どんな本？
私が「葬送のフリーレン」という本に触れたのは、友人からの勧めのおかげです。
ある日、友人とのお茶の時に、「心に残る物語を読んだ」と熱く語り始めました。
それは、勇者たちの冒険が終わった“その後”をテーマにしたファンタジー作品で、従来の冒険ものとは一線を画す内容であるとのことでした。
特に、エルフの魔法使いフリーレンの視点で、彼女が感じる時の流れや人間たちとの交流が深く描写されていると、興味深く聞き入りました。
そして、帰宅後にすぐKOBOのサイトをチェックしました。セール中で10巻までのセットが特別価格になっていることを発見し、即座に購入しました。
この物語は、勇者の死後も生き続けるエルフの魔法使い、フリーレンが主役として、かつての冒険の思い出を胸に再びの旅を続ける様子が描かれています。
物語の途中、フリーレンとフェルンが一級魔法使いの資格試験に挑戦することとなります。
試験はグローブ盆地でのもので、隕鉄鳥という生物を捕まえ、持ち続けるという課題が出されました。
試験の過程で、様々な個性的なキャラクターとの出会いや戦いが展開されます。
特に、デンケンという老齢の魔法使いとの出会いは印象的で、彼の泥臭くも熱い魂に触れることができました。
物語は、フリーレンたちの試験結果や、彼女の過去のエピソード、そして現在の冒険の結末へと続いていきます。
読んだ本のタイトル
葬送のフリーレン 5
著者:山田鐘人 氏
イラスト:アベツカサ 氏
あらすじ・内容
魔法使いの歴史を紐解く後日譚ファンタジー
葬送のフリーレン ５
魔王を倒し、歴史に名を残す魔法使い・フリーレン。
魂の眠る地（オレオール）を目指す旅を進む為に、
魔法使い試験を受けることになります。
新たに出会う、一筋縄ではいかない魔法使いたち――
物語は、各々の信念と覚悟を表出していく。
英雄たちの“歴史”を紐解く後日譚（アフター）ファンタジー！
一級試験とは
一級試験とは、一級魔法使いになるために必要な試験のことです。
一級魔法使いとは、大陸魔法協会に所属する最高位の魔法使いであり、その実力は魔族の七崩賢に匹敵すると言われています。
一級魔法使いになることで、大陸魔法協会の様々な特権や情報を得ることができます。
一級試験は3年に一度、魔法都市オイサーストか聖都シュトラールで開催されます。
1次試験：
3人ずつのパーティーを組んで行われるパーティー戦。各パーティーは、オイサーストの周辺にあるグローブ盆地に放り込まれ隕鉄鳥を捕獲して試験終わりまで、3人パーティーが欠けることなく隕鉄鳥を保持してると合格となります。
1次試験は翌朝まで続きますが、その間に隕鉄鳥を捕獲できなかった場合は失格となります。
また、他のパーティーを妨害したり隕鉄鳥を奪ったりすることも可能です。
隕鉄鳥は、極めて頑丈で最大飛行速度は音速を超えます。
また、警戒心が強く魔力に敏感なため、捕獲することは非常に困難な鳥です。
・フリーレンはラヴィーネとカンネと名乗る幼馴染の少女たちとパーティーを組みます。
・フェルンは殺人が好きなユーベルと他人を信用しないラントと組みます。
一次試験の結果は57名中18名が突破する。
死亡者は最低でも4名出ておりました。
感想
物語の中心となるのは、一級魔法使いの試験を受けるフリーレンとフェルン。
シュタルクは街で2人を待ちます。
試験の内容は、グローブ盆地という場所での「隕鉄鳥」の捕獲です。
試験参加者は57名で、19のパーティーに分かれ、翌朝までに隕鉄鳥を捕まえ、その後パーティーメンバー全員が無事であることが合格の条件です。
フリーレンはラヴィーネとカンネという二人の魔法使いと組むことになり、フェルンはユーベルとラントと組むことになります。
各パーティーは互いに競い合い、隕鉄鳥の捕獲を目指します。
しかし、試験は単純な捕獲だけにとどまりません。
特に目を引くのは、デンケンという高齢の二級魔法使いです。
彼はフリーレンを尊敬しており、魔法使いとしての価値観も共通しています。しかし、フリーレンとの実力差は歴然としており、彼女との対決で敗北してしまいます。
それでも、故郷へ墓参りをするために一級魔法使いの資格を取得が必要で、その目的が彼の熱情の根源であることが読み取れます。
他の者が地位や名誉、魔法の取得を目指す中で故郷の墓参りのため、、
その辺りもフリーレンと似ています。
物語は、キャラクターたちの進化や魔法への熱意、勇者たちとの日々を思い返すエピソード等を織り交ぜ、魔法使いの試験を軸に展開します。
最後に、フリーレンとフェルンは試験をクリアし、次の試験へと進むことになります。
この作品は、勇者たちの冒険が終結した後の世界を舞台に、新しい探求や出逢い、そして昔の記憶を介して、登場人物たちの進化や魔法への情熱を体験できる作品です。
好きなキャラクター
それはデンケンです。
彼は老齢の二級魔法使いで、熾烈な権力争いを勝ち抜き、経験豊で老獪な宮廷魔法使いです。
勇者一行の魔法使いフリーレンを尊敬し、魔法使いの道を選びました。
彼の魔法に対する哲学はフリーレンとよく似ています。
フリーレン自身とは以前は面識がなかったものの、一級魔法使いの一次試験で彼女の正体を見抜き、勇気を持って戦いを挑みましたが、 彼の力はフリーレンには及びませんでした。
彼は常に冷静で、協調を重視します。
洞察力や策略に優れている一方、魔力が切れると真っ向から若者との打ち合いにも臆せず、男らしい情熱的な面も持っています。
彼の人柄が非常に魅力的であり、それが彼の人望の高さを感じさせます。
パーティーメンバーのラオフェンを孫のように気に入り、気性の激しいリヒターを落ち着かせるなど、周りの面倒を見ることも多いようです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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