- 結婚式場まで建設する竜馬! スライムの力押しが便利すぎる(笑)
- 公爵家への挨拶の途中で盗賊討伐。フェイの実力が恐ろしい
- 森の家でフェイと初めての家飲み。二人の距離が縮まる
- ガウナゴの門で衛兵に怪しまれる。そりゃ疑われるだろう(笑)
- 公爵夫妻との再会。竜馬を本当の家族のように心配している
- ヒューズとルルネーゼが結婚!? まさかの組み合わせに驚いた
- 土魔法で結婚式場を建設。神像まで作ってしまう竜馬
- 公爵夫人の疲れを癒やすため、バスボムとシュガースクラブを開発
- 若いメイドたちが無断で美容用品を作ってしまう。情報管理は大丈夫か?
- ブラッディースライムの血清が危険な技術に。公爵家から技師への勧誘
- 奴隷商会で護衛を探す。思っていたより制度が複雑だった
- 元剣闘士オックスを採用。片腕でも諦めない姿が印象的だった
- ガウナゴにも洗濯屋を出店? 事業がどんどん広がっていく
- ラテックススライムが誕生。今度はゴムまで作れるのか?
- 結婚式直前に湖が大変なことに! 最後はスライムの数で解決
- 特別書き下ろし「残された人々」。馬場が記者会見直前に負傷するとは
- 二代目社長が自ら謝罪。ようやくまともな対応が見られた
- 世間の風当たりは少し改善。でも会社の危機は終わっていない
- まとめ|結婚式場まで作る竜馬と、ようやく動き出した前世の会社
- 5章1話 フェイの実力
- 5章2話 初めての家飲み
- 5章3話 再会1
- 5章4話 再会2
- 5章5話 再会3
- 5章6話 再会4
- 5章7話 お茶会での活動報告
- 5章8話 僅かな成長?
- 5章9話 親心
- 5章10話 語られない会議の様子
- 5章11話 趣味と実益と予想外
- 5章12話 疲れた体に
- 5章13話 2日目の会談
- 5章14話 勧誘
- 5章15話 情報漏洩
- 5章16話 実験準備
- 5章17話 実験結果と貴族料理
- 5章18話 同僚の思いやり?
- 5章19話 モールトン奴隷商会
- 5章20話 イケメンの本性
- 5章21話 奴隷の歴史と転移者の足跡
- 5章22話 面接
- 5章23話 3つの選択
- 5章24話 元剣闘士と奴隷商の真意
- 5章25話 察したリョウマ
- 5章26話 近づく関係
- 5章27話 式場完成
- 5章28話 タイミング悪く・・・
物語の概要
■ 作品概要
主人公のリョウマ・タケバヤシは、フェイを伴ってガウナゴへ向かい、公爵家への挨拶やセルジュ、ピオロとの合流を経てジャミール公爵邸を訪問する。物語開始時、リョウマはガナの森への寄り道を挟みながらガウナゴへ移動している。何をきっかけに状況が変わるのかというと、公爵夫妻との再会や、ヒューズの結婚話、さらに新郎新婦のための結婚式場建設やモールトン奴隷商会でのオックス・ロードの雇用といった出来事である。最終的にリョウマは、ヒューズとルルネーゼの結婚式場を完成させた後、ラテックススライムの誕生を確認した。さらに式直前には湖でドグブラムが大量発生するトラブルが起こり、キングスカベンジャースライムたちを投入して翌日の式へ向けた復旧作業に取り組んだ。本編後には、前世の田淵や馬場たちを描いた特別書き下ろしが続いた。
■ 主要キャラクター
リョウマ・タケバヤシ
- 立場・所属: バンブーフォレスト店主、従魔術師、冒険者。
- 主人公との関係: (本人)。
- この巻での主な役割: ガウナゴへの移動、公爵家への挨拶、結婚式場の建設、新従業員の雇用。
- この巻で起きた重要な変化や行動: フェイと共にガウナゴへ向かい、道中で盗賊を討伐した。公爵邸に滞在中、バスボムやシュガースクラブの美容用品を考案・試作し、ヒューズとルルネーゼの結婚式場を建設したほか、奴隷商会で元剣闘士のオックスを雇い入れた。
フェイ
- 立場・所属: バンブーフォレストの従業員(元暗殺者)。
- 主人公との関係: リョウマの部下・護衛。
- この巻での主な役割: ガウナゴへの同行、道中での戦闘協力。
- この巻で起きた重要な変化や行動: リョウマの護衛としてガウナゴへ同行し、道中の森で盗賊を討伐するなど戦闘技術を発揮した。
ラインハルト
- 立場・所属: ジャミール公爵家の関係者。
- 主人公との関係: リョウマの協力者・保護者。
- この巻での主な役割: リョウマの迎え入れ、公爵家への技師としての勧誘。
- この巻で起きた重要な変化や行動: ガウナゴでリョウマを温かく迎え入れ、血清などの知識を持つ彼を保護・優遇するため公爵家の「技師」となるよう提案した。
オレスト・モールトン
- 立場・所属: モールトン奴隷商会の会頭。
- 主人公との関係: 奴隷商の経営者。
- この巻での主な役割: 奴隷候補の紹介と面接の実施。
- この巻で起きた重要な変化や行動: リョウマに戦闘系スキルを持つ奴隷の資料や候補者を紹介し、オックス・ロードとの面会・試験をセッティングした。
読んだ本のタイトル
神達に拾われた男 7
著者:Roy 氏
イラスト:りりんら 氏
出版社:Hobby Japan(ホビージャパン)
発売日:2019年8月24日
ISBN:9784798619804
メディア展開:本作は、コミカライズやアニメ化もされており、多方面で展開されている。
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あらすじ・内容
公爵家のお屋敷で待っていたのは、優しい人々と紡ぐ賑やかな時間――
お世話になったジャミール公爵家へと訪問する機会を得た、異世界転生者の少年・竜馬。セルジュやピオロといった顔なじみの商人たちと共に訪れた公爵家のお屋敷でラインハルトたちと久しぶりの再会を果たした竜馬は、そこで意外な人物の結婚話を耳にする。さらには結婚式の準備を手伝って欲しいとお願いされ、快諾した竜馬だが、その準備のかたわら、何故かスライムを利用した新たな商品開発にも着手していくことに――!? 懐かしい人々との優しい時間は勿論、人材確保で新たな仲間も増える異世界スローライフファンタジー、第七幕!
神達に拾われた男 7
前巻からのあらすじ

冒険者ギルドに行ったら、行方不明になった運送業の人を探して欲しいと武器屋の店主が騒いでいたが、行方不明者の捜査は莫大な金が掛かるのだが。
竜馬は格安で請け負って調査を開始。
リムールバード達を使役しての調査だがそれぞれの個性があってなかなかに可愛らしいのだが、探し人は見つからない。
反対に怪しい盗賊達が近隣にいたので彼等を拘束して尋問したら。
盗賊達が探し人を襲っており、襲撃して怪我した彼を街道の下に隠して隠蔽して放置。
それを竜馬は案内させて探し人を確保。
その後、盗賊達は衛兵に連行されて探し人は病院へ搬送される。
感想
結婚式場まで建設する竜馬! スライムの力押しが便利すぎる(笑)
『神達に拾われた男7』を読んで、今回も竜馬は相変わらず何でもやっているなと思った。
ジャミール公爵夫妻への年に一度の挨拶のため、ガウナゴへ向かう竜馬。
今回は元密偵のフェイをお供に連れ、以前暮らしていたガナの森へ立ち寄る。
懐かしい森の家の様子を確認するだけのつもりだったのだが、そこで盗賊と遭遇。
フェイと二人で十五人もの盗賊を討伐してしまう。
いや、年始の挨拶に行く途中で盗賊を十五人も倒すなよ(笑)。
しかも、街に到着すると今度は衛兵に怪しまれ、事情を聞かれることになる。
無事に公爵夫妻と再会できたと思ったら、ヒューズとルルネーゼの結婚を知らされ、今度は結婚式場を建設することに。
さらに美容用品の開発、奴隷商会での人材採用、洗濯屋の新店舗計画まで進んでいく。
公爵家に挨拶へ来ただけなのに、仕事が増えすぎではないだろうか。
そして、今回も気になったのが特別書き下ろしの「残された人々」である。
前世の会社では、ついに二代目社長が記者会見に出席する。
これまで責任逃ればかりが目立っていた会社だが、ようやくまともな対応が見られた。
ただし、会社の危機が去ったわけではない。
本編では結婚式の準備が進み、前世では会社の存続がかかった記者会見が行われる。
今回も、この落差が印象的だった。
公爵家への挨拶の途中で盗賊討伐。フェイの実力が恐ろしい
竜馬はジャミール公爵夫妻への挨拶のため、ガウナゴへ向かう。
今回同行するのは、洗濯屋で働いているフェイだ。
フェイは元密偵であり、暗殺者としての経験も持っている。
普段は穏やかに働いているが、その経歴を考えると、かなり危険な技術を身につけている人物である。
そんなフェイと一緒に、竜馬は以前暮らしていたガナの森へ立ち寄る。
懐かしい森の家の様子を確認するためだ。
ところが、森には盗賊たちが潜んでいた。
竜馬とフェイは彼らと戦い、合計十五人を討伐してしまう。
内訳はフェイが八人、竜馬が七人。
二人だけで十五人を倒したのか……。
竜馬が強いのは、これまでの戦闘で十分にわかっている。
しかし、今回改めて驚かされたのはフェイの実力だった。
元密偵というだけあって、相手を仕留める技術が非常に高い。
しかも、竜馬の隠密行動や薬学知識、スライムを使った後始末まで評価している。
竜馬には暗殺者としての素質もあるというのだから、何とも物騒な話である。
洗濯屋の店主と従業員が、二人そろって暗殺者向きなのか(笑)。
普段は洗濯屋で働いている二人だが、本気で戦うと恐ろしい組み合わせなのだと感じた。
森の家でフェイと初めての家飲み。二人の距離が縮まる
盗賊を討伐した後、竜馬とフェイは森の家で一泊する。
そこで印象に残ったのが、二人で酒を飲む場面だった。
フェイは、自分の故郷や過去について竜馬に話す。
祖国が失われたこと。
かつて仕えていた家のこと。
そして、娘のリーリンとともに国外へ逃れた事情。
元密偵という経歴を持つフェイにとって、簡単に話せる内容ではなかっただろう。
しかし、今では竜馬を信頼しているからこそ、過去について語れたのかもしれない。
一方の竜馬も、フェイの話を興味深く聞いている。
特に薬や毒、隠密技術の話になると、研究者としての好奇心が出てしまう。
そこまで興味を持つのか(笑)。
ただ、二人で酒を飲みながら話している様子は、何とも穏やかだった。
竜馬は従業員を大切にしているが、仕事以外の場でゆっくり話す機会は意外と少ない。
今回の家飲みは、フェイとの信頼関係を深めるよい時間になったように感じた。
ガウナゴの門で衛兵に怪しまれる。そりゃ疑われるだろう(笑)
ガナの森を出た竜馬とフェイは、ガウナゴへ到着する。
ところが、街へ入ろうとすると衛兵に事情を聞かれることになった。
理由は、道中で十五人もの盗賊を討伐していたからだ。
そりゃ怪しまれるだろう(笑)。
普通の旅人が二人で十五人もの盗賊を倒したと言えば、衛兵も確認する必要がある。
しかも、一人はまだ子供に見える竜馬である。
そんな少年が、元密偵のフェイと一緒に森から現れた。
事情を知らなければ、不審に思われても仕方がない。
ただ、そこへヒューズが現れる。
以前、ガナの森で竜馬と出会った公爵家の警備担当者だ。
ヒューズのおかげで事情も伝わり、竜馬たちは無事に街へ入ることができた。
ここで面白かったのは、ヒューズが街の人々から親しまれていることだった。
竜馬にとっては以前世話になった知り合いだが、街では信頼される人物なのだろう。
そのヒューズが迎えに来てくれたのだから、竜馬も安心できたと思う。
その後、宿へ案内してもらい、セルジュと合流。
さらに、商人のピオロとも再会する。
久しぶりに顔なじみの人々が集まり、ようやく年始の挨拶らしい雰囲気になってきた。
公爵夫妻との再会。竜馬を本当の家族のように心配している
セルジュとピオロに同行し、竜馬はジャミール公爵家を訪問する。
公爵邸は、もはや屋敷というより城のような建物だった。
公爵家の屋敷って、こんなに大きいのか。
竜馬もその規模に圧倒される。
しかし、実際に公爵夫妻と再会すると、雰囲気は一気に和やかになる。
ラインハルトとエリーゼは、竜馬を温かく迎えてくれた。
独立してからの生活は順調なのか。
洗濯屋の経営はうまくいっているのか。
無理をしていないか。
そんなことを気にかけてくれる。
ここがよかった。
竜馬は前世で、仕事を押しつけられながら孤独な生活を送っていた。
異世界に来てからは、森で一人暮らしをしていた時期もある。
しかし、今では公爵夫妻をはじめ、多くの人々が竜馬のことを心配してくれている。
しかも、公爵夫妻は竜馬の能力を認めながらも、年齢に比べて自立しすぎていることを気にしている。
確かに、まだ子供なのに何でも一人でやりすぎだよな。
竜馬本人は周囲に迷惑をかけないようにしているのだろう。
しかし、心配する側からすれば、もう少し頼ってほしいのかもしれない。
公爵夫妻の態度からは、単なる支援者という以上の親しみを感じた。
ヒューズとルルネーゼが結婚!? まさかの組み合わせに驚いた
公爵家での滞在中、竜馬は思いがけない話を聞く。
なんと、ヒューズとメイドのルルネーゼが結婚するというのだ。
えっ、この二人が結婚するのか!
ヒューズは以前から竜馬と親しくしている人物であり、ルルネーゼも公爵家で世話になった相手である。
それぞれ知っている人物だけに、結婚の話は何とも嬉しい。
さらに、ヒューズたちは竜馬に結婚式の準備を手伝ってほしいと頼む。
ここまでは、よくある話だろう。
ところが、竜馬が任される仕事は普通ではなかった。
結婚式場そのものを建設することになるのである。
いやいや、結婚式の手伝いという規模ではないだろう(笑)。
普通なら会場の飾り付けや準備を手伝う程度だと思う。
しかし、竜馬の場合は土魔法が使える。
建物の建設までできてしまうのだから、頼まれる仕事の規模も大きくなる。
それにしても、結婚する二人にとっては、これほど心強い協力者もいないだろう。
土魔法で結婚式場を建設。神像まで作ってしまう竜馬
竜馬は公爵家の警備担当者や使用人たちと協力し、結婚式場の建設を始める。
土魔法を使って建物を作り、必要な資材も加工していく。
しかも、ただ式を挙げられる場所を作るだけではない。
食事会場や小さな教会、鐘楼まで用意する。
さらに、着色した硬化液板を使った窓や、神像まで制作するのだから驚いた。
もう普通に建築業者じゃないか(笑)。
しかも、竜馬は神像の制作にもこだわる。
神々の姿を再現するため、さまざまな工夫を重ねる。
その結果、新しい称号まで得てしまう。
結婚式場を作っていたら称号が増えるって、どういうことなんだ(笑)。
竜馬本人は、世話になったヒューズたちのために頑張っているだけなのだろう。
しかし、土魔法の技術や神々とのつながりまで関わってくるのだから、普通の建設作業では終わらない。
それでも、今回の式場建設は竜馬一人の仕事ではなかった。
警備担当者や使用人たちも協力している。
ヒューズが作業に加わろうとすると、同僚たちは新婦と過ごすように促す。
少々強引ではあったが、仲間たちが二人の結婚を喜んでいる様子が伝わってきた。
こういう職場の仲間に祝ってもらえる結婚式はいいな。
前世の会社の話を読んできただけに、余計にそう感じた。
公爵夫人の疲れを癒やすため、バスボムとシュガースクラブを開発
今回も竜馬の研究熱心な性格は健在である。
公爵夫人のエリーゼは、忙しい日々の中で疲れや肌の状態を気にしていた。
そこで竜馬は、前世の知識を使って美容用品を作ることにする。
まずはバスボム。
入浴時に使うもので、疲れを癒やすために用意した。
さらに、肌の手入れに使うシュガースクラブも制作する。
今度は美容用品まで作るのか。
前巻ではクリーナースライムの美容効果が話題になっていた。
今回は、その関心が実際の美容用品の開発につながっている。
しかも、竜馬は公爵夫人だけでなく、手荒れに悩む使用人たちのことも考えている。
水仕事が多いメイドたちにとって、手荒れは切実な問題なのだろう。
竜馬自身も洗濯屋を経営しているため、働く人の肌の負担には関心があるのかもしれない。
実際に試してもらうと、バスボムやシュガースクラブは好評だった。
セルジュやピオロも興味を示し、商品としての可能性まで見えてくる。
また新しい商売が始まりそうだな(笑)。
ただ、便利なものを作れば、それで終わりというわけではなかった。
若いメイドたちが無断で美容用品を作ってしまう。情報管理は大丈夫か?
美容用品の評判が広がる中、ちょっとした騒動が起こる。
公爵家の若いメイド五人が、竜馬のシュガースクラブの製法を無断で使ってしまったのだ。
いや、勝手に作っちゃ駄目だろう。
美容用品が気になる気持ちはわかる。
実際に使ってみて効果があれば、自分でも作りたくなるだろう。
しかし、今回は公爵家の使用人が、外部の人間から得た製法を許可なく使っている。
しかも、竜馬が考案したものだ。
公爵家では、情報管理の問題として厳しく受け止められる。
ここは意外と現実的な話だった。
便利な技術や商品が生まれれば、それを真似したい人も出てくる。
しかし、誰でも勝手に使ってよいわけではない。
特に、貴族の屋敷で働く使用人なら、情報の扱いには注意が必要だろう。
ただ、竜馬の対応が面白かった。
メイドたちを厳しく処罰するのではなく、美容用品の改良実験に協力してもらうことにしたのである。
罰則の代わりに実験台になってもらうのか(笑)。
材料や配合を変え、洗浄力や肌への影響を調べていく。
もちろん、使用人としての教育も行われる。
無断使用は問題だったが、その経験を商品開発に活用してしまう。
竜馬らしい解決方法だと思った。
ブラッディースライムの血清が危険な技術に。公爵家から技師への勧誘
公爵家での話し合いでは、竜馬の研究成果についても重要な話が出る。
その一つが、ブラッディースライムから得られる血清だ。
毒や病気だけでなく、呪い傷の治療にも役立つ可能性があるという。
もし実用化できれば、多くの人を救えるかもしれない。
しかし、便利な技術には危険も伴う。
そんな貴重な治療技術を、誰もが放っておくわけがない。
利益を求める商人や、技術を独占したい貴族が近づいてくる可能性もある。
そこでラインハルトは、竜馬を公爵家の技師として迎えることを提案する。
公爵家の技師になれば、ほかの貴族からの干渉を防ぎやすくなる。
一方で、研究成果を報告したり、領地に貢献したりする義務も生じる。
つまり、保護を受けられる代わりに、今までのような自由な生活には一定の制約がかかるわけだ。
竜馬はすぐに返事をせず、考える時間をもらう。
ここは興味深かった。
前世では会社に縛られていた竜馬。
異世界では、ようやく自分の意思で働けるようになった。
その竜馬が、今度は公爵家に所属するかどうかを考える。
もちろん、前世の会社とはまったく違う。
公爵家の人々は竜馬を大切にしている。
それでも、自由と保護のどちらを優先するのかは簡単な問題ではない。
竜馬がどんな答えを出すのか、気になるところだ。
奴隷商会で護衛を探す。思っていたより制度が複雑だった
前巻で竜馬は、生活に困って犯罪に手を染める人々の存在を知った。
そこで、働く場所を失った人々を雇えないかと考え始めていた。
今回、その考えが具体的な行動につながる。
竜馬はモールトン奴隷商会を訪れ、洗濯屋の店舗を守るための人材を探すことにした。
ただ、実際に奴隷商会を訪れると、竜馬が想像していたものとは少し違っていた。
施設は清潔に保たれ、奴隷の健康管理にも気を配っている。
もちろん、それだけで奴隷制度そのものの問題がなくなるわけではない。
しかし、少なくとも竜馬が想像していたような、ひどい環境ばかりではなかった。
さらに、奴隷制度の歴史についても学ぶ。
過去には、働く人々を追い詰めるような制度が存在していた。
それを改善するため、新しい奴隷法が作られたという。
ここは考えさせられた。
奴隷を解放すれば、それですべて解決するわけではない。
解放された人に仕事や住む場所がなければ、生活に困ってしまうこともある。
だからこそ、制度を変えるだけでなく、その後の生活を支える仕組みも必要なのだろう。
竜馬が単に人手を買いに来たのではなく、制度について学ぼうとしているところが印象的だった。
元剣闘士オックスを採用。片腕でも諦めない姿が印象的だった
奴隷商会で竜馬が出会ったのが、元剣闘士のオックス・ロードである。
オックスは片腕を失っている。
戦闘を仕事にする人間にとって、かなり大きな不利だろう。
しかし、実際に戦わせてみると、その実力は相当なものだった。
竜馬は候補者たちの能力を確かめるため、模擬戦を行う。
そこでオックスは、不利な状態でも諦めずに戦い続ける。
片腕を失っても、ここまで戦えるのか。
単に剣の腕がよいだけではない。
戦い方を工夫し、自分にできることを最大限に活かしている。
その姿勢が印象に残った。
竜馬も、オックスの技術と真面目な性格を評価し、採用を決める。
これで洗濯屋の警備体制も強化できる。
ただ、面白かったのは奴隷商会のオレスト・モールトンの存在だ。
彼は竜馬の性格や能力に興味を持ち、候補者の紹介にも何やら思惑がある様子だった。
竜馬は、オレストが自分にオックスを選ばせるよう誘導していたのではないかと気づく。
この奴隷商人、なかなか食えない人物だな。
善意があるようにも見えるが、相手の反応を楽しんでいるようなところもある。
今後も何かと関わってきそうな人物だった。
ガウナゴにも洗濯屋を出店? 事業がどんどん広がっていく
今回、竜馬の洗濯屋「バンブーフォレスト」には、さらに事業拡大の話が持ち上がる。
公爵家のあるガウナゴにも、店を出せないかという相談だ。
これまで竜馬はギムルで洗濯屋を開業し、レナフにも店舗を広げてきた。
そして今度は、公爵家のお膝元であるガウナゴである。
ついに公爵家のある街にまで進出するのか。
しかも、公爵家や商人たちが協力を申し出てくれている。
店舗の確保や人材、物資の調達など、事業を始めるうえで必要な支援が得られそうだ。
もちろん、竜馬はその場ですべてを決めるわけではない。
店を任せているカルムとも相談し、実現できるか検討することになる。
ここは安心した。
いくら公爵家から頼まれたとはいえ、店を増やすには人材も資金も必要だ。
竜馬自身が何でもできるからといって、すべての店舗を一人で管理できるわけではない。
ただ、最初は自分の生活費を稼ぐために始めた洗濯屋だった。
それが今では複数の街に広がり、貴族からも出店を望まれるようになっている。
本当に商売が順調すぎる(笑)。
竜馬本人はスライムの研究を楽しんでいるだけなのかもしれないが、いつの間にか立派な経営者になっている。
ラテックススライムが誕生。今度はゴムまで作れるのか?
結婚式場の建設が進む中、スライムにも新しい進化が起こる。
スティッキースライムの一匹が、ラテックススライムへ進化したのだ。
名前からして、何やら便利そうである。
竜馬は天然ゴムに似た素材を作れる可能性に注目する。
今度はゴムまで作れるようになるのか。
これまでスライムは、洗濯や消臭、薬の生成、金属加工など、さまざまな分野で活躍してきた。
そして今度は、新しい素材の生産である。
もしゴムのような素材を安定して作れるようになれば、使い道はかなり広がりそうだ。
ただ、進化したばかりなので、能力の確認や研究はこれからである。
それでも、新しいスライムが登場するたびに、竜馬の仕事が増えているような気がする。
また研究することが増えてしまったな(笑)。
本当にスライムの可能性は尽きない。
結婚式直前に湖が大変なことに! 最後はスライムの数で解決
ヒューズとルルネーゼの結婚式場は、竜馬たちの協力によって完成する。
建設開始から五日目。
小さな教会や鐘楼、食事会場まで整い、立派な式場ができあがった。
ところが、結婚式を目前にして問題が発生する。
会場の湖に、ドグブラムという悪臭を放つ水生植物が大量発生してしまったのだ。
よりによって、結婚式の直前にそんなものが発生するのか(笑)。
せっかく立派な会場を作ったのに、湖から悪臭が漂っていては台無しである。
しかも、式は翌日に迫っている。
普通なら、かなり厄介なトラブルだろう。
しかし、竜馬にはスライムがいる。
キングスカベンジャースライムたちを動員し、問題の水草や水を処理していく。
最後はスライムの数で力押しか!(笑)
これには笑ってしまった。
土魔法で建物を作り、神像を制作し、美容用品まで開発する。
そして最後の最後で起きた問題は、大量のスライムを投入して片づける。
何とも竜馬らしい解決方法である。
ただ、スライムの能力を知り尽くしているからこそ、こうした対処ができるのだろう。
普通なら弱い魔物として扱われるスライムも、竜馬にとっては頼もしい働き手である。
やっぱり、スライムは便利すぎる。
特別書き下ろし「残された人々」。馬場が記者会見直前に負傷するとは
そして、今回も気になったのが特別書き下ろしの「残された人々」である。
竜馬が前世で働いていた会社は、これまでの問題が表面化し、危機的な状況に陥っている。
社員への暴力。
責任逃れ。
会社の体面を守るための対応。
前巻までの展開を見ていると、どこまで悪くなるのかと思っていた。
そんな中、記者会見を控えた馬場が動き出す。
馬場は新たに課長となり、会社に残された人々のことを考えながら行動していた。
しかし、記者会見を前に何かをしようとしたところ、二代目社長に止められてしまう。
その際、勢い余って馬場が怪我をしてしまい、救急車で病院へ搬送されることになる。
いや、記者会見の直前に何をやっているんだ……。
ただでさえ会社は大変な状況である。
そのうえ、会見に出席する予定だった人物まで負傷してしまう。
もう何が起きてもおかしくないような状態だった。
それにしても、馬場は竜馬が亡くなってから、ずっと厄介な役回りを引き受けている。
前巻では部下たちの退職について考え、今回は会社の問題に向き合おうとしていた。
そんな馬場が負傷してしまったことには、何とも複雑な気持ちになった。
二代目社長が自ら謝罪。ようやくまともな対応が見られた
馬場が病院へ搬送された後、記者会見には二代目社長が出席する。
そして、これまで会社で起きていた問題について、誤魔化すことなく謝罪する。
ここは意外だった。
これまでの会社は、責任を部下へ押しつけたり、体面を守ろうとしたりする対応が目立っていた。
そのため、今回も言い訳を並べるのではないかと思っていた。
しかし、二代目社長は問題を認め、真摯に謝罪した。
ようやく、まともに責任を取ろうとする人が出てきたのか。
もちろん、謝罪したからといって、これまでの問題が消えるわけではない。
竜馬が受けていた理不尽な扱いも、亡くなった事実も変わらない。
会社の信用を取り戻すには、これからの行動が必要だろう。
それでも、問題を隠さずに認めたことは、一つの前進だと感じた。
少なくとも、これまでのように責任を押しつけ続けるよりは、ずっとよい。
世間の風当たりは少し改善。でも会社の危機は終わっていない
二代目社長の記者会見によって、世間の反応にも変化が見られる。
これまで会社に向けられていた厳しい批判が、多少は和らいだようだ。
ただし、会社の経営が立ち直ったわけではない。
これまで積み重なってきた問題は、簡単に解決できるものではないだろう。
謝罪しただけで、会社が元どおりになるわけではない。
それでも、絶望的な状況からは少し抜け出せたように感じた。
前巻までは、次から次へと問題が発覚し、会社が崩壊へ向かっているように見えた。
今回は、ようやくその流れを止めようとする動きが出てきた。
ただ、気になることはまだ多い。
馬場は無事なのか。
二代目社長は、これから会社をどう立て直すのか。
残された社員たちは、今後どうするのか。
そして、竜馬が亡くなったことで表面化した問題に、会社は本当に向き合えるのだろうか。
とりあえず最悪の事態は避けられたようだが、まだまだ安心できない。
本編とは別の意味で、続きが気になる展開だった。
まとめ|結婚式場まで作る竜馬と、ようやく動き出した前世の会社
『神達に拾われた男7』は、竜馬がジャミール公爵家を訪問し、さまざまな人々との関係を深めていく一冊だった。
ガナの森ではフェイとともに十五人の盗賊を討伐。
ガウナゴではヒューズと再会し、セルジュやピオロと一緒に公爵夫妻を訪問する。
そして、ヒューズとルルネーゼの結婚を知り、式場の建設まで引き受けてしまう。
年始の挨拶に来たはずなのに、結婚式場を建設することになるとは(笑)。
さらに、美容用品の開発も進む。
バスボムやシュガースクラブを作り、公爵夫人やメイドたちの肌の悩みに応える。
ところが、若いメイドたちが無断で製法を使ってしまい、情報管理の問題に発展。
それでも竜馬は、彼女たちを改良実験に参加させることで、騒動を研究へつなげてしまった。
奴隷商会では元剣闘士のオックスを採用し、洗濯屋の警備体制を強化する。
ガウナゴへの新店舗出店も検討することになり、商売はますます順調だ。
そして、ラテックススライムという新しいスライムまで誕生する。
最後には、結婚式場の湖に悪臭を放つ植物が大量発生。
しかし、キングスカベンジャースライムたちを動員し、力押しで問題を処理してしまう。
結局、最後はスライムで解決するのか(笑)。
ただ、今回の竜馬を見ていて印象に残ったのは、能力の高さだけではなかった。
公爵夫妻は竜馬を家族のように心配し、ヒューズたちは結婚式の準備を頼み、商人たちは新しい商売を一緒に考える。
竜馬が周囲の人々から信頼され、頼りにされていることが伝わってきた。
一方、特別書き下ろしの「残された人々」では、前世の会社にもようやく変化が訪れる。
記者会見直前に馬場が負傷するという騒動はあったものの、二代目社長が自ら出席して謝罪。
会社への批判は多少和らぎ、最悪の状況からは少し抜け出せたように見える。
しかし、経営危機が終わったわけではない。
竜馬が異世界で新しい人生を築いている一方、地球では残された人々が会社の立て直しに向き合っている。
本編はスライムの便利さに笑わされ、外伝では会社の行く末が気になってしまう。
今回も、そんな対照的な展開が印象に残った。
次巻では、竜馬の新店舗計画やスライム研究がどう進むのか。
そして、前世の会社が本当に立ち直れるのか。
どちらの続きも気になるところである。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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考察・解説
ストーリー・プロット
第1幕:ガナの森への寄り道とガウナゴへの到着
この幕が始まった時点の状況において、リョウマはフェイを伴い、公爵家への挨拶のためにガウナゴへ向かっている。途中で以前暮らしていたガナの森へ立ち寄り、森の中で盗賊と遭遇してこれを撃退したことが発端となり、フェイの戦闘能力や過去の経緯が語られる。その後ガウナゴへ到着した二人はヒューズやセルジュ、ピオロらと合流し、予定を調整してジャミール公爵家を訪問する展開につながった。
第2幕:公爵夫妻との再会とヒューズの婚約
リョウマはジャミール公爵邸に到着し、ラインハルトやエリーゼらと再会して温かく迎えられる。公爵邸での滞在中、使用人のルルネーゼがヒューズと婚約していることが判明し、二人の結婚式を祝う雰囲気が醸成される。この再会が、公爵家との絆をより一層深め、結婚式場の建設という新たな共同作業へとつながった。
第3幕:美容用品の試作と公爵家からの勧誘
リョウマはエリーゼの疲れを癒やすため、入浴用のバスボムやシュガースクラブを考案・試作して提供し、高い評価を受ける。その一方で、ブラッディースライムの血清などの知識を巡り、ラインハルトから外部の干渉や危険から身を守るための手段として、公爵家の「技師」になるよう正式に勧誘を受ける。この勧誘が、リョウマの今後の立場や身分に関わる重要な転換点となった。
第4幕:結婚式場の建設とモールトン奴隷商会の訪問
リョウマはヒューズとルルネーゼの結婚式場を自らの手で建設し、周囲の人々と協力して敷地や建物の整備を進める。また、店の業務拡大や護衛強化のため、セルジュの紹介でモールトン奴隷商会を訪問する。オレスト・モールトンの案内のもとで戦闘系スキルの保持者たちと面会し、実力試験を経て元剣闘士のオックス・ロードを新たな従業員として雇い入れる。
第5幕:ラテックススライムの誕生と式場の異変
公爵邸に滞在していたリョウマは、スティッキースライムの一匹がラテックススライムへ進化したことを確認し、その粘液からゴムに相当する素材を作れる可能性を見いだした。その後、結婚式場の湖でドグブラムが例年より早く大量発生し、悪臭を伴う異変が起きた。翌日の式に間に合わせるため、リョウマはキングスカベンジャースライムをはじめとする多数のスライムを投入し、湖や上流・下流の処理を開始した。復旧作業は夜まで続いた。
主要な転換点
転換点:ガウナゴへの到着と公爵家への訪問
- それ以前の状況: リョウマはギムルを拠点に店舗運営や独自の活動を行っていた。
- 出来事: フェイと共にガウナゴへ到着し、予定を早めてジャミール公爵家を訪問した。
- 変化: 公爵夫妻との再会を果たし、公爵邸に滞在しながら様々な人物と交流する環境が整った。
- 次への影響: 美容用品の製作や公爵家からの「技師」への勧誘といった、重要な展開につながった。
転換点:公爵家からの「技師」への勧誘
- それ以前の状況: リョウマは平民の店主および冒険者として自由に活動していた。
- 出来事: ラインハルトから、血清などの知識を持つ危険性から身を守るため、公爵家の「三等技師」になるよう提案を受けた。
- 変化: 自身の知識や技術が貴族社会において極めて高い価値とリスクを持つことを認識し、身分の保障について考える契機となった。
- 次への影響: 今後の自身の身分や技術の扱いについて慎重に検討を重ねる展開となった。
転換点:モールトン奴隷商会でのオックス雇用
- それ以前の状況: リョウマの店ではフェイやリーリンらが警備を担当していた。
- 出来事: モールトン奴隷商会を訪れ、実力試験を経て片腕の元剣闘士であるオックス・ロードを雇い入れた。
- 変化: 優れた戦闘力を持つ新たな戦力が店に加わり、店舗の防衛体制や人員が強化された。
- 次への影響: オックスの戦闘技術の向上や、今後の事業展開における強力な協力者の確保につながった。
主人公を中心とした人物関係の変化
主人公 ⇔ ラインハルト
- 開始時: リョウマの事業や生活を温かく見守る協力者・保護者だった。
- 主な出来事: ガウナゴで再会を果たし、リョウマの持つ危険な知識と技術を保護するため、公爵家の技師となるよう勧誘を行った。
- 巻末時: ラインハルトから三等技師への就任を提案され、リョウマの身分や知識を公爵家が保護する具体的な選択肢が示された。ただしリョウマは本巻中には結論を出しておらず、従来の信頼関係を保ちながら提案を検討する段階にあった。
主人公 ⇔ オックス・ロード
- 開始時: 接点はなく、奴隷商会で出会った候補者の一人だった。
- 主な出来事: 実力試験での対戦を経て、リョウマに雇用され、店の新たな戦力となった。
- 巻末時: リョウマの下で働きつつ、戦闘技術の向上や魔力回復薬の実験を通じて訓練を共にする主従・仲間関係となった。
主人公の認識と周囲の評価
主人公自身の認識
リョウマは自分自身を特別な存在ではなく、前世の記憶やスライムの能力、周囲の助けを借りて地道に生活や事業を営む少年と捉えている。公爵家から高く評価されたり技師への勧誘を受けたりしても、過度におごることなく、自分の技術や知識が周囲に与える影響やリスクについて慎重に考えようとしている。
周囲からの評価
周囲の人物(ラインハルト、エリーゼ、セルジュ、ピオロ、オレストなど)は、リョウマを「若くして卓越した商売の才、強力な魔法・戦闘能力、さらには医療や技術に関する極めて貴重な知識を持つ有能な少年」と評価している。特にラインハルトらは彼の才能を保護する必要性を強く感じており、オレストはその実力と特異性を見抜いて強い関心を寄せている。
認識の差が現れた場面
リョウマ自身は自身の技術や血清の知識について「自分がやりたくてやっていること」「周囲の助けがあってこそ」と謙遜して捉えているが、周囲の大人たち(ラインハルトやオレストなど)は彼の持つ知識が社会や権力関係に与えるインパクトの大きさを深く理解しており、彼を公爵家の技師として囲い込もうとする点にその認識の差が表れている。
ガウナゴへの到着
竹林竜馬とフェイがガウナゴの街へ到着した際には、道中でのトラブルや門での事情聴取を経て、旧友との再会へと繋がる様々な出来事が展開された。
道中での出来事と盗賊討伐
- 公爵家へ向かうセルジュと合流するため、フェイと共にガナの森を通過した際にフェイの過去を聞いた。
- 森の中で十五人の盗賊集団と遭遇し、フェイの暗殺技術と竜馬の連携によってわずか三十秒で無傷のまま全員を討伐した。
門での事情聴取と足止め
- ガウナゴの門を通過する際、判定水晶によって直前の盗賊討伐の事実が検知され、詰所の部屋へ連行された。
- 警備隊員から森を通った理由や経歴について何度も同じ質問を浴びせられ、厳しい足止めを受けた。
護衛騎士ヒューズによる救済
- 取り調べの最中に、かつて森で命を救った公爵家の護衛騎士ヒューズが現れた。
- ヒューズが命の恩人であることや公爵家に招かれている客であることを強く証言し、無事に解放されて賞金を受け取った。
宿屋での合流と周囲の反響
- ヒューズの案内によって宿屋へ向かい、モーガン商会のセルジュやサイオンジ商会のピオロと半年ぶりに合流した。
- 二人で十五人の盗賊を倒したという事実を語ったことにより、周囲で聞いていた商人たちを驚愕させた。
ガウナゴ到着がもたらした展開
ガウナゴへの到着は、道中での緊密な連携や予期せぬ再会を通じて、その後の人間関係や新たな商取引に向けた足掛かりとなった。
公爵家との交流
『神達に拾われた男7』におけるジャミール公爵家との交流は、リョウマと公爵家の人々との絆が深まり、技術的および社会的な関係が大きく前進する内容となっている。
公爵邸への訪問と手厚い歓迎
- ガウナゴに到着したリョウマは、モーガン商会のセルジュやサイオンジ商会のピオロと共に公爵邸を訪問した。公爵家側はリョウマとの再会を待ち望んでおり、優先的に面会が設定された。
- リョウマはクリーナースライムの消臭液や、スティッキースライムの糸で織った防刃シャツを贈った。消臭液は使用人たちの間で評判となり、防刃シャツは領軍の装備や家族用の保護服としての活用が検討された。
ヒューズとルルネーゼの結婚式支援
- 公爵家に仕えるルルネーゼと護衛騎士ヒューズの婚約を知り、式場に祀る神像の制作を引き受けた。
- 屋敷の裏手に教会風の建物や石畳の広場、鐘楼をわずか五日で設営した。
- 挙式直前に会場前の湖で悪臭を放つ赤水草が大発生するトラブルに見舞われたが、巨大なキングスカベンジャースライム三匹を投入して水ごと悪臭と水草を飲み込ませ、式場を救った。
バスボム・シュガースクラブ開発とメイドたちの救済
- エリーゼのために重曹とクエン酸を用いたバスボムや、砂糖と植物油を合わせたシュガースクラブを試作して提供し、絶賛された。
- 美容の秘薬と噂になり、手荒れに悩むメイドたちが無断で試用して情報漏洩の問題に発展しかけたが、リョウマは彼女たちを咎めず、試作品の改良に協力する被験者として雇用して救済した。
公爵家の技師への打診
- ブラッディースライムから抽出した抗毒血清の存在を打ち明けた際、その価値と他貴族からの圧力を懸念したラインハルトから、外部の干渉から身を守るための三等技師としての契約が提案された。リョウマの自由な生き方を尊重し、熟慮期間が与えられている。
称号の開示と身元の判明
- 公爵家が過去や境遇に深く触れないよう配慮していたことに気づき、信頼の証としてステータスカードに記された賢者の弟子や武神の弟子の称号を開示した。
- 祖父母が歴史的偉人であったことを知ったラインハルトたちは驚愕し、知識や戦闘能力の根源に深く納得した。
ガウナゴへの店舗誘致
- 領民の病気予防や衛生環境の向上のため、公爵領の都であるガウナゴにもバンブーフォレストの支店を出店してほしいと正式に要請された。
ジャミール公爵家とのこうした深いつながりや技術的貢献は、リョウマの活動基盤をさらに強固なものとし、新たな事業展開や信頼関係の構築に向けた大きな礎となった。
美容用品の実験
『神達に拾われた男7』における美容用品であるバスボムとシュガースクラブの試作と実験は、リョウマの細やかな思いやりの行動から出発し、やがて本格的な商品開発に向けた貴重なデータ収集へと発展していった。
開発のきっかけとエリーゼの温泉への憧れ
社交シーズンの多忙や長旅の疲れから火竜山脈の温泉を懐かしむ公爵夫人エリーゼのため、リョウマが前世の知識を活かして炭酸入浴剤であるバスボムと角質ケア用品のシュガースクラブの試作を提案した。バスボムは重曹とクエン酸、シュガースクラブはムミトウと植物油を混ぜるだけで簡単に作成でき、実際に試用したエリーゼから体の芯から温まり肌の潤いが劇的に変わると絶賛された。
ランドリーメイドたちの救済と被験者としての採用
美容の秘薬という噂が屋敷内で広がる中、毎日冷たい水で衣類を洗い続けて手がひび割れていた若いランドリーメイド五人が手元にあった材料で試作して使用した。これが客の持ち込んだ秘薬の無断利用とみなされて厳しい処罰の危機に陥った際、リョウマは彼女たちの解雇を望まず、試作品を改良するための人体実験の被験者になってもらいその働きで償わせるという名目で救済した。
魔法練習場での大規模な比較実験
屋敷の魔法練習場を活用し、筋肉質メイドのリビオラを監視・指導役に立てて比較実験が開始された。植物油七種やダンテの油、香油などを組み合わせ、使用人二十人以上を顧客に見立てて使い心地や要望を詳細に紙へ記録・集計した。
実験結果とターゲット層によるニーズの解明
集計の結果、顧客の立場や性別、職種によって求められる効果が大きく分かれることが判明した。
- 香りの強いスクラブを好む層として、平民層の女性使用人が挙げられる。香油は高価で手が出ないため、スクラブで良い香りが移ることや高級感を強く求めた。
- 無香料のスクラブを好む層には、化粧や強い香りが苦手な男性全般、入浴後にお気に入りの香油を別途つける上級使用人や貴族、および強い香りが調理の仕事に支障をきたす厨房担当のキッチンメイドが含まれていた。
バスボムやシュガースクラブの開発と試行錯誤を通じた大規模な実験は、単なる美容用品の製作にとどまらず、使用人たちの救済や顧客のニーズを的確に把握するための実践的なマーケティングデータをもたらす重要な転換点となった。
結婚式場の建設
『神達に拾われた男7』において、竹林竜馬が中心となって手掛けたヒューズとルルネーゼの結婚式場の建設。そこには仲間たちの協力と竜馬の技術が結集した心温まるドラマが描かれた。
建設の経緯とコンセプト
- 異種スタイルの融合として、式を挙げる予定のなかった新婦ルルネーゼの本心を察した新郎ヒューズが、エルフ式の宴会広場と人族式の教会を組み合わせたアイデアを提案した。
- 店舗建築の実績と神像制作の技術を持つ竜馬が、式場設営と神像制作の全面的な協力を引き受けた。
わずか5日で完成した式場の構造
- 竜馬の土魔法と設計により、準備開始からわずか5日で式場全体が完成した。
- 屋敷裏手の林を開拓し、土魔法で作った石板ブロックを敷き詰めた石畳の宴会広場を整備した。
- 会場奥には楕円形の屋根や硬化液板によるステンドグラス風の窓を備えた開放的な人族式教会が建てられた。
- 祝いの鐘を鳴らす鐘楼に加え、ルルティア、クフォ、ウィリエリスの3体の神像が手作りで祀られた。
仲間たちの協力と作業現場の様子
- 非番の警備兵や庭師、魔法隊の隊員たちが力仕事や土魔法での調整に協力した。
- ウィードスライムが敷地内の不要な雑草を食べ尽くすなど、作業効率化に大きく寄与した。
- 作業を手伝おうとする新郎ヒューズに対して同僚たちが嫉妬混じりのいじりを浴びせ、現場から追い出すコミカルなやり取りが見られた。
式直前の湖トラブルとスライムによる救出劇
- 挙式直前の夕方、会場前の湖で赤水草ドグブラムが急増し、猛烈な悪臭を放つピンチに見舞われた。
- 通常の手作業では5日かかる状況のなか、竜馬が巨大なキングスカベンジャースライム3匹を投入した。
- キングスカベンジャースライム三匹に湖水やドグブラムを飲ませ、さらに上流と下流も別のスライムで処理する方針を決めた。翌日の結婚式に間に合わせるため復旧作業は夜まで続いたが、本巻の原文では作業完了や結婚式当日の結果までは描かれていなかった。
まとめ 結婚式場の建設と直前の湖トラブルへの対応を通じて、竜馬の魔法技術と周囲の人々との協力関係が示された。湖の復旧作業は夜まで続いたが、本巻では翌日の結婚式当日の結果までは描かれていなかった。
奴隷商会の訪問
『神達に拾われた男7』において描かれるモールトン奴隷商会の訪問は、店舗の警備員増員を目的としながらも、商会の会頭との交流や元剣闘士との出会い、さらには転移者の歴史に触れる重要な展開となっている。
訪問の背景と豪華な同行者たち
店舗の業務拡大や防犯を見据えて長期的な警備要員を確保するため、ガウナゴのモールトン奴隷商会を訪れた。リョウマと用心棒フェイに加え、ラインハルトやセルジュ、ピオロといった大物たちが同行した。これは会頭オレストの人間観察好きな性格を考慮し、リョウマを守るための周囲の配慮でもある。
奴隷商会の実態と会頭オレストの人物像
元貴族の豪邸を改装した店舗は非常に清潔で、専属医師による健康管理や十分な衣食住が提供されており、想像されていた暗い印象とは大きく異なっていた。会頭のオレストは優秀な経営者である一方、リョウマの過去の活躍や戦闘スキルに関する詳細な情報を把握しており、その鋭い観察眼が発揮された。
実力審査における選択と戦闘試験
警備員に必要な実力を考慮して候補者を絞り込み、中庭での対戦試験が実施された。対戦相手としてフェイやリョウマのほか、上位種のメタルスライムが提示された。リョウマの訓練を受けたメタルスライムは、高速移動による連続体当たりで剣士を圧倒し、その実力を証明した。
元剣闘士オックス・ロードとの出会い
ワケあり奴隷リストの中から、牛人族の元有名剣闘士であるオックス・ロードが見出された。左手首を失うハンデを抱えていながらも無属性魔法の念力で愛剣を浮かせ、右手と魔法による二刀流の連続攻撃を繰り出す圧倒的な実力を見せた。リョウマはその実力と姿勢を評価して即決で購入し、オックスの存在は今後の大きな戦力となる。
新奴隷法と転移者を思わせる人物
過去には旧奴隷法への不満から反乱軍が生まれ、国軍を打ち破って革命を成功させた。その指導者は一騎当千の強さと軍略を持つ黒髪黒目の男であり、後に宰相となって奴隷の待遇改善と新奴隷法の成立に尽力した。記録上は奴隷身分の親から生まれたとされていたが、後世にはその出自を疑う説も存在していた。竜馬は、その異常な能力や特徴から、この人物が地球からの転移者だった可能性を考えた。
モールトン奴隷商会への訪問は、優秀な警備員の確保にとどまらず、新たな信頼関係の構築や世界の歴史的背景を知る貴重な契機となった。
登場キャラクター
ジャミール公爵家・関係者
竹林竜馬(リョウマ・タケバヤシ)
地球から異世界へ転生した少年。スライムの研究や店舗経営を行いながら冒険者としても活動する。ジャミール公爵家の人々と深い信頼関係を築いている。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト店主。冒険者(Dランク)。
・物語内での具体的な行動や成果 ガウナゴへの道中で15人の盗賊を退治した。ヒューズとルルネーゼのために結婚式場を建設した。バスボムやシュガースクラブの試作と改良を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 公爵家から三等技師への就任を打診された。育ての親が賢者メーリアと武神ティガルであることを明かした。
ヒューズ
ジャミール公爵家に仕える警備兵。気さくな性格で街の住民から親しまれている。ルルネーゼと婚約を結ぶ。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家警備兵。
・物語内での具体的な行動や成果 門で足止めされていた竜馬たちの身元を保証した。自分の結婚式場としてエルフ式と人族式の融合案を提案した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 結婚を機に昇進を目指し事務仕事の訓練を開始した。
アローネ
公爵家に仕えるメイド長。厳格かつ誠実に屋敷の使用人たちを統率する。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家メイド長。
・物語内での具体的な行動や成果 屋敷に到着した竜馬を温かく迎えた。シュガースクラブを無断使用した若いメイドたちを厳しく指導した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 使用人の教育と屋敷の規律維持において中心的な役割を担う。
リリアン
公爵家に仕えるメイド。アローネとともに屋敷の運営を支える。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家メイド。
・物語内での具体的な行動や成果 控え室で竜馬たちに飲み物を提供した。アローネとともに若いメイドたちの対応にあたった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 屋敷の円滑な給仕と業務を維持している。
公爵邸で列を成して出迎えた使用人たち
公爵邸の門前で来客を歓迎する使用人の集団。秩序正しく整列して来客を迎える。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家使用人集団。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬たちが到着した際に左右二列に並んで頭を下げた。手入れの行き届いた屋敷の品格を示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 公爵家の格式の高さを訪問者に印象づけた。
エリーゼ・ジャミール
ジャミール公爵家の当主夫人。温和で思慮深く竜馬を実の子供のように案じる。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家当主夫人。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬が試作したバスボムやシュガースクラブを体験して絶賛した。シュガースクラブの改良実験にも参加した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の良き理解者として助言を与えている。
ラインハルト・ジャミール
ジャミール公爵家の当主。領民や親しい者への配慮を欠かさない思慮深い貴族。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家当主。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬を屋敷へ招き近況報告を受けた。抗毒血清の保護目的で竜馬に三等技師の地位を提案した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 公爵領の統治者として高邁な裁量を発揮している。
ルルネーゼ
公爵家に仕えるメガネをかけた真面目なメイド。ヒューズの婚約者。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家専属メイド。
・物語内での具体的な行動や成果 結婚式用の神像制作を竜馬に依頼した。式場建設の進捗や会議の調整を補助した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 長年の勤務と誠実な働きにより公爵夫妻や同僚から厚く信頼されている。
カミル
公爵家の警備兵。魔法隊に所属し結界魔法などを扱う。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家警備兵(魔法隊)。
・物語内での具体的な行動や成果 ヒューズの結婚式場設営で魔法隊の取りまとめを行った。作業手順の確認や補助に尽力した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 同僚たちと連携して設営作業を円滑に進めた。
ジル
公爵家の警備兵。冷静な観察力を持つ。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家警備兵。
・物語内での具体的な行動や成果 ヒューズとともに竜馬の部屋を訪問した。式場設営時に作業指示を出して周囲を引っ張った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 現場のまとめ役として設営の効率化に貢献した。
ゼフ
公爵家の警備兵。落ち着いた物腰で仲間をサポートする。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家警備兵。
・物語内での具体的な行動や成果 ヒューズや同僚とともに竜馬を訪ねて祝福した。遅れてきた設営参加者への案内を担当した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 周囲の状況に目を配り作業の滞りを防いだ。
バッツ
公爵邸の料理長。猫背で穏やかな雰囲気を持つ。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵邸料理長。
・物語内での具体的な行動や成果 ルルネーゼのために結婚式準備の会議に参加した。試作の貴族料理を竜馬たちに提供した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 幼い頃からルルネーゼを身内のように見守ってきた。
シュガースクラブを無断使用した若いメイドたち(5人の少女たち)
洗濯業務を担当する若い使用人たち。手のあかぎれに悩み試薬品を自作して使用した。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家ランドリーメイド。
・物語内での具体的な行動や成果 噂を聞いてシュガースクラブを自作して手に塗った。契約違反を問われたが竜馬の提案で商品改良の被験者となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の配慮により処罰を免れ反省と実験に協力した。
リビオラ
大猿人族の女性メイド。優れた体格と高い近接戦闘技術を持つ。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家メイド(再教育・監視担当)。
・物語内での具体的な行動や成果 若いメイドたちの指導および被験者実験の監視役を務めた。無神経な発言をしたヒューズを拳で制裁した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 高い実力と誠実な姿勢で使用人たちから信頼されている。
結婚式場設営を手伝った警備部・庭師・魔法隊の隊員たち
ルルネーゼとヒューズの結婚式場造りに集まったボランティアの職員集団。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵家職員有志。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬の指示に従い石畳の配置や土の整地を行った。手際よく作業を進めて式場を完成させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 短期間での式場完成に大きく寄与した。
庭師の代表者の男性
公爵邸の庭園管理を統括するベテラン庭師。
・所属組織、地位や役職 ジャミール公爵邸庭師代表。
・物語内での具体的な行動や成果 スカベンジャースライムの肥料の評価を行った。湖で大発生した水草ドグブラムの対応策を説明した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 専門知識を活かして庭園や自然環境の維持を担う。
洗濯代行業者バンブーフォレスト(竜馬の店・従業員)
フェイ
ジルマール帝国出身の元暗殺者。竜馬の用心棒兼従者として行動する。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト警備部長(用心棒)。
・物語内での具体的な行動や成果 ガナの森で15人の盗賊のうち8人を一人で倒した。冒険者ギルドで絡んできた男性冒険者を取り押さえた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 公爵家から身元保証書を受領し冒険者登録を行った。
リーリン
フェイとともに活動する元暗殺者の女性。
・所属組織、地位や役職 バンブーフォレスト店員兼用心棒。
・物語内での具体的な行動や成果 フェイとともに国を逃れてギムルへ辿り着いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 公爵家からの推薦状を得て生活の安定度を高めた。
商業関係(モーガン商会・サイオンジ商会・モールトン奴隷商会・他)
セルジュ・モーガン
モーガン商会の会頭。新しい商品やビジネスに高い関心を示す。
・所属組織、地位や役職 モーガン商会会頭。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬のガウナゴ訪問に同行した。オルゴールの最新型を公爵家へ贈呈した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 防水布の増産工場開設について竜馬と前向きな交渉を行った。
ピオロ・サイオンジ
サイオンジ商会の会頭。豪快な喋り方と的確な商売勘を持つ。
・所属組織、地位や役職 サイオンジ商会会頭。
・物語内での具体的な行動や成果 カッカーオから作ったチョコレートを公爵家へ贈った。竜馬の麦茶事業やキノコ栽培に注目した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ブラッディースライムを用いた血抜き技術に関心を示した。
オレスト・モールトン
モールトン奴隷商会の若き会頭。非常に鋭い人間観察眼を持つ。
・所属組織、地位や役職 モールトン奴隷商会会頭。
・物語内での具体的な行動や成果 竜馬の過去の活躍や実力を詳細に調べ上げた。オックス・ロードを竜馬へ推薦して購入させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 商会の運営を効率化し健全な経営を確立している。
モールトン奴隷商会の案内役の男性店員
商会の玄関で来客を出迎える執事風の店員。
・所属組織、地位や役職 モールトン奴隷商会案内係。
・物語内での具体的な行動や成果 到着したラインハルトや竜馬たちを丁寧に出迎えた。奥の応接室へと案内した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 洗練された接客で商会の格式を守っている。
モールトン奴隷商会の飲み物を用意した女性店員
応接室で給仕を行う店員。
・所属組織、地位や役職 モールトン奴隷商会給仕係。
・物語内での具体的な行動や成果 オレストの合図を受けて素早く室内へ入った。来客全員に飲み物を配ぜんした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 迅速な給仕で商談の進行を支えた。
モールトン奴隷商会の男性職員(奴隷の誘導担当)
奴隷たちの誘導や試合の進行を行う職員。
・所属組織、地位や役職 モールトン奴隷商会現場職員。
・物語内での具体的な行動や成果 面接候補者を部屋へ案内した。中庭での模擬戦で合図を出して試合を進行させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 安全に配慮しつつ実力審査の現場を取り仕切った。
オックス・ロード
牛人族の元有名剣闘士。片手を失いながらも圧倒的な剣技を保持する。
・所属組織、地位や役職 元剣闘士。バンブーフォレスト警備員(購入後)。
・物語内での具体的な行動や成果 無属性魔法『念力』で浮かせた剣と右手の剣で竜馬と激戦を繰り広げた。竜馬に購入されて店舗の警備員となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 持続性魔力回復薬の実験台となり無詠唱の技術を竜馬へ指導することになった。
ガウナゴの街・警備隊・宿屋・住民関係
盗賊たち(15人の集団)
ガナの森で襲撃計画を立てていた悪党集団。
・所属組織、地位や役職 盗賊団。
・物語内での具体的な行動や成果 森の中で野営を行っていた。囮となった竜馬と襲いかかったフェイに30秒で全滅させられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 討伐されて賞金が竜馬たちに支払われた。
スワンソン
ガウナゴの門で警戒に当たる警備隊員。真面目でしつこい取り調べを行う。
・所属組織、地位や役職 ガウナゴ警備隊員。
・物語内での具体的な行動や成果 盗賊を倒して入国した竜馬とフェイを部屋で厳しく問いただした。ヒューズの仲介を受けて解放した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 細かな異変を見逃さない姿勢で街の安全を守っている。
宿屋「馬が好き」の女将さん
馬好きの夫を持つ宿屋の女将。威勢がよく親切に対応する。
・所属組織、地位や役職 宿屋「馬が好き」女将。
・物語内での具体的な行動や成果 到着した竜馬たちをテキパキと案内した。部屋や食事の手配をスムーズに完了させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 多くの商人や利用客を迎える宿を仕切っている。
宿屋「馬が好き」の食堂にいた商人たち
宿屋の食堂で食事をとっていた商人集団。
・所属組織、地位や役職 各種商人。
・物語内での具体的な行動や成果 セルジュやピオロと親しく話す竜馬に注目した。竜馬たちが盗賊15人を倒したと聞いて驚いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬たちの実力と影響力を認識した。
ガウナゴの街の住民たち(雑貨屋のお婆さん等)
ガウナゴの街で暮らす普通の人々。
・所属組織、地位や役職 ガウナゴ市民。
・物語内での具体的な行動や成果 巡回中のヒューズに気軽に声をかけた。お茶や世間話を通じて親しく接した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ヒューズの人柄を慕い温かい関係を保っている。
冒険者ギルド・業者・冒険者たち
解体業者の責任者(お頭)
家屋解体を請け負う現場の親方。山賊のような見た目だが話がわかる。
・所属組織、地位や役職 解体業者責任者。
・物語内での具体的な行動や成果 依頼を受けた竜馬に現場の作業を任せた。土魔法で一気に壁を壊した竜馬の腕を絶賛した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬に自社への就職を勧誘した。
解体業者の若手男性
現場で竜馬の案内を担当した作業員。
・所属組織、地位や役職 解体業者作業員。
・物語内での具体的な行動や成果 裏手の解体現場へ竜馬を案内した。大きな音を聞きつけて竜馬の作業成果を確認した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の規格外の魔力と魔法に感嘆した。
冒険者ギルドでフェイに群がっていた女性冒険者たち
助けてくれたフェイに強い興味を示した女性冒険者集団。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 絡んできた男性冒険者を払いのけたフェイを囲んだ。パーティーへの勧誘や質問を重ねた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 フェイの強さと魅力に惹きつけられた。
フェイと揉めた男性冒険者たち
酒に酔って女性冒険者に絡んでいた冒険者たち。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 ギルド内で女性冒険者たちを言いくるめようとした。仲裁に入ったフェイに全員取り押さえられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 無謀な行動によりギルド内で制圧された。
ギルドで騒ぎの事情を説明した男性冒険者
一部始終を目撃していた親切な冒険者。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 フェイの周囲の状況に困惑していた竜馬に経緯を説明した。事件の背景を分かりやすく伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬へ現場の正確な状況を共有した。
モールトン奴隷商会の奴隷たち
面接を受けた奴隷候補者たち(10人の奴隷たち)
竜馬の面接を受けた選り抜きの候補者集団。
・所属組織、地位や役職 モールトン奴隷商会所属奴隷。
・物語内での具体的な行動や成果 自らの腕前やアピールポイントを熱心に語った。中庭での実力審査にそれぞれ挑んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 購入と自由を目指して各自の力をアピールした。
1人目にスライムと対戦した若い男性剣士
元気よくアピールし最初にスライムとの試合を選んだ剣士。
・所属組織、地位や役職 モールトン奴隷商会所属奴隷。
・物語内での具体的な行動や成果 確実に勝てると判断してスライム3匹を選択した。高速移動するメタルスライムの体当たりに防戦一方となり敗北した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上位種スライムの実力を身をもって体感した。
前世(地球)関係者(特別書き下ろし)
田淵一雄(田淵)
竜馬の前世での後輩社員。
・所属組織、地位や役職 システム会社開発3課社員。
・物語内での具体的な行動や成果 浦見の自宅で酒を飲みながら生前の竹林竜馬の思い出を語った。馬場が就職先を決めずに自分たちを助けていた事実を知り会社へ走った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 馬場の決意を知り記者会見の場へ駆けつけようとした。
浦見
竹林竜馬の真実を追う雑誌記者。
・所属組織、地位や役職 出版社雑誌記者。
・物語内での具体的な行動や成果 田淵や大家さんを自宅に招いて取材を進めた。馬場のもとへ向かう田淵に同行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ブラック企業の闇とそこで働いていた人々の真実を追い続けた。
大家さん(父)
竜馬が住んでいたアパートの家主。
・所属組織、地位や役職 アパート大家。
・物語内での具体的な行動や成果 浦見の自宅で田淵たちとお酒を交わした。生前の竹林竜馬の印象や母親との様子を振り返った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 竜馬の心優しさと不運な生前を温かく回想した。
大家健二
大家さんの息子。大企業の代表取締役社長。
・所属組織、地位や役職 大企業代表取締役社長。
・物語内での具体的な行動や成果 父親を連れ戻しに来た場所で田淵と出会った。馬場からの打診で田淵を採用することや馬場の不採用の真相を明かした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 田淵を車に乗せて会社まで送った。
馬場
開発3課の課長。責任感が強い。
・所属組織、地位や役職 開発3課課長。
・物語内での具体的な行動や成果 部下全員の再就職先を自分を犠牲にして確保した。一人で不祥事の謝罪記者会見の臨む覚悟を決めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 崩壊する会社の最後を引き受ける重責を担った。
三谷
馬場の元同僚。社内の業務に疲弊している。
・所属組織、地位や役職 会社社員。
・物語内での具体的な行動や成果 記者会見の準備が整ったことを馬場に伝えに来た。馬場の覚悟を感じ取り言葉を飲み込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 馬場の最後の仕事を見守る立場となった。
展開まとめ
5章1話 フェイの実力
ガナの森への寄り道
竜馬は公爵家への挨拶のため、フェイを伴ってガウナゴへ向かった。途中、以前暮らしていたガナの森へ立ち寄り、フェイから故郷や軍人時代の話を聞いた。フェイは祖国が失われたため、かつての機密を話しても問題ないと説明した。
森での盗賊との戦闘
二人は森で盗賊たちと遭遇し、それぞれの技術を使って撃退した。竜馬は元暗殺者であるフェイの戦闘能力を目の当たりにした。
5章2話 初めての家飲み
フェイの暗殺技術
フェイは竜馬の薬学知識や隠密行動、スライムによる後始末を高く評価し、暗殺者としても十分な素質があると話した。竜馬はフェイの薬や毒の知識にも興味を持ち、技術について質問した。
フェイの過去と忠誠
フェイは祖国が崩壊した際、仕えていたウィン家の主から生き延びるよう命じられ、リーリンとともに国外へ逃れた経緯を話した。リフォール王国でグリシエーラに正体を見抜かれたものの、敵国の間者ではないと認められ、仕事を紹介されていた。
フェイとの酒宴
竜馬は率直に過去を話してくれたフェイに感謝し、酒に誘った。従業員と酒を飲むのは初めてであり、年末には店の忘年会を開くことも考えた。
5章3話 再会1
ガウナゴへの到着
竜馬とフェイは三日後にガウナゴへ到着したが、門で盗賊十五人を討伐した件について事情を聞かれた。二人は森を通った理由や戦闘の経緯を説明した。
ヒューズとの再会
竜馬はガウナゴでヒューズと再会し、宿を案内してもらった。ヒューズは街の住民から親しまれており、竜馬はその人柄と交友関係の広さを知った。
セルジュとピオロとの合流
竜馬は公爵家への訪問に同行するセルジュ、ピオロと合流した。森での盗賊討伐が話題になると、フェイは十五人のうち八人を自分が、七人を竜馬が倒したと説明し、周囲を驚かせた。
5章4話 再会2
公爵家への招待
竜馬はセルジュとピオロに同行し、予定より早く公爵家を訪問することになった。カルムから出発の連絡が届いていたため、公爵家が日程を調整してくれたのである。
公爵邸への到着
竜馬は巨大な城のような公爵邸に圧倒されながらも、訪問の準備を進めた。顔見知りのアローネやリリアンたちに励まされ、緊張を和らげた。
5章5話 再会3
公爵夫妻との再会
竜馬はラインハルトとエリーゼに再会し、温かく迎えられた。用意していた贈り物を渡すと、夫妻は喜び、竜馬たちを夕食に招待した。
ヒューズの婚約
竜馬は公爵家の使用人ルルネーゼが結婚を控えていると知った。さらに婚約者が前日に再会したヒューズだと判明し、意外な組み合わせに驚いた。
5章6話 再会4
公爵邸での宿泊
竜馬は公爵家の厚意で屋敷に泊まることになった。広い客室と手厚い待遇に恐縮しながらも、顔見知りの使用人たちと再会した。
ヒューズたちの訪問
ヒューズは同僚を連れて竜馬の部屋を訪れ、ルルネーゼとの結婚について話した。竜馬は二人の仲のよさや同僚たちとの関係を知り、心から祝福した。
5章7話 お茶会での活動報告
公爵夫妻への近況報告
竜馬は公爵夫妻やセルジュ、ピオロと食事や茶をともにし、ギムルでの生活やバンブーフォレストの経営について報告した。公爵家の人々は、竜馬が独立後も順調に暮らしていることを喜んだ。
5章8話 僅かな成長?
人を頼るという成長
竜馬は、社会的に立場の弱い者への雇用支援を実行する際には、ラインハルトやセルジュたちへ相談して協力を求めるつもりだったと明かした。これまで何事も一人で解決しがちだった竜馬が必要な時には周囲を頼るようになったことを、ラインハルトたちは僅かな成長として喜んだ。
今後の事業構想
竜馬は、防水布製造を工場化して雇用の機会を増やす案をセルジュへ提案したほか、スカベンジャースライムによるゴミ処理と肥料利用、キノコの人工栽培、クリーナースライムや薬品知識を活用した美容事業などの構想を語った。周囲はその発想に関心を示し、実現可能なものから検討していくことになった。
5章9話 親心
竜馬を見守る公爵家
公爵家の人々は竜馬の能力を認める一方、年齢に比べて自立しすぎていることを気にかけていた。竜馬の将来や人との関わりについて、それぞれの立場から思いを巡らせた。
5章10話 語られない会議の様子
結婚式場の新たな構想
前夜の会議では、エルフ式の結婚式に加え、ルルネーゼが憧れていた人族式の教会も取り入れる案をヒューズが提案した。短期間での建設は難しいとされたが、バンブーフォレストを短期間で建てた竜馬の技術を頼り、教会部分の建設を任せることになった。
家屋解体の依頼
竜馬は建設に必要な石材の確保と土魔法の練習を兼ねて、冒険者ギルドで家屋解体の仕事を受けた。解体後の瓦礫を譲り受ける条件で作業し、結婚式場建設へ備えた。
5章11話 趣味と実益と予想外
建物の解体依頼
竜馬は冒険者ギルドで建物の解体作業を引き受けた。報酬に加えて解体後の瓦礫を譲り受ける条件で働き、土魔法を使って効率よく作業を進めた。
石材加工の試行錯誤
竜馬は土魔法による石材の切断を試し、魔力の制御を調整して切り口の精度を高めた。得られた資材を今後の製作に役立てようと考えた。
フェイをめぐる騒動
冒険者登録を済ませたフェイは、女性冒険者に絡んだ男たちを取り押さえた。その結果、助けられた女性たちから強い関心を向けられ、竜馬に助けを求めることになった。
5章12話 疲れた体に
結婚式の準備騒動
公爵邸へ戻った竜馬は、ルルネーゼの結婚式をめぐって使用人たちが言い争っている場に呼ばれた。アローネが仲裁に入り、竜馬も準備に協力することになった。
入浴剤と美容用品
エリーゼが疲れを癒やす温泉を懐かしんでいたため、竜馬はバスボムとシュガースクラブを作ることにした。材料を用意してもらい、安全性を確かめながら製作を進めた。
5章13話 2日目の会談
新しい入浴用品の評判
エリーゼは竜馬が作ったバスボムとシュガースクラブを高く評価した。セルジュやピオロも興味を示し、竜馬は材料や改良の余地について説明した。
血清と呪い傷の治療
竜馬はブラッディースライムの血清について相談し、毒や病気だけでなく、呪い傷の治療にも利用できる可能性を話した。しかし、その知識が広まれば利益を求める者に狙われる危険があると指摘された。
公爵家の技師への勧誘
ラインハルトは竜馬の知識と技術を保護する方法として、公爵家の技師になることを提案した。
5章14話 勧誘
技師の地位と保護
ラインハルトは、竜馬が公爵家の技師になれば、他の貴族からの干渉を防ぎやすくなると説明した。ただし、技師には定期的に研究成果や領地への貢献を示す義務があり、自由な生活にも一定の制約が生じることを明かした。
返答の猶予
竜馬は提案の利点を理解したが、すぐには結論を出さなかった。ラインハルトたちも無理に返答を求めず、考える時間を与えた。
結婚式場の建設準備
竜馬はヒューズとルルネーゼの結婚式場を建設することになり、公爵家の警備部から作業を手伝う人員を集めてもらうことにした。
5章15話 情報漏洩
シュガースクラブの無断使用
公爵家の若い使用人五人が、竜馬の作ったシュガースクラブの製法を無断で使っていたことが発覚した。公爵家では情報管理に関わる問題として厳しく受け止められた。
製品改良への協力
竜馬は五人を解雇するのではなく、シュガースクラブの改良実験に協力させることを提案した。ラインハルトはこれを認め、使用人としての教育も並行して行うことにした。
5章16話 実験準備
シュガースクラブの改良実験
竜馬は公爵家の協力を得て、シュガースクラブの商品化に向けた実験を始めた。使用人たちに協力してもらい、材料や配合の違いによる効果を比較するための準備を整えた。
5章17話 実験結果と貴族料理
美容用品の実験成果
竜馬はシュガースクラブの実験から得られた結果を整理し、洗浄力や肌への影響を検討した。さらにデオドラントスライムの能力を応用する可能性にも関心を持ち、改良を考えた。
貴族料理の極端な味付け
昼食では、貴族の伝統料理として極端に辛い料理が出された。竜馬は前世で似た料理を食べた経験があったため対応できたが、ほかにも塩味や苦味、酸味などを極端に強めた料理があると知り、驚いた。
5章18話 同僚の思いやり?
結婚式場の建設開始
竜馬は公爵邸の敷地内で、ヒューズとルルネーゼの結婚式場の建設を始めた。警備部の人々や使用人たちが協力し、竜馬の指示のもとで会場の整備を進めた。
新郎新婦への気遣い
ヒューズが作業に加わろうとすると、同僚たちはルルネーゼとの時間を過ごすよう強引に促した。竜馬は彼らの過激なやり方に戸惑いながらも、二人が仲間から大切にされていることを感じた。
5章19話 モールトン奴隷商会
奴隷商会への訪問
竜馬はラインハルトたちに同行し、モールトン奴隷商会を訪れた。明るく清潔な施設や奴隷の健康管理に対する姿勢は、竜馬が抱いていた奴隷商会の印象とは大きく異なっていた。
護衛候補の選定
竜馬は戦闘能力を持つ奴隷を探し、商会が用意した資料を確認した。候補者の経歴や技能、価格を比較し、借金奴隷には返済分が価格に含まれていることも教わった。
5章20話 イケメンの本性
オレストの人物観察
奴隷商会のオレスト・モールトンは、竜馬の実力や性格に強い関心を示した。穏やかな態度の裏で相手の反応を観察しており、ラインハルトたちもその言動を警戒していた。
奴隷契約の注意点
オレストは奴隷を雇う際に起こり得る問題や契約上の注意点を説明した。竜馬は真面目な説明と人をからかうような態度が入り交じるオレストに戸惑い、その真意を測りかねた。
5章21話 奴隷の歴史と転移者の足跡
奴隷法の歴史
竜馬はオレストから渡された本を読み、かつての奴隷制度について知った。過去には無職者への重税や強制労働によって貧富の差が拡大し、労働者の立場が弱められていた。
新奴隷法の成立
制度の問題を改善しようとした人物は、奴隷を一度に解放するだけでは生活基盤を失う者が生まれると考え、待遇と人権の改善に取り組んだ。その成果である新奴隷法は、国が滅びた後も周辺諸国へ広まり、現在の制度の基礎となっていた。
5章22話 面接
奴隷候補者との面談
竜馬は選び出した候補者たちと面会し、能力だけでなく人柄や働く意欲を確かめた。今後の仕事を任せる相手として信頼できるか、慎重に見極めようとした。
5章23話 3つの選択
候補者の実力試験
竜馬は候補者の戦闘能力を確かめるため、実際に戦ってもらうことにした。試験では竜馬自身や従魔が相手となり、候補者たちはそれぞれの技術を披露した。
スライムとの模擬戦
スライムを相手にした候補者は、その予想外の能力に苦戦した。竜馬の従魔は連携して戦い、一般に弱いと考えられているスライムへの認識を覆した。
5章24話 元剣闘士と奴隷商の真意
オックス・ロードの剣技
元剣闘士のオックス・ロードは竜馬と対戦し、片腕を失っている不利な状態でも全力を尽くした。竜馬の実力を認めながらも勝負を諦めず、二本の剣を使った技で抵抗した。
オレストの思惑
オレストは、竜馬と近い実力や向上心を持つ人物をそばに置くことが、竜馬の成長につながると考えていた。一方で竜馬への個人的な興味も隠さず、ラインハルトたちを呆れさせた。
5章25話 察したリョウマ
オックスの採用
竜馬は候補者の中からオックス・ロードを選んだ。高い戦闘能力と真面目な性格を評価し、ラインハルトたちもその選択に賛成した。
オックスの戦闘技術と魔力
竜馬はオックスの戦闘技術に関心を持ち、魔力を持続的に回復させる薬を利用すれば、技の使用時間を延ばせるのではないかと考えた。
オレストの誘導
竜馬は、オレストが自分の性格や店の待遇を調べたうえで、オックスを選ぶよう誘導していた可能性に気づいた。善意は感じられたものの、その回りくどい行動に困惑した。
5章26話 近づく関係
竜馬の過去への配慮
竜馬は公爵家の人々が自分の過去について尋ねるのを避けていると気づき、その理由を確かめた。彼らが竜馬を傷つけないよう配慮していたことを知り、互いの理解を深めた。
師匠たちの話
竜馬は自分が学んだ技術や師匠について話した。周囲はその人物たちの高い評価を説明するとともに、著名な人物の弟子という立場が知られれば、竜馬が狙われる危険もあると注意した。
オックスとの訓練
竜馬はオックスの技を調べるため、魔力の消費量や持続時間を測定した。フェイとルルネーゼにも協力してもらい、実戦形式の訓練を繰り返した。
5章27話 式場完成
ヒューズたちの結婚式場
建設開始から五日目、竜馬たちは結婚式場を完成させた。食事会場に加えて小さな教会と鐘楼を設け、着色した硬化液板による窓や神像も用意した。
公爵家への恩返し
竜馬はこれまで世話になった人々に、自分にも手伝えることがあれば頼んでほしいと伝えた。ラインハルトたちは竜馬の申し出を喜びながらも、他の貴族には安易に同じことを言わないよう忠告した。
新店舗の可能性
竜馬はガウナゴへの出店についても相談した。公爵家や商人たちは店舗の確保や人材、物資の面で協力を申し出たため、竜馬はカルムと相談してから検討することにした。
5章28話 タイミング悪く・・・
ラテックススライムの誕生
竜馬が育てていたスティッキースライムの一匹が、ラテックススライムへ進化した。竜馬は天然ゴムに似た素材を作れる可能性に期待し、能力を調べ始めた。
結婚式場の湖の異変
式を目前にして会場の湖に問題が生じ、竜馬はキングスカベンジャースライムを使って水と水草を取り除こうとした。翌日の結婚式に間に合わせるため、従魔たちを動員して作業を進めた。
特別書き下ろし・記者会見を控えて~Side 田淵~
馬場の再就職を巡る事実
田淵は浦見や大家と酒を飲んでいた際、大家の息子で大企業の社長を務める健二と偶然出会った。健二から、馬場の推薦で田淵を採用したいと告げられる一方、馬場本人については年齢や技術面を理由に採用できなかったことを知らされた。ほかの会社でも馬場の再就職先が決まったという話はなく、田淵は馬場が自分だけ職を確保せず、部下の再就職を優先していた可能性に気づいた。
記者会見へ向かう田淵
不祥事の責任を負わされた馬場がその夜の記者会見へ出席すると知っていた田淵は、馬場が自棄になっているのではないかと不安を抱き、健二や浦見とともに会社へ向かった。一方その頃、馬場は三谷を前に長年勤めた会社での日々を振り返り、今回が最後の仕事になると覚悟を固めていた。
同シリーズ
神達に拾われた男












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