どんな本?
『わたしの幸せな結婚』は、顎木あくみ 氏による日本の小説で、富士見L文庫(KADOKAWA)から2019年1月から刊行されている。
物語は大正時代を舞台に、名家に生まれながらも継母と義母妹に虐げられて育った主人公・美世が、冷酷無慈悲と噂の若き軍人・清霞との婚約者となり、彼との生活を通じて少しずつ心を通わせていく様子を描いている。
この物語は、美世が愛されて幸せになるまでの過程を描いており、美世が清霞との関係を深めていく中で、自身の立場や感情について考え直す機会を得る。
また、物語は美世の視点から描かれ、彼女の内面的な変化や成長が詳細に描写されている。
なお、この作品はメディアミックスとして展開されており、高坂りと 氏によるコミカライズがガンガンONLINEで連載され、映画化やアニメ化もされている。
読むきっかけは、2023年7月にアニメ化することは知っていたが、、
タイトルでは全く興味を持っていなかったが、当時読んだ「「若者の読書離れ」というウソ」という本を読み。
人気の作品であり、異能の力がある大正ロマンスだと知り購入して読んでみた。
毒親に育児放棄され虐待されていた美世が、異能最強と呼ばれる久堂清霞の妻となるシンデレラストリー。
美世の母、澄美の誕生から始まる帝の陰謀。 そのせいで不幸になった澄美と美世母子。
澄美が早逝したので元恋人と再婚して、美世を放置した父親。 亡くなった前妻の遺児の美世を疎んじて虐待した継母。 そんな親を見て姉の美世を虐待していた異母妹。 美世の血筋だけに興味を持ち、彼女を手に入れようとした辰石の当主。 そして今巻では美世を家族として可愛がる、淑女教育を担当する義姉が出て来て、美世も幸せになるかと思ったら、、
美世の夢見の異能が暴走して美世は寝不足となってしまい、無理に淑女教育もしていたせいでドンドン痩せ細ってしまった。
清霞もオクツキの霊が暴れているせいで多忙を極めており、2人はすれ違ってしまう。
そして、鶴木新が現れ美世を賭けて清霞と決闘して美世を奪って行ってしまう。
そしてそれを企画したのも帝だった。
そんな帝もザマァされる。 因果応報な第二巻。 堪能させていただきました。
読んだ本のタイトル
#わたしの幸せな結婚 2
著者:#顎木あくみ 氏
イラスト:#月岡月穂 氏
あらすじ・内容
ただ居場所が欲しいんじゃない。旦那さまのそばだけがいい――。
清霞の婚約者として勉強もはじめ、穏やかな日常が訪れたかと思った。けれど美世は夜ごと悪夢に襲われ、だんだん衰弱していく。それがきっかけで、美世と清霞はすれ違い、美世は家を出ることに――。
わたしの幸せな結婚 二
小説 PV
アニメ PV
映画 PV
新キャラ
新キャラは久堂清霞の姉。
久堂葉月。 顔は清霞と似ているが、雰囲気は女性らしく女性らしい。 一度、大海家に嫁いだらしいが離婚して久堂家に戻って来た。 令嬢として全く教育されていなかった美世に、上流階級の淑女としての教育係となる。
自身とは真逆な性格の義妹を溺愛する。
鶴木新 美世の母方の従兄弟。 表の役職は鶴木貿易の相談役。 裏では薄刃家の当主。 帝から美世を清霞から奪えと命じられ、清霞と決闘して勝利し美世を薄刃家に連れ帰る。
感想
帝から恐れられた薄刃の一族。 母の澄美が精神堪能能力を持っていたことで、次世代には帝が恐れている異能「夢見」が発現する可能性が出てきた。
それを潰すため、帝は薄刃家の生活基盤を権力で壊し、彼らを貧困に追い込む。 そして、強い異能能力が発現しなくなって没落している斎森家に金を渡し、資金援助と交換に澄美を嫁がせろと言わせて、澄美を不遇に追い込み、美世が産まれて2年後に早逝させてしまう。
その後、父親は元恋人と再婚して妹の香耶が誕生。 そして、澄美の遺児である美世を継母は虐待し、父親と使用人は見て見ぬふりをする。
虐待の原因は、薄刃の「夢見」を恐れた帝が、夢見の異能を発現する前の精神感応の力を持つ澄美から「夢見」の異能を持つ者を産ませないため。 しかし、美世は「夢見」の異能を持って産まれてしまった。
娘の異能を危険視した澄美は、美世の異能を封印してしまった。 そのおかげで帝は美世から興味を失ったが、、 異能者が産まれることを期待していた父親は、澄美を責め早死にさせ、美世には無関心になってしまった。
斎森家は辰石前当主の暴走で没落し、辰石家は家督を長男に譲って久堂家の傘下に入る。
そして、美世は久堂家に戻る。 それから淑女となる勉強をしたいと言う美世に清霞は、家で暇をしている葉月を呼び寄せて美世の淑女教育の教師にする。
そして、自身の義妹になる美世と会ったら思いっきり気に入り、美世を溺愛する。
そうして淑女教育を頑張る美世だったが、彼女の夢見の能力が彼女に悪夢を見せる。
おかげで美世は睡眠不足となり、淑女教育を受けながら段々とやつれていってしまった。 そして、街で淑女としての実習をしていたら暑さにフラついてしまい。
偶然通りかかった鶴木新に支えられてしまう。
そんな美世はその後もどんどん体調を崩していたが、清霞もオクツキの霊が暴れ周り色々と世間を騒がせており、多忙を極めていた。
さらに後日、鶴木新が清霞を訪ねて久堂家に訪問してきたが、その時の美世は限界に近かった。
それを見た新は、屯所にいる清霞を訪問し彼に婚約者の扱いがひどいと言う。
そして疲労困憊になった状態で帰ってきた清霞は、痩せ細り目の下に隈があることを発見して彼女になぜこんな体調不良になってまで我慢すると言う。
こんなになってしまうなら淑女教育をさせなければ良かったと言ってしまう。
それを聞いた美世は、あまりな物言いに愕然とし、「酷い」と言った後に体調不良が祟って気絶してしまった。
その後、ギクシャクした関係になった2人は鶴木貿易へ訪問して新と面談し、判明する鶴木=薄刃家という事実。
美世の異能が暴走しており、美世を苦しませているらしく、彼女を苦しめる異能のコントロールを聞こうとしたのだが、新は美世を薄刃家に残して帰れと言う。
それを拒否したら決闘だと言われ、清霞は新に負けてしまった。
そして負けて帰ってきた清霞は呆然としていたら姉の葉月が来て、清霞に美世を迎えに行けと発破をかける。
しかし、清霞の前に屯所の五道から緊急事態だと連絡が来る。
清霞は苦虫を噛み潰すように任務を優先するが、葉月はサッサと仕事を終わらせて美世を迎えに行けと言って清霞を送り出す。
そして、美世は薄刃家の結界の中で夢見の暴走が治り、普通に生活できるようになったが、何もやることがない。
そんな美世に新は薄刃の力の話をする。
薄刃家は異能者を殺す異能を持ち、異形の者を相手にするような異能ではない。
つまり、美世が無能だと言われていたのは、異形を相手とする斎森家にとっての話であって、異能者を殺す薄刃家には当たり前のことだった。
そんな異能だと調べようともせずにいた斎森家の連中の至らなさが浮き上がる。
そして、このままだと新は美世の伴侶になるとも言ってくる。
それでも薄刃家に馴染めない美世だったが、そんな彼女に清霞が異形にやられて昏睡していると知らされる。
そして、新に懇願して美世は清霞の所に行き、清霞を救い彼の元へ戻る。
そして淑女教育の本番、パーティーへの出席。
美世は清霞の幼馴染であり、帝の2番目の子の堯人から事の真相を知らされる。
美世の血筋をめぐる騒動は、帝の軟禁という結果で決着がつく。
最後までお読み頂きありがとうございます。
同シリーズ
その他フィクション
Share this content:
コメントを残す