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ありふれた職業で世界最強

小説「ありふれた職業で世界最強 12」感想・ネタバレ

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ありふれた職業で世界最強 12の表紙画像(レビュー記事導入用) ありふれた職業で世界最強

ありふれた11レビュー
まとめ
ありふれた13レビュー

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
          1. 約1年半ぶりの新刊。細かいところなんて覚えていない
          2. 作品は最高潮なのに、自分だけ冷めている
          3. そして一度、脱落した
          4. 読み返して、ようやく最後までたどり着いた
          5. 脇役の対決が延々と続く
          6. サッカー日本代表を見ている時と似ている
          7. 思い入れがあるかどうかで、同じ戦いでも全然違う
          8. 前巻のハジメには感情移入できた
          9. 「必要な戦い」と「読みたい戦い」は別だった
          10. 長編シリーズをリアルタイムで追う難しさを感じた
          11. それでも13巻まで読む
          12. まとめ|約1年半の空白は思った以上に大きかった
  5. 考察・解説
      1. ストーリー・プロット
        1. 第1幕:神域突入と使徒殲滅戦
        2. 第2幕:中村恵里の深淵
        3. 第3幕:廃都市での再会と分断
        4. 第4幕:幼馴染みたちの死闘(前編)
        5. 第5幕:幼馴染みたちの死闘(後編)
        6. 第6幕:決着と別れ
        7. 第7幕:神獣リヴァイアサンとの遭遇
      2. 主要な転換点
      3. 主人公を中心とした人物関係の変化
      4. 主人公の認識と周囲の評価
      5. クライマックス
      6. 巻末時点の状況
    1. 中村恵里の最期
        1. 鈴との決戦と救済の拒絶
          1. ・神域の廃都市における対峙
          2. ・結界術による壊滅と致命傷
          3. ・差し伸べられた治療の拒否
        2. 正気を取り戻した光輝と自爆の決行
          1. ・支配の崩壊と自己欺瞞の露呈
          2. ・決定的な決別の言葉
          3. ・魔道具による自決
        3. 純白の精神世界における本心の交錯
          1. ・意識の接触と仮面の剥離
          2. ・最初で最後の本音の吐露
          3. ・安らぎの記憶と消失
        4. 現実への帰還と鈴の精神的成長
          1. ・悲痛の克服と前進の決意
          2. ・想いを継承した歩み
        5. まとめ
    2. 天之河光輝の更生
        1. 呪縛と魔力供給の切断
        2. 精神的崩壊と自暴自棄の暴走
        3. 幼馴染たちによる命がけの制止
        4. 自己受容と更生への誓い
        5. まとめ
    3. 神域での激闘
        1. 突入直後の開戦と蹂躙
          1. ・神門の強行突破
          2. ・使徒の大群の無傷撃破
          3. ・廃都市への到達
        2. 廃都市での因縁の決戦
          1. ・谷口鈴の奮闘と中村恵里の最期
          2. ・天之河光輝の救済
        3. 地上最高戦力の激突
          1. ・シアによる白金の使徒の撃破
          2. ・ティオによる強敵の消滅
        4. 神域最奥での対面
          1. ・障害の突破
          2. ・決戦の幕開け
        5. まとめ
    4. ティオの龍神化
        1. 習得の経緯と発動条件
          1. ・習得の背景
          2. ・過酷な発動条件
        2. 形態と能力スペック
          1. ・形態
          2. ・能力の上昇幅
          3. ・天候操作と属性魔法の行使
          4. ・継続時間
        3. 神域における激闘と決着
          1. ・白神竜ウラノスの粉砕
          2. ・魔物大群の殲滅と救出
        4. まとめ
    5. ユエの救出決意
        1. 南雲ハジメの圧倒的な執念と不退転の覚悟
          1. ・神の遊戯を拒絶する直線的な突破
          2. ・独占的な討伐宣言
        2. 仲間たちの決意と主人公への絶対的信頼
          1. ・神域における主力の露払い
          2. ・地上防衛と恋敵への想い
          3. ・因縁の引き受けと進軍の後押し
        3. ユエへの確信と魂の絆
          1. ・内なる抵抗への全幅の信頼
          2. ・不屈の相互信頼
        4. まとめ
  6. 登場キャラクター
    1. 日本からの召喚者・地球関係者
      1. 南雲ハジメ
      2. 白崎香織
      3. 八重樫雫
      4. 坂上龍太郎
      5. 谷口鈴
      6. 天之河光輝
      7. 中村恵里
      8. 恵里の父親
      9. 恵里の母親
      10. 母親の男
      11. 警察官
      12. 児童相談所の職員
      13. 恵里の同級生(クラスメイト)
      14. 光輝の祖父(天之河完治)
    2. 吸血鬼族・アヴァタール王国
      1. ユエ(アレーティア・ガルディエ・ウェスペリティオ・アヴァタール)
      2. 過去の吸血鬼
    3. 兎人族(ハウリア族)
      1. シア・ハウリア
      2. 過去の兎人の少女(かつての英雄ウサギ)
    4. 竜人族(クラルス族)
      1. ティオ・クラルス
      2. 初代クラルス
      3. 過去の竜人たち
    5. 海人族
      1. ミュウ
    6. ハイリヒ王国・聖教教会
      1. メルド・ロギンス
      2. リリアーナ・S・B・ハイリヒ
      3. 過去の神殿騎士たち
    7. 魔人族(ガーランド王国)
      1. フリード・バグアー
      2. 白神竜ウラノス
      3. 過去の魔人たち
    8. 解放者(神代の反逆者)
      1. ミレディ・ライセン
    9. 神・神の眷属・神の使徒
      1. 創世神エヒト
      2. 眷属神アルヴ(アルヴヘイト)
      3. 第一の使徒エーアスト
      4. 第二の使徒ツヴァイト
      5. 第三の使徒ドリット
      6. 第四の使徒フィーアト
      7. 第五の使徒フュンフト
      8. 第六の使徒ゼクスト
      9. 第十一番の使徒エルフト
    10. 傀儡・従魔・神獣・兵器
      1. イナバ(蹴りウサギ)
      2. 奈落の従魔たち(黒紋蝶、百足、蜂、蟷螂、蜘蛛、蟻)
      3. 神獣リヴァイアサン
      4. 浮遊島の超大型怪物群
      5. 生体ゴーレム(黒妖刀・百刃)
    11. 登場が明確に確認できる集団
      1. 最前線の人類(人類連合軍)
      2. 神の使徒(使徒の大群)
      3. 灰屍徒(屍獣兵団)
      4. 武装黒竜軍(黒竜の群れ)
  7. 展開まとめ
    1. プロローグ
    2. 第一章神域の世界
    3. 第二章 伸ばしたその手は
    4. 第三章それぞれの結末
    5. 第四章・白神竜と白金の使徒
    6. 第五章 天上の闘争
    7. 第六章 シア・ハウリアは白金の使徒を凌駕する
    8. 第七章 龍神顕現
    9. 第八章 意外な救援
    10. エピローグ
    11. 番外編 吸血姫に贈る、親愛の喧嘩上等
  8. 同シリーズ
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

主神エヒトに奪われた吸血姫ユエの奪還を目的とするハジメに対し、エヒトは神域を「遊戯盤」に見立てて戦場を分断する。中心となるのは、使徒化して立ちはだかる中村恵里、および洗脳と自己正当化の極致にある天之河光輝との対峙である。ハジメは最短効率でユエへ到達すべく、八重樫雫・坂上龍太郎・谷口鈴に「かつての友人」の足止めを託して先へ進む。雫らによる新兵器と新魔法を駆使した死闘の末、光輝の洗脳は解け、恵里は救済を拒絶して自爆。到達点として、幼馴染みグループの愛憎劇に決着がつき、一行が次の試練である神獣戦へと駒を進める過程を記録する。

■ 主要キャラクター

  • 南雲ハジメ :奈落より帰還した錬成師。目的はユエの奪還。使徒の「分解魔法」を無効化する「空間遮断結界」や「生体徹甲弾(リビングプレプト)」などの新兵器を投入。雫たちを背中を預けられる対等な戦友として信頼する。
  • 天之河光輝 :召喚された勇者。恵里の「縛魂」と自身の脆弱な自己正当化によりハジメを悪と定義。神から無尽蔵の魔力供給を受け敵対するが、雫らによる物理的・精神的粉砕を経て己の非を認める。
  • 中村恵里 :死霊術師。幼少期に父の事故死を機に母から虐待を受け、「特別なヒーロー」を渇望。光輝への執着は狂気へと変質し、エヒトの手駒として使徒化。鈴の説得を拒絶し自爆を選択する。
  • 八重樫雫 :八重樫流剣士。ハジメ製アーティファクト「黒妖刀・百刃」を使用。昇華魔法「極天解放」を介し、相手を殺さず魔力供給と洗脳術式のみを選別して断つ絶技「真閃」を放つ役割。
  • 坂上龍太郎 :拳士。変成魔法の奥義「天魔転変・混合成鬼(ハイブリッド)」を習得。狼王の速度と王鬼の膂力を併せ持つが、肉体崩壊と精神喪失のリスクを伴う。親友として光輝の暴走を正面から受け止める。
  • 谷口鈴 :結界師。空間破砕を伴う「聖絶・封殺宮」などを使用。恵里の裏切りを認識した上で、黒紋蝶(幻覚作用)を用いた高度な戦術を展開。恵里への複雑な感情を整理し、決別を果たす。

書籍情報

ありふれた職業で世界最強 12
著者:白米良 氏
イラスト:たかやKi  氏
出版社:オーバーラップ
発売日:2022年1月25日
ISBN:978-4-8240-0064-4

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

世界の終わりが始まったなか、ついに神域へ突入したハジメたち。

神の使徒の群れ、異様な異空間、神エヒトの悪意が行く手を阻むも、そのすべてを蹴散らすようにして突き進む。

そして、雫、鈴、龍太郎の三人は神域の廃都市にて堕ちた友と向かい合う。もう一度言葉を交わすために。救いの手を伸ばすために。

かたやハジメ、シア、ティオの前には、眷属神と化したフリードと白金の使徒が立ち塞がり……。

いまここに、双方の最高戦力が激突する――!!

己が力の極限を超越せよ。“最強”異世界ファンタジー、第12巻!

ありふれた職業で世界最強 12

感想

今巻はかなり読むのに苦労した。

物語はいよいよ最終局面。

ユエを奪われたハジメたちは神域へ突入し、それぞれが因縁の相手との戦いに挑んでいく。

当然、作品のテンションは最初から高い。

敵!

因縁!

覚悟!

必殺技!

これまで積み重ねてきたものを一気に回収していく、まさにクライマックスである。

ところが、自分はその熱量にまったく乗れなかった。

理由は今になって考えると、かなりはっきりしている。

11巻の発売が2020年7月。

12巻の発売が2022年1月。

約1年半も間が空いていたのである。

そりゃ忘れる。

約1年半ぶりの新刊。細かいところなんて覚えていない

長編シリーズを続けて読めば、それほど問題はないと思う。

前巻で何が起きたのか。

誰と誰に因縁があるのか。

それぞれのキャラクターが何を抱えているのか。

その記憶が残ったまま12巻へ進めるからである。

しかし、リアルタイムに近い形で読んでいると事情が違う。

11巻から12巻まで約1年半。

その間にも当然、別の小説を読む。

漫画も読む。

アニメも見る。

仕事も生活もある。

1年半前に読んだライトノベルの脇役同士の細かな人間関係まで、全部覚えているわけがない。

ところが12巻はクライマックスである。

こちらの記憶が戻るまで待ってはくれない。

最初から全力で走り始める。

そこで、

「……この人、誰だっけ?」

となってしまった。

作品は最高潮なのに、自分だけ冷めている

12巻では、ハジメたちの戦いだけではなく、雫や鈴、龍太郎たちにもそれぞれ見せ場が用意されている。

これまで積み重ねてきた因縁や人間関係に決着をつけるため、一人ひとりの戦いがしっかり描かれる。

長く続いたシリーズのクライマックスなのだから、これは当然なのだと思う。

脇役だからといって、

「その辺は適当に終わりました」

では納得できない。

それぞれのキャラクターにも物語がある。

だから、きちんと決着を描く必要がある。

頭では分かる。

ものすごく分かる。

ただ、肝心の自分が覚えていない。

登場人物たちが、

「ついに決着をつける時が来た!」

くらいの勢いで戦っている横で、

「そもそも何があったんだっけ?」

となってしまう。

作品側の熱量は100。

こちらの熱量は20くらい。

この温度差がきつかった。

そして一度、脱落した

最初に12巻を読んだ時は、本当に頭へ入ってこなかった。

キャラクターたちは叫ぶ。

戦う。

過去を振り返る。

覚悟を決める。

必殺技を繰り出す。

しかし、こちらは、

「えーっと……誰だっけ?」

である。

約1年半の空白があるのに、復習もせずクライマックスへ飛び込んでしまった。

当然、熱い展開を読んでも熱くなれない。

むしろ登場人物が盛り上がれば盛り上がるほど、自分だけ取り残されている感覚が強くなる。

そして本を閉じた。

ここで一度、完全に脱落したのである。

読み返して、ようやく最後までたどり着いた

その後、改めて12巻を読み直した。

今度は人物関係を思い出しながら、最初からゆっくり読む。

そうすると、

「ああ、そういうことだった」

「この人はこの件が残っていたのか」

と少しずつ話がつながってくる。

最初に読んだ時よりは、かなり分かるようになった。

そして何とか最後まで読み切ることができた。

ただ、事情が分かったからといって、自分の中で一気に面白くなったわけではない。

やはり脇役たちの対決が長く感じてしまった。

脇役の対決が延々と続く

今回、特につらかったのが脇役たちの対決である。

もちろん「脇役」といっても、ここまでシリーズを追ってきた人にとっては重要なキャラクターたちである。

それぞれに過去があり、因縁があり、成長がある。

だからこそ最終決戦で彼らにも決着の場面が用意されている。

その構成自体には納得できる。

ただ、自分の気持ちが追いつかない。

「この戦いにも意味がある」

「この人物にとって重要な決着である」

そう理解しながら読んでいるのに、心のどこかから、

「知らんがな……」

という感想が出てきてしまう。

作品が雑だからではない。

むしろ逆である。

これまで描いてきたキャラクターたちを最後まできちんと描こうとしている。

だから長くなる。

問題は、それを受け取る自分の側に十分な熱量が残っていなかったことだった。

サッカー日本代表を見ている時と似ている

この感覚、何かに似ていると思った。

サッカー日本代表の試合である。

自分は柏レイソルを応援しているので、レイソルに関係する選手が日本代表に出ていると真剣に見る。

ボールを持てば気になる。

活躍すればうれしい。

普段から知っている選手だから、自然と感情が乗るのである。

ところが、スタメンにレイソル関係の選手が誰もいなかったらどうなるか。

日本代表が大事な試合をしている。

選手たちは必死に戦っている。

スタジアムも盛り上がっている。

実況も興奮している。

試合そのものの重要性も分かる。

それでも自分の中では、

「まあ、見るけど……」

くらいになってしまう。

今回の12巻は、それに近かった。

思い入れがあるかどうかで、同じ戦いでも全然違う

12巻のキャラクターたちは、シリーズを通して積み重ねてきたものを背負って戦っている。

その人物が好きで、過去の出来事まで覚えている人なら、

「ついにここで決着か!」

となるのだと思う。

サッカーでいえば、ずっと応援してきた選手が大舞台に立っている状態である。

それなら真剣に見る。

ところが自分の場合、

「この選手、誰だっけ?」

という状態で試合を見ているようなものだった。

そりゃあ熱量についていけない。

今回の読書で感じた退屈さは、バトルそのものが原因というより、約1年半の空白でこちらの記憶と思い入れが薄れていたことのほうが大きかったのだと思う。

前巻のハジメには感情移入できた

その違いが分かりやすかったのが、前巻のハジメである。

ユエを奪われ、あのハジメが完全に打ちのめされる。

いつもなら圧倒的な力と精神力で突破してきた男が、どうにもならないところまで追い込まれる。

そこから仲間たちに支えられ、再び立ち上がる。

あの展開はかなり印象に残った。

ハジメとユエについては、ここまで物語の中心としてずっと追ってきたからである。

二人がどんな関係なのかも分かる。

ハジメにとってユエがどれほど大切なのかも覚えている。

だからユエを奪われた時の絶望にも感情が乗る。

「ここからどうやって取り戻すんだ?」

と自然に続きが気になった。

ところが12巻では、その最終決戦と並行して多くのキャラクターの戦いが描かれる。

自分が読みたいのはハジメとユエ。

作品が描かなければならないのは、それだけではない。

このズレも大きかった。

「必要な戦い」と「読みたい戦い」は別だった

ここが今回、一番感じたところかもしれない。

物語として必要なのは分かる。

鈴にも決着をつけなければならない。

雫にも見せ場が必要である。

龍太郎たちだって、ここまで一緒に来た以上、最後まで戦う。

それぞれのキャラクターの物語を着地させなければ、長編シリーズとして収まりが悪い。

だから必要なのである。

しかし、

「物語に必要な戦い」と「自分が読みたい戦い」は同じではない。

自分はハジメがユエを取り戻すところを読みたい。

そこへの思い入れは強い。

だから別の場所で別のキャラクターが熱い戦いを始めても、

「そっちはいいからハジメに戻ってくれ」

となってしまった。

かなり身勝手な読み方ではある。

だが、感想なのだから仕方がない。

長編シリーズをリアルタイムで追う難しさを感じた

今回の12巻で一番実感したのは、長編シリーズを追い続ける難しさだった。

一気読みなら覚えている。

しかし、新刊が出るたびに読む場合はそうはいかない。

今回のように約1年半空けば、細かな内容はかなり抜け落ちる。

まして『ありふれた』は登場人物も多い。

主人公たちだけではなく、クラスメイトや過去に登場した人物、それぞれの因縁まで覚えておく必要がある。

そしてクライマックスになるほど、過去の積み重ねが重要になってくる。

シリーズを長く追ってきたはずなのに、間が空いたことで逆に最終決戦についていけない。

少し皮肉な読書体験だった。

それでも13巻まで読む

かなり退屈に感じた。

途中で「知らんがな」とも思った。

一度は完全に脱落した。

それでも、シリーズそのものへの興味がなくなったわけではない。

ハジメとユエの結末は気になる。

エヒトとの戦いがどう終わるのかも見たい。

そして、ずっと日本へ帰ることを目指してきたハジメたちが、最終的にどこへたどり着くのか。

自分が追いかけてきた部分については、まだ熱量が残っている。

だから13巻も読む。

ただし今回の経験を考えると、今度は少しくらい前巻の内容を思い出してから読んだほうがよさそうである。

まとめ|約1年半の空白は思った以上に大きかった

『ありふれた職業で世界最強』12巻は、最終決戦らしく最初から最後まで熱量の高い一冊だった。

これまで登場してきたキャラクターたちにも見せ場があり、それぞれの因縁に決着をつけていく。

物語を完結へ向かわせるために必要な展開なのは分かる。

ただ、11巻が2020年7月。

12巻が2022年1月。

約1年半の空白は思った以上に大きかった。

細かな人物関係を忘れた状態で読み始めた結果、

「この人、誰だっけ?」

から始まり、

「なんでこんなに因縁があるんだっけ?」

となり、

最後には、

「知らんがな……」

となってしまった。

一度はそこで脱落した。

改めて読み直して何とか最後までたどり着いたが、作品の熱量に自分の熱量が追いつかない感覚は最後まで残った。

日本代表の試合なのに、推しているレイソル関係の選手がスタメンにいない時に近い。

試合が重要なのは分かる。

選手たちが必死なのも分かる。

周囲が盛り上がっている理由も分かる。

でも、自分の目当てがいないと熱量が上がらない。

12巻も同じだった。

作品側はクライマックスで最高潮。

しかし自分は、約1年半前の記憶をどこかへ置いてきてしまった。

長編シリーズは、刊行間隔が空いた状態でクライマックスへ突入するとこんなことになる。

作品の問題というより、自分の記憶と作品の熱量が噛み合わなかった。

そんな意味でも、妙に印象へ残る12巻だった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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ありふれた11レビュー
まとめ
ありふれた13レビュー

考察・解説

ストーリー・プロット

第1幕:神域突入と使徒殲滅戦

一行はアーティファクトを用いて神門を強行突破し、極彩色の空間(神域)へ突入する。即座に約200体の使徒による包囲を受けるが、ハジメは「一分で終わらせる」と宣言。使徒側の「解析済み」という傲慢を打ち砕く「生体徹甲弾(リビングプレプト)」および攻撃転移兵器「可変式円月輪オレステス」を投入し、圧倒的な物量と未知の戦術で蹂躙する。ハジメは一分足らずで殲滅を完了するも「60秒も使っちまった」と自省。使徒の脅威がハジメに対して無効化されたことが証明される。

第2幕:中村恵里の深淵

恵里の精神的変遷が記述される。6歳時の父の死、その後の母からの虐待、そして11歳時に母の愛人から襲われた事件を経て、「母は自分を愛さない」という現実に直面し、心が崩壊。自殺直前に光輝に救われるが、彼の「誰にでも公平な正義」に絶望し、彼を自分だけの操り人形にする執着へと変質した。「縛魂」により光輝の認知を歪め、神の尖兵として「二人きりの世界」を構築しようとする狂気の論理が確定する。

第3幕:廃都市での再会と分断

一行は現代地球の都市を模した廃都市エリアに到達。待ち構えていた光輝・恵里と対峙する。恵里はハジメとの交戦を避け都市外への逃亡を画策するが、ハジメは重力爆撃(アグニ・オルカン)による「空間の檻」で戦場を強制固定。雫・龍太郎・鈴が因縁の清算を申し出ると、ハジメは彼女らの覚悟を認め、シア、ティオと共に次エリアへ向かうゲートがある時計塔へ進む。

第4幕:幼馴染みたちの死闘(前編)

残された三人と光輝・恵里の戦闘。光輝は「神威千変万化・光竜形態」を、恵里は半使徒化した死体兵団「灰屍徒」を投入。対する雫は百振りの生体ゴーレム刀「百刃」を自在に操り、龍太郎は「天魔転変・王鬼」で光竜と正面衝突。鈴は多重結界「聖絶・城塞」を展開。ハジメから贈られた「チートメイト(強化固形食)」によりスペックを底上げし、極限の応酬が展開される。

第5幕:幼馴染みたちの死闘(後編)

鈴は恵里と一対一の状況を作り出す。「黒紋蝶」の鱗粉を「麻痺毒」と思わせ、実際には「幻覚作用」を浸透させる戦術で恵里を翻弄。一方、雫は昇華魔法「極天解放」を発動。龍太郎が命を削る「混合成鬼」で光輝を足止めする中、雫は光輝の「魔力供給」と「洗脳術式」のラインのみを情報看破し、これを正確に選別して断つ「真閃」を成功させた。

第6幕:決着と別れ

洗脳から解放されるも、己の犯した罪に恐慌状態となる光輝に対し、雫は「往復殴打(ビンタ)」を加え、死による逃避を許さず生きて償うよう叱咤。光輝は己の脆弱さを認めて号泣し、再起を誓う。一方、鈴の説得を拒絶した恵里は自爆用魔道具「最期の忠誠」を発動。精神世界での対話にて、恵里は「ばいばい。鈴と一緒にいる時だけは、ちょっとだけ安らいだよ」と言い残し消滅。鈴は失ったものと共に進む決意を固める。

第7幕:神獣リヴァイアサンとの遭遇

ハジメ、シア、ティオは第四の空間「嵐の海」にて、全長千メートル級の神獣リヴァイアサンと遭遇。空間をループさせる大嵐に行く手を阻まれるが、ハジメは「シュラーゲンAA」で狙撃。さらに生体ゴーレム「アラクネ」を傷口から侵入させ、体内に放出したタールを爆発・燃焼させる合理的かつ苛烈な戦法を展開。「神獣を喰らって糧にする」という姿勢で、最短効率でのエリア突破を図る。

主要な転換点

転換点1:ハジメによる使徒200体の一分間殲滅

  • 状況:神門突破直後。出来事:新兵器「リビングプレプト」等による蹂躙。変化:使徒の「解析済み」という傲慢が未知の戦術により破綻し、脅威が完全に無効化された。

転換点2:雫・龍太郎・鈴の残留決断

  • 状況:廃都市での対峙。出来事:雫らの進言によりハジメが先へ進む。変化:過去の因縁をハジメに背負わせず、友人たちが自立して清算する構造への移行。

転換点3:恵里の自害

  • 状況:鈴の説得と「封殺宮」による追い詰め。出来事:恵里の自爆。変化:中村恵里の救済可能性が消滅し、鈴が「親友の死」を抱えて進む精神的自立を果たす。

主人公を中心とした人物関係の変化

  • ハジメ ⇔ 雫・龍太郎・鈴 :庇護対象から、個別の戦場を任せ背中を預け合える「対等な戦友」へと確定。
  • 雫・龍太郎・鈴 ⇔ 光輝 :盲目的な信頼や依存を脱却し、罪を犯した彼を「家族」として厳しく断罪。生きて贖罪させるという関係へ再定義。
  • 鈴 ⇔ 恵里 :一方的な裏切りを受けた被害者から、相手の深淵と孤独を理解した上での「決別と理解」に至る。

主人公の認識と周囲の評価

  • 主人公自身の認識 :神域をエヒトの「遊戯盤」と定義し、全ての仕掛けを「踏み荒らすべき障害」として最短効率で排除。ユエ奪還に全リソースを集中する。
  • 周囲からの評価 :雫らからは「無茶苦茶だが絶対に背中を預けられる」、恵里からは「想定外の化け物・疫病神」、光輝からは「理想を砕く嫉妬の対象」として視認される。
  • 認識の差が現れた場面 :廃都市での「重力爆撃(アグニ・オルカン)」による足止め。合理的判断が周囲を戦慄させつつも、その有効性が理解される場面。

クライマックス

  • 発生原因 :光輝の自己崩壊に伴う魔力暴走、および恵里の「自分だけが正しい」という願望の破綻。
  • 登場人物の行動 :雫の「真閃」による術式切断、龍太郎の「混合成鬼」による肉薄、鈴の「封殺宮」による空間破砕。
  • 対応と決着 :雫の連続殴打による光輝の精神的敗北。恵里の拒絶と自爆による消滅。ハジメによる神獣の体内焼却。
  • 直後の結果 :光輝は生きて罪と向き合うことを誓い、ハジメらは神獣を「糧」として次のエリアへ道を拓く。

巻末時点の状況

  • ハジメ・シア・ティオの所在 :神域の第四空間「嵐の海」にて、瀕死の神獣を圧倒中。
  • 雫・龍太郎・鈴・光輝の状況 :廃都市での戦闘を終え、スカイボードでハジメらを追跡。光輝は再起の途上にある。
  • 解決した問題 :光輝の洗脳解除。中村恵里との因縁の終焉。
  • 継続している問題 :ユエの肉体の奪還。神エヒトの打倒。光輝の今後の贖罪。

中村恵里の最期

『ありふれた職業で世界最強 12』における中村恵里の最期は、幼馴染たちとの歪んだ因縁の清算を描く場面に位置づけられる。かつての親友である谷口鈴との激突や精神的な対話を通じ、救いを拒絶しながらも本心を垣間見せて散っていった経緯を整理する。

鈴との決戦と救済の拒絶
・神域の廃都市における対峙

追撃してきた鈴たちに対し、恵里は光輝との閉じた関係性に固執し、過去の孤独に寄り添おうとする鈴の和解の提案を冷淡に突き放す対応をとる。

・結界術による壊滅と致命傷

鈴が展開した結界術『聖絶・封殺宮』の空間破砕により、使役していた灰屍徒や魔物群は一掃され、恵里自身も生命の危機に瀕する重傷を負う。

・差し伸べられた治療の拒否

戦闘不能に陥った身体へ鈴から差し出された回復薬に対し、哀れみを受ける屈辱を嫌悪して拒絶の姿勢を崩さない。

正気を取り戻した光輝と自爆の決行
・支配の崩壊と自己欺瞞の露呈

雫と龍太郎の手によって敗北を喫し、洗脳から解放された光輝が過ちを認めて謝罪する姿を目の当たりにする。

・決定的な決別の言葉

光輝からの再度の対話の呼びかけを受け、自らが築いた執着と支配の破綻を悟った恵里は、諦観と皮肉の入り混じった笑みを浮かべて「うそつき」と言い残す。

・魔道具による自決

胸元に忍ばせていた自爆用アーティファクト『最期の忠誠』を起動させ、光輝への拒絶と自らの美学を貫く形で爆炎の中へ身を投じる。

純白の精神世界における本心の交錯
・意識の接触と仮面の剥離

現実の爆風を結界が防ぐ中、二人の意識は死の淵にある純白の空間へ引き込まれる。召喚前の制服姿に戻った両者は、取り繕う態度を捨て去り激しい毒舌を応酬し合う。

・最初で最後の本音の吐露

空間が瓦解に向かう中、恵里は本来の一人称へと戻り、かつて出会うべき相手が鈴であった可能性を口にする。

・安らぎの記憶と消失

鈴と共に過ごした時間へのささやかな安寧を告げ、居場所を見出したかのような微笑みを浮かべながら光の中へ姿を消す。

現実への帰還と鈴の精神的成長
・悲痛の克服と前進の決意

現実世界へ引き戻された鈴は親友の死に涙を流しつつも、絶望に沈むことなく自らの手で涙を拭い、気丈な笑みを取り戻して立ち上がる。

・想いを継承した歩み

恵里を現世に引き留める願いは潰えたものの、その深層心理を理解した経験を糧とし、光輝たちと共に主人公のもとへ向けて歩を進める。

まとめ

中村恵里の最期は、自らの信条と執着を曲げずに散る道を選びつつも、唯一心を許した親友との間で真情を交わし合う結末を迎える。救済を拒み抜いた果ての消失は、残された者へ消えない喪失感を与えると同時に、過酷な現実に立ち向かう強さを育む契機を刻み込む。

天之河光輝の更生

『ありふれた職業で世界最強 12』における天之河光輝の更生は、これまで抱え続けてきた歪んだ正義感や自己欺瞞、南雲ハジメへの嫉妬、そして中村恵里による精神支配から脱却し、己の弱さと向き合うに至る重要な転換点に位置づけられる。外部からの呪縛解除から精神的な崩壊、幼馴染たちによる体を張った制止を経て、過ちを受け入れて再起を誓うまでの経緯を整理する。

呪縛と魔力供給の切断

・神域の廃都市において、光輝は恵里の魂魄魔法「縛魂」と自らの都合のよい現実逃避により、ハジメを諸悪の根源と見なし、彼を討つことで全てが解決するという盲信に囚われる。

・八重樫雫は昇華魔法を応用した新絶技「真閃」を行使する。

・「真閃」は肉体に危害を加えることなく、対象の魔力や状態異常、精神的呪縛のみを選択して切断する特性を持つ。

・この一撃により、神域から光輝へ供給されていた無尽蔵の魔力経路と、恵里の「縛魂」の術式が完全に断ち切られる。

精神的崩壊と自暴自棄の暴走

・呪縛から解き放たれたものの、長年直視を避けてきた醜い本音や罪悪感に耐えきれず、激しい混乱に陥る。

・自己の正当性を主張して現実の直視を拒絶し、祖父のような英雄像を求めていただけだと叫びながら自暴自棄となる。

・枯渇した魔力を補うため、自身の生命力と魂を代償として最上級攻撃魔法「神威」を暴走させ、自滅的な攻撃を強行する。

幼馴染たちによる命がけの制止

・坂上龍太郎は変成魔法の最奥である形態へ変化し、光を吸収する特性を活用して巨大な魔法の一撃を全身で防ぎ止める。

・龍太郎は負傷しながらも、道を誤った親友を殴ってでも止める覚悟を叫び、雫へ攻撃の機会を託す。

・雫は「真閃」を用いて暴走する魔法を無力化すると、武器を捨てて倒れ伏す光輝に組み付き、左右の拳による容赦のない打擲を加える。

・都合通りにいかない現実に背を向けて自暴自棄に逃げる行為を激しく叱責し、生きて連れ帰る意思を明確に示す。

自己受容と更生への誓い

・裏切り行為を働いた自身を見捨てない理由を問う光輝に対し、雫は大切な家族である事実を告げる。

・仲間の情愛に触れて心の迷妄が払われた光輝は、自らの卑小さと仲間への負い目を自覚し、落涙しながら心底からの謝罪を口にする。

・直後に恵里の自決という過酷な事態に直面するものの、再び逃避に走ることなく現実を受け止める姿勢を保つ。

・死による清算を拒み、生きて罪を背負いながら己自身を変革し続ける決意を固め、龍太郎と静かに言葉を交わして旧来の絆を再生させる。

まとめ

天之河光輝の歩みは、外部の術式を解かれたことにとどまらず、理想の偶像への執着と甘えを捨て去り、泥臭い現実を引き受ける精神的成熟を示す。自己の過ちと弱さを直視し、生きて責任を果たし続ける選択を下した結末は、挫折を乗り越えて真の自立へ至る人間の再生を物語る。

神域での激闘

神域での激戦は、一行が各戦域へ分かれ、それぞれの因縁と限界を超える死闘を繰り広げる重大な局面となる。突入直後の戦闘から廃都市での対決、最高戦力同士の激突、最奥への到達に至る経緯を以下に整理する。

突入直後の開戦と蹂躙
・神門の強行突破

劣化版の鍵と矢を併用して神門を突破し、極彩色の異空間へ足を踏み入れる。

・使徒の大群の無傷撃破

待ち伏せていた二百体近い神の使徒に対し、生体徹甲弾や可変式円月輪オレステスなどの新装備を投入し、わずか一分で全滅へ追い込む。

・廃都市への到達

現代の摩天楼に酷似した廃都市へ抜け出た後、新装備アグニ・オルカンの火力を展開して敵の屍獣兵団を抑え込む。

廃都市での因縁の決戦
・谷口鈴の奮闘と中村恵里の最期

聖絶・万魔牢や聖絶・桜花、宝珠から召喚した従魔群を駆使し、灰屍徒の大軍を抑え込む。最後は聖絶・封殺宮による空間破砕で敵勢力を壊滅させ、自爆を選んだ相手の最期を見届ける。

・天之河光輝の救済

坂上龍太郎は変成魔法の奥義を発動して巨大な形態へ変化し、敵の攻撃魔法を全身で受け止める。八重樫雫は昇華魔法を応用した新絶技により、対象の肉体を傷つけずに魔力供給経路と呪縛術式のみを切断する。正気を取り戻した相手へ拳を叩き込み、迷妄から覚醒させる。

地上最高戦力の激突
・シアによる白金の使徒の撃破

強化された白金の使徒五体に対し、身体強化術を極限まで引き上げる。自身の血液で錬成する紅戦槌や超重量ハンマー、特殊な転移術、肉体硬化を複合して繰り出し、能力値で上回る敵勢力を単身で粉砕する。

・ティオによる強敵の消滅

敵が召喚する大軍勢や強力な熱線攻撃に対し、特殊な薬品や死骸の黒竜化術を用いて迎撃する。最終奥義を発動して巨大な黒龍神へ変貌を遂げ、広範囲の天候操作と強大な魔力を駆使し、百万規模の魔物群と敵主力を完全に消滅させる。

神域最奥での対面
・障害の突破

連続して仕掛けられる空間の罠や巨大な神獣を大型重火器で力任せに破壊し、最奥に広がる純白の空間へ進出する。

・決戦の幕開け

階段の先にある玉座において、成長した姿へ変貌を遂げた仲間が待ち構える光景を捉え、最終決戦の対面が成立する。

まとめ

神域における一連の交戦は、各成員が己の役割を全うし、過去の因縁を清算する契機を形作る。仲間たちの献身的な奮闘によって背後を託された主人公は、すべての決着をつけるべく最奥の玉座へと歩みを進める。

ティオの龍神化

『ありふれた職業で世界最強 12』において描かれるティオ・クラルスの切り札、龍神化(正式名称:ティオ流・竜化最終奥義『龍神顕現』)は、限界を超えて到達した最大最高の変身形態に位置づけられる。習得経緯、能力、神域での戦いにおける活躍について以下に整理する。

習得の経緯と発動条件
・習得の背景

竜人族の隠れ里にある霊廟にて、理性剥奪のリスクを伴う初代の竜鱗に宿る怨嗟を強靭な精神力で抑え込み、その秘術から神竜化の力のみを昇華させて自己の術として体得した。

・過酷な発動条件

発動には桁外れの力を要するため、通常の魔力や昇華魔法による補強のみでは成立しない。敵対する白神竜ウラノスの極光ブレスなど、生命の危機を伴う苛烈な攻撃にあえて身を晒し、耐え抜く過程で体内に必要なエネルギーを蓄積して解放に至った。

形態と能力スペック
・形態

西洋風の翼を備えた形状とは異なり、神獣リヴァイアサンをも凌駕する巨躯を誇る、東洋風の長大な黒龍神の姿をとる。

・能力の上昇幅

変化に伴い全能力値が数十倍化し、放たれる存在感のみで周囲の魔物や敵性存在を畏怖させ、硬直や麻痺状態へ追い込む。

・天候操作と属性魔法の行使

半径5キロメートルに及ぶ空間の天候を自在に掌握し、天空一帯を炎雷の海へと造り替える。初代クラルスの雷霆をはじめ、大規模な火炎竜巻や無数の落雷、最上級属性魔法の無制限行使を可能とする。

・継続時間

肉体と精神に極限の負荷がかかるため、維持時間は約1分間に限定され、解除後は魔力および体力が完全な枯渇状態へ陥る。

神域における激闘と決着
・白神竜ウラノスの粉砕

敵勢力が全身全霊で放った最大威力の極光ブレスに対し、黒の集束ブレスを一閃させて圧倒した。光を完全に呑み込み、一撃のもとにウラノスを消滅させた。

・魔物大群の殲滅と救出

天候支配による大規模攻撃と全方位へ放つ円環状の光波を併用し、百数十万規模で空間を埋め尽くしていた魔物の大群を瞬時に一掃した。制限時間の経過とともに変身が解け、力を使い果たして上空から落下したものの、駆けつけた味方勢力の手によって無事に保護された。

まとめ

ティオ・クラルスの龍神顕現は、自己犠牲的な耐容と初代の遺産を乗り越えた精神力によって結実した至高の奥義といえる。圧倒的な殲滅力をもって戦局を覆し、神域での決戦において味方主力を先へ進めるための決定的な戦果を刻んだ。

ユエの救出決意

『ありふれた職業で世界最強 12』において描かれるユエの救出決意は、主人公の南雲ハジメをはじめとする一行が、それぞれの立場と不退転の覚悟を胸に最愛の存在を取り戻すべく突き進む、物語全体の精神的支柱となる主題を形成する。神域突入から最奥到達に至るまでの執念や、仲間たちが示した絶対的な信頼関係を整理する。

南雲ハジメの圧倒的な執念と不退転の覚悟
・神の遊戯を拒絶する直線的な突破

神域へ足を踏み入れたハジメは、エヒトが配備した天地反転空間や美術館、嵐の海といった数々の異空間トラップに対し、新兵器のアグニ・オルカンやシュラーゲンAAを駆使して根底から破砕し、最短経路を直進する。悪意に満ちた遊戯に付き合う姿勢を排し、冷徹な意志をもって最奥を目指す。

・独占的な討伐宣言

ユエの奪還と同時に敵対者の全てを粉砕する宣告を行い、その役割を他者へ譲らない意思を明確に示す。階段を上る最中には、かつて奈落の底で出会った際の記憶と強い情念を胸に滾らせ、玉座へ歩を進める。

仲間たちの決意と主人公への絶対的信頼
・神域における主力の露払い

シアとティオは白金の使徒や敵将が立ち塞がった局面において、ハジメを先行させるべく自ら戦線を引き受ける。単独であっても必ず救出を果たすと確信し、帰還後に言葉を交わす気概を胸に激戦を制する。

・地上防衛と恋敵への想い

拠点に残った香織は、使徒の大群から帰還すべき場所を死守する防衛任務を担う。未だ決着のついていない関係性を挙げ、再び言葉を交わす日を期して戦線に踏みとどまる。

・因縁の引き受けと進軍の後押し

雫、鈴、龍太郎の三名は、かつての仲間との対決に際してハジメの手を煩わせないよう配慮を示し、背中を押して先へ送り出す。

ユエへの確信と魂の絆
・内なる抵抗への全幅の信頼

肉体を支配されながらも、精神の深層において抵抗を継続しているユエの生存を確信し、奪還のための布石を整えて待機していると信じる。

・不屈の相互信頼

双方が決して諦めず抗い続けているという確信が、過酷な神域を進軍する原動力として機能する。

まとめ

第12巻における救出劇の根底には、主人公個人の執着にとどまらず、信頼を寄せて背後を支える仲間たちの覚悟と強い絆が存在する。全員の意志が結実した進軍は、最奥に待ち受ける過酷な最終決戦へ向けて物語を最高潮へと導く。

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ありふれた11レビュー
まとめ
ありふれた13レビュー

登場キャラクター

日本からの召喚者・地球関係者

南雲ハジメ

奈落を生き抜いた錬成師の男子生徒。仲間とともに神域へ突入し最愛のユエの奪還を目指す。圧倒的なアーティファクトで立ち塞がる敵を排撃する。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。錬成師。

・物語内での具体的な行動や成果  新兵器生体徹甲弾や可変式円月輪オレステスを行使した。わずか1分間で約200体の使徒を掃討する。アグニ・オルカンやシュラーゲンAAを用いて異空間の試練を打ち破った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  仲間たちに後方を任せて神域最奥の階段を踏破した。玉座で大人に変貌したユエの姿をとる創世神エヒトと対峙を果たす。

白崎香織

治癒師の天職を持つ女子生徒。自ら地上に留まり防衛戦の要を務める。ユエとの再会と勝利を強く信じる。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。治癒師。「神の使徒」の肉体。

・物語内での具体的な行動や成果  神の使徒の肉体機能を保ちつつ味方の傷を癒やした。ユエへ向けた言葉を胸に地上での防衛戦を支える。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  地上残留部隊の主軸として戦線を保護する役割を担う。

八重樫雫

八重樫流剣術の跡取りを務める女子生徒。己の心に向き合いハジメへの恋心を自覚した。迷いを捨てて前線で刀を振るう。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。剣士。

・物語内での具体的な行動や成果  昇華魔法を組み込んだ新絶技の真閃を行使した。光輝に背後から供給される魔力網と縛魂の術式を切断する。自棄を起こした光輝に鉄拳を加えて正気を叩き込んだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  幼馴染である光輝を救出し精神的更生を導く結果をもたらす。

坂上龍太郎

前衛で肉弾戦を担当する男子生徒。過ちを犯した光輝をぶん殴って止めると誓う。変成魔法の最奥を体得して仲間を守る。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。拳士。

・物語内での具体的な行動や成果  変成魔法の最奥である天魔転変を発動した。王樹形態へ変化して光輝の暴走攻撃である神威を全身体で受け止める。負傷を負いながらも雫へ道を切り拓いた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  肉体を賭した防御で光輝の無力化に貢献する。

谷口鈴

結界術を操る小柄な女子生徒。恵里との対話と決着を目指して戦う。奈落の魔物を従魔として率いる。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。結界師。

・物語内での具体的な行動や成果  聖絶・万魔牢や聖絶・桜花を展開した。召喚した奈落の魔物群とともに灰屍徒の軍勢を足止めする。聖絶・封殺宮を発動して敵陣を空間破砕で全滅させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  恵里の最期を見届けて悲しみを乗り越えて立ち上がる。

天之河光輝

勇者の天職を持つ男子生徒。恵里の縛魂と自己都合な現実逃避に囚われる。自分の弱さを受け入れて正気を取り戻す。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。勇者。

・物語内での具体的な行動や成果  ハジメへの嫉妬から敵対行動をとった。魔力供給を切断されたのち自暴自棄となり生命力を削って神威を暴走させる。雫と龍太郎の説得を受けて心から謝罪した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  現実から目を逸らす姿勢を改めて罪を背負って生きる誓いを立てる。

中村恵里

降霊術師の女子生徒。光輝への執着から仲間を裏切った。周囲の愛や救いを拒絶して自らの世界に閉じ籠もる。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。降霊術師。

・物語内での具体的な行動や成果  灰屍徒の軍勢を率いて鈴たちを攻撃した。鈴の伸ばした救いの手を冷たく突っぱねる。自爆用魔道具の最期の忠誠を胸元で起動させて自爆した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  精神空間で鈴に最期の言葉を残して消滅を迎える。

恵里の父親

恵里の幼少期に存在した実父。恵里が六歳の時、車道へ飛び出した彼女を庇って交通事故で死亡した。

・所属組織、地位や役職  中村恵里の父親。

・物語内での具体的な行動や成果  恵里が幼い頃に家を出て家族を見捨てた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  恵里の家庭環境が崩壊する原因を作る。

恵里の母親

恵里の実母。夫に去られた後に精神を病んだ。娘に対して無関心と暴言を重ねた。

・所属組織、地位や役職  中村恵里の母親。

・物語内での具体的な行動や成果  男を家に連れ込み娘を放置した。恵里に向かって辛辣な言葉を吐き捨てる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  恵里の人間不信を決定づける結果となる。

母親の男

恵里の母親が自宅へ連れ込んだ愛人。恵里に対して不快な視線を向けた。

・所属組織、地位や役職  恵里の母親の交際相手。

・物語内での具体的な行動や成果  恵里の部屋に立ち入り不躾な言葉を掛けた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  恵里の不快感と警戒心を強めさせた。

警察官

恵里の自宅や橋の周辺に対応した警察関係者。

・所属組織、地位や役職  警察官。

・物語内での具体的な行動や成果  通報を受けて恵里の保護や現場の確認を行った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  幼少期の恵里を取り巻く行政対応の一環として登場する。

児童相談所の職員

恵里の保護に関わった福祉関係者。

・所属組織、地位や役職  児童相談所職員。

・物語内での具体的な行動や成果  恵里の家庭環境を調査するために訪問した福祉関係者。恵里が母親大好きな女の子を演じきったことで家庭への追及を免れた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  恵里が引き取られる過程に関与する。

恵里の同級生(クラスメイト)

日本での小中学校時代に恵里の周囲にいた生徒たち。恵里の陰口を叩き遠ざけた。

・所属組織、地位や役職  日本の小中学校の生徒。

・物語内での具体的な行動や成果  恵里の家庭環境を噂して疎外した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  恵里が周囲に壁を作る背景を形成する。

光輝の祖父(天之河完治)

光輝に正義やヒーロー像を教えた故人。

・所属組織、地位や役職  弁護士(故人)。

・物語内での具体的な行動や成果  光輝に対して自身の正義感や理念を語り聞かせた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  光輝の価値観や行動理念の根幹に強い影響を残す。

吸血鬼族・アヴァタール王国

ユエ(アレーティア・ガルディエ・ウェスペリティオ・アヴァタール)

吸血鬼族の元女王。創世神エヒトに肉体を奪われる。魂の奥底で敵の支配に抵抗を続ける。

・所属組織、地位や役職  元アヴァタール王国女王。ハジメのパートナー。

・物語内での具体的な行動や成果  肉体をエヒトに占領されつつ魔力操作を乱してハジメたちを守ろうとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  大人の姿へ変貌した状態で神域最奥の玉座に鎮座する。

過去の吸血鬼

かつて神の戯れや歴史の中で倒れた吸血鬼族の人々。

・所属組織、地位や役職  古代の吸血鬼族。

・物語内での具体的な行動や成果  神域の試練空間や歴史の記録の中で姿が描かれた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  神の気まぐれに翻弄された犠牲者として提示される。

兎人族(ハウリア族)

シア・ハウリア

固有魔法未来視を持つ兎人族の少女。限界突破レベルXを発動して敵を破砕する。ハジメへの想いを胸に凄絶な戦いを繰り広げる。

・所属組織、地位や役職  兎人族ハウリア族。ハジメの仲間。

・物語内での具体的な行動や成果  身体能力をレベルXまで上昇させた。紅戦槌や100トンハンマーを行使する。第一から第五までの白金の使徒全5体を単独で撃破した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  神の使徒を圧滅する戦果を挙げる。

過去の兎人の少女(かつての英雄ウサギ)

過去の時代に使徒へ一人で立ち向かった兎人族の先人。

・所属組織、地位や役職  古代の兎人族。

・物語内での具体的な行動や成果  圧倒的な敵に対し逃げずに武器を構えて戦いを挑んだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  シアの不屈の闘志に呼応する象徴として描かれる。

竜人族(クラルス族)

ティオ・クラルス

竜人族の姫。竜化最終奥義である龍神顕現を修得した。高潔な誇りを掲げて膨大な魔物を掃討する。

・所属組織、地位や役職  竜人族クラルス族の姫。ハジメの仲間。

・物語内での具体的な行動や成果  極光ブレスの負荷に耐えて能力を蓄えた。龍神顕現を発動して巨大な東洋風の黒龍神に変貌する。白神竜ウラノスと百数十万の魔物群を消滅させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  全能力を数十倍化させて空間の天候を支配する威容を示す。

初代クラルス

竜人族の始祖。黒龍の力を残した伝説の存在。

・所属組織、地位や役職  初代竜人族長。

・物語内での具体的な行動や成果  遺産である黒い竜鱗に自らの秘術と力を留めた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ティオが龍神化の奥義を体得する源流となる。

過去の竜人たち

歴史の中で国を奪われ蔑まれながらも戦い抜いた竜人族の先祖たち。

・所属組織、地位や役職  古代の竜人族。

・物語内での具体的な行動や成果  屈辱的な境遇に挫けず誇りを胸に戦い続けた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ティオの誇りと不屈の精神を支える礎となる。

海人族

ミュウ

ハジメをパパと慕う海人族の幼女。

・所属組織、地位や役職  海人族の子供。

・物語内での具体的な行動や成果  ハジメたちの戦いを信じて帰還を心待ちにした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメの精神を繋ぎ止める大切な存在として回想される。

ハイリヒ王国・聖教教会

メルド・ロギンス

ハイリヒ王国の元聖騎士団長。恵里の手により命を奪われた。

・所属組織、地位や役職  聖騎士団長(故人)。

・物語内での具体的な行動や成果  所有していた自爆魔道具最期の忠誠が恵里に利用された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  死後も恵里の選択に強い影響を残す形となる。

リリアーナ・S・B・ハイリヒ

ハイリヒ王国の王女。人類連合軍の総司令官を務める。

・所属組織、地位や役職  ハイリヒ王国王女。人類連合軍総司令官。

・物語内での具体的な行動や成果  地上要塞から全軍指揮を行い支援砲撃を差配した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  地上の総力を指揮してハジメたちの突入を後押しする。

過去の神殿騎士たち

歴史の中で神の信徒として戦いに散った騎士たち。

・所属組織、地位や役職  古代の神殿騎士。

・物語内での具体的な行動や成果  神の命に従い戦場へ投じられた過去が提示された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  神域の試練や回想の中で言及される。

魔人族(ガーランド王国)

フリード・バグアー

魔人族の最高司令官。神域の権限を得てハジメたちを襲撃する。

・所属組織、地位や役職  魔国軍総大将。眷属神化個体。

・物語内での具体的な行動や成果  神域の権限を用いて百数十万の魔物群を召喚した。ティオの龍神化による攻撃を受けて消滅する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  眷属神の力を得るもティオの全方位攻撃により戦死した。

白神竜ウラノス

フリードの乗騎。エヒトの力により白銀の神竜へ強化される。

・所属組織、地位や役職  フリードの騎竜。神竜化個体。

・物語内での具体的な行動や成果  極光ブレスを放ちティオへ集中砲撃を行った。ティオの黒集束ブレスにより呑み込まれて打ち砕かれる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  神竜への強化を果たすも最期を迎えた。

過去の魔人たち

かつて人間と手を取り合って異端者を守ろうとした魔人族の先人たち。

・所属組織、地位や役職  古代の魔人族。

・物語内での具体的な行動や成果  種族の壁を越えて協力しようと模索した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  歴史の中の真実として語られる。

解放者(神代の反逆者)

ミレディ・ライセン

神に抗った七人の解放者の一人。ライセン大迷宮の主。

・所属組織、地位や役職  解放者。ライセン大迷宮主。

・物語内での具体的な行動や成果  シアへ魂殻や神越の短剣を授けた過去が回想された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  試練突破者へ残した遺産が神域攻略で活用される。

神・神の眷属・神の使徒

創世神エヒト

トータスを支配する悪しき創世神。人間の苦悩や命を遊戯として弄ぶ。

・所属組織、地位や役職  創世神。

・物語内での具体的な行動や成果  ユエの肉体を占領した。神域に異空間の試練を設置してハジメの進行を阻む。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  最奥の玉座にて成長したユエの姿でハジメを待ち受ける。

眷属神アルヴ(アルヴヘイト)

エヒトに仕える眷属神。

・所属組織、地位や役職  眷属神。

・物語内での具体的な行動や成果  ハジメの概念魔法を受けて消滅した過去が言及された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  消滅によりエヒト側戦力を減退させる。

第一の使徒エーアスト

エヒトに直接仕える白金の使徒の長。

・所属組織、地位や役職  第一の使徒。白金の使徒。

・物語内での具体的な行動や成果  進化を遂げた身体能力でシアへ襲いかかった。シアのレベルXによる強撃を受けて撃破される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  他の白金使徒とともにシアにより倒された。

第二の使徒ツヴァイト

白金の使徒の一体。高い戦闘スペックを誇る。

・所属組織、地位や役職  第二の使徒。白金の使徒。

・物語内での具体的な行動や成果  他の使徒と連携してシアを包囲攻撃した。シアの紅戦槌により粉砕される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  シアの連続攻撃により倒された。

第三の使徒ドリット

白金の使徒の一体。凄絶な剣技を操る。

・所属組織、地位や役職  第三の使徒。白金の使徒。

・物語内での具体的な行動や成果  シアの半転移や鋼纏衣の前に打撃を遮られた。シアの打撃を受けて破砕される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  シアとの接近戦で全滅させられた。

第四の使徒フィーアト

白金の使徒の一体。広範囲攻撃を担う。

・所属組織、地位や役職  第四の使徒。白金の使徒。

・物語内での具体的な行動や成果  シアへ向けて銀羽の乱打を放った。シアの100トンハンマーにより撃ち落とされる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  シアの猛攻により爆破された。

第五の使徒フュンフト

白金の使徒の一体。機動力に秀でる。

・所属組織、地位や役職  第五の使徒。白金の使徒。

・物語内での具体的な行動や成果  高速移動でシアの死角を狙った。シアの未来視と反応速度に圧倒され討たれる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  他の白金使徒とともに全滅した。

第六の使徒ゼクスト

神域の入口付近を指揮していた使徒。

・所属組織、地位や役職  第六の使徒。指揮官。

・物語内での具体的な行動や成果  神門を抜けた直後のハジメたちを待ち伏せした。ハジメの新兵器により即座に撃破される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  開戦直後に全滅させられた。

第十一番の使徒エルフト

神門付近で迎撃に当たった使徒。

・所属組織、地位や役職  第十一番の使徒。

・物語内での具体的な行動や成果  部隊を率いてハジメの進路を塞ごうとした。可変式円月輪オレステスの刃により切断される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメの強襲により全滅した。

傀儡・従魔・神獣・兵器

イナバ(蹴りウサギ)

神水を摂取して強大化した蹴りウサギ。鈴と雇用契約を結ぶ。

・所属組織、地位や役職  谷口鈴の従魔。

・物語内での具体的な行動や成果  奈落の従魔たちを率いて灰屍徒の足止めを行った。激闘の後に落下の危機に直面したティオを救出する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  鈴の信頼する主戦力として機能した。

奈落の従魔たち(黒紋蝶、百足、蜂、蟷螂、蜘蛛、蟻)

鈴が大迷宮八十階層で従魔とした凶悪な魔物群。

・所属組織、地位や役職  谷口鈴の従魔群。

・物語内での具体的な行動や成果  鈴の命令を受け灰屍徒や敵魔物へ襲いかかった。自らの体を防壁にして結界を護衛する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  数の暴力に対抗する戦力として貢献した。

神獣リヴァイアサン

神域の水没空間を守護する巨大な神獣。

・所属組織、地位や役職  神域の番人。

・物語内での具体的な行動や成果  ハジメのシュラーゲンAAやアラクネの体内爆撃を受け、ハジメの捕食者としての異様な眼光に恐怖して深海の闇へ逃亡した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメにより即座に排除された。

浮遊島の超大型怪物群

神域の浮遊島空間に群生する猿や蛇や竜の異形たち。

・所属組織、地位や役職  神域の防衛個体。

・物語内での具体的な行動や成果  突破を試みるハジメへ群がり襲いかかった。アグニ・オルカンの爆撃により掃討される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメの爆撃により撃破された。

生体ゴーレム(黒妖刀・百刃)

ハジメが錬成した自律型の刀型兵器。

・所属組織、地位や役職  アーティファクト。

・物語内での具体的な行動や成果  雫の刀へ合体して刃の伸縮や自律攻撃を補佐した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  雫の戦術の幅を拡張する兵器として運用される。

登場が明確に確認できる集団

最前線の人類(人類連合軍)

全種族が結束して地上の死闘に挑む軍勢。

・所属組織、地位や役職  多種族連合軍。

・物語内での具体的な行動や成果  地上要塞を防衛しつつ神門からの使徒群を阻止した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  種族の垣根を越えてハジメたちの後方を守護する。

神の使徒(使徒の大群)

エヒトの命令により無数に降臨する銀髪銀翼の戦士たち。

・所属組織、地位や役職  神の兵士。

・物語内での具体的な行動や成果  神域内および地上へ押し寄せて攻撃を加えた。ハジメやシアや地上軍により多数が破壊される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  神域侵攻戦における主要な敵戦力として立ち塞がった。

灰屍徒(屍獣兵団)

恵里の降霊術により動かされる不死者の軍勢。

・所属組織、地位や役職  恵里の傀儡兵団。

・物語内での具体的な行動や成果  廃都市にて鈴や龍太郎たちへ集団で襲いかかった。鈴の聖絶・封殺宮により全滅させられる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  恵里の自爆とともに完全に消滅した。

武装黒竜軍(黒竜の群れ)

ティオの龍神化や呼びかけに応じた黒竜たちの軍勢。

・所属組織、地位や役職  ティオの従属勢力。

・物語内での具体的な行動や成果  フリードの呼び寄せた魔物群へ挑み空中戦を展開した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ティオの出撃に同調して空戦を支援する。

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展開まとめ

プロローグ

戦場の最前線と香織の決意

赤黒く染まった世界や氾濫した魔物、空を覆う神の使徒の大群を前にして、最前線の人類は絶望することなく明日を信じて雄叫びを上げ、戦い抜く意志を燃え上がらせた。ハジメの理不尽なほどの超大規模破壊による先手によって魔物と使徒の大群が蹴散らされた光景を見て奮い立った香織は、変成魔法によって黒髪と黒基調の戦装束、黒銀の魔力と翼に変えた魔王の使徒に相応しい姿で戦場を見渡した。天空の神門へ向けて進んだハジメ達がユエを奪い返すことを信じる香織は、まだ喧嘩で負け越しているために勝ち逃げは許さないと心の中で冗談めかしてユエの帰還を願った。

幼馴染との対峙と地上守護の誓い

理想と違う現実から目を背けて自ら洗脳を受け入れた幼馴染みの天之河光輝や、自らの欲のために全てを裏切った中村恵里を見捨てられないという決意と覚悟を秘めた仲間たちの気持ちを痛感した香織は、自分も手遅れであっても望んだ結果にならなくとも自分の手で終わらせてあげたいと考えた。みんなが帰ってくる場所を守り、神の思惑を潰して地上を言い訳なしに守護することを自らの役目とした香織は、新たな双大剣を切り払い、想い人そっくりの不敵で獰猛な笑みを浮かべて地上へ迫る神の使徒の銀の流星群を迎え撃った。

第一章神域の世界

恵里の壮絶な過去と絶望

恵里は六歳の時に父親を事故で亡くし、その悲嘆から母親に激しい虐待を受けるようになった。十一歳の時には母親が連れてきた粗野な男から危機に直面し、さらに事件後に駆けつけた警察官の対応や、男と引き離されることを恐れる母親から「あの人を誑かすなんて」と罵倒されたことで、家庭内に救いなどないことを悟り、自ら命を絶つために家を飛び出した。

光輝との出会いと歪んだ信仰

川に架かる橋の欄干から身を投げようとしていた恵里は、ランニング中だった天之河光輝に声をかけられて引き止められ、彼の優しさに触れたことで救われた。恵里は天之河光輝を自分を救ってくれた特別な王子様として盲愛し、彼と同じ光の中を生きることを心の支えにしていたが、天之河光輝が他の誰に対しても同じように優しく接することに深い絶望と狂気を抱くようになった。

使徒としての再会とハジメ達の突入

使徒の肉体と変成魔法による戦装束を纏った恵里は、廃墟で天之河光輝を文字通り心身ともに縛り上げ、南雲ハジメへの復讐心を焚きつけていた。そこへ使徒の群れを圧倒的な火力で一掃した南雲ハジメ達が到達し、天之河光輝や中村恵里と対峙した。

仲間達の離脱と決戦への移行

天之河光輝と中村恵里の姿を見た谷口鈴、坂上龍太郎、八重樫雫は、それぞれの想いを胸に南雲ハジメ達と別れて幼馴染み達の元へと歩み寄った。南雲ハジメ、シア、ティオは神門へ向けて先を急ぐため、その場を離れて時計塔の上へ飛翔した。

第二章 伸ばしたその手は

恵里の壮絶な過去と絶望

中村恵里は幼少期に父親を事故で亡くし、母親から激しい虐待を受け続けた。十一歳の時に母親が連れてきた男からの危機を乗り越えたものの、母親から罵倒されたことで家庭に救いがないと悟り、川から身を投げようとしたところを天之河光輝に救出された。

光輝との出会いと歪んだ信仰

命を救ってくれた天之河光輝を特別な王子様として盲愛した中村恵里は、彼の傍にいることで精神を保っていたが、天之河光輝が他の誰に対しても同じように優しく接することを知って深い絶望と狂気を抱いた。

使徒としての再会とハジメ達の突入

使徒の肉体と戦装束を纏った中村恵里は、廃墟で天之河光輝を心身ともに縛り上げて南雲ハジメへの復讐心を焚きつけていた。そこへ使徒の群れを圧倒的な火力で一掃した南雲ハジメ達が到達し、天之河光輝や中村恵里と対峙した。

仲間達の離脱と決戦への移行

ハジメ達を見送った雫、龍太郎、鈴は、光輝と恵里および灰屍徒の軍勢と交戦を開始した。龍太郎は「天魔転変」でワーウルフとなり、雫は「黒妖刀・百刃」を展開して敵軍を圧倒した。戦場が分断される中、鈴は従魔のイナバや黒紋蝶の幻覚を用いて恵里を追い詰め、かつてのように友達になりたいと手を差し伸べたが、恵里はそれを冷絶に拒絶した。自暴自棄の攻撃を放った恵里に対し、鈴は空間遮断結界「聖絶・封殺宮」を発動して壊滅させた。瀕死の恵里は鈴の差し出した回復薬を拒み、遠くで光輝の魔力が暴走したのを感じ取ってその場から飛び去った。

第三章それぞれの結末

神域での激闘と光輝の敗北

ハジメ達が先を急ぐ中、残された雫と龍太郎は天之河光輝や中村恵里、そして多数の灰屍徒と死闘を繰り広げた。雫は磨き上げた剣技と黒妖刀を用いて灰屍徒や使徒を圧倒し、龍太郎も変成魔法のオーガへと変異して光輝の猛攻を受け止めた。戦いの中で零は、天之河光輝の背後にある無尽蔵の魔力供給源を見切り、黒妖刀の特殊能力を用いて天之河光輝の魔力を断ち切ることに成功した。

鈴の説得と恵里の最期

魔力を失って崩れ落ちた天之河光輝に対し、鈴は激しい戦いを経て彼を責めることなく言葉をかけ、正気に戻そうと試みた。しかし、その光景に絶望と怒りを爆発させた中村恵里は自爆用魔道具を発動させて周囲を巻き込もうとした。異変を察知した鈴が結界を展開して爆発を防ぎ、中村恵里は激しい戦闘の果てに命を落とした。

別れと新たな進路

戦いを終えた雫、龍太郎、鈴は、天之河光輝を連れてハジメ達を追う決意を固めた。中村恵里の最期を見届けた天之河光輝はこれまでの過ちを深く悔い、幼馴染み達と共に生きて償うことを誓った。鈴は仲間達を鼓舞し、神門の先へと進むため再び歩み出した。

第四章・白神竜と白金の使徒

ハジメ、シア、ティオは異空間を突破しながら第四の空間「嵐の海」へ突入し、空間をループさせる大嵐の原因である神獣リヴァイアサンを撃退した。続く第五の空間である浮遊島へ到達した一行は、使徒化したフリード・バグアーおよび白神竜ウラノス、さらに白金の使徒たちと対峙した。エヒトの転移の光を受けたハジメは、シアとティオの懇願と信頼を受けて二人へ後方を託し、最奥のユエのもとへ先行した。

第五章 天上の闘争

残されたシアとティオは、二千体を超える魔物や白金の使徒たちと激突した。ティオは武装した黒竜軍を召喚して空戦を展開し、ウラノスの極光ブレスによる甚大な被害にも屈せず、敵の魔物を強制的に眷属化させながら戦線を支えた。

第六章 シア・ハウリアは白金の使徒を凌駕する

シアは白金の使徒五体を相手に地上で孤軍奮闘した。圧倒的なスペック差に対し、シアはチートメイトを摂取して身体強化の限界を「レベルX」まで引き上げた。愛用武器ヴィレドリュッケンを損壊されながらも、自らの血液で創り出した「紅戦槌」による最後の一撃で第一の使徒エーアストを撃破し、白金の使徒全員を単独で討ち果たした。

第七章 龍神顕現

白神竜ウラノスとフリードの猛攻に対し、ティオは蓄積したエネルギーを解放して竜化最終奥義「龍神顕現」を発動した。
東洋風の巨大な黒龍神へと変貌したティオは、天候支配による暴風雨と雷霆、圧倒的な黒のブレスで白神竜ウラノスを消滅させ、召喚された百数十万の魔物群を一掃した。
フリードはウラノスに庇われて辛うじて致命を免れ、満身創痍のまま撤退した。力を使い果たして落下したティオは、駆けつけたイナバによって救出された。 

第八章 意外な救援

神域での激闘

南雲ハジメ達が先を急ぐ中、残された八重樫雫と中村龍太郎は、天之河光輝や中村恵里、そして多数の灰屍徒と死闘を繰り広げた。八重樫雫は磨き上げた剣技と黒妖刀を用いて灰屍徒や使徒を圧倒し、中村龍太郎も変成魔法のオーガへと変異して光輝の猛攻を受け止めた。戦いの中で八重樫雫は、天之河光輝の背後にある無尽蔵の魔力供給源を見切り、黒妖刀の特殊能力を用いて天之河光輝の魔力を断ち切ることに成功した。

中村恵里の最期

魔力を失って崩れ落ちた天之河光輝に対し、畑山鈴は激しい戦いを経て彼を責めることなく言葉をかけ、正気に戻そうと試みた。しかし、その光景に絶望と怒りを爆発させた中村恵里は自爆用魔道具を発動させて周囲を巻き込もうとした。異変を察知した畑山鈴が結界を展開して爆発を防ぎ、中村恵里は激しい戦闘の果てに命を落とした。

新たな進路

戦いを終えた八重樫雫、中村龍太郎、畑山鈴は、天之河光輝を連れて南雲ハジメ達を追う決意を固めた。中村恵里の最期を見届けた天之河光輝はこれまでの過ちを深く悔い、幼馴染み達と共に生きて償うことを誓った。畑山鈴は仲間達を鼓舞し、神門の先へと進むため再び歩み出した。

エピローグ

白亜の通路と回想

南雲ハジメは神域の最奥に通じる暗闇の空間から白亜の円柱へ降り立ち、かつてユエと出会った奈落の底を思い出しながら階段を上った。階段の先にある白一色の空間に到着した南雲ハジメは、その中央に位置する雛壇の玉座に座るユエの姿を発見した。

成長したユエとの対面

成長した大人の姿に変化したユエは玉座に頬杖をつきながら南雲ハジメを歓迎した。しかし、南雲ハジメはその姿や声音に違和感を抱き、ダメだなと呟いた。

番外編 吸血姫に贈る、親愛の喧嘩上等

使徒の記憶への接触

白亜の通路を抜けた白一色の空間で、南雲ハジメは成長したユエと対面し違和感を抱いた。一方、オルクス大迷宮の工房では、白香織が使徒の記憶を探るため〝情報看破〟を用いて意識を潜らせた。

過去の記憶の混濁と回想

使徒の記憶の断片を辿る中で過去の過酷な戦いの残滓に触れかけた白香織は、意識を自分の記憶へと逸らした。そこには深夜の桟橋でユエと語り合った夜や、神山での記憶、フェアベルゲン郊外の広場でユエと過ごした思い出が鮮やかに蘇っていた。

目覚めとユエへの想い

記憶の奔流から引き戻された白香織は、南雲ハジメとシアに抱き締められて涙を流した。過ぎ去った思い出やユエとの絆を胸に刻み、白香織は仲間と共にユエを取り戻す強い意志を固めた。

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同シリーズ

その他フィクション

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