小説「目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので 1」感想・ネタバレ

小説「目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので 1」感想・ネタバレ

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい 1 アイキャッチ画像

最強装備宇宙船  全巻まとめ
最強装備宇宙船  2 レビュー

物語の概要

本作は異世界転生×SFファンタジーに分類されるライトノベルである。かつて凄腕のFPSゲーマーであったが平凡な会社員だった主人公「ヒロ」が、ある日目覚めると自分がハマっていた宇宙ゲームに酷似した世界に存在し、しかも最強装備と一隻の宇宙船を所持していた。彼は「一戸建てを目指して」傭兵として自由に活動しながら、戦い、発掘、救助、そして美少女たちとの出会いを通じて異世界での新たな人生を切り拓いていく。

主要キャラクター

  • ヒロ:本作の主人公。凄腕FPSゲーマーであった会社員が、目覚めたら宇宙船と最強装備を持つ世界に転移しており、傭兵として自由に生きる道を選んだ。
  • ミミ:ヒロが拾った少女で、無一文の状態から彼のクルーとなるオペレーター。食べ物に目がなく、豪運の持ち主。
  • エルマ:宇宙エルフ族で、シルバーランクの傭兵として登場。ヒロの実力を知り歯噛みするなど複雑な感情を持つ。酒好き。

物語の特徴

本作の魅力は、「圧倒的装備と宇宙船を手に入れた主人公」が、ただ無双するだけでなく「一戸建てを目指す」というスローライフ的な目的を掲げつつ、傭兵・発掘・救助といったアクション要素を併せ持っている点である。これにより、ハーレム的・チート的なテンションとリラックスした夢のような人生設計が融合し、読者にとってユニークな読書体験を提供している。また、ゲーム知識を転用した戦略的行動、宇宙船を駆るSF的展開、異世界での“自由に生きる”というテーマが重なり、他の異世界転生ものと比して設定・スケール・目的意識の点で差別化されている。

書籍情報

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい
著者:リュート
イラスト:鍋島テツヒロ
出版社:KADOKAWA(カドカワBOOKS)
発売日:2019年07月10日
ISBN:9784040731926

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あらすじ・内容

突然宇宙で目覚めたら――美女美少女とハイスペ船で無双でしょ!
凄腕FPSゲーマーである以外は普通の会社員だった佐藤孝弘は、突然ハマっていた宇宙ゲーに酷似した世界で目覚めた。ゲーム通りの装備で襲い来る賊もワンパン、無一文の美少女を救い出し……傭兵ヒロの冒険始まる!

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい

感想

作者の名前買いで手に取った今作は、なかなかどうして、楽しいスペースオペラだった。ただ、作中に炭酸飲料が存在しないのは少し不思議に感じる。前作のファンタジー作品とは少し趣が異なり、著者の別作品からの流れを汲んでいるものの、舞台を宇宙に変えただけで、やっていることは異世界ものと大差ない、という印象を受けるのは否めない。

主人公がヒロインをさくっと手に入れる展開は、もはやお約束と言えるだろう。そして、巨乳だけが好みではない、という言い訳のように登場する二人目のヒロインが微乳キャラである点も、著者の性癖が垣間見える部分だ。内容自体は、正直なところ、人によっては好みが分かれるかもしれない。個人的には、『クラッシャー・ジョウ』や『ダーティペア』といった往年の和製スペオペよりも、素直に楽しめた。

しかし、タイトルが長すぎる。これはweb小説系の宿命とも言えるのかもしれない。まるでゲームのチュートリアルのような展開は、王道ではあるものの、文章が軽すぎる点が気になった。お色気描写が直接的すぎるのも、万人受けするとは言い難い。そこが、ライトノベルではなく、人を選ぶ作品にしてしまっているのが、少し惜しいと感じる。

決して悪くはないのだけれど、もう少し文章に深みがあれば、もっと多くの読者を惹きつけられるのではないだろうか。宇宙を舞台にしたファンタジーとして、気軽に楽しめる作品ではあるものの、今後の展開に期待したいところである。

最後までお読み頂きありがとうございます。

最強装備宇宙船  全巻まとめ
最強装備宇宙船  2 レビュー

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登場キャラクター

キャプテン・ヒロ(佐藤孝弘)

冷静な判断力と高い戦闘技量を持つ傭兵でありつつ、他者への配慮と情の強さからしばしば厄介事を背負い込む存在である。ミミとエルマに対しては保護者かつ雇用主として接しつつ、家族に近い信頼関係を築いている。

・所属組織、地位や役職
 グラッカン帝国領ターメーン星系を拠点とするフリーの宇宙傭兵。ステラオンライン由来の宇宙船「ASX-08 クリシュナ」の艦長である。

・物語内での具体的な行動や成果
 無所属・無一文でターメーン星系に現れ、宙賊三機を撃破して賞金とレアメタルを獲得した。ターメーンプライムでの尋問をセレナの介入で切り抜け、賞金と情報を元手に傭兵ギルドへ登録した。路地裏で襲われていたミミをレーザーガンで救出し、その後の役所手続きで人頭税や賠償金を一括払いして彼女を二等市民扱いから解放した。宙賊掃討作戦では中型艦隊をサーマルステルスから奇襲し、小型艦も多数撃破して「腕付き」と呼ばれる戦果を挙げた。ベレベレム連邦との星系防衛戦では、単艦で旗艦を撃沈し、結晶生命体の乱入を利用して戦艦や巡洋艦を多数撃破し、突出した報酬を得た。エルマが戦艦中破の賠償金で監獄送り寸前となった際には、三百万エネルを肩代わりしてクルーとして迎え入れた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 傭兵ギルド登録当初は暫定ブロンズとされたが、シミュレーターでゴールド昇格試験相当のプログラムを突破しており、実力はシルバー以上と判定されている。ターメーン星系防衛戦の功績から、星系軍やセレナに強く注目され、軍パイロットとしてのスカウト対象となった。所持金は紆余曲折を経て百万円単位まで増減を繰り返しながらも、最終的に百十万エネル超まで到達している。自らの目標として「惑星上の庭付き一戸建て」と「全宇宙グルメ制覇」を掲げ、ミミとエルマを乗せたクリシュナの主として物語の中心に立っている。

ミミ

元ターメーンプライム第二区画市民であり、両親の事故死と賠償金で路頭に迷った少女である。内気だが芯の強さを持ち、ヒロへの深い感謝と忠誠を抱きながらオペレーターとして成長している。

・所属組織、地位や役職
 キャプテン・ヒロの宇宙船クリシュナのクルーであり、事務とオペレーターを担当する。ターメーンプライムにおいては自由移動権を持つ市民である。

・物語内での具体的な行動や成果
 酸素インフラ工事の事故で両親を失い、その責任と税金を一方的に負わされて第三区画へ落とされた。路地裏でチンピラに連行されそうになったところをヒロに救出され、その後カフェで身の上を語り、船に乗せてほしいと懇願した。役所での手続きでは、ヒロが五十万エネルを支払ったことで負債と税を完済し、自由移動権も得た。クリシュナ乗船後は炊事や洗濯などの家事を担い、高性能調理器テツジン・フィフスの活用や食材リサーチによって船内の食生活を大きく向上させた。傭兵ギルドで乗員登録を行い、AIトレーナー付き教材でオペレーター業務と情報整理を学びつつ、実戦ではレーダー監視や通信、ドッキング手続きなどをこなしている。宙賊討伐や星系防衛戦の後も、ヒロの無茶な戦い方を支える役割を続けている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 第三区画に放逐された半ば無権利の存在から、自由移動権とクルーとしての立場を得て生活基盤を回復した。クルー報酬として売り上げの〇・五パーセントを受け取る契約となり、初任給でマンガ肉を購入して船内でのささやかなパーティーを主催している。ヒロにとっては守るべき最優先の存在となっており、彼の行動方針や安全マージンの判断に強く影響を与えている。エルマとも次第に打ち解け、二人で紅茶を飲みながらヒロについて語り合うなど、船内の空気を和らげる役割も担っている。

エルマ

ターメーン星系を拠点とする宇宙エルフの傭兵であり、実戦経験と星系事情に通じたベテランである。皮肉や軽口を好むが根は面倒見が良く、ヒロとミミをたびたび支援している。

・所属組織、地位や役職
 ターメーンプライムを拠点とするフリー傭兵。元所有艦は「SSC-16 ギャラクティックスワン」であり、後に売却して無一文となった。ヒロのクリシュナへ乗り込んだ後は、クルー兼インストラクター的立場である。

・物語内での具体的な行動や成果
 ターメーンプライム第三区画でヒロに声をかけ、食料品店や傭兵ギルドを案内した。ヒロがギルド未登録であることを知ると強く叱責し、登録とシミュレーター試験の場へ半ば強制的に連行した。ミミ救出後にはカフェで事情聴取を行い、船に乗る場合に求められがちな「この世界の常識」を説明した。宙賊討伐では白い高速艦ギャラクティックスワンで参加し、中盤までは戦果を挙げたが、機体特有の暴走機能により星系軍戦艦へ衝突し、戦艦中破と自身の多額の賠償金を招いた。その後は酒瓶に囲まれて座り込むほど追い詰められたが、ヒロの申し出で三百万エネルの借金を負う代わりにクリシュナのクルーとなった。加入後はミミのオペレーター教育や射撃訓練に協力し、小惑星帯での宙賊狩りでは僚機として戦果を重ねている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 当初は単独行動のベテラン傭兵として、ヒロに星系情勢や傭兵の常識を教える立場であった。戦艦中破の賠償金で船を手放し、監獄ステーション送り寸前まで追い詰められたが、ヒロの援助によって前科を免れ、代わりに長期返済を条件とする負債を負った。クリシュナ乗船後は、ミミとヒロの間に立つ年長者として、戦術面だけでなく生活面でも助言を行うようになっている。ベレベレム連邦との防衛戦後は、飲酒禁止期間を設けられるなど、即応戦力としての信頼を得る一方で、その自由さに制限も受けている。

セレナ=ホールズ

グラッカン帝国星系軍に所属する貴族出身の女性士官であり、ターメーン星系防衛の実務を担う現場指揮官である。傭兵の活用に積極的で、ヒロの能力を高く評価しつつ執拗にスカウトを続けている。

・所属組織、地位や役職
 グラッカン帝国星系軍ターメーン星系守備隊大尉。ホールズ侯爵家の娘であり、星系軍内では指揮官ポジションにある。

・物語内での具体的な行動や成果
 ターメーンプライム港湾管理局でヒロの取調べに介入し、レアメタル不足を理由に取引を認めさせて袖の下要求を牽制した。宙賊掃討作戦ではオンライン・ブリーフィングを通じて作戦概要を説明し、星系軍と傭兵の役割分担を明示した。ヒロの「損傷時の撤退許可」に関する質問にも応じ、「命あっての傭兵」という方針を公式に示した。ベレベレム連邦との星系防衛戦では、連邦艦隊の戦力と目標を説明し、小惑星帯のゲリラ戦を傭兵に任せつつ、帝国軍本隊の増援到着まで星系を守る計画を立案した。戦後は戦果集計でヒロの異常な撃墜数を確認し、彼への関心を強めて軍パイロットとしての勧誘を繰り返した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ターメーン星系防衛戦の勝利を受けて、上官である叔父との交渉により「国内を自由に移動して宙賊を狩る独立部隊」の編成承認を勝ち取った。この独立部隊構想は、ヒロを自らの管理下で戦力として確保する目的を含んでいる。主計科バリトン大尉による不当な賠償金請求を知った際には、内部調査と失脚工作を部下に命じており、傭兵に対して一定の保護意識も持っている。ターメーン星系から離脱したクリシュナを追う姿勢を崩しておらず、今後も物語に継続的に関与する立場にある。

ターメーンプライム傭兵ギルド受付嬢

ターメーンプライム第三区画の傭兵ギルドで受付を務める女性であり、強靭な体力と現場感覚を併せ持つ実務担当者である。ヒロたちにとってはギルド手続きや相談の窓口として機能している。

・所属組織、地位や役職
 ターメーンプライム第三区画の傭兵ギルド受付職員である。白兵戦もこなせる前線上がりの人材である。

・物語内での具体的な行動や成果
 ギルドカウンターでヒロの報酬受け取りや口座管理、機体メンテナンスの手配などの手続きを担当した。粗野な男性受付係を片手で投げ飛ばす場面を見せ、身体強化や戦闘経験の存在を印象付けた。宙賊討伐や星系防衛戦後には、ヒロの大きな戦果を反映した報酬明細を提示し、その額が通常の傭兵と比べて突出していることを示唆した。ミミのクルー報酬の相場についても説明し、売り上げの〇・一〜〇・五パーセント程度が一般的であると伝えた。エルマの賠償金問題については、監獄ステーションの過酷さを暗に示しつつ情報提供を行い、ヒロの判断材料を与えた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 物語中で役職の変化は描かれていないが、前線経験を持つ受付としてギルド内で一定の発言力を持っている。ヒロに対しては戦果に見合った評価を示し、「ハネムーンか」と冗談を交えつつミミとの関係を理解するなど、単なる事務職にとどまらない距離感で接している。エルマの窮状を把握しており、ヒロの依頼を受けて「本当に困ったときの連絡先」として機能する可能性が示されている。

バリトン大尉

グラッカン帝国星系軍主計科に所属する士官であり、傭兵に対して冷淡かつ敵対的な姿勢を取る人物である。セレナの方針に反する形で、傭兵への重い賠償金請求を行っている。

・所属組織、地位や役職
 グラッカン帝国星系軍主計科の大尉である。ターメーン星系防衛戦において、損害賠償の算定と請求業務を担当した。

・物語内での具体的な行動や成果
 エルマが戦艦を中破させた件について、船の修理費用を含む多額の賠償金を一週間という短期間で支払うよう請求した。支払い期限を過ぎた場合には犯罪者として監獄ステーション送りとする制度を利用し、傭兵を事実上追い詰める運用を行った。同様の手口で他の傭兵にも不利な条件を押し付けてきたと示唆されている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 物語の時点で公式な地位変動は描かれていないが、セレナからは度重なる嫌がらせの首謀者として認識されている。エルマの件をきっかけに、セレナは内部調査と失脚工作を命じており、今後その地位が揺らぐ可能性が高い人物である。星系軍内での権限を使い、傭兵に対する圧力手段として賠償金と法制度を活用する存在として描かれている。

展開まとめ

プロローグ

宇宙空間での覚醒と異常な環境の確認
ヨウヘイは暗闇と寒さの中で目を覚まし、見上げた空に極彩色の星雲や小惑星群が肉眼で見える異常な光景を確認した。寒さや身体感覚が現実的であり、夢とは思えない状況に困惑しつつ、自分がどこにいるのか判断できずにいた。周囲を見回すうち、彼は自分が座っている空間が、オンラインゲームで使用していた宇宙船クリシュナのコックピットと同一であると気づいた。

ゲーム世界との一致と生命維持装置の再起動
ヨウヘイはゲーム『Stella Online』で愛用していたASX-08 Krishnaの内部と完全に一致していることを確認した。生命維持装置が停止していたため船内は極寒かつ酸素濃度も低下しており、彼は急ぎジェネレーターを起動して暖房と酸素供給を回復させ、窒息の危険を回避した。

夢の可能性の否定と操作確認
状況を夢と疑ったヨウヘイは、自身の頬をつねるなどして現実確認を行ったが、痛覚がそのまま伝わり、夢である可能性は薄いと判断した。現実逃避としてクリシュナの操縦を試みると、操縦桿やペダルにも実際の感覚が伴い、加速によるGやシートベルトの食い込みまで体感したことで、違和感はさらに強まった。

武器の試射と現実の受容
ヨウヘイは半ば投げやりになり、武装システムを起動して重パルスレーザーを小惑星に向けて発射した。四門の重レーザーは小惑星を一撃で粉砕し、破片がシールドに明確な反応を示したことで、彼はこの世界がゲームではなく現実であると確信に至った。

現実であるとの結論
操作の実感、痛覚、環境の物理的反応が積み重なった結果、ヨウヘイはついにこれは夢ではなく現実であると認めざるを得なかった。

#1:初陣

無一文と危険な積み荷
ヨウヘイは、前日まで普通に働きゲームをして寝ただけだと振り返りつつ、ログアウトもできない状況から、ステラオンラインの世界が現実になったと受け入れた。星図は「NO DATA」で現在地は不明、所属もなく所持金はゼロだが、愛機クリシュナのカーゴには食料と水、弾薬、予備エネルギー、そして宙賊の格好の標的となる大量のレアメタルが積まれていた。

宙賊三機との初戦闘
サポートAIが所属不明艦からのスキャンを警告し、やがて三機の船が出現してカーゴの分け前を要求した。スキャンの結果、三機は賞金首の宙賊であることが判明し、レアメタルという生命線を守るため、ヨウヘイは人を殺す覚悟でジェネレーター出力を戦闘レベルに引き上げた。旧式で整備不良の宙賊船に対し、軍用に魔改造されたクリシュナは圧倒的性能を発揮し、高G機動からの重レーザーと散弾砲で一機ずつ撃破した。レーザーを受けてもシールドに傷一つ付かないことを確認したヨウヘイは、自分がほぼ一方的に相手を蹂躙できる立場にいると理解した。

傭兵「キャプテン・ヒロ」としての出発
三機の賞金とレアメタル、残骸からドローンで回収した積み荷やデータキャッシュにより、ヨウヘイは当面の資金と、この恒星系に存在する交易コロニーや宙賊拠点の座標など有用な情報を得た。周辺星系の位置は依然不明だが、まずは賞金受領と情報売却のため、この恒星系最大の交易コロニー・ターメーンプライムを目的地と定めた。到着後のドッキング交信で名前を問われたヨウヘイは、本名ではなくゲーム内ネームを選び、自らを「キャプテン・ヒロ」と名乗った。こうしてグラッカン帝国暦2397年8月10日、銀河に新たな傭兵ヒロが誕生したのである。

#2: はじめてのスペースコロニー

ヒロの経歴と現在の立場
ヒロこと佐藤孝弘は二十七歳の日本人で、工業大学卒業後に地元企業でネットワーク管理を任されつつ、ゲーム、とりわけステラオンラインに没頭してきた人物である。この時点で彼は所属も身分証もない自称傭兵として、レアメタル満載の船で交易コロニーに到着していた。

尋問とセレナの介入
大量のレアメタルを持ち込んだことで港湾管理局から厳しい尋問を受けたヒロは、宙賊からの戦利品だと説明し続けたが、局員は堂々巡りで揺さぶりをかけてきた。袖の下狙いを疑い始めたところにホールズ侯爵の娘で警備隊所属の女軍人セレナが現れ、レアメタル不足を理由に取引を認めさせると同時に袖の下疑惑をほのめかして局員を退け、自ら警備隊本部に話を通すと約束した。

賞金と生活資金の確保
セレナの後押しでレアメタル売却代二五〇万エネルに加え、宙賊三機の賞金と本拠地情報の提供料が支払われ、ヒロの手元には二六六九〇〇〇エネルが残った。聞き取った物価から一日の最低生活費を試算すると約一七七エネルであり、散財を控えれば長期滞在が可能な額であるとわかり、見知らぬ宇宙で当面食いっぱぐれる心配はなくなった。

ターメーン星系と帝国間情勢の把握
コロニーのネットワークに合法的に接続したヒロは、ここが資源豊富なターメーン星系であり、小惑星帯や有毒惑星から鉱物や化学物質を採掘するステーションや監獄、交易コロニーが点在していると知った。また、この星系を支配するグラッカン帝国が隣国ベレベレム連邦と国境紛争寸前の状態にあり、ターメーン星系がまさに国境上の危険宙域であることも把握した。

ゲーム世界との差異と今後の方針
船や装備、メーカー名はステラオンラインと共通する点が多い一方で、グラッカン帝国などゲームには存在しなかった勢力も存在し、銀河地図上でゲーム内星系名を検索してもヒットしない場合が多かった。ヒロは、この世界がゲームと完全には一致しないと悟り、ゲーム知識に頼り切るのは危険だと判断した。クリシュナの高い居住性やごみ処理システム、食料事情も学習したうえで、愛用のレーザーガンを警告代わりに携え、最高級パワーアーマーをカーゴに残したまま食料の買い出しに出ることを決めた。

#3:残念宇宙エルフと傭兵ギルド

ターメーンプライムの構造と治安
ヒロが寄港したターメーンプライムは、回転による遠心力で重力を生み出すドーナツ型コロニーであり、地面が輪の内側に広がる独特の景観を持っていた。彼は治安「普通」とされる第三区画を歩き、ホルスターのレーザーガンによってチンピラ達の接触を未然に防ぎつつ、観光客然とした態度を抑えようとしていた。

残念宇宙エルフ・エルマとの遭遇
背後から声をかけてきたのは、尖った耳を持つ銀髪の美貌の異星人エルマであった。彼女はヒロの挙動と装備から一目で新人傭兵と見抜き、軽口を交わす中で自らも傭兵であると明かした。ヒロは貧相な胸をいじって怒らせつつも、酒樽コンテナを譲る代わりに食料品店の案内と「傭兵の常識」を教えるよう持ちかけ、双方の暇つぶしと利害が一致したため、端末IDを交換して関係を結んだ。

傭兵ギルド登録と規格外の戦闘力
エルマはヒロがギルド未登録の「モグリ」であると知るや否や激怒し、食料より先に傭兵ギルドへ連行した。受付の義手の男は、船と寄港記録の異常さに首を傾げつつも、事情追及は最低限に留めてシミュレーター試験を指示した。ヒロは自艦クリシュナと同仕様のコックピットを選び、波状攻撃プログラムを次々と攻略していく。新規・ベテラン用シナリオでは物足りず、最終的にゴールド昇格用の高難度プログラムすら突破したことで、その腕前はギルド側の想定を大きく上回るものと判定された。

コンバットランクとエルマの複雑な感情
試験後、傭兵にはアイアンからプラチナまでのコンバットランクが存在すると説明され、ヒロが受けたのが本来ゴールド昇格試験であることが明かされた。しかし前歴ゼロのため即ゴールドとは認定できず、データ審査を前提に暫定ブロンズとされる。受付は「多分シルバーになる」と漏らし、五年かけてようやくシルバーに到達したエルマは不機嫌になるが、ヒロが「先輩」と持ち上げて頼り切る姿勢を示したことで機嫌を直し、案内役を続行することを承諾した。

星系情勢の説明と炭酸飲料を巡る目標
食料品店へ向かう途中、エルマはターメーン星系が豊富な資源を持つ一方、宙賊とベレベレム連邦との国境紛争の影響で傭兵が集まりつつある「ホットスポット」であると説明し、記憶障害を訴えるヒロには医療ステーションでの精密検査を勧めた。店内ではフードカートリッジや人造肉が一般的で、家畜肉や野菜は超高級品であること、缶詰は無重力下で扱いづらいことなど宇宙の食事情が語られる。さらに、この世界には炭酸飲料が存在しないと判明し、炭酸好きのヒロは衝撃を受ける。惑星居住地なら炭酸飲料を開発できるかもしれないとの発想から、「数億エネルが必要な惑星上の庭付き一戸建て」を最終目標に据え、法外な価格にもかかわらず高すぎる夢としてではなく、いつか到達すべき目標として受け止めた。

#4:少女

路地裏の拉致未遂とエルマの静観
食料品店を出たヒロは、路地裏へ引きずり込まれそうになっている少女と、それを押さえつけるチンピラ達を目撃した。会話の内容から性的暴行目的であることは明らかであった。介入しようとしたヒロを、エルマは「銀河中どこにでもある出来事」であり、助けても生き残れないと突き放し、傭兵は他人の不幸にいちいち関わるべきではないという冷徹な現実論を示した。

ヒロの介入とレーザーガンによる排除
エルマの制止は理屈として正しいと理解しつつも、ヒロは自分の感情と価値観に従い、ベルトを振り払って路地裏へ突入した。時間感覚が引き伸ばされたような状態の中で冷静に狙いを定め、出力を最低に絞ったレーザーガンでチンピラ達の拳や体を撃ち抜き、激痛だけを与えて戦闘不能に追い込んだうえで、「次は火傷では済まない」と脅して退散させた。その間、少女には服を整えるよう指示し、背後からの不意打ちに備えて警戒を続けた。

エルマの巻き込みとミミ保護案
路地から出ると、荷物を回収して待っていたエルマは、助けた少女をどうするのかと呆れ顔で問い質した。ヒロは具体策を持たないまま「先輩の判断」を仰ぎ、あえて「報酬だけ巻き上げて後輩と少女を放り出す冷血エルフ」「貧乳陰険冷血残念エルフ」と挑発しつつ、頼れるのはエルマかギルドのオヤジかと大げさに騒ぎ立てた。結局エルマは根負けし、「暇潰しの延長」と自分に言い聞かせながら、少女の処遇に付き合うことを渋々了承した。

カフェでの事情聴取とこの世界の常識
三人はギルド隣のカフェで一息つき、少女は自らを「ミミ」と名乗った。エルマは、船で役立つスキルとして物資手配、情報整理、依頼人との交渉、各種連絡業務などを挙げるが、ミミはどれも経験がないと答え、炊事・洗濯など身の回りの世話しかできないと判明した。そこでエルマは、男の船に身分差のある少女が乗る場合、この世界の「常識」として性的奉仕まで含めて見なされることをストレートに指摘し、ヒロとミミを赤面させた。ヒロはその価値観を強く否定し、自分は強要しないと心に決め、言葉ではなく行動で示すと誓った。

ミミの身の上とヒロの決断
ミミは両親が酸素インフラ整備中の事故で死亡し、その責任を一方的に被せられて遺産を没収されたうえ、残った賠償金と税を払えず第三区画に放逐された過去を涙ながらに語った。行く当てのない彼女が「なんでもしますから、船に乗せてください」と必死に頭を下げると、ヒロは第三区画に戻せば再び同じ被害に遭うと判断し、彼女を船に乗せることを即断した。そのうえでエルマに対し、ミミを正式なクルーとして登録する手続き方法を教えるよう依頼し、エルマは「高くつく」と渋面を浮かべながらも、結局ヒロの決意に巻き込まれていくことになったのである。

#5: 札束ビンタ

役所で突きつけられた法外な請求
ヒロはミミを正式にクルー登録するため、ターメーンプライム人民管理局第三区画出張所を訪れたが、人頭税・住民税滞納、両親から継いだ賠償金、自由移動権付与税などを合わせた五〇万エネルという法外な支払いを役人から要求された。セーフティネットと称しつつ、第三区画落ち=見捨てるだけの制度運用に、ヒロは倫理的な怒りを覚えた。

札束ビンタによる制度への対抗とミミの解放
役人に嘲笑され、分不相応と決めつけられたヒロは、挑発を買う形で五〇万エネルを「端金」と言い切り、その場で一括払いしてミミの負債を完済した。併せて高額な自由移動権も取得し、ミミは今後どこかに定住しない限り税負担から解放されることになった。役所を後にしたヒロは、放心状態のミミを連れて、エルマが先回りして用意していた服屋へ向かい、当面の衣服と下着一式の購入をエルマに任せた。

船内案内と共同生活のスタート
服の買い物を終え、三人は船に戻る。エルマは「放っておくとヒロは厄介事に首を突っ込んで早死にする」とミミに釘を刺し、ヒロにも「この子をまた路頭に迷わせるな」と忠告したうえで先に休みに入った。ヒロはミミに二人部屋の一室を与え、シャワー・ランドリー・キッチン・医務室・トレーニングルームなど船内設備を丁寧に案内し、空腹や困りごとは遠慮なく相談するよう念押しした。その後、二人は人造肉を使った食事を共にし、ミミは久々の満腹と温かいもてなしに安堵した。

ミミの視点から見た救済と「捨てられる」恐怖
一方ミミは、両親の事故死と理不尽な賠償金による二等市民権喪失、第三区画落ち、暴行未遂といった経緯を振り返り、自分が噂通り「悪所」で使い潰されて死ぬ未来しかなかったと自覚していた。そこに現れたヒロが、命の危機から救い出し、さらに莫大な負債を即金で肩代わりして自由移動権まで与えたことで、彼女の中では「自分の生はヒロに捧げるためにあった」というほどの崇拝と依存が芽生えた。

不安定な忠誠心とエルマの過剰な「後押し」
エルマが用意した新しい服の中には、日常用の衣類や下着に加え、香水と「初めてのときの痛みを和らげる薬」「避妊薬」、さらに透けるネグリジェまで含まれていた。ミミは「役に立たなければまた捨てられる」という恐怖から、それらをエルマのメモに従って身に付け、夜、ヒロの部屋を訪ねて「自分にできること」として身体を差し出そうとした。ヒロは戸惑いながらも、ミミが安心と居場所を求めていること、そして背後にエルマの「お膳立て」があることを理解し、彼女を抱きしめて不安を受け止め、自分から捨てることはないと行動で示そうと決意したのである。

#6: 新しい日常

ヒロの目標設定と「誰かの命を背負う」自覚
ヒロはミミとの行為を終え、眠る彼女の体温を感じながら今後の生き方を考えた。炭酸飲料を好きに飲める庭付き一戸建ての惑星居住地を手に入れることを大目標とし、この世界で家庭を持つ未来を視野に入れ始めたのである。また、元の世界に戻る手段が皆無であることから帰還探索は選択肢にせず、強力な船と傭兵の身分、資金を活かしてこの世界で生きていく覚悟を固めた。同時に、自分が死ねばミミは野垂れ死にするという現実を直視し、「他人の命を背負う重さ」と安全対策の必要性を痛感した。

朝のじゃれ合いと一日の行動計画
翌朝、ヒロは無意識に胸板へ悪戯していたミミを逆に攻め返しつつ、朝からいちゃついた後で落ち着いて行動予定を共有した。まず朝食、その後ミミのバイタルチェックを行い、生活必需品の買い出しと情報端末・タブレットの購入、最後に傭兵ギルドでオペレーター教育の相談をするという流れを決めたのである。簡易医療ポッドの診断ではミミの健康状態は良好で、多少の疲労以外に問題はなく、ヒロとミミは安堵した。

長期航行に備えた買い物とミミの装備充実
二人は第三区画のドラッグストアで、救急セットや医療ポッド用薬品、下着や洗剤、水循環装置用フィルターなど長期航行を見据えた消耗品をまとめ買いした。ミミには女性用のデリケートな商品を遠慮せず揃えるよう指示し、月経負担を軽減する薬なども女性店員のアドバイス付きで購入した。また通信と電子財布用の小型端末、学習・事務・娯楽用のタブレットを複数台購入し、ミミには今後のオペレーター業務や学習のため、自身には主に娯楽目的で用意した。

コスプレ系服屋での買い物とエルマへの連絡
次に訪れた服屋は外観も中身もコスプレ衣装だらけの店で、ヒロは戸惑うが、店員の案内でミミは日常用の服や下着を選ぶことになった。待ち時間のあいだ、ヒロはエルマにメッセージを送り、昨夜の「焚き付け」に文句を言いつつ、ミミのオペレーター教育用教材の入手先について助言を求めた。エルマは、傭兵ギルドが運営する養成機関で使われている教材があると教え、ギルドで直接聞くよう勧めた。やがてミミの買い物が終わり、ヒロは会員登録と代金支払いを済ませ、着せ替えアプリも利用可能な状態にした。

傭兵ギルドでの乗員登録と教育・護身体制の整備
最後に傭兵ギルドを訪れると、受付の強面の男はヒロの背後から顔を覗かせるミミを見て激しく食いつき、事情説明を強要した。ヒロが出会いから現在に至るまでを一通り語ると、男は「十五年の傭兵生活で自分にはそんな展開が一度もなかった」と嘆き、ガチ泣きして奥へ連行されてしまう。その後、女性職員が引き継いでミミの乗員登録を行い、AIトレーナー付きのオペレーター育成教材や、船の状態・資産管理・情報収集ができるアプリ一式をタブレットにインストールした。さらに護身面について相談した結果、護身術や武器運用は一朝一夕では身につかないが、抑止力としてレーザーガンを携帯させるのは有効と判断され、ミミ用のレーザーガンを購入して射撃場で試射を行った。ヒロは、ミミが事務・管制と最低限の自衛手段を身につけることで、自分も少しは楽になり、二人の新しい日常がより安全で安定したものになると期待したのである。

#7:大規模討伐

出撃前の小休止と情報収集
ヒロはミミの疲労回復と大規模宙賊討伐イベントへの参加を兼ねて、数日間は出撃せずに船内で過ごした。日中はトレーニングやミミのオペレーター教材の学習を手伝いながら、ネットとエルマ経由で宙賊掃討の情報を集め、出来高制報酬に期待して準備を整えていったのである。

セレナ大尉による作戦ブリーフィング
作戦開始時、各船のコックピットに星系軍と傭兵の顔が並ぶオンライン・ブリーフィングが開かれ、セレナ=ホールズ大尉が指揮官として概要を説明した。星系軍は小惑星帯ガンマセクターの宙賊拠点と大型艦を艦砲射撃で叩き、傭兵は散開して逃走する小型・中型艦を撃墜する方針であり、固定報酬五万エネルに加え、艦種ごとの撃墜報酬と既存の懸賞金、積み荷の略奪権が提示された。

安全装置・報酬ルールとヒロの「撤退確認」
ミミは宙賊が強行的に超光速ドライブで逃げる可能性を尋ね、ヒロは他船との同期がなければ安全装置が起動し、無理な起動は即座に宇宙ゴミに激突してバラバラになる危険な行為だと説明した。傭兵たちは報酬配分や横取り時の権利について質問し、星系軍が戦闘ログに基づいて公平に判断し、悪質な横殴りはギルドから処罰されると確認された。ヒロはさらに、艦の損傷やシールドセル枯渇時に任意撤退が許されるかを質問し、セレナは「命あっての傭兵」であり撤退は認めるが、戦う前から逃げることは期待しないと釘を刺した。ヒロは、星系軍が乱戦から逃げる宙賊だけでなく傭兵も撃墜し得る陣形であることを指摘し、事前に撤退の自由を明文化させたのである。

ミミの恐怖とヒロの「ゲーム感覚」
作戦開始までの一時間、セルフチェックを終えたクリシュナで待機する間、ミミは初の実戦に震え上がり、食堂でも落ち着かなかった。ヒロは、自身がクリシュナという規格外の高性能機と相応の操縦技術を持つこと、シミュレーターやゲーム『ステラオンライン』での経験から「危なくなったらシールドセル残量を見て早めに撤退する」という癖が染みついていることを理由に、異常なほど緊張を感じていなかった。彼はステラ世界そのもののように感じられる現状にまだ現実感が薄く、それでもミミが同乗する以上は安全マージンを徹底すると約束した。

初陣への覚悟と発進、傭兵たちとの合流
ミミは怖さを押し殺し、「ここで逃げたらヒロについていけない」と覚悟を決めてオペレーター席に座り、ぎこちない手つきで管制との発進手続きをこなした。クリシュナはハンガーから宇宙空間へと飛び出し、ミミは満天の星と自転車の車輪のようなコロニー形状に感嘆した。二人は周囲の傭兵艦隊に合流し、色とりどりに改造された多種多様な艦を目にすることになる。

ネタ機「ギャラクティックスワン」とエルマのフラグ
その中でヒロは白鳥のような優美な白い艦「SSC-16 ギャラクティックスワン」を発見し、速度・運動性・シールドが高水準な一方で操作性が極端にピーキーで、条件を満たすと制御不能の暴走状態から爆散に至る「欠陥機」としてステラオンラインでネタ扱いされていた機体だと説明した。オーナー名がキャプテン・エルマであることを確認したヒロは、ベテランである彼女なら使いこなすはずと自分に言い聞かせつつも、強烈な死亡フラグめいた不安を覚え、ミミと共にその無事を祈るしかなかった。

危険ポイントへの割り当てと疑念
星系軍オペレーターから各艦に潜伏地点の座標が送られ、敵戦力配置も詳細に共有された。ヒロのクリシュナには敵影の濃い地点が割り当てられ、彼はセレナ大尉の笑顔を思い浮かべ、実力を見込まれたかからかわれているのかと作為を疑った。それでもクリシュナの性能と自らの撤退判断に自信を持つヒロは、「いざとなれば逃げることもできる」と割り切り、迫り来る大規模討伐戦に備えていたのである。

潜伏準備とミミの役割確認
ヒロは僚機と同期した超光速航行で待ち伏せ地点へ向かい、その途中でミミにレーダー観測手兼通信手としての役割を復習させた。到着後はジェネレーター出力と生命維持を最低限まで絞って潜伏しつつ、クリシュナの武装構成と高価な切り札兵装を再確認し、戦闘に備えたのである。

星系軍の砲撃開始と初戦闘
星系軍戦艦群の艦砲射撃が宙賊基地と大型艦を次々に吹き飛ばし、宙賊側は阿鼻叫喚の末に撤退に転じた。作戦開始の号令とともにヒロは加速し、正面から突っ込んできた小型戦闘艦二機と汎用艦二機を相手に、重レーザー砲と散弾砲で瞬時に撃破した。逃げる汎用艦も追撃して沈め、「宙賊殺すべし」と割り切って情けを排した一方で、ミミは初陣の恐怖で震えるばかりであった。

僚機クワイエット救援
別宙域では、傭兵艦クワイエットが戦闘艦とミサイル支援艦を含む五機に追い詰められていた。ヒロは援護を申し出て合流し、熱源誘導シーカーミサイルを散弾砲で迎撃して爆炎を突き抜け、至近距離から支援艦を撃破したうえでもう一機の戦闘艦を重レーザー砲で粉砕した。クワイエットも残りを片付け、両者は残骸から戦利品だけ回収して次の戦域へ向かったのである。

サーマルステルスによる中型艦奇襲
戦場全体を俯瞰した結果、傭兵四隻が小型艦二十隻と改造中型艦三隻に押され気味のポイントが判明した。ヒロはそこへ向かう途中、緊急冷却装置で機体温度を下げる「サーマルステルス」を用い、デブリに紛れて敵中型艦隊の真下の死角に潜り込んだ。中型艦は輸送艦を改造した砲撃支援艦であり、腹部装甲が薄いと見抜いたヒロは、至近距離から重レーザー砲でシールドを飽和させ、散弾砲の連射でジェネレーターや弾薬庫ごと三隻を一気に爆散させた。

「腕付き」の活躍と宙賊掃討
介入を告げるミミの通信に傭兵たちは歓声をあげ、「可愛いオペレーター付きの腕付き(クリシュナ)」と士気を上げた。中型艦を失った宙賊は動揺し、陣形も連携も崩壊したため、ヒロは四本の武装腕から重レーザーを乱射し、すれ違いざまに散弾砲を叩き込んで小型艦を次々と撃破した。宙賊の集中砲火でシールド一層目に被弾したものの、三層シールドとシールドセル、装甲に十分な余裕があると冷静に判断して回避機動を続行し、その隙に他の傭兵艦と星系軍の艦砲射撃が追い打ちをかけることで、短時間で当該宙域の宙賊は完全に掃討された。以後ヒロは「腕付き」と呼ばれるようになったのである。

エルマ機暴走と戦艦激突
次の戦場へ向かう途中、ヒロは白い高性能機ギャラクティックスワンで戦うエルマを発見したが、その相手は照射型レーザー「ゲロビ」を搭載した中型艦を中心とする艦隊であった。救援に入ろうとした矢先、ギャラクティックスワン特有の暴走機能が発動し、エルマ機は操縦不能のまま超高速で戦場を暴れ回った末に星系軍戦艦へ衝突して大破させた。幸いコックピットブロックは無事でエルマの生存の可能性は高いと見られたが、ヒロにはもはや成す術がなく、混乱する宙賊艦隊を逆手に取って自らの任務に専念しながら、彼女の無事だけを祈ることになったのである。

セレナによる戦果確認とヒロへの関心
星系軍旗艦ではセレナ大尉が戦術地図と戦果データを確認し、宙賊掃討作戦は一部のハプニングを除いて順調であると把握していた。中でも中型艦を次々撃破し、小型艦の撃墜数でも突出した傭兵が一名おり、その獲得賞金額は他の参加者を大きく引き離していた。その名がヒロであると知ったセレナは、わずか一週間前に登録されたブロンズランクとは思えぬ戦果と胆力に注目し、元軍人とも思えない「普通の人間」然とした印象とのギャップに興味を深め、可能な限りデータを収集するよう部下に命じたのである。

戦場のサルベージとエルマへの心配
作戦終了後、宙賊は掃討され、生存者探索と残骸からの物資回収が始まった。ヒロのクリシュナには探索装備がないため、生存者確保は星系軍に任せ、自身は撃破した宙賊船からのサルベージに専念した。食料や酒、弾薬、工業用金属、コロニー維持部材など換金性の高い物資に加え、少量のレアメタルも回収していた。ミミは暴走事故を起こしたエルマを案じていたが、ヒロは戦艦に救助され医療設備も整っているため命の危険は薄いと判断し、ただし戦艦中破と船の修理費による多額の負債を想像して内心で震えていた。恩義は感じつつも、ベテラン傭兵であるエルマの借金を肩代わりする義理はないと割り切り、危険物である「歌う水晶」を密かに隠しカーゴに収納して保険として持ち帰る決断を下したのである。

帰還と報酬決定、ターメーンプライムへのドッキング
やがて全艦に向けて作戦終了と星系の安全回復が告げられ、傭兵への報酬は戦果集計後二日以内にギルド口座へ振り込まれると通知された。ヒロは支払いのタイムラグを現実の軍組織としては妥当と捉え、不満は抱かなかった。ミミは初めてドッキングリクエストの手続きを担当し、ターメーンプライムコロニーのハンガーベイに無事接続させることに成功した。曳航されるエルマの白い高速艦を横目に見つつ、ヒロは激戦後のセルフチェックとメンテナンスが必要であると判断し、弾薬と燃料の補充も見込んで機体診断プログラムを走らせたのである。

ヒロとミミの今後の目標設定
戦闘でのG負荷と緊張から全身に疲労を自覚したヒロは、報酬支払いまでを休養期間とするつもりであったが、ミミから「これからどこへ行き何をするのか」と将来の方針を問われた。ヒロは、惑星上の庭付き一戸建てを手に入れ、不労所得で好きな時に食べ、眠り、遊ぶ生活を目標として語り、サブ目標として「全宇宙のグルメを味わう旅」も悪くないと提案した。ミミはその案に乗り、自身の目標を「ヒロと共に全宇宙を食べ尽くすこと」と定めたうえで、太らないよう運動も頑張ると宣言したのである。

ミミの羞恥とヒロの無用な詮索自粛
ヒロが痩せ気味のミミにもう少し肉が付いてもよいと軽口を叩くと、ミミは自分の体つきを意識してぎこちない様子を見せ、「汗をかいたのでシャワーを浴びてくる」と言い残してコックピットを後にした。その挙動から、ヒロは戦闘中の恐怖で失禁した可能性を一瞬考え、匂いを確認しかけたが、自身の行動が変態的であると自覚して追及をやめた。彼はコックピットを離れてキッチンへ向かい、水分とカロリーを補給した後にシャワーを浴びて休むことを決め、激戦の一日を終えようとしていたのである。

#8: 札束ビンタ、再び

船内設備一新を決めるまで
作戦終了後の二日間、ヒロはミミと今後の活動方針や船内設備の入れ替えについて語り合い、星系軍からの報酬振込に合わせてディーラーに向かう計画を立てた。銀河中の美味を味わうという目標を掲げたミミは、タブレットでグルメ情報を調べるうちに高性能調理器に行き当たり、ターメーンプライムでの取扱店も突き止めたうえで、一日かけてヒロを説得し、調理器だけでなくトイレ、バスルーム、浄水・空調・空気清浄など居住設備の総入れ替えを決断させたのである。

ミミとの関係性と信頼の築き方
外出にあたり、カジュアルな服装に身を包んだミミはヒロから「立派なレディー」と褒められ、上機嫌で案内役を務めた。ヒロは有能な情報収集とナビ能力にオペレーターとしての素質を見出し、過去に自分を追い詰めた上司を思い出しながら、「叩いて伸ばす」指導を否定し、命を預け合うパートナーとして褒めて伸ばし、真摯かつ誠実に接するべきだと再確認した。また、自身の前世や転移の事情を隠すため「ハイパードライブ事故で記憶が曖昧」という設定を説明し、ミミに医療ステーションと毎日のバイタルチェックを約束して安心させた。

高性能調理器テツジン・フィフスの実力と買い物の内訳
ディーラー「ムサシノテック」では最新鋭調理器テツジン・フィフスの説明を受け、故障率の低さと自動メンテナンス機能に加え、AIが混ぜ方・加熱・調味を最適化することで同じフードカートリッジから別次元の味を引き出すと知った。実演されたハンバーガーは既存の自動調理器製より圧倒的に美味であり、ヒロとミミは即購入を決意した。その後の商談で空調・浴室・トイレ・寝具など居住性に関わる艦内設備一式を同社製高級品に統一し、総額三十万エネルの投資となったが、ヒロはミミの身請け後も約二百万エネルの手持ちに加え、今回の宙賊討伐で討伐報酬三十六万エネル、賞金四十八万エネル、略奪品売却見込み八十万エネル、合計約百六十万エネルを稼いでおり、快適な生活環境への投資としては安いと判断した。自室のベッドも二人で余裕を持って眠れる大型サイズに変更し、ミミは真っ赤になりながら発注に立ち会った。

傭兵ギルドでの報酬受領とハネムーン誤解
続いて傭兵ギルドで報酬と賞金の受け取り手続きを行ったヒロは、強面の受付男に絡まれるも、屈強な受付嬢が一撃で黙らせ、代わって応対した。報酬と賞金の合計はヒロの試算通り約八十四万エネルであり、さらに機体メンテナンスや弾薬補充の手配もギルド経由で依頼した。受付嬢は今回の大活躍からヒロの腕を高く評価し、「これからハネムーンか」と冗談めかして問うたが、ミミが嬉しげに反応したため、ヒロは「似たようなものかもしれない」と曖昧に肯定し、二人の関係をキャプテンとクルー、保護者と被保護者、命の恩人とご主人様と説明した。ミミは、両親から引き継いだ賠償金が原因で第二区画から落ちてきた自分を、ヒロが賠償金と税金、自由移動権を含め五十万エネルで救い上げてくれたことを語り、「人生を捧げる」と宣言し、受付嬢も状況を理解したのである。

エルマの窮状とヒロの逡巡
ヒロはついでに、ミミの傭兵登録手続きを助けてくれたエルマの安否を確認した。受付嬢によれば、負傷は軽かったものの、星系軍戦艦と自分の船の修理費用に伴う莫大な請求に追われており、支払えなければ監獄ステーション送りの危険があった。そこは男性犯罪者が圧倒的多数を占める過酷な環境であり、女性傭兵の身には重大な危険が及ぶと示唆された。ヒロは勝手なお節介を躊躇しつつも、受付嬢に「本当に困ったら連絡を寄越すようエルマに伝えてほしい」と頼み、場合によってはクルーとして迎え入れ、働きに応じた報酬から借金を返させる案を思案した。

ミミの報酬と「札束ビンタ」
さらにヒロはクルーの報酬相場を質問し、船への出資ゼロでクルー見習いかつキャプテンの愛人であるミミの場合、取り分は通常売り上げの〇・一〜〇・五%程度と聞かされた。今回の八十四万エネルに対し〇・五%を適用すると四千二百エネルとなり、受付嬢の月給を上回る額であった。生活費の全てをヒロに負担されているミミは「そんなに貰えない」と震えたが、ヒロは「正当な報酬」として受け取らせ、余る分は貯蓄に回すよう諭した。内心では五〜一〇%でもよいと考えつつも、相場とミミの負担を踏まえて〇・五%に留め、別枠での貯蓄も検討することにしたのである。

平穏な一日と今後の整備計画
報酬受領と手続きを終えた二人は、第三区画の店を連れ立って見物し、穏やかな一日を過ごした。翌日以降は数日かけて船内設備の入れ替え作業と機体メンテナンス、弾薬などの補給に専念する予定となり、ヒロは大きく膨らんだ残高と、快適さに直結する設備投資の成果に満足しつつ、新たな旅支度を整え始めていたのである。

豪華設備に満たされた新生活とミミとの関係
ヒロは船内設備を一新したクリシュナで目覚め、新ベッドや全自動洗濯機、高機能バスルーム、空調・防音壁など帝国最高峰クラスの居住設備の快適さを満喫していた。テツジン・フィフスによる「お任せ朝食」はその日の体調やコンディションを反映した最適なメニューを提供し、ミミとの親密な関係も含めて、船内生活は大きく質を高めていた。

健康管理と戦闘に備えたトレーニング
二人は毎朝バイタルチェックとAIトレーナーによるトレーニングを行い、体幹強化とランニングで戦闘機動時の強烈なGに耐える身体作りを進めていた。ナノマシン入り錠剤の効果もあり、ミミは体調が大きく改善していた。訓練後にはバスルームで互いに身体を洗い合う時間を設けることで、トレーニングを継続する動機づけとしても機能していた。

第三区画への再訪とエルマとの再会
フードカートリッジの補充と船内設備一新のささやかな祝いを兼ねて、第三区画の食料品店へ向かう際、ヒロはミミに銃の扱いを復習させ、以前襲われかけた場所に再び足を踏み入れた。道中、店の近くで白いフード付きマントをまとい、酒瓶に囲まれて壁にもたれ座り込むエルマを発見し、互いに銃を突きつけ合う緊張の後、ミミが膝をついて手を握りしめて寄り添ったことで、ようやく状況を聞き出すことに成功した。

賠償金三百万エネルと監獄ステーションの脅威
エルマは星系軍への多額の賠償金の支払いに追われ、貯金を使い果たし船も売却したうえでなお三百万エネル不足していた。支払期限は二時間後であり、支払えなければターメーンⅡの監獄ステーションで強制労働となり、宙賊だらけの環境で元傭兵の女性として過酷な扱いを受けることがほぼ確実であった。エルマは自力での再起に望みを失い、嗚咽を漏らすほど追い詰められていた。

ヒロの逡巡と三百万エネル肩代わりの提案
ヒロは自身の所持金が三百三十万エネルであることを確認し、三百万を払えば手元に三十万しか残らず、船の運用資金として心許ないことを理解しつつも、恩人を見捨てれば寝覚めが悪いと判断した。ミミの必死の視線も受け、エルマが監獄で酷い目に遭う未来を避けるため、「三百万エネルを支払う代わりに自分の船のクルーとなり、ミミに傭兵のいろはを教えつつ自分のサポートもする」という条件を提示した。

新クルーとしてのエルマ加入と三人の新たな旅路
ヒロが「お前が欲しい」と告げたことで、エルマはやや色っぽい方向に勘違いしつつも、監獄行きとの二択の中でクルー入りを承諾した。三人は星系軍警備隊本部へ向かい、エルマの用意した分とヒロの三百万エネルを合わせて賠償金を完済し、エルマは前科こそ免れたものの無一文となり、代わりにヒロへ三百万エネルの借金を負った。ヒロは利子無しの長期返済とし、働きに応じて少しずつ返させる方針を示しつつ、生活用品の買い出しと食料補充に向かった。所持金が三十万エネルまで減ったことで、ヒロは「旅は道連れ世は情け」と苦笑しながらも、美人クルー二人を従えた新体制で再び稼ぎに出る決意を固めたのである。

理不尽な賠償要求と処分の不当性への憤り
星系軍士官セレナは、宙賊討伐作戦で戦艦を中破させた傭兵の処遇について部下に確認し、彼が「船を売却して賠償金を完納した」ことを知る。しかし、納期限が“今日”であったと聞かされ、セレナは激しく動揺した。本来、修理に数週間かかる破損艦を抱えた傭兵に、わずか一週間で莫大な賠償金を支払わせるのは常識外れであり、期限を破れば即犯罪となるこの星系の法制度では、実質的に傭兵を罪人として収監するための罠に等しかった。セレナは以前「罪に問わないように」と命じていたため、この処遇は自らの意向に反し、軍が傭兵を潰しにかかった形となることに強い怒りを覚えた。

嫌がらせの黒幕バリトン大尉と内部調査の指示
賠償金の算定・請求・納期限通達を行ったのが主計科のバリトン大尉であると聞くと、セレナはその人物が傭兵を嫌悪し、さらに傭兵を活用して功績を上げている自分を疎ましく思っていることを思い出した。彼は過去にも何度も姑息な嫌がらせを仕掛けてきたため、今回の不当な処分もその延長である可能性は高かった。セレナは部下に対し、直ちに内部調査を開始し、可能ならばバリトン大尉を失脚させるよう命じた。

予想外の完納と傭兵への評価の変化
とはいえ、セレナは傭兵が一週間で賠償金を完納したことに驚きを隠せず、「傭兵は思ったより金回りが良い」と内心で見直し、冗談めかして「いっそ軍をやめて傭兵になろうかしら」と呟くのだった。

#9: エルマ

ラグジュアリーな船内とテツジン料理への驚き
買い物を終えて船に戻ったヒロたちは、高級フードカートリッジと人造肉を用いたテツジン製スペシャルディナーを囲んだ。帝国最高峰の豪華客船並みに改装されたクリシュナの内装と、従来の自動調理器とは比較にならない料理の味に、エルマは「今まで自分が食べてきた物は何だったのか」と衝撃を受けつつも、その美味さを素直に認めた。

風呂とすれ違う認識によるエルマの勘違い
ヒロはミミにバスルームの使い方をエルマへ教えるよう任せ、その後自室で今後の稼ぎ方を検討した。小惑星帯での宙賊狩りなどを考えつつ依頼情報を眺めていたところ、薄着のエルマがノックもなく部屋に現れた。エルマは「三〇〇万エネルを出して自分を“欲しい”と言った」発言を、身体を求められていると解釈しており、覚悟を決めてベッドに腰掛ける。ヒロはエルマの勘違いに気づきつつも、その好意を受け入れて一夜を共にし、結果的に三人の関係性は肉体的にも踏み込んだものとなった。

翌朝の気まずさと「みんな仲良し」という論理
翌朝、ヒロは気落ちした様子のミミを風呂へ連れていき、不安を和らげた後、ダイニングで三人揃って朝食を取った。前夜の出来事に対してエルマは「けだもの」と怒りをぶつけるが、ヒロは「同じ船の仲間同士、みんな仲良く」「ミミを嫌いなわけではないだろう」と理屈を積み上げ、三人での関係を既定路線として押し切る形になった。エルマは釈然としないながらも完全には否定できず、事実上この関係を受け入れる。

今後の方針決定と星系に留まる選択
話題を切り替えたヒロは、立て替えた賠償金の影響で手持ち資金が三〇万エネルまで減少している現状を共有し、「稼ぎ口のため他星系に移動する案」と「この星系に留まり小惑星帯で流れの宙賊を狩りつつ、帝国と連邦の紛争勃発を待つ案」という二つの方針を提示した。ミミはクリシュナの戦闘力なら宙賊にも紛争にも対処可能として後者を推し、エルマもまた、紛争勃発時の傭兵需要増大と流れの宙賊の高額賞金を理由に賛同した。ヒロ自身も長距離航行前に資金を厚くしておきたい思惑からこの案を支持し、三人は当面この星系に留まり、小惑星帯での宙賊狩りによって大きな稼ぎを狙う方針を固めた。

#10: 悪運を持つ者達

小惑星帯での宙賊狩りと急速な資金回復
ヒロ一行はターメーン星系に留まって小惑星帯を巡回し、採掘船を狙う流れの宙賊を待ち伏せして狩る作戦を展開した。宙賊船は賞金と積み荷が同時に得られる実入りの良い獲物であり、一週間で平均一〇隻前後を撃破し、一七八万エネルを稼ぎ出した。分配率はミミ0.5%、エルマ3%で、ヒロの手元には約二〇〇万エネルが残り、資金難から脱することに成功した。

酒席で露わになる関係性とヒロの秘密
稼ぎの後の飲み会では、酒に強いエルマが絡み酒と化し、ミミは飲酒を止められながらも楽しげに過ごしていた。話題がヒロの戦闘能力に及ぶと、エルマは「何か隠しているだろう」と勘ぐるが、ヒロは曖昧に誤魔化した。ヒロは異世界から来た疑念や記憶喪失の嘘、ゲーム知識の存在など言えない秘密を抱えていたが、二人に明かすつもりはなかった。

ミミの体重問題と日常の軽いやり取り
エルマがミミの“体重”に触れたことでミミは動揺し、ヒロはAIトレーナーの設定変更を企むなど、船内には軽い笑いも生じていた。宙賊狩りを続けるだけでは疲れるため、ヒロは「明日は息抜きとしてショッピングに行こう」と提案し、二人も概ね賛同した。

報酬の意味と二人の告白
報酬額に戸惑うミミに対し、ヒロは「同じ船に乗り命を懸ける仲間なのだから正当な取り分である」と説き、エルマも同意した。続いてミミは、ヒロに対する強い恋情を「ヒロ様は私の全て」と真っ直ぐに告白し、エルマもまた恩義と好意を照れながら吐露した。二人の言葉はヒロの不安を払拭し、深い情が確かめられた。

三人の絆の確認と次なる展開への流れ
二人にとってヒロは「危地から救ってくれた存在」であり、ヒロもまた二人の想いに強く応じた。ミミとエルマがヒロに寄り添う中、三人の関係はより親密なものへと進み、静かな船内で彼女たちの手がヒロへ伸びていった。

ショッピングの日と二人の元気さ
翌日、ヒロは前夜遅くまでミミとエルマと親しく過ごしたにもかかわらず、二人がつやつやした肌と元気いっぱいの様子でショッピングに出かける支度をしていることに若干の不安を覚えつつも、第三区画へ向かったのである。治安が比較的良いエリアを選びつつ、ミミの事前リサーチを頼りに店を巡る方針を決めた。

ガジェットショップと重力球の購入
一行はまず傭兵向けガジェットショップに入り、対Gスーツや芳香剤など多様な装備を物色した。そこでエルマは、空間に固定され持ち主に追従し、飲み物をこぼさず温度も保つ高機能ボトル「グラビティスフィア」を紹介した。価格は一個五〇〇エネルと高価であったが、ヒロは船の備品として六個購入する決断をし、エルマもその厚意を素直に受け入れた。

ガンショップで判明するヒロの愛銃の価値
次に訪れたガンショップでは、店主の老銃職人がヒロの愛用レーザーガンを見て態度を一変させた。それは超高級メーカー「マンダス社」のガンスリンガーチャンピオン限定モデルであり、自動修復機能と所有者認証機能を備える希少品であると判明したのである。メンテナンス不要と聞かされたヒロは、その価値を改めて自覚し、磨き布と予備エネルギーパックのみを購入した。ミミは各種ハンドガンを試したものの、既に持つ銃以上にしっくりくるものは見つからなかった。

輸入品ショップと銀河グルメ体験
輸入品ショップでは、銀河各地の珍食材が並び、ミミは“銀河グルメ制覇”の夢に胸を膨らませた。生体のまま高級食材とされる不気味なクリーチャーや、その加工品に二人は悲鳴を上げたが、エルマは面白がって真空パック品を買い物かごに入れた。一方、ミミは調理済みでかぶりつき可能な「マンガ肉」を初任給の使い道として購入し、皆で食べることを申し出た。ヒロは超高級肉「コーベ・ビーフ」の価格に戦慄しつつも贅沢を避け、人造肉で満足すると自分に言い聞かせた。

炭酸抜きコーラとの邂逅と船内での試食会
飲料コーナーでヒロは「Coke」とラベルされた黒い飲料を見つけ、期待して購入したが、中身は炭酸の抜けたコーラであり、理想との落差に落胆した。それでも味そのものは懐かしく、店の在庫を全て買い占めて船に送ることにした上で、将来的に炭酸を加える方法を模索する決意を固めた。
船に戻った後の試食会では、マンガ肉は味・ボリュームともに理想的であったが量が多すぎ、一人一本では食べきれなかった。エルマが購入した不気味なクリーチャー加工品は、見た目に反してかまぼこ状の外殻とクリーミーな中身が意外に美味であり、ヒロとエルマは普通に食べられると評価した。コーラは薬臭さと強い甘味のためエルマとミミには不評であったが、ヒロは自分だけの楽しみとして受け入れ、いつか本物の炭酸入りコーラを再現すると心に誓ったのである。

小惑星帯での偵察艦撃破
マンガ肉パーティーの翌日、ヒロ達は再び小惑星帯で「流れ」狩りを行っていたが、採掘船とも宙賊とも違う統制された動きをする小型艦三隻を探知した。ヒロとエルマはベレベレム連邦の偵察・工作部隊と判断し、発見された以上は抹殺されると見て迎撃を決断した。クリシュナは小惑星を盾にしつつシャードキャノンと重レーザー砲で連邦艦三隻を撃破し、ブラックボックスとデータキャッシュを回収したのである。

データ売却と帝国軍依頼への巻き込まれ
ヒロはセレナ大尉に面会し、連邦艦から回収したデータを報酬付きで引き渡すことに成功した。しかし会話の流れで巧みにおだてられた結果、傭兵ギルド経由の正式依頼として、帝国側戦力として今後の紛争に参加する契約を結ばされてしまう。クリシュナに戻ったヒロはミミとエルマから正座させられて詰問されるが、船長権限として受注自体は認められ、代わりにボーナスなどで埋め合わせを約束した。

待機任務と禁酒の条件
帝国軍からは当面出撃せず待機するよう命じられ、一日五万エネルの拘束費が支払われることとなった。ここ一週間の稼ぎと比べればやや安いが、危険なく収入が得られる条件である。また、即応態勢維持のためエルマには飲酒禁止が通達されるが、ミミが「一日我慢するごとに飲み代が貯まる」と計算してみせたことで、エルマも前向きに禁酒を受け入れた。

ターメーン星系防衛戦ブリーフィング
やがて連邦軍の侵攻が現実となり、ヒロ達はグラッカン帝国軍傭兵部隊の一員として星系軍本部の対面ブリーフィングに召集された。セレナ大尉から、戦艦八隻・巡洋艦多数・駆逐艦・コルベットを含む大規模攻撃艦隊がターメーン星系に向かっていること、星系軍単独では戦力が劣勢であること、他星系からの増援到着までの一日間星系を守り抜くことが作戦目標であることが説明される。傭兵部隊には小惑星帯に潜み、主に駆逐艦やコルベットを奇襲するゲリラ戦が任務として与えられ、大型艦撃破には別途ボーナスが提示された。

旗艦単艦強襲という奇策
巡洋艦以上のシールドを抜けない傭兵艦が多い中、ヒロは「連邦艦隊ワープアウト直後にクリシュナ単艦で切り込み、旗艦を一撃離脱で潰す」という奇策を提案する。セレナ大尉は自殺行為だと訝しみつつも、ヒロの強い自信と覚悟を受けて作戦実行を許可し、成功時には報奨金を弾むと約束した。周囲の傭兵達はその無茶な案に「クレイジー」と呟きながらも、ヒロは手持ちの戦力で最大の戦果を狙うべく、秘匿している切り札の投入を胸中で決めるのであった。

決死の旗艦奇襲作戦の開始
ヒロたちはグラビティスフィアに飲み物を用意しつつ、旗艦単艦突撃の出撃準備を整えていた。セレナ大尉からの通信で無事を案じられるが、ヒロは生還の自信を示し、通信封鎖ののち超光速ドライブで連邦艦隊のワープアウト地点へ向かった。ジェネレーター出力を落とし、過冷却によるサーマルステルスでデブリを装って接近したのである。

旗艦撃沈と艦隊中央突破
ワープアウト直後の連邦艦隊に紛れ込んだクリシュナは、フレンドリーファイアを恐れて主砲を撃てない艦隊中央を強引に突破し、戦艦タイガーアイに対艦反応魚雷を二発命中させて真っ二つに爆沈させた。多方向からマルチキャノンの集中砲火を浴びるが、チャフと緊急冷却、強力なシールドとシールドセルで耐えつつ、小惑星を盾に重巡洋艦の腹を散弾砲で撃ち抜き、連邦艦隊に混乱を拡げていった。

結晶生命体乱入と「稼ぎ時」
そこへ結晶生命体の大群が空間の裂け目から出現し、連邦艦隊に衝角突撃や侵食攻撃を仕掛け始めた。連邦側は阿鼻叫喚となり統制を失う。ヒロはこの混乱を「稼ぎ時」と判断し、結晶生命体の攻撃でシールドが削れた大型艦に重レーザー砲と散弾砲を浴びせ、さらなる戦艦・巡洋艦・駆逐艦を次々と撃破した。結晶生命体を「トレイン」して固まった敵編隊に擦り付けるなど、意図的に敵の被害を増やしていったのである。

戦域離脱と巨額報酬の分配
やがて帝国軍本隊が遠距離砲撃を開始する気配を察知したヒロは、味方砲撃に巻き込まれる前に超光速ドライブで戦域から離脱した。結果として、戦艦三隻、重巡四隻、軽巡二隻、駆逐艦十三隻、コルベット二十一隻を撃破し、弾薬費を差し引いても約八九五万エネルの報酬を得た。取り分としてエルマに約二・六万エネル、ミミに約四・四万エネルが支払われ、ヒロの貯金はブラックボックス売却分も含めて一一一三万エネルに達したが、庭付き一戸建て取得に必要な数億エネルには遠く及ばないと認識していた。

帝国軍完全勝利と戦史上の評価
ターメーン星系防衛戦は、結晶生命体の乱入と連邦艦隊の壊滅的損耗によって、当初劣勢と見られていたグラッカン帝国側の圧勝で終わった。連邦艦隊は九割の艦船を失い、連邦政府は国民感情への配慮から情報封鎖を行った形跡がある。一方、帝国側も詳細な記録を残しておらず、戦史資料は乏しい。後世の筆者は、この時期ターメーン星系にいたキャプテン・ヒロとセレナ・ホールズ大尉の存在を指摘し、「この二人が揃っていたなら何が起きても不思議ではない」と評している。

執拗なスカウトとターメーン星系からの撤退
戦後、セレナ大尉からは「高待遇・福利厚生・上級市民権付与」などを餌にした帝国軍パイロットへの勧誘メッセージが、直接および傭兵ギルド経由で連日送りつけられた。エルマとミミは、セレナの視線を「獲物を狙うハンター」と表現し、やがて外堀を埋められる危険性を指摘する。ヒロ自身も軍人として縛られる生活や収入減、クリシュナの扱いを嫌い、金さえあれば福利厚生や市民権は自力で手に入ると判断してターメーン星系から「逃げる」決断を下した。

次なる目的地アレイン星系へ
セレナからの勧誘をかわすため、ヒロたちは補給・整備を終えたクリシュナでターメーン星系を離脱し、六つ先にある医療・バイオテクノロジーのハイテク拠点アレイン星系を次の目的地に選んだ。人造肉や遺伝子改良作物、それらを使った酒など新たなグルメへの期待を語り合いながら、三人はコックピットで発艦手続きを済ませ、デルーマ星系経由の航路を設定し、超光速ドライブとハイパードライブでハイパーレーンへ突入したのである。

セレナの独立部隊構想と執念
一方その頃、帝都側ではセレナが上官である叔父と通信し、今回の大きな戦功を背景に、自身が指揮する「国内を自由に移動して宙賊を狩る独立部隊」の編成承認を取り付けていた。より華やかな部隊への転属案を退けたうえでの要望であり、その意図はターメーン星系を去るヒロを逃さず、自らの手元で戦力として確保することにあった。窓外を彼方へ飛び去るクリシュナの軌跡を眺めながら、セレナは「逃しませんよ」と微笑み、執拗な追跡の意思を示して物語は次の星系へと場を移していった。

#EX-1 ミミとエルマ

ミミとエルマの休息時間
アレイン星系へ向かう航行中、三名はハイパードライブ中の監視当番を交代制で行っていた。ミミが当番を終えて食堂に向かうと、休憩中のエルマが紅茶を淹れて迎え、ミミは高性能調理器テツジン・フィフスで淹れられた香り高い紅茶を楽しんだ。

ヒロに対する想いと現在の充実
エルマはその日がミミの「ヒロの寝室を訪れる日」であることをからかい、ミミは恥ずかしがりながらもヒロに優しく扱われ、仕事も与えられ、自分の人生で最も充実した時間を過ごしていると語った。ヒロが世間知らずな部分を見せつつも、真剣に彼女を育てようとしている点がミミにとって大きな喜びであった。

ヒロの出自への疑念と二人の認識
エルマとミミは、ヒロが一般常識に疎い様子から「名家の出身ではないか」と推測していた。テクノロジーへの過度な感心や珍しいものを見た時の反応から、箱入りで育てられた人物のようだと感じていた。ただし、傭兵同士で出自を詮索するのはマナー違反であるため深入りは避けていた。

二人の恋情と穏やかな日常
ミミはエルマをからかい返し、エルマは動揺して耳を赤くした。ミミは両親の死後、このように穏やかに笑い合える日が再び訪れるとは思っておらず、ヒロに強い感謝の念を抱いていた。ミミはこの幸せな日常が続くことを心から願っていた。

#EX-2:射撃訓練

射撃訓練へ行く決定と傭兵ギルド訪問
ベレベレム連邦軍撃退から数日後、セレナ大尉からのしつこい勧誘に辟易していたヒロは、朝食の席で「射撃訓練に行く」と宣言した。ミミとエルマは唐突さに戸惑いつつも賛成し、朝食後に三人で傭兵ギルドへ向かう段取りを決めた。第三区画のギルドに到着すると、受付嬢の案内で射撃訓練場の利用手続きを行い、予備エネルギーパックは自販機で購入することとなった。ヒロは受付嬢が受付係を片手で投げ飛ばした過去を知っており、恐怖ゆえに礼儀正しく接していた。

受付嬢の身体強化談義と訓練場到着
ギルド内を進む道中、三人は受付嬢の怪力について生体改造や強化義体の可能性を話題にし、白兵戦や要人警護専門の傭兵には身体強化が少なくないとエルマが説明した。ヒロはゲーム「ステラオンライン」にはなかった要素として興味を抱きつつも、この世界をゲームと同一視しないほうが良いと内心で認識していた。そのうちに射撃訓練場に到着し、以前ミミの護身武器を選んだ時にも使った施設であるため、迷うことなく準備に入った。

ミミの射撃基礎訓練とヒロの実力
まずエルマが講師役となり、ミミにレーザーガンの取り扱いの復習を行った後、実際の射撃指導はヒロが担当した。ミミに両目を開けて照門・照星にピントを合わせる狙い方を教え、フォームやグリップを矯正すると、ミミはすぐに静止ターゲットに命中させられるようになった。ヒロはターゲット数や距離、動きのパターンを段階的に増やしつつミミを訓練し、精度が落ち始めたところで休憩を指示した。その後、自身も訓練に入り、複数・高速・出現消失型のターゲットを連続して撃ち抜き、エネルギーパック一つ分を撃ち尽くすほどの高精度射撃を披露した。

ヒロへの評価とミミの鍛錬方針
ミミはヒロの射撃を「神業」と評して興奮し、隣のレーンで様子を見ていたエルマも「チャンピオンらしい腕前」と認めた。ヒロは過去にこうした能力を褒められた経験が少なく、照れながらも受け止めた。その後、ミミは複数ターゲットの狙い方や遮蔽物を利用したカバーリング、銃撃戦での立ち回りなど実戦的な指導を受け、訓練を終える頃には腕がパンパンになるほど疲労していた。エルマは入浴と簡易医療ポッドでのケアを勧め、ヒロはトレーニングメニューに上半身の筋力強化を追加する提案をした。ミミは筋肉でムキムキになることに抵抗を示したが、「筋肉があったほうが太りにくい」という説明を聞いて方針転換し、以後のトレーニングに一層励むことを決意した。

最強装備宇宙船 全巻まとめ
最強装備宇宙船  2 レビュー

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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