- リムールバードで行方不明者を捜索! 盗賊を捕まえた竜馬が考えたこと
- 新人冒険者の野営教習会。竜馬の生活環境が快適すぎる
- 新人同士の衝突を調停。竜馬はもう指導する側になっている
- 教官同士の模擬戦。獣人族のハワードを圧倒してしまう
- 竜馬を恐れる人もいれば、魔法を真似したがる人もいる
- 盗賊討伐の許可が出る。ギルドマスターは竜馬の覚悟を認めた
- クリーナースライムが美容にも役立つ!? また新しい使い道が見つかった
- ストーンスライムとウィードスライムが登場。まだまだ種類が増える
- 普通のキノコを栽培したらランニングマッシュが大量発生(笑)
- 公爵家への新年の挨拶。スーツを仕立てて宝石まで用意する
- 行方不明になった運送業者。高額な捜索依頼を竜馬が格安で引き受ける
- リムールバードたちが可愛らしい。それぞれに個性があるのがよい
- 探し人は見つからないのに、怪しい盗賊たちを発見してしまう
- 盗賊を尋問すると、行方不明者を襲って街道の下に放置していた
- 盗賊捕縛の功績まで獲得。格安の人探しが大仕事になってしまった
- 盗賊になった理由を聞いて、竜馬は雇用のことまで考え始める
- 借金奴隷を雇うという選択。竜馬の商売が新しい段階へ進みそう
- まとめ|スライム研究も人助けも止まらない。竜馬の世界がさらに広がった
- ストーリー・プロット
- 主要な転換点
- リョウマを中心とした人物関係の変化
- 主人公の認識と周囲の評価
- 新人教習とキノコ栽培
- 模擬試合と戦闘能力
- 従魔研究と新種
- 行方不明者の捜索
- 奴隷制度と人材
- 4章12話 食料調達
- 4章13話 仕事と評判
- 4章14話 トラブル発生
- 4章15話 収穫
- 4章16話 内覧会とティーブレイク
- 4章17話 リーダーは見た1
- 4章18話 リーダーは見た2
- 4章19話 リーダーは見た3
- 4章20話 試合の後
- 4章21話 帰路に就いたが・・
- 4章22話 ギルドマスターの決断
- 4章23話 異世界も年末近くは忙しい
- 4章24話 一点豪華主義
- 4章25話 宝石の謎
- 4章26話 魔獣適性と過去の偉業
- 4章27話 診断結果と新たなスライム
- 4章28話 教会のお約束
- 4章29話 異変
- 4章30話 捜索依頼
- 4章31話 宿場町
- 4章32話 似合わない酒場
- 4章33話 リムールバードの活躍
- 4章34話 従魔達の活躍
- 4章35話 盗賊の本音
- 4章36話 下山
- 4章37話 罪と罰・・・・・・の後
- 4章38話 未来のために
- 4章 12話 食料調達
- 4章 13話 仕事と評判
- 4章 14話 トラブル発生
- 4章 15話 収穫
- 4章 16話 内覧会とティーブレイク
- 4章 17話 リーダーは見た 1
- 4章 18話 リーダーは見た 2
- 4章 19話 リーダーは見た 3
- 4章 20話 試合の後
- 4章 21話 帰路に就いたが……
- 4章 22話 ギルドマスターの決断
- 4章 23話 異世界も年末近くは忙しい
- 4章 24話 一点豪華主義
- 4章 25話 宝石の謎
- 4章 26話 魔獣適性と過去の偉業
- 4章 27話 診断結果と新たなスライム
- 4章 27話 診断結果と新たなスライム
- 4章 29話 異変
- 4章 30話 捜索依頼
- 4章 31話 宿場町
- 4章 32話 似合わない酒場
- 4章 33話 リムールバードの活躍
- 4章 34話 従魔達の活躍
- 4章 35話 盗賊の本音
- 4章 36話 下山
- 4章 37話 罪と罰……の後
- 4章 38話 未来のために
- 閑話 貴族の裏話
- 特別書き下ろし・知人の知人と竹林の悪癖
物語の概要
■ 作品概要
主人公のリョウマ・タケバヤシは、毒虫の原で行われている新人冒険者向けの野営教習会に教官として参加している。物語開始時、リョウマは教習2日目を迎え、自由時間を利用した食料調達やキノコ栽培・菌床栽培の検討を行っている。何をきっかけに状況が変わるのかというと、ブラッディースライムを用いた毒や病原菌に対する抗体研究の進展、教官同士の模擬試合での実力発揮、そして行方不明者ペドロの捜索・救出劇である。
最終的にリョウマは、ペドロを救出した後に神界でウィリエリスやキリルエルと対話し、自身の過去や生き方を見つめ直した。
ギムルへ戻ってからは、受けてきた幸せを周囲へ返すため、店を発展させながら将来的に立場の弱い者にも働く機会を作りたいと考え、カルムと今後の雇用方針について話し合った。
■ 主要キャラクター
リョウマ・タケバヤシ
- 立場・所属: バンブーフォレスト店主、従魔術師、冒険者。
- 主人公との関係: (本人)。
- この巻での主な役割: 野営教習会の教官役、ブラッディースライムの抗体研究、行方不明者の捜索・救出。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 毒虫の原での教習で教官を務め、ブラッディースライムの抗体生成を発見した。また、教官同士の模擬試合で実力を示し、リムールバードやスライムを駆使して行方不明となったペドロを救出した。
ロッシュ
- 立場・所属: 冒険者、野営教習会のリーダー。
- 主人公との関係: 教習会の同僚・先輩。
- この巻での主な役割: 野営教習会の全体指揮、教官役の取りまとめ。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 新人冒険者向けの野営教習会でリーダーを務め、リョウマを教官として迎えて指導や助言を行った。
キリルエル
- 立場・所属: 戦と断罪の女神。
- 主人公との関係: 神界で対話した神。
- この巻での主な役割: 神界でのリョウマへの助言。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 神界を訪れたリョウマと対話し、戦いや生き方について語り合って彼の考えに影響を与えた。
読んだ本のタイトル
神達に拾われた男 6
著者:Roy 氏
イラスト:りりんら 氏
出版社:ホビージャパン
発売日:2019年3月22日
価格:1,320円(税込)
ISBN:9784798618876
関連メディア展開:本作は、コミカライズやアニメ化もされており、多方面で展開されている。 ファイアクロス
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あらすじ・内容
冒険者としての活動を通して、温厚な竜馬が意外な新スキル獲得!?
神達に拾われた男 6
冒険者ギルドのマスターに誘われて、新人冒険者向けの教習会に教官として参加中な転生者の少年・竜馬。“毒虫の原”での野営教習も二日目に突入し、独特の手法で拠点を作ったり、食材の見分け方を教えたりと、丁寧な指導で周囲の注目を集めていた。そんな中、生徒たちからの要望を受け、教官同士による模擬戦が決定! そこで竜馬も弓を武器とした戦いの実演を任されることになるのだが――。今回も新種のスライムや革命的な発見、そして竜馬自身も予想外のスキル獲得と色んな意味でレベルアップな異世界スローライフファンタジー、第六幕!
前巻からのあらすじ

オルゴールを造り。
創立祭に参加して屋台を出して、皆んなと騒いで。
森の探索でメタルスライムを武器に変形させて、トレントの顔に斧に変形したメタルスライムを投げて、トレントを倒したらメタルスライムがリョウマの下に戻って来て、また斧に変化してトレントに飛んで行く。
リョウマは一切動く必要が無いし外しても自ら帰ってくるのが便利過ぎるw
さらに他の刃物にも変化が可能なので武器の費用がいらなくなったのがデカい。
他のスライムも何気に進化してるし、、
武器までスライムとか、遂にそこまで来たか!w
感想
リムールバードで行方不明者を捜索! 盗賊を捕まえた竜馬が考えたこと
読んで、今回も竜馬は相変わらず忙しいなと思った。
前巻から続く新人冒険者の野営教習会では教官を務め、スライムの新しい能力を発見し、教官同士の模擬戦にも参加する。
さらに、ストーンスライムやウィードスライムといった新しいスライムまで登場する。
またスライムの種類が増えたのか(笑)。
しかも、普通のキノコを栽培しようとしたら、なぜかランニングマッシュを量産してしまう。
本人は真面目に研究しているのだが、結果が予想外すぎて笑ってしまった。
しかし、今回最も印象に残ったのは、行方不明になった運送業者の捜索だった。
本来、行方不明者を探すには莫大な費用がかかる。
ところが、竜馬は格安で依頼を引き受け、リムールバードたちを使って調査を始める。
そして、探し人はなかなか見つからないのに、怪しい盗賊たちを発見してしまう。
人探しをしていたはずなのに、盗賊の捕縛までやってしまうのか(笑)。
ただ、今回の竜馬は盗賊を捕まえて終わりではなかった。
彼らがなぜ犯罪に手を染めたのかを知り、生活に困っている人々を雇うことまで考え始める。
ここが興味深かった。
新人冒険者の野営教習会。竜馬の生活環境が快適すぎる
今回の物語は、前巻から続く新人冒険者の野営教習会から始まる。
竜馬は教官として参加しているのだが、相変わらず普通の冒険者とは少し違う。
野営のために土魔法で拠点を作り、浄水器やトイレまで設置してしまう。
さらに、スティッキースライムを使って虫を捕まえる仕組みまで用意する。
いや、それはもうキャンプ場の設備じゃないか(笑)。
普通の新人冒険者なら、雨風をしのげる場所を確保するだけでも大変だろう。
ところが竜馬は、野営中の衛生環境まで整えてしまう。
もちろん、前世の知識があるからこそ思いつく工夫なのだろう。
しかし、知識があるだけで実現できるものではない。
魔法を使いこなし、スライムの能力を理解しているからこそ、これだけ快適な環境を作れる。
新人たちが竜馬の拠点を見学したがるのも納得である。
しかも、竜馬は教官としての仕事をこなしながら、空いた時間にキノコや野草まで採取している。
そして、キノコを見つけたことで栽培実験を始めようとする。
この子、休憩時間まで研究しているのか。
本当に好奇心が尽きない。
新人同士の衝突を調停。竜馬はもう指導する側になっている
野営教習会では、新人冒険者たちの間で衝突も起こる。
冒険者になる理由も、育ってきた環境も、人によって違う。
同じ新人という立場でも、考え方や実力には差がある。
そのため、一緒に行動していると意見がぶつかることもあるのだろう。
そんな彼らの間に入り、竜馬は問題の調停を行う。
ここで改めて感じたのは、竜馬がすっかり教える側になっていることだ。
年齢だけを見れば、参加している新人たちと大差ない。
むしろ、竜馬より年上の冒険者もいる。
それなのに、実際には竜馬が指導している。
年齢と経験がまったく釣り合っていない(笑)。
ただ、竜馬自身も人付き合いが得意というわけではない。
前世では人間関係に苦労し、異世界に来てからも一人で行動することが多かった。
だからこそ、他人同士の衝突を調停する経験は、竜馬にとっても勉強になったのではないだろうか。
冒険者としての能力が高くても、人との付き合い方まで完璧とは限らない。
このあたりが、竜馬の成長を感じさせる部分だった。
教官同士の模擬戦。獣人族のハワードを圧倒してしまう
教習会では、新人たちに武器の特徴や戦い方を見せるため、教官同士の模擬戦が行われる。
経験豊富な冒険者たちが、それぞれの得意武器を使って戦う。
新人たちにとっては、実戦経験のある冒険者の技術を間近で見られる貴重な機会だ。
そして、竜馬も模擬戦に参加することになる。
対戦相手は、獣人族の青年ハワード。
実力のある冒険者として知られている人物だ。
しかし、試合が始まると、竜馬は相手にほとんど何もさせずに圧倒してしまう。
いや、強すぎるだろう(笑)。
竜馬は普段、洗濯屋を経営しながらスライムの研究をしている。
その姿だけを見れば、戦闘が得意な少年には見えないだろう。
しかし、実際には前世から鍛えてきた戦闘技術があり、異世界でも魔法や武器の扱いを磨いている。
その実力が、今回の模擬戦ではっきり示された。
特に印象的だったのは、竜馬が放つ気迫である。
相手だけでなく、試合を見ていた教官たちまで驚かせてしまう。
普段の穏やかな竜馬からは想像できない姿だった。
竜馬を恐れる人もいれば、魔法を真似したがる人もいる
模擬戦の後、周囲の反応は大きく分かれる。
竜馬の実力を素直に認める人もいれば、その強さに恐怖を感じる人もいる。
中には、竜馬を自分の立場を脅かす存在として受け止め、許容できない冒険者まで現れる。
ここは少し考えさせられた。
竜馬自身は、誰かを脅かそうとして戦ったわけではない。
教官として模擬戦に参加し、自分の技術を見せただけである。
しかし、圧倒的な実力を見せられた側がどう感じるかは別の話だ。
自分より年下の少年が、これほど強い。
それを素直に認められる人もいれば、面白くないと感じる人もいるのだろう。
ただ、全員が竜馬を敵視したわけではない。
むしろ、竜馬の魔法の便利さに感心し、自分でも使ってみようとする新人たちもいる。
強すぎると怖がる人もいれば、便利そうだから真似しようとする人もいるのか(笑)。
この反応の違いが面白かった。
竜馬の実力を見て、学ぶ機会だと考える人もいる。
一方、自分の立場が脅かされると感じる人もいる。
同じ出来事でも、受け止め方は人それぞれなのだと感じた。
盗賊討伐の許可が出る。ギルドマスターは竜馬の覚悟を認めた
教習会を終えてギムルへ戻った竜馬は、冒険者ギルドのウォーガンと面談する。
そこで、盗賊討伐の許可が出される。
これは単に戦闘能力を認められたという話ではない。
盗賊は魔獣とは違う。
相手は人間であり、状況によっては命を奪わなければならないこともある。
ギルドマスターは、竜馬がその現実に向き合えると判断したのだろう。
ついに、そこまで認められるようになったのか。
竜馬は普段、洗濯屋の店主として従業員たちと穏やかに暮らしている。
しかし、冒険者として活動する以上、人間同士の争いから逃れられないこともある。
その危険を理解したうえで、依頼を受けられる段階になったわけだ。
ただ、竜馬自身は積極的に人を殺したいわけではない。
必要なら戦う覚悟はあっても、できることなら無用な犠牲は出したくない。
このあたりの考え方が、後の盗賊捕縛にもつながっているように感じた。
クリーナースライムが美容にも役立つ!? また新しい使い道が見つかった
今回もスライムの研究は順調に進んでいる。
特に興味深かったのが、クリーナースライムの美容効果だ。
これまでは、衣服や物の汚れを落とす能力が注目されてきた。
その能力を利用して、竜馬は洗濯代行店を経営している。
ところが、実験の結果、美容にもよい効果が期待できることがわかってきた。
洗濯だけでなく、美容にまで使えるのか。
これは、かなり大きな発見ではないだろうか。
衣服をきれいにするだけでも十分便利なのに、今度は人の肌の手入れにも役立つ可能性がある。
もし安全性や使い方を確認できれば、洗濯屋とは別の商売にもつながりそうだ。
ただ、竜馬は便利そうだからといって、すぐに商品化するわけではない。
実験を行い、効果を確かめながら使い道を考えている。
この慎重さがよい。
それにしても、クリーナースライムは本当に働き者である。
洗濯だけでも大活躍なのに、今度は美容分野まで進出するとは。
スライムを使ったエステまで始められそうだな(笑)。
ストーンスライムとウィードスライムが登場。まだまだ種類が増える
さらに、新しいスライムも登場する。
まずはストーンスライム。
石に擬態する能力を持ち、周囲の石と見分けがつかないほど姿を似せられる。
石の色や質感まで再現できるというのだから、なかなか面白い。
今度は石になりきるスライムか(笑)。
これまでのスライムは、洗濯や消臭、薬の生成など、何かを処理する能力が目立っていた。
しかし、ストーンスライムは擬態能力に特徴がある。
うまく使えば、隠密行動や監視などにも役立つかもしれない。
そして、もう一つがウィードスライム。
こちらも竜馬の新たな研究対象となる。
スライムの種類が増えるたびに、その食性や能力を調べる竜馬。
本人にとっては、新しい研究材料が増えることが何より嬉しいのだろう。
それにしても、前巻では空を飛ぶフラッフスライムや、酒を好むドランクスライムが登場したばかりである。
今度は石や植物に関係するスライムまで出てきた。
本当に、スライムって何種類いるんだろう。
この世界では弱い魔物として扱われているスライムだが、竜馬の研究を見ていると、まだ知られていない能力が大量にありそうだ。
普通のキノコを栽培したらランニングマッシュが大量発生(笑)
今回、スライム研究と並んで笑ってしまったのが、キノコ栽培の失敗だった。
竜馬は前世の知識を利用して、キノコの人工栽培に挑戦する。
オガクズや菌糸を用意し、スカベンジャースライムが作った肥料を混ぜて菌床を作る。
ここまでは、普通の栽培実験である。
ところが、育ったのは普通のキノコではなかった。
なんと、ランニングマッシュという魔獣だったのである。
いや、キノコを育てたら魔獣になったのかよ!(笑)
普通に食べられるキノコを栽培するつもりだったのに、まさか動き回る魔獣ができるとは。
しかも、一匹だけではない。
ランニングマッシュが大量に発生してしまう。
どうやら、肥料や魔力の影響が関係しているらしい。
ただし、狙って作ったわけではなく、再現性にも問題がある。
竜馬としては、原因を調べながら栽培方法を見直す必要があるのだろう。
さらに、そのランニングマッシュをメディスンスライムが食べてしまう。
お前まで何を食べているんだ(笑)。
これが今後の進化に関係するのか、それとも単なる食事で終わるのか。
まだわからないが、何とも気になる。
これまでのスライムの進化を見ていると、食べたものが思わぬ能力につながることもある。
今回のランニングマッシュも、何かのきっかけになるのだろうか。
スライムの可能性は、まだまだ尽きそうにない。
公爵家への新年の挨拶。スーツを仕立てて宝石まで用意する
新人冒険者の教習会を終えた竜馬には、年末の準備も待っていた。
その一つが、ジャミール公爵家への新年の挨拶である。
お世話になっている公爵家を訪れる以上、きちんとした服装を用意する必要がある。
そこで竜馬は服飾店へ行き、礼服を仕立ててもらう。
選んだのは、前世で見慣れていたビジネススーツのような服装だ。
異世界でもスーツを選ぶところに、前世の感覚が残っているのだろう。
さらに、装飾品として宝石を用意する。
ところが、その宝石がとんでもない。
錬金術で作ったダイヤモンドが、予想以上に大きくなってしまったのだ。
いや、そんなものを気軽に作るなよ(笑)。
普通なら、巨大なダイヤモンドを手に入れただけでも大騒ぎになる。
しかし、竜馬は錬金術で作ってしまう。
しかも、それを礼服のワンポイントとして使おうと考えるのだから、金銭感覚が少し心配になる。
ただ、竜馬も無警戒ではない。
商業ギルドのグリシエーラに相談し、宝石の価値や扱いについて確認している。
ここは安心した。
いくら自分で作れるからといって、世間での価値まで低いわけではない。
高価なものを身につければ、それだけ注目を集める可能性もある。
竜馬も、その危険を少しずつ理解しているのだろう。
行方不明になった運送業者。高額な捜索依頼を竜馬が格安で引き受ける
今回の大きな事件が、運送業者ペドロの行方不明である。
竜馬が冒険者ギルドへ行くと、武器屋の店主が困り果てていた。
荷物を運んでいたペドロが、予定どおりに到着していないというのだ。
店主は何とか探してほしいと訴えるが、行方不明者の捜索には大きな問題がある。
それは費用だ。
どこで行方不明になったのかわからない以上、広い範囲を調べる必要がある。
人手も時間もかかるため、依頼料は高額になってしまう。
そこで竜馬が、格安で捜索を引き受ける。
また人助けを始めてしまったな(笑)。
ただ、竜馬には普通の冒険者にはない強みがある。
それがリムールバードたちだ。
空を飛べる従魔を使えば、人間が歩いて探すよりも広い範囲を調査できる。
しかも、竜馬は複数のリムールバードを従えている。
彼らの能力を活用すれば、捜索に必要な人手を大幅に減らせる。
格安で引き受けられたのも、こうした事情があったのだろう。
それにしても、洗濯屋の経営者が、今度は行方不明者の捜索まで請け負うとは。
本当に何でも屋になってきたな(笑)。
リムールバードたちが可愛らしい。それぞれに個性があるのがよい
ペドロの捜索では、リムールバードたちが大活躍する。
竜馬は六羽のリムールバードを使い、街道沿いの森や藪を調べていく。
空からの視界を利用できるため、地上からでは見つけにくい場所まで確認できる。
ここで面白かったのが、リムールバードたちの個性だった。
同じ種類の従魔でも、それぞれ性格や行動に違いがある。
竜馬の指示に従って飛び回る様子が、なかなか可愛らしい。
単なる偵察用の道具ではなく、ちゃんと一羽ずつ個性があるんだな。
竜馬はスライムの研究に熱心だが、ほかの従魔たちのことも大切にしている。
それぞれの能力を理解し、得意なことを任せる。
だからこそ、今回のような捜索でも力を発揮できるのだろう。
ただし、空から探せば何でも見つかるわけではない。
街道を調べ、聞き込みを行っても、なかなかペドロの手がかりは得られない。
捜索は思ったほど簡単には進まなかった。
探し人は見つからないのに、怪しい盗賊たちを発見してしまう
ペドロの行方を追っていた竜馬は、宿場町でも聞き込みを続ける。
しかし、決定的な情報は得られない。
そこで夜間にもリムールバードを飛ばし、周囲の森を調べることにした。
すると、焚き火を囲んでいる五人の男たちを発見する。
男たちは荒れた身なりをしており、どうにも怪しい。
しかも、持っている武器が妙に新しい。
服装と武器の状態が釣り合っていないのだ。
ボロボロの格好なのに、武器だけ新品なのか。
竜馬は、彼らがペドロの積荷を奪った可能性を考える。
もちろん、新しい武器を持っているだけで盗賊と決めつけることはできない。
しかし、行方不明事件が起きている地域で、不自然な装備を持つ集団が潜んでいる。
疑うだけの理由はあった。
そこで竜馬は、従魔たちの能力を使って男たちを拘束する。
ここでもスライムが大活躍する。
捕まえた相手を逃がさないように拘束し、反撃も防ぐ。
スライムって、戦闘だけでなく逮捕にも使えるのか(笑)。
武器になり、洗濯をし、今度は拘束具にまでなる。
本当に便利な従魔である。
盗賊を尋問すると、行方不明者を襲って街道の下に放置していた
拘束した男たちを尋問すると、ペドロの行方不明事件に関わっていたことが判明する。
やはり、彼らは盗賊だった。
しかも、ペドロを襲撃して負傷させた後、街道の下に隠して放置していたのである。
いや、怪我をした人間をそのまま放置するなよ……。
荷物を奪っただけでも十分に悪質だ。
それなのに、負傷した相手を人目につかない場所へ隠してしまう。
そのまま発見されなければ、命を落としていた可能性もある。
竜馬は盗賊たちに案内させ、ペドロが隠されている場所へ向かう。
そして、無事に発見することができた。
ただし、ペドロは怪我をしており、すぐに治療が必要な状態だった。
竜馬は慎重に担架へ乗せ、街へ運ぶ。
盗賊たちは警備隊へ引き渡され、ペドロも治療を受けることになった。
何とか間に合ってよかった。
リムールバードによる捜索だけでは、ペドロ本人を発見できなかった。
しかし、怪しい盗賊たちを見つけたことが、結果的に救出へつながった。
竜馬の観察力と、従魔たちの能力がうまくかみ合った事件だったと思う。
盗賊捕縛の功績まで獲得。格安の人探しが大仕事になってしまった
今回の依頼は、行方不明になった運送業者を探すことだった。
ところが、実際には盗賊の発見と捕縛まで行っている。
しかも、ペドロを救出し、盗賊たちを警備隊へ引き渡すことができた。
依頼人にとっては、これ以上ない結果だろう。
そして竜馬自身も、盗賊を捕縛した功績を得ることになった。
格安で引き受けた人探しが、盗賊討伐の実績にまでつながるとは(笑)。
もちろん、危険な仕事だったことは間違いない。
盗賊たちが反撃してくれば、命に関わる可能性もあった。
しかし、竜馬は従魔の能力をうまく使い、相手を生きたまま拘束している。
前にギルドマスターから盗賊討伐の許可を得たばかりだったことを考えると、なかなか印象的な展開である。
相手が人間だからこそ、できる限り殺さずに解決する。
竜馬の戦い方が、少しずつ形になってきたように感じた。
盗賊になった理由を聞いて、竜馬は雇用のことまで考え始める
今回、最も考えさせられたのは事件解決後だった。
竜馬は、捕まえた盗賊たちがなぜ盗賊になったのかを聞く。
その中には、生活に困って犯罪へ手を染めた事情もあった。
もちろん、事情があるからといって、他人を襲ってよいわけではない。
ペドロは実際に怪我をしている。
一歩間違えれば命を落としていたかもしれない。
盗賊たちが犯した罪は、きちんと償わなければならない。
しかし、竜馬はそこで考える。
生活に困っている人間が、犯罪を起こさずに済む方法はないのだろうか。
例えば、前科のある人間でも働ける場所を作れないか。
借金によって奴隷になった人々を雇い、生活を立て直せるようにできないか。
そんなことを考え始める。
ここが印象的だった。
盗賊を捕まえた後に、今度は彼らのような人間が犯罪を起こさずに済む方法を考えるのか。
普通なら、盗賊を捕まえて報奨金を受け取れば、それで仕事は終わりだろう。
しかし、竜馬は犯罪が起きる背景にまで目を向けている。
これは、洗濯屋を経営してきた経験も関係しているのかもしれない。
竜馬はこれまでも、事情があって仕事を得られなかった人々を採用してきた。
フェイとリーリンの親子もそうだった。
スライム研究者のコーキンたちも、研究を評価されずに生活に困っていた。
そんな人々が、竜馬の店では必要とされている。
だからこそ、今度はさらに立場の弱い人々にも働く機会を作れないかと考えたのだろう。
借金奴隷を雇うという選択。竜馬の商売が新しい段階へ進みそう
ただ、借金奴隷を購入するという話には、少し複雑な気持ちになった。
この世界では奴隷制度が存在しており、借金によって奴隷になる人々もいる。
竜馬は、そうした人々に働く場所を用意することを考えている。
もちろん、竜馬の目的は安い労働力を手に入れることではない。
生活に困っている人々が、再び働けるようにすることだ。
それでも、奴隷を購入するという行為そのものには慎重さが必要だろう。
本人の意思はどうなるのか。
働く環境や待遇はどうするのか。
借金を返した後は、自由に暮らせるようになるのか。
考えなければならないことは多い。
竜馬もすぐに購入を決めるわけではなく、カルムと相談しながら制度について調べようとしている。
ここは安心した。
人を助けたいという気持ちだけで、簡単に解決できる問題ではない。
それでも、竜馬が自分の店を使って何かできないかと考え始めたことは、大きな変化だと思う。
最初は、自分が生活するために始めた洗濯屋だった。
それが今では、従業員たちの生活を支える店になっている。
そして今度は、社会の中で働く場所を失った人々にも目を向け始めた。
竜馬の商売が、少しずつ新しい段階へ進んでいるように感じた。
まとめ|スライム研究も人助けも止まらない。竜馬の世界がさらに広がった
『神達に拾われた男6』は、新人冒険者の教習会から始まり、スライム研究、年末の準備、行方不明者の捜索へと続く一冊だった。
教習会では、竜馬が教官として新人たちを指導する。
教官同士の模擬戦では、獣人族のハワードを圧倒。
その実力を認める人もいれば、恐れる人もいる。
竜馬自身も、周囲との距離の取り方について考えることになった。
一方、スライム研究では新しい発見が続く。
クリーナースライムには美容への応用が期待され、ストーンスライムやウィードスライムも登場する。
さらに、普通のキノコを栽培するつもりが、ランニングマッシュを大量発生させてしまう。
キノコ栽培で魔獣を増やすとは、さすがに予想外だった(笑)。
そして、今回最も印象に残ったのが、ペドロの捜索である。
竜馬は格安で依頼を引き受け、リムールバードたちを使って調査を開始する。
探し人はなかなか見つからなかったものの、怪しい盗賊たちを発見。
彼らを拘束して尋問し、街道の下に隠されていたペドロを救出することができた。
従魔たちの能力を使った捜索も面白かったが、それ以上に印象に残ったのは、事件の後に竜馬が考えたことだった。
盗賊になった人々の事情を知り、生活に困っている人々が犯罪を起こさずに済む方法を考え始める。
さらに、借金奴隷などを雇う可能性まで検討する。
もちろん、簡単に答えが出る問題ではない。
それでも、ただ悪人を倒して終わるのではなく、その背景にまで目を向けたところがよかった。
これまで竜馬は、スライムの能力を発見し、洗濯屋を経営し、周囲の人々を助けてきた。
しかし、今回の出来事を通して、助ける対象がさらに広がっていくように感じた。
スライムの可能性も無限大だが、竜馬の仕事もどこまで増えるんだろう(笑)。
次巻では、公爵家への新年の挨拶や、今後の雇用についての話がどう進むのか気になる。
竜馬がどんな新しいことを始めるのか、楽しみである。

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ストーリー・プロット
第1幕:毒虫の原での教習と抗体研究
この幕が始まった時点の状況において、リョウマは毒虫の原での新人教習2日目を迎え、自由時間を利用して食用キノコや野草の採取を行っている。獲物の血抜きをしていた際、ブラッディースライムが毒に反応して暴れたことが発端となり、リョウマはブラッディースライムが毒や病原菌に対する抗体を持つことを発見する。この発見により、血清を治療に利用できる可能性を見出し、抗体研究に熱中する。これが、その後の自身の医学的・実用的な研究の進展につながった。
第2幕:教官同士の模擬試合
教習の一環として、生徒たちに武器の特徴や戦い方を見せるため、教官同士の模擬試合が企画される。リョウマは弓やスライムを用いた戦闘で圧倒的な気迫と実力を示し、ハワードら他の教官や生徒たちに強い印象を与える。この模擬試合を通じて、リョウマの卓越した戦闘能力が周囲に広く知れ渡る結果となった。
第3幕:教習終了と冒険者としての新たな許可
五日間の野営教習を終えてギムルへ戻った竜馬は、ロッシュから単独で大樹海へ向かう危険性と仲間の必要性を忠告された。ウォーガンはロッシュから竜馬の実力を確認したうえで、通常はCランク以上に限られる盗賊関連依頼の受注を特例で許可した。道中の野営地では商人の一行と同宿し、冬を前に盗賊が増える時期であることから教官たちは念のため警戒したが、商人たちに明確な不審点はなく、夜間にも襲撃は発生しなかった。
第4幕:年末準備と新たな研究
竜馬は年末の公爵家訪問へ向けて礼服を用意しながら、魔獣適性診断を受けた。群れを作る魔獣との相性が良いことが判明し、新たにストーンスライムとウィードスライムも仲間に加わった。キノコ栽培ではランニングマッシュが発生し、新たな薬品研究へもつながった。
第5幕:ペドロ捜索と盗賊の捕縛
行方不明となった運送人ペドロの捜索依頼を受けた竜馬は、リムールバードを使って山中を捜索し、盗賊団の残党を発見して捕縛した。彼らの案内から崖下に取り残されていたペドロを発見し、救助してケレバンへ送り届けた。
第6幕:神々との対話と未来への決意
ペドロ救出後、竜馬は神界でウィリエリス、キリルエル、ルルティアと対話し、前世で受けた理不尽な扱いや、罪を犯した者の更生について考えを深めた。その結果、自分の幸せを守るだけでなく、周囲から受けた幸せを返しながら理想を追うことを決意した。ギムルへ戻った後はカルムに将来の雇用構想を相談し、その準備として奴隷制度について学ぶことになった。
主要な転換点
転換点:ブラッディースライムの抗体発見
- それ以前の状況: リョウマは毒虫の原で野営教習の教官を務めつつ、通常の食料調達を行っていた。
- 出来事: ブラッディースライムが毒に反応して暴れたことをきっかけに、毒や病原菌に対する抗体を持つことが判明した。
- 変化: スライムを用いた血清や抗体研究という新たな医療的アプローチを開拓することになった。
- 次への影響: 自身の研究分野が広がり、将来的な医療・薬品分野への応用可能性につながった。
転換点:教官同士の模擬試合
- それ以前の状況: リョウマは教習会の教官として、比較的控えめに生徒の指導や見守りを行っていた。
- 出来事: 教官同士の模擬試合でハワードと対戦し、圧倒的な気迫と戦闘力を全参加者の前で露わにした。
- 変化: 周囲の教官や生徒たちからのリョウマに対する評価が「一介の若手」から「並外れた実力者」へと変化した。
- 次への影響: ロッシュらがリョウマの将来や孤独を危惧し、ギルドマスターも含めた周囲の対応が変わる原因となった。
転換点:行方不明者ペドロの救出
- それ以前の状況: リョウマは野営教習を終えてギムルに帰還し、通常の生活に戻りつつあった。
- 出来事: 冒険者ギルドの依頼を受け、リムールバードを駆使して森に潜んでいた盗賊団を捕縛し、ペドロを救出した。
- 変化: 自身の戦闘技術や従魔の連携が実戦で極めて有効であること、また危険な状況への対応力が証明された。
- 次への影響: ギルドや住民からの信頼がさらに厚くなり、店での年末に向けた準備や次の活動へと移行した。
リョウマを中心とした人物関係の変化
ロッシュ
- 開始時: 野営教習会で初めて本格的に行動を共にする同僚・リーダーだった。
- 主な出来事: 教習会を通じてリョウマの圧倒的な実力を目の当たりにし、彼の将来や孤立を懸念して助言を行った。
- 巻末時: リョウマの実力を深く認めつつ、その身を案じる信頼できる教官仲間となった。
キリルエル
- 開始時: 直接的な関わりはなかった。
- 主な出来事: 神界で対話し、戦いや生き方、人間観について直接言葉を交わした。
- 巻末時: 自身の生き方や他者との関わり方を見つめ直すきっかけを与えてくれる存在となった。
主人公の認識と周囲の評価
主人公自身の認識
リョウマは自分自身を特別な存在ではなく、前世の記憶やスライムの能力、周囲の助けを借りて地道に生活や事業を営む少年と捉えている。教官としての指導や戦闘においても謙虚であり、自身の行動が周囲に与える影響や恐怖心を十分に自覚していない面がある。
周囲からの評価
周囲の人物(ロッシュ、ウォーガン、従業員など)は、リョウマを「圧倒的な魔法・戦闘能力と高い知見を持つ、若年ながら侮れない人物」と評価している。特にロッシュやウォーガンは彼の戦闘における圧倒的な気迫や実力を高く評価する一方で、その才能ゆえの孤立や危険性を危惧している。
認識の差が現れた場面
リョウマ自身は自身の戦闘力や教習会での振る舞いについて「普通にやっているだけ」「自分の面倒は自分で見られる」と捉えているが、周囲の大人たち(ロッシュやウォーガンなど)は彼の常軌を逸した実力を恐れと敬意を持って見なしており、彼が知らず知らずのうちに周囲に与えている影響の大きさにギャップが表れている。
新人教習とキノコ栽培
『神達に拾われた男6』における新人教習とキノコ栽培の実験は、竹林竜馬の豊富な知識や高い戦闘能力、そしてスライム研究における新たな発見が詰まったエピソードである。
新人教習と毒虫の原での活動
自由時間を利用して林で食料や水を確保しつつ、生徒たちが採取してきた食材の検分を手伝った。食用アカカサタケと毒キノコベニカサタケの見分け方や、翌年以降の生育を妨げない木の芽の正しい摘み方を丁寧に指導した。ガゼルたちやスラム出身の新人冒険者と関わり、彼らの暮らしや助け合いの姿勢を理解して距離を縮めた。ガゼルたちが狩ってきたグラスラットの血から毒を検知し、それを吸収したブラッディースライムから錬金術を用いて抗体を含む血清の抽出に成功した。
生徒へ戦闘方法を示す模擬試合にて、ベテラン教官ハワードと対戦した。土魔法で作った先が丸い神頭矢と連射技術、空間魔法を組み合わせて相手を圧倒した。模擬試合を見た教官リーダーのロッシュから仲間の必要性を諭された。
その実力と自立心を認められた結果、ギムル支部ギルドマスターからCランク未満でありながら盗賊討伐依頼の特別許可を授与された。
キノコ栽培とランニングマッシュの発生
異世界ではキノコの人工栽培技術が確立されておらず天然物頼みで高価であることに着目し、前世の菌床栽培の知識をもとに自作を試みた。
採取した倒木をオガクズにし、採取したキノコから分離した菌糸、スカベンジャースライムの肥料をムラなく混合して培地を完成させた。廃坑の坑道に菌床を設置したところ、魔力の影響で菌が変質し、足が生えて走り回る極めて珍しい魔法薬の材料であるランニングマッシュが七十から八十本も大量発生した。
ランニングマッシュを摂取したメディスンスライムがスキルレベルを上げ、薬効強化液を生成できるようになった。商業ギルドマスターのグリシエーラにランニングマッシュを納品する代わりに、魔力の含まれない農家用の肥料を手配してもらい、普通の食用キノコ栽培の実験を継続することになった。
このように、野営教習を通じた新人たちとの交流や戦闘力の証明、そして前世の知識を応用したキノコ栽培や新種スライムの育成成功は、リョウマの活動範囲をさらに広げる大きな契機となった。
模擬試合と戦闘能力
野営教習において実施された模擬試合における竹林竜馬の戦闘能力と、それが周囲やギルドの判断に与えた影響についての記録。
模擬試合の開催経緯と対戦カード
- 新人冒険者に対して各種武器の特性や実戦での戦い方を示すため、教官同士の模擬戦が企画された。
- リョウマは土魔法を活用して階段状の観客席や防護結界を整えた。
- 対戦相手として、気功による肉体強化を駆使するベテラン教官のハワードと、弓と空間魔法を操るリョウマが選ばれた。
模擬試合で発揮された圧倒的な戦闘能力
- 普段の穏やかな様子から一転し、相手を冷静な処理対象として捉える冷徹な気迫が放たれた。
- 先端を丸く成形した神頭矢を使用し、難易度の高い部位を正確かつ高速で連射する技術が披露された。
- 空間魔法に大量の矢をあらかじめ用意することで矢切れを克服し、土魔法や風魔法で視界を奪う複合戦術が展開された。
- 空間移動魔法による死角からの接近や、矢を短剣のように持ち替えて急所を突く実戦的な対人戦闘術が確認された。
- 高度な結界魔法の制御や大規模な土工作業をこなしながらも疲労の色を見せない、規格外の魔力量が示された。
周囲への影響とギルドの決断
- 教官のロッシュは実力を高く評価する一方で、すべてを独力で解決できるがゆえに自身の限界を見誤り早死にする危険性を危惧した。
- 報告を受けたギムル支部のギルドマスターにより、通常はCランク以上限定である盗賊討伐依頼の受給許可が特別に下ろされた。
- 圧倒的な強さに純粋な憧れを抱く生徒がいる一方で、戦闘時の冷徹な姿に恐怖を覚えて距離を置く生徒も現れた。
まとめ 野営教習内での模擬試合を通じてリョウマの卓越した戦闘能力が広く示された。この出来事は単なる実力証明にとどまらず、冒険者としての評価の向上やギルドからの特例許可を引き出す大きな転機となった。
従魔研究と新種
『神達に拾われた男6』において描かれる従魔研究と新種スライム、および従魔の活躍について、研究成果や新たに登場した種、テイマーギルドでの発見などを整理して解説する。
ブラッディースライムによる抗血清の大発見
野営教習中、解体したグラスラットの血に混入していたブッシュスネークの毒をブラッディースライムが吸収し、一時苦しみながらも一晩で毒を克服して毒耐性のスキルレベルを上げた。竜馬が錬金術でブラッディースライムの体液(血清)を分離・鑑定したところ、ブッシュスネークの毒に対する抗体が含まれていることが証明された。さらに病原菌に対する抗体も保持していることが判明し、コストをかけることなく毒や病気に対応する抗血清を量産できるという医学・錬金術上の一大発見へと繋がった。
6巻で新たに加わった新種スライム
街で蹴り飛ばした石が動き出したという冒険者から千スートで買い取った上位種としてストーンスライムが存在する。見た目は拳大の石ころそのもので、高いレベルの擬態や硬化、物理攻撃耐所を所持しており、与えた石と同色と同質感に変色・変質する性質があり、土属性の魔力を好む。また、創世教会で子供たちがペットとして飼っていたスライムの体から草が生えてきてウィードスライムへと進化した。体や周囲に雑草を生やす能力を持ち、擬態や成長促進、分裂といったスキルを持ち、雑草や害草を食し、木や土や水属性の魔力や肥料を好む。
テイマーギルドでの魔獣適性診断と資質の解明
テイラー支部長の案内で各種魔獣との契約実験を行った結果、竜馬は群れを作る習性を持つ魔獣、または多産な魔獣と格段に相性が良いことが判明した。神界でガインやクフォから、この適性は前世で集団に属せずぼっち気味だった竜馬が、無意識下でグループや群れを求めていた心の願望が反映された結果だと明かされた。
スライム技術の実用と戦闘への応用
刀や鞘から分離させたアイアンスライムとメタルスライムを、盗賊たちの手首や足首や首元に装着させ、力ずくで外そうとしたり暴れたりすると自動で変形して締め付ける捕虜用の拘束具として実戦投入した。また、店舗での研究により、クリーナースライムで全身を洗浄すると老廃物や古角質が除去されてニキビや肌質改善の美容効果が得られることや、書き損じた汚れた書類を洗わせるとインクや汚れだけが綺麗に落ちて新品同様に再生利用できることが発見された。
リムールバードの成長と従魔術の進化
六羽のリムールバードによる夜間捜索中、従魔術の熟達により、脳内で監視カメラのように複数羽の視界を二画面同時に分割表示や共有する新技術を編み出した。リーダーのアインスが所持する闇魔法の広範囲精神攻撃を発動させ、潜伏していた盗賊集団を瞬時にパニックや気絶させて一撃で制圧した。
行方不明者の捜索
ギムルの街で発生した行方不明者の捜索において、主人公である竹林竜馬が自身の持つ従魔術や空間魔法を駆使して人命救助を成し遂げた。多大な費用と人手が必要となる難易度の高い捜索を、独自の機動力を活かして単独で完遂した。
依頼の持ち込みと受注経緯
- 鍛冶屋のガッツが冒険者ギルドを訪れ、ケレバンへ向かった運び屋のペドロが予定日を過ぎても到着していないと訴えた。
- 山中の広範囲捜索には多額の費用と多数の人手が必要であったが、資金不足により依頼の受理が難航した。
- 空間魔法や飛行可能な従魔を持つ竜馬が、わずかな報酬条件でも自ら進んで単独での捜索を引き受けた。
街道での聞き込みと空中捜索
- ギムルからケレバンへ向かう山道を進みながら宿場町で聞き込みを行い、ペドロが二日前の朝に現地で朝食をとっていた確実な証言を得た。
- 宿の屋上から六羽のリムールバードを散開させて夜間捜索を実施し、新技術である二画面同時の分割視界を用いて山裾の森で焚き火を囲む集団を発見した。
盗賊の制圧と事件の真相
- 発見した集団は過去に討伐された盗賊団の残党であり、ペドロが運んでいた新品の剣を所持していたため事件への関与が判明した。
- リーダー格のリムールバードによる闇魔法の精神攻撃で盗賊たちを気絶させ、アイアンスライムとメタルスライムを装着させた拘束具で無傷のまま全員を拘束した。
- 矢を射掛けられて馬が暴れ、馬車ごと崖下へ転落した事故であったことが判明し、盗賊たちは荷物を奪ってペドロを放置して逃走していた。
崖下での救出と成果
- 盗賊の案内で現場の崖下へ下り、生存限界が迫る中で怪我や脱水症状を負ったペドロを発見して無事に救出した。
- ディメンションホームと担架を活用して揺れを与えずにケレバンへ搬送し、ペドロは命を救われて順調に回復した。
- 捕縛した盗賊五人生け捕りの報奨金として、計十万スートを獲得した。
まとめ 行方不明者の捜索における一連の活躍は、竜馬の卓越した魔法技術や従魔運用能力が単なる戦闘や日常の利便性にとどまらず、人命救助においても絶大な効力を発揮することを証明した。迅速な判断と行動力が最悪の事態を防ぎ、事件の解決と治安維持に大きく貢献した。
奴隷制度と人材
『神達に拾われた男6』において語られる奴隷制度と人材確保は、店舗バンブーフォレストの将来的な事業拡大と、竜馬が抱く困窮した人々への就業機会提供という理想を実現するための重要なテーマとなっている。
奴隷制度導入提案の背景
- 理想と現実的なリスクの折り合い
- 行方不明者捜索や盗賊との関わりを経て身寄りがない者や前科者の更生・就労支援に関心を持つ中、支配人のカルムから業績好調な現時点でリスクの高い人材を直接雇うのは時期尚早であり、まずは店の地盤を固めるべきという助言を受ける。
- 段階的なステップとしての提案
- カルムは理念を理解した上で、人材確保とリスク管理を両立させる具体的な手段として奴隷の購入と雇用を提案した。
作中世界における3種類の奴隷
- 貧困奴隷
- 生活の保護や家族のために自分や家族を売った人々。
- 借金奴隷
- 期日までに返済できなかった借金の担保として労働を提供する人々。
- 犯罪奴隷
- 罪を犯し、刑罰として奴隷に落とされた人々。
バンブーフォレストでの雇用メリットと安全性
- 早期解放の機会提供
- 貧困奴隷や借金奴隷は自由と引き換えに生活の保護を求めた人々であり、給料や待遇が良い職場で働かせることで、自力で借金を返済し早期に解放されるチャンスを提供できる。
- 安全面での対策
- 犯罪奴隷には特殊な魔法によって逃走や他者へ危害を加える行動が制限されているため、一般的な元犯罪者を直接雇うよりも安全面のリスクが大幅に軽減される。
- 制度上の保護との合致
- 法律上で最低限の衣食住の保証や不当な暴行の禁止が定められており、従業員を厚遇する方針と合致するため通常の採用と変わらない感覚で受け入れが可能となっている。
ガウナゴのモールトン奴隷商会訪問計画
- セルジュによる推薦
- モーガン商会のセルジュが安全で信用できると太鼓判を押したガウナゴのモールトン奴隷商会の利用が検討される。
- 現地訪問の方針
- 年末にジャミール公爵家へ挨拶に向かう予定と合わせ、現地で同商会を訪問して制度の学習と人材の確認を行う方針が固まった。
まとめ
作中における奴隷制度の導入検討は、単なる労働力の確保にとどまらず、社会的な弱者や過去を持つ人々に更生の機会を与えるという竜馬の理念を現実的な経営基盤に落とし込むための重要なステップとして描かれている。
登場キャラクター
ジャミール公爵家・関係者
竹林竜馬(リョウマ・タケバヤシ)
地球から転生した少年。野営教習の教官やスライム研究、店舗経営に励む。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト店主。冒険者(Dランク)。
・物語内での具体的な行動や成果 野営教習で模擬戦を行い教官を務めた。ブラッディースライムから抗毒血清の抽出に成功する。行方不明のペドロを救出して盗賊を捕縛した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ギムル支部から盗賊討伐の特別許可を得る。各種スライムの研究をさらに進展させた。
ラインバッハ・ジャミール
ジャミール公爵家の前当主。かつて神獣やドラゴンと契約した歴史を持つ。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家元当主。
・物語内での具体的な行動や成果 若い頃に炎龍山脈の神獣やドラゴンと交渉を行った。流血を回避して国の資源確保に貢献する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 強大な影響力を考慮し軍を退いた。公爵領の統治に専念した。
ラインハルト・ジャミール
ジャミール公爵家の当主。公務や社交シーズンの対応に追われる。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家当主。
・物語内での具体的な行動や成果 貴族たちからの陳情書や借金の申し出に対応した。妻のエリーゼとともに領内の多忙な公務をこなす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の成長と自立を温かく見守った。
エリーゼ・ジャミール
公爵家の当主夫人。狼系の魔獣との高い契約適性を持つ。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家当主夫人。
・物語内での具体的な行動や成果 年末の公務の合間に夫を支えた。娘のエリアリアや竜馬の無事を気遣う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 従魔術における高い才能を誇る。
エリアリア・ジャミール
公爵家の令嬢。王都の学校へ進学して励む。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家令嬢。学園生徒。
・物語内での具体的な行動や成果 王都の学校に通い始めた。竜馬のおかげでできた友人たちと親交を深める。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 新しい環境で前向きに成長を続けている。
セバス
公爵家に仕える有能な執事。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家執事。
・物語内での具体的な行動や成果 前当主ラインバッハに同行して旅立った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ラインハルトたちの身の回りから離れて遠出に付き添った。
公爵家のメイドたち
公爵家の屋敷で勤務するメイドたち。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家メイド。
・物語内での具体的な行動や成果 公爵夫妻へ食事や手紙を配ぜんした。竜馬たちの滞在に向けて客室の準備を進める。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 屋敷の円滑な運営を陰で維持した。
神界(神々)
ガイン
創造神。竜馬を異世界へ転移させた一人。
・所属組織、地位や役職 神界。創造神。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬を神界へ呼び出して近況を歓談した。魔獣適性の仕組みについて解説を加える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬に神々の加護と知識を授けた。
クフォ
生命の神。お酒を飲みながら竜馬と語り合う。
・所属組織、地位や役職 神界。生命の神。
・物語内での具体的な行動や成果 シュルス大樹海や聖地が魔力を生成する仕組みを説明した。フェルノベリアとのやり取りを愚痴として明かす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の相談や質問に分かりやすく答えた。
テクン
酒と職人の神。竜馬に酒を注いで楽しむ。
・所属組織、地位や役職 神界。酒と職人の神。
・物語内での具体的な行動や成果 神界の集まりで酒を振る舞った。竜馬へ飲み心地を確認する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬と親しく酒を交わす関係を維持した。
フェルノベリア
魔法と学問の神。独自の工夫で聖地を守る。
・所属組織、地位や役職 神界。魔法神。
・物語内での具体的な行動や成果 シュルス大樹海の環境整備と防衛を担当した。手間にこだわった管理方針を貫く。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 過去の転移者に対して厳格な姿勢を見せた。
マノアイロア
風と旅、芸術を司る神。放浪癖がある。
・所属組織、地位や役職 神界。風と旅と芸術の神。
・物語内での具体的な行動や成果 神界内をあちこち動き回っていた。奇抜な姿や全裸で散策した過去を持つ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 神々の間でも変人として知られている。
ルルティア
愛の女神。女子会を企画して神々を集める。
・所属組織、地位や役職 神界。愛の女神。
・物語内での具体的な行動や成果 地球の知識を参考に女子会を開いた。訪れた竜馬を温かく歓迎する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の性格や精神的成長を見守った。
ウィリエリス
大地と豊穣の女神。優しく品のある雰囲気を纏う。
・所属組織、地位や役職 神界。大地と豊穣の女神。
・物語内での具体的な行動や成果 礼拝堂からやってきた竜馬にお茶と菓子を出した。神光教の活動実態や加護の注意点を助言する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の理想や決意を優しく後押しした。
キリルエル
戦と断罪の女神。武術を司りサバサバした性格を見せる。
・所属組織、地位や役職 神界。戦と断罪の女神。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬に模擬戦を持ちかけた。威嚇スキルの原理と効果的な使い方を教授する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 全力を尽くして戦う姿勢を評価し竜馬へエールを送った。
洗濯代行業者バンブーフォレスト(竜馬の店・従業員)
カルム・ノーラッド(カルム)
店舗の副支配人。実務能力が極めて高く竜馬を補佐する。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト副支配人。
・物語内での具体的な行動や成果 留守中の業務報告やパート採用を進めた。礼服の仕立屋や奴隷制度の活用を竜馬へ提案する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 店舗の強固な経営地盤を構築した。
パートの女性従業員たち(新しい従業員たち)
混雑時に新しく雇われた従業員たち。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレストパート店員。
・物語内での具体的な行動や成果 荷物の搬入や洗濯業務の補佐を行った。多忙な時間帯の店舗運営を後押しする。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 店舗の業務効率向上に寄与した。
シェルマ
専属の料理人。温かい料理で従業員を支える。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト専属料理人。
・物語内での具体的な行動や成果 出先から帰った竜馬に温かいスープを出した。魔法道具のコンロ導入に関心を示す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 従業員の食生活と健康を管理した。
リーリン
元殺し屋の女性店員。防犯と接客をこなす。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト店員兼用心棒。
・物語内での具体的な行動や成果 店舗の防犯用魔法道具の導入を希望した。竜馬の無事な帰還を喜ぶ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 店舗の安全確保に貢献した。
フェイ
リーリンの父親で元殺し屋。用心棒を務める。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト店員兼用心棒。
・物語内での具体的な行動や成果 公爵家訪問時の竜馬の護衛役に指名された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 身元と実力を評価されて外出時の護衛を任された。
ドルチェ
元自警団員の警備員。真面目に勤務する。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト店舗警備員。
・物語内での具体的な行動や成果 店舗の薪拾いや警備業務に励んだ。魔法道具のカタログに目を通す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 警備担当として頼れる存在となった。
コーキン
元貴族のスライム研究者。支店長候補として研修を受ける。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレストレナフ支店従業員。
・物語内での具体的な行動や成果 レナフ支店で店舗管理の経験を重ねた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 新店舗の責任者に向けて順調に育成された。
トニー
従魔術師の青年。スライムの活用法を発見する。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレストレナフ支店従業員。
・物語内での具体的な行動や成果 クリーナースライムで汚れた紙を洗い綺麗な紙へ再利用する技術を発見した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 店舗の経費削減につながる成果で特別報奨金を得た。
ロベリア
女性従魔術師。美容効果の研究に取り組む。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレストレナフ支店従業員。
・物語内での具体的な行動や成果 クリーナースライムによる全身洗浄が肌質の改善やニキビ予防に効くことを証明した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 店舗の新サービスにつながる発見で特別報奨金を授与された。
商業関係(モーガン商会・サイオンジ商会・商業ギルド・他)
セルジュ・モーガン
モーガン商会の会頭。挨拶回りや商談で各地を回る。
・所属組織、地位や役職 モーガン商会会頭。
・物語内での具体的な行動や成果 年末の社交シーズンに向けて貴族への挨拶回りを開始した。ガウナゴで竜馬と合流する提案を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬へ安全な奴隷商会を紹介した。
礼服の仕立屋の男性店員
仕立屋の熟練店員。親切に接客する。
・所属組織、地位や役職 礼服仕立屋店員。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬へ各種礼服の型を丁寧に説明した。黒いスーツ形式の受注と採寸を承る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 プルームダイヤモンドの価値を見抜いて慎重に対応した。
ティガー
武器屋の頑固な店主。
・所属組織、地位や役職 ティガー武具店店主。
・物語内での具体的な行動や成果 スライムの糸で織った布を使い刃物に強い特殊防具服を試作した。小金貨5枚の安価で竜馬へ引き渡す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の身を守る防具開発を成功へと導いた。
ティガーの知り合いの防具職人
腕の立つ防具職人。
・所属組織、地位や役職 防具職人。
・物語内での具体的な行動や成果 加工の難しいスライム糸を裁断してインナー防具に仕上げた。内側にシルクを重ねる工夫を施す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 高い縫製技術で防具の強度を担保した。
グリシエーラ
ギムル商業ギルドのマスター。洞察力に長ける。
・所属組織、地位や役職 ギムル商業ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬から高品質な解毒薬を買い取り査定した。錬金術で作られたプルームダイヤモンドの価値を伝授する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 盗賊情報の提供を行い竜馬の活動を後押しした。
商業ギルドの男性職員
ギルドマスターを補佐する職員。
・所属組織、地位や役職 ギムル商業ギルド職員。
・物語内での具体的な行動や成果 訪れた竜馬を迅速に応接室へ案内した。薬の査定や報酬と素材の精算を完了させる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 速やかな事務処理で商談を支えた。
ディノーム
魔法道具職人。オルゴールのヒットで拡大する。
・所属組織、地位や役職 ディノーム魔法道具工房主。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬から依頼されたアラーム機能付き時計を作成した。魔法道具の購入リストを竜馬へ渡す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 オルゴールの成功により工房の規模を拡大させた。
冒険者ギルド(ギムル支部・他)および冒険者たち
野営教習会の受講生たち(生徒たち)
教習に参加した新人冒険者たち。
・所属組織、地位や役職 野営教習会受講生。
・物語内での具体的な行動や成果 食料採取や防虫対策に励んだ。教官同士の模擬試合を見学して教訓を得る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 5日間の教習を全員無事に終えて帰還した。
野営教習会の教官たち
新人指導にあたったベテラン冒険者集団。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 各種武器の戦い方を実演指導した。生徒の安全確保と見張りを分担する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 無事故で新人指導の任を果たした。
ルーシー
女性魔法使い教官。泥魔法を操る。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 模擬戦で土と水の複合魔法『泥魔法』を披露してボスコを拘束した。竜馬へ新しい従魔の獲得を助言する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 魔法指導と助言で指導役を果たした。
ガゼルの仲間の新人冒険者たち(4人組)
ガゼルとともに活動するスラム出身の4人組。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 罠依頼のロックリザード探索で苦戦した。グラスラットの血を竜馬のスライムへ譲渡する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 反省を経て狩りの技術向上を目指した。
ロッシュ
教官チームの全体リーダー。洞察力に優れる。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官(リーダー)。元Bランク冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 教習全体を取り仕切った。竜馬の実力と孤独のリスクを見抜きギルドマスターへ伝える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 元Bランクの実績を持ち後進の育成に注力した。
ガゼル
明るく活発なスラム出身の新人冒険者。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬の拠点を訪問してハーブティーを楽しんだ。スラムの住居改築を目標として語る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬と打ち解けて良好な関係を築いた。
解体を教えていた男性冒険者
獲物の血抜き指導を担当した教官。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 生徒へ血抜きの重要性と消臭液の便利さを説いた。出た血を竜馬のブラッディースライムへ与える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 実戦的な解体指導を行った。
ミミル
救護や薬指導を担当する女性魔法使い。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 毒キノコの回収を指示した。竜馬への譲渡を快諾する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 救護と資材管理を担当した。
薬の相談をしてきた男の子
粗悪な管理で皮膚炎を起こした生徒。
・所属組織、地位や役職 野営教習会受講生。
・物語内での具体的な行動や成果 日焼けで劣化した虫除け薬を使用してかゆみを訴えた。竜馬に原因を特定される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 適切な薬の知識と管理法を学んだ。
薬の相談をしてきた男の子を連れてきた女性教官
相談を受けた女性教官。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 薬の効き目に悩む男の子を竜馬のもとへ案内した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の専門知識を頼り解決へと繋げた。
ベック
スラム出身の冒険者。仲間想いな一面を持つ。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬からバルミニストを用いた虫除け作成法を教わった。イチョウの葉の採取を手伝う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ガゼルたちとの仲違いを気遣い自立へ励んだ。
ルーカス
ハンマーを使う大柄な教官。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 模擬戦のカードを作成した。ハンマーの一撃で敵の盾ごと押し切って勝利を収める。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 圧倒的な打撃力で威厳を示した。
カーマイン
片手木剣と盾を使う教官。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 ルーカスとの模擬戦で腕に痺れを受けた。ヒールスライムによる治療を受ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 巧みな盾の扱いを実演した。
ボスコ
双剣を使う若い教官。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 ルーシーの泥魔法により足場を奪われて敗北した。竜馬の実力に焦りを見せる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 模擬戦を通じて課題を得た。
ハワード
模造槍と気功を使うベテラン教官。
・所属組織、地位や役職 野営教習会教官。
・物語内での具体的な行動や成果 模擬戦でリョウマと激突した。全身の気功と強烈な迫力で突進する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の連射弓術と空間移動に押され敗北した。
ウィスト
大柄で優しい少年冒険者。大猿人族。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 大きな盾と甲殻プロテクターを装備して防衛に専念した。水汲み中に竜馬と再会する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 仲間を守る盾役として一歩踏み出した。
ウォーガン
ギムル冒険者ギルドマスター。豪快で情に厚い。
・所属組織、地位や役職 ギムル冒険者ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 教習から帰還した一行を出迎えた。権限を行使して竜馬へ「盗賊討伐」の受給許可証を発行する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の自立と自重を温かく後押しした。
ギムル冒険者ギルドの若手冒険者・教官たち
ギムル支部に所属する若手の面々。
・所属組織、地位や役職 ギムル冒険者ギルド所属冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬の圧倒的な戦闘能力を前にして恐怖や避ける態度を見せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 実力差に驚愕して距離を置いた。
ストーンスライムを持ち込んだ男性冒険者
街道で珍しいスライムを拾った冒険者。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 同僚と揉めて蹴り飛ばした石が動き出しストーンスライムだと気づいた。バンブーフォレストへ持ち込み1000スートで売却する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 臨時収入を得て喜んだ。
メイリーン
ベテラン受付嬢。情報提供に富む。
・所属組織、地位や役職 ギムル冒険者ギルド受付嬢。
・物語内での具体的な行動や成果 マッドサラマンダー討伐情報を竜馬に案内した。ペドロ捜索依頼の受注条件を柔軟に調整する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 的確な斡旋で竜馬の活動を後押しした。
パエナ
真面目で仕事が早い受付嬢。
・所属組織、地位や役職 ギムル冒険者ギルド受付嬢。
・物語内での具体的な行動や成果 ガッツの捜索依頼について地図を示しながら解説した。竜馬への単独受注をサポートする。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 親身な対応で依頼成立を助けた。
ギムル冒険者ギルドにいた冒険者たち
館内で歓談する冒険者たち。
・所属組織、地位や役職 ギムル冒険者ギルド会員。
・物語内での具体的な行動や成果 掲示板を眺めたり談笑したりして過ごした。ガッツの切羽詰まった訴えに注目する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ギルド内の日常風景を形成した。
テイマーギルド
テイラー・スミット(テイラー)
テイマーギルドの支部長。知識が豊富。
・所属組織、地位や役職 ギムルテイマーギルド支部長。
・物語内での具体的な行動や成果 東門施設で竜馬の魔獣適性診断を執り行なった。ジャミール家の過去の偉業やラインバッハの龍契約の伝説を語る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬が「群れを成す魔獣」と相性が良いことを突き止めた。
テイマーギルド本部の受付女性
本部の受付窓口を務める女性。
・所属組織、地位や役職 テイマーギルド本部受付。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬のカードを確認して初回無料の適性診断を受理した。東門施設への受験票を手渡す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 丁寧な案内で診断手続を進めた。
東門テイマーギルド支部の受付女性
東門支部の受付を担当する女性。
・所属組織、地位や役職 東門テイマーギルド支部受付。
・物語内での具体的な行動や成果 訪れた竜馬の書類を受け取り奥の診断部屋へ誘導した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 受検者の誘導をスムーズに行なった。
ギムル市役所・警察・警備隊・宗教関係・他
ギムルの路上生活者・スラムの住人たち
スラムや路上で暮らす住民たち。
・所属組織、地位や役職 ギムルスラム住民。
・物語内での具体的な行動や成果 不法占拠問題で役所側からの歩み寄りと居住許可を受けた。就職支援に応じ始める。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 役所との緊張関係が和らいだ。
東門の門番の男性
東門を警備する門番。
・所属組織、地位や役職 ギムル警備隊員。
・物語内での具体的な行動や成果 適性診断へ向かう竜馬にエールを送った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 門の通行確認を行った。
ベル
創世教会の修道女。真面目に勤務する。
・所属組織、地位や役職 ギムル創世教会修道女。
・物語内での具体的な行動や成果 ペットのスライムの体から草が生えて困り、竜馬へ伝言を出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ウィードスライムへの進化を確認した。
ケレバンの警備隊の女性隊員
ケレバン詰所の警備隊員。
・所属組織、地位や役職 ケレバン警備隊員。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬から救出されたペドロと5人の盗賊を引き取った。生け捕り報奨金10万スートを竜馬へ手渡す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 盗賊逮捕と報奨金精算を完了させた。
神光教会の初老の男性修道士
立派な神光教会の聖職者。
・所属組織、地位や役職 神光教会修道士。
・物語内での具体的な行動や成果 建物を眺めていた竜馬へ声をかけ、宗派を超えて礼拝堂での祈りを勧めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 純粋な布教心で竜馬を招き入れた。
神光教会の若い修道士たち
教会清掃を行う若い修道士たち。
・所属組織、地位や役職 神光教会修道士。
・物語内での具体的な行動や成果 境内の掃除を行った。訪れた竜馬へ笑顔で挨拶を返す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 教会の整頓と来客対応を務めた。
宿場町・ケレバンの住民および関係者
ガッツ
西地区の小さな鍛冶屋の店主。ドワーフ。
・所属組織、地位や役職 鍛冶屋店主。
・物語内での具体的な行動や成果 運送中の武器と運び屋ペドロの捜索を冒険者ギルドへ切実に出訴した。全財産を提示する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬による単独捜索のきっかけを作った。
ペドロ
熊人族の運び屋。緑色の鼻が特徴。
・所属組織、地位や役職 運び屋。
・物語内での具体的な行動や成果 盗賊の襲撃で馬車ごと崖下へ転落して怪我を負った。放置されたが72時間後に竜馬に救出される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 命を取り留めケレバンで回復に向かった。
街道で出会った老夫婦
馬車で街道を進む老人たち。
・所属組織、地位や役職 旅人。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬の質問に応じ壊れた馬車の目撃がないことを教えた。同乗を勧めて励ます。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 気遣いを見せて竜馬を見送った。
宿場町の門番の男性
丸太防壁の門を守る隊員。
・所属組織、地位や役職 宿場町警備隊員。
・物語内での具体的な行動や成果 不審な動きの竜馬を警戒して問い正した。書類を確認しておすすめの宿と食堂を案内する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 町の警戒と道案内を果たした。
宿の受付の男性
手頃な宿の軽快な受付。
・所属組織、地位や役職 宿屋受付。
・物語内での具体的な行動や成果 1泊70スートで食事券つきの部屋を提供した。屋上の利用許可を快諾する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 親切な対応で竜馬の滞在と捜索を助けた。
テレシー食堂の看板娘
元気で愛想の良い少女。
・所属組織、地位や役職 テレシー食堂店員。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬に名物の温かいシチューを出した。ペドロの知人が集まる「山犬」の拠点を教える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 有力な目撃情報を得る手がかりを与えた。
テレシー食堂の客たち
アットホームに食事を楽しむ客層。
・所属組織、地位や役職 食堂客。
・物語内での具体的な行動や成果 テーブルで和やかに会話や食事を楽しんだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 食堂の賑やかな空間を作った。
運び屋「山犬」の門番の2人組
拠点を守る門番たち。
・所属組織、地位や役職 運び屋「山犬」門番。
・物語内での具体的な行動や成果 訪れた竜馬から話を聞きアッシモの居場所を調べてあげた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ペドロの同僚へ引き合わせた。
似合わない酒場の無愛想な男性店員
カウンターに立つ強面の店員。
・所属組織、地位や役職 酒場店員。
・物語内での具体的な行動や成果 最初は冷たくあしらったが、加護を確認するとアッシモの席を顎で示した。銀貨を受け取る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬へ客の座席を提示した。
アッシモ
ペドロの同僚である若い運び屋。
・所属組織、地位や役職 運び屋「山犬」社員。
・物語内での具体的な行動や成果 2日前の朝にペドロと朝食をとった事実を証言した。結婚資金のために金を貯めたがっていた話を明かす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 捜索の絞り込みに大きく貢献した。
アッシモの親方
酒場で若い衆をたしなめるベテラン。
・所属組織、地位や役職 運び屋「山犬」親方。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬におごらせようとしたアッシモを叩いて叱った。ペドロの経歴や知識について解説する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 良識ある態度で竜馬に情報を提供した。
アッシモと同席していた運び屋たち
酒場で飲むたくましい男たち。
・所属組織、地位や役職 運び屋。
・物語内での具体的な行動や成果 当日街道を通った際の目撃情報がないことを口々に証言した。竜馬のおごりでタダ酒を喜ぶ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 事件発生場所の特定を助けた。
酒場で竜馬に絡んできた赤ら顔の男性客
酒に酔って暴れようとした客。
・所属組織、地位や役職 酒場客。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬の存在を不快がり拳を振り下ろした。返り討ちに遭い威嚇の気迫に怯えて逃走する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の「威嚇」スキル習得の引き金となった。
犯罪者・盗賊・不審者
荷馬車の御者と護衛(野営場で警戒された商人風の男と護衛)
野営地にやってきた商人風の男たち。
・所属組織、地位や役職 行商人と護衛。
・物語内での具体的な行動や成果 ロッシュへ道路の安全確認を行った。10分足らずで静かに立ち去る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 不審を抱かせず整然と行動した。
毒蜘蛛党の残党(5人の盗賊たち)
壊滅した盗賊団の下っ端たち。
・所属組織、地位や役職 元・毒蜘蛛党残党(盗賊)。
・物語内での具体的な行動や成果 積荷目的でペドロの馬車を射撃して崖へ落とさせた。奪った剣を持ち森に身を潜めている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ナイトメアリムールバードの精神攻撃とスライムで縛られ逮捕された。
毒蜘蛛党の愛想笑い男(村長を殴って追放された男)
一番左にいた軽薄な態度を取る男。
・所属組織、地位や役職 元・毒蜘蛛党残党(元・村人)。
・物語内での具体的な行動や成果 保身のために竜馬へ即座に自白した。ペドロの隠し場所へ案内する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 追放と流転の過去を告白し更生のため拘束された。
前世(地球)関係者(特別書き下ろし・過去回想)
竜馬の元上司(退職時に土下座した元上司)
竜馬の前世での恩人上司。
・所属組織、地位や役職 前職の会社上司。
・物語内での具体的な行動や成果 強盗撃退後の風評被害に苦しむ竜馬を擁護した。重役に土下座して退職回避を懇願する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 子煩悩で誠実な人柄で竜馬から深く尊敬された。
コンビニ強盗3人組
竜馬が前世で出くわした拳銃強盗。
・所属組織、地位や役職 強盗犯。
・物語内での具体的な行動や成果 深夜のコンビニで乱射して女性客へ銃口を向けた。竜馬に反撃されて撃退される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 重傷を負わされ警察に逮捕された。
田淵一雄(田淵)
竜馬の前世での後輩社員。
・所属組織、地位や役職 システム会社開発3課社員。
・物語内での具体的な行動や成果 会社炎上の騒動に巻き込まれた。浦見の部屋で酒を飲みながら生前の竹林竜馬の思い出を語り明かす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の不器用さと誠実さに感謝を捧げた。
浦見
真実を追う雑誌記者。
・所属組織、地位や役職 出版社雑誌記者。
・物語内での具体的な行動や成果 竹林竜馬の死と会社の不祥事を徹底取材した。田淵や大家から思い出を引き出す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 個人の関心から竜馬の人柄を追い続けた。
竹林竜馬のアパートの大家さん
竜馬が前世で住んでいたアパートの家主。
・所属組織、地位や役職 アパート大家。
・物語内での具体的な行動や成果 浦見の部屋で田淵と交流した。強盗事件後に引っ越してきた竜馬母子の暮らしぶりを回想する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬を不運だが心優しい青年と振り返った。
動画投稿者チームの大学生たち
ネットの話題を追いかける若者たち。
・所属組織、地位や役職 動画投稿チーム「Now News」。
・物語内での具体的な行動や成果 炎上した会社の関係者として田淵を追い回した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 田淵をパニックに陥らせた。
展開まとめ
4章12話 食料調達
毒虫の原での食料集め
新人教習二日目、竜馬は自由時間を利用して林へ向かい、食用キノコや野草を採取した。野営に必要な情報を事前に調べておけば、食料や水の確保も容易になると考えていた。
キノコ栽培への関心
竜馬は天然のキノコが季節や天候に左右されることから、人工栽培を思い立った。原木栽培や菌床栽培の知識を思い出し、異世界でも実現できるか検討し始めた。
4章13話 仕事と評判
採取した食料の確認
竜馬は教官として、生徒たちが集めた食料を検査した。食用キノコに似た毒キノコなどを見分け、採取物の安全を確かめるとともに、知識不足による危険を教えた。
広まった竜馬の評判
新人たちは竜馬が過去にゴブリン討伐や不良冒険者との戦いで活躍した人物だと知り、見方を変えていた。竜馬は自分の評判が思いのほか広まっていることに戸惑った。
4章14話 トラブル発生
獲物に混入した毒
野営場で獲物の血抜きをしていたところ、ブラッディースライムが突然暴れ出した。竜馬が調べると、獲物の肉には毒が含まれていた。スライムの反応によって危険を発見できたのである。
ブラッディースライムの血清
竜馬はブラッディースライムが毒に対応する抗体を持っていることを発見した。血清を治療に利用できる可能性を考えたが、安全性や効果を確認する必要があるため、慎重に研究することにした。
4章15話 収穫
抗体研究の進展
竜馬はブラッディースライムが毒だけでなく、病原菌に対する抗体も持つと知った。研究に熱中して集合時間を忘れかけたため、目覚まし機能のある時計を作ることも考えた。
キノコの菌床栽培
竜馬はオガクズや菌糸、肥料を用いて菌床を試作した。また、野営拠点ではスティッキースライムを虫取りに利用し、蚊帳や虫除けを組み合わせて生活環境を整えた。
4章16話 内覧会とティーブレイク
竜馬の野営拠点
竜馬の作った拠点に興味を持った生徒たちが見学に訪れた。室内には浄水器やトイレ、スライムによる虫除けなどが備えられており、一般的な野営とは異なる設備に驚かれた。
ガゼルとの交流
竜馬はガゼルと話す中で、スラムに暮らす子供たちが互いに助け合い、周囲の大人から生活や狩りの技術を教わっていることを知った。一方、ガゼルが探している獲物は付近に生息しておらず、情報収集の重要性を改めて感じることになった。
4章17話 リーダーは見た1
教官同士の模擬試合
教習会では、生徒たちに武器の特徴や戦い方を見せるため、教官同士の模擬試合が企画された。ロッシュは試合の進行を担当し、参加者の組み合わせや見学方法を確認した。
竜馬へのロッシュの関心
ロッシュは竜馬の実力と知識を評価する一方、年齢に比べて経験が偏っていることも気にかけていた。竜馬は結界魔法の技術が仕事や将来の選択肢につながると教えられ、強い関心を示した。
4章18話 リーダーは見た2
模擬試合と武器の解説
教官たちは模擬試合を通じ、武器ごとの長所や弱点を新人たちに説明した。ルーカスはハンマーの威力を実演し、相手の盾を押し切って勝利した。
竜馬とハワードの対戦
最後の試合では、弓を使う竜馬とハワードが対戦することになった。試合開始直後、竜馬が放つ異様な気配にロッシュは驚き、場の空気が一変した。
4章19話 リーダーは見た3
竜馬の圧倒的な気迫
ハワードは竜馬の気迫を受け、本気で攻撃を仕掛けた。一方、竜馬は冷静に相手を捉え、弓を使った戦闘を続けた。ロッシュはその姿から、竜馬が想像以上の実力を持つと理解した。
優秀な新人への懸念
ロッシュは、実力のある新人ほど自分の限界を知る前に危険な仕事へ進み、命を落とす場合があると考えていた。竜馬にも同じ危険があると感じ、彼を気にかけるギルドマスターの意図を理解した。
4章20話 試合の後
模擬試合の余波
ハワードとの試合を終えた竜馬に対し、生徒や教官の反応は分かれた。高い実力を称賛する者がいる一方、その戦い方や気迫に恐怖を覚える者もいた。竜馬は自分の行動が周囲に与えた影響を考えることになった。
4章21話 帰路に就いたが・・
新人教習の終了
五日間の教習を終え、一行はギムルへの帰路に就いた。新人たちは教習を通して親しくなり、互いに会話を交わすようになっていた。
仲間との距離
竜馬は新人のウィストに、機会があれば一緒に仕事をしようと誘った。一方で、竜馬を避ける教官もおり、彼は自分の人付き合いの難しさを意識した。
4章22話 ギルドマスターの決断
ロッシュからの助言
帰路で竜馬はロッシュから従魔や仲間について話を聞いた。竜馬の実力を認める一方、単独で活動を続けることには危険があると考えられていた。
ギルドマスターの決断
ギムルへ帰還した竜馬は、ロッシュとともにウォーガンの執務室へ呼ばれた。ロッシュから模擬試合で示した実力を確認したウォーガンは、竜馬が自分の身を守れるだけの力量を備えていると判断し、通常はCランク以上に限定される盗賊関連依頼について、ギルドマスター権限で受注を許可した。一方で、単独行動を続けることを無条件に認めたわけではなく、仲間を作ることや困った際には相談することも改めて忠告した。
4章23話 異世界も年末近くは忙しい
帰還後の仕事と年末準備
竜馬は店に戻り、カルムから留守中の報告を受けた。年末が近づき、公爵家への贈り物や礼服の準備、従魔の世話など、取り組むべき仕事が増えていた。
礼服の注文
竜馬は公爵家を訪れるための礼服を注文した。異世界の服装に戸惑いながらも、見慣れたスーツを選び、色や装飾品について相談した。
4章24話 一点豪華主義
新しい防具の完成
竜馬はティガー武具店を訪れ、以前依頼していた特殊な糸を使った衣服を受け取った。完成品の出来を確かめ、今後の装備として利用することにした。
キノコ栽培と巨大な宝石
竜馬は廃坑に菌床を移して栽培を続けようとしたが、予想以上に早くキノコが生えていた。また、錬金術で炭素からダイヤモンドを生成したところ、想定をはるかに超える巨大な宝石が完成したため、その扱いを慎重に考えた。
4章25話 宝石の謎
商業ギルドへの相談
竜馬は商業ギルドのグリシエーラに、錬金術で作った特殊なダイヤモンドについて相談した。宝石の価値や扱いに注意が必要だと知り、公爵家への訪問で装飾品として使用することを検討した。
魔獣適性診断の申し込み
竜馬はテイマーギルドで、自分がどの種類の魔獣と契約しやすいか調べる適性診断を申し込んだ。診断には多種類の魔獣が必要なため、東門にある施設へ向かった。
4章26話 魔獣適性と過去の偉業
テイマーギルドの施設
竜馬は東門の施設を訪れ、支部長のテイラーから魔獣適性について説明を受けた。魔獣との相性には種類や系統による違いがあり、契約できる数にも個人差があると知った。
ラインバッハの功績
テイラーはジャミール公爵家の人々が持つ従魔術の才能を説明した。特にラインバッハは多くのドラゴンを従え、炎龍山脈の資源確保にも貢献していた。その強大な力は政治や軍事にも影響し、最終的に軍を離れて領地の統治に専念することになった。
4章27話 診断結果と新たなスライム
魔獣適性の診断
竜馬は多数の魔獣との契約を試し、契約そのものにはほぼすべて成功した。しかし意思疎通のしやすさには差があり、テイラーは診断結果から、竜馬が「群れを作る習性を持つ魔獣」と特に相性が良く、多産な魔獣にも同様の傾向が見られると説明した。竜馬は今後の活動に役立つ魔獣を探す際、この適性を参考にすることにした。
ストーンスライムとの出会い
店に戻った竜馬は、石に擬態する珍しいストーンスライムが持ち込まれたことを知った。高い擬態能力に興味を持ち、食性や活用方法を調べることにした。
4章28話 教会のお約束
神々との再会
竜馬は神界へ招かれ、ガイン、クフォ、テクンと近況を語り合った。新たにストーンスライムとウィードスライムが加わったことや、魔獣適性診断について話した。
魔獣適性と前世の生活
竜馬が「群れを作る魔獣」と相性が良い理由を尋ねると、神々は転生時に従魔術の力は与えたものの、具体的な魔獣適性には手を加えていないと説明した。クフォは、前世で集団に属しながら親しい人が少なく、一人でいることには慣れていても集団そのものに興味がなかったわけではないという竜馬の無意識の願望が、適性へ影響した可能性を示した。また、竜馬はシュルス大樹海の生態系や、神々が管理する聖地の事情についても聞いた。
4章29話 異変
新種のスライムの観察
竜馬はストーンスライムとウィードスライムの能力や食性を記録した。ストーンスライムは取り込んだ石の色や質感を再現し、周囲に紛れ込む能力を持っていた。
ランニングマッシュの発生
栽培していたキノコが魔力の影響で魔化し、ランニングマッシュになっていた。竜馬は原因を調べ、普通のキノコを栽培するために肥料を見直すことにした。
盗賊の噂
竜馬はグリシエーラから、ガウナゴ方面で討伐された盗賊団の生き残りと思われる不審者が周辺に現れていると聞いた。街の外で活動する際には警戒が必要だと考えた。
4章30話 捜索依頼
行方不明者の捜索
冒険者ギルドを訪れた竜馬は、行方が分からなくなったペドロの捜索依頼に関わることになった。ペドロが普段利用していた道を確認し、ギムルからケレバンへ向かう街道を調べ始めた。
リムールバードによる警戒
竜馬は街道沿いの森や藪に注意しながら進み、六羽のリムールバードを飛ばして周囲を捜索した。空からの視界を利用して、行方不明者の手がかりを探した。
4章31話 宿場町
街道沿いの聞き込み
竜馬は道中で出会った旅人に、事故を起こした馬車や行方不明者について尋ねた。しかし有力な情報は得られず、捜索を続けながら宿場町へ到着した。
宿場町での情報収集
竜馬は宿を確保し、食堂や倉庫街で聞き込みを行った。ペドロが通った可能性のある道について調べ、行方を追うための手がかりを集めた。
4章32話 似合わない酒場
酒場での情報収集
竜馬はペドロの行方を追い、宿場町で聞き込みを続けた。手がかりを探す中で、自分の行動が相手に与える印象にも注意する必要があった。
威嚇スキルの発現
竜馬は相手を怖がらせた行動を振り返り、自分の能力を確認した。その結果、知らないうちに威嚇スキルを習得していたことに気づいた。
4章33話 リムールバードの活躍
夜間の空中捜索
竜馬は宿の屋上からリムールバードを飛ばし、夜の森を調べた。従魔たちの視界を通じて木々の間を捜索し、やがて焚き火を囲む五人の男たちを発見した。
森の中の不審者
男たちは荒れた身なりをしており、竜馬は盗賊の可能性を疑った。ペドロの行方に関わる手がかりを得るため、さらに調査を進めた。
4章34話 従魔達の活躍
盗賊の捕縛
竜馬はリムールバードとスライムの能力を活用し、森に潜んでいた男たちを捕らえた。捕虜にはスライムを使った拘束を施し、逃走や反撃を防いだ。
拘束への抵抗
男たちの一人が拘束から逃れようとしたため、首に巻きついたスライムが締めつけを強めた。竜馬は盗賊たちに、抵抗を続ければ命の保証はできないと告げた。
4章35話 盗賊の本音
盗賊たちの事情
竜馬は捕らえた男たちから事情を聞き出した。彼らの言葉を聞きながらも、盗賊として人に危害を加えた事実を重く受け止め、必要な情報を得るために尋問を続けた。
ペドロの救出
竜馬は負傷したペドロを発見し、慎重に担架へ乗せた。ペドロは救助に関わった男たちにも感謝を伝えたが、竜馬は治療を優先し、捕虜を厳重に拘束して街へ急いだ。
4章36話 下山
ペドロの救命
竜馬はペドロをケレバンへ運び、警備隊に引き渡した。ペドロは命の危険を脱したものの、しばらく安静が必要な状態だった。竜馬は盗賊捕縛の報奨金を受け取り、捜索依頼を終えた。
神界での新たな出会い
竜馬は神界で女神ウィリエリスとキリルエルに会った。戦や武術を司るキリルエルは、竜馬の戦い方に関心を示し、彼と試合をすることを提案した。
4章37話 罪と罰・・・・・・の後
女神との試合の延期
ウィリエリスは、魂だけの状態で戦えば深刻な傷を負う危険があるとして、キリルエルとの試合を止めた。代わりに竜馬は、習得した威嚇スキルについて教わることになった。
前世の経験と新たな決意
竜馬は、前世で拳銃を持った強盗3人を制圧し、正当防衛が認められたにもかかわらず、世間の風評によって職場を追われた経験を神々へ語った。その過去と、今回捕らえた盗賊たちが出所後に職を得にくく再犯へ追い込まれる可能性を重ね、罪を償った者にまで社会が過剰な罰を与え続けることへ疑問を抱いた。
ウィリエリスやキリルエルとの対話を重ねる中で、竜馬は前世では理不尽な現実を「仕方がない」と受け入れてきたが、今の人生では自分の幸せを守るだけでなく、周囲から受けた幸せを返しながら理想を追ってみたいと考えるようになった。キリルエルとウィリエリスもその決意を後押しし、竜馬は新たな生き方を胸に神界を後にした。
4章38話 未来のために
ギムルへの帰還
竜馬はギムルへ戻り、店の従業員たちと食事を取りながらペドロの救出について話した。従業員たちは無事に救助できたことを喜んだ。
将来の雇用方針
竜馬は神界で考えたことを踏まえ、将来的には元犯罪者など社会的に職を得にくい者にも働く機会を作りたいという構想をカルムへ相談した。カルムは、経営を始めてまだ一年目の現状で元犯罪者を雇うのはリスクが高いとしながらも、店の基盤を固めた後の長期的な目標とすることには理解を示した。その準備として、まずは事情を抱えて奴隷となった者を雇い、受け入れ方や管理方法を学ぶことを提案した。
モールトン奴隷商会
カルムは、セルジュから信頼できると聞いていたガウナゴのモールトン奴隷商会を紹介した。竜馬は公爵家への挨拶に合わせて訪問することを考えた。
閑話貴族の裏話~Side ? ? ? ~
公爵夫妻の多忙な日々
ラインハルトとエリーゼは、年末の社交シーズンを前に大量の公務や貴族からの陳情への対応に追われていた。近年は国内全域で魔獣の増加と活性化が確認されており、魔獣被害を理由とした借金の申し込みが本当かどうかも慎重に調査する必要があった。二人は近く訪れる竜馬や、王都で生活するエリアについて語りながら束の間の休息を取った。
特別書き下ろし・知人の知人と竹林の悪癖~Side 田淵~
竹林竜馬をめぐる会話
前世の世界では、田淵が偶然再会した雑誌記者の浦見とともに竹林の元住居を訪れ、大家を交えて竹林の生前について語り合った。田淵は、竹林が周囲の仕事や負担を引き受け続け、自分を顧みず他人を助けていたことや、会社の待遇改善を求めて不利益を受けながらも姿勢を変えなかったことを明かした。浦見は竹林の周囲で不自然なほど不運が続いていたことにも注目し、その生涯についてさらに疑問を深めた。
同シリーズ
神達に拾われた男












その他フィクション

備忘録
4章 12話 食料調達
毒虫の原での教習2日目
林での食材収集
野営地での生活に慣れ始めたリョウマは、林へ向かい食料を調達することにした。林ではアカカサタケやエノクタケなど、食用キノコが豊富に見つかった。キノコはこの国では人工栽培技術が未発達であり、貴重な食材とされていた。リョウマは食材として活用するだけでなく、将来的に栽培方法を試してみることも考えた。また、林の中でロックリザードを探す生徒たちの姿を見かけたが、依頼が達成不可能な罠である可能性に気づき、その場を離れることにした。
帰還後の状況報告と採取物の確認
リョウマは採取した食材を持ち帰り、拠点で待機する教官たちに報告した。林には毒キノコも多く生えており、誤食の危険があることから、採取物のチェックを強化すべきだと提案した。ルーシーは必要があれば声をかけるよう伝え、毒に対する備えも整えておくこととなった。
簡易浄水器の作成
林で見つけた川の水は濁っていたため、リョウマは土魔法を使って簡易浄水器を作成した。布や炭、砂利を使って水をろ過し、安全な飲み水を確保した。さらに、水を煮沸する準備を整え、拠点内での快適な生活環境を整備していった。
もやしの栽培と雑草の利用
林で採取した豆を使い、リョウマはもやしを栽培した。魔法と肥料を活用し、短時間で収穫できる仕組みを作り上げた。さらに、コツブヤリクサという穀物も採取し、保存食や調味料と組み合わせて今晩の食事に備えた。これらの準備により、リョウマは教習地でも安定した食事環境を確保できていた。
4章 13話 仕事と評判
野営場での食料確認と指導
生徒の採取物のチェック
生徒たちが次々と野営場に戻り、採取物の確認が行われた。リョウマは担当時間前にもかかわらず、列をさばくため手伝いを申し出た。生徒たちが持ち帰った食料の多くは適切だったが、一部には毒キノコや、次年以降の成長に影響を与える採取方法が見られた。リョウマはその場で問題点を指摘し、注意を促しながら正しい知識を伝えた。
獲物の解体とバンブーフォレストの評判
生徒の中には動物を捕らえた者もおり、解体方法について指導を求める声があった。リョウマは担当を別の教官に案内しつつ、自身は食べられない採取物を集めた。その際、解体で出た血をブラッディースライムの養殖に利用するため、スライムを設置して効率的に血を吸収させた。また、生徒からバンブーフォレストの評判を聞き、店舗がスラム街で良い影響を与えていることを知った。
遅れて戻った4人組の生徒
初日にトラブルを起こした4人組が遅れて戻り、ロッシュが彼らの様子を確認した。リョウマは林で彼らを見かけたことを伝えたが、4人は無事に戻り、狩りの成果としてグラスラットを持ち帰っていた。4人組はバンブーフォレストの評判を耳にしており、リョウマを尊敬する態度を見せた。ロッシュは彼らの素直さを評価しつつ、リョウマの実績が噂として広がっていることを説明した。
星空の下の焚き火と突如の叫び声
生徒たちは焚き火を囲み、穏やかな時間を過ごしていた。星空の下、夕食や暖をとるために焚き火を囲む彼らの笑顔は野営場に和やかな雰囲気をもたらしていた。しかし、そんな静けさを突如として破るように、野営場に誰かの叫び声が響き渡った。
4章 14話 トラブル発生
ブラッディースライムと毒の発見
騒ぎの原因と毒の発見
馬車の裏で獲物の解体中に血が暴れるという異変が発生した。リョウマが調査した結果、吊り下げられたグラスラットが毒蛇に噛まれていたことが判明した。この毒が血中に残り、ブラッディースライムがそれを吸収したことでスライムが苦しむ事態となった。毒の種類を確認し、毒蛇の毒が比較的弱いブッシュスネークのものであることを推測したリョウマは、毒の希釈を試みるため、生徒たちから血を譲り受けた。
スライムの回復と教官たちの支援
ブラッディースライムは吸収した毒を徐々に分解しつつあり、リョウマは毒に対するスライムの耐性を信じて安静を保つことにした。教官や生徒たちも協力的な態度を見せ、リョウマがスライムを安定させるために必要な支援を惜しまなかった。その甲斐もあり、スライムたちは翌日には毒による苦痛から解放されつつある様子を見せた。
スライムの適応力と血清の可能性
毒を飲み込んだスライムの状態を確認したリョウマは、「毒耐性」のスキルレベルが上昇していることに気づいた。スライムが驚異的な適応力を発揮し、一晩で毒を克服したことが示唆された。また、スライムの血液から抗体を含む血清が錬金術によって抽出できることを発見した。この血清はブッシュスネークの毒に有効であり、治療や解毒の可能性を大きく広げるものとなった。
血清の利用と研究への決意
血清の生成が確認されたことで、リョウマはこれを応用する可能性に思いを巡らせた。毒に対応した抗体を持つ血清が緊急時の治療に役立つと考え、今後の保存や量産についての研究を決意した。しかし、血清の影響が大きいことから、計画は慎重に進める必要があると考え、当面は独自に研究を進める方針を固めた。
4章 15話 収穫
ブラッディースライムの抗血清の可能性
毒耐性と病気耐性の発見
ブラッディースライムが毒に適応し、毒耐性を強化したことに触発され、リョウマは病気耐性についても調査を進めた。その結果、病原菌への抗体も持っていることが判明した。スライムの血清は毒と菌の両方に対応できる可能性があり、抗血清としての利用価値が見出された。
集合時間ギリギリの朝礼
研究に夢中になっていたリョウマは、集合時間間近に気づき急いで現場へ向かった。教官として朝礼に参加し、昨夜の騒動に対して状況を報告した。生徒たちは虫刺されに悩まされていたが、防虫対策の改善を指導し、解散した。
模擬戦への参加依頼
ロッシュ教官から、生徒のために教官同士の模擬戦を提案された。リョウマは弓での参加を依頼され、それを快諾した。生徒が学べるよう、模擬戦用の安全な矢を用意する準備に取り掛かった。
ベックとの虫除け相談
生徒のベックが一人でリョウマを訪ね、虫除けの対策を相談した。リョウマは薬草「バルミニスト」を使った簡易的な虫除けの作り方を教え、二人で草を採取した。作業中、ベックはガゼルたちの件について謝罪し、昔の関係についても語った。リョウマはすでに許していることを伝え、ベックの心配を和らげた。
林でのギルコダの葉の採取
リョウマとベックはギルコダの葉を採取するため林に向かった。ギルコダの葉はイチョウの木と特徴が一致し、リョウマはそれがイチョウであることを確認した。必要な装備を整え、葉を大量に採取した後、二人は無事に野営場へ戻った。
野営場での環境改善
拠点に戻ったリョウマは、採取したギルコダの葉を安全な状態に加工し、キノコの栽培実験も始めた。また、スティッキースライムを利用して室内に虫除け対策を施し、快適な環境を整えた。こうして時間を有効に使いながら、模擬戦の準備を待つこととなった。
4章 16話 内覧会とティーブレイク
拠点の公開と生徒たちの興味
拠点内の設備を生徒に公開
リョウマの拠点は、生徒たちに興味を持たれて公開された。浄水器やスライムによる虫取り、土魔法で作られた壁などの設備が注目を集めた。生徒たちは拠点を参考にしようと熱心に見学を行ったが、室内が狭いため長居はせず礼を述べて退去した。
ガゼルの訪問とハーブティーの振る舞い
ガゼルは獲物の血をスライムに与えるため、鳥を持って拠点を訪れた。リョウマはその礼としてガゼルにハーブティーを振る舞い、部屋の中を見せた。ガゼルは自身の家の古さを話題にし、冒険者として成功し家を建て替える夢を語った。リョウマは彼の向上心を評価し、応援の言葉をかけた。
スラムの子供たちの生活
ガゼルは、スラムの孤児たちが共同生活を送りながら支え合っている事情を語った。子供たちは年長者が年少者を助け、周囲の大人たちも手助けを行うことで生活を成り立たせていた。狩りの技術も元冒険者から学んだと述べ、兄弟のような繋がりで協力して生きている様子が伺えた。
ガゼルの依頼への挑戦
話を終えたガゼルは、自らの依頼を果たすべく拠点を後にした。彼は目標に向かって気合を見せたが、リョウマはその獲物がこの地域にはいないと知りつつ、教官として詳細を伝えることは控えた。リョウマは静かに見送り、次の行動の準備を進めた。
4章 17話 リーダーは見た 1
試合準備と生徒たちの動向
試合の告知と生徒の反応
朝礼でロッシュが午後3時からの模擬試合を告知した。観戦は自由参加とされ、依頼を抱える生徒には自己責任で選ぶよう伝えられた。生徒たちは各々行動を開始し、ルーカスが試合の組み合わせ表をロッシュに確認させた。ロッシュは生徒たちの熱心な姿勢と、リョウマの若さに注目する生徒が多いことを評価した。
リョウマの能力と謎の含み
ルーカスとロッシュはリョウマの能力について話し合った。リョウマの魔力量や技術の高さが評価される一方、ギルドマスターからの事前の含みのある依頼にロッシュは違和感を抱いていた。リョウマが今後パーティーを組むよう仕向けられている可能性も議論され、二人はその意図を探りつつ仕事を進めることにした。
観客席の設営とリョウマの魔力量
リョウマは試合用の観客席を作り、階段状で視界を確保し、安全性を高める結界を張るなどの工夫を施した。ロッシュはその完成度に驚き、リョウマの魔力量の多さと魔法操作技術を改めて評価した。さらに、リョウマが冒険者を選んだ理由を尋ね、彼の「憧れ」と「自由度」という答えに若者らしさを感じ取った。
結界魔法の技術と価値
リョウマは結界魔法についてロッシュに質問し、その技術の高さと重要性を知った。結界魔法は高度な魔力操作を必要とし、習得者が少ないため、特に富裕層からの需要が高いと説明された。ロッシュはリョウマの将来性を評価しつつ、魔法に関するさらなる疑問は専門家に聞くよう提案した。
リョウマの未知の一面への懸念
ロッシュはリョウマの質問に対する熱心な態度と、知識の豊富さに感心しつつも、どこか抜けているような様子に不安を覚えた。ギルドマスターがリョウマに注目した理由について、これが関係しているのではないかと考え始めた。
4章 18話 リーダーは見た 2
模擬試合の進行とハンマーの威力
第3試合の結果とルーカスの勝利
第3試合ではルーカスがハンマーの威力を存分に発揮し勝利を収めた。対戦相手の剣士は盾を活用して戦ったが、ハンマーの重みに耐え切れず敗北した。試合後、ルーカスと剣士は互いに武器の特性や戦い方について解説し、生徒たちにその利点と注意点を教えた。
ヒールスライムの登場と治療の提供
試合後、ルーカスのハンマーを受けた剣士が手の痺れを訴えたが、ロッシュはリョウマが連れているヒールスライムで治療を勧めた。教習期間中の無料治療ということで生徒にも好評であった。
魔法の応用とルーシーの勝利
第4試合ではルーシーが土と水の複合魔法「泥魔法」を駆使し、ボスコを地面に沈めて勝利を収めた。この魔法によりボスコのスピードを封じたことが決定打となった。ルーシーは魔法の複合技術について生徒に説明し、魔法使いとしての基本的な戦略と準備の重要性を伝えた。
リョウマとハワードの準備
第5試合にはリョウマとハワードが出場した。リョウマは特殊な弓「神頭矢」を準備し、ハワードは模造槍を手に試合に臨んだ。リョウマはこれまでの経験を基に観衆の前で堂々と準備を進め、試合前の和やかなやり取りの中でその自信を見せた。
試合開始直前の緊張感
試合開始の合図が出された瞬間、場の空気が急激に変化し、重苦しい緊張感が広がった。ロッシュはその異様な雰囲気を体で感じ取り、試合の行方に注目した。
4章 19話 リーダーは見た 3
試合開始とハワードの本気
ハワードの叫びと突撃
試合開始の合図と共に、ハワードは気功で肉体と武器を強化し突撃を仕掛けた。獣人族の血を引く彼が叫びながら挑む姿に観客席はざわめき、リョウマを睨むような視線が注がれた。一方で、リョウマは静かに矢を構え、冷徹な狩人のような態度を見せていた。
リョウマの連射とハワードの接近阻止
リョウマは精確な連射でハワードの動きを制限し、弓矢の特性を存分に活かした戦いを展開した。矢の雨は的確にハワードの進路を塞ぎ、脚や武器を狙うことで接近戦への移行を防いでいた。観客たちはその驚異的な速射と精度に感嘆し、ハワードは攻撃を回避しながらも隙を探していた。
土煙と接近戦の応酬
ハワードが隙を突いてリョウマの懐に飛び込もうとした瞬間、リョウマは土魔法「アースフェンス」を展開し防御を試みた。しかし、ハワードが魔法を打ち破ろうとするのを察知し、リョウマはさらに土煙を巻き起こして視界を遮りつつ接近。矢を持ち替えた突きでハワードを攻め立て、間合いを奪い返すことで主導権を握り続けた。
空間魔法と戦況の変化
リョウマは空間魔法「テレポート」を活用し、戦場を自在に駆け回った。死角からの奇襲と迅速な撤退を繰り返し、ハワードの反応を鈍らせた。魔力量が豊富なリョウマの動きに、ハワードは完全に翻弄される形となり、試合の流れはリョウマに傾いていった。
リョウマの才能と孤独の影
リョウマの圧倒的な実力を目の当たりにしながら、観戦していたロッシュは彼の抱える課題を思い知った。リョウマの技術や魔法の腕前、生活能力は非常に高い水準にあり、その若さから将来性も期待される。しかし、その多才さゆえに他者を頼る必要がなく、孤独に陥りやすい性質を持っていた。冒険者としての道を進む中で、彼が適切な仲間を見つけられるかどうかが鍵となることを痛感した。
試合の結末とロッシュの懸念
試合の最終局面では、リョウマの矢がハワードを正確に捉え、試合はリョウマの勝利に終わった。その圧倒的な才能は観客を魅了しつつ、ロッシュに深い懸念を抱かせた。リョウマの力が今後どのように活かされ、彼が孤独から救われる日が来るのかが注視されるべき課題となった。
4章 20話 試合の後
試合後の評価と異なる反応
生徒や教官からの称賛
試合後、リョウマの元には多くの生徒や教官が集まり、その戦いぶりを称賛した。ガゼルやベックも彼の腕前を讃え、弓の使い方や練習方法についての質問が飛び交った。一方で、遠巻きに彼を避けるような態度を見せる者もおり、リョウマはその反応に戸惑いを感じていた。
ロッシュの指摘とリョウマの悩み
リョウマは試合中の自分の様子が他者にどのように映ったかをロッシュに相談した。ロッシュは、リョウマの真剣さが逆に冷徹に見えたことを指摘し、「天敵に狙われた動物のような気分になった」と述べた。リョウマはこれまで意識していなかった自分の戦闘時の印象について悩むが、ロッシュは時間が経てば周囲の反応も落ち着くと慰めた。
冒険者としての目標とロッシュの助言
ロッシュは話題を変え、リョウマに冒険者としての目標を尋ねた。リョウマはシュルス大樹海へ行くことを目標として挙げたが、ロッシュはその危険性を強調し、特に単独での挑戦がいかに無謀であるかを説明した。ロッシュの助言から、ギルドマスターがリョウマにパーティーを組ませたいと考えている可能性があることが示唆された。
パーティーへの抵抗感と冒険者の孤独
リョウマは即席のパーティーでの経験はあるものの、長期間にわたる固定の仲間と行動するイメージが湧かないと答えた。ロッシュは彼の独立した能力を認めつつも、それがゆえに孤立しやすいリスクを指摘した。また、仲間が危機的状況で支えとなる重要性を語り、リョウマにパーティーについて前向きに考えるよう助言した。
ロッシュの冒険者としての過去と選択
ロッシュは自身が過去にAランク昇格を断念し、現在はランクを下げて後進の育成に励んでいることを語った。若い頃の無茶が体に影響を及ぼし、仲間の助言を受けて引退を考えた経緯を説明した。リョウマは彼の話に感銘を受け、冒険者としての選択肢の多様さを学んだ。
シュルス大樹海の特殊な文化
リョウマはシュルス大樹海に詳しいロッシュにその地域の文化について尋ねた。ロッシュは、大樹海の中では「強い者が正義」とされ、冒険者が優遇される反面、弱者への配慮が乏しい風潮があると説明した。さらに、素行の悪い冒険者でも腕さえあれば受け入れられるため、外部からは文化の違いと見られることが多いと述べた。
今後の計画とパーティーの検討
リョウマはロッシュやギルドマスターの心遣いに感謝し、パーティーを組むことについて一度調べてみることを決意した。彼は自分の目標に向けて準備を進める中で、仲間を持つことの意義について改めて考える必要があると感じていた。
4章 21話 帰路に就いたが……
教習の最終日と帰路
穏やかな帰路と生徒たちの変化
教習最終日、リョウマたちは全員無事にギムルへ戻る準備を整えた。馬車内では行きと同じ顔ぶれの生徒たちが打ち解け合い、和やかな雰囲気で旅を続けていた。ロッシュやルーシーから注意を受けた生徒たちは周囲を警戒しながらも、旅路は魔獣や盗賊に遭遇することなく穏やかに進み、予定通り野営場に到着した。
野営場での他者との接触
野営場に着いた一行は、同じ場所を利用する商人の一団と遭遇した。商人は道の安全状況についてリーダーであるロッシュに質問し、簡単な情報交換が行われた。リョウマは商人と護衛が武器を扱えることに気づき、それが警戒の必要性を示唆しているかをロッシュに確認した。ロッシュは冬が近づき盗賊が活発になる時期であることを指摘し、警戒を怠らないよう釘を刺した。
盗賊対策の相談とリョウマの能力
夜の見張りを担当するリョウマは、ロッシュから対人戦闘の経験について尋ねられた。リョウマは過去に賞金首を討ち取った経験を持ち、対人戦に対応できる能力があることを伝えた。ロッシュはリョウマの技が対人戦向けであることを認め、いざという時のための戦術を助言した。その夜は特に襲撃もなく、無事に見張りが終了した。
翌朝の会話とウィストの成長
翌朝、リョウマは水汲みを終えたウィストと出会い、彼の新しい防具と大きな盾について話を聞いた。ウィストは防御を重視した装備を整え、仲間を守るための役割を見出そうとしていた。リョウマは彼の努力を認め、将来一緒に仕事をする可能性について提案した。ウィストはその提案を前向きに受け入れ、仲間にも話すと約束した。
教官たちとの関係に対する疑問
ウィストとの会話後、リョウマは通りすがった教官役の男性たちに挨拶したが無視される場面があった。その対応に直面し、リョウマは自分のコミュニケーション能力について疑問を抱き始めた。
4章 22話 ギルドマスターの決断
ギルドマスターの決意とリョウマの決断
馬車内の会話と従魔の提案
山道を進む中、ロッシュがリョウマにスライム以外の従魔を増やす考えがあるか尋ねた。リョウマはスライムの多様性に魅了され、他種の従魔にこだわりはないと答えたが、ロッシュやルーシーから移動手段として役立つ魔獣を導入する案が出された。テイマーギルドでの「従魔適性診断」を勧められたリョウマは、その必要性を認識し、後日訪れることを決めた。
教習の終わりとギムルへの帰還
生徒たちは、避けがたい尊敬と戸惑いの視線をリョウマに向けていた。静けさが続いた車内では、過去の職場での失敗がリョウマの夢に浮かび、彼自身の指導に関する悩みを再確認させた。やがてギムルの門が見えると生徒たちの緊張が解け、和やかな雰囲気の中で街へと到着した。
ギルドマスターの評価と許可
教習を終えてギルドに戻ったリョウマは、ギルドマスターとロッシュの面談に呼ばれた。ロッシュはリョウマの実力を高く評価し、試合後の反応について詳細を報告した。ギルドマスターはリョウマの実力を認め、「盗賊討伐」の依頼を受けられる特例許可を与えることを決めた。この許可は責任の伴うものであり、仲間の重要性についても改めて強調された。
リョウマの覚悟と未来への一歩
リョウマは、ギルドマスターやロッシュの忠告を受け止めつつ、自分のスタンスを貫く決意を示した。人付き合いが難しいと感じつつも、仲間作りについて前向きに考える意思を示し、これからも冒険者としての活動を続けると誓った。ギルドマスターの言葉を胸に、リョウマはこれまでと変わらぬ日々を送る準備を整えた。
4章 23話 異世界も年末近くは忙しい
礼服の選定と店長の奮闘
店への帰還と報告
リョウマがバンブーフォレストに戻ると、副店長カルムが新たな従業員の紹介とともに出迎えた。スラムの問題について役所が一部譲歩したことで住人との関係が改善されつつあることや、公爵家への挨拶の誘い、薬品の需要増加、ティガー武具店の試作品完成など、多くの報告が行われた。リョウマはこれらを整理し、優先度をつけて対応することにした。
礼服選びの開始
カルムの紹介で訪れた仕立屋で、リョウマは礼服を選び始めた。店内には多種多様な服が揃っていたが、どれも彼の趣味には合わなかった。特に派手な襞襟や詰め物入りの服には違和感を覚え、選択に迷いが生じた。
スーツとの出会い
棚の奥に埋もれていた服を見つけたリョウマは、それが前世で馴染み深いビジネススーツであることに気づき即決した。この服は数百年前の国王が広めた伝統的な礼服で、近年の流行からは外れているが、貴族の間で根強い人気があると店員が説明した。リョウマは色を黒または濃紺に指定し、無地を選択した上で装飾品を追加することを決めた。
装飾品の選定と決定
装飾品として、指輪や腕輪、ネクタイピンに宝石をあしらう案が提案された。店員の細やかな対応もあり、リョウマは異世界基準の礼服選びに戸惑いながらもスーツと装飾品を決定した。彼にとって馴染み深いスーツの選択は、次のステップへの安心感をもたらした。
4章 24話 一点豪華主義
ティガー武具店での新装備受け取り
防刃服の完成
リョウマはティガー武具店を訪れ、注文していた服を受け取った。その服は特別な糸を使い、刃物に対する高い防御力を持つ実用的な仕上がりであった。ダルソン店主は布の特性を実演し、その強度を証明した。さらに防具としての可能性や加工性についても説明され、リョウマは満足して購入を決めた。
贈答用と量産化の計画
公爵家への贈り物として防刃服を提案したリョウマは、ダルソンの助言を受けて見本服の注文を追加した。併せて店の警備担当や従業員用として量産も視野に入れ、スティッキースライム用の糸巻き機の導入を決定した。
坑道の整備とキノコ栽培の試み
坑道を訪れたリョウマは、ケイブマンティスが再び巣食っているのを確認し駆除した。その後、菌床を設置しキノコ栽培の実験を進めたが、想定外の速さでキノコが成長していた。リョウマはこれを観察対象とし、新たな実験の材料とした。
スティッキースライムの糸巻き訓練
糸巻き機を設置し、スティッキースライムに糸を巻き取る作業を指導した。スライムたちは簡単な構造の機械を使いこなせるようになり、効率的な糸の生産体制が整備された。
ダイヤモンドの生成
礼服に合う装飾品として大粒のダイヤモンドを作るべく、リョウマは錬金術を用いて炭素からダイヤモンドを生成した。完成したのは特別な「プルーム・ダイヤモンド」で、重量は1091.7カラットという規格外の大きさであった。リョウマはこれを適切なサイズに加工し、装飾品としての準備を進めることにした。
4章 25話 宝石の謎
商業ギルドでの薬品売却と相談
薬品の買い取りと相談の目的
リョウマは商業ギルドを訪れ、ギルドマスターのグリシエーラと面会した。持ち込んだ薬品を買い取るための手続きがスムーズに進み、品質も高く評価された。また、薬品のさらなる需要を見越し、ギルド側から追加の材料提供が提案された。
プルーム・ダイヤモンドの正体
リョウマは祖母の遺品と説明しながら、錬金術で作成したプルーム・ダイヤモンドについて相談した。グリシエーラはその価値を即座に理解し、これは極めて希少な最高級の宝石であると認めた。市場に流通することは少なく、持つことで一定のリスクを伴うが、公爵家への挨拶用装飾品として使う分には問題ないとの助言を得た。
盗賊討伐と情報活用の提案
グリシエーラは冒険者ギルドでリョウマが盗賊討伐の許可を得たことを知り、商業ギルドの情報網を活用するよう勧めた。盗賊の活動が商業に与える影響を懸念し、情報交換の重要性を説いた。
礼服店での装飾品の依頼
礼服店を再訪したリョウマは、プルーム・ダイヤモンドを使用した装飾品の製作を依頼した。店員はその価値を理解し、特別な扱いをすることで応じた。宝石代が不要な分を他の経費に充てる形で、リョウマは慎重に準備を進めた。
テイマーギルドでの適性診断の手続き
テイマーギルドを訪れたリョウマは、従魔適性診断を受ける準備を進めた。診断は東門近くの施設で実施されると説明を受け、手続きの案内に従い向かうこととなった。テイマーとしての可能性を探るべく、新たな一歩を踏み出した。
4章 26話 魔獣適性と過去の偉業
適性診断の準備と施設の案内
東門での新たな景色と施設
リョウマは東門を通り、テイマーギルドの適性診断施設へ向かった。門を出ると、牛や馬、見慣れない魔獣が放牧されている広大なエリアが広がっており、牧場のような雰囲気が漂っていた。施設に入ると、作業着姿の職員が多く、街中のギルドとは異なる印象を受けた。
受付と支部長との再会
受付で適性診断の案内を受けたリョウマは、施設の奥へ進んだ。そこで対応したのは、意外にもテイマーギルドの支部長であった。彼は現場視察を兼ねて若手との交流を図っていると語り、診断の概要を説明した。リョウマの過去の契約経験についても聞き取りを行い、診断の準備を整えた。
診断用施設と魔獣の種類
リョウマは小型魔獣が集められた部屋に案内された。スライムやスモールラット、ケイブバットなどの見慣れた魔獣に加え、中型や大型の魔獣が別の部屋で管理されていると支部長から説明を受けた。診断は、リョウマが順に魔獣と契約を試み、その成否をもとに相性の傾向を確認する形で進められた。
ジャミール公爵家の特化型従魔術
支部長は、ジャミール公爵家の従魔術の特性について話を広げた。公爵家の面々はそれぞれ特定の魔獣に対する特化型の適性を持ち、契約能力や契約数において他を凌駕していた。特にラインバッハ公爵は、鱗を持つ魔獣に対する適性が高く、ドラゴンとも契約可能な特別な才能を持っていた。
ラインバッハ公爵の武勲と神獣との契約
ラインバッハ公爵が若き日に成し遂げた武勲が語られた。炎龍山脈における神獣との交渉に成功し、眷属のドラゴンと契約を結んだ彼は、その後、炎龍山脈の資源採掘許可を獲得し、国に莫大な利益をもたらした。彼の存在は軍や国政に大きな影響を及ぼし、最終的に領主として公爵領の統治に専念する道を選ぶに至った。
ラインバッハ公爵の存在感
ラインバッハ公爵は、その特異な才能と功績により、国政や軍事だけでなく派閥間の力関係にも影響を及ぼす存在となった。彼の生涯は多くの人に知られる一方、リョウマはその規模の大きさに驚きを覚え、彼が自身以上の「チートキャラ」であることを改めて認識した。
4章 27話 診断結果と新たなスライム
診断の開始と支部長の考察
従魔数と診断準備
リョウマはテイマーギルドの支部長から、自身が飼っているスライムの数が規格外であると改めて指摘された。通常、従魔を数十匹飼うことでも珍しい中で、1000匹以上のスライムを従えていることは前例がなく、診断には時間がかかることを予告された。リョウマは支部長の指示に従い、診断を開始した。
診断結果と傾向の発見
診断では鳥型や哺乳類型など、多岐にわたる魔獣との契約が進められた。すべての契約が成功したが、命令の伝わりやすさにはムラがあり、得意不得意の傾向が見られた。支部長は、リョウマが「群れを作る習性のある魔獣」と相性が良いことを指摘し、これが適性の一つであると説明した。また、彼の研究成果がスライムとの契約に大きく影響している可能性も示唆された。
移動手段としての新たな従魔候補
リョウマは自身の活動範囲を広げるため、移動に適した従魔の選定を検討していることを支部長に相談した。支部長は馬型の魔獣を勧め、群れる習性を持つためリョウマとの相性も良いと判断した。また、魔獣の選定にはその特性を学び、活用することが重要であると助言を受けた。
新たなスライムとの出会い
ギルドからの帰路、リョウマは店に立ち寄り、店員のカルムから新たなスライムが持ち込まれたことを知らされた。そのスライムはストーンスライムであり、擬態能力が非常に高く、外見はまるで普通の石ころのようであった。契約を済ませたリョウマは、このスライムが石を食べる可能性に注目し、どのような用途に活用できるか思案を巡らせた。
教会からの相談と帰宅準備
カルムから、教会で飼われているスライムに草が生えたとの相談が寄せられていることを聞かされたリョウマは、教会に向かうことを決めた。その後、ストーンスライムの特性について考えつつ、そのスキルを活かす方法を模索する姿が印象的であった。
4章 27話 診断結果と新たなスライム
適性診断の開始と特異性の発見
従魔数の規格外性と診断準備
リョウマは、テイラー支部長から自分が飼育しているスライムの数が規格外であることを指摘された。普通は20匹程度の契約でも珍しい中で、1000匹以上という例は前例がないとされた。診断の準備が整い、いよいよ開始された。
契約試行と傾向の分析
診断では、スズメや鷲などの鳥型を始め、哺乳類や爬虫類など多種多様な魔獣と契約が試みられた。契約はすべて成功したものの、スライムに比べて命令の伝わりにくい魔獣も多かった。テイラー支部長はリョウマの適性を「群れを作る習性を持つ魔獣」と分析し、リムールバードやスライムとの相性の良さから、この傾向が浮き彫りとなった。また、今後の活動に役立つ魔獣の本を紹介し、知識を深める重要性が強調された。
移動用の従魔候補の検討
リョウマは、移動手段として使える魔獣に興味があると述べた。支部長は馬型の魔獣を推奨し、群れる習性があることからリョウマとの相性も良いとした。また、持久力や積荷の種類に応じた魔獣選びが重要であり、従魔術師は魔獣の特性を理解し活用することが求められると教えられた。
新種スライムの持ち込みと確認
ギルドから帰る途中、リョウマは店で新しいスライムが持ち込まれたことを知らされた。そのスライムはストーンスライムと判明し、石に擬態する能力を持っていた。特に高レベルの擬態スキルが注目され、リョウマはこのスライムの食性や能力を確認しながら、どのように活用できるかを考え始めた。
教会からの連絡と次の行動
修道女ベルから、教会で飼育しているスライムの体に草が生えたとの連絡を受けたリョウマは、その原因を確認するため教会を訪れることを決めた。その前にストーンスライムの観察を終え、日々増える新たな発見と共に次の行動に向けて準備を進めていた。
4章 29話 異変
スライムの新種観察と記録
ストーンスライムの能力と実験結果
ストーンスライムは、硬化や物理攻撃耐性、擬態スキルを持ち、外見は石そのものに見えた。食事として石を摂取し、与えられた石の色や質感を模倣することが確認された。また、土属性の魔力を好む性質もあり、土魔法の影響を受けやすいことが判明した。今後は魔石や宝石を与えて反応を見る実験を計画している。
ウィードスライムの特性と繁殖の可能性
ウィードスライムは雑草を体から生やし、主食も雑草であった。薬草や毒草には興味を示さず、特定の雑草「コツブヤリクサ」を好む傾向が見られた。植物関連スライムらしく、木属性、土属性、水属性の魔力を好み、肥料も喜んで摂取した。このため、短期間で繁殖可能なスライムとして観察を続ける計画が立てられた。
ブラッディースライムの今後の課題
ブラッディースライムは毒や病気への耐性が強化されており、特にブッシュスネークの毒に対する抗体が確認された。しかし、その成長には特殊な餌である血液が必要であり、供給元の確保が課題となった。候補として冒険者ギルドの解体場が挙げられ、調査が計画された。
ランニングマッシュの発見と対応
坑道で育てたキノコが魔化し、希少なランニングマッシュが大量に発生した。走るキノコとして知られるこの種は、薬効が高いことで有名であったが、培養キノコの魔化は予期しない事態であった。魔力が原因と考えられるが、スカベンジャースライムの肥料が影響した可能性も示唆された。結果的にランニングマッシュは収穫され、薬の材料としても利用される予定となった。
メディスンスライムの進化と新たな可能性
ランニングマッシュを摂取したメディスンスライムは薬液生成スキルが強化され、新たに栄養液や強壮液、薬効強化液を作れるようになった。特に薬効強化液は取り扱いに注意が必要な液体であり、今後の実験と観察が課題として残された。
農業肥料の導入と盗賊の脅威
商業ギルドを訪れたリョウマは、肥料の手配をギルドマスターに依頼し、ランニングマッシュを材料とした薬を提供することで取引を成立させた。また、近隣で盗賊の目撃情報があると聞き、冒険者ギルドでの調査を計画。自らの安全と情報収集に努めることとなった。
4章 30話 捜索依頼
マッドサラマンダーの討伐依頼の話題
冒険者ギルドでメイリーンからマッドサラマンダー討伐に関する情報が伝えられた。ラトイン湖周辺での漁業被害が予想され、冒険者の協力が求められているとのことであった。リョウマは討伐への参加を希望し、2か月後の準備期間を確認しつつ他の依頼を尋ねた。
盗賊関連の情報と依頼状況
商業ギルドからの情報を受け、リョウマは盗賊の残党に関する依頼や情報を求めた。しかし、盗賊団討伐済みの件や不審人物の情報は未確定で、具体的な依頼には至らなかった。その中で、気弱な新人職員パエナが依頼について相談を持ちかけた。
ガッツの緊急依頼と状況確認
ドワーフの鍛冶職人ガッツが、取引先に武器を運ぶ荷物を託したペドロの行方不明について助けを求めた。メイリーンとパエナの聞き取りで、道中でのトラブルが懸念された。ガッツは資金不足を理由に依頼料の追加を約束しつつ早急な捜索を要請したが、報酬の低さが依頼受理の障壁となった。
依頼受注と捜索準備
リョウマはギルド職員の制約を理解しつつ、個人として依頼を引き受ける意志を示した。ガッツの了承を得たうえで、依頼条件を確認しサインが完了。リョウマはギルドでの受注処理を済ませた後、準備を整え、捜索に出発した。
山道での初期捜索
空間魔法を駆使して山道の入り口へ到着したリョウマは、リムールバードを召喚して空からの捜索を開始した。道幅が広く整備されていることを確認しつつ、森の中に目を光らせた。リムールバードの助けを得ながら、ペドロと荷物の手がかりを探し始めた。
4章 31話 宿場町
宿場町への到着と情報収集
宿場町に到着したリョウマは、門番に行方不明者の件を尋ねたが、特に手がかりは得られなかった。夜間の捜索を避けるため、宿泊先を紹介され宿を確保。部屋で休憩した後、向かいの食堂で食事をとることにした。
食堂での温かな食事と初の聞き込み
食堂で出されたスープとパンに感動し、満足げに食事を終えたリョウマは、店員に行方不明者のペドロについて尋ねた。店員は詳細は分からなかったが、彼と関わりのある人物の拠点を教えてくれた。リョウマはその情報を頼りに倉庫街へ向かった。
倉庫街で得た新たな情報
倉庫街でリョウマは「山犬」と呼ばれる運び屋の拠点を発見し、門番に話を聞いた。ペドロの仲間である人物が飲みに出ている可能性を示唆され、その人物の居場所を調べてもらった結果、酒場の位置を教えてもらった。門番たちの協力で、次の手がかりを得ることができた。
4章 32話 似合わない酒場
酒場での情報収集と騒動
酒場での聞き込み開始
リョウマは倉庫街で得た情報をもとに、路地裏の酒場を訪れた。年季の入った店構えで、酒場内は男たちの笑い声と酒の香りに包まれていた。入店したリョウマは、カウンターで店員に「アッシモ」という運び屋の所在を尋ね、彼が奥の席にいると教えられた。
アッシモとの対話とペドロの目撃情報
アッシモとその仲間たちに話を聞くと、ペドロは2日前の朝、酒場の近くで目撃されていたことが判明した。彼はその際、ケレバンに向かう予定を話しており、特に変わった様子はなかったという。また、ペドロがケレバンまでの道に詳しいことも確認されたが、途中で何らかのトラブルに巻き込まれた可能性が示唆された。
酔客との騒動と酒場の平静
リョウマの聞き込み中、酔っ払った客が絡んできた。挑発に対し冷静に対応したリョウマだったが、威嚇するような雰囲気を纏った結果、男は恐怖に駆られて逃走した。残された他の客たちは一時的に緊張したものの、リョウマがお詫びとして酒代を払い、酒を振る舞ったことで場はすぐに和んだ。
酒場での成果と気づき
酒場を後にしたリョウマは、ペドロの足取りが宿場町までで途絶えていることを確認しつつも、手がかりを得られたことに満足していた。騒動での自身の振る舞いを反省しながらステータスボードを確認すると、新たに「威嚇(3)」というスキルが追加されていることに気づき、困惑した。
4章 33話 リムールバードの活躍
宿屋での準備とリムールバードによる捜索
屋上での捜索準備
リョウマは宿に戻り、受付係に従魔を使うための場所を尋ねた。彼は屋上の使用許可を得て、リムールバードを召喚。6羽の鳥型従魔を夜空へ飛ばし、山全体を俯瞰して手がかりを探すよう指示を出した。それぞれのリムールバードの特徴を確認しつつ、彼らの動きを見守った。
視界の共有と新しい発見
リムールバードたちの視界を共有し、山の捜索を進めた。視界共有の技術を試行錯誤しながら、複数の映像を同時に確認する方法を見出した。フュンフからの報告を受け、彼が飛行している山裾付近を重点的に捜索することに決め、全員を再集結させて探索を再開した。
焚き火の発見と新たな人物の存在
捜索中、リムールバードたちは木々の隙間から揺れる光を確認した。それは焚き火の光であり、近づくと5人の男たちがその火を囲んで座り込んでいるのが見えた。しかし、ペドロ本人ではなく、疲れ果てた様子の別の人物たちであることが判明した。
焚き火の発見と新たな人物の存在
捜索中、リムールバードたちは木々の隙間から揺れる光を確認した。それは焚き火の光であり、近づくと5人の男たちがその火を囲んで座り込んでいるのが見えた。しかし、ペドロ本人ではなく、疲れ果てた様子の別の人物たちであることが判明した。
4章 34話 従魔達の活躍
盗賊の確認と推測
盗賊の姿を確認
リムールバードの視界に映った男たちは、髭や髪が伸び放題で身なりも荒れ、武装も不揃いであった。その姿から、彼らが盗賊の下っ端である可能性が高いと判断された。また、彼ら全員が新品の剣を持っており、これはペドロの積荷である剣との関連を示唆していた。
接近と制圧
スライムとロープを活用し、道なき道を突き進みながら現場に接近した。到着後、男たちは2人が見張りを残して眠り込んでいたため、不意を突いてナイトメアリムールバードの闇魔法で全員を混乱・気絶させた。その後、スライムを用いた拘束具で完全に捕縛し、反撃や逃走の危険を排除した。
盗賊たちの反応と尋問開始
拘束された男たちは最初は動揺しながらも調子に乗り始め、威圧的な態度を見せた。しかし、盗賊団のリーダー不在が明らかになると、1人が他の仲間を裏切る形で情報提供に乗り出した。これにより、仲間内での言い争いが激化したため、リョウマは再びリムールバードを用いて静止させた。
スライム拘束具の説明と脅威の提示
リョウマは拘束具の仕組みを説明し、盗賊たちに逃走や抵抗の無意味さを説いた。その中で1人の盗賊が拘束具を無理に外そうとし、自らの首を圧迫する事態に陥った。この様子を目の当たりにした他の盗賊たちは恐怖に駆られ、命乞いを始めた。
圧倒的優位性の確保
盗賊たちの混乱と恐怖を冷静に見届けたリョウマは、感情的な叫びに対して淡々とした態度を貫いた。盗賊たちの状況を完全に掌握し、尋問を継続できる状態を確立した。
4章 35話 盗賊の本音
盗賊への尋問と反応
盗賊の態度と警告
盗賊たちは反抗的な態度を続けたが、リョウマは彼らが殺されても文句を言えない立場であることを冷静に指摘し、反抗や逃走を試みれば容赦しないと警告した。そのうえで尋問を始め、素直に応じるよう求めた。
犯行の内容の告白
盗賊たちは、上の峠道でペドロの馬車を襲撃したことを認めた。当初は荷物だけを奪うつもりだったが、矢が馬に当たり、馬車が道を外れて崖を転げ落ちたという。その後、足跡や痕跡を消し、積荷だけを持ち去ったと説明した。
御者の行方と隠蔽の詳細
御者については、崖下で気を失った状態のまま草で隠して放置したと供述した。彼らは人を殺す覚悟がなかったと主張し、命を奪うことなく逃げたとして自らを弁護した。しかし、リョウマはその行為が見殺しと変わらないと断じた。
盗賊たちの過去と罪悪感
盗賊たちは、過去に直接人を襲った経験がないことや、生活に困窮して盗賊になった経緯を語った。中でもリーダー格の男は、自らの行動に対する罪悪感を滲ませ、ペドロの無事を祈るような素振りを見せた。
ペドロの捜索と救助
リョウマは拘束した盗賊の1人を案内役として連れ、犯行現場に向かった。急勾配の崖下を捜索し、雑草に隠れて倒れていたペドロを発見した。ペドロは衰弱しながらも意識があり、脱水症状や高熱を訴えていたため、迅速に水分補給と応急処置を施した。
救助の完了と街への移送
ペドロを担架に乗せて「ディメンションホーム」に収容し、安全な形で移送の準備を整えた。盗賊たちは完全に拘束され、ペドロへの危害が及ばないよう徹底した管理が施された。リョウマは、ペドロの一刻も早い治療を優先し、街へ向けて急行した。
4章 36話 下山
翌朝の報酬受け取りとペドロの安否確認
ケレバンの詰所で警備隊員から盗賊5人の報奨金を受け取った。ペドロの安否について確認すると、命に別状はなく安静にしていれば回復すると聞かされた。獣人族の生命力の強さに驚きつつ、最悪の事態を避けられたことに安堵した。
街中での教会との出会い
ケレバンの街を歩いていると立派な門構えの教会が目に入り、足を止めた。その様子を見た修道服姿の初老の男性に声をかけられ、神光教の教会であることを知った。礼拝堂への案内を受け、宗派の違いを越えた信仰のつながりを実感しながら祈りを捧げた。
女神たちとの再会と新たな出会い
祈りを終えると神界に召喚され、ルルティアをはじめとして大地と豊穣の女神ウィリエリス、戦と断罪の女神キリルエルと顔を合わせた。ウィリエリスの穏やかな歓迎やキリルエルの率直な言葉に触れつつ、彼女たちとの親しみやすい雰囲気を感じた。
転移者と戦の神の関係
キリルエルが転移者を嫌っているとの噂について問いかけると、それは誤解だと否定された。むしろ過去の転移者との接点のなさや、戦争を否定する者たちの誤解が原因で距離が生じたことが語られた。一方で、リョウマは狩猟や盗賊退治への順応性が高く、戦の神としてのキリルエルから高い評価を得ていた。
戦の女神からの提案
キリルエルはリョウマの戦闘能力を評価し、試しに自分と戦う提案を持ちかけた。突然の申し出にリョウマは戸惑いを覚えつつも、女神との直接の交流の意味深さを感じていた。
4章 37話 罪と罰……の後
威嚇スキルの課題と指導
ウィリエリスがキリルエルの提案に反対し、竜馬の威嚇スキル指導へと議題が切り替わった。威嚇は本能的な恐怖を引き出す技術であり、実力者なら自然に使えるとされた。しかし、竜馬は「本能的な恐怖を抑える癖」がついており、必要な場面でしか発動しないため不安定だった。キリルエルは、竜馬が日本で他人を怖がらせないよう努力してきた結果だと分析し、心の問題だと断言した。
盗賊の更生と社会復帰の難しさ
竜馬は捕まえた盗賊が更生できるか質問したが、ウィリエリスとキリルエルは悲観的な見解を示した。犯罪者には再犯率が高い上、前科があるとギルドに再登録できず職探しが困難になる。竜馬は自身の過去の経験を思い出し、罪を償った人間を不当に扱う社会への違和感を語った。彼は前科者の再犯を防ぐには、まともな職に就く環境が必要だと主張した。
竜馬の過去の体験
竜馬は社会人時代、コンビニでの強盗事件に巻き込まれ、銃を持った強盗3人を制圧した体験を語った。この行動により彼は一時的に勾留され、過剰防衛を疑われたが、正当防衛が認められた。しかし、事件後の社会的評価の低下やマスコミ報道により職を失い、以後も職場での扱いに苦しむ結果となった。彼はその経験を踏まえ、犯罪者が社会復帰できる環境の重要性を訴えた。
理想への挑戦と決意
竜馬は、自分の考えが理想論であると理解しつつも、現実への納得ができないと語った。転生後の幸せな生活の中で、理不尽な状況を受け入れる社会の仕組みに対して違和感を持ち続けていた。彼はこの思いを基に、理想を追い続ける決意を固め、支店の拡大や新たな事業への挑戦を目指すと述べた。
女神たちの応援
キリルエルは竜馬の考えを支持し、人生における争いの意義を語った。争いは発展や変化を生むものであり、理想を追う中で必然的に生じるものだとした。ウィリエリスも竜馬の理想追求の姿勢を称賛し、その道を応援した。竜馬は感謝を述べつつ、彼女たちとの再会を楽しみにしながら現実の世界へ戻った。
4章 38話 未来のために
従業員との食事と捜索依頼の報告
竜馬がギムルに帰り着いた時、店内では従業員たちが夕食を取っていた。彼は温かいスープを振る舞われ、体を温めながら行方不明者の捜索依頼について報告した。行方不明者の救助が成功し、積荷も無事に届けられたことを説明すると、従業員たちは安堵して喜んでいた。また、ディノーム魔法道具工房との関係を活用し、店で必要な魔法道具を選ぶためのリストを従業員に共有した。これにより、調理器具や暖房器具など、各々が関心を持つ道具について意見が交わされた。
礼服の進捗と護衛の提案
カルムは竜馬に、礼服の完成が間近であることを伝え、公爵家訪問の際には護衛としてフェイを同行させるべきだと提案した。護衛は道中の安全確保だけでなく形式的な意義もあるとし、竜馬はその意見に納得した。一方で、店の警備を強化するため、冒険者ギルドへの依頼や専属警備員の雇用について話し合われた。特に専属警備員の採用は、将来的な支店拡大に向けた準備として重要視された。
スライム研究の新発見
ロベリアがクリーナースライムの美容効果を発見したことや、トニーが汚れた紙を再利用できる活用法を見つけたことが報告された。美容効果については、クリーナースライムが皮膚の汚れや老廃物を取り除き、特にニキビに効果的であると確認された。また、紙の再利用法は経費削減に繋がる発見として高く評価され、竜馬は研究成果に対して報奨金を贈ることを決めた。
元犯罪者雇用の議論
竜馬は元犯罪者の雇用についてカルムと議論したが、現時点ではリスクが高いとして反対意見が示された。しかし、地盤を強化した上で将来的に実現することは可能だと提案され、段階的な準備を進める方針が示された。この過程でカルムは、社会的役割を意識した経営の重要性を語り、竜馬の理念に共感を示した。
奴隷雇用の提案と理解
カルムは、雇用の選択肢として奴隷制度を活用することを提案した。奴隷には貧困奴隷、借金奴隷、犯罪奴隷の3種類があり、それぞれ異なる背景を持つことが説明された。竜馬は制度に対する違和感を覚えつつも、教育や運営の準備として学ぶ必要性を認識した。カルムの勧めで、安全性が高いとされる奴隷商会を訪問することを決め、公爵家訪問の際にその提案を実行することを計画した。
閑話 貴族の裏話
公爵夫妻の疲労と日常の一幕
公爵夫妻、ラインハルトとエリーゼは連日の仕事や訪問者対応で疲れ果てていた。彼らは書類の山を前に溜息をつきつつ、貴族たちからの陳情書、特に借金の申し込みについて議論を交わした。中には魔獣被害を理由にしたものもあり、内容の真偽を慎重に見極める必要があった。特に最近の魔獣増加の傾向が、その判断をより難しくしていた。
竜馬への期待と心配
夫妻は竜馬が近々訪れることを話題にし、彼の生き方や実力に信頼を寄せつつも心配していた。エリーゼは、竜馬が魔獣の巣窟である森へ戻る計画に不安を感じていたが、ラインハルトは竜馬の決断を尊重する姿勢を見せた。加えて、竜馬が娘エリアに良い友人をもたらしてくれたことへの感謝も述べた。
家族の話題と懐かしさ
夫妻は話題が家族に及ぶと、エリアが学校へ行ったことや義父の話を挙げて笑みを交わした。義父が執事のセバスを連れて去ったことで仕事が増えたとぼやきつつ、家族への愛情を滲ませた会話が続いた。
手紙の到着と新たな対応
夕食の準備が整った報告を受けた夫妻は食堂へ向かおうとしたが、別のメイドが追加の手紙を持って現れた。ラインハルトが内容を確認すると、それはまたしても貴族からの陳情書であった。この状況にエリーゼは「エリアの様子を見に行きたくなってきた」とこぼし、ラインハルトは「我慢してくれ」となだめた。
夫妻の決意と苦労
夫妻は訪れる客への対応や今後の準備をメイドに指示しつつ、家族の支えを思いながら日々の責務を全うしていた。しかし、次々と舞い込む仕事や陳情書により、彼らの苦労は当分続くことが予想された。
特別書き下ろし・知人の知人と竹林の悪癖
田淵と浦見の出会い
田淵は疲労から電車を乗り過ごし、偶然出会った浦見に誘われ、彼の部屋を訪れた。浦見は田淵の勤める会社の暴露記事を多く執筆していた記者であったが、田淵はその場を立ち去ることなく、話を聞くことを決めた。浦見は、記事を書くためではなく、故人である竹林について知りたいという個人的な理由を述べた。
竹林との日常的な交流
浦見は竹林との関わりについて語った。引っ越しの際の挨拶でカレーを分けてもらったことをきっかけに、たまに料理や土産物を交換する間柄であったという。田淵も竹林の手料理に助けられた経験を思い出し、彼の料理を家族ぐるみで楽しんでいた大家とも話が弾んだ。
竹林の過去と不運
大家は竹林の過去を語った。彼は過剰防衛で世間を騒がせ、週刊誌で非難される中、母とともに引っ越してきたという。事件後も不運が続き、母を亡くした後は一人で生活を支えていた。大家は竹林を最初は警戒していたが、彼が普通の青年であると分かり、彼の誠実さを認めていた。
竹林を巡る異常な運命
浦見は竹林の運命について不思議に思っていた。強盗撃退事件を調査しても、詳細な経緯は曖昧で、関係者や記録が途絶えていた。田淵も竹林の周囲では電車や飛行機のトラブルが多発するなど、説明のつかない不運が続くことに心当たりがあると述べた。
仕事への姿勢と自己犠牲
田淵は竹林の仕事ぶりについて語った。竹林は「大丈夫」という口癖で、多くの仕事や他人の負担を背負い込んでいた。無理をしてでも仕事を完遂する姿勢は感謝される一方で、自己犠牲が過ぎると感じられた。労働環境の改善を訴えた際も、会社の罠と知りながら声を上げ、その結果、見せしめにされるような待遇を受けていた。
竹林への感謝と愚痴
竹林の人柄について語り合ううちに、田淵と浦見、そして大家は竹林への感謝や愚痴を吐露するようになった。彼の誠実で頑丈な性格が多くの人を支えた一方で、その生き方が不器用すぎたことに、惜しむ声が次々と挙がった。彼を語る場は、彼を懐かしみ、敬う温かな時間となった。
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