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ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。フィクション(Novel)読書感想

小説【ここ俺】「ここは俺に任せて先に行け 3」感想・ネタバレ

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ここ俺3の表紙画像(レビュー記事導入用) ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。

ここ俺2巻レビュー
ここ俺まとめ
ここ俺4巻レビュー

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
    3. ■ 物語の特徴
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察・解説
    1. 昏き者どもの脅威
    2. 竜族との協力関係
    3. 古代装置の回収
  6. 登場キャラクター
    1. 元・勇者パーティー
      1. ラック・フランゼン(ロック)
      2. エリック・メンディリバル
      3. ゴラン・モートン
    2. メンディリバル王家・王宮関係者
      1. シャルロット・メンディリバル
      2. マリー・メンディリバル
      3. 近衛騎士たち
      4. マスタフォン侯爵家の門番たち
    3. モートン家
      1. セルリス・モートン
    4. ロックの屋敷(同居人・徒弟)
      1. ミルカ
      2. ルッチラ
      3. ゲルベルガ
      4. ガルヴ
    5. 狼の獣人族(ウルコット家)
      1. ダントン・ウルコット
      2. シア・ウルコット
      3. ニア・ウルコット
      4. 狼の獣人族の若い衆
    6. マスタフォン侯爵家
      1. フィリー・マスタフォン
      2. タマ
    7. 竜族
      1. ケーテ・セレスティス
    8. 冒険者ギルド
      1. アリオ
      2. ジニー
      3. 受付嬢
      4. 冒険者たち
    9. 王都の住人
      1. 飲食店店主
      2. 屋台の店主
      3. 通行人
      4. 衛兵たち
    10. 昏き者ども・神・魔物
      1. 昏き者どもの神
      2. 至高の王
      3. 邪神頭部
      4. 魔神王
      5. 魔神たち
      6. ヴァンパイアハイロード
      7. ヴァンパイアロードたち
      8. アークヴァンパイアたち
      9. レッサーヴァンパイアたち
      10. ヴァンパイアたち
      11. 昏竜
      12. 魔装機械たち
      13. ゴブリンロード
      14. ホブゴブリンたち
      15. ゴブリンマジシャンたち
      16. ゴブリンたち
      17. 魔鼠たち
  7. 展開まとめ
    1. 序 
    2. 第一章 
    3. 第二章 
    4. 第三章 
    5. 第四章 
    6. 第五章 
    7. 第六章 
    8. 第七章
    9. 第八章 
    10. 第九章 
    11. 書き下ろし短編 ケーテ、初めての王都 
  8. 同シリーズ
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

本作は、「小説家になろう」発の大人気ファンタジー作品の第3弾である。魔神王を倒して10年後の世界に帰還した最強魔導士ラックは、正体を隠しFランク冒険者の「ロック」として、仲間たちと騒がしくも平穏な日々を送っていた。王都の守りを固め、天才錬金術士フィリーを屋敷に迎えて生活する中、狼の獣人の少女シアの妹・ニアが冒険者になるため弟子入りを志願してやってくる。さらに、竜族の遺跡を保護して回る風竜王ケーテが現れ、ゴブリンやヴァンパイアに占拠された遺跡の奪還をロックに依頼する。遺跡荒らしの背後には、竜族の魔法技術を悪用して「愚者の石」の製造装置や「魔装機械」を操る昏き者どもの暗躍があった。ロックたちは新たな脅威である「至高の王」の影を感じつつも、強大な敵に圧倒的な力で立ち向かっていく。

■ 主要キャラクター

・ラック(ロック):元勇者パーティーの最強魔導士であり、大公の爵位を持つ。現在は身分を隠してFランク戦士「ロック」と名乗り、規格外の強さで事件を解決している。
・ニア:狼の獣人族の族長の娘で、シアの8歳の妹。ヴァンパイアを狩る戦士になるためシアに弟子入りし、ロックの屋敷に居候することになる。
・ケーテ:風竜王と呼ばれるグレートドラゴン。竜族の遺跡を保護して回る遺跡マニアで、人の姿になることもできる。強大な力を持つが、無銭飲食をしてしまうなどどこか抜けていて愛嬌がある。
・シア:狼の獣人の少女で、ヴァンパイアハンター。妹のニアの師匠として、冒険者の基礎を丁寧に指導する。
・セルリス:戦士ゴランの娘。シアやニアとパーティーを組み、冒険を通じて強くなることを目指している。
・エリック:かつての勇者であり、現在のメンディリバル王国国王。ロックとは秘密通路で連絡を取り合い、ヴァンパイア対策の陣頭指揮を執っている。
・ゴラン:かつての戦士であり、冒険者ギルドのグランドマスター。ロックやエリックとともに前線で強敵と戦う頼れる親友である。
・フィリー・マスタフォン:マスタフォン侯爵家の五女で、天才錬金術士。ロックの屋敷の地下に研究室を与えられ、徒弟たちの家庭教師を引き受ける。

■ 物語の特徴

本作の魅力は、主人公の圧倒的な無双劇と、個性豊かなキャラクターたちとの温かい日常の絶妙なバランスにある。今巻では、新米冒険者である8歳のニアの成長を見守る育成要素や、最強の竜でありながら人間くさい風竜王ケーテとのコミカルな交流が描かれ、日常パートの賑やかさがさらに増している。一方で、竜族の古代装置を利用した「魔装機械」や、昏き者どもの竜種である「昏竜」といった規格外の敵が登場する戦闘シーンでは、ロックやかつての仲間たちが容赦なく敵を粉砕する爽快感が堪能できる。新たな謎である「至高の王」の存在もほのめかされ、今後の展開への期待が高まる構成となっている。

書籍情報

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。3
著者:えぞぎんぎつね 氏
イラスト:DeeCHA  氏
出版社:SBクリエイティブGAノベル
発売日:2019年8月10日
ISBN:978-4-8156-0289-5

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

最強の魔導士ラック、今度は竜の少女と邂逅する――!?
“たった一人で魔神と戦い続け、ついには魔神王まで倒して生還したら、
王都では既に10年が過ぎていて、すっかり英雄扱いされていたラック。
名前を変え、英雄であることを隠しつつも、人類の新たな敵・ヴァンパイア
ロードを討伐した彼は、次に、召喚されつつあった邪神の頭部を撃退。
王都の守りを固めるとともに、新たな仲間ミルカを迎えて、
よりにぎやかな生活を送ることになったのだが――?
「ぼくはシアの妹のニアと言います。姉がいつもお世話になっております」
「――ロック! ロックではないか! 忘れたのか? 我だ、ケーテぞ!」
ある日、そんなラックのもとに、シアの妹・ニア、さらにはドラゴンの娘・ケーテまでやってきた。
狼の獣人族の族長の娘として、ヴァンパイアを狩る戦士にならなければと言うニア。
一方、ケーテは、ゴブリンたちに占拠された竜族の遺跡を取り戻してほしいと言う。
シアとともにニアを育てることに決めたラックは、早々に竜族の遺跡を狙う者の正体が
ヴァンパイアだと見抜き、その「狙い」を打ち砕くため、ケーテと協力して立ち上がる――!!
「小説家になろう」で200,000ポイントオーバー!!(2019年6月25日現在)
元・勇者パーティーの最強魔導士ラックが、愉快で強い仲間たちと、
時にのんびり、時に無双して楽しい毎日を過ごす大人気ストーリー、第3弾!!

ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。3

感想

相変わらずテンポの良さが魅力の一冊だった。

ヴァンパイアたちとの戦いは続いているものの、ラックが圧倒的な実力で次々と片付けていくため、読んでいてストレスを感じる場面がほとんどない。そのぶん、物語としては少しあっさりしている印象も受けたが、「安心して読める強さ」が本作の持ち味なのだと改めて感じた。

今巻で一番印象に残ったのは、新しい仲間たちの存在である。

シアの妹・ニアは、小さな体で一生懸命に冒険者として成長しようと努力する姿がとても微笑ましかった。姉とはまた違った素直さがあり、読んでいると自然に応援したくなる。

もう一人の新キャラクターである風竜王ケーテも強烈だった。

竜王という肩書きから威厳のある人物を想像していたが、実際はどこか天然で親しみやすく、人間社会にもすんなり溶け込んでしまう。そのギャップが面白く、登場するたびに場の空気が明るくなるキャラクターだった。

こうした新しい仲間が加わったことで、ラックたちの日常がさらに賑やかになったように感じる。

一方で、今巻で最も胸が熱くなったのは、かつての勇者パーティーが再び力を合わせる場面だった。

ケーテの宮殿がヴァンパイアハイロードや魔装機械、さらには昏竜に占拠されるという緊急事態に対し、ラックだけでなくエリックやゴランまで集結する展開は王道ながら非常に盛り上がった。

久しぶりに肩を並べて戦う彼らは、強敵を前にしてもどこか楽しそうで、その余裕が歴戦の英雄らしくて格好いい。

圧倒的な実力で敵を押し返していく姿には安心感があり、読んでいて純粋に爽快だった。やはり、このシリーズは最強の仲間たちが集結する場面が一番面白いと感じる。

また、物語の裏では少しずつ新たな謎も見え始めた。

竜族の技術が悪用され、「愚者の石」の製造装置まで利用されていることや、「至高の王」という新たな存在が語られたことで、これまでのヴァンパイア事件だけでは終わらない雰囲気が出てきた。

これまでよりも物語全体のスケールが広がっていきそうで、続きが気になる終わり方だった。

読んでいて感じたのは、本作は壮大な陰謀を描きながらも、それ以上に仲間たちとの賑やかな日常を楽しむ作品なのだということだ。

新しい仲間が増えたことで、これからのパーティーがどんな騒動を巻き起こしていくのか。次巻も肩の力を抜いて楽しみたいと思える一冊だった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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ここ俺2巻レビュー
ここ俺まとめ
ここ俺4巻レビュー

考察・解説

昏き者どもの脅威

『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』第3巻における「昏き者どもの脅威」は、ヴァンパイアハイロード討伐後も衰えない敵の強大さや未知の戦力、そして王国を揺るがす組織的な陰謀が段階的に暴かれていく過程として描かれている。

上位存在への盲信的な忠誠と転移魔法陣、愚者の石を代替製造するための竜族遺跡の占拠、王都の神の加護を素通りする四足歩行兵器の大量配備、三つ目と三枚の翼を持つ神の残滓との激しい戦闘、そして竜族技術の流用と王国中枢に潜む内通者の存在にいたる全容は以下の通りである。

アークヴァンパイアが命に代えて守り抜く至高の王へ繋がる転移魔法陣の鏡

これまでヴァンパイアハイロードが上位の存在とされていたが、さらにその上に「至高の王」と呼ばれる存在がいることが明らかになった。

・竜族の遺跡を占拠していたアークヴァンパイアたちは、この至高の王の王宮へと繋がる転移魔法陣の鏡を、自らの命に代えても守り抜く、あるいは破壊して隠滅するほどの忠誠心を見せている。
・これら配下の盲信的な行動から、至高の王が極めて強大な権力と力を持つ存在であることが示唆されている。

天才錬金術士フィリー救出の代替手段としての遺跡の占拠と大量の生贄

天才錬金術士フィリーを救出されたことで「愚者の石(患者の石)」を作れなくなった昏き者どもは、代替手段として竜族の古代遺跡に目をつけていた。

・彼らは遺跡にある錬金装置を占拠する。
・神獣の血肉や人の命など、大量の生贄を用意することで、ヴァンパイアでも愚者の石を製造できる体制を整えようとしていた。

魂を持たないため神の加護を素通りする金属製四足歩行兵器の脅威と金属塊射出

風竜王ケーテの宮殿を占拠した敵勢力の中には、「魔装機械」と呼ばれる金属製の四足歩行兵器が大量に含まれていた。

・これは魔力をまとって動く機械であり、非常に頑丈でドラゴンの火炎ブレスすら耐え抜く防御力を持ち、目にもとまらぬ速さで金属塊を射出して攻撃してくる。
・さらに脅威なのは、魂を持たないため、王都に張られた対魔物用の強力な結界「神の加護」に一切反応せず、素通りして侵入できる点である。

魔法障壁を削り取る暴風ブレスを放つ三つ目三翼の化け物との勇者戦

ケーテの宮殿には、魔装機械とともに「昏竜(イビルドラゴン)」と呼ばれる存在も潜んでいた。

・これは昏き者どもの神がこの世に落とした力の残滓のような存在であり、竜種に似た三つ目と三枚の翼を持つ化け物である。
・魔法障壁を削り取るほどの強烈な暴風ブレスを放ち、ラックやエリックたち勇者パーティーを相手に激しい戦闘を繰り広げた。

竜族文様の悪用流用と貴族社会から進行する内部切り崩しの危機

昏き者どもが使用している転移魔法陣の鏡が、竜族の魔法技術(文様)を悪用、改造したものである可能性が浮上した。

・これにより、単に遺跡の装置を奪うだけでなく、彼らが高度な魔法技術を研究、流用していることが判明する。
・さらに、王都の内部にヴァンパイアの眷属や手が入り込んでいるだけではない。
・メンディリバル王国の中枢に近い人族(貴族など)の中に、昏き者どもに通じている内通者がいる可能性が高いことがエリックの口から語られる。
・外からの武力侵攻だけでなく内部からの切り崩しという脅威も迫っていることが描かれている。

まとめ

昏き者どもの新たな脅威は、これまでの局地的な戦闘を遙かに凌駕する技術的悪用と、中枢への浸透工作が絡み合った国家的危機である。至高の王への忠誠と竜族技術の流用は、敵組織が強固な基盤を持つことを証明しており、神の加護を素通りする魔装機械や昏竜の配備は従来の防衛網を無力化する危険性を孕んでいる。武力侵攻と並行して貴族社会の内通者が内部から国を切り崩そうとしている実態は、外敵の排除だけでは防ぎきれない組織的侵食の深さと、次なる大戦の勃発を示唆する厳密な証明となっている。

竜族との協力関係

『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』第3巻における「竜族との協力関係」は、共通の強大な脅威である昏き者どもに対抗するため、人類の最高戦力である王やギルドマスター、英雄と、強大な竜族との間に極秘かつ強固な同盟が結ばれる重要なエピソードとして描かれている。

宮殿奪還を契機とした風竜王ケーテとの信頼醸成、敵による魔法技術悪用を阻止するための国王エリックからの正式な申し入れ、身分を明かした風竜王による承諾、内通者の存在を警戒した秘密同盟の結成、そして通話の腕輪や身分証明書の発行にいたる具体的な協力体制の全容は以下の通りである。

占拠された宮殿の奪還作戦によるグレートドラゴンとの強い信頼関係の醸成

竜族の古代遺跡を保護して回っていたグレートドラゴンのケーテは、自身の宮殿をヴァンパイアハイロードや昏竜、魔装機械といった昏き者どもの勢力に占拠されてしまう。

・ケーテは王都へ逃れ、以前出会って強さを知っていた主人公のロック(ラック)に助けを求めた。
・ロック、そして国王であるエリックと冒険者ギルドのグランドマスターであるゴランが駆けつける。
・圧倒的な力で宮殿を奪還したことで、ケーテとの間に強い信頼関係が生まれた。

ラックの友としてではなくメンディリバル王国の王としての正式な同盟提案

宮殿を奪還し、昏き者どもが竜族の転移魔法陣などの魔法技術や、遺跡の錬金装置を悪用している実態を目の当たりにしたエリックは、王としてケーテに正式な提案を行う。

・エリックは、ラックの友、としてではなく、メンディリバル王国の王エリック、として申し入れる。
・竜族とメンディリバル王国の間で協力関係を築きたいと持ちかけた。

風竜王としての身分の明示と反対されることのない一族への報告による承諾

この申し入れに対し、ケーテは自身が「風竜王」であることを明かす。

・ケーテは、他属性の竜については一存で決められないとする。
・しかし風竜に関しては、先代(父)や先々代(祖父)に報告すれば反対されることはないだろうと答えた。
・これにより、協力関係の構築を承諾した。

王国中枢の内通者を警戒した秘密同盟の結成と正式な命名および握手

協力関係を築くにあたり、ロックから、公にしない方がいい、という提案がなされる。

・人族の王国中枢にすら昏き者どもに通じている内通者がいる可能性が高い。
・公にするよりも秘密の同盟とした方が敵が対処しにくいだろうというエリックの判断に基づく。
・同盟の名前を重視したケーテの提案により、この秘密同盟は「遺跡保護委員会」と命名された。
・エリックとケーテの間で正式に握手が交わされた。

遠距離通話用の腕輪の譲渡と人化時の身分証明書発行およびギルドの遺跡保護通達

この協力関係を機能させるため、具体的な手段が講じられた。

・連絡手段の確保:エリックが用意した遠距離通話が可能な高価な魔道具「通話の腕輪」がケーテにも渡され、ドラゴンの咆哮で王都に騒ぎを起こすことなく、いつでもロックやエリックたちと連絡が取れる体制が整った。
・身分証明書の発行:ケーテが人化した際、王都の門をスムーズに通り、ロックの屋敷などへいつでも遊びに来られるよう、エリックから正式な身分証明書が発行されることになった。
・冒険者ギルドの連携:ゴランを通じ、冒険者ギルドからも、遺跡を荒らすな、侵入禁止、といった竜族の遺跡保護に関する通達が出されることになった。

まとめ

竜族との協力関係の構築は、遺跡の占拠という危機を契機に、国家と最強の種族が相互の利害を一致させて成立させた極秘の防衛協定である。エリックが王としての立場からアプローチし、ケーテが風竜王としての自覚を持って応じたことで、単なる個人間の友情を超えた国際的な「遺跡保護委員会」へと昇華された。通話の腕輪による隠密性の確保やギルドを介した遺跡保護の徹底、さらには中枢の内通者を突くための秘匿性の追求は、今後激化する昏き者どもとの戦いにおいて、人類側が強力な戦略的切札を獲得したことを厳密に証明している。

古代装置の回収

『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』第3巻における「古代装置の回収」は、竜族の隠蔽遺跡に潜んでいたヴァンパイアの討伐から始まり、危険な魔導装置の発見、説得による持ち出しの許可、そして王宮を上回る防衛力を持つ英雄の屋敷地下での厳重な保管と研究環境の構築にいたる過程として描かれている。

ゴブリン退治の先で発見された見慣れない不思議な装置、文化財保護とヴァンパイア再急襲のリスクを天秤にかけた交渉、賢者の石すら容易に量産可能とする竜族の錬金装置の驚異的な性能、そして王宮の宝物庫より安全なロックの屋敷地下への研究室新設にいたる全容は以下の通りである。

隠蔽魔法で保護された竜族遺跡でのヴァンパイア討伐と不思議な装置の発見

ロックたちがゴブリン退治に向かった先は、風竜王ケーテが隠蔽魔法をかけて保護していた竜族の古代遺跡であった。

・遺跡の奥へと進んだロックは、そこに潜んでいたヴァンパイアたちを討伐し、見慣れない不思議な装置を発見する。
・操作方法がわからなかったため、ロックは容積が大きく伸縮性に優れた「魔法の靴」に装置を収納した。
・遺跡の外で待っていたケーテに装置を見せて持ち出しの許可を求める。
・ケーテは文化財保護の観点から「そのままの姿で保存しておきたい」と最初は渋った。
・しかしロックが「置いておけばヴァンパイアが再び狙って来て、遺跡が荒らされる」と説得したことで、ケーテも持ち出しを了承した。

神の加護の核となる賢者の石の製造を可能とする竜族錬金装置の性能鑑定

屋敷に装置を持ち帰ったロックは、天才錬金術士であるフィリーに鑑定を依頼する。

・装置を調べたフィリーは、それが竜族の高度な文明によって作られた「錬金装置」であると見抜いた。
・この装置は、呪いを溜め込む「愚者の石(患者の石)」だけでなく、神の加護の核となる「賢者の石」も製造できるものであった。
・本来これらの石の錬成は絶妙な加減が必要で極めて困難であるが、この装置を使えば、大量の魔石や生贄(神獣の血肉や人の命など)の材料さえ用意すれば、ヴァンパイアなどでも容易に製造が可能になるという恐ろしいものであった。

王宮宝物庫を上回るセキュリティとしての最強魔導士への管理委託と耐爆研究室の地下新設

装置の危険性を理解した国王のエリックは、「この機械を昏き者どもに渡すわけにはいかぬ」と判断する。

・王宮の宝物庫よりも安全だとして、最強の魔導士であるロックに装置の管理を依頼した。
・同時にフィリーから「装置を研究したい」という申し出があったため、ロックは屋敷の地下(秘密通路に繋がる部屋)を拡張する。
・魔法で耐火、耐爆仕様に補強したうえで、水も使える「フィリーの研究室」を新設した。
・回収された古代装置はそこに設置され、ロックの厳重な保護下でフィリーによる研究が行われることになった。

まとめ

古代装置の回収と管理は、敵に渡れば世界のパワーバランスを崩壊させかねない超兵器級のテクノロジーを、人類側が迅速な政治判断と最高峰の魔導セキュリティによって確保した重要な顛末である。文化財保護に拘るケーテを戦術的合理性で説得し、フィリーの鑑定によって「賢者の石」をも量産可能な錬金装置であると暴いたことで、国家的な防衛優先度が確定した。王宮を排してロックの屋敷地下に耐爆研究室を築き、厳重な結界の保護下に置いたプロセスは、隠された脅威の流出を防ぎつつ、古代の知恵を正しく制御するための最善の防衛策を厳密に証明している。

ここ俺2巻レビュー
ここ俺まとめ
ここ俺4巻レビュー

登場キャラクター

元・勇者パーティー

ラック・フランゼン(ロック)

元勇者パーティーの最強魔導士であり、現在は身分を偽り新人冒険者として活動している。ミルカやルッチラ、ニアらを徒弟や居候として屋敷に迎え、面倒見の良さを発揮する。

・所属組織、地位や役職
 大賢者にして我々の救世主、偉大なる最高魔導士、大公爵。冒険者ギルド・Fランク戦士(偽装)。

・物語内での具体的な行動や成果
 下水道で魔鼠を退治し、ケーテの要請で竜族の遺跡に潜むヴァンパイアたちを討伐した。ケーテの宮殿を占拠した魔装機械や昏竜、ヴァンパイアハイロードらをエリックやゴランと共に殲滅している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ダントンやニア、ケーテなどに対して自身の正体が英雄ラックであることを明かした。

エリック・メンディリバル

元勇者パーティーの勇者であり、現在は国王として国を治めている。ラックやゴランと強い信頼関係で結ばれている。

・所属組織、地位や役職
 メンディリバル王国・国王。勇者王。

・物語内での具体的な行動や成果
 ケーテの宮殿奪還作戦に参加し、昏竜の右腕と首を斬り落とした。魔装機械の攻撃をかわしながら戦闘に参加している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 国王として、竜族の風竜王ケーテと正式な協力関係を結び、「遺跡保護委員会」を設立した。

ゴラン・モートン

元勇者パーティーの戦士であり、セルリスの父親である。豪快な性格で、ダントンとも意気投合する。

・所属組織、地位や役職
 冒険者ギルド・グランドマスター。モートン卿。

・物語内での具体的な行動や成果
 ケーテの宮殿奪還作戦に参加し、昏竜の左足を斬り落とした。魔装機械の討伐にも貢献している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 冒険者ギルドでヴァンパイア関連の情報を集約するシステムを構築した。

メンディリバル王家・王宮関係者

シャルロット・メンディリバル

エリックの長女であり、十歳ながらしっかりとした態度をとる王女である。

・所属組織、地位や役職
 メンディリバル王国・王女。

・物語内での具体的な行動や成果
 秘密通路を通ってロックの屋敷を訪れ、ゲルベルガさまやガルヴを撫でた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

マリー・メンディリバル

エリックの次女であり、四歳の幼い王女である。

・所属組織、地位や役職
 メンディリバル王国・王女。

・物語内での具体的な行動や成果
 秘密通路を通ってロックの屋敷を訪れ、ガルヴに抱きついた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

近衛騎士たち

王都周辺の警備などを行う精鋭の兵士たちである。

・所属組織、地位や役職
 メンディリバル王国・近衛騎士。

・物語内での具体的な行動や成果
 ケーテの咆哮によるドラゴン騒ぎを調査するため、西の丘へと派遣された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 一個分隊の十人が出動していた。

マスタフォン侯爵家の門番たち

マスタフォン侯爵家を警備する者たちである。

・所属組織、地位や役職
 王宮から派遣された門番。

・物語内での具体的な行動や成果
 荷物を取りに来たロックに気づき、無言で敬礼した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 枢密院から派遣された者たちである可能性が指摘されている。

モートン家

セルリス・モートン

ゴランの娘であり、強くなることを目指す冒険者である。シアやニアとパーティーを組んで活動する。

・所属組織、地位や役職
 冒険者ギルド・冒険者。モートン家・令嬢。

・物語内での具体的な行動や成果
 ニアの初任務であるゴブリン退治に同行し、ゴブリンの足跡追跡を成功させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ケーテの宮殿奪還作戦には、ゴランに足手まといだと言われて不参加となった。

ロックの屋敷(同居人・徒弟)

ミルカ

ロックの徒弟であり、屋敷の家事全般を担当する少女である。

・所属組織、地位や役職
 ロックの徒弟。

・物語内での具体的な行動や成果
 ロックが英雄ラックであることを知り、驚きを見せた。無銭飲食をしてやってきたケーテを屋敷に入れず門前払いしようとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 フィリーを先生と呼び、彼女から教養を教わることになった。

ルッチラ

ロックの屋敷に住む魔族の少年であり、ゲルベルガさまの世話をしている。風呂が苦手である。

・所属組織、地位や役職
 ロックの徒弟(書類上)。

・物語内での具体的な行動や成果
 マスタフォン侯爵家から本や家具を運ぶ作業を手伝った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 フィリーから教養を教わることになった。

ゲルベルガ

ロックやルッチラに懐いている神鶏である。人が食べられるものなら何でも食べることができる。

・所属組織、地位や役職
 神鶏。

・物語内での具体的な行動や成果
 竜族の遺跡で雄叫びを上げ、コウモリに変化しかけたヴァンパイアを灰にした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ロックから敬語を使われることを不満に思っていた節がある。

ガルヴ

ロックに救出された霊獣の狼であり、彼に懐いている。子狼だが体は大きい。

・所属組織、地位や役職
 霊獣。ロックの屋敷・番狼。

・物語内での具体的な行動や成果
 下水道で魔鼠を探したり、ゴブリン退治に同行したりした。巨大なケーテに対して恐れを抱きながらも、背に乗って移動している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ケーテに抱き上げられ、少し距離が縮まった描写がある。

狼の獣人族(ウルコット家)

ダントン・ウルコット

狼の獣人族の族長であり、シアとニアの父親である。ロックを強者として尊敬している。

・所属組織、地位や役職
 狼の獣人族・族長。ウルコット卿。

・物語内での具体的な行動や成果
 ロックの屋敷を訪れ、娘たちの下宿とニアの徒弟入りを頼んだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ロックから自身がラックであることや、ヴァンパイアの情報を明かされた。

シア・ウルコット

狼の獣人族の少女であり、ヴァンパイアハンターである。妹ニアの指導役を引き受ける。

・所属組織、地位や役職
 冒険者ギルド・Bランク冒険者。

・物語内での具体的な行動や成果
 ニアに冒険者の基礎を教えながらゴブリン退治を行った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ロックの屋敷に下宿することになった。

ニア・ウルコット

シアの八歳の妹であり、ヴァンパイアを狩る戦士を目指す少女である。

・所属組織、地位や役職
 冒険者ギルド・Fランク戦士。ロックの徒弟。

・物語内での具体的な行動や成果
 冒険者登録を済ませ、初任務のゴブリン退治でゴブリンを討伐した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ロックの徒弟となり、フィリーから教養を教わることになった。

狼の獣人族の若い衆

狼の獣人族に属する若者たちである。

・所属組織、地位や役職
 狼の獣人族。

・物語内での具体的な行動や成果
 ロックの屋敷にダントンを迎えに来た。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

マスタフォン侯爵家

フィリー・マスタフォン

マスタフォン侯爵家の五女であり、天才錬金術士である。ロックの屋敷の地下に自身の研究室を構える。

・所属組織、地位や役職
 マスタフォン侯爵家・五女。錬金術士。

・物語内での具体的な行動や成果
 竜族の遺跡から回収された装置を鑑定し、患者の石や賢者の石を作る錬金装置だと見抜いた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ロックの徒弟たちの家庭教師を引き受けた。

タマ

フィリーの愛犬である大型犬である。

・所属組織、地位や役職
 マスタフォン侯爵家・飼い犬。

・物語内での具体的な行動や成果
 王宮からロックの屋敷へと移り、トイレの場所を覚えて自ら用を足した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ミルカとニアが食事の世話などを担当することになった。

竜族

ケーテ・セレスティス

風竜王と呼ばれるグレートドラゴンであり、遺跡マニアである。ロックの強さを認めている。

・所属組織、地位や役職
 竜族・風竜王。遺跡保護委員会。

・物語内での具体的な行動や成果
 ゴブリンに占拠された遺跡を取り戻そうとし、ロックたちと遭遇した。自身の宮殿を占拠され、ロックたちと共に奪還を果たしている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 エリックと秘密同盟「遺跡保護委員会」を結成した。

冒険者ギルド

アリオ

Fランクの魔導士の青年である。ジニーの兄。

・所属組織、地位や役職
 冒険者ギルド・Fランク魔導士。

・物語内での具体的な行動や成果
 冒険者ギルドでロックたちと会い、火球と魔法の矢以外の魔法習得について相談した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

ジニー

Fランクの弓スカウトの少女である。アリオの妹。

・所属組織、地位や役職
 冒険者ギルド・Fランク弓スカウト。

・物語内での具体的な行動や成果
 冒険者ギルドでニアと自己紹介を交わした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

受付嬢

冒険者ギルドの職員である。

・所属組織、地位や役職
 冒険者ギルド・受付嬢。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔鼠の死骸を提出したロックに対し、大発生の有無を確認した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

冒険者たち

冒険者ギルドに所属する者たちである。

・所属組織、地位や役職
 冒険者ギルド・Aランク冒険者など。

・物語内での具体的な行動や成果
 西の丘でのドラゴン騒ぎの調査のため、ゴランと共に数人が派遣された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

王都の住人

飲食店店主

王都で飲食店を営む男性である。

・所属組織、地位や役職
 飲食店・店主。

・物語内での具体的な行動や成果
 無銭飲食をしたケーテをロックの屋敷まで連れてきた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ロックが代金三万ラックを支払ったことで納得して帰った。

屋台の店主

王都で串焼きの屋台を営む人物である。

・所属組織、地位や役職
 屋台・店主。

・物語内での具体的な行動や成果
 ケーテに串焼きを勧め、最終的に百本を提供した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 代金を払えないケーテに青ざめることになった。

通行人

王都の中央広場にいた人物である。

・所属組織、地位や役職
 王都・住人。

・物語内での具体的な行動や成果
 ラック像を見ているケーテに説明を行い、お菓子を分け与えた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

衛兵たち

王都の門を警備する兵士たちである。

・所属組織、地位や役職
 王都・衛兵。

・物語内での具体的な行動や成果
 王都から走り出ていくゴランたちに驚き、声をかけた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ゴランの説明によりそのまま通した。

昏き者ども・神・魔物

昏き者どもの神

ヴァンパイアたちが崇拝する強大な神である。

・所属組織、地位や役職
 昏き者どもの神。

・物語内での具体的な行動や成果
 直接の登場はないが、昏竜はこの神がこの世に堕とした力の残滓のような存在とされる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

至高の王

ヴァンパイアハイロードよりも上位の存在とされる謎の人物である。

・所属組織、地位や役職
 至高の王。

・物語内での具体的な行動や成果
 直接の登場はない。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 アークヴァンパイアが命に代えてもこの人物へ繋がる転移魔法陣を破壊して守ろうとした。

邪神頭部

過去にロックによって討伐された強大な存在である。

・所属組織、地位や役職
 邪神の頭部。

・物語内での具体的な行動や成果
 直接の登場はないが、ヴァンパイアを一段階強化する力を持っていたと語られている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

魔神王

十年前、勇者パーティーと戦った強大な存在である。

・所属組織、地位や役職
 魔神王。

・物語内での具体的な行動や成果
 直接の登場はない。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ロックは、魔神王の消滅が邪神召喚の理由ではないかと推測している。

魔神たち

魔神王の配下である。

・所属組織、地位や役職
 亜神。

・物語内での具体的な行動や成果
 直接の登場はない。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 過去にロックによって全滅させられている。

ヴァンパイアハイロード

強力なヴァンパイアの上位個体である。

・所属組織、地位や役職
 ヴァンパイアハイロード。

・物語内での具体的な行動や成果
 ケーテの宮殿を占拠し、ロックたちに魅了を仕掛けたが、ケーテの吹き飛ばしやエリックたちの攻撃によって討伐された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

ヴァンパイアロードたち

ヴァンパイアの上位種である。

・所属組織、地位や役職
 ヴァンパイアロード。

・物語内での具体的な行動や成果
 ケーテの宮殿でエリックやゴランと戦い、討伐された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

アークヴァンパイアたち

強力なヴァンパイアの種族である。

・所属組織、地位や役職
 アークヴァンパイア。

・物語内での具体的な行動や成果
 竜族の遺跡で鏡を守るためにロックと戦い、命に代えて転移魔法陣を破壊した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

レッサーヴァンパイアたち

ヴァンパイアの下位種である。

・所属組織、地位や役職
 レッサーヴァンパイア。

・物語内での具体的な行動や成果
 直接の登場はない。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神の加護のもとでも動けるため、王都に潜り込んでいる可能性が指摘されている。

ヴァンパイアたち

昏き者どもの種族である。

・所属組織、地位や役職
 ヴァンパイア。

・物語内での具体的な行動や成果
 竜の遺跡やケーテの宮殿でロックたちと敵対した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

昏竜

昏き者どもの竜種であり、灰色で三枚の翼と三つの目を持つ。

・所属組織、地位や役職
 昏竜。

・物語内での具体的な行動や成果
 ケーテの宮殿で強力な暴風ブレスを放ちロックの魔法障壁を削ったが、ロックたち三人の連携によって首をはねられた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 非常に珍しい存在であるとケーテから語られている。

魔装機械たち

魔力で動く四足歩行の金属製機械である。魂を持たないため結界を素通りする。

・所属組織、地位や役職
 魔装機械。

・物語内での具体的な行動や成果
 ケーテの宮殿で高速の金属塊を撃ち出して攻撃したが、ケーテの暴風ブレスやロックたちの攻撃で破壊された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 製造装置がケーテの宮殿にあり、一機がフィリーの研究用に持ち帰られた。

ゴブリンロード

ゴブリンの群れを率いる強力な個体である。

・所属組織、地位や役職
 ゴブリンロード。

・物語内での具体的な行動や成果
 竜族の遺跡でヴァンパイアに呼び出されたが、一瞬でロックに首をはねられた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ヴァンパイアの配下として使役されていた。

ホブゴブリンたち

ゴブリンの上位種である。

・所属組織、地位や役職
 ホブゴブリン。

・物語内での具体的な行動や成果
 直接の行動描写はない。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ゴブリンの群れのリーダー格である可能性がニアによって推測された。

ゴブリンマジシャンたち

魔法を使用するゴブリンである。

・所属組織、地位や役職
 ゴブリンマジシャン。

・物語内での具体的な行動や成果
 直接の行動描写はない。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ゴブリンの群れのリーダー格である可能性がニアによって推測された。

ゴブリンたち

人族に敵対する弱い魔物である。

・所属組織、地位や役職
 ゴブリン。

・物語内での具体的な行動や成果
 竜族の遺跡を占拠し、一部は錬金装置の操作労働力として使われていたが、ロックやニアたちによって討伐された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項は記載されていない。

魔鼠たち

下水道に生息するネズミの魔物である。

・所属組織、地位や役職
 魔物。

・物語内での具体的な行動や成果
 下水道でガルヴによって十匹発見され、ロックに退治された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 大発生は収まっており、討伐後の死骸は冒険者ギルドに提出された。

ここ俺2巻レビュー
ここ俺まとめ
ここ俺4巻レビュー

展開まとめ

序 

屋敷での夜更け

邪神頭部を倒した夜、ロックはエリックやゴランと酒を飲みながら情報共有をした。ミルカやルッチラ、セルリス、シア、ゲルベルガさまはすでに眠っており、ガルヴだけが眠そうにロックのそばで伏せていた。

枢密院と冒険者ギルド

エリックは枢密院に捜査本部を置くものの、国王としての職務があるため直接の陣頭指揮は難しいと語った。一方、ゴランは冒険者ギルドで三つのAランクパーティーを専属で動かし、ヴァンパイア関連の情報をすべて自分へ集める仕組みを作っていた。

フィリーの研究室

エリックは、ロックの屋敷にフィリーの研究室を作れないか頼んだ。フィリーは患者の石を生成できる天才錬金術士であり、王宮に置くと宮廷錬金術士たちに生成法が知られる危険があった。ロックは、昏き者どもからフィリーを守る必要を理解し、屋敷に受け入れることを了承した。

情報収集の限界

ロックは、自分が戦闘や侵入には向いているが、聞き込みや交友関係から情報を得ることには不向きだと考えた。ゴランは、侵入は確証を得る最終局面の技術であり、疑いだけで片っ端から忍び込むのは非効率で危険だと説明した。エリックとゴランは、枢密院や冒険者ギルドに集まる情報をロックへ早く伝えることにした。

寝室のガルヴ

夜が更け、エリックとゴランは屋敷に泊まることになった。ロックは眠るため寝室へ向かい、半分眠っていたガルヴも懸命についてきた。ガルヴはベッドに入り、ロックの腹に顎を乗せて甘え、撫でられながら眠りについた。

第一章 

朝の思索

ロックは翌朝、腹を見せて眠るガルヴを撫でながら、これまで潰した昏き者どもの拠点を整理した。王都内ではカビーノ邸とマスタフォン侯爵邸が出先機関であり、背後には内務省系の貴族がいる可能性も考えた。また、魔神王の消滅が昏き者どもの計画を狂わせ、邪神頭部の召喚につながったのではないかと推測した。

ミルカの気づき

食堂へ行くと、ミルカが朝食を用意していた。ミルカはエリックが国王だと気づき、ロックも偉い人なのかと尋ねた。ロックは冒険者であり、かなり凄腕なのだと説明し、ミルカにはお忍びのエリックへ今まで通り接すればよいと伝えた。

屋敷の留守番

シアとセルリスは冒険者ギルドへ行き、ルッチラは庭でゲルベルガさまを散歩させていた。ロックはルッチラとミルカにも教育が必要だと考え、家庭教師をゴランに紹介してもらおうと思った。その後、外出前にルッチラへ、襲撃があれば秘密通路を使ってエリックを頼るよう伝えた。

下水道の確認

ロックはガルヴを連れて冒険者ギルドへ向かい、ゴブリン退治の依頼がないことを確認した。代わりに常設の魔鼠退治依頼を見つけ、昨日の大繁殖が再発していないか調べるため下水道へ入った。ガルヴは下水道を少し怖がりながらも、匂いを頼りに魔鼠を探した。

十匹の魔鼠

下水道で見つかった魔鼠は十匹だけだった。ロックはガルヴの鼻を頼りに周囲を見回り、大繁殖が起きていないことを確認した。死骸は魔法の鞄に入れ、今回は数が少ないため冒険者ギルドに提出することにした。

ガルヴの昼食

下水道を出たロックは、ガルヴと屋台で昼食を取った。ガルヴは焼き鳥に反応し、生肉と焼いた肉の両方を食べたが、六本では足りず、追加で肉を買ってもらった。ロックは、ゲルベルガさまやルッチラには焼き鳥を食べたことを黙っておくべきだと考えた。

公園の子供

公園でガルヴが食事を終えるのを待っていた獣人の子供が、礼儀正しく撫でてもよいか尋ねた。ロックは食事中はだめだと教え、食べ終わってから許可した。子供はガルヴを撫でて喜び、ガルヴも機嫌よく尻尾を振った。

ギルドへの報告

ロックは冒険者ギルドに魔鼠十匹分を提出し、報酬を受け取った。受付嬢は昨日の大発生を気にしていたが、ロックが十匹だけだったと伝えると安心した。ゴブリン退治の依頼はなく、ロックは土産に菓子を買って屋敷へ戻ることにした。

シアの妹ニア

屋敷の前には、公園でガルヴを撫でた子供が立っていた。ロックが声をかけると、その子供はシアの妹のニアと名乗り、ロックへ丁寧に挨拶した。シアの妹であるニアは礼儀正しく、姉が世話になっていると頭を下げた。

第二章 

ニアの来訪

ロックは屋敷の前にいたニアを中へ招いた。ニアはシアの妹として丁寧に挨拶し、ミルカやルッチラとも顔を合わせた。ルッチラは久しぶりに風呂へ入ってさっぱりしており、ミルカはルッチラが風呂嫌いらしいと話した。

族長の怪我

ニアは父の容態について、命に別状はないものの、無理がたたってしばらく戦闘を控えるよう医者に言われていると説明した。早ければ一年ほどで以前のように戦える可能性があると聞き、ロックはあの戦いに怪我をおして参加したことを考えれば早い方だと受け止めた。

シアへの弟子入り

シアとセルリスが帰宅し、ニアは姉であるシアに師となってほしいと頼んだ。ニアは狼獣人族の族長の娘としてヴァンパイアを狩る戦士になる必要があると考えていた。シアは自分が未熟だと迷ったが、ロックに優秀な戦士だと保証され、ニアを冒険者として指導することを決めた。

三人での冒険

シアは、ニアを指導するためにセルリスと今まで通り冒険できなくなると伝えた。セルリスは足手まとい扱いではないことを確認したうえで、ニアも含めて三人で冒険すると申し出た。セルリスはランク上げより強くなることを重視し、シアとニアは感謝して受け入れた。

一時的な同居

シアはニアと宿を探そうとしたが、ロックは夕食を食べていくよう勧め、さらに部屋が余っているから泊まればよいと伝えた。シアは遠慮したが、ロックは部屋を見つけるまででよいと説得した。シアがいるとゲルベルガさまや今後来るフィリーの警護でも心強いため、シアはしばらく世話になることにした。

にぎやかな夕食

ミルカはニアにも屋敷に住んでほしそうにし、ロックも住んでくれれば寂しくないと話した。そこへゴランが訪れ、ミルカはすぐに食事を用意した。セルリスは父がやはり来たと笑い、ゴランもセルリスが当然のように来ていると返して、親子で笑い合った。

風呂と後片付け

セルリスはミルカ、ニア、シアを風呂へ誘った。ミルカは後片付けを理由に遠慮したが、ロックが片付けを引き受け、皆を風呂へ向かわせた。ロックはルッチラと食器を洗いながら、ルッチラが風呂を苦手にしていることや、ゲルベルガさまのために庭へ砂場を作る案を話した。

教育の相談

ロックはゴランに、ミルカの教育について相談した。ミルカは頭がよいが教育を受けていないため、家庭教師が必要だと考えたのである。ゴランはセルリスに学者を呼んでいたことを話し、ロックはミルカだけでなくルッチラにも勉強させるつもりだと伝えた。

調査の停滞

夜が更けた後、ロックはゴランにヴァンパイア関連の調査状況を尋ねた。調査は始まったばかりで、昏き者どもの神の頭部があった場所を調べるAランクパーティーからも、まだ目立った情報は上がっていなかった。その後、ロックはガルヴと風呂に入り、風呂好きの狼であることを好ましく思いながら眠った。

第三章 

王都外の依頼

ロックは翌朝、ガルヴを走らせるため王都の外で受けられる依頼を探しに冒険者ギルドへ向かった。そこで近場のゴブリン退治を見つけ、冒険者登録を終えたばかりのニア、シア、セルリスも同行することになった。依頼は街道近くで商人を襲ったゴブリンの討伐であった。

ニアの初任務

王都を出たガルヴは嬉しさから駆け回り、ロックに加減するよう注意された。一方、初めての冒険となるニアは緊張していた。シアは道中で地図の確認や足跡の追跡を教え、ニアが何をできるか把握しながら丁寧に指導していた。

ゴブリンの巣穴

ニアとセルリスはゴブリンの足跡を追い、大きな巣穴を見つけた。そこは自然の洞窟ではなく、放棄された遺跡のように見えた。ロックたちはゴブリン討伐を優先し、ニア、シア、セルリス、ロック、ガルヴの隊形で中へ入った。

五匹のゴブリン

ニアは八歳ながら十分な訓練を積んでおり、ゴブリン相手には見事に戦えた。ただし筋力はまだ子供相応であり、ロックは一人で冒険させるべきではないと見た。巣穴では五匹のゴブリンを倒し、シアはニアに残敵の有無や魔石の取り出し方まで教えた。

遺跡の探索

ゴブリン討伐後、ロックたちは遺跡を調べた。内部は広く天井も高かったが、目立つものはなく、ニアやセルリスはがっかりした。ロックは魔法や隠し扉はないが、洞窟全体に魔法がかかっていた痕跡があり、最近まで魔導士がいた可能性を感じた。

突然の火炎

その直後、洞窟の入口から強烈な火炎が吹き込んできた。ロックは全員を守るため魔法障壁を展開したが、火炎は長く続き、酸欠の危険もあった。ロックは魔力で作った風を外へ噴き出させ、火炎を押し返し、その隙に全員を連れて洞窟の外へ出た。

グレートドラゴン

洞窟の外には巨大なグレートドラゴンがいた。咆哮にシアとセルリスは気圧され、ニアとガルヴも怯えた。シアたちは一度退くべきだと判断したが、ロックはその場で対処することにし、魔法障壁で仲間を守りながらドラゴンに接近した。

ドラゴンの屈服

ロックは火炎ブレスを防ぎ、ドラゴンの鼻面を殴り、こめかみを蹴って体勢を崩した。さらに逃げようとしたドラゴンの羽を凍らせ、全身を魔法の氷で拘束した。ドラゴンは負けを認め、人族の言葉で降参した。

竜族の神殿

ドラゴンはケーテと名乗り、そこはもともと竜族の神殿だったと説明した。隠蔽魔法が壊れてゴブリンに占拠されたため取り戻しに来たが、ロックたちをゴブリンと勘違いして火炎を吐いたのであった。ケーテは人族とゴブリンの区別が苦手だったが、ロックの説明を聞いて謝罪した。

神殿の再隠蔽

ケーテは神殿が歴史的・文化的に価値のある場所だと語った。ロックはその価値を理解し、ゴブリンや人族には気づかれず、ドラゴンにはわかる程度の隠蔽魔法をかけ直した。ケーテは感謝し、今後王都近くの竜族の遺跡でゴブリン退治をする際には、先にロックへ連絡する方法を考えると約束して飛び去った。

第四章 

勝利後の緊張

ケーテが飛び去ると、ニアは緊張が解けて座り込んだ。ロックは、初めての冒険でグレートドラゴンに遭遇しながら逃げずに耐えたことを褒め、シアもニアを抱きしめて称えた。ガルヴも怯えながら逃げなかったため、ロックに褒められて誇らしげにした。

狼獣人族の勝どき

ニアは大物に勝った後の習わしとして勝どきをあげたいと言った。シアはロックが倒したものだからと遠慮したが、ロックはパーティーの勝利だと伝えた。シアとニアはともに勝どきをあげ、ガルヴもそれに合わせて吠えた。

王都への帰路

ロックたちはゴブリンの魔石を回収済みだったため、火炎ブレスで死骸処理が済んだことを確認し、王都へ戻ることにした。ニアはロックが魔法戦士なのか尋ね、ロックは冒険者ギルドには戦士として登録しているが、本職は魔導士だと明かした。ドラゴンを何度も倒したことがあると聞き、ニアたちはロックをさらに尊敬した。

ラックの正体

ニアは、なぜロックが魔導士であることを隠しているのか尋ねた。ロックは詮索への注意を促しつつ、自分が通貨単位にもなっているラック本人だと明かした。大公であることが知られると政治闘争に巻き込まれかねないため、名前を隠しているのだと説明した。

偽装された冒険者登録

ロックは、魔導士として登録するとSランクであることや、大賢者にして救世主という特殊な職業名から正体がすぐばれるため、Fランク戦士として活動していると説明した。ランクを上げる際にも身分が調べられるため、冒険者ランクも上げたくないと話した。ニアは事情を理解し、秘密を守ると約束した。

ミルカへの告白

セルリスは、ミルカにもロックの正体を教えた方がよいのではないかと提案した。ロックは、ミルカを信用していないわけではなく、余計な情報を知ることで危険が増えるのを心配していた。しかしミルカはいずれ気づくだろうと考え、帰ったら自分から話してみようと決めた。

第五章 

帰宅後の来客

ロックたちは冒険者ギルドに任務達成を報告し、魔石を提出して屋敷へ戻った。屋敷にはシアとニアの父ダントンが訪れており、娘たちの世話になっている礼を述べた。ダントンはシアとニアをロックの屋敷に下宿させてほしいと頼み、ロックは快く受け入れた。

父親同士の会話

夕食の途中でゴランが訪れ、ダントンと顔を合わせた。二人は互いの娘がロックの世話になっていることを話し、父親同士で盛り上がった。その間、セルリス、シア、ニアは気まずそうにしていた。

ニアの徒弟入り

風呂でゴランは、ニアをロックの徒弟にしないのかとダントンに尋ねた。ダントンは迷惑でなければ望みたいと答え、ロックも歓迎すると伝えた。ダントンは、狼の獣人族は強者を尊敬するため、ニアも嫌がらないだろうと話した。

ダントンへの告白

酒を飲みながら、ロックはダントンに自分が英雄ラック本人であることを明かした。ダントンは驚きよりも納得が大きいと受け止め、ロックが信頼して明かしてくれたことに感謝した。ゴランの提案で、三人は友人として堅苦しい敬語をやめることにした。

最高機密の共有

ロックはダントンに、ヴァンパイアが王都内部に入り込んでいること、神の加護を破る手段を持つこと、邪神頭部の存在を説明した。さらに、邪神頭部がヴァンパイアを一段階強化できるらしいことも伝えた。ダントンは、獣人族にとっても深刻な脅威だと理解し、怪我が治るまでは情報面で協力すると約束した。

ニアの新しい立場

翌朝、ロックが起きると、ニアはダントンから徒弟入りの話を聞いていた。ニアはロックの徒弟になることを喜び、正式にこれからもよろしく頼むと挨拶した。ロックもそれを受け入れ、屋敷の一員として迎えることになった。

ゲルベルガさまの不満

朝食後、ゲルベルガさまはロックの手を突っつき、不満を示した。ルッチラは、ゲルベルガさまがロックに敬語を使ってほしくないのではないかと読み取った。ロックがこれからもよろしくなと親しげに言うと、ゲルベルガさまは満足そうに鳴いた。

第六章 

散歩と冒険者ギルド

朝食後、ダントンは狼獣人の若者に迎えられて帰っていった。ロックは庭でゲルベルガさまとガルヴと遊んだ後、ガルヴの散歩を兼ねて冒険者ギルドへ向かった。ニアも同行し、ギルドではアリオとジニーに会い、ロックはアリオへ魔法の習得について助言した。

ニアへの依頼票の読み方

ロックは掲示板を見るニアに、依頼票の読み方を教えた。ニアは文字が読めたため理解が早く、ロックはゴブリン退治の重要性も説明した。その後、ロックたちはガルヴを走らせるため王都の外へ出た。

王都外の運動

王都の外で、ニアは全力に近い速さで走り、ガルヴは楽しそうに追いかけた。ロックもゲルベルガさまを肩に乗せて並走し、ニアとガルヴの息が上がったところで休憩した。ガルヴも思い切り体を動かせて満足していた。

ケーテの大声

休憩中、遠くからケーテの咆哮とロックを呼ぶ大声が響いた。ロックは王都に聞こえるほどの声に困り、冒険者や騎士が集まる前に急いで向かうことにした。ニアをガルヴに乗せ、さらに遅れそうになるとロックが抱えて走り、西の丘でケーテに合流した。

ドラゴンの背

ロックは、王都近くで叫んだままでは軍が出るとケーテを説得し、いったん移動することにした。ニア、ガルヴ、ゲルベルガさまもケーテの背に乗った。ニアは怖がりながらロックの手を握り、ガルヴも怯えてロックに寄り添った。

竜族の遺跡

ケーテは、隠蔽魔法をかけ直していた竜族の遺跡にゴブリンらしきものが入ったため、約束通りロックを呼んだと説明した。遺跡の入口にはゴブリンが二匹見えていたが、ロックは中に捕らえられた人族がいる可能性を考え、焼き払うのを止めた。ケーテは入口で待機し、ロック、ニア、ガルヴが中を調べることになった。

隠密行動の訓練

ロックはニアに、隠密行動も冒険者には大切だと説明した。ニアとロックは入口のゴブリンを一匹ずつ声を上げさせずに倒し、ロック、ニア、ガルヴの順で遺跡の中へ進んだ。途中のゴブリンも倒しながら、人族が捕まっていないことを確認していった。

不可解な足跡

遺跡の奥で、ロックはゴブリンよりはるかに大きな足跡を見つけた。ニアも気づき、慌てず指示を待った。ロックはゴブリンロードの可能性を考えたが、途中から突然足跡が現れていることに違和感を覚え、転移魔法陣で来た敵がいる可能性を見て、念話でニアとガルヴに撤退を指示した。

ヴァンパイアの襲撃

撤退しようとした直後、ロックは背後からヴァンパイアに襲われた。ロックは相手を挑発して怒らせ、体勢を崩したところを斬り裂いた。ヴァンパイアが呼び出したゴブリンロードも、ロックはすぐに首をはねて倒した。

神鶏の雄たけび

ヴァンパイアはコウモリに変化して逃げようとしたが、ゲルベルガさまが胸当ての中から雄たけびを上げた。その神通力によってヴァンパイアは灰になり、ロックは魔石とメダルと剣を回収した。ニアは神鶏の力に驚き、ゲルベルガさまは満足げにしていた。

転移鏡の破壊

ロックは奥へ急ぎ、鏡の前にいた二匹のアークヴァンパイアを見つけた。一匹が足止めし、もう一匹が鏡へ向かったため、ロックは剣を投げて腕を壁に縫い止めた。もう一匹をドレインタッチで干からびさせたが、壁に縫い止められたヴァンパイアは命を捨てて鏡を叩き割った。

幻術での尋問

ロックは干からびたヴァンパイアを回復させ、幻術で最初に倒したヴァンパイアロードに化けて尋問した。その結果、鏡は至高の王の王宮につながっており、この遺跡は竜族の古代装置を利用して愚者の石を製造する場所だったと判明した。至高の王について尋ねたことで偽物だと見破られたため、ロックはヴァンパイアにとどめを刺した。

愚者の石の製造装置

隣室には三匹のゴブリンと不思議な装置があり、ロックたちはゴブリンを倒した。装置は愚者の石を製造するものらしかったが、使い方はわからなかった。ロックは調査のため装置と鏡の破片を回収し、ゴブリンの死骸も処理して外へ出た。

ケーテの隠蔽魔法

ロックはケーテに装置を見せ、ヴァンパイアに悪用される危険があるため借りることにした。ケーテは遺跡保護のため渋ったが、再び狙われれば遺跡も荒らされると聞いて了承した。その後、ロックはケーテの隠蔽魔法を確認し、地上からは見えてしまう弱点を指摘して、視覚もごまかす方法を教えた。

呼び出し方法の問題

ケーテは、今後も遺跡を守るため隠蔽魔法をかけて回ることにした。ロックは、王都近くで咆哮して名前を呼ぶ方法は軍や冒険者を動かす騒ぎになるためやめてほしいと説明した。ケーテは悪いことをしたと認めたが、声を出さないとロックが気づかないと考えており、ロックは翌日の昼までに別の連絡手段を考えることにした。

第七章

王都への帰路

ケーテが去った後、ロック、ニア、ガルヴは王都へ歩いて戻った。ニアとガルヴは全力疾走や戦闘で疲れており、ガルヴは背負ってもらおうとした。途中、西の丘近くでゴランや冒険者、近衛騎士たちと会い、ロックはケーテの事情を簡単に説明した。

屋敷での昼食

ロックは土産にクッキーを買い、ニアやガルヴと屋敷へ帰った。ミルカが昼食を用意しており、ガルヴには肉、ゲルベルガさまには野菜が出された。食事中、ロックはケーテの呼び出しから竜族の遺跡、ヴァンパイア退治、愚者の石製造装置の回収までを皆に報告した。

セルリスの新しい剣

ロックはヴァンパイアロードから奪った剣を土産として出し、使いたい者に譲ることにした。シアは以前ロックにもらった剣を使い、ニアは訓練用の特別な剣を使っていたため、セルリスが受け取ることになった。剣は魔神王の剣と打ち合っても折れないほどの良品であり、セルリスは喜んだ。

ミルカへの正体明かし

ロックは菓子を食べながら、ミルカに自分が英雄ラック本人であることを明かした。ミルカは素直に驚き、エリックやゴランのことはあまり知らなかった。そこへエリック本人が現れ、ロックがエリックの功績を語り続けようとしたため、エリックは照れて止めようとした。

フィリーとタマ

エリックはフィリーを連れて屋敷へ来た。フィリーはしばらく王宮に保護されていたが、これからロックの屋敷に住むことになった。タマは王宮に残されていたが、ロックが気にしなくていいと言うと、フィリーはエリックとともに迎えに戻った。

王女たちの訪問

フィリーがタマを連れて戻ると、エリックの娘であるシャルロットとマリーも一緒に来ていた。王女たちはゲルベルガさまと再会し、ガルヴにも興味を示して撫でた。タマもロックに挨拶し、痩せた体を撫でられながら、これから屋敷で食事をもらうことになった。

フィリーの部屋

ロックはフィリーに屋敷を案内し、タマにもトイレの場所を教えた。タマはガルヴに対抗するように便器で用を足し、皆に褒められた。フィリーは部屋を選び、ロックに対する堅い口調をやめ、以前のような話し方に戻ることになった。

愚者の石製造装置

エリックが戻ると、ロックは竜族の遺跡で起きた出来事と、至高の王という存在について説明した。裏庭でフィリーに愚者の石製造装置を見せると、フィリーは装置に没頭し、竜族の文明の高さに驚いた。その装置は患者の石だけでなく賢者の石も作れる錬金装置だった。

錬金装置の危険性

フィリーは、装置を使えば大量の魔石で賢者の石を作れ、生贄となる材料で患者の石を作れると説明した。エリックは、その装置を昏き者どもに渡すわけにはいかないと判断し、ロックに管理を頼んだ。ロックはフィリーの研究室を地下に作り、そこに装置を置くことにした。

通話の腕輪

エリックは、離れた相手と会話できる腕輪型の魔道具を持ってきた。ロック、エリック、ゴラン、ケーテの間で連絡が取れるようにするためであった。ケーテが王都に向けて咆哮する事態を防ぐため、エリックはケーテ用の分も用意していた。

至高の王とケーテ

ゴランも屋敷に来て、ロックはケーテ、竜族の遺跡、錬金装置、至高の王について説明した。エリックは、ケーテを味方につけたいと考え、ロックに交渉を頼んだ。ゴランも冒険者ギルドから遺跡に入らないよう通達を出すことにした。

フィリーの研究室

午後、ロックは地下の秘密通路につながる部屋を拡張し、耐火・耐爆の処理を施して研究室に改造した。セルリス、シア、ニア、ミルカは金属管を買いに行き、ロックは下水や上水の配管も整えた。フィリーは研究室に感謝し、ロックの徒弟たちに教養を教えることになった。

徒弟たちの先生

ロックは、ミルカ、ニア、ルッチラにフィリーが家庭教師になると伝えた。フィリーは錬金術だけでなく幅広い学問に詳しいため、徒弟たちの教育役として最適だった。ミルカたちはフィリーを先生と呼ぶことになり、勉強に前向きな様子を見せた。

侯爵家からの本運び

夕方、ロックたちはフィリーの教材を集めるため、マスタフォン侯爵家へ向かった。フィリーは顔を隠し、王宮から派遣された門番のいる屋敷へ入った。錬金術関係の危険な書物は王宮へ移されていたため、普通の本や机、椅子を魔法の鞄に入れて持ち帰ることにした。

屋敷前の二人

ロックたちは数十冊の本と家具を持って屋敷へ戻った。ガルヴはまだ走りたそうにしており、ロックはその回復力に感心した。屋敷の前に着くと、そこには二人の人物が立っていた。

第八章 

ケーテの来訪

ロックの屋敷の前で、ミルカは見知らぬ少女を中に入れずに対応していた。少女はロックに用があると主張して門を無理に開けようとし、防衛魔法で吹き飛ばされた。少女は飲食店で無銭飲食をしており、店主に連れられて来ていたため、ロックは代金を立て替えた。

人化したケーテ

少女は角と大きな竜の尻尾を持っており、目を覚ますと自分はケーテだと名乗った。ロックは外では目立つためケーテを屋敷に入れ、セルリスやシアたちにも紹介した。ミルカは知らない相手を門の中へ入れなかった対応を褒められ、フィリーは徒弟としての言葉遣いを教える気になった。

ケーテの宮殿

ケーテは竜族の遺跡を巡回した後、自分の宮殿に戻ると、ヴァンパイアハイロードらしき集団に占拠されていたと説明した。そこには昏竜や魔装機械も大量におり、ケーテは最初こそ二十機倒したと見栄を張ったが、実際は魔装機械を一機倒して逃げてきたのだった。

魔装機械の脅威

ケーテは、魔装機械が火炎ブレスに耐えるほど硬く、高速の金属塊を撃ち出すと説明した。昏竜は昏き者どもの神が落とした力の残滓のような竜種であり、魔装機械は魂を持たないため王都の結界にも反応しない存在だった。ロックたちは、ケーテの宮殿が危険な拠点になっていると判断した。

王都での無銭飲食

ケーテは王都の城壁を登って入り、ロックの気配をたどる途中で屋台の匂いにつられて食べ続けたと説明した。店主に食べていくかと声をかけられたため、代金が必要だと理解していなかったのである。ロックは、人族の街では食事にも金が必要で、先に値段を確認すべきだと教えた。

魔装機械の製造装置

シアやセルリスの質問から、ケーテの宮殿にある万能ゴミ箱が、魔装機械の製造装置である可能性が浮上した。フィリーはケーテに聞き取りをし、最悪の場合、その装置が魔装機械を生み出しているかもしれないと考えた。ロックはエリックとゴランに通話の腕輪で連絡し、二人もすぐ屋敷へ向かうことになった。

出撃の判断

セルリスは同行したがったが、ゴランは魔装機械が危険すぎるため、今のセルリスでは足手まといになるとはっきり告げた。シアとセルリスは、ゲルベルガさまやフィリーたちの護衛を任されることになった。エリックとゴランが到着すると、ロックたちはケーテの宮殿へ向かうことにした。

風竜ケーテ

ロックたちは王都を出てから、ケーテの竜の姿に乗って宮殿へ向かった。ケーテは火竜ではなく風竜であり、竜の姿では非常に速く飛んだ。目的地は竜の山脈付近にあり、そこには巨大な半球状の建造物と、四足の蜘蛛のような魔装機械が見えた。

宮殿前の戦闘

ロックは囮としてケーテの背から飛び降り、宮殿へ突入した。魔装機械は高い感知能力を持ち、高速の金属塊を撃ってきたが、ロックは避けながら魔力弾や剣で性能を確かめた。大量の魔装機械が集まったところで、ケーテは暴風ブレスを放ち、魔装機械をまとめて破壊した。

宮殿内の警戒

ケーテの暴風ブレスは強力で、魔装機械を巻き上げて装甲ごと切り裂いた。エリックとゴランは出番がなかったが、油断せず周囲を警戒していた。ロックは昏竜がまだ残っている可能性を考え、ケーテをしんがりにして宮殿の中を慎重に進んだ。

昏竜の奇襲

宮殿内でヴァンパイアハイロードとロード五匹が襲いかかり、ロック、エリック、ゴランはそれぞれ応戦した。ヴァンパイアたちは魅了を仕掛けたが通じなかった。その直後、背後から昏竜が暴風ブレスを放ち、ケーテも吹き飛ばされた。

昏竜討伐

ロックは魔法障壁でエリックとゴランを守りながら昏竜に接近し、首を斬ってブレスを止めた。ゴランは昏竜の左足を斬り落とし、エリックは右腕を落としてから首をはねた。ヴァンパイアたちは昏竜の暴風ブレスで息絶えており、ロックたちはハイロードとロードの魔石やメダルを回収した。

ゴミ箱の部屋

ケーテは後方警戒を怠ったことを反省しつつ、例のゴミ箱がある部屋へロックたちを案内した。頑丈な扉の奥にはヴァンパイアロード二匹と特別製らしい魔装機械二機がいた。エリックとゴランがロードの首をはね、ロックの魔力弾と二人の斬撃で魔装機械も沈黙した。

回収された装置

ロックは万能ゴミ箱を調べたが、詳しいことはわからず、フィリーに見せるため魔法の鞄へ入れた。ケーテもやむなく持ち出しを認めた。その後、ゴランがロックをラックと呼んだことから、ロックはケーテにも本名がラックであることを明かし、ケーテは尻尾を床に叩きつけるほど驚いた。

第九章 

ラックの正体

ケーテは、ロックが英雄ラック本人だと知って驚いた。竜族にも大賢者にして救世主であるラックの名は知られており、ケーテはサインまで求めた。ロックは正体を秘密にするよう釘を刺し、ケーテは真面目にうなずいた。

宮殿の後片付け

ロック、エリック、ゴランはケーテの宮殿を調べ、ゴブリンやレッサーヴァンパイアの魔石を回収した。魔装機械は一機をロックがフィリーに見せるため預かり、ケーテも一機を手元に残すことにした。昏竜の死骸は、冒険者ギルドで分析するためゴランが回収した。

玄関扉の修復

ケーテの宮殿の玄関扉は壊されていたため、再び侵入されないよう修復が必要になった。ケーテは奥にあったトイレの扉を持ってきて、ロックとともに玄関へ取り付けた。ロックは魔法も厳重にかけ、ヴァンパイアでも簡単には入れないようにした。

宮殿の魔力探知

エリックの提案で、ロックは宮殿全体に魔力探知をかけた。小さな使い魔や昏き者どもは見つからなかったが、魔力を帯びた道具が五つ見つかった。ケーテはそれらが元から宮殿にあったものだと確認したが、その中の鏡だけは本来魔道具ではないはずだった。

竜族の転移魔法陣

ロックたちは鏡を調べ、裏側の文様が以前見た昏き者どもの転移魔法陣に似ていることに気づいた。ケーテは竜族の本から同じような魔法陣を見つけ、昏き者どもが竜族の魔法技術を利用している可能性が浮上した。さらに、竜族の中にも協力者がいる可能性が議論された。

遺跡保護委員会

エリックは王として、風竜王ケーテ・セレスティスにメンディリバル王国との協力を求めた。ケーテは風竜についてなら自身の一存で協力できる可能性があると答え、竜族全体については父や祖父にも伝える必要があるとした。ロックの提案で協力関係は公にせず、ケーテは組織名を遺跡保護委員会と決めた。

風竜王ケーテ

ロックは、ケーテが風竜王であることを初めて知った。ケーテは聞かれなかったから言わなかったと答え、王であることを自分から名乗るのは恥ずかしいと語った。ロックが正体を隠していたことを指摘され、ロックは言い返せなくなった。

深夜の帰還

ケーテはロックたちを宮殿に泊めようとしたが、エリックとゴランの立場を考え、全員で王都へ戻ることになった。ケーテは竜の姿でロックたちを送り、王都近くで人型に戻った。今後のため、エリックはケーテに正式な身分証を用意することにした。

屋敷での報告

夜明け前にロックたちは屋敷へ戻り、皆に一連の出来事を説明した。ロックは回収した装置をフィリーに見せ、魔装機械を作ることは可能だが材料集めが難しいと聞いた。エリックとゴランは、昏竜や至高の王、王国内の内通者について引き続き警戒する必要を確認した。

ガルヴとケーテ

ケーテはロックの屋敷でゲルベルガさまを気に入り、ガルヴも撫でようとした。ガルヴはまだケーテを怖がっていたが、ケーテに抱き上げられると嬉しそうに尻尾を振った。ロックはケーテに一度眠ってから帰るよう勧め、ケーテは屋敷の茶と菓子を喜んで味わった。

書き下ろし短編 ケーテ、初めての王都 

逃げ出した風竜王

ケーテは自分の王宮を昏き者どもに占拠され、口惜しさを抱えながら王都へ向かった。魔装機械の攻撃は非常に痛く、昏竜や魔装機械を単独で相手にするのは危険だと考えたため、ロックに助けを求めることにした。

人型での王都入り

ケーテは王都を混乱させないよう人型になり、ローブを着て城壁を越えた。門を通るという発想はなく、王都に入るとロックの気配を探して歩き始めた。しかし手がかりはほとんどなく、勘に頼って街を進んだ。

ラック像との出会い

中央広場でケーテはラック像を見つけ、通行人から大賢者にして救世主であるラックの像だと教えられた。ケーテは像がロックに似ていると感じながら、その立派さを褒めた。通行人は話のわかる相手だと喜び、ケーテに菓子を分け与えた。

串焼きの匂い

ケーテは菓子を食べ終えると、ロックの手がかりを探そうとして肉の焼ける匂いに引き寄せられた。たどり着いた屋台は、ロックがガルヴたちとよく訪れる店だった。ケーテはロックの気配らしきものを感じつつ、屋台の店主に声をかけられた。

串焼き百本

ケーテは店主の勧めを好意と受け取り、串焼きを次々に食べた。店主も売り上げが伸びることを喜び、さらに勧めたため、ケーテは最終的に百本を食べ尽くした。しかし代金を求められると、ケーテはおごりだと思っていたため金を持っておらず、店主を青ざめさせた。

ここ俺2巻レビュー
ここ俺まとめ
ここ俺4巻レビュー

同シリーズ

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ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
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ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。2
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その他フィクション

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