葬送のフリーレン 2 レビュー
葬送のフリーレン まとめ
葬送のフリーレン 4 レビュー
どんな本?
『葬送のフリーレン』は、山田鐘人(原作)氏とアベツカサ(作画)氏による日本のファンタジー漫画となります。魔王を倒した勇者パーティーの魔法使い、フリーレンが、長命のエルフとして、人の仲間たちとの別れや新しい出会いを経て、その旅を続ける物語を描いています。
この作品は、2020年から『週刊少年サンデー』で連載開始し、今は11巻まで発売中です。2021年には、マンガ大賞や手塚治虫文化賞を受賞したことで、多くの賞賛を受けています。
2023年の秋からは、テレビアニメ版も放送開始となり、毎週金曜の夜11時に放映中です。アニメ制作を手掛けるのはマッドハウスで、フリーレンの声を担当するのは種﨑敦美さんです。
私が「葬送のフリーレン 」という本に出会ったのは、友人からの勧めによるものでした。
ある日、友人とのお茶の時間に「とても心に残る物語がある」と熱く語り始めました。
勇者たちの冒険が終わった“その後”を描いたファンタジー作品で、従来の冒険ものとは一線を画した内容とのこと。
特にエルフの魔法使いフリーレンの視点から、彼女が感じる時の流れや人間たちとの関わりについて深く掘り下げられているとのことで、私はその場で非常に興味を持ちました。
そして、帰宅後すぐにKOBOのサイトを開いたところ、なんとセール中で10巻までのセットがお得に購入できることを発見。
この機会を逃す手はないと、即座に購入し、読み始めることとなりました。
エルフの魔法使い・フリーレンは、新たな仲間たちとともに、大魔族・断頭台のアウラと対峙します。
彼女の過去や、千年以上の歴史が明らかになる中、フリーレンはアウラを圧倒的な強さで討伐。
その戦術には、師匠・フランメの教えが活かされていました。
物語は現在と過去を交えて進むので、キャラクターたちの深い背景や心境が描かれています。
フリーレンの“葬送”の二つ名や、過去の仲間たちとの関係が明らかになり、新たな仲間との絆が深まっていきます。
読んだ本のタイトル
#葬送のフリーレン 3
著者:#山田鐘人 氏
イラスト:#アベツカサ 氏
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あらすじ・内容
エルフの魔法使い、新たな仲間と新たな旅
葬送のフリーレン 3
勇者一行にいた魔法使い・フリーレン。
魔王軍の残党で大魔族でもある
七崩賢・断頭台のアウラと衝突。
その中で、フリーレンの史実が明かされていきます。
悠久の時の中で、彼女が抱いた感情とは――
物語は、現在と過去が交錯していく。
英雄たちの“真実”を紡ぐ後日譚ファンタジー!
感想
フリーレンの千年以上の歴史と、彼女の無敵のような強さが垣間見えれる第3巻。
彼女の師匠・フランメからの教えを実践し、魔族を欺く戦術は非常に新鮮で面白かった。
でも、やり方がドラゴンボールだなとも、、、
スカウターがあったらフリーレンの魔力はいくつ何だろうか?
53万?
また、弟子のフェルンもしっかりとその教えを受け継ぎ、魔族との戦闘で見事な相手を油断させ実力を発揮していた。
魔力が多い事が自己主張となり、自身が安全に暮らすためには魔力を見せ付ける事が常識な魔族からしたらブランメが始めた魔力を隠蔽する事は理解出来ない事だった。
それで、彼等は塵となる前にフリーレンやフェルンに「卑怯」と言う。
でも、魔族を同じ生物とすら思っていないフリーレン達からしたら何も感じない戯言となってしまう。
さらに、物語は現在と過去が交錯して進むため、深い背景やキャラクターの心境がうまく描かれている。
この物語の特徴として、一般的な少年漫画とは異なり、大きな戦闘シーンを一瞬で描写する軽やかさや、淡々とした筆致が感じられた。
それにより、さらっと読み進めてしまうものの、その中に濃厚な情報や背景が盛り込まれており、非常に読みごたえがあった。
特に、フリーレンが持っている“葬送”の二つ名や、過去の仲間たちとの関係、そして新たに仲間として加わる僧侶のエピソードなど、物語全体が絶妙に織り成されていた。
また、一見、無敵のように見えるフリーレンも、かつての仲間たちの言葉によって形成されている現在の彼女が、非常に魅力的に感じられた。
このような背景やエピソードを通じて、本作はただのファンタジーではなく、長寿の種族であるエルフの深い悲しみや喜び、そして友情や愛情など、多くの感情を読者に伝えてくる。
そうした深い感情や背景を持つキャラクターたちと共に、冒険の旅を続けていくのが非常に楽しみである。
この第3巻を読んで、物語の深さやキャラクターの魅力に改めて引き込まれた。
今後の物語の展開や、新たな仲間たちとの絆がどのように描かれていくのか、非常に楽しみにしている。
葬送のフリーレン 2 レビュー
葬送のフリーレン まとめ
葬送のフリーレン 4 レビュー
最後までお読み頂きありがとうございます。
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キャラクター紹介
フリーレン
千年以上生きるエルフの魔法使いであり、かつての勇者パーティーの一員である。魔族を欺き確実に殺すための戦法を師から受け継ぎ、長い年月をかけて実践し続けている。
・所属組織、地位や役職 元勇者パーティー・魔法使い。フランメの弟子。フェルンの師匠。
・物語内での具体的な行動や成果 断頭台のアウラとの戦いにおいて、自身の魔力を制限して少なく見せることで天秤の判定を操り、アウラを自害させた。冬の雪山で武道僧クラフトと出会い、信仰や死後の評価について語り合った。北側諸国アルト森林では、毒に侵されたシュタルクを救うため、天才的な僧侶ザインを仲間に勧誘した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 魔力制限を常時行う技術により、七崩賢アウラをも欺くほどの実力を示した。グラナト伯爵から偽物の魔導書を報酬として受け取り、満足気な様子を見せた。
フェルン
フリーレンの弟子であり、卓越した魔力制御技術と速射能力を持つ魔法使いである。冷静な判断力を持ち、格上の魔族相手でも動じることなく対処する精神力も備えている。
・所属組織、地位や役職 フリーレンの弟子。魔法使い。
・物語内での具体的な行動や成果 魔族リュグナーとの戦闘において、魔族を殺す魔法(ゾルトラーク)と圧倒的な手数を用いて防御を打ち砕き、勝利した。シュタルクの誕生日に際しては、彼が過去に受けた兄からの愛情を肯定し、身の丈に合った贈り物を渡した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 リュグナーから、魔力を抑えて相手を誤認させる戦法について「卑怯」と評されたが、それを合理的な戦術として肯定した。
シュタルク
アイゼンの弟子であり、強力な戦斧を操る人間の戦士である。自己評価は低いが、土壇場での覚悟と耐久力は師匠譲りの強さを誇る。
・所属組織、地位や役職 戦士。アイゼンの弟子。
・物語内での具体的な行動や成果 魔族リーニエとの戦闘で重傷を負うが、師匠アイゼンの教えを思い出して立ち上がり、渾身の一撃で勝利した。誕生日に際しては、故郷で兄シュトルツだけが自分を認めてくれていた記憶を思い出し、自身の過去と向き合った。毒蛇に噛まれ生死の境を彷徨ったが、ザインの治療により回復した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アイゼンの技を模倣するリーニエに対し、本物の技の重さを証明して競り勝った。
グラナト伯爵
北側諸国の領主であり、街を守るために魔族との和睦を試みたが、裏切られ拘束された人物である。過去に息子をアウラとの戦いで失っている。
・所属組織、地位や役職 グラナト伯爵領・領主。
・物語内での具体的な行動や成果 シュタルクによって救出された後、アウラの魔法「服従の天秤」や不死の軍勢の仕組みをフリーレンたちに説明した。アウラ討伐後は、魔族に操られていた英雄たちの亡骸を丁重に弔い、フリーレン一行に感謝して報酬を渡した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 魔族の言葉を「欺くための道具」と正しく認識しており、その点でフリーレンと意見を一致させた。
断頭台のアウラ
魔王直属の「七崩賢」の一人であり、五百年以上生きる大魔族である。強大な魔力を持ち、服従させた相手を不死の軍勢として操る。
・所属組織、地位や役職 七崩賢。大魔族。
・物語内での具体的な行動や成果 街の外でフリーレンと対峙し、大量の首なし鎧兵をけしかけた。自身の勝利を確信して「服従の天秤」を発動したが、魔力制限を解除したフリーレンの魔力量に圧倒された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 天秤の結果によりフリーレンへの服従を強制され、「自害しろ」という命令に従って自らの首を落とし消滅した。
リュグナー
アウラの配下であり、自身の血液を自在に操る魔法を使う魔族である。伯爵邸でフェルンと交戦した。
・所属組織、地位や役職 断頭台のアウラ配下。首切り役人。
・物語内での具体的な行動や成果 フェルンの魔法技術と魔力操作に翻弄され、防戦一方となった。フェルンが魔力を隠していることに気づき、その戦法を卑怯だと非難したが、直後に追撃を受け敗北した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 死の間際にフェルンたちの師匠が「葬送のフリーレン」であることを悟った。
リーニエ
アウラの配下であり、魔力の流れを読み取り、他者の技を模倣する魔法を使う魔族である。
・所属組織、地位や役職 断頭台のアウラ配下。首切り役人。
・物語内での具体的な行動や成果 かつて見たアイゼンの動きを模倣してシュタルクを追い詰めた。しかし、模倣した技には本物のような重さが欠けており、シュタルクの反撃を受けて敗北した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特になし。
フランメ
伝説の大魔法使いであり、フリーレンの師匠である。魔族を憎み、彼らを殺すための欺瞞の戦法を編み出した。
・所属組織、地位や役職 大魔法使い。フリーレンの師匠。
・物語内での具体的な行動や成果 エルフの集落で唯一生き残ったフリーレンを救い、弟子にした。魔族は魔力を誇示する生き物であるため、常時魔力を制限して弱く見せることで油断を誘う戦法をフリーレンに授けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 故人であるが、その教えはフリーレンの戦い方の根幹となり、アウラ討伐の決定打となった。一番好きな魔法は「花畑を出す魔法」であり、死後はその魔法で墓を飾るよう遺言した。
クラフト
シュヴェア山脈の避難小屋でフリーレン一行と冬を越したエルフの武道僧である。長い時を生きており、自身の偉業を知る者がいない孤独を抱えている。
・所属組織、地位や役職 武道僧(モンク)。
・物語内での具体的な行動や成果 遭難しかけたフリーレン一行を小屋に受け入れ、半年間生活を共にした。フリーレンに対し、死後に女神様から褒めてもらうために信仰を持っていると語った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 フリーレンとは互いの過去を深く詮索せず、数百年後の再会を約束して別れた。
シュトルツ
シュタルクの兄であり、故郷の村で最強と謳われた戦士である。父からは認められなかったシュタルクに対し、唯一優しく接していた。
・所属組織、地位や役職 戦士。
・物語内での具体的な行動や成果 シュタルクの誕生日にハンバーグを作り、祝った。魔族が村を襲撃した際、シュタルクを逃がすために一人で魔族に立ち向かった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 シュタルクの回想内での登場。弟を失敗作ではなく対等な存在として扱っていたことが明かされた。
ザイン
北側諸国の村に住む僧侶であり、天性の才を持つ回復魔法の使い手である。かつて冒険者になる夢を持っていたが、親友の誘いを断ったことを後悔している。
・所属組織、地位や役職 僧侶。
・物語内での具体的な行動や成果 毒蛇に噛まれ瀕死の状態だったシュタルクを一瞬で治療した。フリーレンから仲間に誘われたが、兄を置いて村を出ることに抵抗があり、一度は拒絶した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 酒やギャンブルを好む破戒僧のような一面がある。フリーレンからは「同族嫌悪」を感じられつつも、その才能と未練を見抜かれ、執拗な勧誘を受けている。
出来事一覧
第18話 不死の軍勢
フリーレンとアウラの戦闘
- 当事者: フリーレン vs 断頭台のアウラ
- 発生理由: 街を守り、魔族を排除するため
- 結果: フリーレンは亡骸を操る魔法を解除して軍勢を無力化し、最終的に「服従の天秤」でアウラを自害させた
第19話 急襲
城壁でのフェルンへの奇襲
- 当事者: リュグナー vs フェルン
- 発生理由: リュグナーがフェルンたちを排除しようとしたため
- 結果: フェルンは血の鞭で壁に釘付けにされ、拘束された(その後脱出)
城壁でのシュタルクへの奇襲
- 当事者: リーニエ vs シュタルク
- 発生理由: リーニエがシュタルクを排除しようとしたため
- 結果: シュタルクは攻撃を受けて城壁外へ吹き飛ばされた
フェルンとリュグナーの交戦
- 当事者: フェルン vs リュグナー
- 発生理由: フェルンが拘束から脱出し、反撃に転じたため
- 結果: フェルンが血の鞭を破壊し、リュグナーの背後を取って主導権を握った
第20話、師匠の技
リュグナーとフェルンの戦闘
- 当事者: フェルン vs リュグナー
- 発生理由: 互いの生存と目的遂行のため
- 結果: フェルンが「魔族を殺す魔法」でリュグナーを撃破した
シュタルクとリーニエの戦闘
- 当事者: シュタルク vs リーニエ
- 発生理由: 互いの生存と目的遂行のため
- 結果: シュタルクが「閃天撃」でリーニエを一撃で葬り、勝利した
第21話 卑怯者
エルフの集落襲撃(過去)
- 当事者: 魔王軍(バザルト含む) vs エルフの集落(フリーレン含む)
- 発生理由: 魔王によるエルフ殲滅命令
- 結果: 集落は壊滅し、フリーレン以外のエルフは全滅した
フランメによる魔族殲滅(過去)
- 当事者: フランメ vs 魔族の追手
- 発生理由: 魔族がフランメとフリーレンを殺そうとしたため
- 結果: フランメが魔力を制限して油断させ、瞬殺した
第22話 服従の天秤
フリーレンとアウラの魔力対決(服従の天秤)
- 当事者: フリーレン vs 断頭台のアウラ
- 発生理由: アウラの魔法「服従の天秤」による勝負
- 結果: フリーレンが魔力制限を解除してアウラを圧倒し、アウラを自害させた
第23話 勝利と弔い
シュタルクの気絶
- 当事者: 庭師 vs シュタルク
- 発生理由: シュタルクが斧を持った庭師を敵と勘違いして過剰に驚いたため
- 結果: シュタルクが気絶した(単なる誤解による自爆)
雪山での遭難
- 当事者: 自然(吹雪) vs フリーレン一行
- 発生理由: 冬の北部の厳しい気候のため
- 結果: シュタルクが倒れ、一行は遭難しかけたが、避難小屋へ向かうことで生き延びた
第25話 剣の里
山の主との戦闘
- 当事者: フリーレン一行 vs 山の主(魔物)
- 発生理由: 剣の里周辺に出現する魔物討伐の依頼を受けたため
- 結果: 一行が協力して山の主を討伐した
第26話 戦士への贈り物
服を溶かす薬事件
- 当事者: フェルン vs フリーレン
- 発生理由: フリーレンがシュタルクへの誕生日プレゼントとして「服だけを溶かす薬」を選んだことに対し、フェルンが怒ったため
- 結果: フェルンが薬をフリーレンにかけて全裸にし、プレゼント案は却下された
故郷での魔族襲撃(過去)
- 当事者: 魔族 vs シュタルクの故郷(シュタルク、シュトルツ含む)
- 発生理由: 魔族による襲撃
- 結果: 故郷は壊滅したが、シュタルクは兄によって逃がされ生き延びた
第27話 平凡な村の僧侶
底なし沼からの救出
- 当事者: 底なし沼 vs ザインの兄
- 発生理由: 不明だが、ザインの兄が沼にはまっていた
- 結果: フリーレンが魔法で引き上げ救出した
シュタルクの蛇噛まれ
- 当事者: 毒蛇 vs シュタルク
- 発生理由: シュタルクが毒蛇に噛まれたため
- 結果: シュタルクが重体となったが、ザインの解毒魔法により完治した
ポーカー勝負
- 当事者: シュタルク vs ザイン vs 村長
- 発生理由: シュタルクがザインを冒険に誘ったが、ポーカー勝負で決めることになったため
- 結果: シュタルクは身包みを剥がされて敗北し、村長の一人勝ちとなった
展開まとめ
第18話 不死の軍勢
伯爵の回復と判断の転換
シュタルクとフェルンは、負傷したグラナト伯爵を街の教会へ運び込み、治療を受けさせた。伯爵は一命を取り留め、フリーレンの行動についても魔族による犯行であったと理解し、彼女の判断が正しかったと認めた。過去に勇者一行がこの街を救った因縁にも触れ、断頭台のアウラがかつての敵であったことを語った。
服従の天秤という魔法
伯爵は、七崩賢・断頭台のアウラが用いる魔法「服従の天秤」の仕組みを説明した。この魔法は、天秤に術者と対象の魂を載せ、魔力の重さで優劣を決め、劣った側を服従させ操るものである。強大な魔力を持つアウラに対抗できた者は過去にほとんどおらず、意志の強さによる抵抗も一時的に過ぎなかった。
首なしの鎧兵の正体
伯爵はさらに、アウラが操る不死の軍勢の正体を明かした。それは、意志を持つ頭部を切り離し、胴体のみを利用した人間の亡骸であった。英傑であっても意志が邪魔になるため、合理的に排除された結果であり、鎧兵たちは完全な操り人形となっていた。
フリーレンとアウラの再会
一方、街の郊外の平原では、フリーレンが断頭台のアウラと対峙していた。八十年ぶりの再会であり、アウラは大量の首なし鎧兵を従え、数の優位を誇示した。フリーレンは軍勢の異様さと残虐性を指摘し、ここで決着をつける必要性を認識した。
不死の軍勢との戦い
フリーレンは鎧兵たちを力で破壊するのではなく、解除魔法によって魂を解放し、亡骸を静かに倒していった。これは魔力消費の激しい回りくどい方法であったが、過去にヒンメルから咎められた経験を踏まえた選択であった。アウラはその異例の戦い方に驚愕した。
魔族への断絶的理解
ヒンメルの死を当然の事実として受け止めるアウラの言葉を受け、フリーレンは魔族との決定的な価値観の違いを再認識した。彼らは他者の死に情や意味を見出さず、理解し合えない存在であると結論づけ、容赦なく殺すべき相手であると静かに断じた。
第19話 急襲
教会内の状況確認とシュタルクの決断
シュタルクは教会で負傷した腕の具合を確かめ、動ける状態に戻りつつあることを確認した。神父から教会にも結界が施されていると聞いたうえで、ここに隠れて待つだけでは事態が収まらないと判断し、動く意思を示した。
避難誘導の準備と伯爵とのやり取り
シュタルクは伯爵に対し、街の人々を避難させる必要を訴え、強引にでも進めるよう迫った。伯爵はシュタルクの状態を見て不安を口にしたが、シュタルクは自分が動くことを前提に話を進めた。
城壁付近での異変察知
城壁付近でフェルンと行動した際、血の痕がきっかけとなり異変が意識された。フェルンは「血から魔力がする」ことを告げ、危険が近いと判断した直後、攻撃が発生した。
フェルンへの急襲と拘束
突如として血の鞭が回り込み、フェルンは貫かれたうえで持ち上げられ、壁へ叩きつけられた。フェルンはそのまま血の鞭で釘付けにされ、身動きを封じられた。
シュタルクとリーニエの交戦開始
シュタルクの前にリーニエが現れ、魔力で武器を作り出しながら斬りかかった。シュタルクは戦斧で受けたが勢いに押され、城壁を壊して外へ吹き飛ばされる形となった。対峙したシュタルクは、リーニエの得物と動きに見覚えを示し、師匠の技であると口にした。
リュグナーの言動とフェルンの反撃
フェルンを拘束したリュグナーは、隠匿や探知に関する言葉を向けつつ、質問のために即座のとどめを避ける態度を見せた。フェルンは沈黙を保ちながらも機を逃さず、杖を呼び戻して血の鞭を破壊し、背後を取って杖を突きつけた。フェルンは至近距離で心臓を撃ち抜けると告げ、主導権を奪う形となった。
アウラの分析とフリーレンへの到達
別の場面でアウラは、人間側の「魔族を殺す魔法」について言及し、それが呪いめいた性質を持つこと、そして解析が進んだ経緯を語った。さらに過去の経験を手繰り寄せるようにして、相手がフリーレンであることを思い出し、その名を口にした。
魔法への執念の応酬
フェルンは魔法に人生を捧げてきたという言葉に対し、自分も同じであると返した。直後、強い魔法の衝突を示す描写が続き、急襲の局面が一気に戦闘へ移行していった。
第20話、師匠の技
リュグナーの防御反応とフェルンの観察
フェルンの放った攻撃魔法は、リュグナーの血の鞭を砕きつつ急所へ迫った。リュグナーは咄嗟に新しい血の鞭で盾を作って身を庇い、反射的な防御で致命傷を避けた。フェルンはその反応を見て、防御の成立と心臓の弱点を言い当てた。
血を操る魔法の全力攻勢
リュグナーはフェルンの力量を認める素振りを見せつつ、「血を操る魔法」を宣言して血塊を枝分かれさせ、多数の血の鞭で四方から襲わせた。城壁上では血の鞭と攻撃魔法が激しくぶつかり、爆発音と魔力の飛散が続いた。
リーニエの油断とシュタルクの再起
城壁の外でリーニエは、倒れて動かないシュタルクを見て戦いの終わりを口にし、観戦するように腰を落とした。だがシュタルクは起き上がり、「まだ終わってねぇ」と告げて構え直した。リーニエも興味を示し、戦いを継続した。
フェルンの手数とリュグナーの焦り
フェルンは間合いを詰めながら、正面だけでなく多方向からの攻撃に切れ目なく対応し、血の鞭を次々と撃ち砕いた。リュグナーは血の盾や血の刃で受け止め、通路や塔の周辺へと位置を変えながら対抗したが、手数で押されていく感覚に脅威を強めた。
模倣の正体
城壁下の交戦で、シュタルクはリーニエの武器さばきに「師匠の技」を見た。リーニエは、相手が動くときの体内の魔力の流れを読み取り記憶し、動きを模倣できると語ったうえで、自分が戦士アイゼンの動きを模倣していると明かした。さらに、屋敷で初めてシュタルクの動きを見た時点で、かつて記憶した「最強の戦士」と同じ動きだと確信したとも述べた。
「立っている」ことの意味
追い詰められ、倒れかけたシュタルクの脳裏に、アイゼンの稽古がよみがえった。アイゼンは、どれほどぼろぼろでも倒れることは許さず、立ち上がった時点で「まだ負けていない」と告げ、最後まで立っていた者が勝つのだと言い切った。シュタルクはその言葉を支えに、再び立ち上がった。
真似事の軽さと決着
シュタルクは、リーニエの再現が「重さ」に欠けると断じ、師匠の技はもっと重かったと指摘した。リーニエは「模倣する魔法」を掲げて仕掛け、両者は正面から斬り結んだ。シュタルクは踏み込みと体重を乗せた一撃を通し、技名を叫んで決め切った結果、リーニエは黒い粒子へと変わって消えていった。
一瞬のよそ見と「魔族を殺す魔法」
リーニエの気配が途切れたことにリュグナーは気づき、城壁下へ視線を向けて名を叫んだ。その一瞬の隙に、上空に浮いたフェルンが杖を構え、決め技として「魔族を殺す魔法」を詠唱した。最大出力の光線がリュグナーを貫き、攻撃の勢いで吹き飛ばされたリュグナーは石壁へ叩きつけられていった。
第21話 卑怯者
敗北を悟るリュグナー
城壁に打ちつけられたリュグナーは、フェルンの放った「魔族を殺す魔法」により致命的な損傷を負い、自身の敗北を受け入れた。その状況でもなお、彼はアウラがフリーレンと対峙している戦場に希望を託し、アウラの優位は揺らがないと語った。
勇者なき現在と正面戦闘の幻想
リュグナーは、かつてアウラが撤退したのは勇者一行が存在したからであり、今はその庇護がない以上、正面から戦えば魔力で勝るアウラがフリーレンを打ち倒すと断じた。しかしフェルンは、その見立てを即座に否定し、フリーレンは魔族と正面から力比べをするような戦い方は決して選ばないと断言した。その言葉は、リュグナーに微かな違和感を抱かせた。
魔力切れを起こさない理由
フェルンが激戦の中でも魔力切れを起こさない事実に思考を巡らせたリュグナーは、ついにその理由に思い至った。フェルンが魔力を抑え、相手に錯覚を与え続けていた可能性に気づいた彼は、それを「卑怯」と評した。だが、その非難はフェルンには届かなかった。
卑怯者という言葉の意味
フェルンは、魔力を制限し欺く戦い方こそ、フリーレンが最もよく理解している戦術であると静かに告げた。そしてその言葉どおり、ためらいなく追撃の魔法を放ち、リュグナーにとどめを刺した。卑怯者という言葉は、魔族を確実に仕留めるための合理性として、そのまま勝敗を決定づける結末へと収束した。
エルフの集落の惨状
フランメは、魔王軍によって壊滅したエルフの集落を訪れた。そこには玉座のバザルトの死体があり、軍勢は既に退けられていた。瀕死のエルフが一人残されており、その正体は幼いフリーレンであった。バザルトを討ったのはフリーレン自身であった。
正面戦闘への否定
フランメは、魔族と正面から戦ったフリーレンの行動を「くだらない」「とんだ馬鹿だ」と切り捨てた。強大な魔力を持ちながら、真正面から戦う選択をしたこと自体が愚かであると断じたのである。集落を守れなかった現実を前に、フリーレンは言葉を失っていた。
逃げるという選択
フランメは、自分の立場なら迷わず逃げていたと語った。守れなかったことを悔やむフリーレンに対し、生き延びること自体が次につながるのだと示す発言であった。フリーレンはその言葉を理解しきれず、フランメに降ろしてほしいと頼む。
才能の見抜きと弟子入り
フリーレンは、フランメが自分より遥かに強い魔法使いであることを直感的に見抜いた。その洞察力と魔力を前に、フランメはフリーレンの才能を認め、一方的に弟子にすると宣言した。フランメはフリーレンを背負い、その場を離れ始める。
魔族の追手の出現
そこへ魔族の追手が現れた。彼らは、エルフ殲滅を魔王から命じられており、人間であるフランメの命には価値がないと告げる。そしてフリーレンを置いていけば見逃すと条件を突きつけた。
偽りの従順と不意打ち
フランメは一瞬、その要求を受け入れる素振りを見せた。油断した魔族に対し、次の瞬間、容赦ない魔法攻撃を放つ。魔族は反応する間もなく消滅し、その場には痕跡すら残らなかった。
魔力制限という欺瞞
フランメは、討たれた魔族たちが格上の卓越した魔法使いであったと語った。しかし彼らは、ほんの些細な油断によって命を落としたのである。フリーレンは、フランメが体外に放出する魔力を制限し、相手に強さを誤認させていたことを見抜いた。
教えの核心
フランメはその指摘を肯定した。魔力を抑え、弱く見せ、相手を油断させる。それこそが魔族を欺き、確実に殺すための手段であると示されたのである。この瞬間、フリーレンが後に貫く戦い方の原点が形作られた。
卑怯な戦い方の肯定
フランメは、自身の戦い方を「誇り高き魔法を愚弄した卑怯で最低な方法」であると断じつつも、それが魔族を欺いて殺すために必要な手段であると語った。相手に魔力の誤認をさせ、不意を突いて仕留める戦いは、効率と確実性を最優先した合理的な選択であった。
修行開始の宣言
時が経ち、フリーレンの傷が癒えたことで、フランメは修行の開始を告げた。フリーレンが魔族を根絶したいほど憎んでいること、そして魔法そのものを好んでいることを口にすると、フランメはその両方に同意し、価値観を共有していることを示した。
魔力制限という修行内容
修行の核心は、体外に放出する魔力を十分の一以下に抑え続けることと、並行して基礎的な魔力量を高めていくことにあった。これは誰にでもできる修行ではあるが、長期間続けるには強い意志と才能が必要な方法であった。
一生をかけた欺瞞
フリーレンが魔力制限をどれほど続けるのか問いかけると、フランメは自分と同じくらいだと答え、さらに「一生だ」と断言した。フリーレンは一生をかけて魔族を欺き続ける存在になるのだと、その覚悟と道筋が示された。
現在への回帰とアウラとの対峙
場面は現在へ戻り、フリーレンはアウラと向かい合っていた。外見上はアウラの放つ魔力が圧倒的に勝っており、アウラはリュグナーを失ったことを惜しみつつも、フリーレンを討てば戦果として十分だと語った。また、不死の軍勢を解放したことで大量の魔力を消費したフリーレンに対し、その消耗状態で自分と戦って問題ないのかと問いかけ、余裕を見せるのであった。
第22話 服従の天秤
服従の天秤とアウラの本質
フリーレンは大魔族アウラと対峙し、服従の天秤という魔法の性質を見極めていた。天秤は互いの魂を量り、魔力が上回る者が相手を服従させる仕組みである。アウラは五百年以上生き、人生の大半を鍛錬に費やしてきた大魔族であり、その体外に溢れる魔力だけで多くの情報が伝わっていた。魔族は魔力を隠さず、また隠せない存在であり、フリーレンはその在り方を「哀れだ」と評した。
魔族が魔力を制限しない理由
場面は回想へ移り、フリーレンは師フランメに、なぜ魔族は常に魔力を制限しないのかと問うていた。フランメは、魔族にとって魔力は人における地位や財産と同じであり、尊厳そのものだと語った。組織をまとめるには秩序と、それを体現する強者が必要であり、魔族社会では「強い者が偉い」という価値観が支配している。そのため魔力を誇示することに意味があり、制限するという発想自体が存在しないのだと説明した。
魔力に縛られる存在としての魔族
フランメは、人が地位や財産に縛られるように、魔族は魔力に縛られていると語り、その姿を哀れんだ。そしてフリーレンに、魔族ではなく人であったからこそ欺くことができるのだと告げた。フリーレンが魔力の制限を始めてから三年が経過しており、その選択が正しかったことをフランメは確信していた。
五十年後の問いと後悔なき教え
さらに五十年の時が流れ、魔力制限が自然なものとなった頃、老いたフランメはフリーレンに魔法が今も好きかと尋ねた。かつては即答できた問いに、フリーレンは曖昧な返事を返す。フランメは、自身が教えてきたのは戦いと復讐のための魔法だけだったと振り返るが、それを後悔はしていなかった。フリーレンの長い寿命なら、いつか魔王を倒す高みに至れると信じていたからである。
花畑を出す魔法の記憶
フランメは突然、自身の墓を花畑で飾ってほしいと頼み、最も好きな魔法が綺麗な花畑を出す魔法だと語った。それは幼い頃、両親に教えられた魔法であり、魔法を好きになった原点であった。フリーレンはその魔法を教えてほしいと願い、フランメは応じる姿勢を見せた。
目立たず生きるという教え
フランメはフリーレンに、歴史に名を残そうと考えるな、目立たず生きろと諭した。そして、もし歴史に名を残すとすれば、それは魔王を討つときだと告げた。その言葉は、フリーレンの歩む道と魔力を欺く生き方を静かに定めるものであった。
花畑の魔法と静かな隠遁生活
フリーレンはフランメの墓を、綺麗な花畑を出す魔法で埋め尽くしていた。その後も町から離れた森で、目立たぬよう一人で魔法の修行を続けながら暮らしていた。狩りや自給の生活を繰り返し、長命な魔法使いとして静かな時間を積み重ねていた。
勇者一行の訪問
その森に「長く生きた魔法使いがいる」という噂を聞きつけ、ヒンメル、ハイター、アイゼンの三人がフリーレンを訪ねてきた。突然の来訪に対し、フリーレンは警戒しつつも応対した。
魔力評価と違和感
ハイターはフリーレンの魔力を見て、自身の五分の一ほどだと評価し、「まあまあ」と口にした。その言葉にフリーレンは内心不快感を覚え、自分のような魔法使いに用はないだろうと、一行を帰そうとした。
ヒンメルの直感
しかしヒンメルは、フリーレンがこれまで出会ったどの魔法使いよりも強いと断言した。理由を問われても、ヒンメルは「なんとなく」としか答えなかったが、その言葉はフリーレンの心に残った。
旅立ちの決断
最終的にフリーレンはヒンメルの一行に加わることを選び、勇者たちと共に魔王を倒す旅へ出る決意を固めた。こうして、後に語り継がれる冒険の始まりが描かれた。
魂を賭した対峙
フリーレンとアウラは「服従の天秤」に互いの魂を乗せ、勝敗を魔力の総量で測る局面に入った。アウラは、フリーレンの魔力は優秀ではあるが自分には及ばないと判断し、勝利を確信していた。
確信と宣告
天秤の結果を前に、アウラは自らの勝利を疑わず、フリーレンの首を落とすと宣言した。だが、その直後、天秤がフリーレン側へ傾き始める異変が生じた。
魔力制限の告白
フリーレンは、自身が長年にわたり魔力を制限して生きてきた事実を明かした。制限は常態化しており、不安定さや揺らぎは外から見抜けない状態であったと語られる。
理解できない理屈
アウラはその説明を否定し、魔力制限など信じられないと反発した。フリーレンは、それが馬鹿げた行為に見えるとしても、魔族に勝つための選択であったと静かに述べた。
千年の差
五百年以上生きた大魔族であることを誇るアウラに対し、フリーレンは自らが千年以上生きた魔法使いであると告げ、魔力の制限を解放した。天秤は完全にフリーレン側へ傾いた。
服従の命令
服従の天秤に支配されたアウラは、フリーレンの命令に逆らえなくなった。「アウラ、自害しろ」という言葉に抗おうとするも、身体は従ってしまう。
終焉
涙を流しながら現実を否定する言葉を漏らしつつ、アウラは自ら剣を取り、首を落として命を絶った。戦いはフリーレンの勝利で終結した。
第23話 勝利と弔い
勝利後の祈りと再会
大魔族アウラとの決着後、フリーレンは「服従の天秤」に操られて倒れた英雄たちの亡骸に祈りを捧げていた。そこへフェルン、シュタルク、グラナト伯が到着し、アウラ討伐の事実を知ったグラナトは強い驚きを示す。
不問の宣告と感謝
フリーレンは再拘束を警戒して離れようとするが、シュタルクから「伯爵はすべて不問にする」と告げられ、足を止める。グラナトは、激戦にもかかわらず操られていた英雄たちの亡骸が丁重に扱われていることに感謝し、北側諸国の英傑への敬意を述べる。
仲間への労い
フリーレンはフェルンとシュタルクに、リュグナーたちを倒したことを称え「偉い」と評価する。二人は満身創痍ながら褒め言葉に喜ぶが、同時にフリーレンから「ボロボロでなければもっと良かった」と指摘される。
褒美としての魔導書
城に招かれた一行は、グラナト家に伝わるフランメの魔導書を褒美として受け取る。しかしそれは偽物であり、フリーレンはその事実を承知の上で「趣味」として受領する。
緊張と緩和
グラナトは堅苦しい言葉遣いをやめようと提案するが、フリーレンは過去の経験を理由に断る。場に緊張が走る中、斧を持った男が現れシュタルクが過剰に反応するが、男は庭師であり、用件は作業報告に過ぎなかった。驚きすぎたシュタルクは気絶する。
街での弔いと療養
一行は街で歓迎を受け、治療を施され、住民とともに英雄たちを弔う時間を過ごす。やがて旅立ちの準備が整い、再び魔王城のある大陸最北端のエンデを目指すこととなる。
北部情勢と資格の話
門まで見送るグラナトから、北部高原は情勢悪化により往来が制限され、冒険者にも一級魔法使いの同行が必要だと告げられる。フリーレンはその資格制度自体を知らず、フェルンがすでに三級認定を受けていることが語られる。
次なる目的地
北側諸国最大の魔法都市オイサーストで一級試験を受けられると知り、一行はそこを目指すことを決める。フリーレンは基準が頻繁に変わることに不満を漏らす。
冬の警告
旅立ち直後に雪が降り始め、フリーレンは北の冬の厳しさを強調する。魔王軍との戦いで最も多くの命を奪ったのは冬であると語り、油断すれば死に至ると警告する。
吹雪と迷走
シュヴェア山脈へ向かう途中、吹雪の中で一行は道に迷う。フリーレン自身も辿った道を見失い、シュタルクは雪中で倒れてしまう場面で物語は次へと続く。
第24話 エルフの願望
吹雪の中での遭難
勇者ヒンメルの死から二十八年後、北側諸国デッケ地方の雪山において、フリーレン、フェルン、シュタルクの三人は激しい吹雪に見舞われ遭難した。寒さで意識を失いかけたシュタルクを、フェルンが必死に担いで進み、フリーレンの判断で麓にある避難小屋を目指すこととなった。
避難小屋と武道僧クラフトとの出会い
ようやく辿り着いた避難小屋には先客がおり、上半身裸で身体を動かし体温を保つエルフがいた。彼は武道僧(モンク)のクラフトと名乗り、吹雪の中で火種を失い、この小屋で命を繋いでいたと語った。火を起こし、三人は小屋に留まって暖を取ることになる。
シュタルクの回復とクラフトの人物像
体温が下がったシュタルクは、クラフトの人肌で温められ回復する。目覚めたシュタルクは、その鍛え抜かれた肉体から、クラフトが名のある武道僧であると直感する。クラフトは寡黙ながらも面倒見の良い人物であり、自然体で三人を受け入れていた。
半年に及ぶ足止め
吹雪が長引き、フリーレンはこの状況で山脈を越えるのは自殺行為だと判断し、小屋で冬を越す決断を下す。こうして彼らは半年もの間、避難小屋で共同生活を送ることになった。
エルフ同士の距離感
ある日クラフトはフリーレンに、自分のことを知っているかと問いかける。フリーレンは知らないと答え、クラフトもまた彼女の過去に関心を示さなかった。長命なエルフ同士にとって、名声や過去は容易に風化するものであり、それが彼らの距離感であることが語られる。
フェルンへの贈り物と信仰の話題
冬が終わりに近づいた頃、クラフトは感謝の印として、自作の木彫りのペンダントをフェルンに託す。話題は女神への信仰へと移り、フリーレンは、天地創造の女神が歴史の中で実在を示したことはないと語る。
クラフトの信仰と願望
クラフトは、かつては女神を信じていなかったが、今は心から信じていると語る。自らの成してきた偉業や正義を知る者が皆死に絶えた今、死後に女神に認められる存在であってほしいと願っているのだと明かす。それは事実ではなく願望に過ぎないと、フリーレンは静かに指摘する。
過去の回想とハイターの言葉
「誰かに褒められること」を巡るクラフトの言葉は、フリーレンにかつての旅を思い出させた。ヒンメル一行と旅していた頃、僧侶ハイターもまた、フリーレンの努力と在り方を理解し、彼女を評価していた。フリーレンは、すでにその役目を果たしてくれた者がいると悟る。
天国という答え
クラフトに対し、フリーレンは「今は天国にいるよ」と静かに告げる。それは信仰の肯定でも否定でもなく、彼女なりの誠実な返答であった。
別れと再会の約束
雪解けとともに四人は避難小屋を出発し、やがてクラフトは別の道を選び去っていく。今生の別れではない、何百年後かにまた会えるだろうと語るクラフトに、フリーレンは穏やかに同意する。長命なエルフ同士の別れは、終わりではなく、ただの通過点に過ぎなかった。
第25話 剣の里
冒険の始まりと勇者の剣の記憶
回想として、勇者ヒンメル一行が王からわずかな路銀を受け取り旅立った場面が描かれた。ヒンメルの持つ剣が「勇者の剣」と噂される一方、ハイターはそれを偽物と断じる。剣は過去に魔物退治の礼として受け取ったものであり、幼少期のハイターから「偽物の剣では偽物の勇者にしかなれない」と言われたことが、ヒンメルが勇者を志す動機となっていた。
吹雪の山越えと剣の里への到達
現在に戻り、フリーレン一行は北側諸国シュヴェア山脈を吹雪の中で進み、目的地である剣の里へ向かった。吹雪が弱まると里が姿を現し、49代目の里長が一行を迎える。フリーレンは里長の若さに言及し、この里がかつて勇者の剣を守ってきた場所であることが語られた。
勇者の剣と里の役目
里長の説明により、聖域に刺さった勇者の剣は歴代の英雄でも抜けなかったが、80年前に勇者ヒンメルが引き抜いたと伝えられていることが明かされた。一方で、先々代の里長はフリーレンと「半世紀後に再訪する」約束を交わしており、その遺言として、周辺に定期的に出現する魔物の討伐が依頼される。
山の主との戦闘
フリーレン一行は里周辺の魔物を討伐していく過程で、洞窟前に魔物が集まっていることに気づく。山の主が出現し、シュタルクは一度打ち倒されるが、フリーレンの魔法とフェルンの援護により戦況は逆転する。最終的にフリーレンが山の主を討ち、依頼は達成された。
洞窟の奥の真実
洞窟の奥には勇者の剣が依然として刺さったまま残されていた。魔物たちが集まっていた理由は、剣を破壊しようとする衝動に駆られていたためであると説明される。ここでフリーレンは、ヒンメルが実際にはこの剣を抜いていなかった事実を語り始める。
偽物の勇者という選択
回想の中で、ヒンメルは勇者の剣を抜けなかったにもかかわらず、「偽物の勇者でも魔王を倒す」と語り、実際に剣に頼らず世界を救ったと明かされる。その事実が語り継がれていないのは、英雄像にそぐわないために隠された結果であるとフリーレンは述べた。
剣の里を去る一行
里長は先々代の遺言を果たしてくれたことへの感謝を述べ、再び半世紀後の再訪を口にする。フリーレン一行は剣の里を後にし、次なる旅路へと歩み出した。
第26話 戦士への贈り物
雨の中の静かな始まり
北側諸国アペティート地方の町に到着したフリーレン、フェルン、シュタルクは、雨の降る中で束の間の休息を取っていた。町に宿を取り、夜まで自由行動となる。
シュタルクの誕生日とフェルンの憤り
宿でフェルンは、今日がシュタルクの18歳の誕生日であることをフリーレンから聞かされる。事前に知らせなかったことを咎め、フェルンは強い不満を示す。
とっておきの贈り物の正体
フェルンが誕生日プレゼントを尋ねると、フリーレンは「とっておき」として、服だけを溶かす薬を見せる。男はこういうものを喜ぶという師匠譲りの認識を、得意げに語った。
下品な薬への制裁
フェルンはその薬をフリーレンの頭から浴びせ、下品だとして強く叱責する。服を溶かされ全裸になったフリーレンは、結果的に贈り物を失い、代案を考えることになる。
フェルンの単独調査
フェルンは直接本人に探りを入れるため、シュタルクを探して町へ出る。人助けをして回るシュタルクの評判を聞き、彼の人柄を再認識する。
幻滅と理解
雲を見て無邪気な感想を漏らすシュタルクの姿を目撃し、フェルンは一瞬幻滅する。しかしそれは色欲ではなく幼さゆえだと理解し、静かに受け止める。
誕生日という概念の欠落
フェルンが誕生日だと告げても、シュタルクは贈り物をもらう発想自体を持っていなかった。故郷では誕生日を祝われた記憶がなく、当たり前の行事ではなかったと語る。
兄と父の記憶
シュタルクは幼少期を回想する。父は兄シュトルツを誇りとし、自分を失敗作のように扱っていた。だが兄だけは修行を褒め、寄り添ってくれた存在だった。
魔族襲撃の真実
故郷が魔族に襲われた際、兄を見捨てて逃げたと思い込んでいた記憶は、実際には兄に逃がされたものだった。シュタルクは自らを卑下していた過去と向き合う。
戦士としての評価
フェルンは過去など関係ないと告げ、自分が見てきた戦士シュタルクは一度も逃げなかったと断言する。そして共に誕生日プレゼントを選びに行こうと促す。
等身大の贈り物
高価すぎる腕輪は退けられ、身の丈に合った腕輪が選ばれる。フェルンは実用性と気持ちを重んじた贈り物を決める。
宿で待つ大きなハンバーグ
宿に戻ると、フリーレンが馬鹿みたいに大きなハンバーグを用意して待っていた。誕生日といえばこれだと語り、師匠アイゼンとの思い出を明かす。
戦士を労う風習
そのハンバーグは、アイゼンの故郷で精一杯戦った戦士を労うための贈り物であり、誕生日の象徴でもあったと語られる。
兄との重なる記憶
シュタルクは、かつて兄シュトルツが内緒で誕生日にハンバーグを作ってくれた記憶を思い出す。失われたと思っていた温かな記憶が蘇る。
静かな肯定
料理の味を問われ、シュタルクは短く「うまい」と答える。その一言に、これまでの時間と想いが凝縮されていた。
変わらぬ日常への回帰
食事の後、フリーレンは懲りずに服だけ溶かす薬の話を持ち出すが、フェルンに再び釘を刺される。三人の旅は、ささやかな温もりを抱えたまま続いていく。
第27話 平凡な村の僧侶
アルト森林での邂逅と後悔の独白
北側諸国アルト森林にて、フリーレン一行は一人の男と出会った。男はかつて冒険者に憧れ、親友と小さな冒険を重ねていたが、大人になるにつれ夢を手放した過去を語る。親友から冒険者への誘いを受けたものの、その手を取らなかった選択を、十年以上経った今も悔やみ続けていた。
底なし沼とフリーレンの魔法
会話の最中、男は底なし沼に沈みかけ、助けを求める。フリーレンは渋りつつも、時間をかけて適切な魔法を思い出し、男を救出した。礼として村へ誘われるが、物資補充を優先し一行は別れを選ぶ。
毒蛇事件と村への引き返し
道中、シュタルクが毒蛇に噛まれ、鼻血などの症状が現れる。気合で何とかなるという本人の主張とは裏腹に容体は悪化し、一行は先ほどの村へ戻ることとなった。
僧侶ザインの圧倒的治癒
村の神父は既に手遅れだと告げるが、弟のザインなら可能性があると語る。現れたザインは一瞬で毒を治療し、シュタルクを救った。フリーレンは、その治癒が聖都で最優秀の司祭に与えられる聖印の判断を超えるものであり、ザインが天性の回復の才を持つと見抜く。
夢を閉ざした平凡な僧侶
神父は、かつて冒険者を夢見ていたザインが、今は平凡な村の僧侶として日々を繰り返していることを語り、彼を村から連れ出してほしいと願う。フェルンとシュタルクは賛同するが、フリーレンは同族嫌悪にも似た感情から、勧誘に迷いを抱く。
ポーカー勝負と拒絶
シュタルクは単独でザインを誘うが、酒場でのポーカー勝負に持ち込まれ、身包みを剥がされて敗北する。ザイン自身も結果的に損をし、村長の一人勝ちとなる。ザインは冒険への未練を否定し、勧誘を拒む。
ヒンメルの記憶と同じ言葉
ザインの言葉に触れ、フリーレンはかつてヒンメルに誘われた日の記憶を思い出す。過去を理由に断った自分に対し、「今の話をしている」と言ったヒンメルの言葉を、今度はフリーレン自身がザインに向けて投げかける。
意地でも仲間に誘う決意
それでもザインは理解を拒む。フリーレンは「だから嫌いだ」と率直に言い放ち、その上で意地でも仲間に誘うと宣言する。理解不能な論理に戸惑うザインを前に、フリーレンは強い意志で一歩を踏み出した。
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