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ありふれた職業で世界最強

小説「ありふれた職業で世界最強 7」感想・ネタバレ

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ありふれた職業で世界最強 7の表紙画像(レビュー記事導入用) ありふれた職業で世界最強

ありふれた6レビュー
まとめ
ありふれた8レビュー

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
  2. 読んだ本のタイトル
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
          1. お花が大好きだったウサミミ族はどこへ行った
          2. ハウリア族の成長が、いろいろな意味でおかしい
          3. シアも完全にハジメ側の人間になってきた
          4. 雫の存在感もかなり増してきた
          5. 光輝は「正しさ」で悩み続ける
          6. それにしてもハウリア族が全部持っていく
          7. まとめ|7巻はウサミミ族の成長が素晴らしい(悪い意味で)
  5. 考察・解説
      1. ストーリー・プロット
        1. 第1幕:飛空艇の旅とハウリア族との遭遇
        2. 第2幕:フェアベルゲンの惨状とアルテナの救出
        3. 第3幕:回想:ハウリア族によるフェアベルゲン防衛戦
        4. 第4幕:帝都への移動と情報収集
        5. 第5幕:帝都陽動作戦と仮面戦隊
        6. 第6幕:地下牢への潜入と救出の完遂
      2. 主要な転換点
      3. 主人公を中心とした人物関係の変化
      4. 主人公の認識と周囲の評価
      5. クライマックス:帝城地下牢の救出劇
      6. 巻末時点の状況
      7. この巻のプロット構造
  6. 登場キャラクター
    1. 日本からの召喚者(生徒・教師)
      1. 南雲ハジメ
      2. 白崎香織
      3. 八重樫雫
      4. 天之河光輝
      5. 坂上龍太郎
      6. 谷口鈴
      7. 園部優花
      8. 畑山愛子
      9. 勇者パーティー
      10. 愛ちゃん護衛隊
      11. 居残り組
    2. 吸血鬼族
      1. ユエ
    3. 兎人族(ハウリア族)
      1. シア・ハウリア
      2. カム・ハウリア
      3. パル
      4. ラナ
      5. ミナ
      6. ヤオ
      7. ヨル
      8. リキ
      9. ネア
      10. イオ
      11. ハウリア族
      12. 新生ハウリア族
      13. バルドフェルド小隊
      14. ガルフストリーム小隊
      15. アイデルハイト小隊
      16. インビジブル小隊
    4. 竜人族(クラルス族)
      1. ティオ・クラルス
    5. ハイリヒ王国・王宮・聖教教会
      1. リリアーナ・S・B・ハイリヒ
      2. ヘリーナ
      3. ルルアリア
      4. ランデル・S・B・ハイリヒ
      5. シモン・L・G・リベラール
      6. シビル・L・G・リベラール
      7. 近衛騎士
      8. 王宮侍女
      9. 大工たち
    6. ヘルシャー帝国
      1. ガハルド・D・ヘルシャー
      2. バイアス・D・ヘルシャー
      3. グリッド・ハーフ
      4. マウル
      5. ヨハン
      6. ネディル
      7. 帝国兵
      8. 帝国貴族
      9. 帝国軍第三連隊
    7. 魔人族(ガーランド王国)
      1. フリード・バグアー
      2. ダヴァロス
      3. セレッカ
      4. フィドラー
      5. クレイマ
      6. バレン
      7. ディヴォフ
      8. エーアスト
      9. 魔王
      10. 特務小隊(ダヴァロス小隊)
      11. ディヴォフ小隊
      12. 伝令部隊
      13. 神の使徒
    8. 亜人族(ハルツィナ樹海・フェアベルゲン)
      1. アルフレリック・ハイピスト
      2. アルテナ・ハイピスト
      3. ギル
      4. レギン
      5. ゼル
      6. ルア
      7. グゼ
      8. マオ
      9. ゴート
      10. ジン
      11. フェアベルゲン警備隊
      12. 第二警備隊
      13. フェアベルゲン戦士団
      14. 長老衆(長老会議)
  7. 展開まとめ
    1. プロローグ
    2. 第一章  ハウリア参上!
    3. 第二章  反旗の雄叫び
    4. 第三章  王女の受難
    5. 第四章  帝国 VS最凶ウサギ
    6. エピローグ
    7. 番外編  残された想い
  8. 同シリーズ
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

本巻は、南雲ハジメ一行が新造飛空艇「フェルニル」を用いてハルツィナ樹海へ向かう局面から開始される。道中、ハジメ一行は帝国兵に追われる兎人族(ハウリア族)に遭遇。かつての弱小種族から精鋭のゲリラ戦闘集団へと変貌を遂げた彼らの姿を確認し、魔人族の特務小隊と帝国軍による樹海侵攻の事実が判明する。族長カムを含む一族の一部が帝都で消息を絶ったことを受け、ハジメは救出作戦を決断。勇者パーティーを陽動として利用し、帝城地下牢へ潜入。拷問官を精神的に圧倒していたカムらをアーティファクトによって救出し、ハルツィナ樹海への帰還を果たすまでを描く。

■ 主要キャラクター

ダヴァロス:  魔人族特務小隊隊長。新種の魔物を率い樹海に侵攻するが、ハウリア族のゲリラ戦術の前に敗北、戦死する。

南雲ハジメ:  錬成師。飛空艇「フェルニル」や空間転移アーティファクト「ゲートキー」を開発。合理主義に基づきハウリア族の救出を主導する。

シア・ハウリア:  兎人族。ハジメの仲間。過激に変貌した一族の姿に戸惑いつつも、捕らえられた父カムの救出を願う。

ユエ:  吸血鬼。ハジメのパートナー。高い魔力操作技術を持ち、再生魔法等で一行を支援する。

白崎香織:  治癒師。神代魔法「再生魔法」の派生技術である**「絶象(ぜっしょう)」**を行使し、樹海の広範囲な復元を担当する。

カム・ハウリア:  ハウリア族長。ハジメの「ハートマン軍曹式」訓練を昇華させ、帝都の獄中でも帝国兵を精神的に圧倒する。

パル(必滅のバルドフェルド):  ハウリア族の少年。ハジメ直伝の狙撃技術を習得し、バルドフェルド小隊を率いて実戦指揮を執る。

天之河光輝:  勇者。ハジメの価値観に反発するが、作戦上、正体を隠す「仮面戦隊」の陽動ツールとしてハジメに利用される。

アルテナ:  フェアベルゲンの長老アルフレリックの孫娘。帝国に拉致されるが、ハジメによって救出される。

読んだ本のタイトル

ありふれた職業で世界最強 7
著者:白米良 氏
イラスト:たかやKi  氏

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

神山での戦いを終え、リリアーナたちを伴い飛空艇“フェルニル”で帝都を目指すハジメ一行。
そこに同行する光輝は思い悩んでいた。なぜハジメは強いのに、力を“正しく”使わないのか、と。
その道中、帝国兵と戦うハウリア族と出会ったハジメは、魔人族と帝国兵に侵攻を受けたフェアベルゲンの現状を知ることに。
ヘルシャー帝国に向かったハジメは、“彼ら”の計画を知り……!?
「膳立ては上々。そろそろパーティーの時間だ」
――カウントゼロで奴らが動き出す。“最強”異世界ファンタジー、第7巻!

ありふれた職業で世界最強 7

感想

中二病罹患者の古傷を再発させて、そこへ粗塩を塗りたくったような作品。

やめて!
私のSAN値はもう0よ!

……と、毎巻のように思っているのだが、7巻は少し方向性が違った。

今回、私のSAN値を削ってきたのはハジメではない。

ウサミミ連中である。

かつては争いを嫌い、お花が大好きで、戦うことすらまともにできなかったハウリア族。

その面影は、もうどこにもない。

帝国を相手に反旗を翻し、戦場を駆け回り、ヒャッハー!と嬉々として敵を狩っていく。

どうしてこうなった。

いや、原因はだいたいハジメなのだが。

7巻は、そんなハウリア族の別ベクトルの安定感と成長がとにかく楽しい一冊だった。

お花が大好きだったウサミミ族はどこへ行った

ハウリア族といえば、初登場時は本当に戦えない一族だった。

争うくらいなら逃げる。

敵を傷つけることにも抵抗がある。

そんな平和的なウサミミ連中だったはずである。

ところが、ハジメの地獄の訓練を受けてから何かがおかしくなった。

そして7巻。

完全に別の種族になっている。

帝国兵を相手に怯えるどころか、自分たちから戦場へ飛び込んでいく。

魔人族を相手にしても容赦がない。

戦い方も妙に洗練されている。

もはや「かわいく大人しいウサミミ族」ではない。

「ウサミミを装備した特殊部隊」である。

愛らしい外見との落差がひどすぎて、戦闘シーンなのに思わず笑ってしまった。

本巻の面白さは、このギャップにかなり詰まっていると感じた。

ハウリア族の成長が、いろいろな意味でおかしい

もちろん、彼らは単に狂戦士になったわけではない。

自分たちの仲間を守るために戦っている。

かつては逃げることしかできなかった一族が、自分たちの意思で敵に立ち向かえるようになった。

そう考えると、かなり熱い成長でもある。

弱かった者たちが力を手に入れ、自分たちの大切なものを守れるようになる。

普通なら感動的な話になる。

ただしハウリア族の場合、その成長方向が極端すぎる。

「強くなったね」

というより、

「お前ら、どこまで行くつもりなんだ」

という気持ちの方が強い。

2巻あたりの彼らを知っているだけに、この変貌は笑うしかない。

ハジメは、とんでもないものを育ててしまった。

シアも完全にハジメ側の人間になってきた

そんなハウリア族を見ていると、シアの成長も改めて感じる。

最初の頃のシアは、ユエとハジメについていくので精一杯だった。

「残念ウサギ」扱いされ、何かと吹き飛ばされ、それでも必死についていくキャラクターだった。

しかし、もう完全に違う。

戦闘能力だけではない。

自分の家族を守ること。

仲間と一緒に戦うこと。

そして、ハジメの隣に立つこと。

その覚悟が以前よりずっと強くなっている。

特に今回はハウリア族が物語の中心にいるだけに、シアがどこから来て、どこまで変わったのかが分かりやすかった。

家族も本人も、とんでもなく逞しくなった。

……やはり、この世界のウサミミは何かがおかしい。

雫の存在感もかなり増してきた

個人的に面白かったのが雫である。

ここまで勇者パーティーを支える常識人という印象が強かったが、ハジメたちと行動することで少しずつ別の顔が見えてくる。

真面目で面倒見がよく、周囲を支える。

その立ち位置は変わらない。

しかし、ハジメとのやり取りになると妙に面白い。

ハジメからの扱いも含めて、雫のキャラクターがどんどん崩されていく。

これまで張り詰めている場面の多かった雫だけに、こういう姿を見られるのは楽しい。

香織とは違った距離感でハジメたちの中に馴染み始めているのも興味深かった。

今後、雫がどんな立ち位置になっていくのか気になるところである。

光輝は「正しさ」で悩み続ける

一方で、読んでいて少し考えさせられたのが光輝だった。

光輝は決して悪い人間ではない。

むしろ正しいことをしようとしている。

人を助けたい。

間違ったことはしたくない。

力は正しく使うべきだと考えている。

それ自体は間違っていない。

ただ、ハジメはそんな「正しさ」とはまったく違う場所で動いている。

仲間を守るためなら戦う。

必要なら敵を倒す。

救えないものまで全部背負おうとはしない。

光輝から見れば、納得できない部分も多いのだと思う。

それでも、ハジメが仲間のためなら迷わず動く姿を何度も目にする。

単純に「南雲は間違っている」と切り捨てられなくなってきている。

正義とは何なのか。

誰かを守るとはどういうことなのか。

光輝の中で、これまで信じてきたものが少しずつ揺れ始めているように感じた。

ハジメと光輝。

二人の違いが、今後さらに大きな意味を持ってきそうである。

それにしてもハウリア族が全部持っていく

シアの成長。

雫の変化。

光輝の葛藤。

ハジメたちの関係性。

いろいろと重要な要素がある。

それでも7巻を読み終えて一番頭に残っているのは、

「ウサミミがヒャッハーしていた」

これである。

お花が大好きだったんだぞ、この人たち。

争いを嫌っていたんだぞ、この人たち。

それが今では戦場を駆け回り、帝国を相手に大暴れしている。

人間、いやウサギは環境によってここまで変わるのか。

恐ろしい。

そして面白い。

ハジメ本人の俺TUEEEも楽しい作品だが、ハジメの影響を受けた人々が次々とおかしくなっていくのも『ありふれた職業で世界最強』の魅力なのかもしれない。

まとめ|7巻はウサミミ族の成長が素晴らしい(悪い意味で)

7巻で特に印象に残ったのは、やはりハウリア族だった。

弱くて争いを嫌っていた一族が、自分たちの大切なものを守るために戦えるようになった。

成長として見ればかなり熱い。

ただし、その成長方向があまりにもヒャッハーすぎる。

お花が大好きだった平和なウサミミ族の面影はない。

ハジメ。

お前はいったい何を育てたんだ。

一方で、シアや雫の変化、そして光輝の「正しさ」に対する葛藤も少しずつ大きくなってきた。

物語も単純な迷宮攻略だけではなく、帝国や魔人族、さらにその背後で動く存在へと広がっている。

そして、樹海の奥にはまだ何かありそうである。

次は何が出てくるのか。

ハウリア族はさらに何をやらかすのか。

怖い。

でも楽しみである。

中二病の古傷を今回も無事(?)に抉られた。

ただ、7巻に関しては粗塩を塗ってきたのがハジメではなく、ウサミミ集団だった。

私のSAN値はもう0。

それでも続きを読んでしまう。

どうやら私の中二病も、ハウリア族のヒャッハー!を楽しむ心も、まだまだ治りそうにない。

最後までお読み頂きありがとうございます。

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

ありふれた6レビュー
まとめ
ありふれた8レビュー

考察・解説

ストーリー・プロット

第1幕:飛空艇の旅とハウリア族との遭遇
  • 原因:  ハジメが重力魔法を付与したアーティファクト「フェルニル」を完成させ、ハルツィナ樹海への高速移動が可能となったこと。
  • 行動:  移動中、帝国兵に追われるラナとミナ(ハウリア族)を発見。ハジメが介入し、狙撃によって伏兵を排除する。
  • 結果:  戦闘力皆無だったはずの兎人族が帝国兵を瞬殺する変貌ぶりを一行が目撃。パルらと合流し、樹海が魔人族と帝国の侵攻を受けている事実を確認する。
第2幕:フェアベルゲンの惨状とアルテナの救出
  • 原因:  帝国軍による「樹海焼き払い」と亜人の拉致が発生したこと。
  • 行動:  ハジメは拉致されていたアルテナを含む亜人奴隷を救出。**「魔眼」 を用いて奴隷の首輪内部の魔法構成を視認・解析し、錬成魔法で解体。また、香織が神代魔法 「絶象」**を広範囲に展開し、炭化した樹海を元の姿へ再生させる。
  • 結果:  アルテナら犠牲者の安全を確保し、フェアベルゲンの現状とハウリア族の防衛戦の全容が明らかになる。
第3幕:回想:ハウリア族によるフェアベルゲン防衛戦
  • 原因:  魔人族ダヴァロス小隊による樹海侵攻への対抗措置。
  • 行動:  ハジメから伝授された**「ハートマン軍曹式」 の過酷な訓練を経て、ハウリア族は アザンチウム製のワイヤー**、 落とし穴(ピットフォール) 、激辛種子の催涙弾等を用いたゲリラ戦を展開。
  • 結果:  カムが「一騎打ち」を装った戦術的欺瞞でダヴァロスを刺殺。魔人族の先遣隊を壊滅させ、物理的・精神的に追い詰めることに成功した。
第4幕:帝都への移動と情報収集
  • 原因:  カムらハウリア族の選抜隊が帝都潜入後に消息不明となったこと。
  • 行動:  ハジメ一行は帝都へ移動。冒険者ギルドでの交渉を経て、元牢番ネディルを特定。ハジメによる過酷な物理的尋問とユエの再生魔法の反復により、カムらが帝城地下牢に収容されている情報を引き出す。
  • 結果:  潜入場所を特定し、救出作戦の基盤が整う。
第5幕:帝都陽動作戦と仮面戦隊
  • 原因:  帝城潜入時の注意を逸らすための攪乱の必要性。
  • 行動:  ハジメは光輝らに「仮面」を与え、**「陽動ツール」**として運用。赤(光輝)、青(龍太郎)、黄(鈴)、ピンク(雫)のカラー分けを行い、亜人奴隷の待遇改善を求めて暴れさせる。
  • 結果:  帝国兵の注意が仮面戦隊に集中。特に「ピンク」のマスク姿が兵士から**「キモい(Gross)」**と心理的嫌悪感を抱かれる一方で、陽動としての目的は完遂される。
第6幕:地下牢への潜入と救出の完遂
  • 原因:  帝都の混乱に乗じた最終救出行動。
  • 行動:  ハジメ、ユエ、シアが帝城地下牢へ潜入。ハジメは**「魔眼」 で魔法陣トラップを看破・無力化。空間転移アーティファクト 「ゲートキー」 を、事前に設置した転送先 「ゲートホール」**とリンクさせ、脱出路を確保。
  • 結果:  拷問官に対し**「ハートマン軍曹式」**の罵詈雑言を浴びせ、逆に精神崩壊させていたカムらを救出。一族全員を安全圏へ即座に転送した。

主要な転換点

  • 転換点1:ハウリア族の戦闘集団化の露呈
  • 以前の状況:弱小種族としての兎人族。
  • 出来事:帝国軍の精鋭を独自のゲリラ戦術とアザンチウム装備で圧倒。
  • 変化・影響:ハジメの影響による「魔改造」の結果が証明され、樹海防衛における実質的な最強戦力へと昇格した。
  • 転換点2:帝都での消息不明と救出決断
  • 以前の状況:魔人族撃退後の残存勢力掃討。
  • 出来事:カム一行の帝都潜入と連絡途絶。
  • 変化・影響:ハジメがシアの心情を優先し、大迷宮攻略のスケジュールに帝都潜入を組み込む。

主人公を中心とした人物関係の変化

  • ハジメ ⇔ シア:  シアが一族への不安を押し隠す中、ハジメが「大切に思っている」と言明。個人的な事情を共有することで信頼関係が深化。
  • ハジメ ⇔ 光輝:  価値観の相違が修復不能なレベルで露呈。ハジメは光輝を「理想を掲げるだけの無能」として扱い、効率的な**「陽動ツール」**として徹底的に利用する構図が完成。
  • ハウリア族 ⇔ フェアベルゲン:  かつての追放種族が、国を救った英雄として再定義される。しかし、その残虐な戦術と変貌ぶりにより、他種族からは畏怖と恐怖の対象(魔神の兵)と見なされる。

主人公の認識と周囲の評価

  • ハジメ自身の認識:  自己の目的と仲間の利益のみを追求しており、亜人の救済や人助けはあくまで「効率的な行動の結果」あるいは「仲間の願いを叶えるための手段」であると捉えている。
  • 周囲からの評価:
  • アルテナ等(亜人):  種族に偏見を持たず、圧倒的な技術力で枷を外す「平等な救済者」。
  • 光輝:  絶大な力を持ちながら世界救済の義務を放棄する「独善者」。
  • ハウリア族:  敬愛と狂信の対象。絶対的な指導者として「ボス(魔神)」と仰ぐ。

クライマックス:帝城地下牢の救出劇

  • 発生原因:  ネディルへの過酷な尋問によるカムの監禁場所特定。
  • 当初の状況:  魔法陣トラップと特殊金属の格子で構成された、帝国が誇る最深部監獄。
  • 登場人物の行動:
  • ハジメが**「魔眼」**で全トラップを看破・解除。
  • ユエが再生魔法により囚人の欠損部位・負傷を完全回復。
  • 予定外の出来事:  尋問されていたはずのカムが、ハジメ直伝の**「ハートマン軍曹式」**罵詈雑言を駆使。尋問官を逆に精神的限界へ追い込み、泣き叫ばせていた事実の発覚。
  • 決着:  **「ゲートキー」 と 「ゲートホール」**を接続し、空間転移によって一族全員を帝都圏外へ即時脱出させた。

巻末時点の状況

  • 場所・立場:  ハジメ一行はハウリア族を全員救出し、帝都を離脱。ハルツィナ樹海へ帰還。
  • 解決した問題:  カムを含むハウリア族の生存確認と救出。魔人族先遣隊の排除。
  • 継続している問題:  帝国との決定的な対立(国家反逆行為の露呈)。ハルツィナ樹海深部の大迷宮攻略の継続。

この巻のプロット構造

  • 開始地点:  飛空艇「フェルニル」によるハルツィナ樹海への行軍。
  • 発端:  変貌したハウリア族との再会。魔人族および帝国の侵攻を把握。
  • 展開:  焼き払われた樹海の**「絶象」**による復元。カム救出のための帝都侵入決定。
  • 中盤の転換:  帝都での情報収集とネディルへの拷問。
  • クライマックス:  光輝ら**「仮面戦隊」**による陽動作戦と、地下牢からの空間転移脱出。
  • 到達地点:  ハウリア一族の合流。次なる目的地(大迷宮)への出発準備完了。

ありふれた6レビュー
まとめ
ありふれた8レビュー

登場キャラクター

日本からの召喚者(生徒・教師)

南雲ハジメ

奈落から生還した錬成師の男子生徒。大切な仲間を守るためなら容赦なく敵を撃滅する姿勢を持つ。飛空艇フェルニルを建造して帝国や樹海へ移動した。

・所属組織、地位や役職
 日本からの召喚者。錬成師。「金」ランク冒険者。

・物語内での具体的な行動や成果
 飛空艇フェルニルを完成させて味方を迅速に運んだ。アルテナたちの枷を錬成魔法で解除して送り届けた。帝城へ侵入してハウリア族の脱獄を成功させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハウリア族の帝城制圧を後方から支援した。ガハルド皇帝に強烈なプレッシャーを与えた。

白崎香織

ハジメに強い想いを寄せる女子生徒。ノイントの強靭な肉体へ魂魄を定着させて蘇生を果たした。

・所属組織、地位や役職
 日本からの召喚者。治癒師。

・物語内での具体的な行動や成果
 ノイントの肉体で神代魔法の再生魔法を行使した。焼失した樹海を即座に完全復元させた。帝都で傷ついた人々を治療した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神の使徒としての飛行能力と戦闘力を保持する。帝国民の前で使徒降臨の演出を担当した。

八重樫雫

香織の親友を務めるポニーテールの女子生徒。冷静な観察眼を持ち光輝や香織のサポートにあたる。

・所属組織、地位や役職
 日本からの召喚者。剣士。

・物語内での具体的な行動や成果
 ハジメから与えられた黒刀を振るい戦闘に参加した。ハジメに手渡された仮面ピンクを着用して陽動を務めた。光輝の暴走を制止した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 仮面ピンクとして帝都で都市伝説となった。ハジメへ複雑な感情を抱く。

天之河光輝

強い正義感を掲げる勇者の男子生徒。自身の価値観とハジメの行動理念との間で葛藤を深める。

・所属組織、地位や役職
 日本からの召喚者。勇者。

・物語内での具体的な行動や成果
 フェルニルに乗船してハジメ一行に同行した。仮面レッドを着用して奴隷解放の陽動を行なった。帝国民の前で聖剣を掲げた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハジメとの圧倒的な力量差や価値観の違いに苦悩した。

坂上龍太郎

光輝の親友を務める豪快な拳士の男子生徒。

・所属組織、地位や役職
 日本からの召喚者。拳士。

・物語内での具体的な行動や成果
 光輝たちと共にフェルニルに乗船した。仮面ブルーとして陽動に参加した。帝都の酒場で料理を豪快に堪能した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 勇者パーティーの前衛として同行した。

谷口鈴

明るいムードメーカーである結界師の女子生徒。

・所属組織、地位や役職
 日本からの召喚者。結界師。

・物語内での具体的な行動や成果
 仮面イエローを着用して陽動を務めた。龍太郎の無謀な動きを結界で制止した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 勇者パーティーの後衛として行動した。

園部優花

ハジメに救われた経験を持つ女子生徒。

・所属組織、地位や役職
 日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 王都に残り街の治安維持や巡回にあたった。喧嘩に巻き込まれかけたシモン司祭を救出した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王都留守組の支援を担当した。

畑山愛子

生徒たちを命懸けで守ろうとする作農師の女性教師。

・所属組織、地位や役職
 日本からの召喚者。教諭。作農師。

・物語内での具体的な行動や成果
 王都に留まり非戦闘員の生徒たちを保護した。王宮の庭でシモン司祭と対話した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 豊穣の女神として人々の尊敬を集める。

勇者パーティー

光輝を中心に編成された戦闘部隊。

・所属組織、地位や役職
 生徒たちの主力戦闘部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 フェルニルに乗ってハジメ一行に同行した。帝都で仮面集団として陽動を行なった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハジメとの価値観の違いを実感した。

愛ちゃん護衛隊

愛子を守る意思を持つ生徒たちの集団。

・所属組織、地位や役職
 愛子の護衛組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 王都に残って居残り組の生徒や街の警備にあたった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王都の防衛と治安維持を支えた。

居残り組

戦闘を避けて王都に留まっている生徒たち。

・所属組織、地位や役職
 非戦闘生徒グループ。

・物語内での具体的な行動や成果
 王都で生活を送りつつ愛子や護衛隊と共に過ごした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王都復興のなかで過ごした。

吸血鬼族

ユエ

ハジメの相棒を務める吸血鬼の姫。圧倒的な魔力と知識を誇る。

・所属組織、地位や役職
 元吸血鬼族の王。ハジメのパートナー。

・物語内での具体的な行動や成果
 フェルニルのブリッジでハジメを支えた。再生魔法でハウリア族の怪我を完治させた。帝城で空間転移を用いてリリアーナを回収した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハジメにとって唯一無二の存在であり続ける。

兎人族(ハウリア族)

シア・ハウリア

固有魔法未来視を持つ兎人族の少女。ハジメを深く慕う。

・所属組織、地位や役職
 兎人族ハウリア族。ハジメの仲間。

・物語内での具体的な行動や成果
 ドリュッケンを操り帝城のエントランスでグリッド第三連隊長と交戦した。グリッドを天窓から打ち飛ばして倒した。フェルニルから亜人奴隷たちへ呼びかけた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハウリア族最強の戦士として圧倒的な戦闘力を証明した。

カム・ハウリア

ハウリア族の族長を務めるシアの父親。ハジメの訓練により冷酷で強靭な指揮官へ変貌した。正式名称は深淵蠢動の闇狩鬼カームバンティス・エルファライト・ローデリア・ハウリア。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族族長。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔人族ダヴァロスを一騎打ちの策略で破った。帝城に潜入して拷問に耐え抜いた。ガハルド皇帝に誓約の首輪を装着させて全亜人奴隷の解放を承諾させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 新生ハウリア族を率いて帝国との完全勝利を納めた。

パル

必滅のバルドフェルドを名乗る十歳の兎人族の少年。ハウリア族屈指の狙撃手。

・所属組織、地位や役職
 バルドフェルド小隊小隊長。

・物語内での具体的な行動や成果
 樹海で新種の魔物を狙撃した。帝国兵の輸送馬車を襲撃して亜人奴隷を救出した。ハジメへ樹海と帝国の情勢を報告した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 十歳にして小隊長を務め高い指揮能力を見せた。

ラナ

疾影のラナインフェリナを名乗る兎人族の女性。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族。

・物語内での具体的な行動や成果
 ミナと共に逃走の芝居を打って帝国兵を誘導した。死角から小太刀で帝国兵の首を狩った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 二つ名を持ち高い潜入・暗殺技術を行使した。

ミナ

空裂のミナステリアを名乗る兎人族の女性。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族。

・物語内での具体的な行動や成果
 ラナと連携して帝国兵の斥候を瞬殺した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 精鋭戦士として暗殺に従事した。

ヤオ

幻武のヤオゼリアスを名乗る兎人族の男性。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族。

・物語内での具体的な行動や成果
 パルたちと共に輸送部隊の帝国兵を強襲して撃破した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 二つ名派閥の議論に参加した。

ヨル

斬のヨルガンダルを名乗る兎人族の男性。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族。

・物語内での具体的な行動や成果
 小太刀を交差させて帝国兵を倒した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハジメの二つ名選定に参加した。

リキ

霧雨のリキッドブレイクを名乗る兎人族の男性。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族。

・物語内での具体的な行動や成果
 狙撃部隊としてパルと共に後方から支援した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 精密な射撃技術を発揮した。

ネア

外殺のネアシュタットルムを名乗る十歳の兎人族の少女。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族。

・物語内での具体的な行動や成果
 パルと共に哨戒任務へ当たり新種の魔物と遭遇した。気配遮断を行使して無事に生還した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 若手戦士として高い隠密スキルを保持する。

イオ

雷刃のイオルニクスを名乗る兎人族の男性。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族。

・物語内での具体的な行動や成果
 フェアベルゲン周辺で魔人族の偵察を行なった。ハジメの来訪を受けて帝都出撃組を召集した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 志願してきた他の亜人若手たちの訓練を担当した。

ハウリア族

ハジメによって冷酷な戦闘集団へ魔改造された兎人族の一族。

・所属組織、地位や役職
 亜人族の戦闘部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 ブービートラップやゲリラ戦術で魔人族ダヴァロス小隊を全滅させた。帝城へ潜入して主要施設を制圧した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 最弱の種族から帝国を屈服させる最凶の部族へ変貌した。

新生ハウリア族

ハウリア族に志願した他の兎人族や亜人族の若者たちが加わった組織。

・所属組織、地位や役職
 百二十二人規模の精鋭戦闘部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 ハジメから与えられた専用アーティファクトを装備して帝城制圧作戦を実行した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 帝国に全亜人奴隷解放の誓約を立てさせた。

バルドフェルド小隊

パルが率いるハウリア族の小隊。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族の偵察・狙撃部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 帝都周辺で情報収集と奴隷輸送馬車の奪還を行なった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 先陣を切って作戦を遂行した。

ガルフストリーム小隊

防備とトラップ地帯の整備を担当する小隊。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族の防衛部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 集落周辺に無数の罠を仕掛けて魔人族を誘導した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 罠による防衛線を構築した。

アイデルハイト小隊

魔人族の編成や動向の調査を担当する小隊。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族の諜報部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 敵の戦力と作戦を正確に把握してカムへ報告した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 情報収集を支えた。

インビジブル小隊

魔物の特性や固有魔法の分析を担当する小隊。

・所属組織、地位や役職
 ハウリア族の分析部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 新種の魔物の弱点や行動パターンを特定した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 敵能力の解析を行なった。

竜人族(クラルス族)

ティオ・クラルス

竜人族の生き残りである黒髪の美女。過激な被虐趣味を持つ。

・所属組織、地位や役職
 竜人族クラルス族の姫。ハジメの仲間。

・物語内での具体的な行動や成果
 フェルニルに乗船して樹海へ向かった。雫や鈴に対して助言を与えた。帝都の酒場でワインを楽しんだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハジメに忠誠を誓い行動を共にする。

ハイリヒ王国・王宮・聖教教会

リリアーナ・S・B・ハイリヒ

王国の未来のために奔走する王女。

・所属組織、地位や役職
 ハイリヒ王国王女。

・物語内での具体的な行動や成果
 フェルニルで帝国へ移動した。ガハルド皇帝と接見して一個師団の兵力支援を取り付けた。バイアス皇太子との政略結婚を受け入れた。バイアスの襲撃をハジメのアラクネに救われた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 実質的な王国の指導者として復興と外交を担った。

ヘリーナ

リリアーナに仕える優秀な専属侍女。

・所属組織、地位や役職
 ハイリヒ王国侍女。

・物語内での具体的な行動や成果
 リリアーナに同行して帝国へ入った。バイアスが部屋に乱入した際に危具を抱いて控えた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 リリアーナの忠実な側近を務める。

ルルアリア

王国の王妃。

・所属組織、地位や役職
 ハイリヒ王国王妃。

・物語内での具体的な行動や成果
 エリヒド国王の没後、シモン司祭と接見した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王宮内で国政を支えた。

ランデル・S・B・ハイリヒ

十歳のハイリヒ王国王子。

・所属組織、地位や役職
 ハイリヒ王国王子。

・物語内での具体的な行動や成果
 王宮でシモン司祭と接見した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 次期国王としての立場にある。

シモン・L・G・リベラール

七十六歳の聖教教会司祭。正式名はシモン・リブ・グリューエン・リベラール。解放者リブ・グリューエンの血を引く。

・所属組織、地位や役職
 聖教教会司祭。新教皇候補。

・物語内での具体的な行動や成果
 リリアーナの手紙を受けて王都へ召喚された。逃亡中に資材の落下を魔法天絶で防いだ。優花や愛子と対話した。教皇就任を決意した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 新教皇として聖教教会の再建を担う。

シビル・L・G・リベラール

シモンの十八歳の孫娘。正式名はシビル・リブ・グリューエン・リベラール。

・所属組織、地位や役職
 聖教教会の聖職者志望。

・物語内での具体的な行動や成果
 祖父シモンに同行して王都へやって来た。逃亡するシモンを追跡して捕獲した。リベラール家の口伝を伝授された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 祖父の教皇就任を支える。

近衛騎士

王女リリアーナを護衛する騎士たち。

・所属組織、地位や役職
 ハイリヒ王国近衛騎士団。

・物語内での具体的な行動や成果
 リリアーナの帝国訪問に同行して警備にあたった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王女の護衛を担当した。

王宮侍女

王宮で働く仕え手たち。

・所属組織、地位や役職
 王宮侍女。

・物語内での具体的な行動や成果
 リリアーナのドレスの準備や世話を行なった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王宮の身の回りを補佐した。

大工たち

王都の復興作業にあたる技術者たち。

・所属組織、地位や役職
 王都の復興作業員。

・物語内での具体的な行動や成果
 王都の建物補修中に喧嘩を起こして柱を揺らした。シモンの魔法に助けられた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王都の建物の再建を進めた。

ヘルシャー帝国

ガハルド・D・ヘルシャー

実力至上主義を掲げるヘルシャー帝国の皇帝。豪放磊落な凄腕の戦士。

・所属組織、地位や役職
 ヘルシャー帝国皇帝。

・物語内での具体的な行動や成果
 リリアーナやハジメと接見した。暗闇のパーティー会場でハウリア族と死闘を繰り広げた。誓約の首輪を装着されて全亜人奴隷の解放を宣言した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハウリア族に屈服し全亜人奴隷の解放と樹海不可侵を法定化した。

バイアス・D・ヘルシャー

二十六歳になる帝国の皇太子。横暴な性格で好色。

・所属組織、地位や役職
 ヘルシャー帝国皇太子。

・物語内での具体的な行動や成果
 リリアーナの部屋に押し入り暴行を試みた。ハジメのアラクネによって毒を注入され気を失った。パーティー会場でカムの命令により首を刎ねられて即死した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 カムによって処刑された。

グリッド・ハーフ

帝国軍第三連隊隊長を務める大柄な将校。

・所属組織、地位や役職
 帝国軍第三連隊隊長。

・物語内での具体的な行動や成果
 かつてシアたちハウリア族を襲撃した部隊の指揮官。帝城エントランスでシアと交戦した。ドリュッケンの一撃で天窓から吹き飛ばされて死亡した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 シアによって撃破された。

マウル

警邏隊の帝国兵。

・所属組織、地位や役職
 帝国兵。

・物語内での具体的な行動や成果
 夜間に巡回中、ハウリア族によって暗闇へ引きずり込まれ暗殺された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 潜入作戦の初期段階で暗殺された。

ヨハン

カムの尋問を担当した帝国兵。

・所属組織、地位や役職
 帝城の尋問官。

・物語内での具体的な行動や成果
 カムの壮絶な罵倒と煽りを受けて精神的にノイローゼとなった。ハジメの殴打を受けて即座に気絶した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 カムの煽りに苦しめられた。

ネディル

警邏隊第四隊に所属する元牢番の男。

・所属組織、地位や役職
 警邏隊員。元牢番。

・物語内での具体的な行動や成果
 ハジメとユエに捕獲され股間を連続で潰される拷問を受けた。帝城地下牢の構造を自白した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハジメたちに内部情報を漏洩させた。

帝国兵

帝国の治安や防衛を担う兵士たち。

・所属組織、地位や役職
 ヘルシャー帝国軍。

・物語内での具体的な行動や成果
 ハウリア族の暗殺術やトラップによって次々と全滅させられた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 全域で制圧された。

帝国貴族

帝国の特権階級の人々。

・所属組織、地位や役職
 帝国の貴族階級。

・物語内での具体的な行動や成果
 パーティー会場でハジメたちやユエたちへ群がった。暗闇の中でハウリア族に手足を切り裂かれて無力化された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハウリア族の恐怖を焼き付けられた。

帝国軍第三連隊

グリッドが率いる帝国の戦闘部隊。

・所属組織、地位や役職
 帝国軍連隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 帝城エントランスでシア一人に挑むも全滅させられた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 シアの圧倒的な力の前に無力化された。

魔人族(ガーランド王国)

フリード・バグアー

魔人族の最高司令官。神代魔法の使い手。

・所属組織、地位や役職
 魔国ガーランド将軍。

・物語内での具体的な行動や成果
 王都侵攻や樹海攻略の全滅報告を受けて激怒した。魔王から神託を賜り五百体の神の使徒と合流した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神の使徒軍団を率いて新たな侵攻作戦を開始する。

ダヴァロス

【魔国ガーランド】特務小隊隊長を務める古強者の魔人族。

・所属組織、地位や役職
 特務小隊隊長。

・物語内での具体的な行動や成果
 新種の魔物を率いてハルツィナ樹海へ侵攻した。フェアベルゲンの門を大魔法で破壊した。ハウリア族の罠と一騎打ちの騙し討ちに遭い、カムに首を刎ねられて討死した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 カムによって撃破された。

セレッカ

ダヴァロス小隊の副隊長を務める浅黒い肌の魔人族青年。

・所属組織、地位や役職
 特務小隊副隊長。

・物語内での具体的な行動や成果
 ダヴァロスと共に樹海を進撃した。ハウリア族の毒まきびしを踏んで毒に侵され死亡した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハウリア族の罠で命を落とした。

フィドラー

ダヴァロス小隊の部下。

・所属組織、地位や役職
 特務小隊隊員。

・物語内での具体的な行動や成果
 濃霧の中でハウリア族に不意打ちされて戦死した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 真っ先に討ち取られた。

クレイマ

ダヴァロス小隊の部下。

・所属組織、地位や役職
 特務小隊隊員。

・物語内での具体的な行動や成果
 大木トラップに吹き飛ばされて断末魔の悲鳴を上げて死亡した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 トラップの犠牲となった。

バレン

ダヴァロス小隊の部下。

・所属組織、地位や役職
 特務小隊隊員。

・物語内での具体的な行動や成果
 張りぼてに騙されて魔法を放ち、頭上から舞い降りたハウリア族に首を刈られた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 おとり作戦に引っかかり戦死した。

ディヴォフ

帝都破壊と皇帝暗殺を担当していた魔人族の小隊長。

・所属組織、地位や役職
 ディヴォフ小隊隊長。

・物語内での具体的な行動や成果
 コロシアムの魔物を暴走させて帝都を襲撃した。ガハルド皇帝の討伐に失敗して部隊ごと全滅した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ガハルドに返り討ちにされた。

エーアスト

神の命を受けて魔王の元へ降臨した「神の使徒」。ノイントと同型の素体。

・所属組織、地位や役職
 神の使徒。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔王の玉座の間に降臨した。五百体の同胞の使徒を召喚して魔王へ従った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔人族の新たな戦力として加わった。

魔王

【魔国ガーランド】の頂点に立つ絶対的指導者。金の髪と紅色の瞳を持つ。

・所属組織、地位や役職
 魔国ガーランド魔王。

・物語内での具体的な行動や成果
 敗戦したフリードを処罰せず受け入れた。神託を受けて神の使徒五百体を受領した。ハジメたちの連行をフリードに命じた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神の使徒を配下に収めて全戦力を再編した。

特務小隊(ダヴァロス小隊)

ダヴァロスが率いる樹海攻略部隊。

・所属組織、地位や役職
 魔人族精鋭小隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 新種の魔物を連れて樹海へ侵攻した。ハウリア族のゲリラ戦術により全滅した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハウリア族に全滅させられた。

ディヴォフ小隊

ディヴォフが率いる帝都襲撃部隊。

・所属組織、地位や役職
 魔人族別動隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 帝都で魔物を暴走させて決闘を仕掛けたがガハルドに返り討ちにあい全滅した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 帝都で全滅した。

伝令部隊

魔人族の情勢報告を担当する連絡部隊。

・所属組織、地位や役職
 魔人族情報部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 各地での敗戦報告やフリードの重傷報告をダヴァロスへ届けた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 情報伝達を行なった。

神の使徒

神エヒトによって遣わされた無機質な銀髪碧眼の女性型人造存在。

・所属組織、地位や役職
 神の使徒。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔国の玉座の間と上空に五百体が一挙に現れた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔王の配下として配備された。

亜人族(ハルツィナ樹海・フェアベルゲン)

アルフレリック・ハイピスト

フェアベルゲン長老衆の最古参を務める森人族の族長。

・所属組織、地位や役職
 フェアベルゲン長老衆(森人族族長)。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔人族の侵攻に対して国の退避を検討した。門の上からダヴァロスと交渉を試みるも失敗した。神弓の技量で奮戦した。孫娘アルテナの無事帰還に感涙した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハジメや香織の支援を受けて都の復興を進めた。

アルテナ・ハイピスト

アルフレリックの孫娘である森人族の少女。

・所属組織、地位や役職
 森人族のお姫様。

・物語内での具体的な行動や成果
 帝国軍に捕らわれて奴隷として輸送された。パルとハジメによって救出された。足枷をハジメに解除された。フェアベルゲンへ生還した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハジメに対して淡い憧れと特別な感情を抱いた。

ギル

虎人族の男。第二警備隊隊長。

・所属組織、地位や役職
 フェアベルゲン第二警備隊隊長。

・物語内での具体的な行動や成果
 南の集落の避難民を守るため魔物と戦った。ハウリア族の援護を受けて生還した。ハジメたちをフェアベルゲンへ案内した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハウリア族の変貌と実力を認めた。

レギン

バントン族(熊人族)の戦士。かつてジンの仇討ちでハウリア族を襲い返り討ちにあった過去を持つ。

・所属組織、地位や役職
 熊人族の戦士。元族長候補。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔物と戦い負傷しながらもハウリア族の集落へ駆け込んだ。土下座して助力を懇願した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ハウリア族の真の恐ろしさを目の当たりにして戦慄した。

ゼル

虎人族の族長。

・所属組織、地位や役職
 フェアベルゲン長老衆(虎人族族長)。

・物語内での具体的な行動や成果
 長老会議で魔人族の侵攻に対して激昂した。ダヴァロスの攻撃を受けて倒れた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 香織の魔法で全快した。香織を崇拝するようになった。

ルア

若い狐人族の族長。糸目が特徴。

・所属組織、地位や役職
 フェアベルゲン長老衆(狐人族族長)。

・物語内での具体的な行動や成果
 長老会議で冷静な議論を求めた。諜報員からの報告を受けた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 長老衆として都の指揮に関わった。

グゼ

土人族の族長。

・所属組織、地位や役職
 フェアベルゲン長老衆(土人族族長)。

・物語内での具体的な行動や成果
 長老会議で現状の厳しさを指摘した。事件後に香織を熱狂的に崇拝した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 香織信者となった。

マオ

翼人族の族長。

・所属組織、地位や役職
 フェアベルゲン長老衆(翼人族族長)。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔人族の戦力に危具を表明した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 都の防衛に関わった。

ゴート

狼人族の族長であり戦士団団長。

・所属組織、地位や役職
 フェアベルゲン戦士団団長(狼人族族長)。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔人族と新種の魔物の撃滅にあたり最前線で指揮を執った。激戦の末に戦死した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 戦死して戦士団に衝撃を与えた。

ジン

かつてハジメに挑んで返り討ちに遭い再起不能となった熊人族の元長老。

・所属組織、地位や役職
 元熊人族族長。

・物語内での具体的な行動や成果
 7巻本編ではレギンやアルテナの会話の中で存在が言及された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 過去の事件の象徴として語られた。

フェアベルゲン警備隊

フェアベルゲンの治安と防衛を担当する部隊。

・所属組織、地位や役職
 亜人族の警備組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔人族の奇襲を受けて壊滅的な被害を出した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 防衛線を死守した。

第二警備隊

ギルが率いる警備部隊。

・所属組織、地位や役職
 フェアベルゲンの警備部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 避難民を守るため身を挺して戦った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ギルと共に避難を支えた。

フェアベルゲン戦士団

フェアベルゲンの全戦闘員で構成される主力軍。

・所属組織、地位や役職
 亜人族の軍事組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 ゴート団長のもとで最終防衛線を死守した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 多くの犠牲を出しながら戦い抜いた。

長老衆(長老会議)

各種族の族長たちで構成されるフェアベルゲンの最高意思決定機関。

・所属組織、地位や役職
 亜人族の指導者層。

・物語内での具体的な行動や成果
 亡国の危機に際して撤退か交渉かを議論した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 事件後にガハルド皇帝の誓約復唱を受け入れた。

ありふれた6レビュー
まとめ
ありふれた8レビュー

展開まとめ

プロローグ

魔人族の動揺と決意

• 魔人族の特務小隊は、樹海に進軍する最中、伝令からもたらされた情報に驚愕した。隊長ダヴァロスと副隊長セレッカは、同胞フリードの重傷報告と大迷宮【グリューエン大火山】放棄の知らせを受け、動揺する部下たちを落ち着かせた。フリードの敗北が信じ難いものの、敵の存在が予想以上に強大であることを実感させられた。

進軍の計画とダヴァロスの覚悟

• 【魔国ガーランド】から樹海へと向かったダヴァロス小隊は、樹海攻略に必要な戦力として強力な魔物を与えられ、陸路を慎重に進んでいた。各地での敗戦報告が続く中、ダヴァロスは士気を保つため、強敵に対する憤りと魔人族の栄光を誇示する気持ちを抱きつつ、樹海攻略を成功させる覚悟を決めた。

亜人族領域への接近と攻勢の決意

• 樹海内の進軍を続け、亜人族のテリトリーに近づいたことで、ダヴァロスは部下たちに戦意を高めるよう呼びかけた。王都侵攻や帝都破壊の任務も進行中であり、自分達も成果を持ち帰ることが必須であると部隊を鼓舞した。魔人族の誇りを守るため、全員が戦意を燃やして次の行動に備えた。

イレギュラーの影と未知の脅威

• ダヴァロス達は、樹海攻略が自分たちにとって最も確実であると信じていたが、イレギュラーの存在が迫りつつあること、さらには彼が鍛えた最強の兵士達が待ち受けていることには気づいていなかった。樹海は、彼ら魔人族にとって予想以上に危険な戦場となりつつあった。

第一章  ハウリア参上!

雲上の旅とフェルニル

八重樫雫の心情と景色の描写

雫は飛空艇「フェルニル」の後部甲板で、眼下の景色を眺めていた。重力石と感応石で造られたフェルニルは、驚くほどの速度で進み、心地よい風がそよぐ中、彼女は飛空艇の存在に驚きを隠せなかった。上空から見る太陽の光を手で遮りながら、まるで夢のようだと呟いた。

ハジメの飛空艇の登場とその反応

フェルニルは、ハジメが造り出した世界最大かつ最速の移動手段で、王都近郊でお披露目された際、彼は得意げに「旅の終盤で飛行系の移動手段を手に入れるのは常識だろう?」と述べた。しかし、そのドヤ顔に対して周囲の仲間は微笑み、驚愕と興奮が交じる反応を見せていた。王女リリアーナを含む同行者たちも、この高速飛行手段に驚愕し、遠く目的地へ短期間で到達できる状況に戸惑いを抱えていた。

光輝と雫の対話

その後、光輝が雫に近づき、フェルニルの驚異的な性能に感心しながらも、ハジメの行動に対する複雑な感情を語り始めた。彼は、ハジメが神を倒すのではなく、己の大切な人々を守ることに専念している姿勢に納得がいかず、自分なら世界を救うために力を使うと主張した。雫は、ハジメの持つ力が決意と覚悟によって得られたものであり、それを押し付けるべきではないと説いた。

ハジメの選択と仲間の理解

雫はさらに、ハジメがこの世界で行った救済の数々を光輝に伝え、彼の行動は大切な人を守るためのもので、決して他者に強要できるものではないと説明した。彼女の言葉に光輝は一部納得しつつも、完全には受け入れられずにいた。

進路の変更と緊張の高まり

会話の後、フェルニルが突如進路を逸らし始め、雫と光輝は事態を確認するために急いで艦内に戻ることにした。

帝国兵との遭遇と救出作戦

緊急事態の発生

ブリッジに集まった雫と仲間たちは、アーティファクトの水晶ディスプレイを通して、帝国兵に追われる兎人族の姿を発見した。雫は、シアの同族である兎人族が迫られる状況を目にし、事態の深刻さを察した。光輝は即座に救出を提案したが、ハジメは冷静に状況を見極めようとしていた。

兎人族の正体判明と攻防

ディスプレイに映し出された兎人族の女性がシアの知人であるラナとミナと判明し、緊迫感が増した。追いつかれたかに見えた兎人族であったが、突然反撃に転じ、巧妙な攻撃で帝国兵たちを圧倒し始めた。光輝たちはその予想外の展開に驚愕し、帝国兵が次々と倒れる光景に息を呑んだ。

ハウリア族の圧倒的な戦闘力

ラナやミナを含むハウリア族は、まるで訓練された精鋭部隊のように次々と帝国兵を倒していった。ハジメの指導の下、徹底的に鍛え上げられた結果であるとシアが説明すると、仲間たちはハジメの鍛錬の厳しさを再認識し、ハジメに呆然とした視線を送った。

ハジメの援護射撃

ハジメは遠距離から帝国兵の増援を一撃で狙撃し、さらに危機を脱するための援護を行った。その圧倒的な射撃能力に仲間たちは再び驚嘆したが、彼は無言で任務を遂行し続けた。その後、ハウリア族は無傷で帝国兵の全滅を完了し、救援された兎人族たちは歓喜の敬礼を捧げた。

亜人族との接触とハウリア族の再会

亜人奴隷の解放と再会

着陸したハジメたちを迎えたのは、ハウリア族の敬礼を決める一団と、大勢の亜人族の奴隷たちであった。亜人たちは恐怖と不安の表情を見せたが、ハジメは冷静に対応し、奴隷枷を外して解放することを決断した。亜人族の中には、森人族のアルテナもおり、彼女はハジメの助力に感謝を示した。

ハウリア族の「二つ名」ブーム

ハウリア族は再会の喜びとともに、各々が自らの二つ名を名乗り、誇らしげな態度を示した。この光景にシアは困惑し、ハジメも苦笑しつつ、彼らの過激な成長ぶりに驚いた。

亜人族の帰還と新たな道筋

アルテナとのやりとりとさらなる旅路

アルテナがハジメの冷淡さに一瞬動揺するも、彼は淡々と彼女の拘束具を外し、彼女と亜人たちを保護する姿勢を見せた。亜人たちと共に再び空の旅に出発する準備が整い、彼らはフェルニルで次の目的地へ向かうことになった。

魔人族と新種の魔物の襲来

パルによる事情説明と帝国の侵攻

ハジメたちはブリッジに集まり、パルから一連の事情を聞いていた。帝国がフェアベルゲンに侵攻したこと、そしてその背後には魔人族が関与していると報告を受けた。リリアーナは帝国が樹海の結界をどう攻略したのか疑問を抱いたが、亜人族との関わりについてはハジメに判断を委ね、黙って事態を見守った。

樹海での哨戒と新種の魔物との遭遇

その頃、兎人族であるパルとネアは、樹海で哨戒任務を行っていた際、異様な気配を感じ取った。彼らは身を潜めながら周囲を探ったが、新種の魔物たちに遭遇した。彼らは高速で移動し強力な攻撃を繰り出す蜂型や甲虫型の魔物に襲撃されたが、パルの狙撃による援護でどうにか逃走に成功し、フェアベルゲンへと急いで戻ることができた。

フェアベルゲンの防衛戦とハウリア族の決意

フェアベルゲンでは、新種の魔物による奇襲で多くの死傷者が出ており、フェアベルゲン自体が危機に瀕していた。報告を受けたハウリア族の族長カムは、フェアベルゲンを時間稼ぎに使い、自分たちの防衛準備を整えると宣言し、各小隊に指令を下した。ハウリア族は、かつて最弱とされた自分たちの力を示すため、敵に立ち向かう決意を新たにした。

戦士たちの防衛とギルの援護

フェアベルゲンへ避難する亜人族と警備隊の奮闘

南部の集落から逃れてきた亜人たちを守るべく、フェアベルゲンの第二警備隊長ギルたちは命を懸けて避難を支援していた。しかし、次第に増援を突破してくる甲虫型の魔物に対し、ギルたちの防衛線は苦境に陥っていた。ギル自身も負傷したが、兎人族のハウリア族による不意の援護で、命を救われた。

ハウリア族の戦術とフェアベルゲンへの希望

兎人族による機敏で的確な援護に驚いたギルは、自分の無力さを痛感しつつも、フェアベルゲンへの道を急いだ。彼の心には、ハウリア族の本来の力があることを目の当たりにした感慨が残った。

フェアベルゲンの危機と長老会議の決断

長老会議の危機感と撤退の提案

フェアベルゲンの長老会議では、最古参の族長アルフレリックが「国を捨てる」という撤退案を提案した。周囲の族長たちは故郷を離れることに強い抵抗を示したが、アルフレリックは生存を最優先にすべきと説いた。

ゴート団長の戦死報告と最終防衛線の決断

そのとき、狼人族の青年が、戦士団団長ゴートの戦死を報告に現れた。フェアベルゲンの防衛戦は最終ラインまで後退を強いられ、長老たちの退避が要請されたことで、アルフレリックは次世代の生存を確保するため、若い族員たちを優先的に脱出させることを決めようとした。

魔人族の真の狙いとアルフレリックの交渉試み

さらに、諜報員から、魔人族が「真の大迷宮」を狙っているとの情報がもたらされた。アルフレリックは、敵と交渉することで戦闘を避け、フェアベルゲンを守る策を試みることを決意し、自ら門へと赴いた。

魔人族との対峙と交渉の失敗

アルフレリックと魔人族ダヴァロスの交渉

アルフレリックは魔人族のダヴァロスに対し、フェアベルゲンが「真の大迷宮」の情報を提供することで戦闘の終結を提案した。しかしダヴァロスは亜人族を見下し、交渉を拒否。圧倒的な力で門を破壊し、フェアベルゲンに致命的な損害を与えた。

フェアベルゲン内の戦況と絶望的な状況

門を破られたフェアベルゲンの戦士たちは、魔人族と魔物の侵攻に抗しきれず、多くが倒れた。絶望的な状況下で、次第に戦士たちの希望も薄れていった。

ハウリア族の再登場と反撃の決意

レギンの懇願とハウリア族の決意

その後、フェアベルゲンの危機に駆けつけたレギンは、かつて敵対したハウリア族に助力を懇願した。カム率いるハウリア族は、フェアベルゲンを救うだけでなく「真の大迷宮」を守る決意を新たにし、戦場へ向かう準備を整えた。

ハウリア族の異様な戦意と魔人族への挑発

カムは魔人族に対して嘲笑を浮かべ、挑発的に姿を消した。ダヴァロスはこれに激昂し、全戦力を投入してハウリア族を討とうと決意する。冷静さを失ったダヴァロスと魔人族たちは、フェアベルゲンを捨て置き、カムの跡を追った。

魔人族撤退後のフェアベルゲンの安堵

魔人族が去った後、アルフレリックと残された長老衆は、思いがけずハウリア族によって救われたことを実感し、深い安堵の中で息を整えた。

濃霧の戦いとハウリア族の反撃

魔物と魔人族の損耗とダヴァロスの憤怒

ダヴァロスら魔人族は濃霧の中を進み、合流した生き残りの部隊と共に前進したが、二つの部隊が壊滅したとの報告を受けた。生存者はわずか六人となり、魔物も大幅に減少していた。ダヴァロスはこの作戦が、フェアベルゲンを囮としたものと知り、激しい憤りを感じた。

罠の発動と魔物の壊滅

魔人族が進む道中、敵の罠により次々と魔物が倒れ、ドライガやキュベリアなどが撃破された。樹木や糸で張り巡らされた罠が効果を発揮し、全方位からの攻撃が加えられた。魔人族は範囲魔法で対抗しようとしたが、敵の巧妙なトラップと塹壕により効果を抑えられ、さらに仲間が犠牲となった。

ハウリア族の巧妙な戦法

ハウリア族は濃霧を利用し、次々と魔物に奇襲を仕掛け、狙撃と小太刀による斬撃で敵を削り取っていった。ダヴァロスは「最弱の兎人族」と侮っていたが、巧妙に組み立てられた罠と精密な狙撃に苦しめられ、撤退を考えるようになった。

ダヴァロスとカムの対峙と策略

ダヴァロスはフェアベルゲンへの後退を考えるも、ハウリア族のリーダー、カムが現れ、挑発的な言葉で一騎打ちを提案した。ダヴァロスはカムを捕えれば状況を変えられると判断し、応じるが、カムは突然バック走で逃げ去り、狙撃によってダヴァロスが負傷する結果に終わった。

ダヴァロスの最期とハウリア族の勝利

矢で負傷したダヴァロスは、ハウリア族の催涙弾によって呼吸困難に陥り、戦闘不能となった。背後からカムの小太刀が突き刺さり、最期に首を刎ねられたダヴァロスは、樹海に潜む恐るべきハウリア族の力を悟りながら、命を落とした。

ハジメとハウリア族の再会と帝国襲撃の話

魔人族撃退の報告とハジメの戸惑い

ハウリア族のパルは、魔人族を撃退した成果を誇らしげに語ったが、ハジメは想像以上に戦闘力を増した彼らに困惑していた。ハウリア族の予想外の成長ぶりに、ハジメは苦笑し、シアも自分の家族の変貌に半ば呆れつつも、ハジメへの感謝を示した。

ハジメの称賛とハウリア族の歓喜

ハジメがハウリア族の戦略を称賛すると、パルをはじめとするハウリア族は涙を流して喜んだ。彼らは、ハジメの「地獄の訓練」に耐えた甲斐があったと感動し、全員で喜びを表現した。しかし、ユエが「不用意に褒めるべきではない」と忠告し、ハジメも彼女の言葉に同意した。

帝国の侵攻と新たな危機

魔人族との戦いが終わった後、樹海を燃やしながら帝国軍が侵攻してきた。帝国は人さらいを目的とし、亜人族をさらうために樹海を焼き払うという前代未聞の手法をとった。パルは、帝国が亜人奴隷を求めている背景には、未知の魔物による帝都の被害があることをハジメに説明した。

カム達の行方不明とハウリア族の決意

カムが帝国に向けて少数精鋭で出発したが、連絡が途絶えたため、ハウリア族は追加の部隊を派遣した。ハジメは、パル達に帝都での情報収集を続けさせつつ、樹海に囚われていた亜人族を樹海まで送り届けることを約束した。

帝国への進軍と樹海の被害

ハジメ達は樹海に到着し、帝国軍が樹海を焼き払った跡を目の当たりにした。香織は再生魔法で樹海を元に戻そうとし、見事に復元したが、その結果、樹海の霧も復活し道がわからなくなった。ハジメ達はシアの先導で樹海の奥へ進むこととなった。

【フェアベルゲン】での再会とアルテナの救出

ハジメ達は【フェアベルゲン】に到着し、破壊された都市の様子に驚いた。アルフレリック長老は孫娘アルテナの無事を喜び、ハジメに感謝した。ハジメも困惑しつつ感謝の言葉を受け入れ、今後の行動について話を進めた。

ハウリア族の再集結と帝都侵攻の決意

ハジメは、ハウリア族が帝都へ侵攻するための準備が整ったことを確認し、帝都への同行を決めた。シアも家族の安否を気にしつつ、ハジメの励ましを受け、決意を新たにした。ハジメ達はアルフレリックと別れを告げ、ハウリア族と共に再び帝都に向かうのだった。

第二章  反旗の雄叫び

【ヘルシャー帝国の首都到着】

ハジメ達は【ヘルシャー帝国】の首都に到着し、帝都が雑多で実用性を重視した建物や整備されていない路地に溢れている様子を観察した。街は緊張感に包まれていたが、帝都民たちは自由な雰囲気を楽しんでおり、各自がやりたいように振る舞っていた。

【ハジメと帝都民の衝突】

ハジメは美女達を引き連れていたため目立ち、帝都民からしきりにちょっかいをかけられた。その度に、ハジメは躊躇なく相手を叩きのめしていたが、周囲は暴力に無関心であった。

【帝都の戦士文化】

【ヘルシャー帝国】は実力至上主義の軍事国家であり、住民の多くが戦士であった。豪放で荒々しい気質が支配的で、シア達女性は帝都の雰囲気に嫌悪感を示していた。

【奴隷制度に対する苦悩】

帝都では奴隷制度が蔓延しており、亜人族が露店や道端で売買される光景が広がっていた。シアは檻に入れられた同族の子供たちを見て心を痛めていたが、ハジメとユエの慰めによって少し心が軽くなった。光輝もまた奴隷制度に強い反感を抱き、救いたいと感じていた。

【光輝の衝動とハジメの制止】

光輝は奴隷少年を虐待する帝国兵を止めようとしたが、ハジメが気づかれないように帝国兵を意識不明にした。ハジメは光輝に無謀な行動を慎むよう促し、周囲に迷惑をかけない範囲での行動を提案した。

【冒険者ギルドでの情報収集】

冒険者ギルドに入り、ハジメは【帝城】で囚われているカム達の情報を得ようとした。ギルドのマスターは、一升瓶の酒を飲み干すハジメの姿勢に感心し、カム達が【帝城】に拘束されていることを示唆した。

【帝城への潜入計画】

ハジメは、ユエと共に【帝城】に潜入しカム達の居場所を確認することを決意した。シア達は外で待機するよう指示を受け、夜の潜入に備えた。

【光輝達の陽動作戦】

ハジメは、光輝の暴走を防ぐために彼に陽動を任せた。光輝は正義感から亜人奴隷の解放に燃え、陽動に意欲を示した。ハジメは彼らに仮面を用意し、正体を隠して行動するよう指示した。

【仲間との絆と使命】

ユエと共にシアの家族を救うため、ハジメは決意を新たにした。光輝や雫、他の仲間もまた、それぞれの使命を胸に行動することを誓い、帝都での困難に立ち向かう準備を整えた。

【地下牢に囚われたハウリア族】

深夜、【ヘルシャー帝国】の帝城地下牢では、囚われたハウリア族が満身創痍の状態で怪我の自慢話を交わしていた。彼らは、過酷な尋問を受けながらも、帝国への抵抗と覚悟を貫き、最期まで挑発的な態度を崩さなかった。

【ハジメの救出作戦】

暗闇の中、突如ハジメの声が響き渡り、ハウリア族は驚愕した。ハジメとユエ、シアが光を灯して姿を現し、地下牢の魔法陣とトラップを巧みに解除し、ハウリア族を救出した。ユエの再生魔法により、彼らは完全に回復し、助けられたことに深く感謝した。

【カムの居場所へ向かう】

ハジメ達は族長カムの尋問が行われている部屋の情報を得て、その場へ向かった。厳重な警備を突破しながら進む中、部屋からはカムの荒々しい罵声が漏れ、尋問官たちが精神的に追い詰められている様子が伺えた。

【カムと尋問官の対峙】

部屋の扉を開けたハジメは、尋問官たちを一撃で気絶させ、カムを救出した。カムはボロボロの状態でありながらも威勢を保ち、ハジメ達の登場に驚きながらも礼を述べた。シアは、過激な言動のカムに呆れつつも、頭の治療が必要だと指摘した。

【脱出と新たな装備】

ハジメは、ハウリア族全員を空間転移用アーティファクト「ゲートキー」で安全な場所に送り、カムには新しい装備を用意すると伝えた。怪しげに笑うカムをゲートに押し込み、ハジメとユエも続いて脱出した。

【帝城侵入と陽動作戦】

ハジメ達が帝城に侵入した頃、帝都の夜には突如光が迸り、亜人奴隷が集められた地区にある帝国兵の詰所が攻撃を受けた。詰所の外壁は吹き飛ばされ、仮面を着けた四人の異世界チート達が、ハジメの帝城潜入を支援する陽動作戦を展開した。仮面レッドは、亜人奴隷の解放を求めたが、帝国兵には理解されず、あくまで陽動として帝国兵と戦闘を続けた。

【仮面ピンクの恐怖】

仮面レッド達の攻撃が続く中、仮面ピンクは魔人族の精鋭部隊「仮面レンジャー」を装い、帝国に都市伝説「仮面ピンクの恐怖」を植え付けた。彼らはホラー風の警告を残し、裏路地に姿を消した。その結果、帝国兵の間で仮面ピンクの都市伝説が広がることとなった。

【ハジメの仲間達との再会】

ハジメ、ユエ、シアの三人は、ハウリア族と再会し、彼らの無事を確認した。シアは家族の無事に感動し、涙を流しながら感謝を述べた。ユエがシアを慰め、ハジメもシアのウサミミを優しく撫でることで、安心感を与えた。

【雫の怒りと決意表明】

その後、ハジメ達はハジメへの不満を抱いた雫と対峙した。仮面ピンクを装ったことでストレスが溜まった雫は、ハジメに対し怒りをぶつけたが、最終的にはハジメの巧みな対応により気を落ち着け、仲間としての連帯感を再確認した。

【カムの決意とハウリア族の覚悟】

カムはハジメに対し、ハウリア族の戦う意思と帝国に対する復讐の覚悟を語り、新生ハウリア族が帝国に宣戦布告する意志を明かした。シアはその無謀な計画に怒りを表し反対したが、最終的にカムは戦いに臨む理由を説明し、家族や同族の未来を守るための戦いであると説いた。

【ハジメの支援と帝城落とし】

ハジメはハウリア族の覚悟を認め、彼らに力を貸す決意を固めた。そして、帝城の制圧を目指し、ハウリア族が皇帝に対して恐怖を植え付けるべきだと宣言した。彼の叱咤激励を受けたハウリア族は、帝城落としに向けた熱意で満ち溢れ、仲間全員が戦いの準備を整えた。

【シアの安堵と信頼】

その後、ハジメはシアのそばに寄り添い、彼女のウサミミを優しく撫でながら励ました。シアは安堵し、ハジメに対する信頼を深め、彼のそばを離れず寄り添い続けた。

【夜明け前の静寂】

夜明け前の岩場に、早朝目覚めたハジメとユエが二人きりで座っていた。ユエはハジメの膝の上に横抱きで座り、二人は久しぶりの静かな時間を楽しんでいた。ユエは昨夜の出来事を思い出しながら、ハジメの首筋にキスをした。その理由として、シアを大切に思うハジメの姿勢に感謝し、彼に対する愛情が深まったと告げた。

【特別な存在への応答】

ユエはシアが「特別」であってもいいと考えていたが、ハジメは「特別」はユエだけだと明言した。ユエの困ったような表情に、ハジメは他の女性に対する関心を求められるのが気に入らず、無言で彼女の唇を奪った。二人はそのまま親密な時間を過ごし、東の空が白み始めた。

【仲間たちの乱入】

二人の静寂は、光輝がハジメを探しに来たことで破られた。ハジメはユエを抱き上げようとしたが、ユエに再び押し倒され、親密な時間が続いた。そこに光輝と、続けて雫や鈴、龍太郎らが現れ、状況に気づき硬直した。

【混乱する仲間たち】

さらにシア、香織、ティオが登場し、シアがハジメのもとに駆け寄って「参加」を申し出るが、ユエにたしなめられた。騒ぎが広がる中、ハジメはユエを抱き上げて立ち上がり、混乱を収束させるために他の仲間達をなだめて対応した。

【新生ハウリア族の朝】

仲間たちは慌ててその場を離れ、鈴と雫が顔を赤らめながら立ち去った。夜が明け、東の空に昇る朝日は新生ハウリア族の戦いの狼煙を象徴するものであったが、始まりはなんとも締まりのない様子であった。

第三章  王女の受難

【王女リリアーナの帝国訪問】

リリアーナは侍女や近衛を伴い帝都近郊に到着し、馬車で帝都へ向かった。帝国には王国の使者がまだ到着しておらず、彼女の訪問は予告なしのものとなった。リリアーナは事前に近衛を送り先触れを頼んだが、厳戒態勢下の帝都の様子に危機感を抱いた。リリアーナと侍女ヘリーナの会話は、帝国訪問の意図だけでなく、リリアーナを取り巻く複雑な状況も示唆していた。

【皇帝ガハルドとの謁見】

リリアーナは帝城に到着し、夕刻にガハルド皇帝との謁見が実現した。皇帝ガハルドは威厳ある姿と若々しい外見を持ち、リリアーナの訪問に興味を示していた。リリアーナは、王国で起こった事件の詳細を説明し、ガハルドは驚愕の表情を見せた。彼は信仰や神の存在についての真実に衝撃を受けたが、帝国の実力至上主義の視点から冷静に受け止めた。

【ハジメについての情報交換】

リリアーナはガハルドに南雲ハジメの存在と実力について説明した。ガハルドはその強大な力に驚き、特に個人で戦略級の能力を持つハジメが、もし帝国に脅威をもたらすならば無視できない存在であると認識した。しかし、リリアーナはハジメがこの世界に関心を持たず、支援も見返りも求めないと説明し、ガハルドに「触るな、危険」と忠告した。

【協議の内容と支援要請】

リリアーナは、帝国との協力体制を整えるための支援要請として、主に戦力の貸与を依頼した。ガハルドは、一個師団の提供を快諾し、リリアーナの安堵を引き出した。さらに、帝国と王国の関係強化を示すため、リリアーナと帝国皇太子との婚約話も進められ、帝国との強固な同盟が形成された。

【仮面の襲撃とリリアーナの窮地】

協議のさなか、リリアーナとガハルドは、帝国で発生した仮面をつけた謎の襲撃者について話題に上った。ガハルドは仮面達が亜人奴隷の待遇改善を訴えたことを奇妙に思い、さらに兎人族の異例な戦闘力に疑念を抱いていた。リリアーナは冷静な表情でやり過ごしたが、内心では光輝たち仮面の正体が暴かれかけていることに動揺し、冷や汗を流した。

【光輝一行の突如の来訪】

翌朝、リリアーナのもとに光輝たち勇者一行が正面から彼女を訪ねてきたとの報告が届いた。リリアーナは驚き、侍女たちと共に急ぎ彼らを迎える準備を始めた。ガハルドと光輝たちの謁見を阻止すべく、リリアーナは光輝達を自分の応接室に案内するよう指示し、彼らが新たな混乱を引き起こさないよう手を尽くす覚悟で行動した。

【帝城の厳重な防備と光輝たちの挑戦】

【ヘルシャー帝国】の帝城は、幅20メートル近い水路と堅固な城壁に囲まれ、魔法的な防衛措置も施されていた。水路には魔物が放たれ、跳ね橋でつながる正門には厳しい入城検査が実施されており、不法侵入はほぼ不可能であった。光輝は、帝城を脱出させたハウリア族の作戦を思い出しながら、ハジメの力量に改めて驚嘆していた。

【入城許可証の代わりに「勇者」の証明】

帝城の門前で入城検査を受ける光輝たちは、許可証を持たず「勇者」のステータスプレートを見せることで入城を許可された。門番たちは驚きつつも、神の使徒である光輝を疑うことはせず、リリアーナ姫への訪問を理由に帝城へ通した。

【第三連隊隊長グリッドとの対峙】

待合室にて第三連隊隊長グリッド・ハーフが光輝たちを出迎えた。グリッドはシアに注目し、彼女が行方不明の部下たちに関与しているのではないかと嫌味を込めて質問した。シアは一時、過去の記憶に囚われたが、ハジメとユエの支えにより平静を取り戻し、毅然とした態度でグリッドを無視した。

【ハジメの冷静な対処とグリッドの挑発】

グリッドがさらにシアに対して侮蔑的な発言を続けると、ハジメは冷静にグリッドを「下っ端」と呼び、言い争いを一蹴した。グリッドは怒りに燃えつつも、その場では手を出せず、部下に案内を命じてハジメたちを見送ることしかできなかった。ハジメたちは、背後からの敵意ある視線を意に介さず、帝城への道を進んだ。

【リリアーナの叱責とシアの不安定な心】

リリアーナは、ハジメ達が突然帝城に現れたことについて冷たい声で事情説明を求めた。リリアーナの詰問に対して、ハジメはシアの不安定さを理由に応じていたが、その実、シアは家族を奪ったグリッドへの殺意を抑えるために心を乱していた。ハジメとユエは、シアを落ち着かせるため優しく接し、リリアーナ達にその事情を話したことで一同は悲痛な表情を浮かべた。

【帝国への訪問目的とハジメの無関心】

リリアーナが仮面騒動の真意や謁見について詳しく尋ねるも、ハジメは「夜になれば分かる」と適当な返答に終始した。無責任な態度にリリアーナは落胆し、最終的に諦めざるを得なかった。ハジメの軽薄な態度にもかかわらず、他のメンバーは彼の事情を理解しており、リリアーナの失望に寄り添うことはしなかった。

【ガハルドとの謁見と覇気の衝突】

ガハルドとの謁見は、ハジメの「素の姿」を見たいという帝国皇帝の意向により、緊張感溢れる場となった。ガハルドは帝城での厳重な監視体制の中、ハジメの力や態度を試し、無礼講で進行させた。ハジメは軽く挑発を受け流しつつも、彼の異常な能力について簡潔に説明したが、供与の意思がないと断言した。

【リリアーナと皇太子との婚約発表】

ガハルドはリリアーナと皇太子の婚約発表を兼ねたパーティーを開くと告げ、驚愕する光輝達を後に部屋を退出した。リリアーナは国の安定のための結婚であることを淡々と説明し、王族としての責務を果たす覚悟を示した。光輝は納得がいかず不満を漏らしたが、リリアーナは王女としての立場に基づく決断であると冷静に対応した。

【光輝の葛藤とハジメの警告】

光輝はリリアーナの結婚に異を唱え続けたが、ハジメは政治的な問題に素人が口を挟むことではないと忠告し、状況を見極めるように釘を刺した。最後に、パーティーの準備に向かうハジメ達の姿を見送りながら、光輝は思いを巡らせ、リリアーナの未来に対して複雑な感情を抱いていた。

【リリアーナの婚約パーティーへの準備】

リリアーナは、ヘリーナと帝国側の侍女達と共に婚約パーティーのためのドレス選びに集中していた。帝国の侍女達は、彼女の姿を称賛し、その美しさを花の妖精のようだと讃えた。リリアーナは、たとえ政略結婚であっても皇太子妃としての役割を果たす覚悟を持っていたが、内心には消し去れない不安とわずかな憧れがよぎった。

【皇太子バイアスの突然の来訪と暴挙】

準備が整った後、突然、皇太子バイアスがリリアーナの部屋に無礼にも押し入ってきた。リリアーナが礼儀を持って注意するも、彼は粗野で横暴な態度で侍女や騎士たちを部屋から追い出した。リリアーナが残ると、バイアスは彼女を玩具のように扱い始め、暴力的に彼女に迫った。

【リリアーナを救った金属の蜘蛛】

バイアスに押し倒され危機に陥ったリリアーナのもとに、突如として金属でできた蜘蛛が現れた。蜘蛛はバイアスに毒を注入し、彼の意識を奪った。リリアーナは、蜘蛛が南雲ハジメによって送り込まれた救援であることを察し、彼に感謝の念を抱いた。救われた喜びを胸に、リリアーナは涙をこらえながら自らを奮い立たせた。

【ハジメの作戦準備と仲間の支援】

謁見を終えたハジメは、帝城内で計画を遂行するために集中していた。彼の周囲では、ユエやシア、ティオらが見守り、彼の努力を労った。彼らはパーティーを機に一世一代の勝負に臨む覚悟を決め、仲間としての絆を確認した。シアもまた、家族の未来が懸かった計画の成否に不安を覚えつつも、仲間たちの温かい支えを受け、笑顔を浮かべて覚悟を新たにした。

【パーティーへの出発】

ハジメ達は計画が順調に進んでいることを確認し、パーティーに臨む決意を固めた。光輝達もまた、その覚悟に感化され、全員がそれぞれの思いを胸に、婚約パーティーという舞台へと足を進めた。

第四章  帝国 VS最凶ウサギ

【暗闇の巡回と緊張感】

夜が更けた帝城の一角で、二人の帝国兵が巡回していた。松明の灯りを頼りに辺りを警戒していたが、雑談の合間に不穏な気配を感じる。しかし、仲間がいつの間にか姿を消し、巡回兵は恐怖に駆られた。直後に闇から現れた刺客に襲撃され、二人は音もなく排除された。

【ハウリア族の静かなる襲撃】

黒ずくめのハウリア族の一行が、暗闇に紛れて帝城内の見張り兵達を一人ずつ静かに制圧していった。彼らは、周囲の視線が逸れた一瞬を見計らって攻撃し、無力化を成功させた。どこからどう見ても兎人族と判別できる彼らは、無音の襲撃で次々と帝城内の要所を確保していった。

【煌びやかなパーティーと忍び寄る緊張】

一方、帝国の豪華なパーティー会場では、ハジメと仲間達が帝国貴族の注目を集めていた。ハジメは笑顔で貴族達と応対しつつも、耳の通信機から届く襲撃の進展報告を受け続けていた。周囲の注目はハジメの仲間であるユエ、シア、ティオ、香織ら美しい女性たちに集まり、彼らの存在感が会場の華やかさをさらに引き立てていた。

【リリアーナとバイアスの登場】

婚約を祝うパーティーの主役であるリリアーナとバイアスが会場に姿を現したが、リリアーナは漆黒のドレスを纏い、冷然とした態度を保っていた。バイアスとの不和が露骨に表れた二人の様子に、会場は微妙な空気に包まれた。

【ハジメとリリアーナの対話】

ハジメとダンスを踊りながら、リリアーナは彼への感謝と、内に秘めた不安を打ち明けた。彼女は心の奥底で救いを求めるが、ハジメは彼女の運命には干渉しないと冷静に応え、リリアーナに覚悟を促した。リリアーナはその言葉にわずかに慰めを感じ、最後に彼へ感謝の言葉を囁いた。

【襲撃の開始】

突如として会場が暗闇に包まれ、帝国貴族達が混乱に陥った。光を奪われた中で、ハウリア族が一斉に攻撃を開始し、会場内は悲鳴と恐怖で満たされた。貴族達は暗闇の中で次々と襲撃され、次第に会場は無力化されていった。

【ガハルドとハウリア族の対決】

暗闇の中でも驚異的な戦闘力を発揮するガハルド皇帝は、ハウリア族との死闘を繰り広げた。彼は敵の攻撃を次々と凌ぎ、猛然と反撃に出るが、最終的に体力が限界に達し、ハウリア族に敗北を喫した。この瞬間、帝国は最弱と見なしていた兎人族によって打ち負かされるという、歴史的な敗北を迎えた。

【パーティーでの異変とグリッド隊の焦燥】

時間を少し遡り、帝国軍第三連隊隊長であるグリッド・ハーフは、部下を引き連れて帝城内を駆け抜けていた。彼らは帝城地下の宝物庫を警備中、皇帝ガハルドの緊急召集命令を知らせる魔法具の反応を受け、急ぎ地上へと向かった。しかし、周囲の異様な静けさに不安を募らせながらも、グリッドは部隊に「陛下の元へ急げ」と指示を出した。

【シアとの対峙】

パーティー会場へ向かう道中、エントランスに差し掛かったグリッド隊は、兎人族の少女シア・ハウリアと遭遇した。美しい姿と無邪気な微笑みを見せるシアに対し、グリッドは一瞬足を止めるが、すぐに彼女を無視して進もうとした。しかし、シアの挑発的な言葉と不敵な笑みにより、グリッド達は彼女との戦いを避けられない状況に追い込まれた。

【シア・ハウリアの無双】

シアは圧倒的な力を見せつけ、次々と帝国兵を倒していった。手にした巨大な戦槌ドリュッケンを自在に操り、普通の兎人族ではあり得ない膂力と戦闘力で帝国兵を一掃。グリッドの指揮のもと兵士達は魔法を駆使し反撃を試みたが、シアの膨大な力と技巧の前に無力であった。彼女は笑みを浮かべながら、「ウッサウサにしてやんよ」と敵兵を相手に容赦なく戦い続けた。

【グリッド隊長の最後】

グリッドは最後の力を振り絞ってシアに挑むも、あっけなく倒された。シアの攻撃により彼は天窓を突き破り、夜空へと消えていった。残されたシアは、自身の力が失われた家族への報いになることを願いつつ、しばし瞑目した。

【シアの宣戦布告】

やがて、再びエントランスに新たな帝国兵が到着すると、シアは彼らに向かって冷静に宣戦布告した。「目の前にいるウサギは……想像を絶するほど強いですよ?」彼女の戦いは続き、帝国兵にとって悪夢のような状況が繰り広げられた。

【皇帝ガハルドの毒への苦悶】

パーティー会場で、皇帝ガハルドが毒による苦痛で声をあげた。ハウリア族の一人が倒れた皇帝に視力と聴力を回復させる薬を施し、交渉に備えさせた。その直後、ハウリア族のカムがガハルドに対して要求を突きつけ、彼の高慢な態度に対し冷静に忠告を下した。

【カムの威嚇と側近の犠牲】

カムは、会場のあちこちにスポットライトを当て、ガハルドの側近の首を無慈悲に刈り取ることで威嚇した。ガハルドは激昂しながらもその態度を崩さなかったが、カムは容赦なく彼に誓約を要求し続けた。

【誓約の首輪と要求】

カムはガハルドに「誓約の首輪」を装着させ、その誓約を魂レベルで守らせるアーティファクトであることを伝えた。カムは、奴隷の解放、樹海への不干渉、奴隷化の禁止、これらの法定化を誓約として提示し、ガハルドに誓約の言葉を要求した。

【誓約を受け入れるガハルド】

カムの脅威に屈したガハルドは、苦渋の表情で誓約を受け入れることを決意。彼は帝国民に対しても宣言し、誓約の首輪が発動した。この誓約により、帝国は亜人の奴隷化を永久に禁止されることとなった。

【神の使徒と勇者の登場】

翌日、帝都での奴隷解放をスムーズに進めるため、ハジメは香織を「神の使徒」として演出し、光輝も「勇者」として登場させた。帝国民たちは神の使徒の降臨に驚嘆し、ガハルドの言葉に従って亜人奴隷の解放に賛同した。

【亜人奴隷たちの解放と感動の帰還】

亜人奴隷たちは解放され、巨大な船フェルニルで帰還するシアの呼びかけに応じた。彼らは涙を流し、喜びに満ちた声を上げ、故郷へ帰ることが実現した喜びに包まれた。

【新たな戦いの覚悟】

ハジメは、ハウリア族が帝国との誓約を守る限り、その監視と対応を続けることを宣言。彼はハウリア族の覚悟を称え、彼らが新たな戦いに備える道を見守る姿勢を示した。

エピローグ

【魔国ガーランドの敗北と絶望】

魔国ガーランドは、侵攻作戦の大敗北によって悲壮な静寂に包まれていた。人間族と魔人族の趨勢を賭けた侵攻作戦は失敗し、十万を超える魔物と精鋭たる魔人族兵士のうち、約九割が壊滅した。人々は暗い未来を口にし、王城に救いを求めるような眼差しを向けていたが、魔王からの発表は何もなかった。

【フリード・バグアーの自責と苦悩】

ガーランドの軍部最高司令官であるフリード・バグアーは、敗北の責任を痛感していた。戦闘で受けた傷すら自らを罰するには足りず、魔王が彼を罰しないことに対し死に値する罰を望んでいたほどであった。彼の執務室に、帝国と樹海からの報告が届き、彼は一縷の希望を抱いて耳を傾けたが、皇帝殺害は失敗し、作戦部隊も全滅したとの報告に愕然とした。

【魔王との対話と神託】

魔王の呼び出しを受けたフリードは、玉座の間で魔王と対面した。魔王はフリードの計画に誤りはないとし、全ては「イレギュラーな存在」によるものであると断じた。さらに、魔王は神託を伝え、神の使徒を遣わせることが示され、その力を存分に使うように命じた。フリードは神の言葉に興奮を抑えきれず、神意に従う決意を新たにした。

【神の使徒エーアストの顕現】

玉座の間に光の柱が降り注ぎ、神の使徒エーアストが現れた。彼女は無機質な碧眼を持ち、神の命令に従うことを宣言した。魔王は彼女を歓迎し、彼女の同胞であるノイントが討たれたことに言及したが、エーアストは問題ないと答えた。すると、同じ姿をした神の使徒たちが次々と顕現し、数百体にも及ぶ神の使徒が王城の前に整列した。

【神に選ばれし魔人族と新たな命令】

神の使徒五百体の力を目の当たりにし、フリードと魔人族は自分たちが神に選ばれし種族であると再認識した。魔王はフリードに新たな命令を与え、使徒たちと共に遂行するよう指示を出した。フリードはこの命令に従うことを誓い、再び戦いに臨む決意を固めた。

番外編  残された想い

【王都への道中とシモンの不満】

シモン・リベラールは王都への馬車の中で、孫娘のシビル・リベラールに対し不満を漏らし続けていた。彼は76歳の聖教教会の司祭で、王都行きを嫌がっていたが、シビルは彼の愚痴に堪忍袋の緒を切らし、強く注意した。シモンが王女リリアーナからの手紙で王都へ呼び出された理由が、新教皇への推挙であることもあり、彼の動揺は収まらなかった。

【王都への到着と逃走劇】

王都に到着したシモンは、シビルを巧妙な魔法で欺き、雑踏に紛れ込んで逃亡を試みた。彼は司祭服に隠していた家宝の「空間拡張バッグ」に逃亡用の道具を詰め込んでおり、街を歩きながら王都の復興状況を確認した。道中、教会崩壊の噂に触れたシモンは違和感を覚え、民の反応に疑念を抱く。

【民との交流と使徒・優花との出会い】

王都での出来事に戸惑うシモンは、不安定な状況で喧嘩に巻き込まれる民を救うため、魔法で落下物を防ぎ、周囲の注目を集めた。王都民の間でシモンが聖職者であることが広まり、彼は困惑しながらも、民の期待に応えることを一時断念しかけたが、その場に現れた使徒と呼ばれる少女・優花の助けを借りて状況を収めた。優花と短い会話を交わしたシモンは、彼女の悩みを聞く中で彼女の信念と恩人への恩返しの思いを知る。

【優花の悩みとシモンの助言】

優花は恩人に救われたことへの感謝と、自分の力不足を感じながらも、何かを返したいとの思いを抱いていた。シモンは彼女の思いを称賛し、生まれたての望みを大切にするよう助言した。優花はその言葉に勇気を得て、自分の気持ちを再確認し、シモンの優しい導きに感謝を表した。

【教皇の使命と真実の理解】

その後、シモンは王妃と王子、宰相との謁見に応じ、教皇推挙に対する答えを出す前に、総本山崩壊の真実を聞くよう求めた。彼は真実を知り、心を整理するために王宮の庭を散策した。そこで出会った愛子と呼ばれる女性から、彼女の悩みを聞き、彼女の信念と教師としての矜持に触れる。

【リベラール家の口伝とシモンの決意】

シモンは孫娘シビルにリベラール家の口伝を伝えた。「抗う者の子らよ。天を仰いで生きよ」との言葉に込められた祖先の思いを理解し、教皇としての使命を果たす決意を固めた。彼は人々の未来が自由な意思のもとにあることを願い、教皇職を引き受ける覚悟を示した。

ありふれた6レビュー
まとめ
ありふれた8レビュー

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