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2027年 冬ゲーム世界転生〈ダン活〉ニシキギ・カエデ

小説「ゲーム世界転生〈ダン活〉03」感想・ネタバレ

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ゲーム世界転生〈ダン活〉03の表紙画像(レビュー記事導入用) 2027年 冬

ダン活02レビュー
まとめ
ダン活04レビュー

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
        1. ゼフィルス
        2. セレスタン
        3. ハンナ
        4. シエラ
        5. ラナ
        6. エステル
        7. ケイシェリア
        8. ルル
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
        1. 待望の男性メンバー加入! 有能執事と馬車の轢き逃げアタックで〈エデン〉が急成長
          1. ようやく男性メンバーが加入! セレスタンの登場が嬉しい
          2. 有能すぎる執事。ギルドの資金管理が一気にまともになる
        2. カルアの五百万ミール問題。下手をしたら大変なことになっていた
          1. 〈孤島の花畑ダンジョン〉攻略。仲間たちの連携が頼もしくなってきた
          2. 〈付喪の竹林ダンジョン〉も攻略。ゲーム知識が便利すぎる
          3. からくり馬車を製作。そして始まる轢き逃げアタック
        3. 初級ダンジョンを全制覇。順調すぎて逆に心配になる
          1. ハンナだけが取り残される? 戦闘職と生産職の違いが見えてきた
          2. Eランク昇格試験。ギルドバトルも快勝で順調そのもの
        4. まとめ|有能執事の加入で〈エデン〉は本当のギルドになってきた
  5. 考察・解説
      1. ストーリー・プロット
        1. 第1幕:新メンバー候補の面接と採用内定
        2. 第2幕:セレスタンの正式加入と資金運用改革、カルアの契約金の決着
        3. 第3幕:オークション見学とハンナの新装備完成、初級上位進出
        4. 第4幕:研究所の高位職発現実験と〈孤島の花畑ダンジョン〉の攻略
        5. 第5幕:〈付喪の竹林ダンジョン〉攻略と〈からくり馬車のレシピ〉獲得
        6. 第6幕:〈毒茸の岩洞ダンジョン〉攻略と全初級制覇、職業LV40到達
        7. 第7幕:Eランク昇格試験(ギルドバトル)の勝利とEランク昇格
      2. 主要な転換点
        1. 1:セレスタンの加入と資金運用規約の導入
        2. 2:研究所による高位職発現実験の開始
        3. 3:〈からくり馬車のレシピ〉獲得と製作依頼
        4. 4:主要メンバー全員の職業LV40到達と三段階目ツリー開放
        5. 5:Eランク昇格試験(ギルドバトル)での勝利とEランク昇格
      3. ゼフィルスを中心とした人物関係の変化
        1. セレスタン
        2. ケイシェリア
        3. ルル
        4. ハンナ
      4. 主人公の認識と周囲の評価
        1. 主人公自身の認識 
        2. 周囲からの評価 
        3. 認識の差が現れた場面 
      5. 新メンバー加入
        1. 新メンバー募集と面接の背景
        2. 主要な新メンバーと選考の経緯
        3. 戦力補強がもたらした組織の変化
        4. まとめ
      6. ダンジョン攻略
        1. 初級上位迷宮の全制覇と特徴
        2. 職業水準40到達と三段階目技能系統の開放
        3. 攻略効率化と専属生産役の運用強化
        4. 学園情勢への影響と昇格試験の突破
        5. まとめ
      7. スキルツリー開放
        1. スキルツリー開放の構造と到達の歩み
        2. 主要メンバーにおける三段階目ツリーの解禁能力
        3. 戦術的変化と運用における重要事項
        4. まとめ
      8. ギルドバトル
        1. 昇格試験および対戦の概要
        2. 戦術の構築と試合展開
        3. 試合結果と昇格後の変化
        4. まとめ
      9. Eランク昇格
        1. Eランク昇格の条件
        2. 昇格試験ギルドバトルの展開
        3. 昇格後の成果と環境の変化
        4. まとめ
  6. 登場キャラクター
    1. ギルド〈エデン〉
      1. ゼフィルス
      2. ハンナ
      3. シエラ(シエラ・マルグリット)
      4. ラナ(シーヤトナ王国第三王女)
      5. エステル
      6. カルア
      7. リカ
      8. セレスタン
      9. ケイシェリア(シェリア)
      10. ルル
      11. シズ
      12. パメラ
    2. 国立ダンジョン探索支援学園本校(迷宮学園)教職員・関係者
      1. フィリス・リアクトネー(フィリス・リアクトネー侯女)
      2. ラダベナ(〈轟炎のラダベナ〉)
      3. ムカイ
      4. ミストン(研究所所長)
      5. 研究員たち(研究所職員)
      6. ヴァンダムド・ファグナー(ヴァンダムド・ファグナー公爵)
      7. 秩序風紀委員会
      8. 救護委員会
    3. ギルド〈ワッペンシールステッカー〉
      1. マリー
    4. ギルド〈千剣フラカル〉
      1. キリエ(キリちゃん先輩)
      2. カノン(千剣姫カノン)
    5. ギルド〈マッチョーズ〉
      1. マッチョーズ(一年生【筋肉戦士】集団)
      2. ダビデフ(王国軍少佐・臨時教官)
    6. ギルド〈獣王ガルタイガ〉
      1. ミミナ
      2. 獣王の息子
    7. ギルド〈私と一緒に爆師しよう〉
      1. ギルド〈私と一緒に爆師しよう〉のメンバー
    8. その他の学園生徒・関係者・集団
      1. ガント(ガント先輩)
      2. 眠たげな先輩
      3. 王女親衛隊
  7. 展開まとめ
    1. 第1話 新たなメンバー候補採用面接。
    2. 第2話 〈エデン〉の8人目の仲間にして頼れる執事。
    3. 第3話 オークションを見に行こう。買う? あれを買うなんてとんでもない!
    4. 第4話 ステータスと装備を整える。 エンブレムも完成だ!
    5. 第5話 初級上位ダンジョン攻略と動き出す学園の研究所。
    6. 第6話 学園・情報発信端末 誰でもチャット掲示板5
    7. 第7話 初の初級上位ボス! あのニヤけ顔、今すぐ叩斬ってくれる!
    8. 第8話 狂乱の宴。 ビフォーアフターで何があった!!!
    9. 第9話 狂乱の宴から一夜明け、二つ目の初級上位、付衷の竹林ダンジョンへ突入。
    10. 第10話 待ちに待った乗り物系。騎乗攻撃解禁か!
    11. 第11話 学園・情報発信端末・誰でもチャット掲示板6
    12. 第12話 ステータスの全貌、三段階目ツリー開放!
    13. 第13話 最後の初級ダンジョンは、毒キノコだらけダンジョンだ!
    14. 第14話 〈姫職〉組LV40到達! 三段階目ツリー開放とステータス振り。
    15. 第15話 スラリポ中毒の結果。 とても無視出来ない問題が発生しました!
    16. 第16話でよレアボス! 初の中級ボスは、楽勝でした。
    17. 第17話 みんなが強くなりすぎて、 ハンナがとってもピンチです。
    18. 第18話 Eランク試験、初めてのギルドバトル!
    19. 第19話 勝利と昇格したのなら、やることは決まってる。 打ち上げだ!!!
    20. 電子版特典SS

物語の概要

■ 作品概要

前巻で初級中位ダンジョン攻略を進めたゼフィルスは、Fランクギルド〈エデン〉のマスターとしてメンバーの育成とダンジョン攻略を推し進める状況から物語が始まる。

新メンバー候補であるケイシェリア、ルル、セレスタンの採用面接を行い、一足先に正式加入した執事セレスタンによってギルドの資金運用改革が行われることをきっかけに状況が変化する。同時に、ゼフィルスから高位職の発現条件のヒントを得た学園の研究所が、一年生を対象とした発現実験を開始し、学園全体で高位職覚職者が急増する。

ゼフィルスたちは初級上位ダンジョン(孤島の花畑、付喪の竹林、毒茸の岩洞)の攻略とボス周回を重ね、激レアレシピや装備を獲得しながら職業LV40に到達し、三段階目のスキルツリーを開放する。最終的に、〈エデン〉は教員チームとのギルドバトルによるEランク昇格試験に合格し、Eランクギルドへの昇格と定員拡大(15人枠)を果たし、内定メンバーを迎え入れる体制を整える段階まで進む。

■ 主要キャラクター

ゼフィルス
  • 立場・所属:平民 / ギルド〈エデン〉のマスター
  • 主人公との関係:主人公本人
  • この巻での主な役割:ゲーム知識を生かしてギルドの資金運用見直し、初級上位ダンジョン攻略、新スキルのビルド指導、Eランク昇格試験の指揮を執る。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:職業LV40に到達して三段階目ツリー(ユニークスキル『勇気』や上級魔法)を開放した。セレスタンを正式加入させてギルドの資金管理を任せ、初級上位ダンジョン全制覇とEランク昇格試験合格を果たした。
セレスタン
  • 立場・所属:分家・1年生 / ギルド〈エデン〉メンバー
  • 主人公との関係:国王の命令によりゼフィルスの従者となったギルドメンバー
  • この巻での主な役割:【バトラー】としてゼフィルスの身の回りの世話を行い、ギルドの資金運用体制(経理・寄付・貸与ルール)を構築・管理する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:ラナの紹介と王命によりゼフィルスの従者・ギルド8人目のメンバーとして正式加入し、オークション手続きや資金運用の改善を実行した。
ハンナ
  • 立場・所属:村人・ゼフィルスの幼馴染 / ギルド〈エデン〉メンバー
  • 主人公との関係:幼馴染・ギルドメンバー
  • この巻での主な役割:【錬金術師】としてポーション作成や料理、素材採取を担当する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:マリーの店で完成した新装備と〈マホリタンR〉により戦闘にも参加し、職業LV40到達後にユニークスキル『奉納錬金』を開放した。戦闘職との能力差に悩みつつも、爆弾系アイテムや錬金術を活用する育成方針を受け入れた。
シエラ
  • 立場・所属:伯爵家令嬢(「王家の盾」) / ギルド〈エデン〉メンバー
  • 主人公との関係:ギルドメンバー
  • この巻での主な役割:【盾姫】としてヘイト管理と防御を担当し、セレスタンの資金運用補佐も行う。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:職業LV40到達によりユニークスキル『完全魅了盾』や防御スキル『鉄壁』を取得した。レアボス戦やEランク試験でタンクとしての役割を果たした。
ラナ
  • 立場・所属:王女 / ギルド〈エデン〉メンバー
  • 主人公との関係:ギルドメンバー
  • この巻での主な役割:【聖女】として回復・バフ・遠距離聖属性魔法を担当する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:職業LV40到達により『聖光の剣』や『聖光の宝樹』などの高威力魔法を取得し、ボス戦やギルドバトルで火力を発揮した。
エステル
  • 立場・所属:騎士爵令嬢・王女の護衛騎士 / ギルド〈エデン〉メンバー
  • 主人公との関係:ギルドメンバー
  • この巻での主な役割:【姫騎士】として近接アタッカーを務める。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:職業LV40到達によりユニークスキル『姫騎士覚醒』を取得した。〈からくり馬車のレシピ〉獲得に伴い、乗り物系スキルの習得と強化の道が開かれた。
ケイシェリア
  • 立場・所属:エルフ・騎士爵補佐家系 / 1年生
  • 主人公との関係:エステルの幼馴染・スカウトされた新メンバー候補(内定)
  • この巻での主な役割:【精霊術師】を目指す志望者。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:自らスカウト用キーアイテム〈精霊園〉を持参して面接を受け、Eランク昇格後の正式加入内定を得た。ハンナと〈大図書館〉を訪問して親交を深めた。
ルル
  • 立場・所属:子爵家令嬢・特殊体格(幼子化) / 1年生
  • 主人公との関係:シエラに連れてこられた新メンバー候補(内定)
  • この巻での主な役割:【ロリータヒーロー】を目指すぬいぐるみ愛好家の少女。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:シエラに背負われて現れ、ゼフィルスから【ロリータヒーロー】の発現条件を示されて目指すこととなり、Eランク昇格後の加入内定を得た。

書籍情報

ゲーム世界転生〈ダン活〉 03~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を〈はじめから〉プレイする~
著者:ニシキギ・カエデ 氏
イラスト: 朱里 氏
出版社:TOブックス
発売日:2022年9月10日
ISBN:9784866996622

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

「よしよし、順調っと」。ゲーマー(PN:ゼフィルス)は、着実にギルドの新戦力を増やしていた。マイペースなエルフや子爵姫をチームの新メンバーに採用すると、授業が全休講となる自習期間──ダンジョン週間に入ったのをいいことに、〈初ダン〉に潜りまくることに! ところが、「高位職の発現条件」をリークしてしまったせいで、研究員が〈初ダン〉へと殺到!? 学内が狂乱の宴と化すなか、ついに迎えるEランクギルド昇格試験・初〈ギルドバトル〉の行方とは———? 「私たちは、ゼフィルス殿についていきます!」 仲間を育てて、強ジョブ・お宝・超絶ゲット! ダンジョン攻略ファンタジー第3巻!

ゲーム世界転生〈ダン活〉03~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を〈はじめから〉プレイする~

感想

待望の男性メンバー加入! 有能執事と馬車の轢き逃げアタックで〈エデン〉が急成長

『ゲーム世界転生〈ダン活〉03~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を〈はじめから〉プレイする~』を読んだ。

相変わらず、ゼフィルスの勢いがすごい。

新しい仲間を集め、ダンジョンを攻略し、装備を整え、最後にはギルドランクまで上げてしまう。

今回もやることが多いのに、本人は実に楽しそうである。

ただ、3巻で一番印象に残ったのは、ダンジョン攻略よりも新メンバーの加入だった。

ついに男性メンバーが加入したのである。

王の命令によって、勇者ゼフィルスの従者として派遣された執事、セレスタン。

ようやく男が来た!

前巻では女性メンバーが次々と増え、名前を覚えるのも怪しくなっていた。それだけに、男性の加入は妙に嬉しかった。

しかも、このセレスタンがとんでもなく有能なのだ。

これまで勢いと攻略知識で突っ走ってきた〈エデン〉に、ようやく組織を管理できる人物が現れた。

一方で、カルアの金銭感覚には少々不安が残る。

さらに、ダンジョンでは〈からくり馬車〉を製作し、魔物相手に豪快な突撃を繰り広げる。

もう、何でもありだな(笑)。

そして最後には、Eランク昇格試験のギルドバトルに勝利。

すべてが順調に進んでいく。

今回は、そんな『ダン活』3巻の感想をまとめてみたい。

※以下、3巻のネタバレを含みます。

ようやく男性メンバーが加入! セレスタンの登場が嬉しい

3巻の序盤では、〈エデン〉の新メンバーを決めるための面接が行われる。

エステルの幼馴染であるエルフのケイシェリア。

ぬいぐるみが大好きな子爵令嬢ルル。

そして、ラナが連れてきた従者たち。

ギルドの規模を拡大するため、次々と加入候補が決まっていく。

その中でも、個人的に一番気になったのがセレスタンである。

彼は【バトラー】の職業を持つ執事で、国王の命令によって勇者ゼフィルスの従者として派遣されてきた。

しかも、〈エデン〉の八人目のメンバーとして、一足先に正式加入する。

男性だ。ようやく男性が入った。

いや、本当に待っていた。

1巻から2巻にかけて、ゼフィルスの周囲には女の子がどんどん増えていった。

ラナ、シエラ、エステル、ハンナ、カルア、リカ。

それぞれに個性はあるものの、あまりにも女性ばかりなので、少し偏りを感じていた。

王女が所属するギルドなのだから、護衛や側近に女性が多くなるのは理解できる。

しかし、ここまで女性中心だと、さすがに男性の仲間も欲しくなる。

そこへ現れたのがセレスタンである。

しかも、ただの賑やかしではない。

むしろ、今の〈エデン〉に最も必要な人物だったのではないかと思う。

有能すぎる執事。ギルドの資金管理が一気にまともになる

セレスタンが加入して、すぐに変化したのがギルドの運営体制である。

これまで〈エデン〉は、ダンジョンで得た収益をメンバーで分配する方式を取っていた。

少人数なら、それでも問題ないだろう。

しかし、これから十人以上の組織になる。

装備の購入費用。

ダンジョン攻略の準備費用。

新メンバーの育成費用。

ギルド全体で使う資金。

こうしたものを、いつまでも曖昧な管理で済ませるわけにはいかない。

セレスタンは、そこをすぐに見抜く。

そして、規模拡大に対応できる資金運用の仕組みを提案するのだ。

ゼフィルスも彼の能力を認め、資金管理の中心をセレスタンに任せ、シエラを補佐につける。

この判断はよかった。

ゼフィルスはゲームの攻略については抜群の知識を持っている。

しかし、ギルドの運営は攻略知識だけではどうにもならない。

強い仲間を集めれば、それで組織が完成するわけではないからだ。

誰が資金を管理するのか。

誰が全体の状況を把握するのか。

問題が起きたとき、誰が対応するのか。

こうした役割が決まって初めて、組織として安定していく。

その意味で、セレスタンの加入は大きい。

戦闘能力の高い仲間が一人増えるよりも、ギルド全体の基盤を整えられる人物が加わったことのほうが重要かもしれない。

ゼフィルスが前へ進む役割なら、セレスタンは後ろを支える役割である。

これで、ようやく安心してギルドを拡大できそうだ。

カルアの五百万ミール問題。下手をしたら大変なことになっていた

セレスタンの有能さが際立つ一方で、少し不安になったのがカルアの件である。

カルアをスカウトした際に渡した五百万ミール。

このお金には、単なる支援金以上の意味があった。

猫人が本来所属するAランクギルド〈獣王ガルタイガ〉に対して、筋を通すための資金でもあったのだ。

ところが、カルアはそのお金を使ってしまっていた。

いやいや、ちょっと待ってくれ。

それ、使っていいお金じゃなかったのか?

結局、今後の収入から支払うことで話は収まる。

しかし、もしセレスタンが確認していなかったら、どうなっていたのだろう。

下手をすれば、ギルド間の関係にまで影響する問題だったかもしれない。

カルア本人に悪気があったわけではないのだろう。

ただ、自由奔放な性格と金銭管理の甘さは、組織が大きくなるほど不安要素になる。

特に〈エデン〉は、これから上位ギルドを目指す組織だ。

大金を扱う機会も増えていく。

そのたびに誰かが使い込んでしまっては、いくらダンジョンで稼いでも追いつかない。

セレスタンが加入した直後に、この問題が明らかになったのは象徴的だった。

やはり、金銭管理を任せられる人間は必要なのである。

ゼフィルスは攻略に夢中になっていると、こういう部分を後回しにしそうだからなあ。

〈孤島の花畑ダンジョン〉攻略。仲間たちの連携が頼もしくなってきた

ギルドの体制を整えながら、ダンジョン攻略も順調に進んでいく。

今回挑むのは、初級上位の〈孤島の花畑ダンジョン〉だ。

ダメージを受ける床や状態異常など、これまでとは違う仕掛けが登場する。

単純に攻撃力が高ければ突破できるわけではない。

そうした環境に対応するため、ゼフィルスは仲間の役割を生かして攻略を進めていく。

最下層で待ち受けるのは、ボス〈サボッテンダー〉。

広範囲の針攻撃や毒、さらに小型の眷属まで召喚してくる厄介な相手だ。

ここで頼りになるのが、これまで育ててきた仲間たちである。

シエラが敵の攻撃を引きつけ、ラナが回復と状態異常の解除を担当する。

エステルやハンナも攻撃に加わり、連携してボスを追い詰めていく。

この戦闘は、パーティーとしての成長が感じられてよかった。

ゼフィルス一人がすべてを解決するのではなく、それぞれが役割を果たしている。

もちろん、指示を出しているのはゼフィルスだ。

しかし、仲間たちもその指示に応えられるだけの力を身につけてきた。

1巻の頃と比べると、ずいぶん頼もしくなったと思う。

〈付喪の竹林ダンジョン〉も攻略。ゲーム知識が便利すぎる

続いて挑むのが、〈付喪の竹林ダンジョン〉である。

こちらも仲間たちは順調に攻略を進め、ボスを撃破する。

新しいスキルを使いながら戦い、素材や宝箱を回収していく。

このあたりは、完全にゼフィルスの得意分野だ。

どこで何が手に入るのか。

どの敵を倒せば効率がいいのか。

どんな装備を作れば、次の攻略が楽になるのか。

そうした情報が頭の中に入っているため、無駄が少ない。

普通の冒険者なら、試行錯誤しながら進むところだろう。

しかし、ゼフィルスは最初から攻略ルートを知っている。

ある意味、反則である。

もっとも、その知識を実際の戦闘に生かせるだけの実力も必要だ。

仲間の育成が進んでいるからこそ、知識どおりに攻略できるのだろう。

そして、このダンジョンで手に入れた報酬が、今回の大きな見どころにつながっていく。

〈からくり馬車のレシピ〉である。

からくり馬車を製作。そして始まる轢き逃げアタック

今回、一番笑ってしまったのが〈からくり馬車〉の登場だった。

ゼフィルスは、宝箱から〈からくり馬車のレシピ〉を入手する。

これを見た瞬間、大喜び。

移動が楽になるだけでなく、エステルの騎乗系能力も活用できるようになるからだ。

そこで、鍛冶を得意とするガントに製作を依頼する。

ここまでは普通である。

便利な乗り物を手に入れて、ダンジョンの移動効率を上げる。

それだけなら、何もおかしくない。

しかし、ゼフィルスはその馬車を戦闘にも活用する。

高速で突き進み、道中の魔物をまとめて吹き飛ばしていく。

いや、それはもう轢き逃げアタックだろう(笑)。

剣や魔法で戦うだけがダンジョン攻略ではない。

乗り物を使って敵を突破するという発想は、確かにゲーム的である。

しかし、実際にやられると豪快すぎる。

しかも、本人は大真面目に効率を追求しているのだから面白い。

ゼフィルスにとって大切なのは、いかに短時間で目的を達成するかということなのだろう。

それが結果として、馬車による突撃になる。

この自由な発想は、本作の魅力だと思う。

ただ、以前から気になっている危機感のなさも、相変わらずである。

高速で移動する乗り物をダンジョンで使うのだから、事故の危険もありそうなものだ。

それでも、ゼフィルスの頭の中では攻略効率が優先されている。

ゲームなら便利な移動手段でも、現実でやるとなると少し怖い。

まあ、本人はそんなことを気にしていないのだろうが。

初級ダンジョンを全制覇。順調すぎて逆に心配になる

〈孤島の花畑ダンジョン〉と〈付喪の竹林ダンジョン〉を攻略した後も、ゼフィルスたちは止まらない。

最後に残った〈毒茸の岩洞ダンジョン〉へ挑む。

ここでは毒や継続的なダメージを与える地形など、厄介な仕掛けが待ち受けている。

しかし、状態異常への対策を整えた〈エデン〉に大きな混乱はない。

最下層のボス〈マザーマッシュ〉も、距離を取って攻撃を集中させることで撃破する。

これで初級ダンジョンをすべて攻略したことになる。

本当に順調だ。

装備を整える。

スキルを育てる。

ダンジョンを攻略する。

必要な素材を集める。

そして、次の目標へ進む。

ゲームの攻略手順としては、実に理想的である。

ただ、あまりにも計画どおりに進むので、少し物足りなさを感じる部分もあった。

ゼフィルスの知識がある限り、ほとんどの問題は事前に対策できてしまう。

強敵が現れても、倒し方を知っている。

新しいダンジョンに入っても、仕掛けを理解している。

この安心感は読みやすさにつながっている一方で、予想外の展開が少ないとも言える。

個人的には、そろそろゲーム知識だけでは対応できない問題が出てきても面白いと思う。

ハンナだけが取り残される? 戦闘職と生産職の違いが見えてきた

順調な〈エデン〉にも、少し気になる問題が出てくる。

ハンナの成長である。

ラナ、シエラ、エステルたちは職業レベル40に近づき、三段階目のスキルツリーを開放していく。

新しい能力を得たことで、戦闘力はさらに上昇する。

ところが、ハンナは生産職だ。

これまでは一緒にダンジョンへ入って戦えていたが、戦闘職との能力差が次第に広がっていく。

仲間が強くなりすぎた結果、ハンナが戦闘についていけなくなる。

これは少し現実的な問題だと感じた。

同じ組織に所属していても、全員が同じ能力を伸ばせるわけではない。

得意なことも、担当する役割も違う。

それなのに、全員を同じ基準で評価すれば、必ず無理が出てくる。

ゼフィルスは、ハンナを無理に戦闘職と同じ方向へ育てようとはしない。

錬金術やアイテムを活用し、生産職としての能力を伸ばす方針を示す。

この判断はよかった。

誰もが前線で戦う必要はない。

組織には、装備を作る人間も、資金を管理する人間も必要である。

今回のセレスタンの加入とも重なる話だ。

強い人間を集めるだけではなく、それぞれの得意分野を生かす。

〈エデン〉が少しずつ組織らしくなってきたことを感じた。

Eランク昇格試験。ギルドバトルも快勝で順調そのもの

そして、3巻の最後を飾るのがEランク昇格試験である。

必要な条件を満たした〈エデン〉は、初めての実戦形式のギルドバトルへ挑む。

対戦相手は教員側のチーム。

これまでダンジョンで魔物を相手にしてきたゼフィルスたちにとって、人間同士の集団戦は新しい経験になる。

ただ、ここでも〈エデン〉は強い。

高位職の能力。

これまで鍛えてきた連携。

そして、ゼフィルスの戦術。

それらを組み合わせて教員チームを破り、見事に試験へ合格する。

ゼフィルス本人は、待望のギルドバトルを実際に経験できたことが嬉しくて仕方ない様子だ。

本当に、この主人公はゲームが好きなのだなと思う。

そして、〈エデン〉は正式にEランクへ昇格する。

参加人数の上限も十五人へ増え、加入を待っていた新メンバーたちを迎えられるようになる。

最後は打ち上げを行い、新しいギルド部屋へ移動。

実に気持ちのいい締めくくりだった。

それにしても、ここまで順調だと、もう少し苦労してもいいのではないかと思ってしまう。

採用も成功。

資金管理も改善。

ダンジョンも攻略。

新しい装備も完成。

ギルドバトルにも勝利。

まるで、攻略チャートをそのまま実行しているような展開である。

まあ、それがゼフィルスなのだろう。

まとめ|有能執事の加入で〈エデン〉は本当のギルドになってきた

『ゲーム世界転生〈ダン活〉03』は、これまで以上にギルドの成長を感じられる一冊だった。

新しい仲間の採用が進み、ダンジョン攻略も順調。

さらに、〈からくり馬車〉という便利な装備まで手に入れ、最後にはEランクへの昇格を果たす。

まさに順風満帆である。

その中でも、個人的に最も印象に残ったのはセレスタンの加入だった。

ようやく男性メンバーが加わった。しかも、かなり有能。

これが嬉しい。

ゼフィルスには攻略の才能があるが、組織運営には別の能力が必要になる。

セレスタンが資金管理を担当することで、〈エデン〉は単なる仲良しグループから、一つの組織へ成長し始めたように感じる。

一方で、カルアの五百万ミール問題には少し不安が残った。

今後も個性的なメンバーが増えていくのだから、セレスタンには頑張ってもらいたいところだ。

ダンジョン攻略では、〈からくり馬車〉による豪快な突撃が面白かった。

馬車で魔物を轢き飛ばしながら進むという発想は、いかにもゼフィルスらしい。

相変わらず、攻略効率のためなら何でもやる主人公である。

ただ、今回も大きな失敗や挫折はなく、すべてが計画どおりに進んでいる。

爽快ではあるものの、そろそろ予想外の問題が起きてもよさそうな気がする。

とはいえ、〈エデン〉が少しずつ強くなり、組織として形を整えていく過程は楽しい。

特にセレスタンのような裏方の人物が活躍することで、物語に新しい面白さが加わったと思う。

次はどんな仲間が加わり、どんな攻略方法を見せてくれるのか。

そして、カルアは今後きちんとお金を管理できるのだろうか。

ゼフィルスのゲーム脳だけでなく、〈エデン〉の組織運営も気になってきた3巻だった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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考察・解説

ストーリー・プロット

第1幕:新メンバー候補の面接と採用内定

ギルド〈エデン〉の部屋で新メンバー候補の面接を行うところから始まる。エステルから紹介されたエルフのケイシェリアは、スカウトに必要なキーアイテム〈精霊園〉を自ら持参し、【精霊術師】で最強を目指したい旨を伝え採用内定となる。続いてシエラが連れてきた特殊体格の幼子ルルは、ゼフィルスから【ロリータヒーロー】の発現条件を示されて目指すこととなり加入内定となる。さらにラナが連れてきた執事セレスタンは、王命によりゼフィルスの従者となることが明かされ、これによって多数の優秀な候補者の加入内定が決まり、組織拡大に向けたEランク昇格の必要性が高まる。

第2幕:セレスタンの正式加入と資金運用改革、カルアの契約金の決着

メンバー上限制限の関係から、執事として即座に役割を持つセレスタンのみを8人目のメンバーとして先行正式加入させる。セレスタンは従来の山分け方式の資金運用に改善を進言し、売上5割をギルド予算に入れ、備品や必要経費をギルドで購入・貸与する運用規約を提案し採用される。また、カルアのスカウト料500万ミールが猫人ギルド〈獣王ガルタイガ〉への引き抜き筋を通す献上金であったこと、カルアがそれを誤って使い切っていたことが発覚する。セレスタンの仲介で〈獣王ガルタイガ〉の調整役ミミナと交渉し、カルアの今後のダンジョン収入から支払うことで円満決着となり、ギルドの資金・組織体制が強固になる。

第3幕:オークション見学とハンナの新装備完成、初級上位進出

日曜日、ゼフィルスらはオークション会場を見学し、ドロップ品のトパーズを出品して344万ミールで落札される。翌月曜日、マリーのギルド〈ワッペンシールステッカー〉で完成したハンナの魔女風新装備を受領し、素材売却益で代金を支払うとともに全員の装備にギルドエンブレムが施される。準備を整えたゼフィルスらは、初級上位〈孤島の花畑ダンジョン〉へと潜入を開始する。

第4幕:研究所の高位職発現実験と〈孤島の花畑ダンジョン〉の攻略

ゼフィルスが以前研究塔へリークした「モンスター撃破が高位職発現の条件」という情報に基づき、ミストン所長ら研究所が一年生を対象としたパワーレベリング実験を開始し、初ダンは賑わう。ゼフィルスらは実験を横目に〈孤島の花畑ダンジョン〉を進み、ダメージ床や範囲攻撃、隠し扉の罠に対応しながらボス部屋へ到達する。ボス〈サボッテンダー〉および眷属〈チミサボッテンダー〉に対し、シエラのヘイト管理、ラナの回復、全員の集中攻撃で撃破し、初級上位初のボス勝利を収める。戻ると初ダンでは【大剣豪】などの覚職者が続出し騒動となっていた。

第5幕:〈付喪の竹林ダンジョン〉攻略と〈からくり馬車のレシピ〉獲得

ゼフィルスらは二つ目の初級上位〈付喪の竹林ダンジョン〉へ挑む。無機物型モンスターの攻撃を交わしながら最下層へ到達し、ボス〈竹割太郎〉と戦闘になる。シエラがタゲを取り、連携でボスを撃破した際、〈金箱〉から激レアの〈からくり馬車のレシピ〉を獲得する。ゼフィルスはマリーの紹介で三年生の【クラフトマン】ガントと出会い、乗り物系装備〈からくり馬車〉の製作を依頼する。

第6幕:〈毒茸の岩洞ダンジョン〉攻略と全初級制覇、職業LV40到達

ガントから要求されたレアボス素材を入手するため、ゼフィルスらは最後の初級上位〈毒茸の岩洞ダンジョン〉へ潜入する。毒やスリップダメージに対応して最下層のボス〈マザーマッシュ〉を撃破し、初級ダンジョン全9種の攻略者の証をコンプリートする。さらに〈レアモンの笛(ボス用)〉を使用してレアボス〈陰陽次太郎〉とも連戦し、ガントへの納品素材を確保する。この連続周回により、ラナ、エステル、シエラも職業LV40に到達し、メンバー全員が三段階目スキルツリー(上級魔法、ユニークスキル『完全魅了盾』『姫騎士覚醒』等)を開放する。

第7幕:Eランク昇格試験(ギルドバトル)の勝利とEランク昇格

昇格条件を満たした〈エデン〉は、アリーナにて教員チーム(フィリス、ラダベナ、ムカイ)との5対3のギルドバトル(城取り)によるEランク昇格試験に挑む。ゼフィルスは人数差と速度装備〈ダッシュブーツ〉を生かし、対人戦を避けて北巨城の先取と小城の確保に集中する作戦を展開する。教員チームの追い上げを退け、ポイント差で勝利を収めてEランク昇格を決める。その後、Eランクギルド部屋への移動と新メンバー歓迎を兼ねた打ち上げを行い、15人枠となったギルドの更なる発展へ向け準備を整える。

主要な転換点

1:セレスタンの加入と資金運用規約の導入
  • それ以前の状況:ダンジョン収入は山分けで一部を任意寄付する一時凌ぎの運用を行っており、大世帯化に対応できていなかった。
  • 出来事:王命により従者となったセレスタンが8人目のメンバーとして加入し、売上の5割をギルド予算に入れて備品や貸与品を管理する運用案を提案・採択された。
  • 変化:ギルド予算による装備・アイテム調達が可能となり、経理・資金管理の体制が整備された。
  • 次への影響:高額な装備制作や採集道具、オークション出品やギルドバトル用装備の購入がスムーズに行えるようになった。
2:研究所による高位職発現実験の開始
  • それ以前の状況:一年生の大半は発現条件が判明しておらず、職業未取得のままタイムリミットを待つ状態だった。
  • 出来事:ゼフィルスが提供した情報をもとに、研究所のミストン所長が一年生と職員のツーマンセルで生身のモンスターを倒させる実験を開始した。
  • 変化:初ダンで【大剣豪】をはじめとする高位職覚職者が一気に多数誕生した。
  • 次への影響:学園全体の職業水準が引き上がり、将来的なライバルや新メンバー候補の育成へとつながった。
3:〈からくり馬車のレシピ〉獲得と製作依頼
  • それ以前の状況:エステルの『騎乗』系スキルは乗り物や騎獣がなく、十分な威力を発揮できていなかった。
  • 出来事:〈付喪の竹林ダンジョン〉のボス宝箱(金箱)から激レアの〈からくり馬車のレシピ〉を獲得し、【クラフトマン】のガントへ制作を依頼した。
  • 変化:5人乗りでダンジョン内を高速移動し、モンスターを轢き倒せる強力な乗り物系装備の入手ルートが確定した。
  • 次への影響:ガントから最高級品制作のためのレアボス素材要求を受け、レアボス連戦および中級ダンジョンを見据えた高速周回体制へ移行した。
4:主要メンバー全員の職業LV40到達と三段階目ツリー開放
  • それ以前の状況:職業LV30台であり、スキルの威力やバリエーションが限定されていた。
  • 出来事:初級上位ダンジョン(特に毒茸の岩洞)の連続ボス周回により、ゼフィルス、ハンナに続いてラナ、エステル、シエラもLV40に到達した。
  • 変化:三段階目ツリーが開放され、上級魔法や各職業の強力なユニークスキル(『完全魅了盾』『姫騎士覚醒』『勇気』)を行使可能となった。
  • 次への影響:パーティの火力が飛躍的に向上し、初級上位ボスを1分未満で撃破できるようになり、Eランク昇格試験での勝利を確実なものにした。
5:Eランク昇格試験(ギルドバトル)での勝利とEランク昇格
  • それ以前の状況:ギルド〈エデン〉はFランク(定員10人まで)であり、内定した新メンバー全員を加入させられない状態だった。
  • 出来事:教員チームとのギルドバトル(城取り)に作戦勝ちし、Eランク昇格試験に合格した。
  • 変化:ギルドランクがEランクとなり、定員が15人に拡大され、部屋も広いEランクギルド舎へ移動した。
  • 次への影響:ケイシェリアやルルら内定メンバーの正式加入が可能となり、中級ダンジョン挑戦へ向けた大所帯の組織づくりが始まった。

ゼフィルスを中心とした人物関係の変化

セレスタン
  • 開始時:見知らぬ同士であった。
  • 主な出来事:ラナの紹介と王命によりゼフィルスの専属従者として現れ、資金運用の改善やオークション代行を完璧にこなした。
  • 巻末時:身の回りの世話からギルドの経理・事務処理までを一手に担う、最も頼れる執事・右腕としての信頼関係が確立した。
ケイシェリア
  • 開始時:見知らぬ同士であった(エステルの幼馴染)。
  • 主な出来事:スカウト用アイテム〈精霊園〉を持参して面接を受け、ゼフィルスから【精霊術師】の発現条件を教わる約束をして採用内定となった。
  • 巻末時:正式加入を待つ内定メンバーとして、信頼を寄せる関係となった。
ルル
  • 開始時:見知らぬ同士であった(シエラの知人の子爵令嬢)。
  • 主な出来事:シエラに背負われて現れ、幸猫様やぬいぐるみを愛でる姿を見せた後、ゼフィルスから【ロリータヒーロー】への育成支援を約束された。
  • 巻末時:「お兄様」と呼ばれて非常になつかれ、ゼフィルス側も全面的に支援・可愛がる関係となった。
ハンナ
  • 開始時:幼馴染・初期ギルドメンバーとして強い信頼関係にあった。
  • 主な出来事:戦闘職の仲間がLV40となり急速に強くなる中、生産職であるハンナが戦闘で置いていかれる問題に直面したが、ゼフィルスが爆弾系アイテムや錬金術を活用する最適育成方針(ハンナ大改造計画)を提示した。
  • 巻末時:生産のみならず、爆弾やアイテムを駆使した独自の戦い方で共に高みを目指す相棒としての絆を再確認した。

主人公の認識と周囲の評価

主人公自身の認識 

本文中でゼフィルスは、自分を「やり込みまくった〈ダン活〉のデータベース」と捉えている。リアルなゲーム世界を心から楽しみ、効率的な育成論や攻略法で仲間を導き、最終的にSランクギルドへ到達することを目指している。自分自身は女の子だけを集める意図はなく「強い職業やカテゴリー持ちを採用した結果」と考えており、不埒な意図を持たない誠実なギルドマスターであると認識している。

周囲からの評価 

学園の学生や掲示板では、最速で初級上位を制覇し、王女や高貴な美少女、さらには「16歳未満執事グランプリ」のセレスタンまで集めた注目の【勇者】として見られている。研究員からは高位職発現の貴重な情報をもたらす存在として見られ、ギルドメンバーからは圧倒的な知識と的確な指導で自分たちを勝利や高みへ導いてくれる頼れるリーダーとして絶大な信頼を寄せられている。

認識の差が現れた場面 

学園掲示板において、ゼフィルスが男子を入れず美少女ばかりを集めて特別な企みで高貴な人物を集めていると噂されて騒がれている場面で差が現れている。ゼフィルス自身は単にゲーム上の「姫職」や強いカテゴリー(分家、人種等)の性能を考慮して採用しただけであり、女子寮でハンナの部屋の魔石を片付けた際にも誤解が生じるなど、周囲の過剰な噂や深読みとゼフィルスの純粋なゲーム攻略思考との間にズレが生じている。

新メンバー加入

ゲーム世界転生〈ダン活〉03における新メンバー加入は、ギルド〈エデン〉がFランクの定員10名枠からEランクの定員15名枠へ昇格し、多人数ギルドへと飛躍的に拡大していく重要な局面を形づくる。

新メンバー募集と面接の背景

上位昇格を見据えた組織は、定員枠の拡大に伴い新戦力の採用面接を開始する。無作為な勧誘に頼らず、初期構成員であるエステル、シエラ、ラナからの信頼できる推薦者を対象とし、各自の資質や身分系統に応じた高位職への誘導を前提とした選考が進む。

主要な新メンバーと選考の経緯

ケイシェリア(シェリア)

・立場と背景

エステルの旧友であり、知識の探求に極めて熱心なエルフの少女となる。

・志望する役職

エルフ系統に限定された強力な魔法や支援術を操る高位職の精霊術師を目指す。

・選考時の状況

本来、エルフを組織へ迎えるには精霊園の構築に必要な特定物品の準備が求められるが、本人が自ら所持品として持ち込み、主宰者を驚嘆させる。最強を目指す強い意志が組織の方針と合致し、受け入れが決まる。

ルル

・立場と背景

シエラやリカの幼馴染に当たる子爵家の令嬢となる。幼子化という特殊な体躯特性を持ち、幼少期のような外見を留めながらも同年齢の生徒として在籍する。

・志望する役職

公式の最強職業序列において第4位に位置づけられる高位職かつ姫職のロリータヒーローを志す。

・選考時の状況

選考の場では無邪気な態度を示しながらも、該当役職の獲得に対する純粋な熱意を示し、主宰者による全力の支援を取り付けて採用の内定を得る。

セレスタン

・立場と背景

ラナ王女に仕える執事であり、分家の身分系統を持つ男子生徒となる。すでに高位職のバトラーを獲得した状態で合流する。

・即時参入の経緯

他の候補者とは異なり、国王の命を受けて勇者の従者として派遣される。組織の事務運営や財務管理、競売への出品実務を直ちに委ねる必要性から、昇格を待たずにFランクの段階で8人目の構成員として即座に正式加入する。

・組織への貢献

それまで場当たり的であった探索収益の分配方法を改め、売上の半数を組織へ積み立てる明確な会計規律を導入し、運営基盤を飛躍的に安定させる。

シズとパメラ

ラナ王女に仕える侍女のシズは戦場メイドを志望し、警護役のパメラは女忍者を志望して選考に臨み、それぞれ内定を得る。

戦力補強がもたらした組織の変化

・運営体制と実務環境の改善

男性構成員として実務能力に長けたバトラーが加わった結果、雑務や給仕、財務処理の効率が劇的に向上する。

・昇格に伴う正式合流の完了

初級迷宮の全踏破および昇格戦での勝利を経て上位階級へ到達したことで、内定していた候補者全員が正式に合流を果たし、12名を超える大規模体制が確立する。

まとめ

推薦枠の活用と適性に応じた高位職の提示により、組織は戦闘力のみならず後方支援や財務基盤の強化を同時に成し遂げる。多人数ギルドとしての陣容を整えた歩みは、次なる高難度迷宮や上位戦を勝ち抜くための確固たる推進力を生み出す。

ダンジョン攻略

ゲーム世界転生〈ダン活〉03における迷宮攻略は、初級上位迷宮の完全踏破、主力全員の職業水準40到達に伴う技能系統の拡大、移動効率を劇的に変える大型移動具の導入、そして上位階級昇格試験の突破という、組織が大きく飛躍する推移を描く。

初級上位迷宮の全制覇と特徴

・孤島の花畑迷宮の踏破

持続損害を発生させる床や属性攻撃、状態異常を放つ魔物が生息する環境に対し、前世知識を駆使して隠し通路をすべて制覇する。宝箱から鑑定機能を持つ貴重な道具を回収する。深部の大型敵戦では、遠距離攻撃や召喚される眷属の対処において、堅牢な防衛と回復および状態異常解除を連動させた立ち回りで撃破を果たす。

・付喪の竹林迷宮の踏破

器物型の魔物や仲間を呼び寄せる警報型の敵が徘徊する竹林地帯を進み、二刀流の斧を操る主目標や、特殊な呼出具で喚起した希少な強敵と交戦する。最高位の宝箱から、移動効率を一変させる機構車両の製法書を確保する。

・毒茸の岩洞迷宮の踏破

鍾乳洞に毒キノコが群生し、毒による持続損害や能力低下攻撃が配置された難所を攻略する。最下層の主目標戦では、30体にも及ぶ小型眷属の大量召喚や胞子攻撃に対し、広範囲魔法と防衛役の誘導を連動させて対処し、無傷で勝利を収める。これをもって初級9大迷宮の全制覇を完遂する。

職業水準40到達と三段階目技能系統の開放

初級上位迷宮での戦闘および連続周回を経て、主力構成員全員が職業水準40に到達し、各職業の最高峰技能が揃う三段階目の系統を開放する。

・ゼフィルス(勇者)

連続攻撃や雷属性の刃撃に加え、全能力値を大幅に引き上げる第2の固有技能である勇気を習得する。

・ラナ(聖女)

単体に対する超火力の光魔法や、広範囲を持続攻撃する光の陣を獲得する。

・エステル(姫騎士)

強力な光の突進技や、10秒間にわたり技能を連続発動可能とする固有技能の姫騎士覚醒を獲得する。

・シエラ(盾姫)

敵視を無視して標的を強制固定する固有技能の完全魅了盾や、強固な防壁を築く防御技を習得し、磐石の前線を完成させる。

攻略効率化と専属生産役の運用強化

迷宮探索の規模と速度が拡大する状況に合わせ、戦力維持と移動の効率化を推し進める。

・機構車両の製作依頼

竹林迷宮で獲得した製法書と希少素材を上級生の上位生産者へ持ち込み、車両の製作を依頼する。最大7名が搭乗して道中の敵を突破しながら、1階層あたり約3分で最下層まで急行できる体制を整え、今後の周回効率を飛躍的に高める布石を打つ。

・生産役の戦闘対応策

前衛戦力の急速な強化に伴い生産役が攻略速度に遅れを取る懸念に対し、爆弾系道具の大量生成や、素材消費に応じて生産成果を増量させる固有技能を活用する方針を提示する。能力値入替薬と高火力装備を併用することで、生産と戦闘の双局面で貢献できる体制を確立する。

学園情勢への影響と昇格試験の突破

・研究機関による高位職発現実験

魔物討伐が高位職獲得の鍵を握るという情報提供を受け、研究機関は新入生を初期迷宮へ案内し、研究員との連携で討伐を進める実験授業を開始する。これにより大剣豪をはじめとする高位職が続々と発現し、学園全体に高位職獲得の機運が広がる。

・昇格試験における完全勝利

初級迷宮の全制覇条件を満たした組織は、競技場にて教員陣との拠点争奪戦に臨む。直接的な対人戦闘を避け、自作の俊敏靴による機動力と綿密な得点管理を駆使して重要拠点を迅速に確保する戦術を展開し、教員部隊を退けて合格を勝ち取る。

まとめ

初級上位迷宮の完全制覇から三段階目の技能開放、そして昇格試験の突破に至る一連の進展は、組織の戦力を初期段階から中堅規模へと大きく押し上げる契機となる。昇格に伴い所属枠が15名へ拡大した環境は、内定していた新戦力の正式合流を促し、次なる高難度迷宮の開拓へ向けた万全の体制を確立する。

スキルツリー開放

ゲーム世界転生〈ダン活〉03において、職業LV40で到達する三段階目ツリーの開放は、ギルド〈エデン〉の戦力が飛躍的に進化し、初級ダンジョン全制覇および上位ランク昇格を果たす最大の転換点となる。各構成員に解禁された能力や戦術的変化について整理していく。

スキルツリー開放の構造と到達の歩み

・段階的な開放基準

二段階目ツリーは職業LV20で開放され、三段階目ツリーは職業LV40への到達によって開放を迎える。三段階目に至ると、各職業の頂点に位置する強力な技能や魔法、そして固有の特殊能力が使用可能となる。

・主力全員の同時到達

孤島の花畑、付喪の竹林、毒茸の岩洞といった初級上位ダンジョンの踏破に加え、ボス再出現を利用した高速周回を徹底した結果、前線部隊と生産役の双方が職業LV40を達成し、最高峰の技能群を手に入れる。

主要メンバーにおける三段階目ツリーの解禁能力

・ゼフィルス(勇者)

ハヤブサストライクやライトニングスラッシュ、属性剣といった多彩な攻撃技に加え、広範囲回復や自己強化技を獲得。さらに第2の固有技能「勇気」が解禁され、1戦闘に1回、3分間にわたり耐久力以外の全能力値を爆発的に引き上げる破格の自己強化を実現する。

・ハンナ(錬金術師)

貴重な品や装備を溶解・奉納することで、少量の素材から成果品を最大100個単位まで爆発的に増量させ、上位品へ変化させる固有技能「奉納錬金」を習得。各種の迅速調合や大量生産技能と合わさり、組織全体の補給体制を一人で支える基盤を確立する。

・ラナ(聖女)

聖光の剣や聖光の宝樹といった超火力の聖属性攻撃魔法が解禁される。同時に全体回復、広範囲の持続回復、強力な障壁、蘇生魔法を網羅し、攻撃と防御の双局面で戦線を支える能力を完成させる。

・エステル(姫騎士)

閃光一閃突きなどの強力な突進技や乗り物専用の操縦技能を獲得。さらに一定時間MP消費と再使用時間を劇的に減少させて技能の連発を可能とする固有技能「姫騎士覚醒」により、短時間で敵を沈黙させる圧倒的な瞬間火力を手に入れる。

・シエラ(盾姫)

敵の注意を無視して20秒間にわたり強制的に標的を引きつける固有技能「完全魅了盾」を習得。鉄壁や属性防御、物理特化防御、反撃技を揃え、あらゆる猛攻を正面から無力化する防衛の要を確立する。

戦術的変化と運用における重要事項

・消費魔力の管理と習得調整

三段階目の技は絶大な威力を誇る反面、消費魔力が極めて大きい特性を持つ。十分な能力値が整うまでは技能レベルを上げすぎず、解放状態に留めて消費を抑える運用が定石となる。

・初級環境における圧倒的な戦力差

三段階目ツリーの完成により、初級上位のボスや希少な強敵を1分足らずで討伐する火力を実現。昇格試験における教員陣との対戦でも揺るぎない優位を保つ。

・生産職の運用再構築

戦闘職の急激な強化に伴う格差に対し、無理な職種変更を行わず、奉納錬金で量産した爆弾や特殊薬を投射する独自の支援砲台スタイルを構築し、生産と戦闘の双方を両立させる。

まとめ

職業LV40における三段階目ツリーの解禁は、単なる能力の向上にとどまらず、各役職が本来持つ真価を最大限に引き出す決定打となる。攻撃、防御、回復、生産の全方位で完成された連携体制は、初級の枠組みを完全に突破し、次なる中級領域の踏破へ向けた揺るぎない基盤を形づくる。

ギルドバトル

ゲーム世界転生〈ダン活〉03において描かれるギルドバトルは、ギルド〈エデン〉がFランクからEランクへ上がるための昇格試験として執り行われる。教員チームを相手に繰り広げられた対戦の概要、緻密な戦術による試合展開、そして昇格に伴う組織の変化について整理する。

昇格試験および対戦の概要

・対戦カードと布陣

組織側の選抜5名(ゼフィルス、ハンナ、ラナ、エステル、シエラ)に対し、教員チーム3名(フィリス、ラダベナ、ムカイ)が対戦相手を務める。育成途上にある後発メンバーは本拠地付近の客席にて観戦を担当する。

・会場と対戦形式

第七アリーナを舞台とし、巨城が3つ配置された小型の菱形フィールドを採用した30分間の城取り戦として進行する。

・特別規定の適用

初学者向けの試験形態をとるため、教員側による本拠地への直接攻撃を禁じる制限が課される。

戦術の構築と試合展開

・直接交戦の回避と数的優位の活用

圧倒的な能力差を有する教員陣との直接戦闘を避け、5対3という人数差と機動力を最大限に活かして得点を稼ぐ方針を固める。

・機動力強化による初動制圧

移動速度上昇の付与された俊敏靴を全員に配備し、迅速化の支援魔法と組み合わせて開幕直後から圧倒的な移動速度を発揮する。

・要所拠点の先取と周辺回収

勝敗を分ける中央北の巨城へ突進して確保を完了させ、周囲に点在する小城を輪を描くように次々と制圧して点差を着実に広げる。

・教員側の迎撃と盤面の掌握

教員側は中央の重要区画を押さえるものの、正確な得点計算と進入不可となる保護期間を計算に入れた立ち回りに翻弄され、盤面の主導権を完全に握られる展開をたどる。

試合結果と昇格後の変化

・最終得点と勝利

制限時間の到来に伴い、白陣営8360点に対し赤陣営7850点となり、完全勝利を収めて合格基準を満たす。

・組織規模の拡大と拠点の移転

ランク昇格に伴い所属人数の上限が10名から15名へ拡張される。大部屋と小部屋を備えた上位の活動拠点へ拠点を移し、内定していた新戦力を正式に受け入れる環境を整える。

・記念会の催し

祝勝の場において、希少な魔物から得られた高級果汁が提供され、構成員全員で昇格の成果を分かち合う。

まとめ

教員陣との昇格戦は、個々の戦力差を戦術と機動力で覆す象徴的な一戦となる。直接戦闘を排して規定の特性を突き詰めた勝利は、組織のランク昇格を果たすとともに、多人数体制への移行と次なる迷宮攻略へ向けた強固な基盤を確立する契機となる。

Eランク昇格

ゲーム世界転生〈ダン活〉03において、Eランクへの昇格はギルド〈エデン〉が少人数編成から大型組織へと飛躍する重要な転換点となる。昇格に必要な前提条件、実戦形式で行われた昇格試験の攻防、そして昇格に伴う環境の変化について整理する。

Eランク昇格の条件

学園においてFランクからEランクへ昇格するためには、複数の厳しい基準を満たす必要がある。

・初級ダンジョン全制覇

ギルドマスターが初心者ダンジョン、初級下位2箇所、初級中位3箇所、初級上位3箇所の計9ダンジョンをすべて踏破し、9つの攻略者の証を揃える必要がある。

・組織体制とレベル基準

Fランクギルドに属し、所属人数が5名以上(戦闘職または生産職が3名以上)存在することに加え、複数名が職業レベル40以上に到達して三段階目のスキルツリーを開放している状況が求められる。

・実戦試験の合格

専用アリーナで実施される実戦形式の昇格試験において勝利を収める必要がある。

昇格試験ギルドバトルの展開

初級全制覇と必要レベルへの到達を完了した一行は、第七アリーナで実施された昇格試験へ出陣した。

・対戦形式と布陣

3つの巨城が配置された小型の菱形フィールドを採用し、制限時間30分間の城取り形式で進行した。対戦カードは選抜メンバー5名(ゼフィルス、ハンナ、ラナ、エステル、シエラ)に対し、教員チーム3名(フィリス、ラダベナ、ムカイ)が相手を務めた。育成途上のメンバーは観客席で見守る配置を採った。また、教員側からの本拠地攻撃を禁止する特別規定が設けられた。

・直接交戦を避ける機動戦術

能力値で大きく上回る教員陣との直接戦闘を回避し、人数差と移動速度を活かして確実に拠点を制圧する方針を定めた。全員に移動速度上昇効果を持つ装備を配備し、支援魔法による加速と連動させて初動から電撃的な展開を見せた。

・重要拠点の確保と得点差の維持

勝敗を分ける中央北の巨城へ突進して先取に成功し、2000ポイントを即座に獲得した。さらに周囲に点在する小城を次々と塗りつぶし、制圧後に発生する侵入不可バリアを時間稼ぎに利用して点差を保ち続けた。

・試合結果

教員チームは中央の要地を押さえたものの、綿密な計算と保護期間を計算に入れた立ち回りに終始翻弄された。制限時間の満了に伴い、白陣営8360ポイントに対し赤陣営7850ポイントのスコアを記録し、完全勝利を収めて合格基準を満たした。

昇格後の成果と環境の変化

昇格試験の突破を受け、組織の活動基盤は大幅に向上した。

・所属上限の拡大

ギルド定員が10名から15名へ拡張され、面接を経て内定していた新戦力(ケイシェリア、ルル、シズ、パメラ)を正式に迎え入れる体制が整った。

・新拠点への移転

大部屋1箇所と小部屋2箇所を備える上位ランク向けの広い区画へ活動拠点を移した。

・設置可能アイテム枠の増加

設置枠が4箇所へ増大したことにより、既存の設備に加え、エルフの受け入れ条件となる専用設備の配置を無事に完了した。

・祝勝会の開催

新拠点において記念の集いが催され、希少モンスターから得られた高級果汁が提供され、構成員全員で昇格の喜びを共有した。

まとめ

初級の全工程を制覇し、教員陣との昇格戦を戦術で制した歩みは、組織が次の段階へ進むための確固たる礎となった。所属枠の拡大や拠点の刷新を経て戦力を整えた一行は、翌日からの正規授業参加や中級ダンジョン攻略という新たな局面へ向けて力強い一歩を踏み出す。

ダン活02レビュー
まとめ
ダン活04レビュー

登場キャラクター

ギルド〈エデン〉

ゼフィルス

ゲーム知識を活用して最効率のダンジョン攻略を指揮する主人公となっている。仲間の成長を促しながら自身もダンジョンやギルドバトルを深く楽しむ。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・ギルドマスター。【勇者】。

・物語内での具体的な行動や成果  初級上位ダンジョンを全制覇させた。職業LV40へ到達し二つ目のユニークスキル『勇気』を獲得した。Eランク昇格試験の城取り戦で教員チームに勝利した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ギルドをEランクへ昇格させた。定員枠を15名へ拡大させた。

ハンナ

素直な性格でゼフィルスを信頼する幼馴染となっている。ギルドの専属生産職としてアイテム作成や生活面を担当する。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・メンバー。【錬金術師】。

・物語内での具体的な行動や成果  職業LV40へ到達しユニークスキル『奉納錬金』を開放した。新装備を獲得して防御力を高めた。爆弾やポーションの量産体制を整えた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  戦闘職との能力差を補うためアイテム活用型へ方針を移行させた。部屋に魔石が溢れるほど錬金作業を行った。

シエラ(シエラ・マルグリット)

責任感が強く真面目な性格の伯爵令嬢となっている。メインタンクとして前線の防衛を担当する。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・サブマスター。【盾姫】。

・物語内での具体的な行動や成果  職業LV40へ到達し『完全魅了盾』などのスキルを習得した。ボス戦で敵の攻撃を引き受けた。ギルド部屋へぬいぐるみを配置した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  幼馴染のルルをギルドへ推薦した。セレスタンと共にギルドの資金管理を補助する。

ラナ(シーヤトナ王国第三王女)

明るく負けず嫌いな性格の第三王女となっている。魔法攻撃と全体の回復を担当する。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・メンバー。【聖女】。

・物語内での具体的な行動や成果  職業LV40へ到達し『聖光の剣』や『聖光の宝樹』を修得した。ボス戦で全体の回復や状態異常解除を行った。従者であるセレスタンらをギルドへ引き合わせた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  昇格祝いとして高級リンゴジュースを振る舞った。

エステル

礼儀正しく忠実な護衛騎士となっている。ラナを守りつつ前線のアタッカーを務める。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・メンバー。【姫騎士】。

・物語内での具体的な行動や成果  職業LV40へ到達しユニークスキル『姫騎士覚醒』を獲得した。連続攻撃スキルでボスに大ダメージを与えた。幼馴染のケイシェリアを面接へ招待した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  乗り物系スキルを取得し〈からくり馬車〉の運用準備を整えた。

カルア

無口で素直な猫人の少女となっている。高い素早さを活かして前線を補助する。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・メンバー。【スターキャット】。

・物語内での具体的な行動や成果  リカと共に初級中位ボスの〈ナイトゴブリン〉を撃破した。スカウト金の不備について同郷のミミナから注意を受けた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  スカウト金を自身の獲得ミールから返済する方針が決まった。

リカ

凛々しく真面目な侯爵家の四女となっている。実力を磨くため前線で刀を振るう。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・メンバー。【姫侍】。

・物語内での具体的な行動や成果  カルアとパーティを組み初級中位ダンジョンを攻略した。属性武器の獲得を目指して周回を行った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  シエラと共に雑貨店でぬいぐるみの選定を行った。

セレスタン

礼儀正しく有能な執事の男子生徒となっている。ゼフィルスの身の回りの世話や組織管理を担当する。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・メンバー。【バトラー】。

・物語内での具体的な行動や成果  国王の命令によりゼフィルスの従者となった。オークション出品手続きや資金運用改革の案を作成した。Fランクの段階で正式加入した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ギルドの8人目の正式メンバーとなった。経理と事務処理を任された。

ケイシェリア(シェリア)

知識欲が旺盛で冷静なエルフの少女となっている。エステルの幼馴染にあたる。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・加入内定者。【精霊術師】(志望)。

・物語内での具体的な行動や成果  面接時にキーアイテム〈精霊園〉を持参した。ゼフィルスから希望職の発現条件を教わった。ハンナから大図書館を案内された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  Eランク昇格後の正式加入が内定した。

ルル

子爵家の令嬢で幼い容姿を持つ少女となっている。ぬいぐるみと強い憧れを好む。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・加入内定者。【ロリータヒーロー】(志望)。

・物語内での具体的な行動や成果  面接中に眠っていたが目を覚まして希望職業を伝えた。ゼフィルスをお兄様と呼び懐いた。オークション会場で〈天魔のぬいぐるみ〉を鑑賞した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  特殊体格〈幼子化〉を持つ。Eランク昇格後の加入が内定した。

シズ

ラナ王女に仕えるメイドの少女となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・加入内定者。【戦場メイド】(志望)。

・物語内での具体的な行動や成果  ラナの紹介でギルドの面接を受けた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  Eランク昇格後の加入が内定した。

パメラ

ラナ王女の護衛を務める従者の少女となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈エデン〉・加入内定者。【女忍者】(志望)。

・物語内での具体的な行動や成果  ラナに同行して面接を受けた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  Eランク昇格後の加入が内定した。

国立ダンジョン探索支援学園本校(迷宮学園)教職員・関係者

フィリス・リアクトネー(フィリス・リアクトネー侯女)

生徒の成長を見守る新任教諭となっている。リカの姉にあたる。

・所属組織、地位や役職  国立ダンジョン探索支援学園本校・教諭。ダンジョン攻略専攻・戦闘課クラス担任。

・物語内での具体的な行動や成果  Eランク昇格試験の責任者を務めた。城取り戦の指揮を執った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  学園でリカから私語を注意される場面があった。

ラダベナ(〈轟炎のラダベナ〉)

経験豊富なベテランの女性教員となっている。フィリスの恩師にあたる。

・所属組織、地位や役職  国立ダンジョン探索支援学園本校・教員。戦闘課専任教師。

・物語内での具体的な行動や成果  Eランク昇格試験で補佐役を務めた。単眼鏡で戦況を観察した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  二つ名を持つ有名な指導者として扱われる。

ムカイ

無口で実戦力のある男性教員となっている。生徒から信頼を集める。

・所属組織、地位や役職  国立ダンジョン探索支援学園本校・教員。戦闘課専任教師。

・物語内での具体的な行動や成果  昇格試験で端末を操作しフィールドを出現させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  実技指導を担当している。

ミストン(研究所所長)

高位職の解明に熱意を燃やす研究者となっている。

・所属組織、地位や役職  研究所・所長。

・物語内での具体的な行動や成果  一年生を引率し生身でモンスターを倒させる実験を実施した。結果を報道陣へ発表した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  多くの高位職を発現させる成果を出した。

研究員たち(研究所職員)

高位職発現の検証を行う研究者集団となっている。

・所属組織、地位や役職  研究所・職員。

・物語内での具体的な行動や成果  一年生とツーマンセルを組み護衛を行った。高位職獲得の瞬間に歓声を上げた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  学園長と風紀委員会により過剰な騒動が静められた。

ヴァンダムド・ファグナー(ヴァンダムド・ファグナー公爵)

学園を統括する最高責任者となっている。

・所属組織、地位や役職  迷宮学園・学園長。公爵。

・物語内での具体的な行動や成果  混乱した初ダンの騒動を収めるため風紀委員会を出動させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  学園の秩序維持を主導した。

秩序風紀委員会

校内の規律と秩序を維持する委員会組織となっている。

・所属組織、地位や役職  迷宮学園・委員会。

・物語内での具体的な行動や成果  学園長の命により初ダンの特設ステージ騒動を沈静化させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  学園内の安全を維持する。

救護委員会

ダンジョン内の負傷者を救出する組織となっている。

・所属組織、地位や役職  迷宮学園・委員会。

・物語内での具体的な行動や成果  ダンジョン内での救難信号に対応する体制を維持した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  安全確保を担う。

ギルド〈ワッペンシールステッカー〉

マリー

商魂たくましい二年生の少女となっている。生産品の手配を担当する。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈ワッペンシールステッカー〉・メンバー(二年生)。

・物語内での具体的な行動や成果  ハンナの防具やダッシュブーツの製作を行った。レシピの解読作業を仲介した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  Cランク生産ギルドの窓口を務める。

ギルド〈千剣フラカル〉

キリエ(キリちゃん先輩)

後輩想いで真面目な三年生の少女となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈千剣フラカル〉・サブマスター(三年生)。

・物語内での具体的な行動や成果  Sランクギルドとの戦いで王太子ユーリと一騎打ちを行った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  新入生のスカウトを担当する。

カノン(千剣姫カノン)

明るく親しみやすいAランクギルドの代表となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈千剣フラカル〉・ギルドマスター(三年生)。【千剣姫】。

・物語内での具体的な行動や成果  キリエへスカウトのアドバイスを与えた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  学園に6席のみ存在するAランクギルドを率いる。

ギルド〈マッチョーズ〉

マッチョーズ(一年生【筋肉戦士】集団)

筋肉の向上に励む一年生集団となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈マッチョーズ〉・メンバー。【筋肉戦士】。

・物語内での具体的な行動や成果  訓練を重ねてLV30に到達した。再挑戦でレアボスのデブブスペシャルに遭遇し破れた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  学園内でウサギ跳び周回を行い注目を集めた。

ダビデフ(王国軍少佐・臨時教官)

熱血的な軍人教官となっている。

・所属組織、地位や役職  王国軍・少佐。ダンジョン攻略専攻・臨時教官。

・物語内での具体的な行動や成果  マッチョーズへ過酷な訓練を課した。ダンジョン再挑戦を認めた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  筋肉周回を授業化しようとして学園長に却下された。

ギルド〈獣王ガルタイガ〉

ミミナ

カルアと同郷の三年生の少女となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈獣王ガルタイガ〉・調整役(三年生)。

・物語内での具体的な行動や成果  カルアの勝手な行動を叱責した。献上金についてゼフィルスらと話し合った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  猫人ギルドの交渉を担当している。

獣王の息子

傭兵ギルドの頂点に立つ最上級生となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈獣王ガルタイガ〉・メンバー(三年生)。

・物語内での具体的な行動や成果  本編では名前と存在のみが語られた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  Aランクギルド内で強い影響力を持つ。

ギルド〈私と一緒に爆師しよう〉

ギルド〈私と一緒に爆師しよう〉のメンバー

攻撃アイテムの制作や修理を専門とする生産職集団となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈私と一緒に爆師しよう〉・メンバー。【ボマー】等。

・物語内での具体的な行動や成果  レアモンの笛の修理を引き受けた。ゼフィルスへ爆弾系のレシピを売却した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  専門的な修理技術を保持している。

その他の学園生徒・関係者・集団

ガント(ガント先輩)

職人気質で無口な三年生となっている。

・所属組織、地位や役職  迷宮学園・三年生。【クラフトマン】。

・物語内での具体的な行動や成果  ゼフィルスからからくり馬車のレシピと素材を引き受けた。最高級からくり馬車を完成させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  生産技術の高さを証明した。

眠たげな先輩

常に眠気を感じている高技術な装飾技師となっている。

・所属組織、地位や役職  ギルド〈ワッペンシールステッカー〉・メンバー。【装飾技師】。

・物語内での具体的な行動や成果  幼い魔女の杖を能玉化しダークジャベリンの魔能玉を作成した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  能玉化LV10のスキルを持つ。

王女親衛隊

ラナ王女の動向を見守る有志の生徒集団となっている。

・所属組織、地位や役職  迷宮学園・生徒集団。

・物語内での具体的な行動や成果  掲示板でラナ王女の推薦状況を確認した。男生徒の加入アプローチを牽制した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ラナ王女の周囲を警戒する。

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ダン活02レビュー
まとめ
ダン活04レビュー

展開まとめ

第1話 新たなメンバー候補採用面接。

〈エデン〉の新メンバー候補として、エステルの幼馴染であるエルフのケイシェリアが面接を受けた。彼女は【精霊術師】を目指しており、加入に必要な〈精霊園〉まで自ら持参していた。最強を目指したいという希望もゼフィルスの方針と一致し、Eランク昇格後の加入が内定した。

続いてシエラは、幼い外見をした子爵令嬢ルルを連れてきた。ルルはぬいぐるみを愛好する明るい少女であり、ゼフィルスが示した【ロリータヒーロー】を目指すことになった。

ラナはメイドや従者とともに【バトラー】のセレスタンを紹介した。国王の命令によってゼフィルスの従者となることも決まっており、彼を含めた三人も〈エデン〉への加入が内定した。

第2話 〈エデン〉の8人目の仲間にして頼れる執事。

セレスタンは一足先に正式加入し、〈エデン〉八人目のメンバーとなった。ギルド運営を確認した彼は、これまでの収益山分け方式では規模拡大に対応できないと指摘し、新たな資金運用方法を提案した。ゼフィルスはその能力を評価し、セレスタンを資金管理の中心、シエラを補佐とする体制を整えた。

一方、カルアをスカウトした際の五百万ミールには、猫人が本来所属するAランクギルド〈獣王ガルタイガ〉へ筋を通す意味があったことも判明した。カルアがその金を使っていたため問題となったが、今後の収入から支払うことで決着した。

第3話 オークションを見に行こう。買う? あれを買うなんてとんでもない!

ゼフィルスたちは日曜日のオークションを見学し、〈大きな魔宝石・トパーズ〉を出品した。ルルは「天使」と「悪魔」の出現条件となる〈天魔のぬいぐるみ〉を見つけたが、一億ミールという価格のため購入は見送られた。

ゼフィルスは仲間たちのステータスも確認し、初級上位ダンジョンと職業LV40で開放される三段階目のスキルツリーを見据えた育成方針を整えた。

第4話 ステータスと装備を整える。 エンブレムも完成だ!

ゼフィルスは自分を含めた仲間たちの能力値とスキルを調整し、それぞれの役割をさらに明確にした。ハンナには生産能力と生存力、ラナには支援と耐久、エステルには攻撃力と機動力、シエラには防御力と今後の攻撃能力を伸ばす方針を与えた。

マリーの〈ワッペンシールステッカー〉ではハンナの新装備も完成した。高額だったものの防御性能は大幅に上昇し、初級上位でも行動できる水準となった。さらに〈エデン〉のエンブレムが全員の装備へ施され、ギルドとしての統一感も生まれた。

第5話 初級上位ダンジョン攻略と動き出す学園の研究所。

ゼフィルスたちは初級上位〈孤島の花畑ダンジョン〉へ挑戦した。その頃、ゼフィルスから高位職の情報を得た研究所も動き出し、ミストン所長は一年生を〈初心者ダンジョン〉へ連れて行き、職業取得前にモンスターを倒させる実験を始めていた。

ゼフィルスたちはダメージ床や範囲攻撃、属性攻撃、状態異常など初級上位特有の要素に対応しながら進み、採取素材を集めた。さらにゼフィルスの知識で隠し扉を発見し、〈鑑定Lv5〉を使える〈メドラ〉などの報酬も獲得した。

第6話 学園・情報発信端末 誰でもチャット掲示板5

掲示板では、〈マッチョーズ〉の再挑戦や〈エデン〉への新メンバー加入、研究所による高位職発現実験が大きな話題となった。ゼフィルスたちが早くも初級上位へ進んだことも知れ渡り、学園内で〈エデン〉への注目はさらに強まった。

第7話 初の初級上位ボス! あのニヤけ顔、今すぐ叩斬ってくれる!

〈孤島の花畑ダンジョン〉最下層で、〈エデン〉はボス〈サボッテンダー〉と戦った。広範囲の針攻撃や毒、眷属〈チミサボッテンダー〉の召喚に苦戦したが、シエラが敵を引きつけ、ラナが回復と状態異常解除を担い、エステルやハンナも攻撃へ参加した。

パーティは崩れることなく眷属を処理し、最後は総攻撃で〈サボッテンダー〉を撃破した。初級上位でも自分たちの連携が通用することを確認した。

第8話 狂乱の宴。 ビフォーアフターで何があった!!!

ダンジョンから戻ると、研究所の実験によって一年生から【大剣豪】などの高位職が次々と発現し、初ダンは騒然となっていた。ゼフィルスが与えた情報によって学園全体の職業事情が変わり始めていたのである。

一方、ゼフィルスは得たレシピから〈ダッシュブーツ〉の作製をマリーへ依頼し、今後のギルドバトルに備えて全員分を揃えることにした。

第9話 狂乱の宴から一夜明け、二つ目の初級上位、付衷の竹林ダンジョンへ突入。

〈エデン〉は二つ目の初級上位ダンジョンへ進んだ。成長した仲間たちは順調に攻略を進め、ボス戦でも新たなスキルと連携を試した。

周回によって宝箱や素材を集める中、ゼフィルスは〈金箱〉から得たレシピに期待し、攻略後すぐにマリーのもとへ向かった。

第10話 待ちに待った乗り物系。騎乗攻撃解禁か!

〈金箱〉から得たのは〈からくり馬車のレシピ〉だった。乗り物を使えば移動効率が上がるだけでなく、エステルの騎乗系能力も本格的に活用できるようになるため、ゼフィルスは大いに喜んだ。

マリーから鍛冶を得意とするガントを紹介され、ゼフィルスは集めた素材とレシピを渡して〈からくり馬車〉の製作を依頼した。

第11話 学園・情報発信端末・誰でもチャット掲示板6

掲示板では研究所の成果によって発現した高位職の情報が飛び交い、学園全体が大きく沸いていた。また、〈エデン〉の急速な成長や〈マッチョーズ〉の活動も引き続き注目され、ゼフィルスの行動が学園の常識を変え始めていた。

第12話 ステータスの全貌、三段階目ツリー開放!

ハンナが職業LV40へ到達し、三段階目のスキルツリーを開放した。ゼフィルスは新たに使える強力な能力を確認し、彼女の今後の育成方針を整えた。

ラナ、エステル、シエラもLV40目前まで成長しており、ゼフィルス自身も新たなスキルを見据えながら、最後に残った初級上位ダンジョンへ向かうことにした。

第13話 最後の初級ダンジョンは、毒キノコだらけダンジョンだ!

最後の初級上位〈毒茸の岩洞ダンジョン〉では、毒やスリップダメージを伴う地形とモンスターが待っていた。ゼフィルスたちは状態異常対策を徹底しながら攻略を進めた。

最下層ではボス〈マザーマッシュ〉と戦い、眷属召喚や強化された攻撃にも対応した。最後は距離を取って遠距離攻撃を集中させ、危なげなく撃破した。これによってゼフィルスは初級ダンジョンを全て攻略し、〈エデン〉はEランク昇格試験を受ける条件を整えた。

第14話 〈姫職〉組LV40到達! 三段階目ツリー開放とステータス振り。

ラナ、エステル、シエラもLV40へ到達し、三段階目のスキルツリーを開放した。ラナは【聖女】として強力な支援と回復、エステルは攻撃と騎乗能力、シエラはより強固な防御と攻撃能力を得た。

ゼフィルスは各自の特性を生かすよう能力を振り分け、三人はこれまで以上に強力な戦力となった。

第15話 スラリポ中毒の結果。 とても無視出来ない問題が発生しました!

ゼフィルスはハンナを迎えに女子寮へ向かった後、仲間たちと再びダンジョンへ入った。しかし三段階目を開放したラナたちが強くなりすぎ、敵を奪い合うほど攻略が容易になっていた。

ゼフィルスは、これまで同じパーティで戦えていた生産職のハンナが、戦闘面では次第に置いていかれる問題を意識し始めた。

第16話でよレアボス! 初の中級ボスは、楽勝でした。

ゼフィルスは〈レアモンの笛〉を使い、レアボス〈陰陽次太郎〉を出現させた。初級上位より一段上の実力を持つ相手だったが、成長した〈エデン〉は安定して攻略した。

ゼフィルスはリアルになったことでゲームと異なる挙動も試しながら何度もレアボスを周回し、貴重な素材や報酬を集めた。

第17話 みんなが強くなりすぎて、 ハンナがとってもピンチです。

戦闘職の仲間が急速に強くなる一方、ハンナは生産職ゆえに同じ方法ではついていけなくなった。ゼフィルスは彼女を無理に戦闘職と同じように育てるのではなく、錬金術とアイテムを活用する方向へ改めて導いた。

ハンナもその方針を受け入れ、生産能力を高めながら自分なりの形で〈エデン〉へ貢献する決意を固めた。

第18話 Eランク試験、初めてのギルドバトル!

必要条件を満たした〈エデン〉はEランク昇格試験へ挑んだ。試験には初めての実戦形式のギルドバトルが含まれており、ゼフィルスたちは教員側のチームと対戦した。

これまでのダンジョン攻略で培った連携と高位職の力を発揮し、〈エデン〉は教員たちを破って試験に合格した。ゼフィルスは待望のリアルなギルドバトルを経験し、喜びを隠せなかった。

第19話 勝利と昇格したのなら、やることは決まってる。 打ち上げだ!!!

〈エデン〉は正式にEランクへ昇格し、参加人数の上限も十五人へ増えた。これにより、加入を待たせていたケイシェリアやルルたちを正式に迎えられるようになった。

メンバーたちは昇格を祝って打ち上げを行い、新たなギルド部屋へ移った。Fランクから一段上がったことで、〈エデン〉はより大きなギルドへの道を進み始めた。

電子版特典SS

ハンナは、新たに加入したセレスタンや今後加わるケイシェリアたちと交流した。セレスタンの礼儀正しさや能力に触れ、ケイシェリアとは〈大図書館〉へ同行して親交を深めた。新しい仲間たちが皆好人物であることを知ったハンナは、さらに賑やかになる〈エデン〉を楽しみにした。

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