漫画【俺レベ】「俺だけレベルアップな件 21」感想・ネタバレ

漫画【俺レベ】「俺だけレベルアップな件 21」感想・ネタバレ

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物語の概要

本作はファンタジー・アクション漫画であり、異次元ゲートから湧出する魔物と人類との戦いが描かれている。第21巻では、ハンター協会会長・後藤の前に「酷寒の君主」が現れ、東京上空には普通のゲートを凌駕する超巨大ゲートが出現してイレギュラー状態となる。主人公・水篠旬は君主たちの陰謀と新たな脅威に直面し、その対処に挑む展開が描かれている。

主要キャラクター

• 水篠旬:主人公。成長を続けるS級ハンターであり、影の軍団を操る影の君主として君主たちや巨大ゲートに立ち向かう立場にある。
• 後藤会長:ハンター協会の会長。酷寒の君主に襲撃される被害者として登場し、その存在が物語の緊迫感に影響を与える。
• 酷寒の君主:水篠旬らが直面する九君主の一柱。後藤会長を襲撃し、主人公一行に対する重要な脅威として登場する。

物語の特徴

本巻では、シリーズでも屈指の規模を誇る超巨大ゲートの出現と、それに伴う巨大な異常現象が描かれていることが大きな特徴である。従来のゲート戦よりも規模と緊張感が大幅に増しているなか、君主同士の争いや主人公らの危機対応が同時進行する点が他作品と差別化された魅力となっている。

書籍情報

俺だけレベルアップな件 21
(ハングル語: 나 혼자만 레벨업、英語: Solo Leveling)
作画:#DUBU(REDICE STUDIO) 氏
原作:#Chugong
脚色:#h-goon
出版社:KADOKAWA(レーベル:MFコミックス)
発売日:2025年6月23日
ISBN:9784046848505
アニメ化:第1期:2024年1~3月放送、第2期:2025年1~3月放

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あらすじ・内容

後藤の前に現れた極寒の君主。彼らの目的は――?
名だたるハンターが君主たちの襲撃を受けるなか、ハンター協会会長・後藤の前にも酷寒の君主が現れた。そして、他の君主たちも影の君主の完全復活を恐れ、水篠の抹殺に動き出す。一方、東京上空に集まっていた魔気は超巨大ゲートに姿を変え、ハンターが中に入れないイレギュラーが発生。この状況に水篠は──? 超人気クエストストーリー第21巻!!

俺だけレベルアップな件 21

感想

読み終えて、まず衝撃を受けたのは後藤会長の結末だ。
まさか彼が極寒の君主に倒されるとは、予想外だった。
しかし、敵である君主が後藤会長を「光の破片」と呼んだことで、物語は新たな局面を迎える。
君主たちの目的は、地球を自分たちと神との戦場に変えること。
そのために、光の破片である存在を排除しようとしているのだと改めて認識させられた。

主人公である水篠旬が、光の破片を守るために全世界へ情報を発信する場面は、彼の決意が強く伝わってくる。
緊迫した状況の中、トーマスが現れて水篠にドラゴン、カーミスの牙から創った短剣を贈るシーンは、一筋の光のようだった。
しかし、その直後に水篠が雫と遊園地へ行く展開には、正直驚いた。
なぜこのタイミングで? と疑問に思ったが、束の間の休息なのか、それとも何か別の意図があるのか、今後の展開が気になる。

水篠が雫と過ごしている間、牙の君主がハンター協会の前で暴れ出し、トーマスとの激しい戦いが繰り広げられる。
この戦いは手に汗握る展開で、ページをめくる手が止まらないと思ったら21巻が終わってしまった。
OMG。

『俺だけレベルアップな件』21巻は、戦闘シーンの迫力はもちろん、登場人物たちの人間関係も魅力の一つだ。
今回の巻では、特に旬の葛藤や決意が強く描かれており、彼の成長を改めて感じることができた。
今後の展開では、君主たちとの戦いが激化していくことは間違いないだろう。
水篠がどのようにしてこの危機を乗り越えていくのか、そして、光の破片とは一体何なのか。次巻が待ち遠しい。
もしかしたら光の破片の事が書いてあるかもしれないから、前の巻を読んでみるか?

最後までお読み頂きありがとうございます。

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登場キャラクター

水篠旬

冷静沈着かつ責任感の強い性格であり、影の軍勢を率いて人類の危機に立ち向かう立場にある。
・現ハンターランクS級の覚醒者であり、影の君主に該当する存在
・酷寒の君主と交戦し、後藤会長を救うために行動した
・後藤会長の死後、世界中のハンターと連携を図るため記者会見を開いた
・トーマス・アンドレからカミッシーの牙を用いた短剣を受け取った
・雫と共に遊園地へ赴き、個人的な時間を過ごす一方、東京に出現した巨大ゲートと牙の君主の動向に対して警戒を強めた

後藤会長

温厚で理知的な人格を持ち、日本のハンター協会を統率する責任ある立場にあった。
・日本ハンター協会の会長職にあったが、酷寒の君主の襲撃を受けて重傷を負う
・攻撃を受けた後も精神的支柱として支配者の意思を通して反撃を行った
・最期に水篠旬へ人類側に留まるよう願いを託し、静かに息を引き取った
・その死は世界的な混乱を招き、各国メディアでも報道された

犬飼

誠実かつ冷静な判断力を持つ実務派であり、後藤会長の後任として会長職を引き継いだ。
・後藤会長の補佐役を務めていたハンター協会所属の幹部
・後藤の死後、会長代行を経て正式にハンター協会会長に就任
・住民避難の指揮を執りつつ、超巨大ゲートや牙の君主出現に対処した
・水篠旬と密に連携し、戦況の把握と対応に当たった

トーマス・アンドレ

戦闘力と誇りを持つ行動派のハンターであり、状況の核心を見極めながら戦場に立つ意志を示した。
・元アメリカの国家権力級ハンターで、スカベンジャーギルドに所属していた
・水篠旬に命の礼として「カミッシーの怒り」の短剣を贈与した
・東京滞在中に牙の君主の襲撃を受け、自ら戦闘に立った
・レナートを制し、直接対峙して拳による戦闘を展開した

献身的で素直な性格を持つ女性覚醒者であり、水篠旬との信頼関係を築いている。
・ハンターであり、剣術の稽古を重ねている
・水篠旬に誘われて遊園地を訪れ、一時的な安らぎを得た
・旬に対する信頼と感謝を口にし、精神的な支えとなっている

酷寒の君主

冷徹かつ論理的な思考を持ち、人類に対して破壊的な意図を示す存在である。
・君主の一人で、氷を操る能力を持つ
・後藤会長を襲撃し、光の破片を探知して攻撃を仕掛けた
・旬との戦闘後に自らが酷寒の君主であることを明かし、再戦を予告して撤退した
・虫の王・獣の王とともに、影の君主(旬)に対する討伐に合意した

牙の君主

暴力的かつ獰猛な性質を持ち、人間への敵意を剥き出しにする存在。
・獣の王を名乗る君主で、東京の市街地に突如出現した
・B級覚醒者を殺害し、衝撃波で周囲に甚大な被害を与えた
・自らを「人類を狩る者」と称し、堂々と破壊行動を開始した
・トーマス・アンドレと正面から激突し、都市規模の戦闘に発展した

レナート

慎重かつ現実的な観察力を持つハンターであり、自身の実力と状況を冷静に見極める姿勢を取る。
・ドイツ代表のハンターで、ハンターポイント12位に位置する
・東京滞在中に牙の君主の襲撃に遭遇し、最前線に立たされた
・死を覚悟していたが、トーマスに交代を命じられ戦場を離脱した

一般市民。
・水篠旬の妹で、母とともに避難せず東京に残っていた
・自らの未経験な人生が戦火に巻き込まれることに不満を抱いた
・母から旬が守ってくれると聞かされ、家族への信頼を再確認した

展開まとめ

150話

氷の襲来と対話の始まり

後藤会長は、気配すら察知できぬまま現れた人物に対し、自身では太刀打ちできない存在かもしれないと判断した。現れた者は酷寒と名乗り、完全に外部と隔絶された場であることを語り出した。後藤会長は夢か現かと疑ったが、肩に撃ち込まれた氷によって現実であることを悟った。酷寒は後藤会長が自分の正体を調べていないことに落胆し、人間の限界を示唆した。

光の破片への呼びかけと攻撃

酷寒は、弱者をいたぶる趣味はないと言いながらも、光の破片に姿を現すよう促し、冷気と魔力を放出した。そして、器の寿命が尽きかけている以上、隠れているならば話す価値もないと述べ、大規模な氷の魔法を放った。これに後藤会長が応じて魔法を弾くと、その目が金色に輝き、酷寒はそれが「最もきらびやかな光の破片」であることに気づいて笑みを浮かべた。後藤会長は、部屋が次元の隙間に閉じ込められていることを察した。

光の破片を巡る経緯と脅威の告白

酷寒は、長く探し求めていた光の破片が、壊れかけた器に閉じ込められていたため力を発揮できなかったと語った。そして、すでに七つある光の破片のうち二つを破壊し終えたことを明かし、これで未練なく器を破壊できると告げた。後藤会長が憤りを見せるも、酷寒は歯向かう姿勢を愚かだと一蹴した。

激闘と限界の到来

酷寒は氷の波を放ち、それを後藤会長が頭突きで砕いて突進した。両者は激しく応酬し、酷寒の氷の槍を後藤会長が回避して反撃するも、やがて会長の体は限界に達し、膝をついた。酷寒は器の限界と見做し、槍で後藤会長の胸を貫いた。そして、自軍の到着が済んでいることや、住民を守ろうとした判断が敗因であったと語った。

反撃の策と影の一手

しかし、後藤会長に憑依していた支配者は、酷寒の槍を掴んで逃れぬようにし、誤算が生じているのはそちらも同じであると告げた。酷寒が攻撃を避けるも、それは結界ごと壁を破壊するための攻撃であった。後藤会長の影から蟻兵士が飛び出し、地上へと向かった。酷寒は弱い兵士に無関心を示すが、黒い残像を見て異変を察知し、地上へ急行した。

旬の登場と対峙の幕開け

蟻兵士を追い詰めた酷寒が大鎌を振るうも、それは影の交換によって現れた旬によって止められた。旬は酷寒の首を掴み上げ、アイスエルフかと問いかけながら、その正体に迫ろうとしていた。

151話

酷寒との対峙と後藤会長の危機

酷寒に捕らえられた状態で、旬は影の兵士の数に驚いた酷寒から問いかけを受けたが、返答せず静観した。酷寒は旬の存在が予期せぬ誤算であったことに気づき、氷のブレスで攻撃を仕掛けた。旬は被弾を避けたが、右腕と短剣が氷に呑まれた。氷を砕いて短剣を手にした旬に対し、酷寒は戦闘を望まぬ姿勢を見せ、後藤会長のいる協会ビルを指し、選択を迫った。窓越しに重傷の後藤会長を見た旬は動揺し、飛来した氷の槍を阻止すべく短剣を投擲したが効果はなかった。間一髪で槍を弾いた旬の行動の背後では、酷寒が転移用のゲートを展開していた。

君主の退却と後藤会長の別れ

酷寒は旬の短剣攻撃を受け、器に傷をつけられたことを不本意に思いながらも、自らが酷寒の君主であると明かし、影が浅くなるときを待って再戦する意志を示して撤退した。後藤会長のもとに駆け寄った旬は、結界の影響で重傷に気づけなかったことを悔やんだ。ヒーリングポーションやベルによる回復も効果がなく、旬は神水を使おうとしたが後藤会長に制止された。後藤会長は、自身が受けた攻撃は回復不能であり、自らが偉大な存在と接触し、計画や使命を知ったことを明かした。そして、旬という特別な存在の存在を神に感謝し、旬に人間の側にとどまるよう願いを託し、静かに息を引き取った。

世界の混乱と葬送の儀

後藤会長の死とともに、ブラジルのハンター・ジョナスの変死、旬の帰国などが各国で報じられ、最上級ハンターの死が相次いだことで、世界は深い混乱に陥った。人々はハンターを守る存在の不在に恐怖し、世界全体に不安が広がった。葬儀では、やつれた犬飼が参列しており、旬に後藤会長を守れなかったのかと問いかけたが、旬は手遅れだったと応じた。犬飼は涙ながらに感謝の言葉を述べ、旬は会長を殺した存在を自ら討つと誓った。

公の声明と戦いの始動

旬は記者会見を開き、知性を持ったモンスターの集団が最上級ハンターを狙っている事実を公表した。これらの存在は極めて強力であり、手段を選ばず行動することを説明した。また、結界によって標的を孤立させる性質を持つため、狙われる可能性がある者は信頼できる仲間と共に行動するよう求めた。仲間がいない場合は、ハンター協会を通じて自分に連絡するよう訴えた。こうして、君主たちとの本格的な戦いが幕を開けたのである。

152話

君主たちの会合と意見の対立

とある場所に君主たちが集結し、酷寒が影の君主が地上に現れたことを報告した。ヨグムントは、影の君主は力を顕現できる器を持たないため現れないはずと疑問を呈したが、酷寒は実際に姿を見たと語り、その脅威が光の破片以上であると警告したうえで、討伐への協力を求めた。だが、クリストファーを殺害した金髪の君主は、影の君主との戦いが死に直結する危険な行為であり、破滅の君主の出現を待つ方が得策だと提案した。酷寒は、君主である自分たちが逃げ続ける状況を恥とし、影の君主がまだ人間である今のうちに始末すべきだと主張した。しかし、金髪とヨグムントは、白炎の君主バランのように影の力に取り込まれることを恐れ、協力を拒否した。

影の君主の変質と同盟の成立

獣の王が、霊体は眷属化できないのではないかと問うと、金髪は影の君主と設計者が協力して霊体のレプリカを作れるようにしたと説明した。そして彼とヨグムントはゲートを開き、その場を去った。酷寒は、旬が使用した短剣に毒が仕込まれていたことを挙げ、それが本来の影の君主アスボーンとは異なる存在である証拠だと主張した。その説明に納得した虫の王と獣の王は、酷寒とともに影の君主討伐に加わることを決めた。

影の探知と日本での動き

一方、日本では、旬がLv.133に達し、ビルの屋上で酷寒の魔力を探知しようとしていた。酷寒には影がなかったため、巨人の王が言っていたように霊体であると考えられ、影の兵士による追跡は困難であった。だが旬は、ハンターとして獲物を逃す意志はなかった。

協会の人事と新たな会長候補

後藤会長の死から1週間が経過し、国内のギルドを統括する新たな会長を選出するため、ハンター協会で会議が開かれた。外部のS級ハンターを招くのは現実的でなく、会長が必ずしもS級である必要もないとの判断のもと、後藤会長の側で実務を学び、ハンターたちを統率する力を持つ犬飼が後任に推薦された。犬飼は当初辞退しようとしたが、周囲の説得を受けて慎重に受け止める姿勢を見せた。

アンドレの贈り物と秘蔵の武器

一方、トーマス・アンドレはローラと共にスカベンジャーギルドの地下に降りていた。ローラはアーティファクトを贈り物にすることに難色を示したが、アンドレはそれが自らの命と同等の価値を持つものだと語った。指紋認証を経て厳重に管理された保管室に入り、彼は世界に二つとない赤黒いオーラを放つ二本の短剣を贈呈の品として準備していたのである。

153話

犬飼の会長就任と葵の日常

犬飼が新たなハンター協会会長に就任したというニュースが報じられ、葵はその容姿に関心を寄せた。母と平穏な日常を過ごすなか、葵は引っ越しを提案するも、母は今の住まいを気に入っていると告げた。洗濯を任された葵は脱衣場で何かを見つけ、慌てて母のもとに戻った。

我進ギルドへの来訪者と再会

その頃、我進ギルドにはトーマス・アンドレが訪れており、報道陣で事務所周辺が賑わっていた。さらにドイツ代表でハンターポイント12位のレナトも姿を現し、ギルド関係者を驚かせた。旬はしばらく連絡が取れなかったが、ようやく帰還し、ゲート出現の多発とベルやイグリットのアップグレード準備で多忙だったと説明した。トーマスは再会を喜び、特別な贈り物を渡すために、別の場所への移動を提案した。レナトは同行を希望したが、トーマスに制止され、2人だけでディナーの場へ向かうこととなった。

特別な贈り物と短剣の力

移動先でトーマスはアタッシェケースを開き、カミッシーの魔力を宿した赤い短剣を旬に示した。この短剣は、戦闘中にトーマスが手に入れたカミッシーの犬歯から作られたものであり、攻撃力+1500という圧倒的な性能を持っていた。従来の悪魔王の短剣と比較にならない威力に、旬はその性能を実感した。トーマスは、命を守ってくれた礼として贈ると述べ、旬はその厚意に感謝の意を表した。

魔気の渦と新たな脅威の出現

穏やかな時間も束の間、旬とトーマスは突如異変を察知した。外に出て確認した二人は、空に現れた巨大な魔気の渦を目にし、これがギルドカンファレンスで語られていた魔気の集合体である可能性を見出した。その渦は、東京全体を呑み込むほどの規模を持っていた。

154話

世界を覆う超巨大ゲートの出現と国際的な対応

都市上空に、過去最大級の超巨大ゲートが出現し、人々に衝撃を与えた。ヴェルザー博士は記者会見で、これは始まりに過ぎず、今後も各国の空に同様のゲートが出現する可能性があると述べた。対応を問う記者に対しては、これが悲劇で終わらぬよう祈るしかないと語った。

旬の接近とゲートの特異性

旬はカイセルに騎乗してゲートへ接近したが、その中心部は物理的・魔力的に突破できず、まるで実体ある壁のようであった。従来のゲートとは構造が異なっており、覚醒者すら通過できない特性を持っていた。身近な人々を守るため、旬はあきらめずに対応を模索した。犬飼からの連絡により、他国の衛星スキャンでも新規ゲートの発生が確認されていないことが判明し、世界中のゲートが同時に沈黙したこの現象が偶然ではないことが明らかとなった。犬飼は周辺住民を段階的に避難させる計画を進めており、旬は事態に対し自ら行動を起こす決意を固めた。

影の軍勢との訓練と準備

旬はハンター協会の体育館でベルと模擬戦を行い、戦力強化に励んだ。元帥級の力を持つベルに全力を出させ、自らの優位性を示すことで、更なる成長を促した。イグリットやグリードの成長速度も早く、ベルの座が脅かされることを示唆することで、戦意を煽った。結果として体育館は破壊され、旬は犬飼に連絡を入れつつ、場の後始末に苦慮した。

トーマスの残留と決意

一方、トーマス・アンドレは東京のホテルに滞在し続けていた。彼にとって、カミッシーや超大型ゲート、そして旬の存在は、美しく力強い魅力そのものであり、それらに引き寄せられるのは自然なことだった。新たなゲートが出現していない以上、帰国する理由はなく、世界最強のハンターである旬のそばにいることが最も安全であると判断した。すべてが終わるか始まるかの分岐点に立つ今、この巨大ゲートの運命を見届けるため、トーマスは日本に留まることを選んだ。

155話

避難する市民と葵の葛藤

東京では、巨大ゲートの出現に伴い多くの人々が避難を開始していた。葵は母に避難の意思を尋ねたが、母は自らの死に場所を選びたいと静かに語った。葵は、まだ体験していないことが多く残っているにもかかわらず命の危険に晒されることへ強い憤りを抱いたが、母は旬が守ってくれると信じていた。

旬の不安と雫の揺らぎ

その頃、旬はビルの屋上から敵の気配を探っていたが、気配を捉えることができずにいた。たとえゲートを阻止できたとしても、犠牲は避けられないという予感に苛まれ、スマートフォンの友人リストを見つめながら思いを巡らせていた。一方、雫は馬渕との稽古中に剣の迷いを指摘され、何らかの恐れがあることを示唆された。馬渕が自らの負傷経験を語っている最中に雫に電話がかかり、彼女は頬を赤らめながら稽古を中断することとなった。

遊園地での束の間の休日

雫は旬と共に遊園地を訪れ、周囲からの注目を浴びながらも2人だけの時間を楽しんだ。旬はこのような場所が好きというわけではなかったが、一度来てみたかったと明かし、雫に声をかけた理由は彼女だけが友人であるためだと語った。雫はその言葉に顔を赤らめ、旬は周囲の視線を遮るため影の兵士を展開した。雫にとっては久しぶりに気兼ねなく過ごせる外出であり、旬も彼女の笑顔に安堵していた。

カイセルと夕陽、そして想いの共有

すべてのアトラクションを試した後、旬はより本格的な体験としてカイセルの背に雫を乗せ、空から夕陽を楽しませた。雫は、空を飛べるのになぜ遊園地に行ったのかと尋ねたが、旬は父の失踪と関係するゲートの出現場所がそこだったため、一度訪れてみたかったと説明した。雫は助けられてばかりだったことへの感謝を伝え、旬はさらに雫を星空の見える場所へと案内した。2人は寄り添いながら、夜空に流れる星を静かに眺めた。

156話

牙の君主の襲来と市街地の惨劇

日本のハンター協会前にて、B級覚醒者が通行中に大柄な男と接触した。その男は君主の一人であり、B級覚醒者の横柄な態度に対し、頭部を噛みちぎるという凶行に及んだ。その後、強大な衝撃波で周囲を吹き飛ばし、死傷者を多数出した上で、自らを獣の王・牙の君主と名乗り、人類に対する狩猟を宣言した。

旬と雫の静かな朝と襲撃の報

一方その頃、旬と雫は山中で朝を迎え、カイセルに乗って朝食を摂るためホテルへ向かっていた。時を同じくして、犬飼はハンター協会前に現れたモンスターによって甚大な被害が出ているという報告を受けていた。ダンジョンブレイクまでまだ時間があるにもかかわらず出現した事態に、犬飼は困惑していた。旬とは通信が繋がらず、代わりに現場にはドイツのハンター、レナートが対応していた。レナートは勝機を見出せぬまま、運命を悟るような諦観に沈んでいたが、そこにトーマス・アンドレが現れ、彼を退かせて戦場に向かった。

異常なモンスターの出現と影の異変

朝食を取ろうとしていた旬は、東京中心部にモンスターが現れて暴れているとの報を受け、すぐに行動を開始した。ダンジョンブレイク前であるにもかかわらず発生した襲撃に対し、犬飼は状況の異常さを説明した。既に全てのハンターが東京に集結していたにもかかわらず、現れたモンスター1体によってギルドが全滅するほどの被害が出ており、現在はトーマス・アンドレが応戦しているとのことだった。

影の遮断と君主の可能性への推察

旬は、戦況が激化しているにもかかわらず影の兵士から何の信号も届かないことに疑念を抱いた。影の兵士たちの存在が軒並み消失していることから、何者かによって信号が妨害されていると判断し、状況が通常のダンジョンブレイクとは異なると認識した。強力な敵の出現、国家権力級ハンターの出動、影の妨害という条件が重なり、旬は敵が君主である可能性を考慮し、敵の影の有無を確認する必要性に迫られた。

トーマス・アンドレと牙の君主の激突

その頃、牙の君主と対峙したトーマス・アンドレは、凶暴な獣は力で制するのが真理であると断じ、拳による真っ向からの戦闘を開始した。両者の間に激しい肉弾戦が展開され、都市を巻き込む規模の戦いへと発展しようとしていた。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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