ロメリア戦記1巻レビュー
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ロメリア戦記3巻レビュー
物語の概要
■ 作品概要
アンリ王から婚約破棄され、辺境カシュー地方で独自の軍隊「ロメ隊」を組織してから3年後。
ロメリア同盟は各地で魔王軍残党を掃討し、城塞都市ポルヴィックを救うなど、民衆から「救国の聖女」と仰がれるまでになっていた。
一方、魔王軍の拠点ローバーンでは、特務参謀ギャミが危険分子ゲルドバ将軍をダリアン監獄から解放し、少数の精鋭で王国の後方を攪乱・破壊する「浸透戦術」を開始する。
二正面作戦を強いられたライオネル王国は、アンリ王が南へ、エリザベート王妃が東へ出陣。
ロメリアは囮となって敵をセメド砦に誘き出すが包囲され、落馬した窮地をエリザベート率いる親衛隊に救われる。
そこへ魔王軍最強の王弟ガリオスと翼竜部隊が空から降下し、セメド荒野の死闘が勃発。かつての仲間たち(エカテリーナ、呂姫)も合流しガリオスを撃退する。
しかしその直後、王都の建国式典において、自らの無力さに絶望したアンリ王がザリア将軍らの謀反を利用して自決を図り、エリザベート王妃も夫を庇って死亡する悲劇が起きる。
ロメリアはザリアを討ち、王国の実質的な指導者(教会公認の聖女)として新たな混乱に立ち向かう。
■ 主要キャラクター
ロメリア・フォン・グラハム
- 立場・所属:グラハム伯爵家の長女。カシュー守備隊(通称ロメリア騎士団)およびロメリア同盟の実質的な指揮官。
- 主人公との関係:主人公。
- この巻での主な役割:ポルヴィックの救出を主導し、グラハム領に出現した魔王軍を誘き寄せる囮となってセメド砦に籠城。セメド荒野の戦いではギュネス将軍の戦死後に親衛隊の指揮を事実上執り、防衛線を再構築する。王都の謀反劇では逆賊ザリア将軍を討ち、王国の実質的な指導者(教会公認の聖女)となる。
- この巻で起きた重要な変化や行動:戦闘力はないが、レイやアルら「ロメリア二十騎士」の補佐を得て、極めて冷静かつ合理的な戦術眼を発揮する。自身の「恩寵」が自分には効かないドジを踏む(落馬など)自覚がありながらも、兵士を奮い立たせるために「聖女」としての偶像を演じ続ける。戦死者に対する強い責任感を抱く。
アル(アルビオン)
- 立場・所属:カシュー守備隊(ロメリア騎士団)の隊長。
- 主人公との関係:ロメリアに絶対の忠誠を誓う部下。
- この巻での主な役割:赤騎士(アルビオン)として名高い。炎の槍「火尖槍」を振るう前衛の要。ガリオス戦ではオットー、カイル、呂姫たちと共同でガリオスを足止めし、最後にレイと共にガリオスを切り裂く。
- この巻で起きた重要な変化や行動:3年間で「獅子の如き風格」を持つ騎士に成長した。ロメリアが誰と結婚しようとも、その幸せを邪魔するものを皆殺しにして障害を取り除くと誓うなど、変わらぬ(あるいは重い)忠誠心を示す。ザリア将軍の謀反では、将軍を一刀両断にして討ち取った。
レイ(レイヴァン)
- 立場・所属:カシュー守備隊(ロメリア騎士団)の副隊長。
- 主人公との関係:ロメリアに絶対の忠誠を誓う部下、護衛。
- この巻での主な役割:蒼騎士(レイヴァン)として名高い。風の魔法で空を舞い、変幻自在の槍技で敵を討つ。セメド荒野の戦いでは、予備兵力を率いて魔王軍の後方にある翼竜部隊を奇襲。墜落・無力化させ、魔王軍の機動力を奪う決定的な功績を挙げた。
- この巻で起きた重要な変化や行動:そばかすが消え、凛々しい美丈夫に成長。ロメリアの働きすぎを心配してクインズ先生らの報告書を預かって休ませようとするなど、彼女の精神的支柱となる。落馬したロメリアを救うためにアルと張り合い、「自分がロメリア様を幸せにする」と宣言する。
聖女エリザベート
- 立場・所属:ライオネル王国妃。救世教会の聖女。
- 主人公との関係:ロメリアの元旅仲間。
- この巻での主な役割:王妃として、また二児(アレン、アレル)の母として、アンリ王の政務や財政、貴族・教会間の根回しを「お茶会」を通じて主導。東に現れた魔王軍の討伐に向かい、セメド荒野でロメリアと再会、ガリオスを「守護」と「黄金郷」の連携で撃退する。
- この巻で起きた重要な変化や行動:ロメリアに対する過去のわだかまりが、彼女と再会したことで解消され、笑顔を取り戻す。しかし王都での建国式典中、ザリア将軍の凶刃からアンリ王を庇って致命傷を負い、夫の最後の涙を看取り、崩れゆく城の中で「英雄は聖女を守り、最後を共にした」という唄と共に死亡した。
アンリ王
- 立場・所属:ライオネル王国国王。
- 主人公との関係:ロメリアの元婚約者。
- この巻での主な役割:王位を継いだものの、財政難や騎士団の不服従、教会の腐敗、ロメリアの人気急上昇に焦燥と怒りを深めていた。南方の魔王軍討伐のため親征。
- この巻で起きた重要な変化や行動:自分を「神に愛された英雄」だと思い込んでいたが、セメド荒野の戦い(ガリオス戦)を経験したエリザベートたちの奇跡を見て、自分は本当は英雄ではなく、多くの不要な犠牲を出した大罪人であると自覚。ザリア将軍とファーマインの謀反の罠に自らはまり、衆人環視の中で二人を告発しつつ、ザリア将軍にわざと自分を斬らせようとするが、エリザベートが庇って死んだことで絶望し、矢を受け、エリザベートの膝に崩れて「私は英雄になりたかった」と涙を流して死亡した。
エカテリーナ
- 立場・所属:帰らずの森の賢者、魔法使い。
- 主人公との関係:ロメリアの元旅仲間。
- この巻での主な役割:エリザベートの手紙を受け、呂姫と共にセメド荒野の戦いに駆けつける。ガリオス戦では「黄金郷」の魔法で金色の沼を生み出してガリオスの巨体を一時拘束し、さらに特大の稲妻で攻撃。最後はガリオスを回収して逃げようとした翼竜に直撃の電撃を落として落下させた。
- この巻で起きた重要な変化や行動:王都の謀反劇では、消息不明となったアレン王子(長男)を救出し、自分の森に連れ帰って魔法を教えることにした。
呂姫
- 立場・所属:東方の女剣豪。
- 主人公との関係:ロメリアの元旅仲間。
- この巻での主な役割:エリザベートの要請で戦場に駆けつけ、ガリオスと剣を交える。ガリオスの棍棒を掻い潜り、その左手首を、さらに終盤には両腕を幅広の刀で斬り落とすという、最大級の戦術的成果を挙げる。
- この巻で起きた重要な変化や行動:王都の謀反劇では、次男アレル王子を救出し、山か森で武術を教えて育てることにした。
特務参謀ギャミ
- 立場・所属:魔王軍特務参謀、千竜将。
- 主人公との関係:魔王軍側の知略家。ロメリアの首に賞金を懸けた。
- この巻での主な役割:ガニス長官を言いくるめ、ダリアン監獄から危険なゲルドバ将軍を解放。少数の精鋭で敵の後方を破壊し、国力を削る「浸透戦術」を立案・実施。ガリオスと翼竜部隊をセメド荒野に送り込み、上空から鏑矢で地上部隊を指揮(爆撃など)して親衛隊を追い詰めた。
- この巻で起きた重要な変化や行動:魔王ゼルギス直筆の全権委任状を持ち、他を欺く。ガリオスが敗北した際、翼竜で救出して逃走。
王弟ガリオス
- 立場・所属:三百竜長、ガリオス兵団の長。魔王軍最強の戦力。
- 主人公との関係:魔王軍側の最強戦力。
- この巻での主な役割:翼竜に乗り、300の巨人兵と共にセメド荒野に降下。大棍棒と災害級の剛力(筋肉の膨張)で、親衛隊の「第一騎兵部隊」を吹き飛ばし、続く「大渦の陣」や鎖の罠、爆裂魔石の決死隊すら力任せに粉砕。
- この巻で起きた重要な変化や行動:強者との戦いそのものを天真爛漫に楽しむ戦士。エカテリーナの黄金の沼やアル・オットー・カイル・呂姫・エリザベートの連携によって左手や両腕を切り落とされ、炎で炙られてもなお「死ぬ瞬間まで戦え」と全軍を鼓舞し猛り狂う。最終的にアルとレイの交差斬りで倒され、ギャミの翼竜に回収されて渓谷に落下、死体は発見されなかった。
ゲルドバ
- 立場・所属:魔王軍将軍、特務遊撃隊の指揮官。
- 主人公との関係:ロメリアを追撃する魔王軍将軍。
- この巻での主な役割:ダリアン監獄からガリオスにより解放され、ギャミから提示された「国一つ」の報酬と、ロメリアの首への賞金を条件に「浸透戦術」を実行。
- この巻で起きた重要な変化や行動:ロメリアの300騎兵を追い詰めセメド砦に包囲する。攻城戦においてロメリアと知恵比べを繰り広げ、裏をかかれる。最終的にロメリアの機動戦・脱出を阻止しようとするが、ロメリアの馬の落馬時に、エリザベートの親衛隊重装騎兵千人の突撃を受けて自軍は全滅、ゲルドバ自身はエノルク語で「戦いはまだ終わっていない」と言い残し、笑いながら自らの手で首を斬り落として自決した。
ザリア将軍
- 立場・所属:ライオネル王国軍の将軍。黒鷹騎士団長。
- 主人公との関係:政敵。
- この巻での主な役割:アンリ王にガザルの門へ追いやられたが、不服従や妨害を続け、アンリ王との不和が決定的なものに。
- この巻で起きた重要な変化や行動:アンリ王の策略で剣を帯びたままの密会や式典への出席を許される。式典中、アンリ王に謀反を告発されたことで白刃を抜きアンリ王を斬ろうとするが、庇ったエリザベートを切り裂き、自爆する刺客たちを使って王と親衛隊を壊滅させた。最後は、謁見の間に突入したアルビオンと対決、その剣技を圧倒しようとするが、ガリオスを越えるアルの怪力に押し負け、長剣ごと頭を両断されて絶命した。
バーンズ副隊長
この巻で起きた重要な変化や行動:女に指図されることに文句を言いつつも、ロメリアの度胸と指揮能力、そして戦死した旗持ちに対する敬意を見て彼女を認め、熱心に防衛線を押し上げる。上空からの爆撃の際、ロメリアを押し倒して庇い、爆裂魔石を手で掴んで遠ざけたため左腕を根元から吹き飛ばされる重傷を負う。それでも「旗はロメリアが支えてくれている」と兵士を鼓舞し続け、最後は敵と対峙したまま立った状態で絶命した。
立場・所属:親衛隊レドレ千人隊の副隊長。
主人公との関係:セメド荒野 of 共闘者。
この巻での主な役割:ギュネス将軍の戦死後、混乱する中央の戦線でロメリアが親衛隊の獅子の旗を立てたことに応じ、彼女の下で防衛線の実質的な現場指揮を執る。
読んだ本のタイトル
#ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~ 2
著者:有山リョウ 氏
イラスト:上戸亮 氏
出版社:小学館
レーベル:ガガガ文庫
発売日:2020年11月19日
ISBN:9784094611472
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あらすじ・内容
ロメリアはかつての仲間と戦場で邂逅する。
魔王ゼルギスを倒して三年後。ロメリア達は戦いを続け、たくましく成長していた。
ロメリアが戦場を駆け、アルが炎の槍を振るい、レイが空を舞う。ロメリア騎士団は次々に魔王軍を打ち倒し、国内に残っていた敵を一掃していく。だが魔王軍が拠点を置くローバーンでは、特務参謀のギャミが魔王の実弟ガリオスと共に、新たに策謀を開始する……。
一方、アンリ王と結婚し、王妃となり二児の母となった聖女エリザベートだったが心の休まる日はなかった。政敵であるザリア将軍がアンリ王の政務を妨害し、エリザベートの養父であるファーマイン枢機卿長は利権を貪り、王国の財政を圧迫させているのだ。彼女は二人の子供のためにも、夫であるアンリ王を全力でサポートする日々を送っていた。
そんなある日、王国に新たな魔王軍襲来の急報が入る。
南と東に現れた魔王軍に対処するため、アンリ王が南へ、エリザベートが東へ向かう。
エリザベートが向かった東ではロメリアが魔王軍と交戦しており、二人は三年ぶりに再会する。
過去の遺恨もあって再会に戸惑う二人だったが、そこへ魔王の実弟ガリオスと特務参謀ギャミの残虐な罠が襲い掛かる……!
ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~ 2
感想
ロメリアがカシュー地方で軍を作ってから3年。
最初はたった20人だった兵士たちも、今では別人のように成長している。
特にアルとレイ。
炎と風の魔法を使う二人は数々の戦功を挙げ、ついには国から騎士の称号まで授けられた。
アルは《赤騎士アルビオン》。
レイは《蒼騎士レイヴァン》。
名前まで格好良くなっている。
しかも最初の20人は《ロメリア二十騎士》と呼ばれ、ロメリアを守る最強の盾と剣として知られるようになった。
1巻では、
王子に婚約破棄された伯爵令嬢。
そこから新兵20人を集めて軍隊を作り始めたところだった。
それが3年後には、
国が救援に来なくてもロメリアなら来てくれる。
と民衆から期待される存在になっている。
成長しすぎだろ。
ただし、
魔王を倒して3年。
アンリ王子が国王になって2年。
それでも魔王軍はまだ王国内に残っている。
むしろ組織的に動き始めている。
魔王を倒せば全部終わる。
そんな単純な話ではなかった。
20人の新兵が《ロメリア二十騎士》へ。アルとレイは本当に騎士になった
2巻冒頭のポルヴィック救援戦から、
ロメリア軍、強くなりすぎじゃないか?
と思った。
城塞都市ポルヴィックを包囲している魔王軍は約3000。
対する守備兵は300人程度。
しかも半分ほどは住民から集めた義勇兵。
王国の掃討軍へ救援を求めても、
別の場所で戦っているから援軍は出せない。
ほぼ見捨てられた状態だった。
そこへ現れるのがロメリア。
普通なら30日かかる距離を強行軍で縮め、間に合わせる。
しかもロメリア騎士団だけではない。
周辺の小領主たちを集めたロメリア同盟軍まで連れてくる。
完全に独自の軍事組織が出来上がっている。
そして戦闘では、
アルとレイが強い。
アルは炎を操る《火尖槍》。
槍で傷をつければ、そこから炎を噴き出させて敵を焼く。
レイは風を操り、
本当に空を飛ぶ。
いや、
1巻の頃は普通の新兵だったよな?
アルなんて生意気な兄ちゃんだった。
レイも気弱な青年だった。
それが3年後には、
魔王軍の精鋭を普通に蹴散らしている。
しかも二人だけではない。
オットー。
カイル。
グランとラグン。
最初のロメ隊それぞれが得意分野を持ち、敵陣の中でも部隊を率いて動けるようになっている。
1巻で感じた、
軍隊の核となる人材はこうやって育てるのか。
という部分が、
3年後には完全に形になっていた。
ロメリア自身は戦えない。
それでも彼女が育てた人間たちが戦える。
さらに、その人間たちが新しい兵士を率いる。
最初の20人を育てたことが、千人規模の軍隊へつながっている。
ここはかなり面白かった。
王国軍が動かないからロメリア同盟が救援へ。これもうどっちが国軍なんだ
一方で問題なのが、
アンリ王の王国軍。
アンリは魔王を倒した英雄として国王になった。
当然、
国内に残る魔王軍もすぐに片付く。
と思われていた。
ところが現実は違う。
王が命令しても軍が思うように動かない。
軍部とは不仲。
掃討軍を作っても各地への対応が遅れる。
ポルヴィックから救援要請が来ても、
別の地域で戦闘中だから無理。
そうこうしているうちに被害が広がる。
その横でロメリアは、
救援要請が来た。
遠い。
普通なら間に合わない。
だったら強行軍。
補給計画を組み直す。
同盟軍も集める。
間に合わせる。
と動く。
どっちが国の軍隊なんだ。
ポルヴィック側からしても、
王国軍よりロメリアの方が頼りになる。
という評価になっている。
しかもロメリア同盟は軍事面だけではない。
カシューの港を中心に交易を広げ、
同盟へ参加する地方には産業を育ててもらう。
父親のグラハム伯爵から投資まで引き出す。
結果、
ロメリア同盟そのものが経済圏になり始めている。
軍事。
物流。
商業。
地方貴族の連携。
ロメリア、
もう普通に一大勢力の代表じゃないか。
本人もそれが危険だと分かっている。
魔王軍を倒した後も軍隊を維持すれば、
今度は王家から警戒される。
だから同盟軍は一度解散させようとする。
この辺はやっぱり冷静。
自分の人気に浮かれて、
このまま勢力拡大だ。
とはならない。
でも、
その慎重さとは関係なく人気だけは上がり続ける。
原因の一つがお父様。
父親の広報戦略が酷い。銅像、小説、演劇で娘を盛りまくる
グラハム伯爵。
1巻から金に強い人だと思っていたけど、
2巻では完全に娘を広告塔にしている。
ロメリアの銅像を作る。
本を出版する。
劇を興行する。
しかも実話をそのまま紹介するわけではない。
盛る。
かなり盛る。
銅像は、
本人より背が高い。
胸も大きい。
腰も細い。
足も長い。
ロメリア本人からすると、
誰だこれ?
状態。
さらに《鈴蘭の君》という恋愛小説まで出版。
ロメリアらしき令嬢を、
20人の騎士が取り合う。
そんな話。
現実のロメリアには浮いた話すらない。
本人も困るだろ。
さらに演劇では、
負傷兵を献身的に治療する聖女。
民衆を救うため一人で軍勢へ立ち向かう英雄。
かなり美化されている。
ロメリア本人が観に行ったら、
恥ずかしくなって最後まで見られなかったくらい。
でも、
これがメチャクチャ効果を上げている。
本は売れる。
劇は満員。
銅像は観光名所。
ロメリアの名前が全国へ広がる。
そして、
あのロメリアなら助けてくれる。
という信頼につながる。
地方領主も、
名前を知らない女が軍隊を率いてやって来る。
では警戒する。
でも、
救国の聖女ロメリアが来た。
なら歓迎される。
父親の広報戦略、
普通に成功してるじゃん。
ロメリア本人は、
娘を使って金儲けしてるだけだ。
と思っている。
実際それもあると思う。
でも結果として、
ロメリアが各地で軍を動かすための下地まで作っている。
何気にかなり有能な親子である。
ただし、この人気を一番面白く思わない人がいる。
アンリ王。
自分は魔王を倒した英雄。
国王。
なのに、
民衆が頼りにしているのは元婚約者。
しかも自分が、
役立たず。
として切り捨てた女性である。
これは面白くないだろうな。
でも、
実際に国を助けてもらっている。
強く出ることもできない。
この関係がかなり嫌な感じになっている。
魔王軍だけでも大変なのに軍部がクーデター。国の中まで壊れ始める
そして2巻でさらに酷いのが、
敵は魔王軍だけではない。
王国内部も崩れている。
アンリ王と軍部の関係が悪い。
王の命令を軍が素直に聞かない。
ザリア将軍を中心とした旧来の軍部は王へ反発する。
教会も一枚岩ではない。
そこへ魔王軍は、
正面から軍隊をぶつけるのではなく、
少数精鋭を国内へ潜り込ませて食料や道路を狙う《浸透戦術》を始める。
王国側がまとまっていないところを、
完全に突かれている。
その結果、
アンリ王は南。
王妃エリザベートは東。
それぞれ魔王軍対応へ向かう。
さらにロメリアまで巻き込まれ、
今度は魔王軍最強クラスのガリオスまで出てくる。
そこへエカテリーナや呂姫まで集まり、
かつて魔王討伐をした面々が再び戦場に揃う。
1巻ではロメリアを、
戦えない。
役立たず。
と見下していた人たち。
3年後には、
ロメリアが軍を率いて戦場の中心にいる。
しかもエリザベートとは戦場で助け合い、
過去のわだかまりも少しずつ解けていく。
その一方でアンリ王だけは、
どんどん追い詰められている。
魔王を倒したのに、
戦争は終わらない。
王になったのに、
軍隊を思うように動かせない。
民衆の支持はロメリアへ流れていく。
そして最後には、
不仲だった軍部によるクーデターまで発生する。
魔王を倒した英雄王なのに、
国をまとめることはできなかった。
ここはかなり皮肉だった。
1巻では、
戦えるアンリ王子。
戦えないロメリア。
という分かりやすい差があった。
でも2巻になると、
戦えるだけでは国は動かない。
という現実が出てくる。
補給。
人材育成。
地方との関係。
商業。
広報。
医療。
政治。
そういう地味なものを3年間積み重ねてきたロメリアの方が、
いつの間にか国を支える存在になっている。
そして最初に育てた20人は、
今では《ロメリア二十騎士》。
アルとレイは騎士にまでなった。
国王の軍が間に合わない場所へ、
ロメリア同盟軍が駆けつける。
お父様はその活躍を本や劇にして全国へ広める。
結果、
民衆からの人気はさらに上がる。
本人は聖女扱いを嫌がっているのに、
周囲が勝手に《救国の聖女》を作り上げていく。
これ、
もう本人の意思だけでは止められないところまで来てるんじゃないか?
と思っていたら、
王国そのものがクーデターで揺らぐ。
軍を作って3年。
ロメリアが準備してきたものが、
いよいよ一地方の軍隊では済まなくなってきた巻だった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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ロメリア戦記1巻レビュー
まとめページ
ロメリア戦記3巻レビュー
考察・解説
ロメリア同盟の躍進とセメド荒野の決戦・王国崩壊の全貌
城塞都市ポルヴィックの救出を契機としたロメリア同盟の経済的拡大から、セメド荒野における魔王軍最強の王弟ガリオスとの激闘、そして王都での国王夫妻の悲劇的な死と権力層の崩壊に至るまでの全貌について解説する。
主要な転換点
物語の情勢を大きく動かした決定的な転換点は以下の通りである。
・ポルヴィック救出と同盟の経済的変容:魔王軍の包囲からポルヴィックを救出した後、同盟参加領主への物資発注とアイリーン港を通じた貿易を拡大した。軍事同盟から強力な経済同盟へと発展し、王家や教会の干渉を排する強固な基盤を確立した。
・ギャミによる浸透戦術の開始:特務参謀ギャミがゲルドバ将軍を解放し、後方攪乱や穀倉地帯の破壊を徹底する浸透戦術を展開した。王国の弱体化と二正面作戦を誘発し、アンリ王の南下とエリザベートの東進、ひいてはセメド荒野でのロメリアとの再会につながった。
・セメド砦の包囲とエリザベートによる救出:囮作戦の末にセメド砦で孤立し落馬したロメリアを、強行軍で駆けつけたエリザベートが救出した。長年敵対していた二人が直接手を結び、ガリオス迎撃に向けた共同戦線を成立させた。
・レイヴァンによる翼竜部隊の無力化:レイヴァン率いる予備兵力二百騎が魔王軍の後方を強襲し、風魔法で翼竜の翼を切り裂いて飛行能力を奪った。魔王軍の最大の強みであった空からの機動力と退路を遮断し、戦況を逆転させた。
・アンリ王とエリザベート王妃の死:建国式典においてアンリ王がザリア将軍らの謀反を告発した際、王を庇ったエリザベートが致命傷を負い、王も矢を受けて死亡した。正当な統治者を失ったことで王国の最高権力層が完全に崩壊した。
主人公を中心とした人物関係の変化
死闘と政治的混乱を経て、各人物との関係性は決定的な局面を迎えた。
・ロメリアとアル(アルビオン):赤騎士として叙勲された後も変わらぬ忠誠を保ち、ガリオス戦では交差斬りで勝利に貢献した。王都の謀反ではロメリアの命を受けてザリア将軍を両断し、王国防衛の主力を担う盾・剣としての地位を固めた。
・ロメリアとレイ(レイヴァン):蒼騎士として叙勲され、セメド荒野では翼竜部隊の撃破を完遂した。炎上する城からロメリアを退避させるなど強い献身を示し、アルと共に新騎士団を率いる軍事的中核となった。
・ロメリアと聖女エリザベート:セメド荒野での救出を機に3年ぶりに再会し、負傷兵の治療や共闘を通じて過去の遺恨を解消した。建国式典でのエリザベートの死に際し、ロメリアは彼女の唄を口ずさみ、その名声を後世へ語り継ぐことを誓った。
・ロメリアとアンリ王:ロメリアを逆賊と敵視していたアンリ王だが、ガリオス戦の奇跡を前に自らの無力さを悟った。建国式典でロメリアを退魔騎士団長に任命した直後に謀反の刃に倒れ、英雄になりたかったと言い残して非業の死を遂げた。
主人公の認識と周囲の評価
ロメリア自身の冷徹な自己認識と、周囲から寄せられる熱狂的な評価の間には大きな乖離が存在している。
・主人公自身の認識:自身に戦闘能力はなく、公式記録上は慰問に来た伯爵令嬢に過ぎないと自覚している。恩寵の不公平さに愚痴をこぼしつつ、兵士を鼓舞するために聖女の偶像を演じ、死に瀕した兵士を利用する自らの計略に深い自己嫌悪を抱いている。
・周囲からの評価:アンリ王やザリア将軍は功績を横取りする危険な逆賊と見なしていたが、民衆や地方貴族は救国の聖女、頼れる同盟主宰者として絶賛した。兵士たちは命を捧げるべき隊長として崇拝し、エリザベートもその卓越した合理的な戦術眼を高く評価していた。
・認識の差が現れた場面:セメド砦での偽装敗走において、本人は失敗時の間抜けさを恐れていたが、敵将ゲルドバは戦場をすべて見抜く用兵の天才と戦慄した。また戯曲等で献身的な聖女として美化される一方、現実のロメリアは兵士の命より軍の生存に必要な旗の保持を優先するなど、冷徹な指揮官としての実態を保ち続けた。
クライマックスにおけるセメド荒野の決戦
翼竜と巨人兵を擁する魔王軍精鋭との戦闘は、死力を尽くした連携によって決着した。
・初期の崩壊と指揮権の継承:翼竜の爆撃とガリオスの突撃により親衛隊本陣が壊滅し、ギュネス将軍が致命傷を負った。ロメリアは親衛隊の旗を掲げて防衛線を再構築し、バーンズ副隊長が左腕を吹き飛ばされながらも旗を守り抜いて戦死した。
・各員の連携と時間稼ぎ:エカテリーナと呂姫が急襲し、エリザベートが秘術を放つと見せかけて好戦的なガリオスの足止めを図った。エカテリーナの黄金郷で巨体を硬化させ、呂姫、アル、オットー、カイルが同時突撃を仕掛けた。
・決着と敵部隊の掃討:アルの火尖槍や呂姫の斬撃でガリオスの両腕を切断し、レイヴァンが後方の翼竜部隊を無力化して退路を断った。戦意を喪失した魔王軍は回収されたガリオスを残してほぼ全滅した。
巻末時点の状況と今後の課題
王国の最高権力が崩壊した中、ロメリアは新たな秩序の構築を迫られている。
・主人公の現在地と立場:ライオネル王国第二の都市ラクリアにおり、カシュー守備隊指揮官および救世教会公認の聖女の立場にある。
・解決した問題:魔王軍最強の王弟ガリオスの撃破、国内侵入部隊および黒鷹騎士団の謀反部隊の壊滅、教会公認の聖女資格獲得による支援基盤の確保が完了した。
・継続課題と今後の展望:国王夫妻の死亡と二人の王子の失踪による王位の空白、主力騎士団解散に伴う防衛力低下、北方要塞に拠点を置く魔王軍の再侵攻脅威が残されている。今後は騎士団の再編、ノーテ司祭の復権を通じた教会改革、そして秘密裏に保護された王子たちの将来を見据えた体制構築が進められる。
まとめ
ロメリア同盟の発展とセメド荒野の決戦を巡る一連の全貌は、ポルヴィック救出を契機とした経済同盟への進化から始まり、セメド砦でのエリザベートとの劇的な合流と共同戦線の成立、翼竜部隊無力化と各員の連携によるガリオス撃退、そして建国式典での国王夫妻の非業の死と最高権力層の崩壊に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
泥臭い後方支援と冷徹な知略を武器に死線を越え、崩壊した王国の再建と次世代の守護を一手に引き受けることとなった指導者の記録である。
ロメリア同盟の躍進と経済・軍事構造改革の全貌
カシュー地方でのロメ隊結成から3年、ロメリアが各地の領主たちと結んだ「ロメリア同盟」は、単なる地方の防衛組織を超えて強力な自立勢力へと急成長を遂げた。相互互助の軍事同盟としての出発から経済同盟への発展、ポルヴィック救出に見る軍事力の証明、そして王権との緊張関係と解散に向けた戦略的計略に至るまでの全容について解説する。
相互互助の軍事同盟としての出発と初期課題
魔王軍残党の脅威に対抗するため、辺境の小貴族たちによる防衛ネットワークとして発足した。
・相互救援の義務と規約:加盟領地が攻撃を受けた際には相互に兵力を派遣し、食料、武器、資金を供出するルールを定めた。
・初期における経済的限界:加盟者の多くは侵略に晒されている弱小領主であり、軍事同盟を維持するための経済的余力が欠落していた。同盟を存続させるため、加盟領地の経済基盤を強化する方針へと舵を切った。
経済同盟への躍進と産業育成のメカニズム
アイリーン港の物流価値を活用し、軍事同盟を強力な経済共同体へと変質させた。
・インフラ需要の地域還元:急速に発展するカシューやアイリーン港で生じた木材、石材、馬、飼い葉などの大量需要に対し、同盟参加領地へ優先的に発注を行った。
・実父グラハム伯爵からの投資導入:恩師クインズ先生およびヴェッリ先生を通じて実父グラハム伯爵を説得し、産業育成のための巨額資金を各領地へ投じさせた。
・地方経済の活性化:工房の建設や輸出向け商品開発が進展し、人、物、資本が集約された結果、カシュー地方周辺は王都に匹敵する経済的繁栄を達成した。
ポルヴィック救出に見る軍事力の証明と同盟拡大
3年間の実戦を経て精鋭化した同盟軍は、大規模な救援戦においてその実力を証明した。
・電撃的な救援作戦の成功:魔王軍残党3,000体に包囲され陥落寸前であった城塞都市ポルヴィックに対し、ロメリア騎士団1,200人が強行軍で急行した。さらに同盟加盟領主の軍勢4,000人が森の三方から展開し、敵軍を包囲・殲滅した。
・ダナム子爵の同盟加盟:圧倒的な武威と経済的勢いを目撃したポルヴィック領主ダナム子爵が、カシューへの販路開拓と同盟加盟を強く希望したことで、同盟の影響力はさらに拡大した。
王権との緊張関係と軍事組織解体の計略
民衆の熱狂的な支持を集める一方、中央政府との政治的摩擦を回避するための先手を打った。
・アンリ王の焦燥と警戒:王国軍の戦果が上がらない中で私兵同盟が功績を重ね民衆の人気を集める状況に対し、アンリ王は危機感を募らせ、反逆罪での処罰や同盟解散を画策した。
・軍事組織の一時解体:軍事力を維持し続けることで王家から叛意を疑われるリスクを察知し、ポルヴィック戦後に同盟軍の看板を下ろして兵士をカシューへ帰還させる決断を下した。
・経済的・政治的結束の維持:軍事組織を解散する一方で領主間の経済的・政治的結束は水面下で温存した。北方に残存する魔王軍の再侵攻への備えと、最終目標である魔大陸の奴隷解放を見据えた盤石な基盤を確保し続けた。
まとめ
ロメリア同盟の躍進を巡る一連の全貌は、辺境小貴族による相互互助の軍事同盟から始まり、アイリーン港の物流需要と実父の投資を活用した経済同盟への昇華、ポルヴィック救援戦を通じた軍事力の証明と同盟網の拡大、そして王権からの弾圧を回避しつつ結束を維持した戦略的な軍事組織解体に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
物流利益、産業投資、精強な軍事力を融合させ、持続可能な自立勢力を確立した高度な統治戦略の記録である。
セメド荒野の戦いにおける戦術的逆転と政治的影響の全貌
本作第2巻における最大の決戦であるセメド荒野の戦いは、魔王軍の浸透戦術に対抗して勃発し、かつて袂を分かった者たちが再結集して勝利を収めた極めて戦術的価値の高い一戦である。戦いの背景と二正面作戦の発生、セメド砦における籠城と救出劇、翼竜部隊による空爆の猛威、弱点攻略とかつての仲間の参戦による逆転劇、そして決着がもたらした政治的結末に至るまでの全容について解説する。
戦いの背景と二正面作戦の発生
魔王軍特務参謀ギャミによる浸透戦術に対処するため、王国軍は戦力の東西分断を強いられた。
・浸透戦術による二正面対処:魔王軍が王国の食料庫である南方フラム地方と東方のグラハム領へ同時に出現したため、王国軍は二正面作戦を余儀なくされた。
・各方面への出陣:アンリ王が南方へ親征し、懐妊を経て覚醒した聖女エリザベート王妃が東方防衛へ出陣した。この東方戦域にカシュー地方からロメリア騎士団が合流し、共同戦線の基盤が整えられた。
セメド砦の籠城と電撃的な救出劇
敵を引きつける囮作戦の過程で、かつての仇敵同士による劇的な再会が果たされた。
・囮作戦とセメド砦への籠城:ロメリアはゲルドバ部隊を誘引するため偽装敗走を行い、水のない不毛なセメド砦へと籠城した。
・エリザベートによる救出:脱出時に落馬して窮地に陥ったロメリアを、強行軍で駆けつけたエリザベートが自ら救出した。3年前に決別した二人が直接対面し、互いの成長を認め合って共闘を開始した。
ガリオスと翼竜部隊による絶望的危機
魔王軍が投入した新戦力により、防衛線は壊滅寸前へと追い込まれた。
・空からの爆撃と指揮官の戦死:魔王軍は翼竜部隊千三百頭と最強の武勇を誇る王弟ガリオスを投入した。想定外の空爆により防衛線は破壊され、親衛隊を率いるギュネス将軍が戦死して戦場はパニックに陥った。
・防衛線の再構築とバーンズ副隊長の死闘:ロメリア自ら親衛隊の旗を掲げて防衛線を立て直した。ロメリアを庇ったバーンズ副隊長は左腕を失う重傷を負いながらも立ち往生を遂げ、決死の時間稼ぎを完遂した。
弱点攻略とかつての仲間の参戦による逆転劇
冷静な戦術分析と個々の武勇の結集により、戦況は劇的に逆転した。
・レイヴァンによる翼竜部隊の無力化:重装の魔族を乗せた翼竜が自力で離陸できない物理的弱点をロメリアが看破した。指示を受けたレイヴァン率いる予備兵力二百騎が後方の翼竜部隊を急襲し、風魔法で翼を切り裂いて魔王軍の機動力と退路を完全に遮断した。
・エカテリーナと呂姫の電撃参戦:退路を断たれたガリオスに対し、賢者エカテリーナと女剣豪呂姫が突如参戦した。エカテリーナの黄金郷による拘束と呂姫の斬撃により、ガリオスの両腕を切断して戦闘不能に追い込んだ。
決着と王権崩壊への導線
軍事的な完全勝利を収めた一方で、王国内部の政治的破滅を決定づける契機となった。
・魔王軍の敗退とゲルドバの自決:両腕を失ったガリオスは回収されて撤退し、退路を断たれたゲルドバ部隊は全滅してゲルドバ本人も自決した。
・4人の和解:戦いの後、ロメリア、エリザベート、エカテリーナ、呂姫の4人は3年間の恩讐を乗り越えて笑顔を交わし和解を果たした。
・王都の破滅への直結:この大勝利は王都で孤立していたアンリ王を精神的に追い詰め、後のザリア将軍の謀反と国王夫妻の死という王権崩壊劇へ直結することとなった。
まとめ
セメド荒野の戦いを巡る一連の全貌は、浸透戦術に伴う二正面作戦と二人の聖女の合流から始まり、セメド砦での電撃的な救出劇、翼竜部隊の空爆による防衛線崩壊の危機、レイヴァンによる翼竜無力化と元仲間たちの連携によるガリオス撃破、そして戦後の和解と王権崩壊への導線に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
革新的な航空戦術に対し、冷静な弱点攻略と強固な連携を結集して勝利を掴み取った、極めて戦術的価値の高い決戦の記録である。
ロメリアによる聖女推戴と国家再建戦略の全貌
国王夫妻の死とザリア将軍の謀反によってライオネル王国の中央統治が崩壊した中、ロメリア・フォン・グラハムが聖女としての権威を戴き、国家の再建へと乗り出した。この再建劇は単なる宗教的救済にとどまらず、崩壊した王権の空白を埋め、魔王軍との総力戦および魔大陸遠征に備えるための冷徹かつ合理的な政治・情報戦略である。権力空白の掌握から二元統治の実態、教会との強固な同盟、王子たちの保護と暫定統治、そして奴隷解放を見据えた防衛網の構築に至るまでの全容について解説する。
聖女推戴と権力空白の掌握
統治中枢が麻痺した王国において、民衆の熱狂的な支持と宗教的正統性を背景に指導権を確立した。
・指導層の不在と混乱:王都ラーオンは反乱派の残党、動揺する貴族、混乱する民衆で溢れ、内乱の危機に直面していた。
・唯一の求心力としての聖女推戴:カシュー地方の発展とセメド荒野での勝利により民衆から救国の聖女と支持されていたロメリアは、復権したノーテ司祭から正式に聖女として推戴された。これにより崩壊した王宮に代わる正統な最高権威を確立し、国政を合法的に差配する唯一無二の指導者となった。
聖女の演出と冷徹な二元統治の実態
自らが冷徹な策略家であると自覚しつつ、国家統合のために聖女の偶像を演じ、実父との役割分担を断行した。
・表舞台における高潔な聖女:民衆や兵士の前では慈悲深く私欲のない聖女として振る舞い、人々に希望を説くことで荒廃した国を精神的に結束させ、ロメリア騎士団を正義の軍隊として正当化した。
・実父グラハム伯爵への汚れ仕事の委任:謀反関係者の粛清、対立派閥の排除、逆賊の財産没収といった血生臭い政治的後始末を実父にすべて押し付けた。父の冷徹な現実主義と金への執着を盾として利用し、自らは純白の聖女としての立場を維持しながら権力基盤を固めた。
教会およびノーテ司祭との強固な同盟
地道に築き上げた修道院との信頼関係が、国家再建の強力な基盤として結実した。
・教会の刷新と指導権の交代:利権に執着していたファーマイン枢機卿長の退任に伴い、ノーテ司祭が教会の実質的な最高指導者へと返り咲いた。
・軍事・宗教・医療の統合:派遣されていた癒し手たちに加え、教会組織そのものが強力な後ろ盾となった。これにより、国家再建に不可欠な物資、医療支援、道徳的権威のすべてが直接供給される体制が完成した。
二人の王子の救出と将来を見据えた暫定統治
自身の王位簒奪を目的とせず、王国の正統なる未来を確保するための合理的計画を稼働させた。
・アレンとアレルの保護と英才教育:混乱の中でエカテリーナと呂姫によって救出された二人の王子を安全な場所へ隠匿した。将来の正統な国王として立てるため、魔法と武術の英才教育を受けさせている。
・期間限定の守護者としての差配:王子たちが自立できる年齢に達するまでの間、聖女の権威を盾に国政と軍事を掌握し、国を維持し続ける暫定統治体制を敷いた。
魔王軍の再侵攻と奴隷解放への防衛網構築
過酷な外部情勢に対応するため、国家全体を軍事・経済の巨大要塞へと再編した。
・魔王軍本隊の再編と接近:ギャミと王弟ガリオスが第三軍バルバルの掃討を終えてローバーン軍を再編し、隣国ハメイル王国の陥落と王国への再侵攻が迫っていた。
・誓いの履行と広域防衛網の確立:ポルヴィック、カシュー、王都を結ぶ巨大な防衛網を構築した。兵力、経済、宗教のすべてを動員して魔王軍を退け、かつて魔大陸で犠牲となったトマス親子との誓約である奴隷解放を果たすため、再び進軍する覚悟を固めた。
まとめ
ロメリアによる聖女推戴と国家再建を巡る一連の全貌は、統治中枢の崩壊に伴う聖女推戴と最高権威の確立から始まり、聖女の偶像と実父による粛清を使い分けた二元統治、ノーテ司祭率いる教会との強固な支援体制の確立、救出された王子たちの保護・育成と期間限定の暫定統治、そして魔王軍の再侵攻を見据えた国家要塞化と奴隷解放への誓約に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
聖女という権威と冷徹な知略を駆使して崩壊した国家を統合し、来たるべき総力戦と魔大陸遠征に向けて国全体を作り替えた壮大な国家統治の記録である。
ポルヴィック包囲戦の勝利とロメリア同盟躍進の全貌
本作第2巻の開幕を飾るポルヴィック包囲戦は、ロメリア・フォン・グラハム率いる勢力が一地方の軍事同盟から国家規模の経済・政治同盟へと飛躍する決定的な契機となった戦闘である。陥落寸前であった都市の状況から、兵站管理と戦術的連携を駆使した救出劇、騎士たちの覚醒した武勇、そして戦後にもたらされた経済的変容と王権との対立に至るまでの全容について解説する。
発生の背景と陥落寸前の城塞都市ポルヴィック
通商の要衝でありながら、中央政府の機能不全により見捨てられた絶望的な状況下にあった。
・地理的価値と包囲状況:ライオネル王国西部のダナム子爵領に位置する城塞都市ポルヴィックは、大陸間通商路の要衝であったが、魔王軍残党約3,000体に完全包囲されていた。
・防衛力の限界:都市の守備兵はわずか300名程度であり、その半数は老人や女性、子供を含む義勇兵であった。
・王国軍の救援拒否:守備隊長ザルツクはアンリ王率いる掃討軍へ救援を求めたが、将軍の不服従により軍は動かず救援を拒絶された。北方のロメリア同盟軍へも使者を送ったものの、通常30日を要する距離から玉砕を覚悟していた。
登場人物それぞれの戦略と電撃的な救出行動
緻密な兵站計画、偶像としての演出、そして精鋭騎士たちの武勇が絶望的な戦況を覆した。
・兵站分離による超強行軍:名軍師ヴェッリの発案により、荷馬車を切り離した輜重部隊と本隊を分割し、ピストン輸送で食料を補給する強行軍を断行した。クインズの正確な監督により日程を10日間短縮し、電撃的に戦場へ到着した。
・聖女の偶像としての演出:ロメリアは士気向上のため純白の鎧と白馬で先頭を駆けた。降り注ぐ無数の矢が逸れた現象は周囲に聖女の奇跡と映ったが、実際は背後のレイが風魔法で気流を生み出して防いだものであった。
・ロメリア二十騎士による戦線突破:赤騎士アルビオンと蒼騎士レイヴァンが重装歩兵の陣形を粉砕し、オットーの戦槌やカイルの短剣投擲、双子のグランとラグンの槍術連携により敵陣を圧倒した。
・覚醒した魔法の戦術的応用:レイヴァンは骨組み入りマントと風魔法で滑空して敵指揮官を急襲し、アルビオンは突き刺した傷口から猛火を放つ必殺魔槍「火尖槍」で敵の赤鎧騎兵を殲滅した。
・同盟軍による包囲網の完成:ロメリア騎士団1,200人が敵陣深くへ突入した際、合図の旗を受けて三方の森から同盟領主たちの軍勢4,000人が出現し、魔王軍を背後から完全に挟み撃ちにした。
・守備隊の出撃:包囲網の完成を目撃したザルツク隊長率いる守備兵300名も城門を開けて突撃し、内外からの総攻撃が成立した。
決着と王国全体にもたらされた影響
魔王軍3,000体は日暮れ前にほぼ全滅し、一都市の救出を超えた構造的変化が引き起こされた。
・経済同盟への発展:ダナム子爵はアイリーン港を通じたカシュー地方の繁栄を知り、軍事同盟解散後も経済・政治同盟へ正式加盟することを決定した。これにより同盟は巨大な流通ネットワークを持つ勢力へと変容した。
・王権との決定的な対立:自軍が救援を放棄する中でロメリアが民衆から救国の聖女と崇められ功績を独占した事態に対し、アンリ王は危機感を募らせ、同盟軍を反逆罪で処罰する画策を開始した。
まとめ
ポルヴィック包囲戦の勝利を巡る一連の全貌は、中央に見捨てられた都市の絶望的な包囲から始まり、兵站分離による超強行軍での電撃到着、聖女の演出とロメリア二十騎士による突破、森からの伏兵を用いた完璧な挟撃作戦、そしてダナム子爵の加盟に伴う経済同盟への進化と王権との政治的対立に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
高度な兵站移動、魔法の戦術的運用、そして緻密な包囲計略が結実し、ロメリア同盟の圧倒的な実力と影響力を大陸全土へ知らしめた輝かしい勝利の記録である。
ロメリア同盟における経済発展のメカニズムと構造改革の全貌
本作第2巻において、カシュー地方の小規模な防衛組織から始まったロメリアの勢力が、わずか3年で王都を凌駕する繁栄を遂げた背景には、緻密に設計された経済発展のメカニズムが存在する。アイリーン港を通じた独自交易路の確立から、軍事同盟を維持するための経済支援、実父グラハム伯爵を巻き込んだ産業投資システム、そして政治・軍事面にもたらされた波及効果に至るまでの全容について解説する。
アイリーン港の稼働と独自交易路の確立
経済発展の基盤となったのは、ギリエ渓谷の奥に建設されたアイリーン港の完成と稼働である。
・関税および仲介手数料の完全回避:ガエラ連山を越える新たな交易ルートの起点となり、既存の王国関税や救世教会による理不尽な手数料を経由しない独立した流通網を確立した。
・国際交易の中継地化:ベリア産の絹やパリッスア国の最先端衣装など、世界各地の特産品や高級品が直接カシューへ集約され、王都ラーオンに匹敵する商業都市へと変貌させた。
軍事同盟を維持するための経済支援戦略
貧しい加盟領主を経済的に自立させ、その余力で軍事を支えさせる逆転の戦略が採られた。
・加盟領主の経済的限界の克服:加盟した辺境の小貴族は防衛や軍備拠出の余力を持たなかったため、まず領地を豊かにする方針へ舵を切った。
・インフラ需要の優先配分:カシューやアイリーン港、宿場町の整備に伴う木材、石材、馬、飼い葉などの大量需要を同盟領地へ優先的に発注し、加盟領主に確実な現金収入を提供した。
実父グラハム伯爵を巻き込んだ産業投資システム
実家の豊富な資金力を地方の近代化へ導入する投資スキームが構築された。
・巨額投資資金の獲得:クインズとヴェッリがグラハム伯爵へ将来性を説き、金への執着心を利用して巨額の融資を引き出した。
・地場産業の育成と加工貿易化:調達資金を工房建設や輸出用特産品開発へ充当し、単なる原材料供給地から加工品を輸出する生産拠点へと転換させ、同盟全体の国力を底上げした。
経済発展がもたらした政治・軍事的な波及効果
経済圏の拡大は、国家統治や軍事防衛の勢力図を塗り替える強力な武器となった。
・有力領主ダナム子爵の取り込み:アイリーン港を介した国際流通の優位性を目の当たりにした城塞都市ポルヴィックの領主ダナム子爵が、販路開拓と同盟加盟を強く希望し、経済連合の規模が拡大した。
・国家崩壊後の自活基盤としての機能:国王夫妻の急死と将軍の謀反で中央政府が崩壊した際、カシュー、ポルヴィック、王都を結ぶ自立経済網が完成していたことで国家の瓦解を防いだ。
・防衛・再建資金へのスライド:強固な財政基盤と港の関税収入を国家再建費用および魔王軍本隊との決戦に向けた軍備拡張資金へ充当し、国家規模の防衛インフラを確立した。
まとめ
ロメリア同盟の経済発展を巡る一連の全貌は、関税フリーのアイリーン港を起点とした独自交易路の確立から始まり、インフラ需要の同盟内循環による加盟領主の育成、実父の資本を誘致した工房建設と商品開発による産業高度化、そして有力都市の自発的加盟と国家崩壊時における生存基盤の提供に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
単なる地方の富裕化にとどまらず、自立した経済圏を武器に王権や教会の干渉を退け、国家再建の主導権を握るに至った近代的な地域経済開発モデルの記録である。
ロメリア戦記1巻レビュー
まとめページ
ロメリア戦記3巻レビュー
登場キャラクター
ロメリア同盟・ロメリア騎士団
ロメリア・フォン・グラハム
カシュー守備隊およびロメリア同盟の実質的な指揮官である。自身に直接の戦闘力は備わっていない。しかし、極めて冷静かつ合理的な戦術眼を誇っている。
・所属組織、地位や役職
カシュー守備隊(ロメリア騎士団)およびロメリア同盟の指揮官を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
城塞都市ポルヴィックの救出を主導した。グラハム領に出現した魔王軍を引きつける囮となり、セメド砦への籠城を敢行している。ギュネス将軍の戦死後には、親衛隊の旗を立てて防衛線の再構築に成功した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王都でのザリア将軍の謀反劇を鎮圧することとなった。王国の最高権力層が崩壊した後に、教会公認の「聖女」として推戴される。空白となった王国の実質的な指導者として、その再建事業を担う立場へ至った。
アルビオン(アル)
ロメリア騎士団の隊長であり、前衛の要である。炎の槍「火尖槍」を自在に操る武勇を持つ。ロメリアに対して揺るぎない忠誠心を抱いている。
・所属組織、地位や役職
カシュー守備隊(ロメリア騎士団)の隊長である。
・物語内での具体的な行動や成果
ポルヴィックの戦いでは赤騎士として先頭に立ち、敵の重装歩兵を粉砕した。セメド荒野の戦いにおいては仲間と連携して王弟ガリオスの両腕切断をアシストしている。王都の謀反劇の際には逆賊ザリア将軍を一刀両断にして討ち取った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
3年間で「獅子の如き風格」を持つ騎士に成長を遂げた。戦後は、新たに再編された独立騎士団を率いる団長に任命される。
レイヴァン(レイ)
ロメリア騎士団の副隊長であり、ロメリアの護衛を担う。風の魔法を駆使して空を舞う能力を有している。ロメリアを精神的に支える最側近の一人だ。
・所属組織、地位や役職
カシュー守備隊(ロメリア騎士団)の副隊長を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
ポルヴィックの戦いでは蒼騎士として空中から急降下し、敵の十字槍持ちを撃破した。落馬したロメリアを救うため、アルと張り合う姿を見せている。セメド荒野の戦いにおいては予備兵力を率いて、地上で待機中の翼竜部隊を奇襲した。風の魔法で翼を切り裂き、魔王軍の退路を完全に断ち切る大功を挙げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
3年間で凛々しい美丈夫へと成長を遂げている。戦後は、アルと共に再編された新たな騎士団を率いる立場へと引き上げられた。
ヴェッリ
ロメリアの恩師であり、政治学と戦史研究の専門家である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア同盟の治安および統治アドバイザーを務める。
・物語内での具体的な行動や成果
ポルヴィック救援戦において、荷馬車を切り離した超強行軍の作戦を考案した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
クインズと共に実父のグラハム伯爵を説得することに成功している。その結果、同盟領地への巨額の投資資金を引き出すに至った。
クインズ
ロメリアの恩師であり、数学と経済学の専門家である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア同盟の財務および経理担当を担う。
・物語内での具体的な行動や成果
ポルヴィック救援戦における強行軍の補給計画を正確に管理した。それにより日程の十日短縮を実現させている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
グラハム伯爵との交渉をまとめ、同盟領の地場産業を育成するための投資スキームを調達した。
オットー
ロメリア騎士団の兵士であり、手先が器用である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団の戦闘員である。工兵としての適性を持つ。
・物語内での具体的な行動や成果
セメド荒野の戦いにおいて、渾身の戦槌を振るってガリオスの大棍棒を弾き飛ばした。新たに到着したエリーヌたちの馬車を護衛して砦に同道している。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
実戦を通じて「ロメリア二十騎士」の一人に数えられる実力者へと成長した。
カイル
ロメリア騎士団の兵士であり、俊敏な身のこなしが特徴である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団の偵察兵を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
ガリオスとの戦闘において、股下をくぐり抜けながらその太腿を深く切り裂いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
「ロメリア二十騎士」の一人として、偵察任務や夜間の護衛を確実に遂行している。
グラン
ロメリア騎士団の兵士であり、ラグンとは双子の兄弟である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団の戦闘員である。
・物語内での具体的な行動や成果
ポルヴィックの救援戦において、ラグンとの見事な槍の連携で敵の精鋭を粉砕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
「ロメリア二十騎士」に名を連ね、連携攻撃の要としてロメリアから認められている。
ラグン
ロメリア騎士団の兵士であり、グランとは双子の兄弟である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団の戦闘員である。
・物語内での具体的な行動や成果
ポルヴィックの戦いにおいて、グランと共に敵陣を崩す活躍を見せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
「ロメリア二十騎士」の一人であり、カシューの魔物駆逐に貢献している。
カナウス
ロメリア騎士団の兵士であり、旗持ちを務めていた。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団の旗持ちである。
・物語内での具体的な行動や成果
ポルヴィックの戦いにおいて、致命傷を負いながらも最期まで旗を掲げ続けた。ロメリアに看取られながら息を引き取っている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
その死はロメリアの心に深い葛藤を残し、聖女としての自己嫌悪を強める要因となった。
セルゲイ
王妃親衛隊レドレ千人隊に所属する兵士である。
・所属組織、地位や役職
王妃親衛隊の兵士である。
・物語内での具体的な行動や成果
セメド荒野の戦いにおいて、ロメリアの指示を受けて防衛線の維持に努めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ギュネス将軍の戦死後、ロメリアの指揮下に入って過酷な戦闘を最後まで戦い抜いた。
シュロー
ロメリアを「ロメリア隊長」と呼んで強く慕う兵士である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団の戦闘員である。
・物語内での具体的な行動や成果
セメド荒野の戦いにおいて、ロメリアの指示に従い防衛線を死守した。戦闘中に手足を失う重傷を負っている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
戦闘後にエリザベートの『癒し』の奇跡によって、失った手足を元通りに再生された。
メリル
ロメリア騎士団の兵士である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団の戦闘員である。
・物語内での具体的な行動や成果
セメド荒野の激戦において、ロメリアの指揮下で粘り強く戦い抜いた。手足を失う重傷を負う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
戦いを通じた負傷は、のちにエリザベートの治癒能力によって完全に再生された。
レット
ロメリア騎士団の兵士である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団の戦闘員である。
・物語内での具体的な行動や成果
セメド荒野の戦いにおいて、仲間の兵士たちと連携して防衛線を死守した。戦闘中に手足を失う重傷を負っている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
エリザベートの卓越した治癒能力によって、失った手足を元通りに再生された。
ライオネル王国(王家・宮廷軍・領主)
アンリ王
ライオネル王国の国王であり、魔王ゼルギスを倒したかつての英雄である。ロメリアの人気に対して激しい嫉妬と焦燥を抱いている。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国の国王である。
・物語内での具体的な行動や成果
国内の魔王軍残党を討伐するため南方へ親征した。ガリオスとの一騎打ちに敗れて以降、自らの無力さに絶望する。建国式典において、ザリア将軍たちの謀反をわざと誘発させる言動をとった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ザリア将軍にわざと自分を斬らせようとしたが、エリザベートに庇われる。最終的に背中に矢を受けて死亡した。
聖女エリザベート
ライオネル王国の王妃であり、優れた治癒能力を持つ救世教会の聖女である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国の王妃である。救世教会の聖女を兼ねる。
・物語内での具体的な行動や成果
お茶会を通じて王国の裏事情を差配した。東方に現れた魔王軍の討伐へ向かい、落馬したロメリアを救出している。セメド荒野の戦いでは「守護」の壁を張って仲間を支えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
建国式典において、ザリア将軍の刃からアンリ王を庇って致命傷を負い、死亡した。
ザルツク
城塞都市ポルヴィックの守備隊長である。
・所属組織、地位や役職
ポルヴィック守備隊の隊長である。
・物語内での具体的な行動や成果
魔王軍残党に包囲される中、わずか三百の兵で玉砕を覚悟して戦い抜いた。ロメリア同盟軍が救援に現れたのを見て、城門を開けて突撃した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
絶望的な防衛戦をロメリア同盟の協力によって生き延びることに成功した。
ダナム子爵
城塞都市ポルヴィックを治める領主である。
・所属組織、地位や役職
ポルヴィックの領主である。ダナム子爵。
・物語内での具体的な行動や成果
救援に駆けつけたロメリアの圧倒的な実力と、同盟が持つ経済力を目の当たりにした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
カシューの驚異的な繁栄を知り、自らロメリア同盟への加盟を強く懇願した。
ザリア将軍
ライオネル王国軍の将軍であり、黒鷹騎士団を率いている。アンリ王とは激しく対立している。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国軍の将軍であり、黒鷹騎士団長を務めている。
・物語内での具体的な行動や成果
ガザルの門へ追いやられた後、王への不服従や妨害を繰り返した。建国式典において、アンリ王の挑発を受けて白刃を抜き、王妃エリザベートを切り裂いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
クーデターを起こして王権の奪取を図ったが、突入したアルビオンによって両断され絶命した。
ギュネス将軍
王妃親衛隊を率いる優秀な将軍である。
・所属組織、地位や役職
王妃親衛隊の将軍である。最高指揮官を務めていた。
・物語内での具体的な行動や成果
セメド荒野の戦いにおいて、ガリオスを先頭とする魔王軍の強襲に立ち向かった。敵の圧倒的な暴力によって瀕死の重傷を負う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアに「親衛隊の旗を立てろ」と言い残し、戦死を遂げた。
バーンズ副隊長
親衛隊レドレ千人隊の副隊長である。
・所属組織、地位や役職
王妃親衛隊の副隊長である。
・物語内での具体的な行動や成果
ギュネス将軍の戦死後、ロメリアの下で防衛線の実質的な現場指揮を執った。上空からの爆撃の際、ロメリアを庇って爆裂魔石を手で掴み、左腕を失う重傷を負っている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
左腕を失いながらも兵士たちを鼓舞し続け、最後は立ったまま絶命した。
アレン王子
アンリ王とエリザベート王妃の長男である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国の第一王子である。
・物語内での具体的な行動や成果
建国式典の謀反による混乱の最中、エカテリーナによって救出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
現在は公式に行方不明とされている。賢者エカテリーナの森で魔法の英才教育を受けている。
アレル王子
アンリ王とエリザベート王妃の次男である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国の第二王子である。
・物語内での具体的な行動や成果
王城の謀反劇の際、呂姫によって秘密裏に救出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
公式には消息不明として扱われている。呂姫のもとで武術の英才教育を受けて成長している。
グラハム伯爵
グラハム伯爵家の当主であり、ロメリアの実父である。
・所属組織、地位や役職
グラハム伯爵家当主である。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアの恩師たちの交渉に応じ、同盟領への巨額の産業投資を実行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王権崩壊後は、ロメリアから打算的に実質的な政治処理や「汚れ仕事」を押し付けられ、これらを冷徹に処理している。
救世教会
ファーマイン枢機卿長
救世教会の指導者であり、エリザベートの親代わりを務めた人物である。
・所属組織、地位や役職
救世教会の枢機卿長である。
・物語内での具体的な行動や成果
ザリア将軍と共謀して王権を揺るがす謀反を計画していた。エリザベートの急死を受けて急激に老け込む。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
政戦に敗れて枢機卿長を引退した。ロメリアに対して融和的な態度を取るようになっている。
ノーテ司祭
教会の拝金主義を是正しようとする、カシュー地方の司祭である。
・所属組織、地位や役職
救世教会の司祭である。のちに教会の実質的トップへと返り咲いた。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアを公式に教会公認の「聖女」として推戴した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ファーマインの引退に伴い、王都の教会指導者として復権を果たした。
魔王軍
特務参謀ギャミ
魔王軍の優れた知略家であり、異様で不吉な姿をしている。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の特務参謀であり、千竜将を務めている。
・物語内での具体的な行動や成果
ダリアン監獄からゲルドバ将軍を解放した。国力を内側から削る「浸透戦術」を立案して実行に移している。セメド荒野の戦いでは上空から部隊を指揮した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
敗北したガリオスを回収して撤退した。現在は第三軍バルバルの掃討を終え、さらなる再編を進めている。
ガニス長官
魔王軍の拠点ローバーンを預かる官僚である。
・所属組織、地位や役職
ローバーンの長官である。
・物語内での具体的な行動や成果
ギャミから「浸透戦術」の必要性を説かれ、ゲルドバ将軍の解放を許可した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
魔王軍の再整備と防衛線の構築を進めるために苦慮している。
ゲルドバ将軍
魔王軍の将軍であり、特務遊撃隊の指揮官である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の将軍である。
・物語内での具体的な行動や成果
ダリアン監獄から解放された後、少数の精鋭を率いて「浸透戦術」を実践した。ロメリアの囮部隊を追い詰めたが、セメド砦の攻防戦で裏をかかれる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
エリザベートの親衛隊重装騎兵の突撃を受けて自軍が全滅した。エノルク語の言葉を残し、自らの首を斬って自決した。
王弟ガリオス
魔王ゼルギスの実弟であり、魔王軍最強の剛力を誇る戦士である。
・所属組織、地位や役職
魔王の弟であり、三百竜長、ガリオス兵団の長である。
・物語内での具体的な行動や成果
翼竜部隊を率いてセメド荒野に降下し、圧倒的な膂力で親衛隊本陣を一撃で粉砕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリア騎士団や旅の仲間たちの完璧な連携により、両腕を切断される敗北を喫した。ギャミに回収されて撤退している。
旅の仲間(賢者・剣豪)
エカテリーナ
「帰らずの森の賢者」と呼ばれる優れた魔法使いである。
・所属組織、地位や役職
「帰らずの森」の賢者、魔法使いである。
・物語内での具体的な行動や成果
エリザベートの要請に応じてセメド荒野に駆けつけた。「黄金郷」の魔法を用いてガリオスの巨体を一時的に拘束する功績を挙げている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王都の謀反の際、長男のアレン王子を救出して自らの森へと連れ帰り、魔法を教えている。
呂姫
東方からやってきた女剣豪である。
・所属組織、地位や役職
東方の剣豪である。
・物語内での具体的な行動や成果
エリザベートの手紙を受け、セメド荒野の戦いに参戦した。ガリオスの激しい猛攻を掻い潜り、その両腕を完全に斬り落とすという最大の戦術的成果を収めている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王都の混乱の最中、次男のアレル王子を秘密裏に救出して武術を教えて育てる決断を下した。
集団
ロメリア騎士団
カシュー地方の守備兵たちによって構成される、ロメリア直属の軍隊である。
・所属組織、地位や役職
カシュー守備隊を前身とするロメリア直属の騎士団である。
・物語内での具体的な行動や成果
強行軍によって城塞都市ポルヴィックの窮地を電撃的に救った。セメド荒野の戦いにおいても、崩落しかけた防衛線をロメリアの指揮下で死守している。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
3年間で一騎当千の実力を誇る「ロメリア二十騎士」を擁する精鋭集団へと脱皮した。
ロメリア同盟
魔王軍の残党や魔物に対抗するため、辺境の小貴族たちの間で結ばれた相互互助の組織である。
・所属組織、地位や役職
辺境貴族たちによる軍事および経済同盟である。
・物語内での具体的な行動や成果
ポルヴィック包囲戦において、森の中から四千の軍勢で出現し、魔王軍を包囲・殲滅した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アイリーン港の貿易利権と同盟内でのインフラ需要の循環により、強力な経済同盟へと発展を遂げた。
ポルヴィック守備兵
城塞都市ポルヴィックを守備する兵士たちである。
・所属組織、地位や役職
ダナム子爵領の守備兵である。
・物語内での具体的な行動や成果
魔王軍三千体に包囲されながらも、わずか三百の兵力で陥落寸前の死闘を戦い抜いた。ロメリア同盟の救援を機に城門を開けて突撃した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
圧倒的な劣勢を覆して生存を果たし、都市の陥落を防ぐことに成功した。
義勇兵
ポルヴィックを救うために自発的に立ち上がった住民たちである。
・所属組織、地位や役職
ポルヴィックの住民からなる義勇軍である。
・物語内での具体的な行動や成果
老人や子供、女性を含みながらも、守備兵と共に城壁の上から魔王軍の猛攻に抵抗し続けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリア騎士団の到着まで命がけで街を支え抜く役割を果たした。
魔王軍残党
魔王ゼルギス敗死後も、ライオネル王国内で略奪や破壊活動を続けていた軍勢である。
・所属組織、地位や役職
旧魔王軍の残存勢力である。
・物語内での具体的な行動や成果
三千の兵力で城塞都市ポルヴィックを包囲し、陥落寸前まで追い詰めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
救援に現れたロメリア騎士団とロメリア同盟軍によって完全に包囲され、ほぼ全滅を遂げた。
王国軍
ライオネル王国の正規軍である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国の国軍である。
・物語内での具体的な行動や成果
ザリア将軍の不服従やボイコット行為により、ポルヴィック救援要請を拒否してペシャル地方から動かなかった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王国の腐敗や騎士団の不統制により、魔物退治において十分な機能を発揮できていなかった。
王妃親衛隊
エリザベート王妃が直属として率いる、優秀な近衛兵集団である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王宮の親衛隊である。五千の兵力を擁する。
・物語内での具体的な行動や成果
東方のグラハム領に出陣し、セメド砦付近でゲルドバの襲撃部隊からロメリアを救い出した。セメド荒野の戦いではガリオス兵団の急襲を受けて大打撃を被っている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ギュネス将軍の戦死やバーンズの死を経て指揮系統を失ったが、ロメリアが掲げた獅子の旗のもとで再結集して勝利を掴んだ。
巨人兵団
王弟ガリオスが直属として率いる、魔王軍最強と謳われる兵力である。
・所属組織、地位や役職
ガリオス直属の兵団である。巨体の魔族三百名で構成されている。
・物語内での具体的な行動や成果
翼竜部隊と共にセメド荒野に降下し、圧倒的な膂力で親衛隊本陣を一撃で粉砕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ガリオスの敗北と退路の喪失に伴い、親衛隊やロメリア騎士団によってセメド荒野で全滅させられた。
翼竜部隊
ギャミが密かに調達し、空からの奇襲を可能にした空中戦力である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の空中襲撃部隊である。千三百頭の翼竜で構成される。
・物語内での具体的な行動や成果
北のガザルの門を越えて王国の背後に侵入し、上空からの爆裂魔石による爆撃で親衛隊を壊滅に追い込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
レイヴァン率いる二百騎の奇襲を受け、地上で翼を切り裂かれて飛行能力を奪われた。これにより退路を断たれ、部隊は壊滅した。
黒鷹騎士団
ザリア将軍が率いる、ライオネル王国最強と謳われる騎士団である。
・所属組織、地位や役職
王国軍の最精鋭騎士団である。
・物語内での具体的な行動や成果
ザリア将軍の謀反に加担し、建国式典において王城を占拠した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ザリア将軍の敗死後、城内に突入したロメリア騎士団(カシュー守備隊)によって徹底的に掃討され、完全に壊滅した。
刺客たち
ザリア将軍とファーマイン枢機卿長が王城に配置していた自爆用の実行部隊である。
・所属組織、地位や役職
謀反の実行部隊である。
・物語内での具体的な行動や成果
建国式典の混乱に乗じて自爆攻撃を仕掛け、王の親衛隊や式典の会場を壊滅的な状況に陥れた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
自爆テロによって王都を大混乱に陥れたが、最終的にロメリアたちによって鎮圧された。
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
ロメリア戦記1巻レビュー
まとめページ
ロメリア戦記3巻レビュー
展開まとめ(タイムライン)
第一章:~魔王軍を掃討したから・軍隊解散した~
魔王軍の包囲を受ける城塞都市ポルヴィックへ駆けつけたロメリア騎士団は、同盟軍と連携して敵軍を撃破する。戦後、領主ダナム子爵と新たな協定を結ぶ中、国内の残党掃討完了に伴い軍の解散と次なる戦いへの備えを決意する。
- 【魔王軍に包囲された城塞都市ポルヴィックの窮状】 / 【鈴蘭の旗を掲げたロメリア騎士団の救援突入】
- 【アルビオンとレイヴァンの連携による敵陣突破】 / 【ロメリア同盟軍四千の参戦と魔王軍の殲滅】
- 【ダナム子爵との商談および同盟参加の合意】 / 【負傷兵の慰問と戦死者への祈り】
- 【国内掃討完了に伴う同盟軍解散の方針決定】
第二章:~魔王軍を倒したと思ったら、新たにやって来た~
国内での魔王軍再出現を受け、王妃エリザベートの進言により国王と王妃の親征部隊が編成される。一方、魔王軍の本拠ローバーンでは特務参謀ギャミが浸透戦術を提案し、凶悪な将軍ゲルドバを解き放って後方攪乱へ送り出す。
- 【王宮での財政難議論と魔王軍再出現の急報】 / 【王妃エリザベートによる東方親征の出陣決定】
- 【ローバーン鎮守府における魔王軍の情勢分析】 / 【特務参謀ギャミが提案する浸透戦術の採用】
- 【ダリアン監獄の開放と魔王の実弟ガリオスの関与】 / 【ゲルドバ将軍へのロメリア暗殺指令】
第三章:~魔王軍と戦ってたら、聖女と聖女が再会した~
グラハム伯爵領でゲルドバの追撃を受けたロメリアは、セメド砦の遺跡へ籠城して時間を稼ごうと試みる。水不足から打って出た包囲突破の最中に落馬するも、親衛隊を率いて救援に現れた王妃エリザベートに救出される。
- 【親衛隊五千を率いたエリザベートの東方進軍】 / 【ゲルドバの特務遊撃隊によるロメリア追撃】
- 【セメド砦遺跡への立て籠もりと防衛戦の展開】 / 【水不足による出撃決断と敵包囲網の突破】
- 【落馬したロメリアの救出とエリザベートとの再会】 / 【ゲルドバの自決と北の空を覆う翼竜部隊の襲来】
第四章:~魔王軍が空からやって来た~
空から襲来した千三頭を超える翼竜部隊と巨人兵を率いるガリオスを迎え撃つべく、連合防衛線が敷かれる。圧倒的な破壊力を誇るガリオスの突撃により親衛隊本陣が崩壊する中、かつての仲間エカテリーナと呂姫が救援に駆けつける。
- 【千三百頭の翼竜部隊と巨人兵の降下強襲】 / 【エリザベートによる兵士たちの手足再生治療】
- 【真紅の獅子旗の下での連合防衛陣形の構築】 / 【ガリオスの大棍棒による親衛隊突撃の粉砕】
- 【自爆攻撃をも耐え抜くガリオスの驚異的耐久力】 / 【本陣壊滅の危機とエカテリーナ・呂姫の参戦】
第五章:~魔王の実弟ガリオスと死闘を繰り広げた~
戦死したギュネス将軍に代わり親衛隊の指揮を引き受けたロメリアは、身を挺して防衛線を再構築する。空からの爆撃を耐え抜いた後、レイヴァンが敵の移動手段である翼竜部隊の殲滅に成功し、戦況を逆転へと導く。
- 【肉体再生能力を見せるガリオスとの精鋭戦】 / 【ギュネス将軍の戦死と親衛隊の指揮権委譲】
- 【真紅の旗を守る不退転の防衛線再構築】 / 【翼竜からの爆裂魔石投下とバーンズの負傷】
- 【巨人兵の迎撃とレイヴァンによる翼竜部隊の急襲】 / 【飛行能力を奪う翼の破壊と魔王軍の機動力遮断】
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