葬送のフリーレン 1 レビュー
葬送のフリーレン まとめ
葬送のフリーレン 3 レビュー
どんな本?
『葬送のフリーレン』は、山田鐘人(原作)氏とアベツカサ(作画)氏による日本のファンタジー漫画となります。魔王を倒した勇者パーティーの魔法使い、フリーレンが、長命のエルフとして、人の仲間たちとの別れや新しい出会いを経て、その旅を続ける物語を描いています。
この作品は、2020年から『週刊少年サンデー』で連載開始し、今は11巻まで発売中です。2021年には、マンガ大賞や手塚治虫文化賞を受賞したことで、多くの賞賛を受けています。
2023年の秋からは、テレビアニメ版も放送開始となり、毎週金曜の夜11時に放映中です。アニメ制作を手掛けるのはマッドハウスで、フリーレンの声を担当するのは種﨑敦美さんです。
私が「葬送のフリーレン 」という本に出会ったのは、友人からの勧めによるものでした。
ある日、友人とのお茶の時間に「とても心に残る物語がある」と熱く語り始めました。
勇者たちの冒険が終わった“その後”を描いたファンタジー作品で、従来の冒険ものとは一線を画した内容とのこと。
特にエルフの魔法使いフリーレンの視点から、彼女が感じる時の流れや人間たちとの関わりについて深く掘り下げられているとのことで、私はその場で非常に興味を持ちました。
そして、帰宅後すぐにKOBOのサイトを開いたところ、なんとセール中で10巻までのセットがお得に購入できることを発見。
この機会を逃す手はないと、即座に購入し、読み始めることとなりました。
読んだ本のタイトル
葬送のフリーレン 2
著者:山田鐘人 氏
イラスト:アベツカサ 氏
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
魔王を倒した勇者の死後、魔法使いが歩む旅
葬送のフリーレン 2
長生きなエルフの魔法使い・フリーレン。
弟子の魔法使い・フェルンと歩む旅の目的地は、
再び魔王城。勇者たちの魂が眠るとされる地。
この旅は、勇者たちとの冒険の足跡を辿ることでもあります。
道中、戦士の弟子・シュタルクとの出会いも――
物語は、追憶と共に新たな局面へと進む。
英雄たちの“系譜”を紡ぐ後日譚ファンタジー!
感想
本作は、魔王を倒した後の勇者たちの物語を中心に、特にエルフの魔法使い・フリーレンの旅を描いています。
物語は、魔王討伐から50年後、勇者ヒンメルの死を契機に、フリーレンが人間の世界をもっと知りたいと旅立つ場面から始まります。
途中、彼女は僧侶ハイターの弟子・フェルンと出会い、彼女に魔法を教えることになります。
旅を進める中で、彼女は以前の仲間、ドワーフのアイゼンと再会。
彼の弟子で喧嘩別れしてしまったシュタルクに会いに行く。
彼は紅鏡竜の被害に悩まされているある村で無意識の威圧でドラゴンを退散させる事に成功。
紅鏡竜を退治したわけではないため、自分が村から離れると再び竜が暴れることを懸念。
元々ビビリな彼は、自力で立ち向かう勇気も持てないまま人々の期待を裏切れなずに立ち往生していた。
色々なプレッシャーから逃げそうになってた時、アイゼンから話を聞いてやってきたフリーレンとフェルンと出会う。
フリーレンの前で、ビビり散らかした末に紅鏡竜を単独で打倒し。
フェルンからの励ましの言葉を受けたのを機にフリーレンたちの旅に同行する。
また、北の街で魔族との戦闘も繰り広げられ、フリーレンの過去や、魔族から付けられた“葬送のフリーレン”という二つ名の由来など、彼女の背景や内面が少しずつ明らかになっていきます。
物語は、フリーレンとフェルン、シュタルクの3人が北の地エンデを目指す中、各地での冒険や魔族との対決を経て、勇者ヒンメルの意志を継ぐ形で新たな旅へと続く結末を迎えます。
この物語を読んで、英雄たちの冒険の後、彼らがどのような人生を歩むのか、またそれぞれがどう生きるのかということに深く感じ入りました。
特に、エルフとして長い時間を生きるフリーレンの孤独や彼女の人間たちに対する思い、そして彼女が過去に経験した出来事や、新たな仲間たちとの絆には、心が温かくなる瞬間がたくさんありました。
葬送のフリーレン 1 レビュー
葬送のフリーレン まとめ
葬送のフリーレン 3 レビュー
最後までお読み頂きありがとうございます。
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キャラクター紹介
フリーレン
魔王を討伐したエルフの魔法使いであり、ヒンメルの魂と対話するために「魂の眠る地」を目指している。魔族の本質を冷徹に見抜いており、対話による解決を否定する姿勢を貫く。
・所属組織、地位や役職 元勇者パーティー・魔法使い。フェルンの師匠。
・物語内での具体的な行動や成果 アイゼンの助言を受け、北側諸国への旅を再開した。リーゲル峡谷で戦士シュタルクを仲間に加え、紅鏡竜討伐を見届けた。グラナト伯爵領では魔族の使者を即座に敵と断定し、投獄された地下牢で暗殺に来た魔族ドラートを返り討ちにした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 過去の冒険で得た知識と経験により、魔族からは「葬送のフリーレン」の名で恐れられていることが判明した。魔族を殺す魔法の研究を長年続けており、その技術はフェルンにも受け継がれている。
フェルン
フリーレンの弟子として旅に同行する魔法使いであり、冷静な判断力と速射技術に長けている。ずぼらな師匠の世話を焼きつつ、新たに加わったシュタルクに対しても厳しい態度を取ることがある。
・所属組織、地位や役職 フリーレンの弟子。魔法使い。
・物語内での具体的な行動や成果 幻影鬼との戦いでは育ての親であるハイターの幻影に惑わされかけたが、それを振り切り撃破した。グラナト伯爵領ではシュタルクと共に屋敷へ潜入し、魔族リュグナーに奇襲をかけて重傷を負わせた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 魔族を殺すことに特化した魔法を行使し、上位の魔族であるリュグナーからもその技術を警戒された。シュタルクの臆病さを理解した上で、彼の資質を信頼するようになっている。
シュタルク
アイゼンの弟子である人間の戦士であり、高い戦闘能力を持ちながらも自己評価が極めて低い臆病な性格をしている。師匠と同じく斧を武器とし、前衛としてパーティーの盾となる役割を担う。
・所属組織、地位や役職 戦士。アイゼンの弟子。
・物語内での具体的な行動や成果 リーゲル峡谷沿いの村で紅鏡竜を単独で討伐し、村を守った。その後フリーレンたちの旅に同行し、グラナト伯爵領では拘束されていた伯爵を救出した。魔族リュグナーと正面から交戦し、血の魔法による攻撃を耐え抜いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 かつては魔物への恐怖で動けなかったが、自身の弱さを受け入れて戦う覚悟を決めた。師匠アイゼンからは、恐怖を知るからこそ強い戦士になれると評価されている。
アイゼン
元勇者パーティーの戦士であり、ドワーフ族である。シュタルクの師匠として彼に武術を叩き込んだ人物であり、現在は引退して静かに暮らしている。
・所属組織、地位や役職 元勇者パーティー・戦士。
・物語内での具体的な行動や成果 フリーレンに対し、ヒンメルの魂を探す旅への同行を断り、代わりに弟子のシュタルクを仲間にするよう助言した。過去の回想では、臆病だったシュタルクを見捨てず、自分のすべてを教えたことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 フリーレンとの会話を通じて、彼女が過去の冒険を「人生の百分の一」と表現したことが、彼女自身を変えるきっかけになったと指摘した。
ヒンメル
魔王を討伐した勇者であり、故人である。フリーレンの記憶の中に深く刻まれており、彼女の行動や判断の指針となっている。
・所属組織、地位や役職 元勇者パーティー・勇者。
・物語内での具体的な行動や成果 幻影鬼が見せた幻影としてフリーレンの前に現れた際、迷わず自分を撃つよう言葉をかけた。過去の回想では、魔族の少女が言葉を用いて村人を欺いた際、即座に斬り伏せて被害拡大を防いだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 死後も北側諸国の解放祭でその功績が称えられている。彼の教えや行動は、フリーレンだけでなく、シュタルクやフェルンにも間接的に影響を与えている。
グラナト伯爵
北側諸国を治める領主であり、過去に断頭台のアウラとの戦いで息子を失っている。街を守るために魔族との和睦交渉の席に着いた。
・所属組織、地位や役職 グラナト伯爵領・領主。
・物語内での具体的な行動や成果 表向きは和睦を受け入れつつ、隙を見て魔族の使者を殺害しようと試みた。しかしリュグナーの返り討ちに遭い拘束され、拷問を受けそうになったところをシュタルクに救出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 魔族の言葉が欺くための道具であることを理解しており、その認識においてフリーレンと共通している。
リュグナー
断頭台のアウラの配下であり、首切り役人の筆頭格である。和睦の使者を装ってグラナト伯爵領に入り込み、街の防護結界を解除しようと画策した。
・所属組織、地位や役職 断頭台のアウラ配下。首切り役人。
・物語内での具体的な行動や成果 自らの血液を操る魔法を使用し、グラナト伯爵や衛兵たちを圧倒した。シュタルクとの戦闘では優位に立ったが、フェルンの奇襲を受けて負傷した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 フェルンの魔法を見て、彼女たちが魔族を殺す技術を持つ危険な存在であると認識した。かつてフリーレンと対峙した記憶を呼び起こし、彼女の正体に気づいた。
ドラート
断頭台のアウラの配下であり、リュグナーと共に街へ潜入した魔族である。魔力の糸を操り、対象を切り刻む戦法を用いる。
・所属組織、地位や役職 断頭台のアウラ配下。首切り役人。
・物語内での具体的な行動や成果 リュグナーの命令を待たずに独断で行動し、地下牢のフリーレンを暗殺しようとした。衛兵を殺害して牢へ侵入したが、フリーレンに魔力の糸ごと腕を切断され、返り討ちに遭い消滅した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 フリーレンの実力を見誤り、あっけなく敗北したことで、彼女の脅威を証明する引き立て役となった。
断頭台のアウラ
魔王直属の配下である「七崩賢」の一人であり、強大な魔力を持つ大魔族である。グラナト伯爵領の周辺に軍勢を展開している。
・所属組織、地位や役職 七崩賢。大魔族。
・物語内での具体的な行動や成果 不死の軍勢と呼ばれる首のない鎧の兵士たちを従え、街の外でフリーレンと対峙した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 配下を街に送り込み、内部から結界を無効化させようとする狡猾な戦略を取っている。
幻影鬼(アインザーム)
ヴィレ地方の峠道に巣食う魔物であり、死者の幻影を見せて人々を捕食していた。
・所属組織、地位や役職 魔物。
・物語内での具体的な行動や成果 フェルンにはハイターの幻影を、フリーレンにはヒンメルの幻影を見せて誘惑した。心の隙を突こうとしたが、フリーレンの魔法とフェルンの追撃によって本体を破壊された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特になし。
紅鏡竜
リーゲル峡谷に巣を作っていた竜であり、鏡のような鱗で魔法を反射する能力を持つ。
・所属組織、地位や役職 魔物(竜種)。
・物語内での具体的な行動や成果 かつてシュタルクの村を襲撃したが、シュタルクと睨み合った末に去っていた。フリーレンたちの攻撃を一度は退けたが、再戦時にシュタルクによって跳躍からの斬撃を受け、討伐された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 その巣には多くの財宝や魔導書が蓄えられていた。討伐されたことで、シュタルクが過去の恐怖を乗り越える契機となった。
主な出来事
第8話「百分の一」
魔王城周辺での会話(過去)
- 当事者: フリーレン vs アイゼン
- 発生理由: 旅の途中でアイゼンが話し相手の重要性を説いたが、フリーレンがそれを「時間の無駄」と切り捨てたため
- 結果: アイゼンが反論し、フリーレンも考えを曲げなかったが、その後の酒席で場は和んだ
師弟関係についての問い
- 当事者: アイゼン vs フェルン
- 発生理由: アイゼンがフリーレンを良い師匠かと尋ねたことに対し、フェルンが即答を避けて不満や疑問を吐露したため
- 結果: アイゼンの回想を経て、最終的にフェルンはフリーレンが良い師匠だと認めた
第9話 死者の幻影
幻影鬼との戦闘
- 当事者: フリーレン、フェルン vs 幻影鬼(幻影を含む)
- 発生理由: 峠道に巣食う幻影鬼が、死者の幻影(ヒンメル、ハイター)を見せて二人を捕食しようとしたため
- 結果: フリーレンが幻影ごと攻撃魔法で撃ち抜き、続いてフェルンが本体を魔法で粉砕して勝利した
第10話 紅鏡竜
紅鏡竜への攻撃と撤退
- 当事者: フリーレン、フェルン vs 紅鏡竜
- 発生理由: 魔導書を入手するために紅鏡竜を排除しようとしたが、攻撃が通じなかったため
- 結果: 攻撃を反射され、二人は撤退(逃走)した
シュタルクへの勧誘と反発
- 当事者: フリーレン vs シュタルク
- 発生理由: フリーレンが魔導書収集という「趣味」のために紅鏡竜討伐への協力を求めたことに対し、シュタルクが反発したため
- 結果: 最終的にシュタルクは条件付きで協力を承諾した
第11話 村の英雄
シュタルクの葛藤とフェルンの説得
- 当事者: フェルン vs シュタルク
- 発生理由: シュタルクが紅鏡竜への恐怖から逃げ出そうとしていたため
- 結果: フェルンが自身の経験を語り、シュタルクの積み重ねた努力と覚悟を肯定したことで、シュタルクは戦う決意を固めた
紅鏡竜討伐戦
- 当事者: シュタルク vs 紅鏡竜
- 発生理由: 村を守るため、およびフリーレンたちとの約束を果たすため
- 結果: シュタルクが単独で紅鏡竜を討ち取り、勝利した
第12話 北方の関所
関所での通行拒否
- 当事者: 衛兵隊長 vs フリーレン一行
- 発生理由: 北側諸国での魔物の活発化を理由に、関所の通行を禁止していたため
- 結果: 一行は通行を認められず、街へ引き返した
衛兵による追跡
- 当事者: 衛兵 vs フリーレン
- 発生理由: フリーレンが街で魔法店を巡るなどしていたが、不審な行動あるいは誤解があったため(詳細は「追われている」という記述のみ)
- 結果: 衛兵隊長と城代が現れ、フリーレンの正体に気づいて謝罪し、通行許可を出したことで解決した
第13話 解放祭
土砂崩れの復旧作業
- 当事者: フリーレン一行 vs 土砂崩れ(自然災害)
- 発生理由: 街道が土砂崩れで塞がり、旅人が困っていたため
- 結果: 魔法と怪力を用いて土砂を撤去し、道を復旧させた
第14話 言葉を話す魔物
フリーレンの拘束
- 当事者: 衛兵(グラナト伯爵領) vs フリーレン
- 発生理由: フリーレンが街中で魔族に対し杖を構え、「魔族だ」と叫んで攻撃しようとしたため
- 結果: フリーレンは衛兵に取り押さえられ、地下牢へ投獄された
村での魔族討伐(過去)
- 当事者: 勇者ヒンメル、フリーレン vs 魔族(娘の姿)
- 発生理由: 村長に受け入れられていた魔族が、本性を現して村人を殺害したため
- 結果: ヒンメルが腕を斬り落とし、フリーレンが攻撃魔法でとどめを刺して討伐した
地下牢での口論
- 当事者: フリーレン vs シュタルク
- 発生理由: 魔族との和睦や対話の可能性を信じるシュタルクに対し、フリーレンがそれを真っ向から否定したため
- 結果: フリーレンが過去の経験や魔族の本質を語り、自身の考えを貫いた
第15話 ドラート
グラナト伯爵による刃傷沙汰
- 当事者: グラナト伯爵 vs リュグナー
- 発生理由: 伯爵が息子を殺された恨みから、和睦の使者であるリュグナーに剣を突きつけたため
- 結果: リュグナーの説得により伯爵は剣を収めたが、未遂に終わった
地下牢への襲撃とドラート討伐
- 当事者: フリーレン vs ドラート
- 発生理由: ドラートがフリーレンを殺害するために地下牢へ侵入し、襲い掛かったため
- 結果: フリーレンがドラートの魔力の糸を見切り、魔力だけで両腕を切断して返り討ちにし、消滅させた(フリーレンの勝利)
第16話 衛兵殺し
衛兵殺害事件
- 当事者: ドラート vs 衛兵
- 発生理由: ドラートが地下牢へ侵入する際、邪魔な衛兵を排除したため
- 結果: 衛兵が殺害され、フリーレンに嫌疑がかかる状況となった
伯爵邸での戦闘
- 当事者: グラナト伯爵 vs リュグナー
- 発生理由: 伯爵がリュグナーたちを捕らえようとしたのに対し、リュグナーが本性を現して反撃したため
- 結果: 伯爵は重傷を負って制圧され、リュグナーに屈服させられた
フリーレンと仲間の議論
- 当事者: フェルン、シュタルク vs フリーレン
- 発生理由: 冤罪を避けて街を出ようとするフリーレンに対し、二人が街を守るために残るよう説得したため
- 結果: フリーレンが二人の覚悟を確認し、共に戦うことを決意した
第17話 葬送のフリーレン
伯爵邸への潜入
- 当事者: フェルン、シュタルク vs 門番(会話のみ)
- 発生理由: 屋敷へ入るためだが、フェルンが強引に正面突破に近い形で押し通ったため
- 結果: 門番がどうなったかは詳細不明だが、二人は屋敷内への侵入に成功した
シュタルクとリュグナーの戦闘
- 当事者: シュタルク vs リュグナー
- 発生理由: 拘束された伯爵を救出するため、シュタルクがリュグナーに挑んだ
- 結果: シュタルクが一撃を入れるもリュグナーの血の魔法で制圧されかけたが、フェルンの援護により脱出した
フェルンの奇襲攻撃
- 当事者: フェルン vs リュグナー
- 発生理由: シュタルクを援護し、リュグナーにダメージを与えるため
- 結果: 「人を殺す魔法」でリュグナーの腹部を貫き、重傷を負わせた上で撤退に成功した
葬送のフリーレン 1 レビュー
葬送のフリーレン まとめ
葬送のフリーレン 3 レビュー
展開まとめ
第8話「百分の一」
ヒンメルの魂を探す旅の再開
フリーレン、フェルン、アイゼンの三人は、ヒンメルの魂が眠る地を探すため、再び旅を続けていた。フリーレンはその目的のためにヒンメルと対話する必要があると語り、アイゼンもその旅に同行する意思を示した。
移動中の荷馬車とフリーレンの居眠り
三人は街道で通りかかった空の荷馬車に乗り、移動を続けた。道中、フリーレンはフェルンにもたれかかるように眠り込み、寒さを訴える寝言を漏らしていた。フェルンはそれを見て呆れつつも、起こすことを諦め、膝枕の体勢を受け入れた。
魔王城周辺の寒さと過去
フェルンは、魔王城の周辺がそれほど寒いのかをアイゼンに尋ねた。アイゼンは、魔王城のあるエンデが大陸最北端に位置していること、そしてその地では多くの出来事があったとだけ語り、それ以上は口を閉ざした。
師匠としてのフリーレンへの問い
沈黙の中で、アイゼンはフェルンに、フリーレンが良い師匠かどうかを尋ねた。フェルンは即答を避け、フリーレンは魔法を求めて旅を続ける人物であり、自分はその旅に振り回されていると述べた。また、弟子になったのはハイターとの約束が理由であり、自分自身にはあまり興味がないのではないかと感じていることを明かした。
不思議な変化への気づき
一方でフェルンは、旅を始めてからフリーレンが誕生日に贈り物をくれるようになったことに触れた。普段は物事に無関心な態度を取るにもかかわらず、そのような行動を見せる点について、フェルンはフリーレンという人物の内面を不思議に感じていた。
ヒンメルの魂を探す旅の再開
フリーレン、フェルン、アイゼンの三人は、ヒンメルの魂が眠る地を探すため、再び旅を続けていた。フリーレンはその目的のためにヒンメルと対話する必要があると語り、アイゼンもその旅に同行する意思を示した。
移動中の荷馬車とフリーレンの居眠り
三人は街道で通りかかった空の荷馬車に乗り、移動を続けた。道中、フリーレンはフェルンにもたれかかるように眠り込み、寒さを訴える寝言を漏らしていた。フェルンはそれを見て呆れつつも、起こすことを諦め、膝枕の体勢を受け入れた。
魔王城周辺の寒さと過去
フェルンは、魔王城の周辺がそれほど寒いのかをアイゼンに尋ねた。アイゼンは、魔王城のあるエンデが大陸最北端に位置していること、そしてその地では多くの出来事があったとだけ語り、それ以上は口を閉ざした。
師匠としてのフリーレンへの問い
沈黙の中で、アイゼンはフェルンに、フリーレンが良い師匠かどうかを尋ねた。フェルンは即答を避け、フリーレンは魔法を求めて旅を続ける人物であり、自分はその旅に振り回されていると述べた。また、弟子になったのはハイターとの約束が理由であり、自分自身にはあまり興味がないのではないかと感じていることを明かした。
不思議な変化への気づき
一方でフェルンは、旅を始めてからフリーレンが誕生日に贈り物をくれるようになったことに触れた。普段は物事に無関心な態度を取るにもかかわらず、そのような行動を見せる点について、フェルンはフリーレンという人物の内面を不思議に感じていた。
アイゼンの回想と過去の夜
フェルンがフリーレンについて穏やかに語る様子を見たアイゼンは、かつて魔王討伐の旅を終えた夜、王都の広場でヒンメル、ハイター、フリーレンと共に流星を見上げた記憶を思い出していた。
旅を続ける選択
その夜、ヒンメルはフリーレンに王都に残らないのかと問いかけたが、フリーレンは旅を続けると即答した。一人で旅をするのかと問われても、気楽でよいと述べ、同行者や弟子を取る考えはないと語った。
人との関係に対する価値観の違い
アイゼンは、旅には話し相手がいた方がよいと助言したが、フリーレンは人に何かを教えてもすぐに死んでしまうため時間の無駄だと切り捨てた。これに対し、アイゼンは人との関係はそのようなものではないと諭したが、フリーレンは、仲間との冒険ですら自分の人生の百分の一にも満たないと淡々と語った。
雰囲気を和らげる酒席
重くなった空気を変えるため、ハイターは酒を飲もうと声を上げ、ヒンメルと軽口を交わした。アイゼンやフリーレンもそれに応じ、かつての仲間たちは冗談を交えながらその場を和ませていた。
現在への回帰と結論
回想を終えたアイゼンは、フェルンに対し、フリーレンは良い師匠であると静かに告げた。フェルンもそれに同意した。その後、フリーレンとフェルンはアイゼンの小屋を後にし、再び二人で旅へと出発した。
アイゼンとの最終確認と別れ
昼近く、アイゼンは小屋の前でフリーレンに別れを告げた。フリーレンは同行しないのかを確認したが、アイゼンは自分はもはや足手まといであると述べ、同行を断った。フリーレンはそれを受け入れた。
エンデまでの道のりの共有
アイゼンは、エンデまでの道のりを覚えているかをフリーレンに問い、フリーレンはヴィレ地方、リーゲル渓谷を抜け、北側諸国の関所へ向かう行程を即座に答えた。そのままフリーレンは歩き出し、アイゼンは長い旅になること、かつて勇者一行が同じ道を十年かけて進んだことを伝えた。
勇者一行の旅と「百分の一」
フェルンは、ヒンメルたちが魔王城を目指した道と同じであることに気づいた。フリーレンはそれを認め、「たった十年の冒険」であったと語った。沈黙の後、アイゼンはその言葉を「人生の百分の一」と表現し、かつてフリーレンが王都で語った言葉を思い出していた。
変化の指摘
フリーレンも過去の発言を思い出した様子を見せた。アイゼンは、その「百分の一」がフリーレン自身を変えたのだと告げた。フリーレンは遠くを見つめ、過去を思い返すような沈黙を保った。
旅立ちとフェルンの言葉
アイゼンは二人に別れを告げ、フリーレンとフェルンは森の道を進み始めた。歩きながらフェルンは、フリーレンと過ごした時間は自分の人生では二分の一であると語った。フリーレンはその言葉を受け止め、これからさらに多くなると応じた。二人は木漏れ日の差す森の中を並んで歩き続けた。
第9話 死者の幻影
ハイターとの過去の記憶
旅に出る前のフェルンは、年老いて寝たきりとなったハイターの世話を日々行っていた。ある日、ベッドの傍で話し相手をしていた際、ハイターはフェルンに対し、これからはフリーレンの言うことをよく聞くよう諭し、悪い子になると死後に化けて出ると冗談めかして語った。フェルンがその言葉を受け止めると、ハイターは言葉を撤回し、良い子でいれば少しくらいなら化けて出るかもしれないと告げ、穏やかなやり取りを交わした。
現在への回帰と村への到着
その記憶は、旅の途中で馬車に揺られながら眠っていたフェルンの夢であった。目を覚ましたフェルンは、中央諸国ヴィレ地方の村に近づいていることをフリーレンから告げられ、再び静かに現実へ戻った。
行方不明事件の噂
勇者ヒンメルの死から二十八年後、フリーレンとフェルンは村で買い物を済ませた際、峠道を越える予定ならやめた方がよいと忠告を受けた。村では、峠道付近で人が行方不明になり、死んだ身内や知人の幽霊を見たという証言が相次いでいた。
情報収集と異変の正体
二人は村人から話を聞き、幽霊は生前の姿のままで、話しかけてくることもあると把握した。宿に入った後、フリーレンはそれがアンデッドの仕業ではないと判断し、生前の姿を保つ点から、別系統の魔物によるものであると説明した。
幻影鬼の可能性
翌朝、峠道へ向かった二人は、村人が消えた場所で魔法が使われた痕跡を発見した。フェルンは幻影魔法であると見抜き、フリーレンは死者の幻影を見せて人を誘い込む魔物「幻影鬼」の存在を挙げた。幻影鬼は人しか捕食せず、大切な人物の幻を見せることで獲物を罠にかける性質を持つと説明された。
幻影と向き合う覚悟
フリーレンは、幻影鬼の幻影は魔法使いにとって脅威ではなく、高密度の魔力をぶつければ容易に消えると語った。しかし、それが死者の幻影である以上、精神的には決して心地よいものではないとも述べた。フリーレン自身も、かつて師匠の幻影を撃った経験を語り、偽物と分かっていても割り切れない感情が残ることを示した。
霧の発生と幻影への警戒
森の中を進む途中、周囲に濃い霧が立ち込め、空気は湿り重く変化した。フェルンは異変を察知し、フリーレンもまた幻影の接近を即座に見抜いた。フリーレンは、幻影が現れた場合は迷わず撃つよう指示し、フェルンはハイターから授かった杖を召喚して備えを整えた。
ハイターの幻影の出現と揺らぐ心
背後からフェルンを呼ぶ懐かしい声とともに、年老いたハイターの姿が現れた。それは死者の幻影であり、フェルン自身もそれを理解していたが、幻影は彼女の記憶を正確になぞり、優しい言葉で心を揺さぶった。魔法使いとして成長したことや、かつて杖を大切にしていた思い出を語られ、フェルンは一瞬だけ動揺し、杖を下げてしまった。
フリーレンの判断と勇者の幻影
フェルンが幻影に囚われたと判断したフリーレンは、即座に介入するため準備を整えた。その直後、今度はフリーレン自身の前に、かつて共に旅をした若き勇者ヒンメルの幻影が現れた。師が出ると思っていたフリーレンは意外に思いつつも、自身の変化を静かに受け止めた。
幻影ヒンメルの言葉と即断
幻影のヒンメルは、迷うことなく「撃て」と告げた。その言葉を本物らしいものと受け取ったフリーレンは、一切のためらいなく強力な攻撃魔法を放った。光を伴う一撃は幻影を消し去り、その衝撃で森の木々さえも一直線に断ち裂いた。
幻影鬼の正体とフェルンの決断
攻撃の余波によってフェルンは我に返り、ハイターの幻影の背後に、長い髪をうごめかせる幻影鬼の本体を見抜いた。フェルンは感情を断ち切り、魔力を集中させて攻撃魔法を放つ。幻影鬼は激しい衝撃音とともに粉砕され、森には黒い残滓だけが残った。
峠道の安全確認
幻影鬼の消滅により、霧は晴れ、森は本来の静けさを取り戻した。フリーレンはこの峠道が安全になったことを告げ、戦闘は完全に終結した。フェルンは、先ほどの存在がハイターの偽者であったと冷静に言葉にした。
次なる目的地への歩み
フリーレンはすでに杖を収め、トランクを手に再び歩き出していた。フェルンは彼女の背を追いながら、「次は本物に会いに行こう」と語られる言葉を受け止める。二人は、魂の眠る地を目指し、再び並んで森の奥へと進んでいった。
第10話 紅鏡竜
リーゲル峡谷到着と竜の巣の発見
勇者ヒンメルの死から二十八年後、フリーレンとフェルンは中央諸国リーゲル峡谷に到着し、谷底を見下ろした。巨大な切り株を利用した巣には白骨や武器、魔導具が積まれ、中心には目的の魔導書が置かれていた。巣の脇には真っ赤な鱗と黒い角を持つ紅鏡竜が居座り、眠っていた。
紅鏡竜への攻撃と“反射”の脅威
フェルンは巣を傷つけないよう注意を受けて攻撃魔法を放ったが、紅鏡竜の鱗は魔力を鏡のように反射し、周囲の岩盤を削っただけで竜は無傷だった。目覚めた竜に狙われ、手応えのなさに戸惑うフェルンへ、フリーレンは「竜は硬い」と冷静に告げた。
撤退判断と“魔法使いのやり方”の限界
フリーレンは即座に撤退を選び、フェルンは遅れて必死に逃走した。猛追する竜は飛行も速く、空中戦も成立しないと判断され、追跡を振り切った後のフェルンは死を覚悟するほど消耗していた。フリーレンは反復での討伐を口にしたが、フェルンは竜との追いかけっこを「魔法使いのやり方ではない」として拒み、前衛の必要性が浮上した。
前衛候補の存在と村への移動
フリーレンは以前、アイゼンから「リーゲル峡谷沿いの村にシュタルクという戦士がいる。北側諸国へ入るついでに拾え」と示されていたことを思い出した。二人が村へ入ると、露店と人の往来で活気があり、竜が近くにいるとは思えないほど平和な空気が流れていた。
魔導書の中身と妙な実用性
フェルンが魔導書に記された魔法を尋ねると、フリーレンは「服が透けて見える魔法」だと答えた。フェルンは呆れたが、フリーレンは認識の範囲次第で隠し武器などを見抜ける可能性があると語り、収集が趣味であることも隠さなかった。
シュタルクへの案内と“竜を退けた戦士”の評判
広場で村の老婦人が現れ、「シュタルク様がお会いしたい」と告げたため、二人は手間なく接触できる流れとなった。老婦人は三年前に竜が村を襲った際、シュタルクが現れて竜と長くにらみ合い、一歩も退かずに竜を去らせたと説明した。それ以来、シュタルクがいるおかげで村は襲撃を免れ、平穏を保ってきたという。
シュタルクとの対面
村の裏手の大きな崖の前で、戦斧を傍らに置いた若者が子どもたちに囲まれていた。子どもが「シュタルクみたいな強い戦士になれるか」と尋ねると、シュタルクは頭を撫でつつ「なれるさ」と返しながらも、「戦士なんてロクなもんじゃねえぞ」と現実的に言い放った。
老婦人と孫、そしてシュタルクの警告
森で老婦人に駆け寄る男児たちの様子を見て、シュタルクは一瞬和らいだが、フリーレンとフェルンへは厳しく向き直った。竜に手を出した件を咎め、刺激すれば村に危険が及ぶと釘を刺し、竜は想像以上に恐ろしい存在だと強調した。
師匠の影と名乗り
シュタルクは額の傷を示して武勇譚めいた口ぶりになりかけたが、フリーレンに即座に切り捨てられ、警戒心を強めた。師匠の差し金だと見抜いた様子で素性を問うが、フリーレンは魔法使いとして名乗り、老婦人に子どもを連れて場を外すよう促した。シュタルクは老婦人を「ばーちゃん」と呼び、師匠の知り合いだから大丈夫だと安心させた。
竜を倒さない理由と“前衛”の勧誘
シュタルクは師匠に無断で出てきたことを気にしていたが、フリーレンは竜を倒さず村に留まる理由を問い返した。用件を先に言えと牽制するシュタルクに対し、フリーレンは前衛として同行し、紅鏡竜討伐を手伝ってほしいと告げた。目的は巣にある魔導書であり、理由は「趣味」と言い放ったため、シュタルクは「理由もなく挑む相手ではない」と反発した。
フリーレンの動機とシュタルクの条件
フリーレンはかつて手に入れた術式で石人形を動かし、ヒンメルたちが理由もなく笑った時間を思い出し、自身の魔法を褒めた者がいたことを動機として示した。シュタルクは「くだらない」と呆れつつも仲間入り自体は承諾し、条件として紅鏡竜だけは倒してもらうと念押しした。フリーレンは「三十秒足止めできれば確実」と具体的な手順を提示した。
“戦闘経験ゼロ”の告白と三年前の記憶
ところがシュタルクは情けない顔で「それを自分がやる必要があるのか」と弱音を吐き、魔物との戦闘経験がゼロだと泣きついた。三年前、紅鏡竜が村を襲った際、子どもが取り残されるのを見て前に出たものの、恐怖で一歩も動けず斧も振れなかったことを回想した。竜は建物を爪で裂き、結局気まぐれのように去ったが、村人はシュタルクを英雄扱いし、厚意と期待で逃げ場を塞いでいた。
フリーレンの確信と猶予
フェルンは見限ろうとしたが、フリーレンは「竜と戦えるはずだ」と断言した。根拠として、岩壁に上から下まで裂けた巨大な切り込みを示し、その奥の岩肌を確かめたのち、シュタルクに一晩の猶予を与えて考えろと言い残して立ち去った。
村の食堂での評判とフェルンへの釘刺し
その夜フリーレンとフェルンは村の食堂で夕食を取り、店の夫婦からシュタルクが「いい若者」で、いつも料理を美味しそうに食べると慕われている話を聞いた。フェルンは臆病さを問題視したが、フリーレンは優しさを認めつつ、フェルンの初陣の話題に触れて不機嫌を買い、慌てて撤回した。
竜が襲わない謎と轟音
フェルンは「なぜ竜は村を襲わないのか」と疑問を投げ、フリーレンは気まぐれか別の理由だと言いかけた瞬間、爆発のような轟音が村の裏手の岩壁から響いた。フェルンが音の正体を問うと、フリーレンはシュタルクだろうと答え、気になるなら見に行けと言って自分は宿へ戻った。
宿での回想
宿の部屋でフリーレンはベッドに腰かけ、月明かりの中で、アイゼンとの会話の続きを思い出していた。
焚き火を囲んだ過去の会話
フランメの手記を探していた旅の途中、夜の森で焚き火を挟み、フリーレンとアイゼンはシュタルクについて語り合っていた。アイゼンは、シュタルクを連れて行ってほしいとフリーレンに頼み、その理由として彼の過去を語った。
臆病者としての過去と師の評価
シュタルクは、故郷の村が魔族に襲われた際、一人だけ逃げ出した臆病者であったという。アイゼン自身も同じ経験を持つ者として、その弱さを否定せず、だからこそ自分のすべてを叩き込んだと語った。現在のシュタルクは、誰かのために戦える戦士であると断言し、フリーレンはそれを聞いて「いい戦士だ」と静かに評価した。
轟音に導かれるフェルン
会話の最中、間を置いて繰り返し響く轟音が森に響いた。その音を追い、フェルンは月明かりを頼りにシュタルクがいる岩壁へと向かった。
岩壁の裂け目と異様な光景
フェルンが辿り着いた岩壁には、自然のものとは思えない巨大な裂け目が走っていた。その奥からは、轟音と同時に光が暗い夜空へと放たれていた。裂け目の最奥では、シュタルクが戦斧を構え、高く跳躍して岩壁へと叩きつけていた。
三年間の修行の痕跡
戦斧が岩肌を斬り裂くたびに、激しい衝撃音と閃光が生じ、砕けた岩片と土煙が舞い上がった。着地後も裂け目の奥は赤く焼けたままであり、その光景を見たフェルンは、これが自然にできた裂け目ではなく、シュタルクが三年間、毎日戦斧を振るい続けた結果であることを悟った。
月に照らされる戦斧の重み
思わず「修行の跡だったのですね」と漏らしたフェルンの声に、シュタルクはゆっくりと振り返った。月明かりを反射する戦斧の刃からは、見た目以上の圧倒的な重みと積み重ねられた年月が感じ取れた。
第11話 村の英雄
岩壁での問いかけとシュタルクの本音
フェルンは、岩壁を修行で斬り続けるシュタルクに、なぜ竜と戦う気もないのに修行を続けているのかを問う。シュタルクは、村に来た当初は竜の恐怖に怯えていた人々が、今では自分を「村の英雄」と信じて笑っていることを語る。しかし村が無事なのは竜の気まぐれにすぎず、自分は何もしていないのだと否定した。
英雄としての立場と逃げたい本心
フェルンが竜が襲ってきたら戦うのかと問うと、シュタルクは死ぬのは嫌だと本音を漏らす。それでも村の人々にとって自分は英雄であり、守るべき存在だと語る一方、実際には逃げ出すかもしれないとも認めた。額の傷は、魔物と戦いたくなくて師匠アイゼンと衝突した際に負ったものであり、師匠に一度も褒められたことがない過去も明かされる。
フェルンの体験談と「覚悟」の意味
フェルンはシュタルクの手に残る傷跡を見て、彼が積み重ねてきた修行の重みを理解する。そして自らの過去を語る。初めて魔物と戦った際、恐怖で逃げ出し、追い詰められた末に覚悟を決めた瞬間、考えとは無関係に体が動いた経験であった。必要だったのは覚悟だけであり、積み上げてきたものは決して裏切らないと伝え、シュタルクが村を守りたいという思いは本物だと断じた。
迷いの夜と翌朝の不在
フェルンが去った後、シュタルクは月明かりの下で戦斧を抱え、覚悟について考え続けた。翌朝、フリーレンとフェルンが岩壁を訪れると、シュタルクの姿はなく、フリーレンは逃げた可能性を淡々と口にし、竜との対峙を決断する。
紅鏡竜の巣での再会
紅鏡竜の巣へ向かう途中、シュタルクが現れ、足止めは三十秒でいいのかと確認する。途中で死んだとしても竜を必ず仕留めてほしいと約束を求め、フリーレンはそれを受け入れる。村の人々のためにそこまでする理由を問われ、シュタルクは三年間この村で過ごした時間を理由に挙げ、短いと評されても「超長い」と言い切った。
恐怖を認めた上での決意
崖の上で紅鏡竜を前にしたシュタルクの手は震えていた。怖いものは怖いと素直に認める姿に、フリーレンはかつてのアイゼンを重ねる。恐怖を否定せず、その恐怖こそが自分をここまで連れてきたという師匠の言葉を思い出し、シュタルクは覚悟を決めて紅鏡竜の正面へと進んでいった。
紅鏡竜との対峙と戦闘開始
フリーレンとフェルンは崖の上から杖を構え、シュタルクと紅鏡竜の睨み合いを見守っていた。竜が攻撃してこない理由について、フリーレンはその知性を指摘し、強敵には自ら挑まない賢い生き物であると理解する。シュタルクは竜の炎を誘発し、その爆風を利用して接近するという危険な戦法を選択した。
シュタルクの身体能力と戦術
爆風に押されながら竜の懐へ飛び込み、尻尾や爪をかいくぐって腹下へ潜り込むなど、シュタルクは高い身体能力と判断力を発揮した。紅鏡竜の動きによって戦場は崖際へと誘導され、シュタルクは崖を駆け上がり、跳躍から戦斧を振り下ろす攻撃に出た。
師匠アイゼンの言葉の回想
戦いを見つめるフリーレンは、かつて焚き火を囲んでアイゼンが語った過去を思い出していた。アイゼンは恐怖から反射的にシュタルクを殴ったこと、そしてその恐怖こそが彼を本物の戦士にすると確信したことを語っていた。恐怖を抱えたまま戦える者こそが、真に強い戦士であるという認識であった。
紅鏡竜との死闘と決着
紅鏡竜は空へ舞い上がり、シュタルクを振り落とそうとするが、シュタルクは体勢を立て直し、落下の勢いを利用して竜の弱点を正確に斬り裂いた。一撃は致命傷となり、紅鏡竜は地面に激突し、黒い塵となって消滅していった。
勝利の実感と仲間の評価
竜が完全に死亡していることをフリーレンに告げられ、シュタルクは自らが一人で竜を倒した事実をようやく受け入れた。フリーレンは期待以上の成果だと評価し、フェルンもその戦いぶりを静かに見届けていた。
竜の巣と宝の山
三人は紅鏡竜の巣へ向かい、山のような宝を発見する。持ち帰れる数は制限される中、シュタルクは古びた本を手に取る。フリーレンは宝そのものよりも「探す過程」を楽しむ姿勢を見せ、かつての勇者一行との旅を重ねていた。
くだらなくて楽しい旅の記憶
ヒンメルの言葉として、困難の先に笑い飛ばせるような「くだらなくて楽しい旅」をしたいという思想が語られる。フリーレンはその価値観を否定せず、むしろ今も引き継いでいることが示唆された。
村との別れと旅立ち
紅鏡竜討伐後、シュタルクは村を旅立つことになる。村人や子どもたちに見送られ、フリーレンとフェルンとともに新たな旅へ踏み出した。
新たな仲間としての選択
途中で拾った魔導書の魔法を試す一幕を経て、シュタルクはアイゼンのもとへ戻る選択肢を与えられる。しかし彼は、自らも「くだらない旅」をしたくなったと語り、フリーレンたちと共に歩む道を選んだ。
第12話 北方の関所
北方の関所と足止め
勇者ヒンメルの死から二十八年後、フリーレン一行は中央諸国リーゲル峡谷の城塞都市ヴァールへ到着し、北側諸国へ向かうため関所の通行を求めた。しかし衛兵隊長は、北側諸国で魔物の動きが活発化しているとして、現在は通行を認めないと告げた。通行再開の見通しも示されず、隊長は城代に呼ばれて去る際、冒険者である三人に「街で問題を起こすな」と釘を刺した。
街での待機方針
関所が閉ざされているため、一行は街へ引き返した。フェルンは対応の冷たさに不満を漏らしたが、フリーレンは「よそ者に厳しいのは街を守る優秀な衛兵の在り方だ」と評価したうえで、この街は安全そうなので“しばらく”待つと決めた。さらにフリーレンは、足止めを機に魔法の研究を進め、宿に荷物を置いたら魔法店へ行くつもりだと語った。
フェルンの置き去りと街の不穏な噂
フリーレンは宿の手配へ向かい、その場で解散する形になった。シュタルクは「飯でも食いに行くか」と軽い調子で誘ったが、フェルンが冷たい視線を向けると察して一人で食事へ行ってしまった。取り残されたフェルンは、街の人々の会話から海路も不調であり、北側諸国の討伐が動いても関所再開は早くて二年先になりそうだ、という暗い見通しを聞き取った。
酒場の再訪と「時の流れ」
シュタルクは街の酒場に入り、子どものころ師匠アイゼンと来た記憶を思い出しながら「ジャンボベリースペシャル」を注文した。かつては大きく感じたそれが小さく見えることに戸惑うが、酒場の主人に「自分が成長したからだ」と言われ、さらにアイゼンの背中さえ昔より小さく見えるようになった事実を噛みしめた。主人は親孝行を促し、時の流れの残酷さを静かに語った。
フェルンの合流と微妙な空気
そこへフェルンが無言で現れ、冷たい視線のままシュタルクの隣に座り、ミルクを注文した。シュタルクは「自分の金で買った」と反発しつつも、フェルンに「シュタルク様」と淡々と呼ばれて空気を察し、結局「半分あげる」と差し出す流れになった。
関所突破のための模索
関所が閉ざされたままの状況を前に、シュタルクとフェルンは打開策を探し始めた。空から越える案は国境に張られた強力な結界により不可能と判明し、商人ギルドに護衛として雇われる道も、交易停止によって断たれていた。
裏街での聞き込みと徒労
二人は闇市や盗賊ギルドの噂を求め、裏街で聞き込みを行った。シュタルクは額の傷を見せて武勇伝を語る得意のハッタリで応対したが、有益な情報は得られず、突破口は見つからなかった。
城壁から望む北と焦り
諦めきれず城壁の上に登った二人は、すぐそこに見える北側諸国を前に、門が開かなければ進めない現実を痛感した。防衛戦の最前線のような緊張感が漂い、待つ以外にない状況が浮き彫りになる。
シュタルクの過去と時間の制約
シュタルクは幼い頃、師匠アイゼンに連れられてこの場所から北を眺めた記憶を語った。勇者一行がこの街から旅立ったという話を思い出しつつ、「あまり時間がない」と漏らす言葉には、過去と現在が重なる切迫感があった。
追われるフリーレン
物陰に隠れていたフリーレンと合流すると、彼女は衛兵に追われている最中だと告げた。魔法店を巡っていただけだという説明の直後、衛兵隊長が現れ、緊張が走る。
突然の謝罪と城代の登場
しかし事態は一転し、衛兵隊長はフリーレンに深く頭を下げて謝罪した。城代も現れ、先の無礼を詫びるとともに、北側諸国の現状を憂う英雄として一行を称え、関所の自由通行を認めた。
英雄としての見送り
関所の前では街の人々が集まり、花びらと歓声で三人を見送った。城代や衛兵たち総出の見送りの中、関所の門は開かれ、一行は華々しく北側諸国へと旅立つことになる。
それぞれの胸中
フェルンは名前を出せば最初から通れたのではと囁くが、フリーレンは無駄だと思っていたと答え、こうした英雄扱いを好まない本音を漏らした。一方シュタルクは、師匠も同じ光景の中で北へ向かったのだろうと感慨を語り、フェルンもハイターが通った道だと知って安堵した。
開かれた門の先へ
門の向こうには未知の土地と続く道が広がっていた。魔法の研究ができなかったことを残念がるフリーレンに、フェルンとシュタルクは呆れつつも、苦労の末に得た旅立ちを噛みしめながら歩み出した。
第13話 解放祭
フランメの魔導書と過去の回想
フリーレンは、ヒンメル、ハイター、アイゼンと旅していた頃に手に入れた古びた魔導書を思い出していた。それは大魔法使いフランメの著書とされるものであったが、真作は見つかっておらず、彼女自身も出来の良い偽物だと認識していた。長い年月を経て、フランメという存在そのものが伝説やおとぎ話のように扱われている現実を前に、彼女は「あの人の顔を覚えているのは自分だけだ」と静かに語った。
森での目覚めと旅の朝
現在の時間軸に戻り、フリーレンは森での野営中に朝を迎える。珍しく早起きした彼女を見て、フェルンは過剰なほど世話を焼き、シュタルクはその様子に戸惑いを見せた。三人の関係性が、軽妙なやり取りを通して描かれる場面であった。
土砂崩れの街道と手助け
北側諸国のエング街道を進む途中、三人は土砂崩れによって足止めされている旅人と遭遇する。崖沿いの一本道で馬車が通れず困っていた旅人を助けるため、シュタルクは力仕事を担い、フリーレンとフェルンは魔法で岩をどかし、道を切り開いた。効率だけを考えず、後に通る人々のためにも街道そのものを復旧するという判断が示された。
北側諸国の現状と解放祭の由来
旅人から、北側諸国では今も魔族との争いの爪痕が残っていること、そしてこれから向かう街では「解放祭」が行われることが語られる。解放祭は、かつて勇者ヒンメル一行がその地を支配していた魔族を討伐した日を記念する祭りであり、八十年以上経った今も毎年続けられていた。
ヒンメル像と人々の記憶
夜、街の中央広場には花で飾られたヒンメル、ハイター、アイゼン、フリーレンの四人の像が立ち、人々はその功績を讃えていた。フリーレンは、像を作った当時のことを回想し、ヒンメルが「後世に覚えていてほしい」と語っていた理由を思い出す。それは、仲間たちが未来で忘れ去られず、彼女自身が独りにならないためでもあった。
時間と記憶への問い
フリーレンは祭りを見つめながら、この光景が百年後、千年後も続いているのかを旅人に問いかける。返ってきた答えは「それは分からない」というものであった。人の営みのはかなさと、それでも続いていく祈りのような行為が対比される。
再び旅路へ
翌朝、静まり返った広場を後にして、フリーレン、フェルン、シュタルクは再びエング街道を歩き出す。シュタルクが旅の目的地を尋ねると、フリーレンは一瞬ヒンメルの面影を思い浮かべ、「天国」と答えた。その言葉に、シュタルクは「楽しそうだ」と応じ、三人の旅は北の果てへと続いていく。
第14話 言葉を話す魔物
グラナト伯爵領への到着と異様な警戒
フリーレン、フェルン、シュタルクは北側諸国のグラナト伯爵領を訪れ、城壁に囲まれた街へ入った。街中では甲冑の衛兵が目立ち、フェルンが不審を口にする中、シュタルクは買い出し当番を決めようと提案した。
「魔族だ」という断定と即時の拘束
次の瞬間、フリーレンは奥から近づく一行を見て杖を構え、「魔族だ」と言い切った。しかし街中での抜剣に衛兵が即座に反応し、フリーレンは羽交い締めにされて取り押さえられた。フリーレンの視線の先には、グラナト伯爵と並んで歩く角を持つ青年がおり、さらに角を持つ少年と少女も同行していた。
リュグナーの観察とフリーレンの言い分
角を持つ青年リュグナーは、フリーレンの目が「冷静で殺意のこもった冷たい目」であり、住民が自分を見る時の目とは違うと指摘した。フリーレンは、魔族は人の声を真似て言葉を使うだけであり、言葉が通じる相手ではないと突き放した。
グラナト伯爵の判断と地下牢
グラナト伯爵は、街中で和睦の使者を手にかけるほど愚かではないと述べ、フリーレンを屋敷の地下牢へ入れるよう命じた。フリーレンは衛兵に抱えられる形で連行され、牢へ収監された。
牢内での会話と和睦の事情
地下牢で暇を持て余すフリーレンのもとへ、フェルンとシュタルクが面会に来た。フェルンは買い出しのついでに調べた内容として、「断頭台のアウラ」に触れ、アウラ側が和睦を申し出てきたため使者が街に入っていると説明した。フリーレンは、魔族との対話は無駄であり、使者を受け入れる判断は悪手だと断じた。
「言葉を使う理由」への反問
シュタルクが「話し合いで解決できるなら良い」と食い下がると、フリーレンは解決には至らないと切り捨てたうえで、魔族が人類と同じ言葉を使う理由を考えたことがあるのかと問い返した。
回想:村で起きた惨劇と「お母さん」
フリーレンはヒンメルたちと村へ立ち寄った際の出来事を思い出していた。幼い姿の魔族が村の娘を食い殺し、追い詰められたその魔族は怯えた様子で「痛いよ」「お母さん」と口にした。村長は「言葉がある」として手当てと更生を主張し、魔族を家に招き入れた。
回想:受け入れの結末と処断
魔族は村長の家で家族のように過ごし、村の生活に溶け込んだかに見えたが、ある晩に家は燃え、家の外で村長が深手を負って倒れていた。魔族は気を失った娘を抱えて現れ、娘を失った女性へ「私が食べてしまったあなたの娘の代わり」を差し出す形を取り、「毎日のように殺意を感じた」と語った。ヒンメルは電光石火で魔族の両手を斬り落として娘を救い、フリーレンはためらわず攻撃魔法で魔族を討った。消えゆく魔族は「お母さん」という言葉が相手を殺せなくさせるためのものだと示すような言葉を残した。
魔族の本質と「言葉」の役割
グラナト伯爵は、捕食者である魔族が人の言葉を使う理由は「理解し合うため」ではなく、「人を欺くため」だと断じる。この街ではフリーレンだけが、その魔族の本質を理解していると語られた。魔族の言葉は、共感や和解のためのものではなく、相手の判断を鈍らせるための道具に過ぎないという認識が示される。
牢内のフリーレンの姿勢
鉄格子の中でフリーレンは、言葉ではなく行動によって魔族と向き合う姿勢を明確にする。「わかり合うための言葉ではなく、欺くための言葉」である以上、対話は成立しないと結論づける。
街への見切りと脱獄の決意
フリーレンは、この街も長くはもたないと静かに判断する。言葉に惑わされ、魔族を受け入れた結果が破滅へ向かうことを見据え、彼女は「どさくさに紛れて脱獄しよう」と決意する。その表情は迷いがなく、冷静であった。
第15話 ドラート
グラナト伯爵の応接と剣の真意
グラナト伯爵は魔族一行を応接室へ案内し、息子の部屋であることを明かした。部屋には御前試合で賜った剣が置かれており、伯爵はそれを手に取る。息子は十年前、アウラとの戦いで戦死していた。伯爵はその剣を抜き、突然リュグナーの喉元に突きつけ、衛兵とともに魔族を取り囲んだ。
復讐の告白と和睦の揺らぎ
伯爵は、息子の無念を晴らすために魔族を招き入れたと明言し、使者を全員殺す意志を示した。リュグナーは冷静に部屋を見渡し、過去と変わらぬまま保たれた部屋を指摘した上で、自身も父を殺された立場であることを語った。さらに言葉による解決を提案し、再び血を流すことの無意味さを説いた。伯爵は動揺し、剣を下ろして客室へ案内するよう命じた。
客室での策謀とドラートの独断
客室でリュグナーは、伯爵を取り込めば和睦を口実に防護結界を解除できると語った。同行していた魔族リーニエは、少年の姿の魔族ドラートが邪魔者を消しに行ったと伝えた。リュグナーは若さゆえの先走りを指摘した。
地下牢への侵入と名乗り
ドラートは地下牢へ向かう途中、衛兵を斬殺して進入した。牢に囚われていたフリーレンの前に現れ、自身を断頭台のアウラ配下の首切り役人ドラートと名乗り、殺害目的を告げた。フリーレンは外交が終わったのかと淡々と応じた。
魔力の糸と戦闘の開始
ドラートは魔力の糸を用いてフリーレンを宙吊りにし、勝利を確信した。フリーレンは魔力を首に集中させて切断を防ぎ、糸の性質を即座に見抜いた。ドラートは糸の強度を誇示し、力任せに締め上げようとした。
反撃とドラートの敗北
フリーレンは杖を使わずに魔力攻撃を放ち、ドラートの左腕を糸ごと吹き飛ばした。さらに追撃で右腕も失わせ、組み伏せて喉を貫いた。ドラートは黒い粒子となって消滅し、フリーレンは戦闘の終結を確認した。
フリーレンは立ち上がり、最初の一匹を仕留めたことを静かに確認した。
第16話 衛兵殺し
地下牢脱出と衛兵殺害の発覚
フリーレンはドラートを倒し、開いていた扉から地下牢を出た。地上へ続く階段の下で、首を斬られた衛兵の遺体を発見する。魔族が消滅した状況と現場の痕跡から、フリーレン自身が衛兵殺しの容疑を負う立場に置かれる事態となった。
街の平穏とフェルンの危機感
一方、フェルンとシュタルクは街の食堂で食事をしていた。活気があり平和に見える街の様子を前にしつつも、フェルンは魔族が残っている以上、街に危害が及ぶのは時間の問題だと判断する。フリーレンを釈放してもらい、魔族討伐を任せるべきだとシュタルクに提案した。
シュタルクの恐怖と決断
シュタルクはリュグナーの圧倒的な強さを思い出し、震えが止まらないほどの恐怖を抱いていた。それでもフェルンの強い意志に押され、自らの弱さを自覚しつつ伯爵の屋敷へ向かう決断を下した。
屋敷での緊迫とリュグナーの逆転
屋敷では、リュグナーとリーニエがドラートの魔力を感知できないことから死を察していた。そこへ伯爵が現れ、脱獄と衛兵殺害を告げる。リュグナーは冷静に応対するが、伯爵は疑念を強め、衛兵に包囲させる。問い詰められたリュグナーは自らの血を操る能力を解放し、血の鞭で衛兵たちの首を一瞬で斬り落とした。
伯爵との戦闘と屈服
伯爵は息子の遺品である剣を手にリュグナーと交戦する。血の鞭は形を自在に変え、剣では断てない武器であった。激しい攻防の末、リュグナーは伯爵を重傷に追い込みつつも殺さず、この街の防護結界解除に協力させると告げた。
路地での再会と誤解の整理
屋敷へ急ぐフェルンとシュタルクは、フードをかぶったフリーレンとすれ違い、路地で合流する。フリーレンは、ドラートが牢番の衛兵を殺していたため、自分が犯人だと誤解される状況になったことを説明し、面倒を避けるため街を出るつもりだと語った。
仲間への信頼と覚悟
フェルンとシュタルクは街を見捨てないよう訴える。フリーレンは、二人なら残りの魔族と戦えると断言し、強い相手だから戦わないのかと問いかけた。その言葉にフェルンは納得し、シュタルクも覚悟を迫られる。
七崩賢の影
フリーレンは遠方から強大な魔力を感知し、首のない鎧の兵士を従える存在が街の外にいると見抜いた。その正体は七崩賢の一人、断頭台のアウラであった。フリーレンは、強敵との戦いを嫌いながらも、早く決着をつける決意を固めた。
第17話 葬送のフリーレン
潜入と屋敷内の静寂
夜の屋敷に、フェルンとシュタルクが忍び込んだ。シュタルクが「忍び込むような真似」を気にする一方、フェルンは門番に正面から事情を告げる不自然さを突き、強行した。屋敷の内部は妙に静かで、二人は警戒を強めながら進んだ。
リュグナーの思想と結界への疑念
屋敷の一室では、リュグナーが拘束されたグラナト伯爵を前に、魔法への執着と魔族の研究観を語った。街を守ってきたフランメの防護結界に触れつつ、魔族が街へ侵入できた事実から、結界を操作できる術が存在すると断じ、伯爵に情報を吐くよう迫った。伯爵が応じないため、リュグナーは「待たせる」ことと拷問を示唆して圧をかけ、捜索に移った。
二手の捜索と伯爵の部屋への接近
リュグナーはリーニエに結界関連の魔導書を探すよう命じ、自身も書斎を当たるため二手に分かれた。その隙に、シュタルクは伯爵のいる部屋へ入り、椅子に縛られた伯爵の負傷の深さを目にした。
グラナト伯爵の拘束とシュタルクの救出
シュタルクは縄を切ろうとするが、結び目は頑丈で思うようにいかなかった。伯爵は自分の救出より街の避難を優先するよう告げ、グラナト家の紋章を示すペンダントを託す意図を見せた。シュタルクは椅子ごと壊して助ける構えを取り、伯爵の反応を引き出しながら行動を続けた。
リュグナーとの遭遇と挑発
扉が開き、リーニエを伴ったリュグナーが現れた。リュグナーが「知り合いか」と問うと、伯爵は昼間の冒険者の一人だとだけ答え、シュタルクを遠ざけようとした。リュグナーはシュタルクを見もせず「見逃してやる」と告げたが、シュタルクはそれに反発し、間に割って入った。
血の魔法による応酬
シュタルクは「殺すならやってみろ」と踏み込み、跳躍からの一撃でリュグナーを斬りつけた。リュグナーは流れた血を針や鞭、巨大な手の形へ変えて操り、シュタルクを押さえつけて制圧に移った。リュグナーは単身で挑んだ武勇を評しつつも、無策と短慮を言葉にした。
フェルンの奇襲と「人を殺す魔法」
シュタルクは余裕の笑みを浮かべ、フェルンが隙を作る段取りで動いていたことを示した直後、窓ガラスを破って攻撃魔法が突き刺さり、リュグナーの腹部を大きく貫いた。夜空に浮かぶフェルンが姿を現し、リュグナーはその魔法の正体を問う。
フェルンはそれを「一般攻撃魔法」であり、魔族の体系では「人を殺す魔法」と呼ばれるものだと説明した。リュグナーはその呼称を否定し、半世紀以上前に克服したはずだと言い返し、誰に習ったのかを追及した。リーニエは割って入り、フェルンへの干渉を試みた。
撤退と追跡の宣告
膠着の隙に、シュタルクは椅子を叩き壊して伯爵を担ぎ上げた。フェルンは牽制しながら撤退に応じ、二人は壊れた窓から外へ出て屋根伝いに離脱した。残されたリュグナーは止血後の追跡を指示し、リーニエには戦士の方を狙うよう命じたうえで、二人には自分の血が付着しており見失わないと断言した。さらに、あの魔法は魔族を殺すことに特化した改良が施されていると語った。
リュグナーの回想と名の想起
リュグナーは、冷徹な視線で杖を向ける魔法使いの姿を思い出した。倒れた魔族の傍で高所に立つ、少女のように見えるエルフの魔法使いの面影が、昼間に見た視線と重なり、彼はついにその名を口にした。リュグナーが思い出したのは「葬送のフリーレン」であった。
別地点のフリーレンとアウラ
同じ頃、フリーレンは断頭台のアウラが待ち構える平原へ到着していた。角を持つ若い女の姿をしたアウラは、不死の軍勢と呼ばれる首なしの鎧兵を従え、フリーレンと対峙する構図が示された。
葬送のフリーレン 一覧

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

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