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あらすじ・まとめフィクション(Novel)読書感想負けヒロインが多すぎる

【負けヒロインが多すぎる!】小説版全巻 あらすじ・ネタバレ・まとめ 一覧&考察

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負けヒロインが多すぎる!indexの表紙画像(レビュー記事導入用) あらすじ・まとめ

【結論】

評価:★★★★★(5/5) シリーズ内での立ち位置:アニメ化でも爆発的な話題を呼んだ青春ラブコメの最高峰『負けヒロインが多すぎる!』の、第1巻から最新刊までのあらすじ、各負けヒロインたちの愛おしい魅力や成長の軌跡を完全網羅した「全巻攻略ロードマップ(インデックス)」です。
最大の見どころ:恋のバトルに敗れた「負けヒロイン(マケイン)」たちと、達観系ぼっち男子の温水和彦が織りなす、これまでにない「失恋から始まる青春ドラマ」。
卓越した台詞回しや心理描写、そしてただの都合の良いハーレムに陥らない絶妙な距離感が生み出すリアルな空気感。
注意点:本作はいわゆる「主人公とヒロインが最初から両思いでイチャイチャする甘々両片思いラブコメ」ではありません。敗戦処理から生まれるじれったい人間関係や、ほろ苦い青春のリアリティをじっくり味わう作品です。

【読むべき人】

・一癖も二癖もある、けれど最高に人間味があって愛おしい「負けヒロイン」たちのドタバタ劇や、健気な姿に心を揺さぶられたい人 ・ラブコメ特有の「お約束」を排した、思春期ならではのリアルな言葉の掛け合いや、瑞々しい文章表現を楽しみたい人 ・アニメを観て『マケイン』の沼にハマり、原作小説ならではのより深い心理描写やその後のエピソードを追いかけたいラノベ初心者

【合わない人】

・主人公が最初の数巻でヒロインたちからモテモテになり、テンポよく誰かと付き合うような「王道の糖度100%ハーレムラブコメ」を期待している人 ・登場人物たちのすれ違いや、片思いの切なさ、人間関係の微妙な変化といった「じわじわ進む丁寧な青春ドラマ」をもどかしく感じてしまう人

【この記事の価値】

この記事を読むことで、『負けヒロインが多すぎる!』各巻のストーリーの変遷や、温水とマケインたちの関係性がどのように変わっていくのかがスッキリと整理できます。これから原作に触れる初心者への最適なナビゲートとして、特定の巻のエピソードを振り返りたい既存ファンへの振り返りログとして役立ちます。

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    1. 【結論】
    2. 【読むべき人】
    3. 【合わない人】
    4. 【この記事の価値】
  1. どんな物語?
    1. 主人公
      1. 温水和彦
        1. 周囲からの評価:
    2. 主要キャラクター
      1. 八奈見杏菜
      2. 焼塩檸檬
      3. 小鞠知花
      4. 馬剃天愛星
      5. 白玉リコ
      6. 水島小春
      7. 放虎原ひばり
  2. 全体のあらすじ
    1. 負けヒロインたちの失恋と決着
    2. 小鞠知花の部長就任とツワブキ祭
    3. 生徒会との急接近とクリスマス
    4. バレンタインと焼塩檸檬の進路への葛藤
    5. 白玉リコ入部と結婚式リベンジ作戦
    6. 生徒会選挙と馬剃天愛星の告白
    7. 日常の隙間と、子供でいたい不安
    8. 幼馴染三人の葛藤と決別の夏
  3. 各巻のあらすじ・ネタバレ
    1. 負けヒロインが多すぎる! 1巻
    2. 負けヒロインが多すぎる! 2巻
    3. 負けヒロインが多すぎる! 3巻
    4. 負けヒロインが多すぎる! 4巻
    5. 負けヒロインが多すぎる! 5巻
    6. 負けヒロインが多すぎる! 6巻
    7. 負けヒロインが多すぎる! 7巻
    8. 負けヒロインが多すぎる! 8巻
    9. 負けヒロインが多すぎる! 8.5巻
    10. 負けヒロインが多すぎる! 9巻
  4. その他フィクション
  5. 物語の重要な転換点
        1. 小鞠知花の告白と失恋(第1巻)
        2. 焼塩檸檬の過去の想いへの決着(第2巻)
        3. 小鞠知花の過労と非常階段での衝突(第3巻)
        4. 馬剃天愛星の成績表拾いと勉強会の開始(第4巻)
        5. 焼塩檸檬の競技継続の葛藤と100m走勝負(第6巻)
        6. 白玉リコの入部と結婚式リベンジ(第7巻)
        7. 生徒会選挙と馬剃天愛星の告白(第8巻)
        8. 温水と八奈見の温泉宿一泊(第9巻)
        9. 幼馴染三人の関係の終焉(第9巻)
  6. 主人公を取り巻く人物関係
        1. 温水和彦 ⇔ 八奈見杏菜
        2. 温水和彦 ⇔ 焼塩檸檬
        3. 温水和彦 ⇔ 小鞠知花
        4. 温水和彦 ⇔ 馬剃天愛星
        5. 温水和彦 ⇔ 白玉リコ
        6. 温水和彦 ⇔ 桜井弘人
    1. 主人公の立場・評価の変化
        1. 第1巻時点(物語開始時)
        2. 第3巻時点(ツワブキ祭前後)
        3. 第8巻時点(生徒会選挙後)
        4. 第9巻時点(対象巻終了時点)
  7. 主な事件
        1. 小鞠知花の告白と失恋
        2. 焼塩檸檬の告白と決着
        3. 小鞠知花の過労と非常階段での衝突
        4. 白玉リコ・リベンジ大作戦
        5. 生徒会選挙と借り物競走の告白
        6. 水島小春の別れと幼馴染三人の決着
    1. 継続中の問題・未解決事項
        1. 馬剃天愛星への告白の返事保留
        2. 小鞠知花の東京進学計画
        3. 文芸部の次期夏合宿の行き先
        4. 温水の「女の敵」としての悪評と誤解
  8. 考察・解説
    1. 「負けヒロイン」たちの出会いや関係を教えて
    2. 文芸部で巻き起こる奇想天外な騒動やイベント

どんな物語?

本作は、恋に敗れた少女たちである「負けヒロイン(マケイン)」と、クラスの背景(モブ)として生きるボッチ男子高校生・温水和彦が織りなす敗走系青春ラブコメディである。物語は、温水が偶然クラスメイトの八奈見杏菜が失恋する現場に遭遇したことから始まる。これを皮切りに、彼の周囲には次々と恋に破れたマケインたちが集まるようになる。温水は彼女たちの未練や新たな葛藤、複雑な人間関係に本人の意図に反して巻き込まれていく。豊橋市の実在する景観や日常を背景に、傷つきながらも自らの未来へ歩みを進めようとする若者たちの不器用な姿が、事実に基づいてユーモラスかつ切なく描かれていく。

主人公

温水和彦

対象巻(第9巻)終了時点での立場:馬剃天愛星からの告白の返事を保留にしたまま、相変わらず「女の敵」という誤解を払拭できずに悩んでいる。しかし、部活動を支える部長として、メンバーと共に次の夏合宿に向けた計画を話し合い、一歩を踏み出そうとしている。

立場:ツワブキ高校2年生。文芸部の部長を務めている。

物語開始時の状況:友達が一人もおらず、クラスでも完全に「背景」として孤立しており、一人でファミレスでライトノベルを読むことを好むボッチ男子であった。

主な能力・特徴:読書家であり、特にライトノベルを好む。他人の境界線や感情を冷静に観察する能力に優れている。おうちデートでのクッキー作りや佳樹の生誕祭でのケーキ作りなど、手先が器用で料理のサポートもこなす。

本人の自己認識:自分はただのモブ(背景)であり、周囲の魅力的な女子生徒から異性として好意を寄せられるはずがないと考えている。自分は常に無実であり、ただの友達として接していると主張し続けている。

周囲からの評価:

八奈見杏菜:当初は「お金にだらしない自分を助けてくれる、割と気が利く男」と評していたが、複数の女子に囲まれる彼の優柔不断さや距離感のバグを突いて「やっぱ温水君って、女の敵だね」と呆れている。

小鞠知花:口が悪く「死ね」などの罵倒を浴びせがちだが、「信用していないけど信じている」と語り、深い信頼を寄せている。

馬剃天愛星:彼の不器用な優しさや、自分のために即興で演説してくれる熱い部分に強く惹かれて好意を寄せている。

白玉リコ:自分のためにウェディングドレス姿の撮影を強行してくれた彼を「お兄ちゃん」に代わる頼りがいのある部長として慕い、からかい半分でアプローチしている。

温水佳樹:「世界で一番素敵な男性」として過剰なまでに兄を神格化している。

学校関係者:新聞部の脚色記事などもあり、校内では「複数の女生徒に手を出し、家にまで連れ込んでいる無節操な女の敵」という凄まじい誤解と悪評を定着させられている。

主要キャラクター

八奈見杏菜

  • 所属・立場:ツワブキ高校2年C組(温水と同クラス)。文芸部員。
  • 主人公との関係:最初のマケイン。互いになんでも言い合えて、金銭面や食事の面倒を頼り合う、もっとも気安く寄り添える「友達(八奈見係)」の関係である。
  • 初登場時の状況:1巻にて、幼馴染の袴田草介が転校生の姫宮華恋に心変わりしたことに傷つき、隣町のファミレスで泣きながらカレーをドカ食いしていた現場を温水に目撃される。
  • シリーズ内での主な役割:旺盛な食欲を武器に、ご当地グルメの食べ歩きや独自のダイエット理論を振りかざしてコメディパートを牽引する。温水が他の女子と関わるとジト目で牽制し、彼との精神的な距離感を静かに守る。
  • 現時点での状況:失恋の傷は徐々に癒え、温水と高山旅行で最終バスに乗り遅れて温泉宿で同室宿泊するハプニングを経て、彼を多少意識する態度を見せつつも、変わらず大食いキャラとして温水の隣に居続けている。

焼塩檸檬

  • 所属・立場:ツワブキ高校2年生。陸上部のエース部員であり、文芸部にも所属。
  • 主人公との関係:気心の知れた友人。温水のお人好しな面に深く依存し、精神的な支えとして特別な好意と絶大な信頼を向けている。
  • 初登場時の状況:1巻にて、体育倉庫での着替え中に温水と遭遇し、さらに外から鍵をかけられて二人で閉じ込められるハプニングを契機に文芸部に関わり始める。
  • シリーズ内での主な役割:陸上一筋の健康的なショートポニテ少女。幼馴染の綾野光希への失恋に苦しみ、その後は推薦進学や競技継続の重圧、子供のままでいたいという不安を抱えて温水に寄り添う。
  • 現時点での状況:東海総体女子1500mで2位に大差をつけてゴールし優勝、全国大会出場を決定。陸上を続けながら中距離走に転向し、温水の庭で花火をした際に「同じ匂いだね」と耳元で囁くなど、彼への想いを匂わせている。

小鞠知花

  • 所属・立場:ツワブキ高校2年生。文芸部の副部長。
  • 主人公との関係:文芸部の活動を共に支える相棒。温水に対して罵倒を繰り返しつつも、彼が自分を一番理解して全力でサポートしてくれたことに深く感謝している。
  • 初登場時の状況:1巻の合宿(海水浴)にて、人見知りから一人で過ごしていたが、実は玉木慎太郎部長に恋をしており、彼が月之木先輩と付き合うことになって振られた夜、温水と線香花火をしながら泣き崩れる。
  • シリーズ内での主な役割:極度の人見知りかつ重度のBL・ゴスロリ好き。3巻での部長就任を巡る過労や衝突を乗り越え、文芸部を維持するために成長を遂げる。
  • 現時点での状況:部長の座を温水に引き継いで副部長となり、少しずつクラスメイトとも話せるようになった。卒業後に東京の大学へ進学し故郷を出る夢を抱き、奨学金を調べている秘密を玉木先輩だけに明かしている。

馬剃天愛星

  • 所属・立場:ツワブキ高校2年生。生徒会長。
  • 主人公との関係:温水に好意を寄せ、直接告白した相手(現在は返事保留状態)。
  • 初登場時の状況:4巻の校門前にて、生徒会副会長(当時)として厳しい持ち物検査を行い、温水が持っていたライトノベルの表紙を検閲して呼び止める。
  • シリーズ内での主な役割:真面目で厳格だが、恋愛的な妄想を暴走させて日記に整理するお堅い風紀委員。自身の悪い成績表を温水に拾われ、勉強を教わる過程で彼の不器用な優しさに惹かれていく。
  • 現時点での状況:生徒会選挙で桜井弘人との一騎打ちを制し生徒会長に当選。体育祭の借り物競走でお題「好きな人」として温水を連れてゴールし、放課後に告白。保留中も積極的にアプローチを続けている。

白玉リコ

  • 所属・立場:ツワブキ高校1年生。生徒会書記兼文芸部員。
  • 主人公との関係:文芸部と生徒会の後輩。温水を「和彦さん」「部長さん」と呼び、偽装交際を口実に親密に迫る小悪魔。
  • 初登場時の状況:7巻にて、停学明けに顧問の小抜先生の紹介で文芸部へ体験入部する。
  • シリーズ内での主な役割:計算高く立ち回るが、本音を出すのが苦手な少女。義姉のみのりの婚約者である田中先生(ツワブキ高校教諭)に恋をしており、彼らの結婚式当日にウェディングドレスを奪って撮影する「リベンジ大作戦」を温水たちに手伝ってもらう。
  • 現時点での状況:正式入部後に生徒会書記を兼任。実家に温水を招いて「彼氏」として姉夫婦に紹介し、帰り道に「本当の彼氏になったら」と匂わせるなど、妹の佳樹と嫁候補を競いながらアプローチを仕掛けている。

水島小春

  • 所属・立場:県立アヤメ高校2年生。生徒会役員。
  • 主人公との関係:桜井弘人の(元)恋人。弘人との喧嘩をきっかけに温水家に大荷物で家出して居座った「元居候」。
  • 初登場時の状況:9巻の土曜日、図書室の蔵書整理を終えた温水と八奈見の前に現れ、温水を知っている様子で可愛らしく話しかけて連絡先を交換する。
  • シリーズ内での主な役割:小学生時代から桜井弘人と交際してきたが、進展しない関係と、弘人の心の奥に常に幼馴染の放虎原ひばりがいる現実に対する強い焦りと嫉妬に苛まれていた。
  • 現時点での状況:弘人との関係を進めるための高山への「既成事実作戦」が失敗に終わり、その後の花火大会の夜、弘人に対して長年の苦しみと愛をぶつけて全力の頭突きを二発食らわせ、別れを告げて自宅へ戻った。

放虎原ひばり

  • 所属・立場:ツワブキ高校3年生。前生徒会長。
  • 主人公との関係:桜井弘人の従姉であり幼馴染。温水の頼りになる(時としてインフラ知識を熱弁する)先輩。
  • 初登場時の状況:3巻の生徒会室にて、小鞠が締め切り直前に提出したツワブキ祭の研究展示申請書を、前会長として優しく受理する。
  • シリーズ内での主な役割:凛とした美貌を持つ元生徒会トップ。弘人に対して特別な想いを抱きながらも、小学生時代の「雨の小屋の事件」を巡る両家の財産対立や小春の嘘に直面し、自分の弱さと甘えから想いを胸にしまい込んで身を引いていた。
  • 現時点での状況:前会長を退任し、卒業後は東京の大学へ進学し、二度と豊橋に戻らない強い決意を固める。花火大会の夜、小春と決別した弘人に「ずっと好きだった」と泣きながら10年越しの本心を告白したが、一緒にはならず、春の上京まで気持ちを預ける切ない約束を交わした。

全体のあらすじ

負けヒロインたちの失恋と決着

  • 対象第1巻第2巻
  • 概要:友達ゼロのボッチ男子高校生・温水和彦が、偶然ファミレスで幼馴染の袴田草介に失恋した八奈見杏菜に遭遇する。八奈見との出会いを機に、温水の周囲にマケインが集まりだす。合宿の夜には小鞠知花が玉木部長に告白して失恋するのを線香花火をしながら見届け、夏休み後半には陸上部のエース・焼塩檸檬が、幼馴染の綾野光希への秘めた失恋を小学校のグラウンドで直接打ち明け決着をつける場に立ち会う。彼女たちの敗戦処理に巻き込まれながら、温水の奇妙なマケイン観察の日常が幕を開ける。

小鞠知花の部長就任とツワブキ祭

  • 対象第3巻
  • 概要:二学期が始まり、3年生の引退に伴って小鞠知花が不本意ながらも文芸部の次期部長に就任する。文化祭(ツワブキ祭)での研究展示「食べる読書」を企画するが、人見知りな小鞠は書類提出から準備、部誌の原稿執筆の重圧に押しつぶされ、過労で倒れてしまう。温水がサポートのために部長会へ乱入したことで小鞠と衝突するが、旧校舎の非常階段で小鞠の本音のプレッシャーを受け止め、改めて共に歩む約束をする。部誌の完売と展示の成功を経て、小鞠は部長としての第一歩を踏み出す。

生徒会との急接近とクリスマス

  • 対象第4巻
  • 概要:12月、生徒会副会長の馬剃天愛星が落とした悪い成績表を温水が拾ったことをきっかけに、彼女に勉強を教える秘密の約束を結び、二人の距離が近づく。一方で、月之木先輩が没収された問題の同人誌を取り戻す作戦に小鞠を巻き込みつつ、クリスマスイブの日に温水は志喜屋夢子とデート(イルミネーション見学)をする。これは、月之木先輩と志喜屋の長年のわだかまりを解消させるための温水の隠れた仲直り計画であった。クリスマス当日に天愛星からマフラーを贈られ、八奈見からは誤って八奈見の名前が刻まれたボールペンを贈られる。

バレンタインと焼塩檸檬の進路への葛藤

  • 対象第5巻第6巻
  • 概要:三学期、温水は妹・佳樹の本命チョコを心配しつつ、見学会で橘君が甘夏先生に告白して振られる現場に立ち会う。6巻では、陸上部の推薦進学や周囲の過剰な期待に押しつぶされそうになった焼塩檸檬が、部活を辞めて温水に「一緒に帰宅部に入ろう」と提案する。温水は彼女の本当の望みを見極めるため、三学期終業式後にハンデ2.5秒の「100メートル走勝負」を申し出る。全力を尽くして惨敗した温水の姿を見た焼塩は、陸上部と文芸部の掛け持ちを続け、中距離走へ転向して全国制覇を目指す覚悟を決める。

白玉リコ入部と結婚式リベンジ作戦

  • 対象第7巻
  • 概要:新学期(2年生)。新入生オリエンテーションの文芸部紹介で大失敗し、部員ゼロのまま仮廃部の危機を迎える。そんな中、停学明けの一年生・白玉リコを顧問の小抜先生の紹介で預かる。白玉は実の姉の婚約者である田中先生(ツワブキ高校教諭)に恋をしており、彼らの結婚式当日にウェディングドレスを奪って姉の代わりに写真撮影を行う「リベンジ大作戦」を温水、八奈見、天愛星、朝雲が実行。女装した温水たちの手助けで撮影を終えた白玉は、想いを未来へ先送りすることを納得し、正式に文芸部に入部する。

生徒会選挙と馬剃天愛星の告白

  • 対象第8巻
  • 概要:5月下旬、新生徒会長選挙に桜井弘人が立候補し、馬剃天愛星との一騎打ちとなる。温水は天愛星の推薦人および応援演説を引き受け、八奈見は桜井の応援演説を行う。演説会当日、温水は準備した原稿を捨て、即興で天愛星の真面目さと不器用な優しさを訴えて当選を後押しする。その後、体育祭の借り物競走でお題「好きな人」を引いた天愛星が、温水の手を強引に引いて一緒にゴールする。放課後、天愛星は温水に対して「早いうちに私を好きになったほうがいい」と真剣に告白し、返事は保留される。

日常の隙間と、子供でいたい不安

  • 対象第8.5巻
  • 概要:期末試験を目前に控える中、温水は天愛星との保留状態の距離感に少しの心境の変化を感じている。試験勉強から逃亡した焼塩檸檬の捕獲作戦や、温水家での文芸部女子お泊まりパジャマパーティーが開催される。名古屋旅行では部員たちと進学した月之木・玉木の元を訪ね、テレビ塔の展望室で焼塩と夜景を眺め、子供のままで将来を決めなければならない不安(子供でいたいという本音)を共有する。パジャマパーティーの夜には、自室のベッドで寝ていた焼塩を佳樹と勘違いしてお姫様抱っこし、八奈見たちに目撃されるハプニングが発生する。

幼馴染三人の葛藤と決別の夏

  • 対象第9巻
  • 概要:夏休み。桜井弘人の他校の恋人・水島小春が登場し、進展しない関係と弘人の従姉・放虎原ひばりへの不信感から「既成事実作戦」(飛騨旅行)を企てる。ハプニングにより温水と八奈見が温泉宿に一泊するが、その後小春は家出して温水家に居座る。お好み焼き屋で対峙した際、小春は「ひばりと会うのをやめて」と迫るが、弘人は「上京を控えたひば姉をもう少し見守りたい」と譲らず、決裂。祇園祭の花火大会の夜、小春は弘人に頭突きを二発食らわせて別れを告げ、弘人は放虎原の家へ走り、ひばりと10年越しの本心を泣きながら伝え合う。一緒にならずに気持ちを預け合う切ない決着を見届け、温水自身も自分の関係性に答えを出すべきだと決意を新たにする。

各巻のあらすじ・ネタバレ

負けヒロインが多すぎる! 1巻

  • 開始時:一学期の期末試験が終了し、夏休みを控えた金曜日の昼下がり、温水和彦は他校の生徒を避けて隣町のファミレスでドリンクバーとポテトを頼み、新刊ライトノベルを読む至福の時間を過ごしていた。
  • 主な出来事:隣のテーブルでクラスメイトの八奈見杏菜が、幼馴染の袴田草介が転校生の姫宮華恋に心変わりしたことに泣き叫ぶ修羅場に居合わせてしまう。さらに体育の授業後に体育倉庫に焼塩檸檬と閉じ込められるハプニングが発生し、焼塩が文芸部に見学に来る。文芸部の夏合宿で海水浴場へ向かい、そこで小鞠知花が玉木慎太郎部長への好意を秘めていることが判明する。
  • クライマックス:合宿の夜、小鞠は玉木部長へ告白するが、部長は月之木先輩と話し合って本音をぶつけ合い、付き合うことになる。振られた小鞠は、一人で線香花火をしながら温水の前で涙を堪えきれずに泣き崩れる。
  • 巻末:新学期を前に、温水が書いた初の小説『初恋通りの半端モノ』のネットの辛口評価が実は小鞠によるものだと知り、彼女のために続きを書くことを誓い、温水の周りに「マケイン」たちが集まる日常が本格化する。
負けヒロインが多すぎる! 1巻の表紙画像(レビュー記事導入用)
負けヒロインが多すぎる! 1巻

発売日:2021年7月21日

負けヒロインが多すぎる! 2巻

  • 開始時:夏休み。温水が精文館書店で小説の最新刊を買って帰宅すると、妹の佳樹から「客が来ている」と緊急事態を告げられ、リビングで八奈見杏菜がカレーを食べている現場に遭遇する。
  • 主な出来事:八奈見が大量の素麺を配るのを手伝い、自販機前では熱中症で倒れていた志喜屋夢子を助けて水を飲ませる。さらに、朝雲千早から「彼氏の綾野光希が焼塩檸檬と浮気しているのではないか」という疑念から、南口広場のお祭りでジェラートを食べる二人の尾行・調査協力を頼まれる。
  • クライマックス:夜、月明かりに照らされた小学校のグラウンドにて、焼塩は綾野と久しぶりに再会する。焼塩は、自分がどれほど綾野のことを好きだったかを告白し、現在の朝雲との交際を尊重して、自ら引き下がることで長年の想いに決着をつける。
  • 巻末:新学期の朝、朝雲との良好な関係を確認し、放課後の非常階段で八奈見が「彼氏ができた」という嘘の噂の代役として、綾野を立てる交渉を温水に頼み込み、新たな波乱を予感させる。
負けヒロインが多すぎる! 2巻の表紙画像(レビュー記事導入用)
負けヒロインが多すぎる! 2巻

発売日:2021年11月18日

負けヒロインが多すぎる! 3巻

  • 開始時:10月半ばの放課後、食堂入口の水道の全面改修が完了するのを見守っていた温水のもとに、小鞠知花が駆け寄って部室へと引っ張っていく。
  • 主な出来事:志喜屋夢子がナース服を着て部室に現れ、締め切り間際のツワブキ祭(文化祭)の申請書の書き方を小鞠に指導する。玉木部長と月之木先輩の引退により小鞠が新しい部長となるが、人見知りな小鞠は発表の重圧と研究展示「食べる読書」の準備や執筆で過労となり、倒れてしまう。
  • クライマックス:部長会の日、緊張で話せなくなり原稿を落とした小鞠を助けるために温水が会議室へ乱入するが、プライドを傷つけられた小鞠は怒って飛び出してしまう。旧校舎の非常階段で小鞠と再会し、一人で活動するプレッシャーを涙ながらに爆発させる小鞠に対し、温水は自らの不甲斐なさを認め、改めて彼女のサポートを約束する。
  • 巻末:ツワブキ祭の展示が成功裏に終わり、小鞠が新しい部長として文芸部をスタートさせる中、引退した玉木先輩と月之木先輩は後輩たちの成長を見守りながら、自らの関係を深めて非常階段を去る。
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負けヒロインが多すぎる! 3巻

発売日:2022年4月19日

負けヒロインが多すぎる! 4巻

  • 開始時:12月半ばの冬の青空の下、校門前で生徒会副会長の馬剃天愛星が持ち物検査を行っており、温水はカバンのライトノベルを検閲され呼び止められる。
  • 主な出来事:八奈見は温水の誕生日(12/25)にクラス会を蹴って女子会を提案。天愛星が落とした悪い成績表を温水が拾ったことをきっかけに、彼女の勉強の相談に乗り、二人の距離が近づく。没収された同人誌を取り戻すため、小鞠を作戦に巻き込む。
  • クライマックス:クリスマスイブの夜、温水は志喜屋夢子とデート(イルミネーション見学)をする。これは、部活の名前で問題を起こして没収された同人誌の件を巡り、月之木先輩と志喜屋の長年のわだかまりを解消させ、仲直りさせるための温水の隠れた計画であった。
  • 巻末:終業式後のクリスマス会を経て、向山大池で天愛星からプレゼントのマフラーを受け取り、八奈見からは誤って八奈見の名前が刻まれたボールペンをもらって、冬休みを迎える。
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負けヒロインが多すぎる! 4巻

発売日:2022年10月18日

負けヒロインが多すぎる! 5巻

  • 開始時:学年末テストが近づく雨の日、温水は家で勉強しながらバレンタインを意識しつつ、キッチンで妹の佳樹が本命チョコの試作をして誰かに渡そうとしていることに気を揉む。
  • 主な出来事:天愛星との放課後の壁ドン勉強会。焼塩の案内で桃園中学校へ生徒会の潜入調査に向かう。小鞠が温水家でチョコ作りを教わるが、豊橋鬼祭で白い粉まみれになって到着し、佳樹の用意したゴスロリ服を着るハプニングが発生する。
  • クライマックス:ツワブキ高校の見学会当日、佳樹がチョコを渡す相手(橘君)を温水が案内するが、実際には橘君は甘夏先生に憧れを告白し、先生の立場から優しく断られる恋の終わりを見届けることになる。
  • 巻末:公開授業や片付けを経て、佳樹が生徒会の仕事を手伝うことになったと部室で発表し、文芸部と生徒会の両立を宣言して部室に新たな賑やかさが加わる。
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負けヒロインが多すぎる! 5巻

発売日:2023年3月17日

負けヒロインが多すぎる! 6巻

  • 開始時:放課後のスーパーにて、バレンタインの売れ残りからホワイトデーの棚へ移る中、温水は八奈見と出会い、大学を不合格となった月之木先輩を慰める(実際は1つ合格していた)ための買い出しを行う。
  • 主な出来事:卒業式を迎え、月之木と玉木が卒業する。陸上部のエースとして全国大会を期待される焼塩檸檬だったが、進路(駅伝強豪校からの推薦)や競技を続けるプレッシャーに悩み、部活を辞めて温水に「一緒に帰宅部に入ろう」と持ちかける。
  • クライマックス:三学期の終業式後、温水は焼塩の本当の望みを見極めるため、ハンデ2.5秒を設けた100メートル走勝負を申し出る。温水は全力を尽くして走るが、焼塩が投げた酸素缶が体に当たり、意識不明のまま保健室に運ばれ、結果は焼塩の勝利となる。
  • 巻末:保健室で目を覚ました温水に対し、焼塩は陸上部と文芸部の両方を続ける決意と、中距離走へ転向して全国制覇を目指す覚悟を語る。新学期、文芸部は2年生だけの部として新たな一歩を踏み出す。
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負けヒロインが多すぎる! 6巻

発売日:2023年12月18日

負けヒロインが多すぎる! 7巻

  • 開始時:新入生オリエンテーションで文芸部紹介のオリエンテーションを緊張で大失敗し、見学者が0人のまま新歓最終日を迎えて廃部の危機に焦る。
  • 主な出来事:顧問の小抜先生の紹介で、停学明けの一年生・白玉リコを預かる。白玉は実の姉・みのりの婚約者である田中先生(ツワブキ高校教諭)に恋をしており、諦めをつけるために結婚式当日にウェディングドレスを奪って撮影する「リベンジ大作戦」を温水、八奈見、天愛星、朝雲が企てる。
  • クライマックス:結婚式当日、女装した温水と男装した天愛星が偽カメラマンとして式場へ潜入し、チャペルで白玉と田中先生のツーショット写真を撮影することに成功する。白玉は「今じゃない」と納得し、ウェディングドレスのファスナーがバターを使って下ろされた八奈見を残して逃亡する。
  • 巻末:白玉リコが正式に文芸部に入部し、温水の自宅で歓迎会が開かれ、白玉は温水に対して「姉の代わりに温水を狙う」ような親密な言葉を囁いて佳樹を警戒させる。
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負けヒロインが多すぎる! 7巻

発売日:2024年7月18日

負けヒロインが多すぎる! 8巻

  • 開始時:5月下旬の放課後、図書室の受付で手伝いをする温水のもとに、生徒会副会長の馬剃天愛星が現れ、「あなたが欲しい」と唐突に選挙の推薦人になってほしいと告白のような発言をする。
  • 主な出来事:桜井弘人が生徒会選挙に立候補し、天愛星との一騎打ちに。温水は天愛星の推薦人と応援演説を引き受け、八奈見は桜井の応援演説を行い、対立する構図となる。
  • クライマックス:演説会当日、準備した原稿を捨てた温水は、即興で天愛星の真面目さと不器用な優しさを訴え、彼女の当選に貢献する。体育祭の借り物競走でお題「好きな人」を引いた天愛星は、温水の手を強引に引いてゴールし、放課後、温水に対して「早いうちに私を好きになったほうがいい」と真剣に告白する。
  • 巻末:告白の返事を保留にした温水に対し、八奈見は「温水君ってやっぱ、女の敵だね」と呆れた笑みを向け、彼の周囲に誤解と悪評が定着する中で一学期が終了する。
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負けヒロインが多すぎる! 8巻

発売日:2025年5月19日

負けヒロインが多すぎる! 8.5巻

  • 開始時:体育祭が終わり、期末試験が一週間後に迫る中、温水が廊下で天愛星と出会い、下の名前で呼ばれなくなったことを指摘され、告白保留中の距離感を意識する。
  • 主な出来事:期末試験対策から逃亡した焼塩檸檬の捕獲作戦(朝雲の追跡アプリを使用)。白玉リコの自宅を訪れ、姉のみのりから関係性を探られながら、リコに本当の彼氏になる提案を冗談交じりにされる。名古屋へ進学した月之木・玉木の元を訪ねる旅行では、大須を散策し、小鞠の東京進学の秘密を聞く。
  • クライマックス:名古屋のテレビ塔の展望室で、焼塩は温水と二人きりで夜景を眺め、子供のままで将来を決めなければならない不安(子供でいたいという本音)を吐露する。温水家でのパジャマパーティーの夜、自室のベッドで寝ていた焼塩を佳樹と勘違いした温水がお姫様抱っこし、八奈見たちに目撃されて問い詰められる。
  • 巻末:翌朝、部員たち5名と佳樹で朝食を囲み、温水はそれぞれが互いをどのように捉えているのかと考えながら、ほろ苦いマーマレードのパンを食べる。
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負けヒロインが多すぎる! 8.5巻

発売日:2026年1月26日

負けヒロインが多すぎる! 9巻

  • 開始時:温水が「複数の女子に手を出す女の敵」という校内の噂に悩む中、蔵書整理の帰りに、アヤメ高校の水島小春に呼び止められ連絡先を交換する。
  • 主な出来事:小春は桜井弘人との仲を進めるための「既成事実作戦」(高山旅行)を企て、温水と八奈見を巻き込む。ハプニングにより温泉宿で温水と八奈見が同室に一泊。旅行後に小春は家出して温水家に数日間居座り佳樹を警戒させる。お好み焼き屋で対峙した際、小春は「ひばりと会うのをやめて」と迫るが、弘人は「上京するひば姉をもう少し見守りたい」と拒否し、決裂する。
  • クライマックス:祇園祭の花火大会の夜、弘人はやり直そうと提案するが、小春は「ずっとひばりを想う弘人に愛されたいと期待し続けるのが苦しかった」と頭突きを二発食らわせて別れを告げる。温水に促された弘人は、ひばりの家へ走り、ひばりも涙ながらに10年越しの好意を告白するが、一緒にはならず、春の上京まで気持ちを預ける約束を交わす。
  • 巻末:小春は自宅に帰り、温水家で文芸部の花火大会が開かれ、放虎原が感謝を伝えに現れる。温水は小鞠と線香花火をしながら夏合宿について語り合い、自分もこのまま保留状態のままではいけないと心境を新たにする。
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負けヒロインが多すぎる! 9巻

発売日:2026年7月17日

その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順
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物語の重要な転換点

小鞠知花の告白と失恋(第1巻)
  • 詳細:文芸部合宿の夜に小鞠が玉木部長へ告白したが、玉木部長は月之木先輩と結ばれた。温水がその涙を見届けたことで、文芸部内の閉ざされた関係性に温水が踏み込むきっかけとなった。
焼塩檸檬の過去の想いへの決着(第2巻)
  • 詳細:朝雲千早の依頼で始まった浮気疑惑の尾行の末、焼塩が小学校のグラウンドで綾野光希に過去の長年の恋心を直接告白した。これにより、焼塩は過去の未練に踏み切って新しい走りへ向かうことができた。
小鞠知花の過労と非常階段での衝突(第3巻)
  • 詳細:次期部長となった小鞠がツワブキ祭の準備重圧で倒れ、部長会から逃げ出した際、温水が乱入したことで衝突。旧校舎の非常階段で小鞠が感情をぶつけ、温水がサポートを約束したことで、二人の信頼は決定的なものとなった。
馬剃天愛星の成績表拾いと勉強会の開始(第4巻)
  • 詳細:天愛星が落とした悪い成績表を温水が拾ったことをきっかけに、彼女の勉強の相談に乗る秘密の関係が始まる。これ以降、お堅い天愛星と温水の個人的な接点が急速に増え始める。
焼塩檸檬の競技継続の葛藤と100m走勝負(第6巻)
  • 詳細:推薦の重圧から陸上部を辞めようとした焼塩と、温水がハンデ戦で100m走勝負を行い、温水が惨敗した。温水の全力を目にした焼塩は、陸上を続ける覚悟を決め、中距離走へ転向して全国大会を目指す。
白玉リコの入部と結婚式リベンジ(第7巻)
  • 詳細:廃部危機の文芸部に停学明けの白玉が入部し、義兄への恋心を諦める「リベンジ大作戦」を温水たちが実行。チャペルでの撮影成功後、白玉は想いを先送りすることを納得し、正式な部員となった。
生徒会選挙と馬剃天愛星の告白(第8巻)
  • 詳細:選挙戦で温水の応援演説を受けて天愛星が当選。体育祭の借り物競走を経て、放課後の橋の上で天愛星が温水に告白したことで、温水の「モブ」としての立ち位置が崩れ、返事保留の関係が始まる。
温水と八奈見の温泉宿一泊(第9巻)
  • 詳細:高山旅行でのハプニングにより、温水と八奈見が温泉宿の同じ部屋(並んだ布団)で一泊を共にする。これまで完璧な「ただの友達」だった二人の関係に、微かな意識と空気の変化が生じるきっかけとなった。
幼馴染三人の関係の終焉(第9巻)
  • 詳細:水島小春が桜井弘人に頭突きで別れを告げ、弘人は放虎原ひばりに告白するが、ひばりの上京を機に一緒にはならず気持ちを預け合う。三人の歪んだ10年以上の関係が切なく幕を閉じ、温水自身の心境にも変化を与える。

主人公を取り巻く人物関係

温水和彦 ⇔ 八奈見杏菜
  • 関係:クラスメイトであり、文芸部員。何でも気安く言い合えて、金銭や食べ物、お裾分けを共有する「一番近くの友達(八奈見係)」である。
  • 主な出来事:1巻での出会い(失恋現場への遭遇)以来、数々の失恋決戦や作戦を共にする。8.5巻では温水が彼女にラーメンをおごり、名古屋の土産である「鯖もなか」をこっそりお裾分けする。9巻の高山旅行では、カバン取り違えによる最終バスの乗り遅れから、同じ温泉宿の一室に泊まり、常夜灯(ちっちゃい電気)をつけて夜を越した。
  • 現在:お互いに恋愛感情はないと主張しつつ、温水は彼女に彼氏ができるのはもう少し先が良いと考え、八奈見も温水を異性として静かに意識する複雑な境界線に留まっている。
温水和彦 ⇔ 焼塩檸檬
  • 関係:友人、文芸部員。温水に対して、お人好しで頼りになる兄のような、そして特別な異性としての信頼を寄せている。
  • 主な出来事:1巻の体育倉庫閉じ込め事件で部活へ誘う。6巻では進路や重圧に悩む彼女と100m走勝負を行い、彼女が陸上を続ける決意をするのを後押しした。8.5巻の名古屋旅行の夜、テレビ塔で二人きりで夜景を眺め、子供のままでいたいという不安を共有する。
  • 現在:9巻の最後に温水家の庭で花火をした際、温水が自分のシャンプーを使ったことに気づき、「一緒の匂いだね」と耳元で囁くなど、特別な想いを匂わせている。
温水和彦 ⇔ 小鞠知花
  • 関係:文芸部の部員(副部長)。温水に毒舌を吐きつつも、最も信頼し、自分の将来の夢(東京進学)の秘密を打ち明けたい相手として意識している。
  • 主な出来事:1巻での失恋を見届ける。3巻では部長となった彼女の過労をサポートし、非常階段で彼女のプレッシャーを受け止めて約束を交わした。5巻では温水家でチョコ作りを行い、鬼祭で粉まみれになって佳樹のゴスロリ服を着る。8巻では家族(弟妹)を交えた遊園地デートを過ごす。
  • 現在:部長を温水に譲って副部長となり、8.5巻の名古屋で玉木先輩だけに明かした「奨学金を調べて東京の大学へ進学する」という夢を秘め、温水と並んで活動を続けている。
温水和彦 ⇔ 馬剃天愛星
  • 関係:生徒会長。温水に好意を寄せて告白し、返事保留の関係にある。
  • 主な出来事:4巻で成績表を拾ったことから勉強を教える。8巻の生徒会選挙で温水が即興の応援演説を行い、当選を後押しする。体育祭の借り物競走ではお題「好きな人」として温水を連れてゴールし、放課後の橋の上で真剣に告白した。
  • 現在:告白の返事は保留されているが、下の名前で呼ばれなくなったことを指摘するなど、積極的に話しかけて心の距離を縮めようとしている。
温水和彦 ⇔ 白玉リコ
  • 関係:後輩、部員。温水を「和彦さん」「部長さん」と呼び、偽の彼氏であることを最大限に利用して迫る小悪魔。
  • 主な出来事:7巻で入部し、姉の結婚式でリベンジ大作戦を温水たちに手伝ってもらう。8.5巻では、姉夫婦に付き合っていると紹介するため温水を自宅に招き、自室で温水の肩に頭を乗せたり、帰り道に腕を組んで「本当の彼氏になったら」と冗談交じりに揺さぶりをかける。
  • 現在:温水の自宅を訪れて手作りクッキーを振る舞うなど、妹の佳樹と「お兄様のお嫁さん候補」として笑顔でバチバチに対立しながらも、距離を詰めている。
温水和彦 ⇔ 桜井弘人
  • 関係:友人、生徒会副会長。
  • 主な出来事:8巻の生徒会選挙で対立したものの、その後はハンデ戦で打ち上げを一緒にするなど親しい友人関係となる。9巻では小春との関係(放虎原への好意を抱きながら小春を愛している複雑さ)を温水に明かす。
  • 現在:花火大会の夜、小春から頭突きで別れを告げられた後、温水に「最後までカッコ悪くていい、ちゃんとしてこい」と背中を押され、放虎原ひばりに本心を告白して、彼女の気持ちを預かる決着をつけた。

主人公の立場・評価の変化

第1巻時点(物語開始時)
  • 本人の認識:自分は友達ゼロの「背景(ボッチ)」であり、物語の主役になることは絶対にないと強く思い込んでいる。
  • 周囲からの評価:クラスメイトとは会話すらほとんどなく、完全に孤立した存在。妹の佳樹からのみ過剰な愛情を向けられていた。
第3巻時点(ツワブキ祭前後)
  • 変化:小鞠の部長就任のサポートや、準備段階での衝突・和解を経て、文芸部としての自分の役割を自覚し始める。
  • 周囲からの評価:八奈見から「割と気が利く」と見直され、小鞠からは「いざという時に自分を一番理解して支えてくれる、頼りになる存在」として深い感謝と信頼を得る。引退する先輩たちからも「面白い男」として文芸部を託される。
第8巻時点(生徒会選挙後)
  • 変化:天愛星から「お題:好きな人」での借り物競走の末、放課後の橋の上で真剣に告白され、返事を保留にしたことで、自分の「モブ」としての認識が大きく揺らぐ。
  • 周囲からの評価:天愛星から異性としての好意を寄せられ、白玉リコからも偽装交際を理由にアプローチを受ける。一方で、校内新聞のゴシップ記事などにより、周囲の女子生徒からは「傷心の女生徒を家に連れ込み、生徒会全員をお手付きにする、無節操な女の敵」という凄まじい誤解と悪評を定着させられる。
第9巻時点(対象巻終了時点)
  • 変化:桜井、小春、放虎原の三人の複雑な葛藤と決別の「介略」として立ち会ったことで、自分の曖昧な保留態度が天愛星を傷つける可能性に気づき、「自分もこのまま保留状態のままではいけない、向き合わなければならない」と自覚を深める。
  • 周囲からの評価:八奈見から「温水君ってやっぱ、女の敵だね」と呆れられつつも最も気安い信頼を置かれ、焼塩からは自分のシャンプーを使われたことに気づかれて「一緒の匂いだね」と囁かれるなど、周囲の女子たちにとって特別な、なくてはならない存在として扱われている。

主な事件

小鞠知花の告白と失恋
  • 該当巻:第1巻
  • 発生原因:海水浴合宿中、玉木部長と月之木先輩の関係がギクシャクするのを見て、小鞠が部長への長年の好意を伝える決意をしたため。
  • 参加人物:小鞠知花、玉木慎太郎、月之木古都、温水和彦(見届け人)。
  • 経過:合宿の夜、小鞠は玉木部長に告白する。しかし、部長は直後に月之木先輩と長年の本音をぶつけ合ってお互いの想いを確認し、付き合うことを決める。
  • 決着:小鞠は玉木部長に振られる。夜、一人で線香花火をしていた小鞠は、温水の前で涙を堪えきれずに泣き崩れる。
  • その後への影響:小鞠は「部長が付き合うことを真剣に考えてくれたことに感謝している」と語り、これを機に温水と小鞠の間に強い信頼関係が生まれる。
焼塩檸檬の告白と決着
  • 該当巻:第2巻
  • 発生原因:朝雲千早が、恋人の綾野光希と焼塩檸檬の浮気(?)を疑い、尾行・調査を行ったため。
  • 参加人物:焼塩檸檬、綾野光希、温水和彦、八奈見杏菜、朝雲千早。
  • 経過:南口広場で綾野と焼塩がジェラートを食べる姿を朝雲たちが尾行・監視。その後、夜の小学校グラウンドで焼塩と綾野が対峙し、小学生時代からの思い出話を語り合う。
  • 決着:焼塩は、自分がどれほど綾野のことを好きだったかを告白する。綾野も、焼塩が自分を支えてくれたことに感謝を述べるが、現在の朝雲との交際を尊重し、焼塩は一人でいることを選んで綾野を送り出す。
  • その後への影響:焼塩は長年の想いに自ら決着をつけ、後ろを振り返るのをやめて前へ進む自信を掴む。温水との友情もさらに深まる。
小鞠知花の過労と非常階段での衝突
  • 該当巻:第3巻
  • 発生原因:次期部長となった小鞠へのツワブキ祭準備プレッシャーと、彼女の極度の人見知りによる負担。
  • 参加人物:小鞠知花、温水和彦、八奈見杏菜、玉木慎太郎、月之木古都。
  • 経過:準備中に小鞠が倒れ、さらに部長会での報告時に緊張から原稿を落として話せなくなる。温水がサポートのために会議室へ飛び入り乱入するが、プライドを傷つけられた小鞠は怒って部屋を飛び出してしまう。
  • 決着:夕暮れ、旧校舎の非常階段で温水は小鞠と再会する。小鞠は「一人でやらなければならない」という重圧と不満を泣きながら温水にぶつけ、温水は自身のやり方の間違いを認めて謝罪し、改めて彼女のサポートを約束する。
  • その後への影響:小鞠は温水の協力を受け入れてツワブキ祭の展示を大成功させ、文芸部員としての成長と温水への強い信頼を獲得する。
白玉リコ・リベンジ大作戦
  • 該当巻:第7巻
  • 発生原因:白玉が、義兄(姉のみのりの婚約者)である田中先生への長年の片思いに区切りをつけるため。
  • 参加人物:白玉リコ、温水和彦、八奈見杏菜、朝雲千早、馬剃天愛星。
  • 経過:田中先生の結婚式当日、白玉がウェディングドレス姿でチャペルに潜入し、姉の代わりに田中先生と記念撮影を行う計画を立てる。温水は女装、天愛星は男装して偽カメラマンとして式場へ潜入する。
  • 決着:チャペルでの写真撮影は見事に成功。本物のカメラマンの到着で窮地に陥るが、白玉は「今じゃない」と納得し、ウェディングドレスを脱いで逃亡。温水は白玉を説得して逃がすことに成功する。
  • その後への影響:白玉は正式に文芸部に入部し、温水に対して特別なアプローチや偽装彼氏としての扱いを始めるきっかけとなる。
生徒会選挙と借り物競走の告白
  • 該当巻:第8巻
  • 発生原因:天愛星が生徒会選挙に立候補し、桜井弘人と一騎打ちになったため。また、体育祭の借り物競走で天愛星がお題を引いたため。
  • 参加人物:馬剃天愛星、桜井弘人、温水和彦、八奈見杏菜、志喜屋夢子。
  • 経過:温水は天愛星の推薦人として即興の応援演説を行い、彼女の当選に貢献。体育祭当日、借り物競走で「お題:好きな人」を引いた天愛星が、温水の手を強引に引いて観客の前でゴールし、放課後に温水を呼び出す。
  • 決着:天愛星は温水に対し、自分の日記での妄想から現実の好意に至ったことを明かし、「早いうちに私を好きになったほうがいい」と告白する。
  • その後への影響:温水は返事を保留したものの、天愛星を強く意識するようになり、さらに校内では「複数の女子に手を出す女の敵」という悪評が定着する原因となる。
水島小春の別れと幼馴染三人の決着
  • 該当巻:第9巻
  • 発生原因:小春が、弘人の心に常に放虎原ひばりがいる現実への嫉妬と不安に苦しみ、決着をつける覚悟を決めたため。
  • 参加人物:水島小春、桜井弘人、放虎原ひばり、温水和彦(見届け人)、八奈見杏菜。
  • 経過:高山旅行でのお泊まり計画失敗の後、お好み焼き屋で小春は「ひばりと会うのをやめて」と迫るが、弘人は譲らず決裂。花火大会の夜、弘人がもう一度チャンスを求めるが、小春は「いつか自分だけを見てくれると期待して自分を削り続けるのが苦しかった」と叫ぶ。
  • 決着:小春は弘人に全力の頭突きを二発食らわせて別れを告げ、去っていく。温水に背中を押された弘人は、上京を目前にしたひばりの家へ。ひばりは10年越しに「あの日、好きだと言えなかった」と泣きながら告白するが、二人は一緒にはならず、春の上京まで気持ちを預ける切ない約束を交わした。
  • その後への影響:幼馴染三人の長年の歪んだ関係に晴れやかな幕が下りる。これを見た温水自身も「自分も曖昧なままではいけない、向き合わなければならない」と強い影響を受ける。

継続中の問題・未解決事項

馬剃天愛星への告白の返事保留
  • 発生した巻:第8巻
  • 現在までに判明していること:天愛星から「お題:好きな人」の借り物競走ののちに告白され、温水は返事を保留にしたままである。天愛星は友達として頻繁に話しかけながらも、下の名前で呼ばれなくなったことを指摘するなどアプローチを続けている。
  • 現時点の状況:温水自身、彼女が自分に好意を持っていることを楽しいと感じつつも、曖昧に引き伸ばしている現状が「キープ」のようで良くないと考えており、早急に向き合って答えを出さなければならないと焦り始めている。
小鞠知花の東京進学計画
  • 発生した巻:第8.5巻
  • 現在までに判明していること:小鞠は卒業後に東京の大学へ進学する計画を立てており、実家は私立が無理なため、奨学金や寮について密かに調べている。
  • 現時点の状況:この計画は、名古屋旅行中に迷子になった際に偶然発見してくれた玉木先輩にだけ明かした「二人だけの秘密」であり、温水や八奈見、焼塩などの他の文芸部員には一切知らされていない。
文芸部の次期夏合宿の行き先
  • 発生した巻:第9巻
  • 現在までに判明していること:温水の自宅の庭で文芸部員一同と放虎原ひばりが集まって花火とスイカを楽しんでいる際、夏合宿の計画について話し合われた。
  • 現時点の状況:小鞠は「海か山」、八奈見も「海か山」と主張しており、意見が一致しているものの、具体的な場所や日程などの詳細はまだ決定しておらず、保留のままである。
温水の「女の敵」としての悪評と誤解
  • 発生した巻:第8巻〜第9巻
  • 現在までに判明していること:校内新聞の脚色報道や、体育倉庫での焼塩とのハプニング、天愛星の借り物競走でのゴール、白玉リコの偽装彼氏、家出した水島小春の居候など、様々な誤解が重なり「無節操に女生徒を連れ込む女の敵」という悪評が定着している。
  • 現時点の状況:学期末試験が始まったことで噂は一時的に下火になったものの、女子生徒たちからのヒソヒソとした視線や誤解は完全には解けておらず、温水は未だに頭を悩ませている。

考察・解説

「負けヒロイン」たちの出会いや関係を教えて

『負けヒロインが多すぎる!』の主人公である温水和彦と、彼を取り巻く負けヒロインたちとの出会いやその後の関係性について、ヒロインごとに解説する。

一歩引いた立ち位置にいながらも、ヒロインたちの葛藤や悩みに真摯に向き合い、解決の手助けをしていく温水と、彼女たちとの間に築かれた特別な距離感の全容は以下の通りである。

八奈見杏菜:ファミレスでの失恋から始まった文芸部での特別な信頼関係

・出会い:温水がファミレスでライトノベルを読んでいると、隣の席で八奈見が想いを寄せていた幼馴染(袴田草介)に振られる場面に偶然居合わせてしまう。

・関係性:ファミレスでの飲食代の借金返済として、八奈見が手作り弁当(中身はコンビニ総菜)を温水に渡すようになり、共に文芸部に入部する。いつもお腹を空かせており、温水に食べ物をおごってもらったり、行動を共にしたりすることが多い。温水が他の女子と親しくしていると嫉妬を見せたり、問い詰めたりするなど複雑な感情を抱いているが、女の敵だねとからかいながらも、特別な信頼関係を築いている。

焼塩檸檬:体育倉庫でのハプニングから恋心の決着を経て深まった友情

・出会い:温水とは中学からの知り合いであったが、高校の体育倉庫に2人で閉じ込められた事件をきっかけに交流が深まり、彼女も文芸部に出入りするようになる。

・関係性:陸上部のエース。想い人(綾野光希)とその彼女(朝雲千早)の関係に悩み、温水に相談に乗ってもらう。温水の協力で自身の恋心に決着をつけた後は、良き友人となった。進路や部活を続ける意義に悩んだ際には、温水と水族館でデートをしたり、彼と100メートル走で勝負をしたりして、再び陸上競技に全力を尽くす決意を固めた。

小鞠知花:失恋の痛手と部長の重圧を支え合い育んだ不器用な好意

・出会い:温水が文芸部に入学時に名前を書いていたことから、文芸部の1年生として部活動への参加を求めてきたことで関わる。

・関係性:人見知りで、想いを寄せていた玉木部長に振られた際には、温水が彼女を慰めた。次期部長の重圧に苦しみ逃げ出しそうになるが、温水のサポートにより文化祭(ツワブキ祭)での展示を成功させる。休日を共に過ごすなど関係を深める中で、温水に対して、信用していないけど信じている、と不器用ながらも強い信頼と好意を寄せるようになっている。

馬剃天愛星:同人誌没収から始まった選挙戦と友達からの関係進展

・出会い:生徒会副会長として、持ち物検査で温水の同人誌を没収したことで関わりを持つ。

・関係性:当初は厳格な態度であったが、成績票を温水に拾われたり、生徒会内の過去のわだかまりを温水に解決してもらう過程で信頼を深める。次期生徒会長選挙では温水に推薦人と応援演説を頼み、共に選挙戦を戦い抜いた。選挙後、温水に好きですと告白し、まずは友達から始めませんか、と関係を進展させている。

白玉リコ:義兄への失恋を乗り越えて文芸部で展開する積極的なアプローチ

・出会い:停学明けの新入生として、保健室の小抜先生から文芸部に預けられる形で温水と出会う。

・関係性:義兄である田中先生への恋心に決着をつけるため、結婚式に潜入する計画を立て、温水たちはそれに協力する。計画の最中、温水に諭されて義兄の結婚を受け入れた。事件後は文芸部に正式に入部し、温水に対してキスを提案したり、親密な言葉を囁いたりと、積極的にアプローチをかけている。

志喜屋夢子:自販機前での救出から潜入作戦まで続く謎めいた距離感

・出会い:夏の暑い日、中庭の自販機前で倒れそうになっていたところを温水が助けたことで関わる。

・関係性:元生徒会書記。月之木先輩との関係修復のために、温水からクリスマスイブのデートに誘われる。白玉リコの結婚式潜入作戦では、温水と新婚夫婦のふりをして式場に潜入するなど、謎めいた距離感で温水に接してくる。

まとめ

温水和彦と負けヒロインたちの関係性は、彼が彼女たちの失恋や部活動、進路といった多大な悩みに等身大で寄り添い続けた結果として形成されている。ファミレスの偶然から始まった八奈見杏菜との腐れ縁をはじめ、焼塩檸檬の恋心の整理、小鞠知花の部長としての成長など、温水の誠実なサポートはヒロインたちの心を深く救い上げた。その結果、天愛星からの告白や白玉リコからの熱烈なアプローチなど、単なる友人関係を超えた好意や信頼が寄せられるようになり、文芸部を中心とした彼らの繋がりはより強固で魅力的なものへと発展している。

文芸部で巻き起こる奇想天外な騒動やイベント

『負けヒロインが多すぎる!』の作中で、温水和彦が所属する文芸部は、本来静かな文化系部活のはずであるが、恋に破れたヒロインたちや生徒会メンバーを巻き込み、奇想天外な騒動やイベントが次々と巻き起こる。

文化祭でのトラブルから生徒会室への潜入、前代未聞の結婚式潜入、そしてカオスな生徒会長選挙にいたる、文芸部を中心とした代表的な騒動やイベントの全容は以下の通りである。

ツワブキ祭での食べる読書と小鞠知花の奮闘

文芸部は文化祭(ツワブキ祭)において、食べる読書、をテーマにした展示と、物語にちなんだお菓子の提供を企画した。

・次期部長に指名された小鞠知花は、展示のために5万字を超える大作原稿を書き上げるなど、一人でプレッシャーを抱え込み、過労で倒れてしまう。

・しかし、温水を中心に八奈見杏菜や焼塩檸檬、先輩たちが一丸となって会場設営や運営をカバーした。

・この危機を乗り越えたことで、部員たちの絆が深まる重要なイベントとなった。

没収された同人誌を取り戻すための生徒会室潜入作戦

生徒会副会長の馬剃天愛星が行った持ち物検査により、温水は月之木先輩が執筆した少し過激な同人誌を没収されてしまう。

・温水と八奈見は本を取り戻すため、放課後に生徒会室へ潜入し、天愛星のロッカーを調査するという大胆な行動に出た。

・最終的に温水は天愛星と直接交渉を行う。

・彼女と生徒会役員(志喜屋夢子や月之木)の間にあった過去のわだかまりを解決することを条件に、本を返還してもらう約束を取り付けた。

白玉リコのために決行された前代未聞の結婚式変装潜入作戦

義兄である田中先生に恋をしていた新入部員・白玉リコが、彼の結婚式に潜入する、白玉リコ・リベンジ大作戦、を企てた。

・八奈見がダイエットをして白玉の身代わりとしてウェディングドレスを着て潜入する。

・さらに、温水や生徒会長の放虎原ひばりが偽のカメラマンに変装して式場に入り込むという、スパイ映画のような作戦が展開された。

・白玉と田中先生のツーショット写真を撮ることには成功する。

・しかし、従業員に見つかりそうになり、最終的に温水が白玉を抱きかかえて式場から逃走する大騒動となった。

コスプレ演説と秘密暴露の乱入が巻き起こした生徒会長選挙

馬剃天愛星が次期生徒会長選挙に出馬し、温水に応援演説を依頼した。

・学校の新聞部から、生徒会選挙は恋愛代理戦、と書き立てられて校内が騒然とする。

・その中で天愛星は、男子票を獲得するためにアニメキャラであるチカピョンのコスプレ姿で演説に臨んだ。

・さらに演説の本番では、志喜屋夢子が突然乱入する。

・天愛星の、背中が弱い、あるいは、ブラが合っていない、といった私的すぎる秘密を暴露しながら応援演説を行うという、極めてカオスな展開が巻き起こった。

まとめ

文芸部は単なる読書や創作活動を行う場にとどまらず、ヒロインたちの個人的な問題から学校全体を巻き込む騒動まで、常に奇想天外なイベントの中心地となっている。文化祭での小鞠の過労を部員全員で支えた温かいエピソードから、同人誌奪還や結婚式への変装潜入といったスリリングな作戦、そしてコスプレと秘密暴露が飛び交う選挙戦にいたるまで、その活動内容は多岐にわたる。温水和彦がこれらの騒動に巻き込まれつつも真摯に対応していくことで、文芸部は負けヒロインたちにとって、失恋の痛手を癒やしつつ新たな一歩を踏み出すための騒がしくもかけがえのない居場所として機能している。

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