小説「最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 3巻」感想・ネタバレ

小説「最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 3巻」感想・ネタバレ

どんな本?

何処ぞの国がブラックホールだがホワイトホールの実験をしたらダンジョンが発生してモンスターが溢れ出る世界になってしまった。

そんな世界になって一部の人間に特殊な能力に目覚める奴が出てきた。

そんな奴らを冒険者と呼び、国は冒険者に最低でも5年間のダンジョンを攻略する義務を課した。主人公はそんな義務に課されて4年9ヶ月の最低ランクの冒険者だった。

彼のパーティーは既に義務の期間が明けており仲間の彼に付き合ってる状況。

そんな彼の前に冒険者が通う学校の生徒がメンバーを探している処に出逢う。

そんな彼は仲間に売られた、、

読んだ本のタイトル

#最低ランクの冒険者 、勇者少女を育てる 3
~俺って数合わせのおっさんじゃなかったか?~
著者:#農民ヤズー
イラスト:#桑島黎音

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あらすじ・内容

学んだ知識と技術で勇者少女たちがダンジョン攻略&無双!!
世界最強との激闘後、普段の学生生活に戻った瑞樹たちの次の目標は文化祭を楽しむことだった!? 何故か教導官を継続中の伊上を巻き込む形で、瑞樹たちは文化祭の出し物としてダンジョン産食材を使った創作菓子の販売を計画し動き出す。 薄刃華、ランダムシロップ、温チョコレートに雨飴と、奇妙な食材たちを求めて潜ったダンジョンに待ち受ける最悪とは―― 生存特化な伝説の男から学んだ技術と知識を活かし、才能S級女子高生のダンジョン攻略が始まる!!

最低ランクの冒険者、勇者少女を育てる 3

前巻からのあらすじ

最強の冒険者が唯一懐いてるのが三級の冒険者、、

しかも、ガス抜きで戦闘をするとか脳筋だよな。

でも彼女は歪んだ願望で造られた人間でもあったせいで情緒が不安定。

そんな彼女の暴走を受け止められるのが三級の冒険者ってのが恐ろしい。

三級っていったい何だったんだ??

テロリストに襲われて狼狽える一級や二級の冒険者って、、
それを指揮する三級ってなんなんだろうか?
何級って分ける意味があるのだろうか?

まぁ、冒険者を辞めたがっている主人公は最強の彼女が懐いてる限り絶対に辞められない。

それでも辞めて新しい仕事に就いたと思ったら、、

感想

やっと冒険者として義務化された年期が明けて、冒険者引退をした浩介。

再就職した先を仲間に丸投げしていたら、、
冒険者学校の天雷の勇者の戦術教導官に再就職が決まった。

前と変わらないと文句を言うが、浩介の実績を考えたら当たり前な話。
仲間に再就職を丸投げしたツケが来てしまったw

そして、新学年と共に正式に戦術教導官になる浩介の下に、姪の咲月が冒険者学校に通うので引っ越して来た。
本当は別の学区の冒険者学校に行けたのだが、叔父が教官をしている学校にわざわざ引越して通う。
狙いは、冒険者の先達であり、年期を生き残った、現場仕込みの育成を親戚のよしみで受けるため。

その咲月をダンジョンに慣れさせるために教導してる「天雷の勇者」の宮野達と共にダンジョンに潜る。

そのダンジョンも文化祭に向けての商品を採取するために薄刃華の採取に刃の森は行かず。

その次のダンジョン、温チョコを採取しに「双極の大地」で同行する。

そこで初のモンスターとの実戦をしてテンパってしまうのは御約束。

出会ったのがヘビの魔物であるのもあったのか、最初は蛇に睨まれた蛙状態。

浩介が後ろから声をかけて何とか魔物を倒す。

その後のケアで浅田が咲月に声をかけるのだが、、

その時の教え方で浅田からケチョンケチョンに言われてしまう。

あの時は、実戦に次ぐ実戦だったもんな。

気遣いの出来る浅田が居たお陰で咲月は上手く実戦を経験する。

そして、勇者一行の力を見せてもらう。

勇者の宮野は一刀の下に斬り伏せ。
魔法使いの安倍はド派手に火魔法をぶっ放し。
治癒魔法使いの北原は魔物を結界で覆って圧し潰す(グロ注意)。
戦士の浅田は高度な近接戦で熊のような魔物を地面に転がしてトドメを刺す。

そんなのを見せられた後に、浩介は咲月にもう一回戦わさせる。

その結果はボロボロ。
北原が結界を張らなかったら死亡していた。
二級である咲月にはなかなかキツい結果になった。
そんな咲月に浩介は、戦い方はいくらでもある。

咲月には斥候系が良いと思うと教えてやる気を出させ、、
とにかく姪が死なないように教導する。

そして、最後の「栄枯の大地」には咲月は参加せず。
この後、咲月は出てくるのだろうか?
WEB版だと出てないんだよな、、
斥候系だから勇者パーティーに居ないタイプだがらな、、

そしてこの栄枯の大地でプロローグのクラゲのような魔物の群れに襲われる。
どうやらテロのようで、偶然発生初期に遭遇したらしく、被害が本格的になる前に浩介が呪いを使ってクラゲを全滅させるが、、、

浩介は入院。
さらに今回のテロの関係者と思われる連中が呪いで昏倒したと判明する。

そんな騒動があったが、冒険者学校の文化祭は開催される。
なにも起こらないと良いな・・・

最後までお読み頂きありがとうございます。

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同シリーズ

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その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

プロローグ  戦術教導官と新学期

浩介とその仲間たちは、視界を制限するほど大量の赤紫色の空飛ぶクラゲに遭遇する。
彼らは本来遭遇すべきでない「イレギュラー」な敵で、浩介たちは戦闘準備が整っていないため撤退を試みる。
しかし、撤退しようとした瞬間、クラゲたちは攻撃を開始し、北原が張った結界で一時的に防御するものの、クラゲは数を増やし続ける。
結局、浩介たちは現場からの脱出を試みるが、クラゲの数は増え続ける。

その後、浩介の家には彼の姉の桜木葉月とその娘の桜木咲月が訪れる。
咲月は浩介の家に一時的に滞在することになるが、彼女の荷物が多く、浩介は苦労する。
浩介は寮に入ることを提案するも、咲月は浩介から直接学ぶために彼の家に滞在することを選ぶ。
その日の夜、葉月は帰宅し、咲月は浩介と一緒に住むことになる。

浩介は姪の咲月を預かってから一週間が経ち、物置だった部屋を片付けて別々の部屋で生活するようになった。
咲月の自然体の態度に、浩介は最初の緊張が解けたことを感じつつ、彼女が適応してくれたことに安心している。
咲月がもうすぐ学校に入学し、浩介も新しい仕事に就くことになっているが、具体的な仕事内容はまだ分かっていない。
浩介は公務員としての仕事につくことになるが、冒険者としてのダンジョンでの経験を振り返りながら、咲月に冒険の危険性を説いている。

春休みが終わり、咲月の入学式の日に、浩介は何となく教導官として学校に残ることになった。
元冒険者の浩介は、再び学校で「戦術教導官」として働くことになり、新しいチームメンバーとして学生たちに戦術を教えることに。
学校という環境で毎日勤務することに苦痛を感じつつも、公務員としての保障や固定給が支払われるメリットもあるが、彼はその生活に戸惑いを隠せないでいる。

一章  文化祭に向けて

戦術教導官となった浩介は、ある日武装して学校に来るが、その日の予定は新しい教導官との顔合わせだけだった。
その後、浅田の部屋に招かれた浩介は、その意外に乙女チックな部屋の様子に驚く。
浅田の部屋で、他のチームメンバーと合流し、文化祭の計画について話し合うことになる。
文化祭での出し物として、コスプレや飲食物の販売を提案し、具体的なアイディアを練る過程で、浩介は学生たちにダンジョンでの素材収集やその安全な取り扱い方法を指導する。
また、彼は姪の咲月の教育の責任も負っており、彼女が生き残れるように指導する必要があるため、一時的に学生たちから離れることも示唆している。

浩介は、自身が通う冒険者学校の生徒たちと共に、「蜜の庭園」というダンジョンに向かい、ランダムシロップを探し出す任務に取り組む。
このシロップは、採取する樹によって味や香りが異なり、その採集には特定のモンスター「ハニーガードナー」を倒さずに慎重に行う必要がある。
さらに、浩介はダンジョン探索の難易度を管理しつつ、遅れて到着したヒロたちと合流し、冒険者としての契約や協力の話も進めていく。
探索は厳しいものの、浩介と彼の仲間たちは一級以上の能力を持ち合わせているため、問題なく進行できると考えられる。

浩介は宮野らと共にダンジョン「蜜の庭園」でランダムシロップの採取任務に挑んでいる。
このダンジョンには特別な樹が存在し、蔓を伸ばすモンスター「ハニーガードナー」が守っている。
ヒロたち退役冒険者は、宮野たちに蜜の採取方法とハニーガードナーの倒し方を実演する。
戦術としては、ヒロが囮となり、ヤスが攻撃し、ケイが支援を提供する。
浩介は遊撃としてチームをサポートし、最終的にはハニーガードナーが蔓の再生をやめ、蜜の採取に成功する。
その後、彼らは宮野たちに戦術を教え、彼ら自身で蜜を採取させる計画を立てる。
この過程で、ダンジョンの挑戦は宮野たちにとって大きな学びの場となる。

浩介は宮野たちと共にダンジョンでの戦闘に参加している。
彼らの作戦では、浅田が保存容器を背負いながらも、途中で自身の武器を捨てて、敵から斬り落とされた巨大な蔓を鞭のように振り回して戦うという独特な方法を採用した。
これにより、複数の蔓を一度に払いのけることが可能となった。
一方で、他のメンバーは安倍が敵本体を攻撃し、宮野が蔓を斬り落とし、北原は回復役として待機している。
戦いが進む中、浅田が蔓を投げて敵を誤って殺してしまう事態に至った。
このミスにも関わらず、チームは全体としては良いパフォーマンスを発揮しており、彼らの才能と努力が結果につながっていることが伺える。
最終的には、再戦を通じてより安定した戦い方を目指すこととなった。

浩介とチームは、新たなガードナーから成功裏に蜜を回収することができた。
彼らは、成功した蜜と失敗した蜜を試食し、その違いを比較した。
成功した蜜は甘く美味であり、失敗した蜜は苦みが残る後味があったため、商売向けではないと判断された。
また、蜜の色と味の一致が商品価値に大きく影響するため、見た目も重要視されていた。
探索は無事に終了し、浩介は次の探索計画を立てつつ、チームに休息を与えることを考慮していた。

ダンジョンから早めに帰宅した浩介は、家で咲月に迎えられる。
咲月は浩介が無事に帰ってきたことを喜び、彼が採取した樹液のお土産を受け取る。
浩介は咲月が文化祭に参加したいと言い出すが、浩介は当初反対する。
しかし、彼女がダンジョンでの喫茶店の準備に限定して参加することを許可する。
この会話から、浩介と咲月の関係が家族同然であることがうかがえる。
また、浩介は咲月が他の生徒よりも進んでいることを認めつつ、学びを続けることの重要性を強調している。

二章  薄刃華と温チョコレート採取

浩介は宮野たちと共に、危険度が高い「刃の森」ダンジョンで薄刃華の採取に挑んだ。
ダンジョン自体が敵のような状況で、モンスターよりも森そのものの危険が大きい。
特に注意すべきは、見えにくい鋭い糸を張る「刃織り蜘蛛」だ。
浩介は宮野たちに個人用の結界を準備させ、チーム全体の安全を確保しながら採取方法を教えた。
最終的には、宮野たちの努力で薄刃華の必要量を回収することができた。

浩介は宮野たちと共に温チョコの回収に向かった。
今回は咲月も同行しており、彼女は緊張しているが、宮野はリーダーとして彼女を守ると約束した。
咲月は宮野が有名な「天雷の勇者」であることを知り、浩介に驚きの声を上げた。
浩介はそれを忘れていたと認め、咲月はさらに驚いた。
その後、ダンジョンに入った一行は、冷氷石を使用して寒冷地帯と熱地帯の両方の環境で対策を施し、チョコの回収を進めた。
宮野たちは一流の冒険者としての力を見せつけ、咲月はそれに圧倒されたが、浩介は彼女に適切な役割を見つけて指導し、咲月も自分の立場を理解し、前向きになった。

浩介たちは火山でチョコを採取する任務に取り組んでいる。
このチョコは特殊で、熱いと固まり、冷えると柔らかくなる性質を持っている。
火山の天井からはチョコの塊が鍾乳石のようにぶら下がっており、その塊が落下して小石のように地面に散らばることが判明した。
彼らは冷氷石を利用して、これらのチョコを天井から効率的に取り除く方法を試行錯誤し、最終的に成功する。
最初の試みは失敗したが、浅田が再挑戦し、冷氷石を投げてチョコを落とし、それをキャッチすることに成功した。
採取したチョコは保存容器に収められ、持ち帰られた。
その後、浩介にはヤスからドレスが完成したと連絡が入り、次の日に試着をする予定となった。この日の冒険で咲月は初めてのダンジョン攻略を経験し、一連の出来事は無事に解散となった。

翌日、浩介は授業後にヤスから手配された人を学校の正門で迎え、空き教室へ案内した。
この人物はドレスをデザインしたデザイナーで、着付けと化粧のサポートを行う予定である。
更に、化粧を担当する別の女性も同行しており、文化祭本番でも同様のサービスを提供することが確認された。
このサポートは、宮野たちが新たな「勇者」として注目されることにより、提供側の店舗にも利益があるためである。
しかし、宮野たちはドレスを着た経験がなく、メイクも初めてであるため、緊張している様子であった。
浩介は彼らに適宜フィードバックを与えるよう指示し、着替えとメイクが終わるまで外で待機することにした。
着替えが終わった後、ドレスをデザインした人たちは再度の訪問を約束し、その日の準備は終了した。

三章  最後の素材集め

文化祭の準備が進行中で、浩介は素材収集のため「栄枯の大地」というダンジョンに向かった。
このダンジョンは植物も動物もほとんど存在せず、上空からは魔力を多く含んだ飴が降り注ぎ、地面に触れると消える現象が起こっている。
浩介はチームメンバーにダンジョンの特徴や注意点を説明し、冗談を交えながらも必要な準備を進めた。
特に魔力を多く含む飴が主要な目的であり、これを集めるためには奥に進むほど良い品質のものが得られることが分かっている。
彼らは魔力補充薬としても使用可能な飴を集めるため、歩いて進む方法を選択し、敵の襲撃を避けながら安全に採集を試みた。

浩介は、チームメンバーとともに「栄枯の大地」というダンジョンを走り続けている。
彼らは魔力を含んだ飴が降るこのダンジョンを探索中で、特定のモンスターと他の冒険者の行動に警戒していた。
疲労が蓄積される中、突然、車が彼らに向かって来ることを宮野が察知する。
実際、車を使うとモンスターを引き寄せるリスクがあるため、車を借りた冒険者たちはモンスターに襲われる可能性があった。
彼らは岩場へと避難し、追いついたモンスターにより車が襲われる場面を目撃する。
その後、チームは結界を活用しつつ短い休憩をとり、飴の回収を再開したが、突然の異変に再び警戒を強める。冒険者としての責任感から、彼らはダンジョンに潜む未知のイレギュラーを調査し続ける決意を固める。

浩介とその仲間たちは、特異な現象に悩まされていた。
彼らが直面したのは、蛸と間違えられたクラゲの形をしたイレギュラーなモンスターであり、このモンスターは雨飴を食べることでエネルギーを補給し、速やかに分裂を繰り返す特性を持っていた。
浩介たちはこのモンスターの異常行動の原因を探る中で、何者かによって意図的に放置された可能性があることに気づく。
彼らはモンスターの分布を分析し、その中心にボスが存在すると仮定し、ボスを制することで一連の異常現象を解決しようと計画を立てた。
しかし、その作戦には自身にも呪いが戻ってくるリスクが伴うため、大きな決断を迫られることとなった。
浩介はリスクを承知の上で、ボスを見つけ出し、モンスターとの繋がりを利用して全てを制圧する方針を固めた。

四章  クラゲ退治

宮野瑞樹

宮野瑞樹と佳奈は、重要な作戦において浩介との連携が求められていた。
瑞樹は通信機を確認し、通信が正常に行われていることを確かめた。
二人は通信機を装備し、五人全員が装備を確認した。
浩介は、何かあったらすぐに逃げるように命じたが、瑞樹と佳奈には逃げる意思はなかった。
二人は浩介に頼られていることを喜び、全力で任務を遂行する覚悟を決めていた。

浩介は晴華に指示を出し、彼女の魔法により土竜が地面から出現し、クラゲたちを食べ始めた。
この光景は遠くからも明瞭に見え、爆発による陽動作戦であった。
晴華は浩介の指示に従い、炎の球を放ち、瑞樹と佳奈が進むための道を作った。

瑞樹と佳奈は、互いに別行動を取りながら敵のボスを探すために進んだ。
しかし、瑞樹はボスを見つけることができず、佳奈からの通信で彼女がボスを見つけたことを知らされる。
瑞樹は佳奈に先を越されたことを感じながらも、自身が活躍する機会を求めて浩介に頼まれた任務に全力を尽くすことを決意した。

浅田佳奈

浅田佳奈は瑞樹と別れた後、敵のボスを探していた。
地面を殴り砕き、その破片を振り回して敵を薙ぎ払う戦法で進んでいた。
クラゲたちを叩き潰しながら進む彼女の中には、ボスを探すための明確な方針がないために不満がたまっていた。
そんな中、佳奈は突如現れた土竜に対応し、その体を新たな武器として利用することを思いついた。

佳奈は土竜の体を振り回しながら進み、周囲の敵の動きの違いからボスの位置を見つけ出す方法を考えた。
敵が多く寄ってくる方向に進むことで、やがて大きなクラゲが見つかった。ボスに直接ダメージを与えずに済むよう、瑞樹が戦闘に加わり、戦いを進めた。
最終的に、瑞樹がナイフをボスに刺し、魔法を発動させることでクラゲたちが倒されるという結果に至った。

この戦闘の中で佳奈は、非常に力強いが無茶な戦い方をする一方で、その機転と戦闘力で多大な助力となった。最後には、彼女も瑞樹も相手を労いながら、任務を成功させたことに安堵した。

浩介は呪いの術を使用して、クラゲのボスとその派生体全てに効果がある呪いをかけた。
この呪いは、敵にだけでなく、繋がっている自分自身にも影響を与えるため、身体に大きな負担がかかった。
呪いは敵の魔力に干渉することで機能し、浩介自身もその影響を受けることが避けられなかった。
術の最中、浩介の体からは血が出始め、彼の健康状態が急速に悪化した。
しかし、彼は呪いの完成に集中し、仲間たちの安全のためにも続行を選んだ。
呪いが完成し、敵に流し込まれた後、浩介は意識を失った。
この過程で彼は仲間に治癒を施すことを拒否し、呪いの危険性を増すことを避けた。

エピローグ  準備を終えて文化祭へ

浩介は、自分自身にかけた呪いのために重傷を負い、呪いを解くための道具が溢れる特別な部屋で目覚めた。
彼は身体がほとんど動かない状態で、ベッドに繋がれた管に囲まれていた。
訪れたヒロによれば、浩介の状態は他の人々にも影響を与え、関係者たちにも呪いが及んでしまったとのこと。
この呪いは、クラゲ型モンスターに改造の魔法をかけた者たちにも影響を及ぼし、それが原因で安倍家を含むいくつかの重要人物にまで及んでしまったらしい。

ヒロとの会話から、浩介の呪いが意図せず他者にも広がってしまったこと、その結果として関係者だけでなく全く無関係の人々にも影響を与えてしまったことが明らかになった。
ヒロは、浩介に責任を感じさせず、彼が休養をとるよう助言しつつ、この問題を解決するための裏での作業を進めることを約束した。
浩介は、自身の行動が引き起こした深刻な状況を反省しつつ、回復に専念することに決めた。

浩介は呪いによる自爆から回復し、文化祭の日に学校で過ごしていた。彼は体調は完全ではないものの、日常生活に支障はない状態になっている。
文化祭では、一般の来場者が開始前から列を作るほどの盛況ぶりを見せており、浩介たちは特定の時間帯のみ店を運営する予定で、その他の時間は自分たちも祭りを楽しむことにしていた。

浅田がドレスに身を包んで不安を感じている中、浩介は彼女を励ますために、自分のスタイルで彼女の美しさを認め、自信を持つように促す。
このやり取りから、浩介と他の生徒たちとの間には良好な関係が築かれていることが伺える。

また、浩介は文化祭のために特別な魔法を使って学校の入り口で案内をする水の彫像を作り出し、訪れた人々を驚かせている。
彼のこの行動は、来場者を惹きつける効果を発揮し、文化祭の盛り上がりに一役買っていた。

この話では、浩介が呪いからの回復と同時に、人々との関わり方においても成長している様子が描かれている。
彼は他人を思いやる気持ちを持ちつつ、自己の役割を果たしていく中で、他の生徒たちとも良い関係を築いていることが示されている。

薄刃華の攻略法

浩介はダンジョンの「刃の森」で薄刃華を採集するために再び宮野達と訪れた。
メンバーは森を何度も往復することに不満を持ち、容易な採集方法について議論を交わしていた。
浅田の提案により、安倍が大きな容器を使用して一度に多くの薄刃華を運ぼうと考えたが、森を燃やしてしまうという過激な解決策が出された。

安倍は実際に強力な魔法で森の障害物を焼き払い、進行ルートを確保する方法を提案した。
北原が結界を使って焼き払う範囲を限定し、周囲に被害を及ぼさないように注意しながら、森の一部を焼き払う計画を実行した。
その結果、森を破壊することなく、通りやすい道を作り出すことに成功した。

この行動により、メンバーの足取りは軽くなり、以前よりも効率的に薄刃華の採集が可能となった。
この出来事を通じて、浩介は自身の感情を振り払い、冒険者としての役割を再確認すると同時に、チームの協力と革新的な解決策を評価した。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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