小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレ

小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレ

物語の概要

ジャンル
異世界ダークファンタジーである。転生した可憐な少女が、レベルマックスのスキルを手に暴虐の限りを果たす“無双”とは名ばかりの鬱ゲー世界を描く壮絶譚である。

内容紹介
7歳の少女シャロン・ベルナは前世の暴力性をそのままに、聖剣を抱いて転生した。レベルカンストの強力なスキルを駆使して、魔族を血祭りに上げることに無上の喜びを感じている。その凶気と戦闘力は“可憐さ”とは裏腹に残酷そのもの。やがて同じ世界に転生していたモニカと邂逅するが、どうやらその世界は鬱展開の多いゲーム「聖剣を抱きし者たちへ」の世界であった。シャロン自身が最悪の大量虐殺シナリオを招いているようだが──そんなことには、少女は関知しない。圧倒的な戦闘力で破壊の限りを尽くすのみである。

主要キャラクター

  • シャロン・ベルナ:本作の主人公。前世の残虐性を持って転生した7歳の少女。慈悲など存在しない。
    「死に方は選ばせねえが、死ぬ順番は選ばせてやるよ!」と言い放つ、無慈悲な魂を宿している。
  • モニカ・ハウゼル:同じ世界へ転生したもう一人の存在。状況を理解しハッピーエンドを望むが、シャロンに振り回され続ける生き残り系である。
  • リナ・サンドリヨン:原作ゲーム第二部の主人公。本来は復讐に燃えるキャラ設定であったが、シャロンの介入により展開が狂う。
  • ロゼアン・カリスト:狂気に囚われた女魔族。男性は駆除対象、女性も処女でなければ抹殺すべきと考える極端な性差別者。シャロンにとっても脅威となる存在。

物語の特徴

本作の特徴は、「可憐な少女による凶悪非道な蹂躙」と「鬱ゲー設定とのギャップ」である。通常「無双系」は主人公への賛美がつきまとうが、本作は「容赦しない暴力と常軌を逸した暴虐」を淡々と描く。その圧倒的強さと無慈悲なロジックが、読者に衝撃とカタルシスを同時に与える異色作である。

書籍情報

無双ゲーに転生したと思ったら、どうやらここはハードな鬱ゲーだったらしい1~聖剣を抱きし最凶少女の蹂躙無双譚~
著者:久路途緑 氏
イラスト:英エイスト 氏
レーベル・出版社:オーバーラップ文庫オーバーラップ
発売日:2025年5月25日
ISBN:978-4-8240-1182-4

gifbanner?sid=3589474&pid=889458714 小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレブックライブで購入 gifbanner?sid=3589474&pid=889059394 小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレBOOK☆WALKERで購入 gifbanner?sid=3589474&pid=890540720 小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレ

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

可憐な少女が聖剣の力と容赦ない凶気で世界を蹂躙する!!
「ふふ、あははははっ! 死に方は選ばせねえが、死ぬ順番は選ばせてやるよ!」
前世で異常な暴力性と「悪」に対する容赦のなさを持って転生した、7歳の可憐な少女シャロン・ベルナ。レベルカンストのスキルで今日も楽しく魔族を蹂躙!
そんな中、この世界へのもう一人の転生者・モニカと邂逅する。どうやらここはハードな鬱ゲー『聖剣を抱きし者たちへ』の世界であり、シャロンの行動が既に最悪の大量虐殺シナリオを引き寄せてしまっているようで……!?
しかし、そんなことはシャロンには関係ない。
圧倒的な戦闘力と、何者にも容赦のない凶気で全てを蹂躙しにいく――!

無双ゲーに転生したと思ったら、どうやらここはハードな鬱ゲーだったらしい 1 ~聖剣を抱きし最凶少女の蹂躙無双譚~

感想

読了し、なんとも言えない爽快感と、この先どうなるのだろうという期待感で胸がいっぱいになった。

物語の舞台は、最後の勇者が倒れ、魔族が跋扈する絶望的な世界。そんな世界で、主人公のシャロンは、まるでゲームを楽しむかのように魔族を惨殺していく。その姿は、可憐な幼女でありながら、どこか狂気を孕んでいて、読んでいるこちらまでゾクゾクする。

シャロンの魂は、前世で異常な暴力性と「悪」に対する容赦のなさを持っていた男。レベルカンストのスキルを駆使し、魔族を文字通り蹂躙していく様は、まさに無双。人類を脅かす魔族が勇者を育成する学園を支配しているという状況も、物語に深みを与えている。

商人との出会い、聖剣を求めて学園を目指す旅路、村を支配する魔族からの聖剣強奪、そして魔族の姉を欺いての学園入学。シャロンの行動は、常に予測不可能で、読者を飽きさせない。特に、もう一人の転生者モニカとの邂逅は、物語の展開を大きく左右する予感がする。

シャロンの魅力は、その圧倒的な戦闘力だけではない。魔族を罠にはめていく狡猾さ、そして何よりも、悪に対する容赦のなさ。彼女の行動原理はただ一つ、「悪は滅ぼす」。その徹底ぶりは、時に残酷でありながらも、どこか清々しさすら感じさせる。

物語は、シャロンがもう一人の転生者モニカと出会い、この世界がハードな鬱ゲーであること、そして彼女の行動が大量虐殺シナリオを引き起こしていることを知るところで、新たな局面を迎える。しかし、そんなことなどどこ吹く風とばかりに、シャロンは我が道を突き進む。

鬱ゲーの世界で、無双を繰り広げるシャロン。彼女の容赦ない暴力は、絶望的な世界に一筋の光をもたらすのか、それとも更なる混沌を招くのか。巻き込まれ体質のモニカと共に、彼女がどんな未来を切り開いていくのか、次巻が待ち遠しい。

最後までお読み頂きありがとうございます。

gifbanner?sid=3589474&pid=889458714 小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレブックライブで購入 gifbanner?sid=3589474&pid=889059394 小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレBOOK☆WALKERで購入 gifbanner?sid=3589474&pid=890540720 小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレ

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

登場キャラクター

展開まとめ

第一章勇者は死に、亡霊が嗤う

勇者の死と人類の絶望
最後の勇者が魔族との戦いで命を落とし、人類は魔族の支配に晒される状況となった。辺境の寒村にまでその報は届き、人々は防衛力を持たぬまま恐怖に陥った。

転生者としての少女の存在
前世で二十歳の若さで死んだ男は、七歳の少女として異世界に転生していた。彼女は冷静に状況を俯瞰し、自らの身体が少女であることを受け入れ、魔族を殺すことに執着していた。

魔族狩りと魔核の研究
少女は魔族の急所である魔核を研究し、それを破壊することでスキルの上昇が得られることを知った。魔核を砕くたびに脳内に響く無機質な声と共にスキルが上昇し、その高揚感に魅了されていた。

情報拷問と人間牧場の発覚
捕らえた魔族を拷問し、魔族が人間を育成して狩る「ガレリオ魔法学園」の存在を突き止めた。そこは表向きは戦闘技術を学ぶ学園であったが、実態は魔族による人間の養育場であった。

勇者の亡霊という噂
彼女の暗殺行為は「死んだ勇者の霊が魔族を討つ」という噂となり、人々や魔族の間で広まった。少女は孤児として身分を偽り、その誤解を利用して旅を続けた。

旅路と行商人との出会い
行商人アダム・ドートの荷馬車に乗り聖都ロンドメルを目指した。彼にとって少女は未来の勇士と映り、その善意を利用することで安全な移動を得た。

聖剣の存在と奪取の思惑
学園の湖で女神から授与される聖剣の存在を知り、その多くが魔族に奪われている現状を把握した。少女は聖剣を力の跳躍台と見なし、奪取と利用を強く望んだ。

第二章 欠けた心は恋焦がれて

勇者死去とロゼアンの不満
最後の勇者の死は魔族に歓喜をもたらしたが、ロゼアン・カリストは満たされなかった。彼女は中性的な容貌と男装を好む魔族であり、発達した膂力と破壊衝動を抱え、人間の女に対する強い嫌悪と執着を示していた。

姉妹の居城と囚われの女たち
カリスト姉妹は人間貴族の城を奪取し、贅を尽くした室内に各地から集めた女を拘束していた。女たちは逃走を防ぐのではなく自由そのものを否定する意図で足腱を断たれ、ロゼアンの嗜虐と理不尽な基準のもとで転がされていた。

魔核の致命傷と代償的加虐
ロゼアンの魔核には勇者の聖剣による大きな傷が残り、昼夜を問わず疼痛が続いていた。彼女は最愛のエルシャ・カリストや人間の処女を傍に置かなければ眠れないほどの苦痛に苛まれ、その痛みを人間の女の命で埋め合わせようとしていた。

エルシャの庇護と魔王復活の見立て
エルシャは教師として人間社会に潜伏しつつ妹を庇護し、魔王の覚醒が傷の治癒をもたらすと説いた。勇者の聖剣は依然として魔王の肉体を貫いていたが、魔王の再生が進むにつれ聖剣掌握が近づくとの楽観的評価を示し、勇者の亡霊という噂を否定した。

身重の女の殺害と外界への志向
ロゼアンは身重の女を前に激昂し、神聖兵装へと堕した魔装の巨大ハンマーで一撃のもとに殺害した。彼女は室内に留まることをやめ、完璧な少女を自ら探すため外に出る決意を固めた。

旅路の停滞とシャロンの商隊支援
一方でシャロン・ベルナは、魔族の散発的侵攻による通行止めのたびに行商人の一団を手伝い、村で生鮮品の販売を支援していた。彼女は演奏に合わせて《歌唱》と舞踏のスキルを披露して商談を促進し、聖都ロンドメルへの移動と糧を確保していた。

聖剣(神聖兵装)を巡る認識
シャロンは学園の湖から授与される神聖兵装が人類の数少ない対抗手段である一方、勇者の死に伴う流出で魔族の手に渡っている現状を把握した。ガレリオ魔法学園への魔族浸透を前提に、聖剣を装備した敵との交戦可能性と対処方針を思案していた。

村での異変とロゼアンとの遭遇
商談の場に現れた村の代理人はロゼアンと名乗り、村長リガルドの不在と自身の全権掌握を告げた。行商人は萎縮し、場の空気は緊張に包まれ、事態は不穏な方向へ傾き始めた。

砦襲撃の噂と姉妹の評価
三つの砦と複数の村が襲撃されたとの噂は、魔族間で勇者の亡霊を想起させた。エルシャは新米配置の隙を突いた人間側の精鋭による戦果と分析し、ロゼアンも痛む傷に苛まれつつ真偽の間で揺れていた。

村鎮圧と魔犬バイツ
ロゼアンは村を容易に鎮圧し、神聖兵装を持つ勇士二名を魔装なしで討ち取った。続けてエルシャの魔獣である骨食みの魔犬バイツに男たちを喰わせ、制圧を完了させた直後、彼女の聴覚はどこからともない音楽と歌を捉え、獲物への接触に動き出した。

ロゼアンの邂逅と即時の執着
ロゼアン・カリストはエルシャ・カリストの入れ知恵に従い旅人を待ち、歌い踊るシャロン・ベルナを目にして劣情と救済願望を同時に抱いたのである。

取引の強要と暗黙の脅迫
ロゼアンは代理人を名乗り、行商人に対し「シャロンの売却」と「即時退去」を要求した。行商人は法と体面を理由に拒否したが、ロゼアンは右手の合図と獣臭を背景に、魔獣の存在を仄めかす形で退路を封じたのである。

シャロンの判断と侍女入り
シャロンは隊商の安全と自らの偽装を守るため、《演技》を用いて「売買ではなく侍女として屋敷に入る」提案を選択した。行商人は逡巡の末、判断を委ね、隊商は撤退に成功した。

屋敷で露呈する所有欲と倒錯
ロゼアンはリガルド邸でシャロンの身体に執着を示し、節度を欠いた接触と言辞を繰り返した。シャロンは外聞と目的を優先しつつ、内心でロゼアンの力関係と魔獣支配の手段を探る構えであった。

拘束された十人の女と焼き鏝の強要
団欒の間には上半身を剥がれた若い女が十人拘束され、口を塞がれていた。ロゼアンは暖炉で赤熱した焼き鏝をシャロンに渡し、奴隷紋の刻印を命じたのである。

シャロンの対処と自己犠牲の演技
シャロンは将来の勇士入りと対魔族戦略のため、罪人化を避ける方針を貫き、「代わりに自分へ刻印せよ」と申し出た。ロゼアンは同意し、焼き鏝をシャロンの背へ押し当てたが、シャロンは《鈍感》と《自己再生》により痛覚と傷を実質無効化し、《演技》で苦痛を装ったのである。

当座の帰結
ロゼアンは満足げに薬を塗布し、夜の“添い寝”に言及した。シャロンは被害者の立場を保ちつつ、ロゼアンの魔獣運用と脅しの手口を見極め、のちの拘束・告発に備える局面へ移行した。

第三章 小さな影は勇ましく、悍ましく。。。

村襲撃と勇士の敗北
ドルガー村に魔族の侵攻が迫り、勇士ケインとロイが警護についていたが、魔獣とロゼアン・カリストの襲撃を受けた。二人は討ち取られ、村人の避難は阻まれた。ロゼアンは自らをエルシャの妹と名乗り、村の男たちを殺し、女には死か隷従を迫った。

囚われた女たちと焼き鏝の強要
村の女たちは拘束され、ロゼアンは焼き鏝を押し付けるようシャロンに命じた。女性たちは恐怖に沈黙し、抵抗できなかったが、シャロンは自らに焼き印を施すよう訴えて他者を守った。その姿は幼いながらも自己犠牲に満ちた行為であった。

ロゼアンの執着と正体の露見
シャロンは背に焼き印を受けながらも《自己再生》と《鈍感》の能力で痛みを隠し、演技で苦痛を装った。ロゼアンはその勇気と美貌に執着を強め、やがて勇者に受けた傷を理由に男を憎む経緯を語り、自らが魔族であることを明かした。

勇者の亡霊の正体
ロゼアンが油断する隙を突き、シャロンは魔核を狙ったが、魔犬バイツが介入した。しかしシャロンは逆にバイツを嬲り殺し、嘲笑と共にその死骸をロゼアンに投げつけた。ロゼアンの《看破》スキルはシャロンに《勇者》の称号を見出し、勇者の亡霊の正体が明らかとなった。

激突と死闘の始まり
シャロンは素手でロゼアンを圧倒し、致命的な拳を叩き込んだ。ロゼアンは魔装の鉄槌を抜剣し、渾身の一撃でシャロンを吹き飛ばしたが、彼女は《自己再生》で即座に回復した。ロゼアンは聖剣を狙う存在の危険性を悟り、全力の魔力解放で戦闘に臨む決意を固めた。

勇士の敗北と村の蹂躙
ドルガー村は魔族の襲撃を受け、勇士ケインとロイは応戦したが討たれてしまった。村人は逃げ場を失い、男は殺され、女は隷従か死を迫られる状況に追い込まれた。

囚われの女と自己犠牲
村の女は拘束され、ロゼアンはシャロンに焼き鏝を押し付けさせようとした。シャロンは他者を守るため自らを差し出し、勇気を示したのである。

ロゼアンの告白と執着
ロゼアンはシャロンに強く惹かれ、自らが魔族であることを明かした。彼女は勇者に負わされた傷を理由に男を憎悪し、魔装の鉄槌を振るって戦闘を挑んだ。

勇者の亡霊の正体
シャロンは魔犬バイツを倒し、その亡骸を武器として投げつけた。ロゼアンの《看破》スキルによって、シャロンが《勇者》の称号を持つ存在であることが暴かれ、勇者の亡霊の正体が明らかになった。

死闘の決着
激闘の末、ロゼアンは魔力を使い果たし抵抗を失った。シャロンは《華火》を用いて魔核を踏み砕き、ロゼアンを絶命させた。戦いの結果、彼女は新たな神聖兵装を得て戦場を支配した。

調査隊の到来
翌日、商人アダムが村を再訪し、さらにガレリオ魔法学園の教師ナターシャ・フリッガが調査隊を率いて現れた。フリッガは生存者の証言を集め、勇者の亡霊に関する情報をシャロンから引き出そうとした。

姉エルシャの動揺
同じ頃、ロゼアンの姉であるエルシャは報告の途絶に疑念を抱き、勇者の亡霊の存在を警戒していた。現場で目にしたのはバイツの残骸とロゼアンを失った痕跡であり、妹の死を直感せざるを得なかった。

第四章 聖剣を抱きし者たちへ

転生者モニカの絶望と原作知識
モニカ・ハウゼルは『聖剣を抱きし者たちへ』の世界に転生していた。この世界は三部作で構成され、第一作では勇者が魔王に敗北し、第二作ではリナ・サンドリヨンが勇者の亡霊として祭り上げられる経緯が描かれていた。モニカは原作知識から、ロゼアンを殺さず、リナの姉を死なせず、シャロンを勇者にしないことが最重要であると認識していた。これらはエルシャ・カリストの逆鱗を避け、物語の悲劇を回避するための条件であった。

学園生活とフリッガとの再会
聖都ロンドメルは活気を保っており、ガレリオ魔法学園に通うモニカとリナは日常を過ごしていた。ある日、二人は教師フリッガと再会し、彼女から一つの頼み事を受けることになった。現れたのは七歳の少女シャロンであり、学園まで連れて行くよう依頼されたのである。モニカは原作より早い登場に強い警戒心を抱いた。

シャロンの素性に対する疑念
シャロンは村を魔族に襲われた薄幸の少女として身の上を語ったが、モニカはその言動に違和感を覚えた。彼女は《看破》スキルを発動し、表示されたのは普通の村娘としての情報であった。しかし、本来なら彼女は聖剣を得る重要な分岐点に立つ人物であり、勇者の章における世界改変の核を担う存在であると理解した。モニカは彼女を学園に連れて行かぬよう心を決めた。

リナの呼び出しとモニカの孤立
リナが実家の件で学園に呼び戻され、モニカは一人でシャロンに対応することになった。シャロンを遠ざけようとしたモニカであったが、逆に誘いに応じてしまい、気づけば首を絞められて気絶させられていた。目を覚ました時には、埃まみれの家屋で鎖に繋がれ、身動きが取れない状態であった。

拷問と尋問の開始
シャロンは可憐な笑みを浮かべながらも冷徹に、布と水を用いた水責めを始めた。冗談を許さず、答え以外の発言には制裁を加えると宣告し、モニカを徹底的に追い詰めた。彼女は幼い少女の姿でありながら、勇者の章で描かれる冷徹な側面を顕在化させていた。モニカは抵抗できず、恐怖に屈して知る限りを吐露せざるを得なかった。

拷問下の告白と価値観の衝突
モニカは拘束と水責めの末に転生と原作知識を吐露し、シャロンの学園入りを阻もうとしていた理由を明かした。シャロンは「優しい魔族が殺され得る」という理屈を退け、人間の被害を見捨てる算段を断罪した。モニカは多数を救うため少数を切り捨てる思考を突かれ、己の安全を織り込んだ選択の欺瞞を突き付けられた次第である。

神聖兵装《鉄槌の処女》の露見
応酬の果てにシャロンは神聖兵装を抜き、ロゼアンから奪取した《鉄槌の処女》を所持している事実を示した。モニカは原作改変の破綻と、ロゼアン殺害によって最悪の分岐が動き出したことを悟ったのである。

ロゼアン死去の報と紅魔臣の反応
一方、魔族側ではエルシャがロゼアンの死をバニス・ライラックに伝え、彼でさえ当初は信じ難い出来事であった。ロゼアンは勇者の一撃を受けてなお生還した強者であり、人間ごときに遅れを取る存在ではないという評価が共有されていたと描かれる。

バニスの回想と義憤
バニスはロゼアンとの不和を自覚しつつも、その頑強さを尊重していた過去を振り返った。勇者の亡霊が素手でロゼアンを一方的に殺し、さらに複数の神聖兵装を奪った可能性に戦慄し、腕と脚に風穴を開けて引きずってでも連れてくると誓ったのである。

情報統制と内部力学への配慮
勇者の亡霊が《鉄槌の処女》など三種の神聖兵装を得た公算は、紅魔臣内の権力争いを刺激しかねないため、バニスは安易な共有を避ける判断を示した。戦闘狂の投入すら検討しつつ、まず正体特定を最優先とする構えであった。

シャロン保護の名目とエルシャの執着
最後にエルシャは目撃者シャロンの名を挙げ、学園に入学させ保護するよう要請した。彼女はシャロンをロゼアンが遺した唯一の「遺品」と位置づけ、勇士として育てて元へ送り出す意思を示し、バニスはこれを引き受けた次第である。

第五章 無垢なる暴虐

前世における暴力性の自覚
語り手は小学四年生のとき、自身の暴力性に気付いていた。喧嘩は大人の前でしか行わず、ある誘拐未遂事件で小太りの男を過剰に暴行した経験を通じて、自らの異常性を認識したのである。

モニカとの関係と学園への同行
水責めによる尋問を経てモニカと共に行動するようになり、彼女を学園まで同行させた。情報源として利用価値を認めつつも、信用はせず監視下に置いていた。学園では幼い学生勇士として注目を浴び、男女から様々な視線を受けた。

教師アレク・テルミレオとの邂逅
学園で出会った教師アレク・テルミレオは魔族であったが、人間の尊厳を説く姿勢を見せた。シャロンは彼を内心で嘲笑しながらも、入学を認められ学生勇士となった。

神聖兵装授与の儀式
シャロンは学園の湖で聖獣の声を聞き、望む武器を要求した。そこで与えられたのは白銀の籠手《無垢なる暴虐》であった。紅魔臣バニス・ライラックはその光景に不吉さを覚えつつも見逃した。

バニスの違和感と兆候
授与の儀を終えた後、バニスは己の肉体が塵となって崩れ落ちる異常現象を体験した。それは銀の光に焼かれた魔族が肉体を喪失する現象に酷似していた。

装備の由来とカルマの条件
シャロンは新たな神聖兵装の取扱をモニカに求め、当該装備が低いカルマ値かつ高ステータス、さらに特定スタイルの習得を要する隠し装備であると知らされた。シャロン自身のカルマ値が低い事実にモニカは困惑したが、拷問の件を含め評価が反転しない仕組みが示され、最終的に説明へと移行した。

《無垢なる暴虐》の機能と運用
魔力を通すことで装甲が展開し、打撃用の籠手として防具性能と攻撃性能を併せ持つことが明らかになった。最大の特性は魔力構成物への破壊、すなわち魔族特効の“光”属性の扱いであり、これは初代聖剣と本装備のみが行える性質とされた。露見の危険から濫用は避け、当面は打撃主体での使用に留める方針が取られた。

バニスの違和と治癒阻害
登録作業の過程で、バニスは籠手に触れた手の肉が塵化し治癒しない現象に見舞われた。症状は勇者の一撃で負ったロゼアンの魔核損傷と性質が近いと推測され、軽挙な通報は混乱と屠殺対象の拡大を招くとして、観察継続に留める判断となった。

告解室での情報整理と学内推理
バニスは部下カルラから亡霊と被害地点の情報を受け取り、商隊の移動と襲撃痕の重なりから学園周辺への侵入可能性を示唆した。シャロンと亡霊の面識は看破により否定され、監視強化と並行して変態的研究を続ける部下への統制が課題として浮上した。

リナの動揺と同室対応
リナは故郷の惨禍で著しく動揺していたが、シャロンが同室で一夜を共にしたことで落ち着きを取り戻した。以後、関係は改善し、日常行動の再開へ向けた足掛かりとなったと描かれている。

学園生活の配置と囮戦略
七歳という前例のない年齢のため、シャロンは座学を免除され図書室で基礎魔法書を渉猟した。変身看破の手段を欠く自覚から、当面は自身を囮として監視者や魔族を炙り出す方針を定め、行動範囲の設計と情報収集に移った。

無双ゲーに転生したと思ったら、どうやらここはハードな鬱ゲーだったらしい 1 聖剣を抱きし最凶少女の蹂躙無双譚/第五章 無垢なる暴虐

図書室での接触と探り合い
シャロンが一人でいた際、カルラ・レノンが監督役として接触した。カルラは観察を通じてシャロンの出自や性向を推し量ろうとし、銀髪や勇者像への言及に反応を見せた。

価値観の衝突
シャロンは魔族への嫌悪を隠さず、カルラは挑発的と受け取った。カルラは子供の増長と判断し、言動の矯正を兼ねて神聖兵装の性能確認を提案した。

実技場での検証と一方的な攻撃
人気のない実技場で、カルラは自身の魔装《静かなる嗜虐心》を用い、速度と蹴撃でシャロンを試した。シャロンの《無垢なる暴虐》は外見上は平凡に見えたが、防御面では継続的な打撃に耐え続けたと記録された。

シャロンの意図と情報収集
シャロンは反撃や殺害を選ばず、意図的に劣勢を受け入れて相手の主足・速度・視線運用などの情報を抽出した。自身の装備特性の露見を避け、学内での立ち回りを優先した判断であった。

事後のやり取り
モニカが血痕の残る場でシャロンを発見し、状況を確認した。シャロンはその場で騒動拡大を避け、当面の実利を優先して事態を収めた。

告解室の報告と処分
カルラは《無垢なる暴虐》の特異性を「戦意高揚と回復寄与」と報告したが、蹴撃が二百回を超えた事実が判明し、バニスは過剰行為として厳しく叱責した。彼はカルラを監視任から外し、代替要員への切替を決定し、再失態を許さない姿勢を示した。

魔族を侮辱する発言とカルラの反発
シャロンが魔族を蛆虫以下と嘲笑し、死に際の魔族を滑稽と語ったことで、カルラは強く反発した。勇者の亡霊によって生かされている存在でありながら魔族を侮辱する態度を、カルラは看過できなかった。紅魔臣バニスの命令があるため手を下さなかったが、その自尊心は深く傷つけられた。

実技場での性能確認
カルラはテルミレオの指示を口実に、シャロンの神聖兵装《無垢なる暴虐》の性能確認を行うことを決めた。人目のない実技場を選び、魔装《静かなる嗜虐心》を装備して戦闘を開始した。武器は蹴撃を主体とし、速度と殺傷力に優れたものであった。

一方的な蹂躙と異常な反応
カルラは容赦なくシャロンを蹴り飛ばし、鼻骨や腕を折るなど多数の損傷を与えた。しかしシャロンは痛みに屈せず、むしろ笑みを浮かべて挑発的な態度を示した。カルラは何度も攻撃を繰り返したが、その反応は恐怖とは程遠く、むしろ魔族を殺せる確信を漂わせていた。

選択肢と意図的敗北
シャロンは戦闘の中で複数の選択肢を検討した。カルラを殺すこと、武力で打ち負かすこと、能力を晒さず勝利すること、そして敗北を装うことである。彼は四つ目を選び、情報を引き出しつつ自身の真価を隠した。結果、カルラは《無垢なる暴虐》の性能を誤認し、耐久や戦意の向上と判断した。

バニスの叱責と処分
カルラからの報告を受けたバニスは、その内容が期待と異なることに違和を覚えた。シャロンが二百回以上蹴られても生存していた事実に驚愕し、カルラの過剰行動を激しく叱責した。最終的にカルラは降格に近い処分を受け、シャロンの監視役を外された。バニスは非の一端を自らに認めつつも、次はないと厳しく警告した。

第六章 業の火が燃えるとき、悪魔が嗤う

合成獣実験の顛末と反省室
バリー・ジェスタンとナンナ・カルームは、魔獣と聖獣を融合させた合成獣の暴走により反省室に収容されていた。二人は失敗を材料に研究を継続する方針を示し、合成剤によって魔力保持生物同士の融合が可能である知見を得たと整理した。自らを実験対象にする意図はなく、次段は人間への適用を計画したのである。

カルラの介入と討伐命令
カルラ・レノンが反省室を訪れ、学園外で暴れる合成獣の始末を命じた。二人は見習いの身分を口実に渋ったが、カルラは人間の確保を優先する立場から早期対処を促し、学生魔族から学生勇士として行動する切り替えを要求した。

依頼板の異常と緊急出撃の兆候
翌朝、モニカは依頼板の更新が空欄である異常を把握し、正規勇士の欠員に伴う学生の緊急出撃の前触れと判断した。カルラが単位取得済みで自由行動をとれることや、制度に魔族の介在がある可能性が示唆され、学園内の運用に不穏さがにじんだ。

ナンナの接触と編成確定
女子寮の食堂でナンナがシャロン・ベルナに接触し、緊急出撃の三人編成がナンナ、バリー、モニカに決定済みである事実が明らかになった。ナンナはモニカの戦闘姿勢を揶揄し、保護の意志がないことを示唆したため、モニカは自らの不利を強く自覚した。

シャロンへの支援要請と条件提示
モニカはシャロンに非公式の同行を懇願した。シャロンは学園待機の規則を承知しながらも、モニカが行動への不干渉を約束する条件で支援を了承した。シャロンはこの出撃を機に魔族討伐を遂行する意図を内に固めた。

リナの状況と物語上の力学への言及
リナ・サンドリヨンは合成獣討伐で既に単位を満たしつつも鍛錬を継続しており、別編成で出撃する手はずであった。語りの視点は、ロゼアンの死の有無がリナの位置付けや注目度に影響するとの見立てを示し、今回の出撃での保護がカルラら魔族によって一定担保されると整理した。

戦場の崩壊と数的不利
モニカの配属先は二十体の合成獣に包囲され、十六名の味方のうち重傷者が続出した。リーダーは奮戦を指示したが戦線は瓦解し、指揮官が倒れると複数の勇士が撤退に転じた。モニカは逃走に特化した神聖兵装の使用を逡巡しつつ、救援到着までの持久を提案したが状況は悪化した。

瀕死の局面と救援の到来
合成獣が一斉に殺到し、モニカは神聖兵装の発動が間に合わない局面に追い込まれた。極限の呼び掛けに対し、シャロンの到来を示す応答が発せられ、戦局が転換へ向かう兆しを見せて終盤の緊迫が高まった。

情報を抱えたナンナの疾走
ナンナはシャロンが勇者の亡霊であるという事実を紅魔臣に届けるため、バリーの犠牲を背負い森を走った。彼女は動けないシャロンなら勝てるかもしれないという一抹の希望を抱きながらも、情報を死守する決意で前進した。

森の出口での捕縛
森の出口に近づいた瞬間、シャロンが《隠者の角灯》を用いて進路を封じた。彼女はすでにナンナを追い越して潜み、出口で待ち構えていた。抵抗できないナンナは命乞いをし、合成剤の存在を見抜かれて隠し持つ薬品を奪われた。

強制変貌と虫の怪物
シャロンは籠に詰めた虫を素材として提示し、合成剤をナンナに注射した。絶叫する彼女は昆虫型の化け物へと変貌し、理性を失った姿で学園近くの戦場に現れた。カルラとボイドはリナと合流し、この怪物に立ち向かわざるを得なくなった。

三者の連携と辛勝
カルラは陽動、ボイドは魔法の補助、リナは《正義の両断剣》による攻撃で連携した。激戦の末、ボイドの魔力解放による火球で装甲を剥がし、リナが角の魔核を破壊して胴を切り裂いたことで怪物は沈黙した。しかしその死骸から、虫の特徴を帯びたナンナが再び這い出した。

ナンナの最期と亡霊の出現
虫人と化したナンナは瀕死の声でカルラに勇者の存在を告げた。彼女の腹部には《太陽の剣》が突き刺さっており、シャロンの指鳴らしで炎が発動して焼き尽くされた。カルラはナンナを救えず、亡霊の嘲弄に膝をつき、無力を噛み締めるしかなかった。

第七章弔いの火は燃え尽きて

ナンナの遺体を前にしたバニス
虫と融合した末に《太陽の剣》で焼かれたナンナの遺体を確認したバニスは、冷徹にその最期を見届けた。カルラが救えなかった経緯を必死に報告するも、バニスは咎めず「よく生きて帰った」と告げた。

カルラの恐怖と報告
勇者の亡霊に遭遇し、無力感と羞恥を味わったカルラは震えながらも報告を行った。バニスはバリーの生存に望みを持たないように告げ、ナンナの犠牲から得たわずかな手掛かりを基にシャロンの監視を命じた。

勇者の亡霊の意図とシャロンの重要性
亡霊が「子守りをしてくれた礼」と告げた事実から、バニスはシャロンが亡霊と繋がる切り札であると判断した。だが利用法はまだ不明であり、軽率に餌として使うことは避けるべきと結論づけた。

情報の不足と警戒の徹底
バニスは「情報の優位は亡霊にある」と認め、仲間への情報共有と単独行動の禁止を命じた。さらに聖都内部にまで侵入されている可能性を示し、発見時は交戦せず報告に徹するよう指示した。

生き残る者への忠告と決意
カルラに対し「死者の責任は自分が負う」と告げ、生き残り反撃の機会を待つよう諭した。カルラを送り出した後、バニスは怒りと殺意を抑えきれず魔力を暴走させ、亡霊への復讐を誓った。

シャロンの上機嫌とモニカとのやり取り
一方、シャロンはモニカの部屋で果物を食べ散らかし、上機嫌で振る舞っていた。バリーとナンナを殺したことを暗に示しつつ、《愚者の曲刀》をリナに押し付けたことを語り、アルカナウェポン収集への執着を見せた。

モニカとの小競り合いとリナの帰宅
モニカと軽口を叩き合った後、リナが帰宅。ナンナの死を思い悩むリナに対し、シャロンは命の価値は平等ではないと諭す。リナは罪悪感を抱きながらも少し救われた様子を見せ、シャロンは彼女の心の隙を利用する新たな策を思いついた。

番外 1 闇の中を蠢く銀

ガナットとブラインの任務
若い魔族ガナットと上司ブラインは、聖都ロンドメル外で合成獣の死骸を処理する任務に就いていた。彼らの役割は、勇者の亡霊と関わりがあるかもしれない死骸の調査と焼却であった。

亡霊の痕跡への疑念
ブラインは死骸に残された痕跡から、攻撃が手加減され、次の一撃へ手柄を譲るような形跡を指摘した。加えて、打撃痕の大きさが「子供の拳」に見えることに着目し、不穏な予感を抱いた。

銀髪の子供の出現
そこに現れたのは、ガレリオ魔法学園の制服を着た銀髪の少女であった。ガナットは見落としていたことに動揺し、ブラインは即座に危険を察して警戒を強めた。少女は隠密系のスキルによって最初から潜んでいたと推測された。

ブラインの最期
剣を抜いたブラインは少女に挑むが、一瞬のうちに赤い斬撃で身体を縦に両断され、断末魔もなく塵と化した。

ガナットの絶望
生き残ったガナットは信じられない思いで少女を見つめたが、彼もまた不可視の横一閃によって斬られ、血と共に塵へと変わった。

闇に浮かぶ勇者の姿
二人を討った銀髪の少女は、《太陽の剣》を携えて微笑んでいた。闇の中で揺れる銀髪と共に、勇者の亡霊の存在を決定的に示す姿であった。

番外 彼と彼女、あるいは彼女と彼女の出会いをもう一度

制服の支給と着用
シャロンは異世界に馴染む最短の方法は衣服にあると考え、支給されたガレリオ魔法学園の制服を着用した。軍服を思わせる意匠は七歳の少女には不釣り合いであったが、勇士を養成する学園に潜入するためには不可欠であった。モニカも同郷の転生者として同席しており、制服のリボン色が単位取得によって変化する仕組みを説明した。

序列と印象の確認
モニカが緑のリボンである一方、シャロンは新入生として青であり、上下関係にこだわる彼は不満を示した。またモニカに印象を尋ねたところ「格好良い」と評され、可愛らしさを装う必要から《演技》スキルの活用を意識した。

前世の性別と浴場での応酬
更衣室での会話の中、シャロンは自らが前世では男であったと明かした。これに動揺したモニカは浴場への同行を制止しようとしたが、シャロンは性欲を欠いていることを強調し、男女の裸に興味を持たないと断言した。

髪を洗う申し出
モニカは逡巡の末、シャロンの髪を洗わせてほしいと願い出た。シャロンは印象改善のために容認し、取引としてこれを受け入れた。互いの立場や価値観の違いを露呈しつつも、二人の間に奇妙な協力関係が成立することとなった。

同シリーズ

53af0b730dcef02c91182c47eed6bb97 小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレ
無双ゲーに転生したと思ったら、どうやらここはハードな鬱ゲーだったらしい1~聖剣を抱きし最凶少女の蹂躙無双譚~

その他フィクション

e9ca32232aa7c4eb96b8bd1ff309e79e 小説「無双ゲーに転生したと思ったら 1」感想・ネタバレ
フィクション(novel)あいうえお順

Share this content:

こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

コメントを残す

CAPTCHA