかるのを眺めていた。手にしたお守りについて、ルクシオンが首にかけることを提案するも、リオンはその御利益を疑っていた。その後、ルクシオンはリオンの態度に疑問を呈し、リオンはダンジョンに積極的に挑んでいない理由がゲーム的な効果を期待していたことを否定した。実際には、効果を期待しており、安全な回収を計画していた。

甲板に現れたクリスとリオンは、彼女たちからの逃亡中に遭遇する。リオンはルクシオンについての説明をし、ルクシオンは自分を使い魔ではなく、科学の結晶であると主張した。その時、警報が鳴り響き、雲から現れたモンスターたちに船は囲まれた。リオンはそのモンスターたちが通常と異なる行動をしていることに気付き、ファンオース公国の紋章が浮かび上がっていることを発見する。

公国の王女ヘルトルーデ・セラ・ファンオースが登場し、彼女はホルファート王国に宣戦布告した。この行動にリオンは驚き、予定が前倒しになっていることに困惑する。与えられた猶予は一時間で、アンジェは人質にするつもりだと非難する。

この状況で、船員たちは混乱し、生徒たちも不安に駆られていた。公国からの使者が小型ボートで近づいてくる中、リオンはこの予期せぬ事態に対処を迫られていた。

第 09話「笑う」

豪華客船の甲板に、公国の使者ゲラット伯爵が現れた。彼は、男爵家以上の子弟を捕虜として扱うと宣言し、その他の者たちには興味を示さなかった。一部の女子生徒は専属使用人を守ろうとしたが、ゲラットは冷たく断った。この状況で、アンジェが前に出て、自分が公爵家の一員であることを明かす。ゲラットはアンジェを重要人物と見て喜び、彼女を連れ去ろうとした。

リオンはアンジェを守ろうとするが、他の男子生徒たちに抑えられてしまう。アンジェはリオンを守るために彼の身分を明かさず、ゲラットに「友人」とだけ紹介した。その後、ゲラットの命令でリオンは他の男子たちから暴力を受けた。アンジェが介入してリオンの暴行を止めさせようとするが、ゲラットはそれを拒否し、アンジェを連れ去ることに成功する。

アンジェは連れ去られた飛行船でヘルトルーデ王女に会い、二国間の力の差を指摘しながらも、公国が本気で戦争をする意志を確認する。しかし、ヘルトルーデはモンスターの力を背景にしており、アンジェを人質として利用する計画を持っていた。アンジェは学生たちの安全を確保しようとしたが、公国の計画は既に進行中であり、アンジェ一人を人質にすると決定されてしまう。

豪華客船に作られた牢屋に、リオンが放り込まれていた。リオンは床に座り、天井を見上げながらオリヴィアがすすり泣いている様子を見ていた。オリヴィアはリオンを出すようお願いしていたが、学園の生徒たちが強く反対し、それは叶わなかった。オリヴィアはアンジェを助けられなかったことやリオンを救い出せない自分に落ち込んでいたが、リオンはその涙を慰めようとしていた。

その後、クリスが急いで牢屋にやって来て、公国の使者からのメッセージを伝える。人質はアンジェ一人で十分であり、攻撃が一時間後に始まることが告げられた。クリスはリオンに協力を求め、飛行船の鎧を使って時間を稼ぐ計画を提案するが、リオンは初め拒否する。クリスは頭を下げて頼むが、リオンはその提案を断る。しかし、クリスが去ろうとすると、リオンは話を聞くふりをしており、実際にはクリスと協力して全員で行動することを提案する。リオンは、クリスに自慢の剣術を発揮する機会であると伝え、クリスは再び意気込む。

最終的にリオンは牢屋から解放され、オリヴィアと協力してアンジェを救うために動くことを決める。クリスもリオンと協力して、全員が安全を確保するために力を合わせることを決意する。

クリスが呼びかけ、生徒や船員の代表者が一室に集まった。その中で、リオンはショットガンを持ち、クリスの演説を聞いていた。クリスは戦う必要があると語ったが、集まった人々からは否定的な反応が返ってきた。特にアンジェを非難する声が多く、その場は混乱していた。リオンは、正式な男爵位を持つ騎士として、立場が上であることを強調し、戦うよう命じた。彼の言葉には抵抗があり、罵声が飛び交った。

ディアドリー・フォウ・ローズブレイドは、リオンの言葉に反発し、自身がローズブレイド伯爵家の娘であることを主張した。リオンは彼女の言葉を一蹴し、周囲の貴族たちがアンジェの人質問題にどう対応していたかを指摘し、彼らの行動を卑怯だと非難した。リオンは、偽物の貴族であると彼らを罵倒し、真の冒険者の末裔としての行動を促した。

ディアドリーはリオンに対して、状況を打開する具体的な計画を問い詰めた。リオンは直接的な正面突破を提案し、公国の旗印を狙うことを宣言した。彼の提案に対して、ディアドリーをはじめとする他の生徒たちは、最初は戸惑いながらも、リオンの挑発に動かされて戦う決意を固めた。リオンは、エアバイクで先陣を切ることを宣言し、アンジェを救う意志を示した。

この一連の出来事は、学園生徒たちが行動を起こすための契機となり、彼らはリオンの挑発に刺激されて結束した。ディアドリーはリオンの行動を評価し、彼らが共に公国に立ち向かう準備を整える場面で締めくくられた。

公国の旗艦で、警報が鳴り響いている状況の中、ヘルトルーデ王女がその立派な姿で現れる。彼女は自ら状況を確認しようと窓に近づき、アンジェにも同行を促す。アンジェは、豪華客船が突撃を試みている光景を目にし、リオンの行動に涙を流す。一方、ヘルトルーデは魔笛を使ってモンスターを動かし、数の差を覆そうとするが、学生たちは必死に抵抗し、王国の騎士たちの強さが見せられる。アンジェはリオンを気遣いつつ、彼の行動を称賛する。その後、公国のゲラットが戦況を決定的にしようと大砲で攻撃を命じる。アンジェは大爆発とともにリオンと豪華客船の運命を案じる。

第 10話「友情」

豪華客船の甲板は激しく揺れていた。リビアは怪我をした船員の治療を行い、一方で学園の男子生徒がモンスターを槍で倒していた。女子たちはシールドを展開し、攻撃魔法も放っていた。クリスは鎧を着てモンスターを次々に倒し、その強さを見せつけた。突然、公国の飛行船が大砲で攻撃を開始し、リビアは手首のお守りが光りながら全力でシールドを発動させた。彼女の魔法により砲弾とモンスターが防がれ、周囲の生徒たちはその力に驚いた。リビアはリオンに向かって「行ってください」と言い、自分は船を守る決意を新たにした。

アンジェはモンスター化した飛行船の揺れる内部でヘルトルーデに文句を言っていたが、ゲラットからリオンが食べられたとの報告を受ける。しかし、床を突き破って現れたリオンはエアバイクで敵を攻撃し、ヘルトルーデを人質に取る。魔笛を求めるリオンに対し、ヘルトルーデは偽物を渡すが、ルクシオンの指摘で真実が明らかになる。リオンはアンジェと共に脱出を試み、公国の兵士たちが彼らの逃走を阻止しようとするが、アンジェはリオンの行動に感謝していた。

リオンが新たな武器を手に戦いを展開する中、アンジェもファイアランスという炎の魔法を使い、敵を倒していく。しかし、彼女の前に倒れているリビアを見て、急いで助ける。リビアは過度の魔力消耗で動けなくなっており、アンジェは彼女を安全な場所に避難させようとする。アンジェとリビアはお互いを大切な友達と認識しているが、公国の軍艦の突撃により客船が大きく傾き、二人は危険な状況に陥る。リビアはアンジェを救うために自ら危険に飛び込むが、アンジェはそれを止めようとする。最終的に、二人はともに船上で困難に立ち向かいながら、それぞれの大切さを再確認する。

ゲラットが艦橋で怒鳴りつける中、彼の髭がないことに腹を立てながら、騎士に対する復讐心を燃やしていた。軍人たちが砲撃に反対しても、ゲラットは指示を出し続ける。しかし、敵の突撃によって砲撃ができず、ゲラットは足を痛める程度の怒りをぶつけた。敵艦の確認と報告がなされる中で、ゲラットは浮遊石について指示を変更し、敵艦を撃沈するよう命じたが、敵の砲撃により自艦が損傷し、彼はショックを受ける。その上、天井の一部が頭に直撃し、ゲラットは混乱と痛みに苦しんだ。


ゲラットが艦橋から敵が次々と倒される光景を見ていた。彼は敗北を前に顔を青くし、軍人たちの撤退提案を激しく拒否した。軍人たちはゲラットに反論しようとしたが、ゲラットは激しい怒りを露にし、撤退することで公国の軍隊が王国の学生たちに負けたと笑われることを拒否した。その状況での撤退はゲラットに未来がないことを意味していた。彼は何としても敵を沈めなければならなかった。その後、特注の黒い軍服を着た騎士たちが艦橋に現れ、ゲラットは彼らに希望を託し、最強の騎士、バンデル・ヒム・ゼンデン子爵に出撃を命じた。

第 11話「黒騎士」

戦場になった空で、アロガンツに乗ったリオンは敵の騎士たちに囲まれ、彼らの訓練された戦術に苛立ちを感じていた。敵は距離を取りつつ攻撃し、リオンが距離を詰めると逃げていく。ルクシオンは、撤退しない理由があるとの情報を伝える。リオンは、アロガンツを加速させて敵をブレードで攻撃し、敵飛行船の甲板に蹴り飛ばす。その後、パルトナーが傾いた豪華客船を守りつつ救助を開始する。新たな敵が出撃してきて、リオンは前世の記憶で黒騎士の強さを思い出す。しかし、リオンはルクシオンの支援を受けながら、黒騎士たちを迎え撃つ決意を固める。

クリスが公国の騎士を倒し、リオンを捜していた。その中でアロガンツが黒騎士に大剣で攻撃される様子を目にし、驚愕する。クリスの家系は剣術を指南するものであり、父は剣聖の称号を持つが、父でさえ黒騎士には勝てなかった。アロガンツが貫かれる場面を見て、クリスは自らが時間を稼ぐ覚悟を決める。しかし、その時アロガンツは抵抗し、黒騎士の動きを止め海に落とす。リオンが生きていることを確認し、クリスは戦意を新たにする。一方、リオンはアロガンツのコックピットで黒騎士の攻撃を間一髪で避けるが、装甲を貫かれるほどの強力な敵に苦戦を強いられる。リオンと黒騎士は最終的に肉薄する戦いを繰り広げ、リオンは黒騎士を制圧する。

アロガンツを操るリオンがモンスターたちが集まる様子を見ていた。その場にはルクシオンもおり、状況を壮観と評している。照明弾を打ち上げた軍艦を睨む黒騎士は、魔笛を吹くように伝えることをリオンに要求するが、リオンはその提案に疑念を抱く。黒騎士は共に全滅することを望まないと説得するが、リオンは信用できないと感じる。リオンはルクシオンに対処を依頼し、ルクシオンが発した光でモンスターたちが次々と消えていく。リオンは黒騎士に対して、王国貴族の子供たちに負けたことを嘲笑い、彼の時代が終わったことを告げる。黒騎士は敗北を受け入れがたく、リオンに激しく反発するが、リオンは彼を敵としてではなく、生きて恥を背負うべきだと指摘する。最終的にリオンは黒騎士を拘束し、モンスターたちが全て倒された後は、事件が一段落する。

翌日、公国の浮島では破壊された公国の飛行船が積み上げられていた。解体作業を行うロボットにより、大量の浮遊石が回収されている。リオンは、状態が良い飛行船を持ち帰るよう指示していた。ゲラットは拘束されており、リオンに浮遊石を返すよう頼むが、リオンは譲歩する意向がない。リオンは自分の行動を優しさと称し、敗れたゲラットに対して命を奪わないだけで十分な優しさを示していると考えている。その後、リオンは部屋でリビアとアンジェが眠っているのを見てしまい、彼女たちを見守ることにした。最終的に、リオンは公国の飛行船とほとんどの鎧を奪い、勝利を収めた。

第 12話「再戦」

過去に貴族が爵位と階位に見合った働きを求められることについて語った話がある。リオンは五位下の階位を持ち、実質的には五位上の男爵であると自称している。彼は国からそれだけの働きを期待されており、戦争が起こると出陣する可能性がある。その対策として、リオンは仲間を集めて酒場で盛り上がりながら飛行船を手に入れたことを話している。彼はこれを機に、同僚たちに飛行船を無料で提供する代わりに、自身が設立する工場での船の整備を一手に引き受けることを提案する。彼の提案は疑われるが、リオンは商売をする真意を説明し、最終的に契約に至る。これにより、彼は飛行船の整備を通じて長期的な収入源と信用を築く計画を進めている。

二学期の終わりが近づき、公国との事件で処理された一件の勲章授与式が冬休みの初日に行われることが決定した。学園では勲章を受け取る生徒たちが楽しみにしているが、受け取れない生徒たちは不満そうである。リオンは暖かい部屋でお茶を楽しんでおり、有名店のお菓子を食べて幸せを感じている。窓の外は寒いが、部屋の中は和やかである。リビアとアンジェもお菓子を楽しんでおり、リビアはお菓子の甘さに頬を緩めている。アンジェはお気に入りのチョコレートの店を紹介しようとするが、リオンはアンジェにその店の紹介状を求めている。リオンはお茶会が好きで、有名店のお菓子を買い占めたいと考えているが、アンジェはそれを嫌がる。リビアはダイエット中の女子に高級なお菓子を見せつけるというリオンの考えに呆れている。この平和な時間を楽しむリオンは、今後も友人たちとの関係を大切にすることを望んでいる。

ルクシオンの部屋に届いたのはユリウス殿下たち五人からの決闘の申し込みであり、決闘の日付は終業式の日に設定されていた。この決闘は、マリエとの関係に口出ししない条件で提案されていた。ルクシオンはこの申し込みに対して拒否することも考えたが、最終的には受けることに決める。彼はマリエを選ぶような五人にリビアをくっつけるのは可哀想だと感じていた。ルクシオンは公国や聖女などの問題で忙しい中、決闘に臨むことを選び、五人が満足すると考えていた。また、アンジェリカが反対することも予想していたが、彼女には事情を説明し、自身の判断を尊重してもらうつもりであった。

アロガンツの中で、主人公は五人が整備した鎧に対してどのように負けるかを考えていた。五人は鎧の整備を自分たちで行い、不器用ながらも職人に仕上げを依頼して性能を向上させていた。彼らの鎧は、以前とは比べものにならないほど強力になっており、主人公はそれに感心しながらも、負けるためにわざと後退していた。しかし、ルクシオンから鎧が暴走していることを知らされ、主人公はグレッグに危険を伝えるが信じてもらえなかった。結果として、主人公は安全のためにグレッグの鎧を破壊することを余儀なくされ、鎧は完全に壊れてしまった。マリエは、その鎧にかかった費用が全て無駄になったことに絶望し、カイルは彼女をなだめようとするが、マリエは現実を受け入れられずにいた。

王宮の会議室には、敵対派閥の貴族たちが集まっていた。彼らはリオンと呼ばれる成り上がり者について議論している。一部の貴族はリオンを甘く見ているが、侯爵は彼を大きな脅威と見なしていた。侯爵はリオンをどんな手を使っても排除することを主張し、周囲の貴族たちはその決意の前に言葉を失った。リオンが公国を退けたという話に触れ、侯爵は彼の危険性を強調し、公国よりもリオンの排除を優先するべきだと述べている。会議では、リオンへの対策を練るためにヘルトルーデ殿下が呼び出されることになった。

エピローグ

決闘翌日の男子寮の自室で、リオンは体育座りをしている。昨日の決闘での出来事について、彼はルクシオンと文句を言っている。式典に出席するために家族や友人が集まっており、部屋は賑わっている。リビアがリオンの状況を家族に説明し、アンジェは彼を励ます。一方で、リオンは自身の行動が周囲に誤解されていることに苛立ちを感じている。彼は昨日の決闘で自分だけが責められたことに不満を持ち、実際には師匠からは理解を示された唯一の人物だった。

リビアはリオンに勲章授与式のための礼服を着るよう促すが、リオンはその必要性に疑問を持っている。今日の式典は、公国との戦いに参加した生徒たちに勲章を渡すものである。しかし、リオンはその儀式に疑問を持ち、彼の家族もそれに困惑しているようだ。アンジェはリオンに今日の重要性を説明しようとしているが、彼はその事実を受け入れるのが難しい。リビアは彼を助けるために気を使い、クラリス先輩やディアドリー先輩も何かと関わってくるが、リオン自身は自分の未来や立場に対して戸惑っている。最終的には家族や友人に囲まれながら、不本意ながらも式典に向かうことになる。

冬休み初日に学園で行われた式典では、公国との戦闘で活躍したリオン・フォウ・バルトファルトを含む生徒たちが勲章を授与された。リオンはこの功績により子爵に昇格し、階位も四位下になった。彼の昇進は異例の速さで、多くの名門貴族から推薦状を受け取ったことが影響している。式典後、リオンは校舎裏に逃れ、ルクシオンと共に過去の選択を反省していた。その後、リビアがリオンを見つけ、二人は互いの気持ちについて話を交わす。

冬休み中、リオンは新しく改築された家族の屋敷に戻り、父親と兄が彼のために用意した部屋に感謝するが、次女は自分の部屋が勝手に触られたことに不満を表明する。家族間で少しの誤解と不満があるものの、親父の努力を認め、新しい屋敷での生活を楽しむことになる。リオンは自分が経験した変化に戸惑いながらも、地元の発展と家族の幸せを前向きに捉える。

決闘の翌日、グレッグは医務室で目を覚ました。彼が意識を取り戻すと、ユリウスを始めとする仲間たちが集まり、心配する様子だった。グレッグは自分のせいで負けたと謝罪するが、ユリウスたちはそれを受け入れず、共に次の機会に向けて頑張ることを誓う。その中で、マリエの話題も出るが、彼女は忙しくて現れなかった。その後、彼らはマリエに何かプレゼントをする話で盛り上がった。

同じ頃、リオンの新築の屋敷には、神殿の関係者が訪れる。彼らはリオンが以前倒した空賊が持っていたとされる神殿の宝、首飾りを求めていた。リオンは、神殿の宝を持っているという噂に基づいて神殿側が強硬に迫ってきたことに対し、法的な権利を主張する。結局、首飾りを渡すことで事態を収束させた。神殿からは、リオンに寄付を求める声も上がったが、リオンはこれを拒否する。その後、首飾りを渡す際に、神殿の将軍がリオンの落ち着いた態度に驚く一幕もあった。

さらに、マリエが神殿の聖女として登場するという驚きの展開があった。彼女は聖なる治療魔法を使い、杖も彼女に反応するなど、驚くべき能力を示していた。これにはリオンも驚き、彼女の行動を許さないと憤る。マリエが聖女となった事実がリオンに大きな衝撃を与えたことで、彼の今後の行動に影響を与えることとなる。

公爵家の領地にある乗馬施設で、アンジェはリビアに乗馬を教えていた。リビアは馬に乗ることに怯えていたが、アンジェは彼女を励まし、学業以外の技能も必要だと教えていた。冬が近づく中、アンジェはリビアの体力不足を心配し、ダンジョン攻略の難しさを説明していた。二人はインドア派のリビアが屋外活動に慣れるよう支援を続けた。

一方、マリエは神殿の貴賓室で、自らを聖女として位置づけていた。彼女は「聖なる首飾り」と「聖なる腕輪」を身につけ、聖女の地位を強化していた。過去の経験と乙女ゲームの知識を活用し、治療魔法を習得していた。また、マリエはリオンと同じく転生者であることから、彼の行動を疑問視し、彼に対する敵意を抱いていた。彼女は自分の立場を利用して、より高い地位を目指す野望を持っていた。

幕間「ルクシオンレポート 2」

実家の自室でリオンは幸せそうに眠っている。ルクシオンはリオンがマリエへの罵詈雑言を繰り返すものの、翌朝には忘れて遊ぶと思う。学園祭や空賊退治、公国との戦争を含む色々な出来事があったが、リオンの最大の失敗は功績を他者に押しつけたことである。リオンはブラッド、グレッグ、クリスに功績を押しつけ、家族との絶縁解消のためにも資金を流している。三家にはリオンが余計なことをしなければよかったという気持ちがあるが、誠意を見せたため許している。リオンは一代で子爵に昇進し、英雄として認められるが、ルクシオンは彼がそれに気づいているかを心配する。結婚相手の選択肢も増えており、クラリスとディアドリーが名乗りを上げている。王国の危機がほぼ回避されたが、リオンはこれから忙しくなると予想される。しかし、ルクシオンは王国がどうなろうと関心がなく、必要があればリオンと関係者を守るために行動するだろう。

アニメ

OP

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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