とんでもスキルで異世界放浪メシシリーズ
向田剛志は勇者召喚に巻き込まれたが、王や側近の胡散臭さと自身の「巻き込まれ異世界人」判定から即座に離反を決め、金貨二十枚を元手に脱出計画を進めたのである。街の聞き込みで物価とギルド制度を把握し、隣国行きの護衛を冒険者ギルドに依頼して国境突破を図った。固有スキル「ネットスーパー」により食材と調味料を調達し、道中で供した料理は体力や魔力を底上げする効果を示し、信頼を得たのである。レッドボアの生姜焼きが契機となり伝説の魔獣フェンリル「フェル」と従魔契約を締結し、入国審査を乗り越えて隣国で商人・冒険者両ギルドに登録、塩胡椒の売買や魔物素材の換金で潤沢な資金を得たのだ。以後はベビースライム「スイ」も仲間に加わり、清掃や水生成、やがて回復薬生成まで担う戦力に成長した。風の女神ニンリルへの甘味の供物で加護を得つつ、火・土魔法の修練や若いダンジョン攻略を重ねる。森ではオルトロスやグリフォンを退け、希少茸の発見と大量討伐で糧と実績を積み上げたのである。庇護を求めず美味と等価交換で絆を結ぶ姿勢を貫き、剛志は「食」と交易を武器に安全圏を拡張しながら次の土地へ進むのであった。
ムコーダ一行は商隊を助けつつカレーリナへ入城し、悪名高い盗賊団「黒犬」の引き渡しで報酬を得たのである。冒険者ギルドでは抹消されていた登録を再取得し、従魔スイも登録。大量の魔物素材をフェルの戦果として売却し、宿「グリフォンの巣」を拠点に料理で仲間の士気を保った。討伐と納品で実績を重ね、ゴブリン集落の殲滅を機にギルドマスターの裁量で一気にCランクへ昇格したのだ。さらに山中でミスリルリザードを討ち取り巨額の褒賞を得、ブラッディホーンブルやワイバーン群の掃討でも功を立てた。並行して商人ギルドの顔も持ち、石鹸やシャンプーをランベルト商会に卸して販路を拡大。女神たちへの供物で加護（小）を受け、魔法と生活利便の双方を底上げしたのである。念願の風呂を購入して英気を養い、海への行程を視野に次の街クレールへ。紡績の都では毒蜘蛛の糸を請け負い、森で素材を回収する過程でピクシードラゴン（ドラちゃん）が新たに従うこととなった。かくしてムコーダは「食」と交易、従魔の力を梃子に、冒険者と商人の二足で版図を広げ続けるに至った。
ムコーダはクレールで衣服を大量購入し、従魔らにワイバーンすき焼きを供して英気を養った後、報酬受領を経てダンジョン都市ドランを目指したのである。ドランでは竜偏愛のエルフGMエルランドと遭遇し、地竜の持ち込みと解体を委ね、宿を確保した。女神・神々への供物で一行は加護を得、フェルとドラちゃんは戦闘強化、スイは鍛冶スキルを開花させた。ムコーダは“完全防御”も授与され、周到な食糧準備と高価な魔道コンロの購入で攻略体制を整えたのである。
いざ潜行すると、結界と完全防御を盾に進軍し、10階で旧知のCランク「アイアン・ウィル」と再会、以後も罠と強敵を物ともせず踏破した。巨人帯の22～25階ではスプリガン群を掃討しつつ救援も実施、戦利品を得た。26階以降の森林・沼・砂漠帯ではヴァースキ、マンティコア、ギュスターブ、砂巨人、そして最下層のベヒモスを撃破し、魔剣カラドボルグなど希少品を獲得したのである。帰還後はギルドで報告と買取段取りを済ませ、ダンジョンは高難度指定となった。合間には飲み屋の新作つまみを考案し、街の景気にも一役買ったといえる。
ムコーダ一行はドラン攻略後、腹を空かせた従魔のため焼き肉丼を振る舞い英気を回復したのである。神々への供物を済ませたのち、仲間のレベル上昇を確認し、固有スキル「ネットスーパー」にテナント機能が追加されたことを把握、「不三家」を開放して甘味を調達した。スイはミスリルで器具を改良し、調理基盤も強化された。ギルドでは大量ドロップの処分を進め、ムコーダはAランク昇格となり、国相当の戦力と認知されたのである。街外では子供らを救出し、地竜素材を用いた「スイ特製エリクサー（劣化版）」で病母を癒したという。以後の買取交渉は副ギルマスの手腕で加速し、宝石売却で巨額を得た。さらにドワーフの鍛冶工に働きかけBBQコンロを誂え、試し焼きで従魔らを満足させた。次いでネイホフへ移動し、一軒家を借り上げて拠点化、イビルプラントとキュクロープスを討伐して高報酬を獲得したのである。入浴と甘味で士気を維持しつつ、スイはヒュージスライムへ進化、ムコーダ自身も「獲得経験値倍化」を得て一行の伸長が加速した。番外では村の蜂蜜活用を提案し販路拡大に寄与したのであった。
ムコーダはネイホフでキュクロープス討伐を報告し、解体・買取の手続きを進めたのである。スイの「超巨大化」を野外で試し、帰途に新人冒険者をもてなし街案内を受け、陶器工房で自動冷却の杯や白磁を大量購入した。自宅でもてなし料理を振る舞い、作り置きを仕込んで海の街ベルレアン行きを優先と定めた次第である。
翌日は急患防止のためオーク集落殲滅を受諾し、フェル・ドラちゃん・スイの圧で制圧した。分配と報酬精算を終え、神々へ供物を納めたうえで出立。道中の小競り合いをいなし、ベルレアンに到着した。
同地ではGMからクラーケン討伐を拝命。船が出せない港に代え、スイを“足”として沖へ出て、クラーケン・シーサーペント・アスピドケロンを一掃した。高額素材の解体と査定を進めつつ、海鮮を買い込みBBQや揚げ物で英気を養う。地竜・宝石の売却も成立し、財はさらに厚くなったといえる。
一方で従魔が赤竜まで狩るに至り、処理負担から今後の無用な竜狩りは自制する方針となった。番外では勇者三人がマルベール王国へ脱出しつつ実戦力を伸ばし、別行では木工の街でBランク冒険者を助勢して希少素材を確保する。こうして一行は食と交易、討伐を回しながら次なるダンジョンへ備えたのである。
ベルレアンでムコーダは朝市で魚介を買い込み、揚げ物やスープ、作り置きを大量に用意して出立準備を整えたのである。神々へ供物を捧げつつ、エイヴリングのダンジョン情報（27層・アンデッド多発・最深にヒュドラ）を得、教会を介さず戦える「神の聖刻印」を授与された。Sランク昇格も完了し、一行はエイヴリングへ移動した。宿を確保し武器・食料を整えると、旧知エルランドの同行を受け入れ、攻略を開始した次第である。
9層以降のアンデッド階で聖刻印が威力を発揮し、虫ゾーンでは蜂・蟻・蟷螂・ムカデを圧倒した。17層の巨大小ゴキ群も冷凍スプレーや連携で殲滅し、18～26層のグール・レイス・スケルトンナイト、エンペラーリッチまで制圧したのであった。27層のヒュドラは三従魔の同時攻撃で瞬殺、特大マジックバッグなどの戦利品を獲得した。
帰還後は買取手配と入浴で英気を養い、レベル確認で全員の大幅成長が判明した。祝勝会では仲間や「箱舟」「影の戦士」と酒食を分かち、翌日は解体講習と焼き鳥でもてなした。ブリクストの転移石を贈られ、新たな挑戦の道も拓けたが、エルフ美女への淡い恋は年齢差の現実で霧散したのである。以上、食と準備と圧倒的戦力で迷宮を踏破し、次章への布石を打った
ムコーダは失恋を受け流し、解体修行で腕を上げつつレッドボア鍋などで仲間の胃袋を掴んだのである。エイヴリング戦利品の一括売却で白金貨212枚相当を得て、分配はエルランドへ白金貨50枚で決着した。神々への供物中に創造神が介入し、神々を叱責するとともに勇者三人の無事と結婚予定を告げ、ムコーダに加護（小）と約1500年の寿命を与えた次第である。帰路は順調でドランに到着し、赤竜素材の買取で白金貨200枚を得、赤竜ステーキで祝った。小規模再攻略でマジックバッグ（大）などを収穫し、追加の買取金も確保した。やがて初宿の街カレーリナへ戻り、豪奢な白亜の邸宅を白金貨120枚で購入したのである。維持のため守秘契約付きで計14名の奴隷（家事要員と警備要員）を雇い入れ、ネットスーパーの開示と業務分担を徹底。病を抱えた使用人へスイ製エリクサーを施して信頼を得、魚介寄せ鍋と鶏塩鍋、〆の雑炊とラーメンで新生活を船出させた。番外では“幻の酒店”をひらき、ドワーフ客が高級酒を熱烈に買い求めたのであった。
ムコーダは14人の奴隷を迎え、靴と制服、調理器具や風呂の魔石まで一気に整備し、朝食配膳と役割分担で屋敷運営を始動したのである。並行してギルドへ根回しし、悪徳商会への備えとして領主ラングリッジ伯への導線も確保した。育毛剤にスイの滴を垂らして生まれた「神薬 毛髪パワー」は瞬時に効能を示し、伯爵への献上と限定販売構想へ発展した次第である。旧知の冒険者と再会BBQを開き、従魔の戦果（ガルーダやギガントミミックカメレオン）で規格外ぶりを印象づけた。石窯をスイの助力で完成させ、焼きたてピザで士気を高めたのだ。伯爵視察ではフェルの威圧で従者が気絶するも、結果的に庇護と自由滞在を獲得した。のち草原ピクニックで新米冒険者を諭し、帰城ぎりぎりで滑り込んだ。双子獣人がフェルのステーキ丼を食べた“科”により、オーク集落殲滅のブートキャンプが敢行され、死闘の末に全討伐と相成った。神々とは供物を月一・上限金貨四枚に改めて和解した。屋敷では畑を開き、肥料濃度誤りで異常成長した作物に受粉と間引きを指示したのである。希少素材は資金都合で保留となりつつ、神薬の量産と卸を進め、旅の備蓄料理を拡充した。最終的に次の標的は食材目当ての「肉ダンジョン」と定め、温泉行で英気を養って出立準備を整えたのである。
一行は十二日の旅路でローセンダールへ到着し、肉名物と“肉ダンジョン”で活気づく街の様子を確認したのである。冒険者ギルドで上位種のダンジョン豚・牛の討伐依頼を受け、低層を転移で抜けつつ狩場へ向かった。六～十階で豚、十一階で巨大牛を狩り尽くし、特殊個体も迅速に撃破したため、肉塊は四百近くに達した。回収後に提出した戦利品は計十五頭分となり、買取は金貨三百六十枚であった。帰還後は孤児院の子らにモツの下処理を手伝わせ、報酬として肉を配分し、続けて簡易料理教室を開いた次第である。年一回の肉ダンジョン祭では、主人公は手作りソーセージのホットドッグ屋台を出し、行商エルフの絶賛から口コミが広がって完売となった。相棒の若手屋台（内臓料理）も健闘し、後日五位入賞を報告する。神々への供物や寄進を済ませつつ、孤児院には資金と実務支援を行い、街を発つ支度を整えた。出立後はデミウルゴスの示唆で山を調査し、ブラックバブーンを突破して罠だらけの洞窟で盗賊王の財宝を回収したのである。さらに岩塩の街メルカダンテで特産塩を仕入れ、即席の酒店も開いてドワーフ客に大いに売れた。最終的に一行は次の目的地エルマン王国へ向けて進発した。
ムコーダは盗賊王の秘蔵から日本語の石板と本を得て、携行型の転移魔道具と判明したため秘匿したのである。地下の転移陣で帰還を図ると群れるブラックバブーンに囲まれるも、従魔三体が掃討して脱出した。夜、書を読み進めると、召喚者・松本和希の自叙伝であり、彼が賢者として各大陸を渡る片道転移具を造り、三人の妻と旅した顛末が綴られていた。起動条件が惚気全開で実用性が低いと見て、ムコーダは封印を決めた次第である。帰還後は白菜とダンジョン豚の重ね鍋で大宴会を催し、神々へは酒と鍋を供して機嫌を取った。転移具の意図は創造神が「同郷への贈り物」と示し、使用は当人の自由とされた。一路エルマン王国へ向かう途上では大猿やアース・ドラゴンを撃破し、ギルド長ヴィレムの対応と神薬騒動を経て再出発となる。ヒルシュフェルトでは困窮する孤児院を物資と炊き出しで支援し、子らの笑顔を取り戻した。やがてダンジョン都市ブリクストに入城し、高額邸宅を拠点に攻略準備を整える。神々への定期供物を前倒しで納め、創造神から最下層に不穏の存在があると示唆を受けた。合間には抹茶スイーツ騒動でニンリルが駄々をこねるなど、相変わらず食と神々に振り回されつつも、ムコーダは仲間と平穏を守る決意を新たにしたのである。
ムコーダ一行はブリクストでギルド長トリスタンの協力を得て転移石で20階層へ直行し、創造神の示唆を確かめる探索を開始したのである。ガーゴイル討伐ではスイが圧倒的火力を示し、隠し通路の巨大個体を屠って宝石と金塊を獲得した。続く30～33階層はゲイザーや各種ゴーレムを最短攻略し、スイはウォーターカッターを習得。セーフエリアではAランク隊「ペンタグラム」と交流し、下層の危険情報を共有した。34～37階層ではオーガ群とSランク魔物ギガントミノタウロスを連戦し、敵意ある実力派パーティーを圧で黙らせたうえ、ボス部屋で12体を瞬殺して遺品を回収した。39階層の蟲の森では殺虫剤と蚊取り線香で殲滅、経験値倍化が刺さりムコーダはLv90に到達する。フォレストアーミーアント巣を燻煙で掃討し、解呪ペンダントを得た。40階層の金角鹿ズラトロクはスイが撃破し、転移石を入手して一時帰還。戦利品の大量売却で白金貨400枚を得、孤児院支援継続を決めた。ネットスーパーは新テナント「マツムラキヨミ」が開放され、神々への供物も拡充された。再突入に向け体制は盤石であり、食と宝と加護を糧に深層踏破へ進む構えである。
ムコーダ一行は再突入した四十階層でズラトロクを討ち、実を摘みつつ荒野・砂漠・極寒の連続階層を突破したのである。砂漠ではSランク蛇アペプとアメミットを瞬時に屠り、極寒域ではイエティのマントを得て体制を強化、アイスドラゴンも撃破した。最下層の巨大ドームではブラックドラゴンの前に潜む古竜が覚醒し、食に屈して仮従魔「ゴン爺」となる。古竜は黒竜も滅し、財宝洞を開示して大量の金銀宝と魔剣が回収された。地上帰還後はギルドで古竜従属を巡る騒然ののち、登録と超大口の素材・宝石買取が成立し、献上方針も整う。市内では各教会・孤児院に白金貨を寄付し、強欲なルバノフ教の恐喝は従魔の威圧で退けられ、王都側は同教追放を決断したと伝わる。新邸では塩レモン唐揚げや水炊き、ミルフィーユカツなどの饗応が続き、ムコーダには単独調理を加速する称号が付与された。最後に古竜の背で一路カレーリナへ飛翔し、旅はさらなる展開へ備える段となった。
ムコーダ一行は古竜ゴン爺を従えカレーリナへ帰還し、ギルドで従魔登録と戦果報告を済ませたのである。古竜の鱗は剥げず、代替で判明したフェンリル毛の高価値が騒動を呼び、後日買い取りが決まった。自宅では凱旋の宴が開かれ、上位種肉のご馳走が振る舞われた。そこへドランのギルマス・エルランドが押しかけ仲間入りを懇願、暴走を受けて隔離。二週間後、ウゴールとSランク隊が来訪し鎖で連行、減俸と常時監視が科された次第である。
狩りでは秘境「天空の森ウラノス」へ飛び、変異種を大量に討つも、幼子連れベヒモスには不殺を選択した。帰還後、ギルドから「竜移動の事前連絡」を厳命され、変異種は高値で一括買い上げとなる。並行して街の教会と孤児院へ寄付を実施し、浴室はドワーフ職人と酒取引で特急拡張、巨大陶器風呂が増設された。神々への月例供物も済ませ、創造神は「古竜は抑止力として創った」「ゴン爺は究極魔法の継承者」と明かし、さらにルバノフ神聖王国の横暴を戒めよと告げたのである。
やがて同教一団が屋敷を襲来するも従魔の威圧で一掃、当局に引き渡しとなった。ムコーダは被害再発防止のため本山を狙う決意を固め、被害限定と非殺の歯止めを条件に従魔たちと合意、補給と留守手配を整えて出立した。合間には更地化で魔剣を伐木に活用し、日常の台所では塩昆布漬けで「俺はこういうのでいい」と小さな幸福を確かめたのである。
ムコーダ一行は未踏ダンジョンを「箱舟」と攻略し、海浜階層で海産を調理して親睦を深めたのである。海上探索ではケートスや渦潮の主カリブディスを退け、戦争を招きかねない価値のティアラを秘匿保存とした。以降もタイラントソードフィッシュや巨大鮫を討ち、島で英気を養う。休息日にスケルトンキングを撃破して財宝と『賢者の石』を得、再出航後は殺人亀やシーサーペントを次々討伐し、“箱舟”は自信を回復した。最終島ではゴン爺がリヴァイアサンを屠り、魔槍バイデントと大容量マジックバッグを獲得して踏破完了である。帰還後、“箱舟”は危険性を鑑み情報非公開を進言し、ギルドも同意した。カレーリナでは大量のドロップ処理や新作がま口の段取り、王都行きの準備、神々への供物とレベル確認を進める。やがてギルドマスター同乗で王都へ飛び立ち、日常ではアルバンの豊作キャベツを“無限キャベツ”で消化しつつ、飲酒を巡る小騒動を収めたのであった。
ムコーダ一行は古竜ゴン爺に乗って王都へ到着し、近衛の先導で入城、王宮での謁見に臨む。豪奢な献上品と従魔の放言で場は騒然となるも、王妃の采配で不問となり自由行動を得たのである。屋台巡りの後、ラングリッジ伯爵家を訪ね、赤竜肉のステーキと丼で歓待し、伯爵一家と交流を深めた。続いて王都ギルドでリヴァイアサン解体が決定し、諸準備が進行する。途中、気晴らしの狩りでドラゴンタートルを討伐しギルドに叱責されるが、王都での買い物を楽しみつつ本番を待機した。
草原に観覧席が並ぶ中、解体は魔剣投入で始動し、騒動を挟みつつ肉の確保に成功する。一方フェルらは“天空の森”で恐竜型魔物を連戦撃破、固有種の首長竜を狩り過ぎ叱責を受け、罰として“食パンだけ”の夕食で改心した。最終的に恐竜素材はギルド買い取りに落ち着き、一行は王都での生活を続けつつ、リヴァイアサン料理と豪勢な北陸フェア献立で英気を養ったのである。
ムコーダ一行は王都ギルドでカルデラ探索を報告し、訪地が極寒の秘境ジェールトヴァ山であると判明した。解体依頼の恐竜は群れ全滅により絶滅したが、薬効素材として価値が高いと評価され、倉庫ではエルランドが徹夜で解体を完了していた。肉は極硬であったため、ムコーダは塩麹とタマネギを用いた下処理で和風シャリアピンステーキに仕立て、従魔らから絶賛を得た。王都観光では屋台と市場を巡り、良質な果物・小麦粉・ハーブを大量購入した。並行してリヴァイアサン素材は高額で買い取られ、一部を王侯へ献上したうえで教会と孤児院へ多額の寄付を実施する。神々への供物も執り行い、遅延を咎められつつも歓待を受けた。Bランク昇級祝いの宴では古竜同士の衝突寸前を「食パン刑」で鎮め、帰郷後は屋台やBBQで英気を養う。ドラゴンタートル解体遅延を口実に狩り回避を図るが、結局は緑竜討伐へ強行出発となった。道中、ハイエルフのヨルゲンらに敵視されるも、から揚げでもてなし誤解を解き、解体要員として合流させる。緑竜は巣へ追い込み短時間で討伐し、ハイエルフの熟練手並みで迅速解体を達成した。締めくくりは極厚のグリーンドラゴンステーキで満腹し、食と人材の両面で戦力を拡張した。
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