漫画「俺だけレベルアップな件 24」感想・ネタバレ

漫画「俺だけレベルアップな件 24」感想・ネタバレ

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俺レべ23巻レビュー
俺レべまとめ
俺レべ25巻レビュー

物語の概要

 ■ 作品概要

本作は、異次元と現世を繋ぐ「ゲート」と、そこに潜むモンスターを狩る「ハンター」が存在する現代を舞台にしたアクション・ファンタジーである。物語の完結巻となる第24巻では、人類滅亡を企む最強の敵「破滅の君主・竜帝アンタレス」との最終決戦が描かれる。 主人公・水篠旬は、圧倒的な力を持つ竜帝と破滅の軍団を前に、世界を守るための重大な決断を下す。それは、神の遺物「輪廻の杯」を使用し、時間を巻き戻して自分一人の力ですべての元凶を断ち切るという、孤独で果てしない戦いの道であった。最弱のハンターから最強の「影の君主」へと成長を遂げた旬の、物語の全貌がここに完結する。

■ 主要キャラクター

  • 水篠 旬(みずしの しゅん): 本作の主人公。かつては「人類最弱兵器」と呼ばれるE級ハンターであったが、死の淵で特別な能力を得て、世界で唯一「レベルアップ」する存在となった。現在は「影の君主」を継承し、強大な影の軍団を率いる。人類を守るため、自分自身の存在を賭けた孤独な決戦に挑む。
  • アンタレス(竜帝): 破滅の君主であり、君主たちの中でも最強の力を持つ。竜の姿をした「破滅の軍団」を率い、この世のすべてを無に帰すことを目的としている。水篠旬にとって最大の宿敵であり、最後の壁として立ちはだかる。
  • ベリオン: 先代の「影の君主」の時代から仕える、影の軍団の総軍団長。圧倒的な武力と忠誠心を持ち、旬の強力な右腕として、破滅の軍団との決戦において最前線で指揮を執る。

■ 物語の特徴

本作の最大の特徴は、従来のファンタジー作品で見られる「仲間との成長」ではなく、主人公一人が「システム」を通じて文字通りレベルアップし、圧倒的な高みへ到達するカタルシスにある。緻密に構成されたゲーム的要素と、徐々に明らかになる世界の真実が読者の興味を惹きつける。 また、作画を手掛けるREDICE STUDIOによる圧倒的な画力も大きな魅力である。特に第24巻における竜帝との激突シーンは、迫力ある構図と美しい色彩で描かれ、Webtoon発の作品として世界最高峰のクオリティを誇る。既存の「成り上がり」ものとは一線を画す、壮大なスケールの終焉と再始動の物語は、本作ならではの独自性と言える。

書籍情報

俺だけレベルアップな件24
(ハングル語: 나 혼자만 레벨업、英語: Solo Leveling)
作画:#DUBU(REDICE STUDIO) 氏
原作:#Chugong
脚色:#h-goon
発売日:2026年3月23日
ISBN:9784046857316

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あらすじ・内容

世界のために孤独な戦いを選択した水篠は――!?
合流した影の軍団の総軍団長・ベリオンから竜帝と破滅の軍団の恐ろしさを聞いた水篠は、「自分に何かあれば、母と妹を助けてやってほしい」と諸菱の父親に託し、各国の代表を集め、世界が危機的状況であることを伝えるも、一部の国やハンターから反発を受けてしまう。そんな中、同時多発的に現れた超大型ゲートのうち、予想外のゲートが開いてしまい――!?超人気クエストストーリー第24巻!!

俺だけレベルアップな件 24

感想

物語がいよいよ最終局面、すなわち人類の存亡を懸けた「終焉」へと加速していく圧倒的な熱量に気圧された。本作の魅力は多岐にわたるが、この巻では特に「絶対的な強者としての孤独」と「守るべきものへの情愛」が鮮烈に描かれている。

突きつけられる現実と人類の無力感

君主たちの本格的な侵攻が始まり、世界はかつてない恐怖に包まれる 。物語の序盤、水篠旬が各国の首脳陣を集めて事実を告げる場面は、平穏が崩れ去る前触れとして非常に印象的であった。
当初、あまりにも現実離れした脅威を信じようとしなかった首脳たちに対し、旬が自ら複数のゲートを出現させて力の実演を行うシーンには、有無を言わせぬ説得力がある 。

しかし、これほどの証拠を突きつけられてなお、足並みが揃わない人類側の描写にはもどかしさを禁じ得ない。
旬との圧倒的な力量差を正しく認識できず、独自の判断で動こうとする者たちの姿は、迫りくる破滅を前にしてあまりにも危うく映った 。
その結果として、カナダを急襲した竜帝の前に、協力者であったアダム・ホワイトがあっけなく命を落とす展開は、読者に強い喪失感と絶望を突きつけるものであった 。

孤独な王が背負う「決意」の重さ

凄惨な戦いが繰り広げられる一方で、旬が家族や信頼できる者たちに見せる、人間味溢れる一幕が深く心に残る。
決戦を前に自ら料理を振る舞い、家族との日常を慈しむ姿は、これから彼が向かう過酷な戦場との対比でより切なく感じられた 。

特に、賢太の父親を訪ね、「自分に何かあれば、母と妹を助けてほしい」と家族の未来を託す場面には胸を打たれた 。
それは、彼が自分の生存すら確信できないほどの死闘を覚悟していることの表れである。
未来視を通じて、自分が誰の記憶にも残らない孤独な戦いへ向かう運命を知りながら、迷わずその道を選ぶ旬の精神性は、もはや一人のハンターを超え、真の「王」のそれへと昇華されていた 。

影の軍勢による至高の戦闘描写

本作の醍醐味である戦闘シーンにおいては、影の軍団と君主側の軍勢が激突するスケールの大きさに圧倒される。
各地で防衛戦が展開される中、影の軍団が地元のハンターたちと共闘し、あるいは彼らを支える形で戦線を維持する描写は、絶望の中にある唯一の希望として描かれている 。

圧巻だったのは、戦場を縦横無尽に破壊し尽くす竜帝に対し、旬がとった大胆な戦略である。
かつて人類を震え上がらせたカミッシーのルーン石を使い、竜族を恐怖で縛る「ドラゴンフィア」を発動させて戦況を覆す展開には、思わず快哉を叫びたくなった 。
そして、周囲の戦力を隔離し、最強の敵である竜帝と一対一で対峙する空間を作り出したラストシーンからは、決着に向けた凄まじい緊迫感が伝わってくる 。

最弱から始まった物語が、ついに世界の理を左右する極点にまで到達した。
自ら過去との繋がりを断ち切り、孤独な決戦へと身を投じる旬の行く末を、最後まで見届けずにはいられない 。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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登場キャラクター

影の軍勢

水篠 旬

影の軍勢を率いる君主であり、かつては最弱のハンターと呼ばれた存在である 。冷静な判断力を備え、人類を守るために孤独な決戦を覚悟している 。家族を深く愛しており、戦いの前には自ら料理を振る舞う一面も見せる

  • 所属組織、地位や役職 影の君主 。影の軍勢の王である 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 各国の代表を集めて、君主たちの侵攻という真実を告げた 。カミッシーのルーン石を使用して、敵のドラゴンたちに「ドラゴンフィア」を発動させた 。竜帝の腕を掴み、戦場を隔離された領域へと移動させた 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 セルナ夫人から、内側に抱えていた闇そのものへと変質したと評された 。誰の記憶にも残らない過酷な未来を受け入れ、人間としての在り方から逸脱しつつある 。

ベル

水篠旬に対して絶対的な忠誠を誓う影の兵士である 。主の隣に立つことに強いこだわりを持っており、感情表現が豊かである 。戦闘においては非常に好戦的な性格を見せる

  • 所属組織、地位や役職 影の軍勢、総軍団長(以前の役職)。現在は旬の側近として仕える 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 巨大な黒い存在に対して攻撃を試みたが、跳ね返された 。カナダの戦場において、剛体の君主を追い詰める一翼を担った 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ベリオンの登場により、主の隣の立ち位置について整理を受けた 。主の身を案じて進言を行うなど、軍団の中核として機能している 。

イグリット

古くから水篠旬に仕える忠実な影の騎士である 。寡黙で礼儀正しく、常に主の意思を最優先に行動する 。他の配下と同様に、主を守るための戦いには一切の迷いがない

  • 所属組織、地位や役職 影の軍勢、軍団長 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 前線への参加を志願したが、後方の配置を命じられた 。最終決戦を前にして、旬に対して最後まで共に戦うことを誓った 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 表面上は主の命令に従いながらも、内心では戦う機会を得たことを喜ぶ姿が描かれた 。旬がかつての主君アスボーンと重なる様子を見て、強い確信を抱いた 。

キバ

圧倒的な火力を誇る影の魔法兵である 。巨大な体躯を持ち、魔力を増幅させる特殊な能力を行使する 。言葉による描写は少ないが、戦場において強力な広域殲滅を担う

  • 所属組織、地位や役職 影の軍勢、ハイオークの兵士 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 空を埋め尽くすドラゴンたちの炎に対抗し、それらを凌駕する火力を放った 。力の増幅効果を使い、戦場の主導権を奪うことに貢献した 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 戦場における影の軍勢の火力を象徴する存在として描かれた 。

ベリオン

先代の影の君主に仕えていた、影の軍勢の最高戦力である 。巨大な翼を持ち、主に対する忠誠心は他の誰よりも深い 。非常に冷静沈着であり、軍勢全体の規律を象徴する存在といえる

  • 所属組織、地位や役職 影の軍勢、総軍団長 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 自身の起源が世界樹の枝から生まれた実であることを旬に語った 。トーマス・アンドレの危機に現れ、剛体の君主の軍勢を瞬時に制圧した 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アスボーンが反旗を翻した時から仕え続けており、長い年月をかけた信頼関係を築いている 。旬の決意がかつての主と同じであると認め、忠誠を改めて誓った 。

アスボーン

水篠旬が力を継承する前の先代「影の君主」である 。かつて支配者たちが絶対者に反旗を翻した時代から君臨していた 。現在は故人であるが、その意志と力は旬に受け継がれている

  • 所属組織、地位や役職 先代・影の君主 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 回想やベリオンの語りを通じて、影の軍勢の歴史に関わっていたことが示された 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ベリオンの判断基準となっており、彼の影は現在の軍団の精神的支柱となっている 。

人類側のハンター・関係者

賢太の父

水篠旬を支援する諸菱建設の会長であり、諸菱賢太の父親である 。恩義を重んじる誠実な性格の持ち主である 。旬の能力の特殊性をいち早く確信した人物の一人である

  • 所属組織、地位や役職 諸菱建設会長 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 旬に助けられたことへの感謝を伝え、恩返しの申し出を行った 。旬から家族の守護を依頼され、それを快く引き受けた 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 かつては溺睡症という不治の病に侵されていたが、旬の力により完治した 。

犬飼

韓国ハンター協会の重鎮であり、水篠旬の良き協力者である 。常に冷静に状況を分析し、人類のために尽力する責任感の強い人物である 。旬が見せた世界の真実を真っ向から受け止めた

  • 所属組織、地位や役職 ハンター協会会長 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 旬の記憶を共有することで、支配者と君主の戦争という世界の真実を知った 。旬の意向に従い、各国の要人を集めるための大規模会議を招集した 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ハンターが人類を救うための存在ではないという事実に衝撃を受けた 。それでもなお、旬と共に戦う道を模索する姿勢を見せた 。

リウ・ヂーガン

中国最強のハンターであり、世界でも指折りの実力者である 。非常に誇り高いが、自分よりも強大な実力を持つ者には敬意を払う人物である 。旬の規格外な力に対し、率直な驚きを隠さない

  • 所属組織、地位や役職 中国、国家戦力級ハンター 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 中国へ到着した旬を自ら出迎え、協力体制を整えた 。旬が展開した影の軍団の異質さを目の当たりにし、衝撃を受けた 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 十万人規模の精鋭を率いる現場指揮官としての影響力を持つ 。

ジェイ・ミルズ

カナダを代表する傲慢な性格のトップハンターである 。自身の力を過信しており、水篠旬の警告を当初は軽視していた 。モンスターと対等に交渉できると勘違いしていた

  • 所属組織、地位や役職 カナダ、S級ハンター 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 カナダに出現した超極大型ゲートを、自らの力で防ごうとした 。竜帝に対して自らが王であると名乗り、服従させようとした 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 敵の本質を見誤った結果、侵攻の端緒を作ることとなった 。

アダム・ホワイト

アメリカのハンター管理局に所属する、優秀な連絡員である 。水篠旬とは個人的な信頼関係を築いており、彼の良き理解者であった 。最期まで職務を全うしようとした

  • 所属組織、地位や役職 ハンター管理局、連絡員 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 カナダのゲートから出現した竜帝の存在を旬へいち早く報告した 。旬の警告を受けて離脱を試みたが、竜帝の攻撃に巻き込まれた 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 侵攻の最初期に命を落とし、その死は旬に深い後悔を抱かせた 。

ブレナン

アメリカハンター管理局の長であり、現実主義的な指導者である 。圧倒的な絶望を前にして一度は戦意を喪失した 。しかし最終的には、唯一の希望である水篠旬への協力を選んだ

  • 所属組織、地位や役職 ハンター管理局局長 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 地下に保管されていたカミッシーのルーン石を旬に提供した 。世界の崩壊を前にして自らの誇りを捨て、人類の未来を旬に託した 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 酒に逃避するほどの精神的苦痛を味わいながらも、指導者としての最終判断を下した 。

セルナ夫人

強力な未来視の能力を持つ、謎に包まれた老婆である 。水篠旬の中に潜む力の本質を見抜くことができる唯一の人間といえる 。旬の背負う運命の過酷さに心を痛めている

  • 所属組織、地位や役職 ハンター管理局の関係者(覚醒者)。
  • 物語内での具体的な行動や成果 旬の依頼を受け、彼の手を取ることで未来を視察した 。旬が誰の記憶にも残らずに戦う運命を伝え、涙を流した 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 旬が「人間」から「闇そのもの」へと変質していることを指摘した 。

向坂 雫

水篠旬に対して淡い思いを抱く、韓国屈指の女性ハンターである 。常に多忙な旬を案じており、彼とのささやかな再会を待ち望んでいる 。戦いの日々の中でも、旬にとっての数少ない心の拠り所となっている

  • 所属組織、地位や役職 韓国、S級ハンター 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 最終決戦を前に旬と電話で言葉を交わし、再会の約束をした 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 旬が自身のスマートフォンを破壊して決別を選ぶ前の、最後の人間的な繋がりとして描かれた 。

トーマス・アンドレ

「国家戦力級」の異名を持つ、アメリカ最強のハンターである 。自信に満ち溢れた豪快な性格であり、かつて水篠旬と死闘を繰り広げた 。強者としての誇りを持ち、人類のために前線に立ち続ける

  • 所属組織、地位や役職 アメリカ、国家戦力級ハンター 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 カナダの戦場でモンスターの大群を相手に孤軍奮闘し、戦線を支えた 。剛体の君主と対峙し、力の差を突きつけられながらも退かなかった 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 「支配者の器」として選ばれた存在であることが君主側の口から明かされた 。絶体絶命の局面を、旬が派遣したベリオンたちによって救われた 。

君主とその軍勢

竜帝

「破滅の君主」とも呼ばれる、君主たちの中でも最強の力を持つ存在である 。破壊そのものを愉しむ残虐な性格であり、人類を完全に消し去ることを目的としている 。圧倒的な威厳を持ち、水篠旬を最大の敵として認めている

  • 所属組織、地位や役職 破滅の君主、竜族の王 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 カナダを瞬時に壊滅させ、数千万人の命を奪った 。人の姿から山のような巨大なドラゴンへと変貌し、人類の総攻撃を無効化した 。旬に誘導されて隔離空間へと移動し、一対一の決戦に応じた 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 千万単位の混沌の軍勢を従えており、その力は世界の理を覆すほど強大である 。旬の能力の異質さに驚愕しつつも、自身の勝利を信じて全力を解放した 。

幻界の君主ヨグムント

竜帝の補佐役を務める、計略に長けた君主である 。空間を操る能力を持ち、軍勢の移動やゲートの管理を担っている 。常に慎重であり、影の君主の動きを警戒し続けている

  • 所属組織、地位や役職 変異の君主(幻界の君主)。
  • 物語内での具体的な行動や成果 竜帝の命を受け、影の軍団の奇襲に対する警戒網を敷いた 。無数のゲートを展開し、空から破滅の軍勢を戦場へ投入した 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 旬が放った「ドラゴンフィア」の直撃を受け、戦力機能を喪失した 。

剛体の君主

魔獣の軍勢を率いる、粗野で傲慢な性格の君主である 。自身の強靭な肉体に絶対的な自信を持っており、人間を「弱者」として見下している 。君主としての誇りを汚されることを何よりも嫌う

  • 所属組織、地位や役職 魔獣の王、剛体の君主 。
  • 物語内での具体的な行動や成果 トーマス・アンドレを圧倒し、彼を嘲笑した 。影の軍勢が人間的な戦術(通信遮断)を用いたことに激昂し、全力で激突した 。
  • 地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ベリオンやベルといった影の側近たちとの戦闘に敗北した 。最後は肉体が崩壊し、戦線から脱落する最期を遂げた 。

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展開まとめ

第168話

激突と力の差の顕在化
巨大な黒い存在との戦闘において、ベルは攻撃を試みたが通じず、逆に地面へと叩きつけられた。それでも戦闘継続の意思を示し、なお主の傍に立つことへの執着を見せた。周囲には同格の存在が複数控えており、圧倒的な戦力差が示唆されていた。

配下たちの忠誠と役割の整理
ベルは総軍団長として主の隣に立ち続けたい意志を示したが、主は配置について軽く言及し、左右の立ち位置という形で整理した。それに対しベルは強い感情反応を見せた。一方でイグリットも前線参加の機会を求めたが、後方配置を命じられ、表面上は従いながらも内心では機会を得たことを喜んでいた。

ドラゴンの集結と火力競争
周囲ではドラゴンたちが集まり、空へ向けて一斉に炎を放出した。それに対抗する形で、キバが圧倒的な火力の炎を噴出し、周囲を圧倒した。魔力増幅の効果を持つ力の使用により、他を凌駕する威力が示され、戦場における主導権を握った。

配下による環境整備
戦闘の合間、配下の蟻たちは主の滞在のために簡易的な宿の建設を開始していた。戦闘だけでなく、拠点構築や支援行動まで含めた統率が取られている状況が描かれていた。

ベリオンの忠誠と過去への言及
主はベリオンに対し、かつての主君アスボーンへの想いについて問いかけた。ベリオンは、支配者たちが絶対者へ反旗を翻した時から長く仕えてきた経緯を語り、その判断を疑ったことは一度もないと断言した。長期間にわたる忠誠と信頼関係が明確に示された。

世界樹と兵士の起源
さらにベリオンは、自身の起源について語り始めた。空の兵士たちは、空を覆うほど巨大な世界樹の枝から実として生まれる存在であり、自身もまたその一つであったと明かした。これにより、軍勢の成り立ちと体系が示唆された。

迫る脅威と内心の決意
高層住宅を背景に、旬はこれから起こる戦いについて思索していた。戦いがいつ始まるか分からず、人々に真実を伝える必要があると認識していたが、安全や未来を保証できない現実にも直面していた。ベリオンから聞いた竜帝の力は圧倒的であり、破壊と滅亡の軍団が地球に迫っている状況に対し、強い危機感を抱いていた。

家族との日常と違和感
場面は自宅へ移り、旬は家族と食卓を囲んでいた。自ら料理を振る舞う姿に対し、家族は驚きつつも味を評価した。妹は旬の料理の腕に感心し、母は過去に父も危険なことに向かう前に料理をしていたことを思い出し、旬の変化に不安を抱いた。しかし旬は特に説明せず、平静を装っていた。

来訪者の出現
食事中、来客の気配に気づいた旬は席を外し、玄関へ向かった。そこには水篠ハンター協会の関係者である賢太の父が訪れており、少し時間をもらいたいと申し出た。旬はこれを受け入れ、外へ出ることとなった。

公園での対話と真意の確認
二人は雪の降る公園へ移動し、賢太の父は溺睡症から回復した件について言及した。治癒したのが限られた人物のみであることから、旬が関与していると確信していた。さらに、なぜ自分を助けたのかを問いかけた。

信頼に基づく選択
旬は、賢太の父が信頼に足る人物であると判断したため助けたと答えた。その判断基準は明確であり、無差別ではないことが示された。これに対し賢太の父は納得し、深い感謝を表明した。

託された未来と約束
賢太の父は恩返しとして何か望みがないかを尋ねた。旬は、自身に何かあった場合に母と妹の面倒を見てほしいと依頼した。迫る戦いを前提とした発言であり、自身の身に危険が及ぶ可能性を見据えていた。賢太の父はその願いを受け入れ、約束を交わした。

世界同時発生した異常事態
巨大な渦状のゲートが空に出現し、異常事態が確認された。報告によれば、それは一つではなく、世界各地に計八つの超大型ゲートがほぼ同時に発生していた。従来の事例とは規模も同時性も異なり、前例のない危機であった。

敵の正体の明言
犬飼はそれらが旬の勢力によるものかを確認したが、旬は明確に否定し、それらは敵であると断言した。この発言により、状況は人類側にとって制御不能な脅威であることが確定した。

記憶共有による真実の提示
旬は犬飼に対し、自身を信じるかを問い、その上で額に触れることで過去の記憶を直接見せた。そこには支配者と君主の戦争の実態が映し出され、これまでの常識とは異なる構図が提示された。

従来認識の崩壊
犬飼は、神が人類を救うために力を与え、ハンターが人類を守る存在であるという従来の認識を抱いていた。しかし提示された記憶により、それは誤解であり、ハンターや覚醒者はより大きな戦争の中で人類を延命させるための存在に過ぎなかったことを理解した。

真の戦争構造の理解
戦いの本質は人類対モンスターではなく、支配者と君主という巨大な勢力同士の戦争であった。人類はその中で生存をかけて巻き込まれている存在に過ぎず、圧倒的な力の差が存在していた。

支援の意思と問いかけ
状況を理解した犬飼は、旬が単独でそのような存在と戦うつもりなのかを問い、自分たちに何ができるのかを尋ねた。人類側としての関与の可能性を模索する姿勢を見せた。

各国首脳の招集
その後、犬飼は旬の意向を受け、各国の代表や要人を集める手配を進めた。大規模な会議が開催され、異常事態に対する情報共有と対応の準備が整えられた。

真実の開示へ向けた舞台
会場には多くの関係者が集まり、これから何が語られるのか注目が集まっていた。壇上に立った旬は、これまで隠されてきた真実を告げる意志を示し、人類に対して現実を突きつける準備を整えていた。

第169話

世界規模の危機の宣言
各国の要人が集まる中、旬は壇上に立ち、これから起こる災厄について語った。それは過去最大級の災害であり、カミッシーを超える存在が数百規模で現れ、あらゆるものを奪い尽くすと説明した。この脅威は国家戦力級のハンターであっても防げないものであり、誰も目を背けることはできない現実であった。

疑念と反発の発生
出席者たちはその内容を信じられず、根拠を求めた。カミッシー級のモンスターが多数現れるという話は現実離れしており、場には強い疑念と反発が広がった。

力の実演と証明
旬はその疑念に対し、自ら複数のゲートを発生させることで説明を行った。敵も同様に自由にゲートを開くことが可能であると示し、脅威の現実性を強制的に理解させた。

不信の拡大と混乱
しかしこの行動は逆に、旬自身が敵と関係しているのではないかという疑念を招いた。過去のゲート出現も含め、人類に対する敵対行為ではないかとの声が上がり、場は混乱した。

唯一の対処法の提示
対応策を問われた旬は、戦うのではなくゲートから離れて逃げることを指示した。人類の力では対抗できない現実を前提とした判断であり、会場の人々はその言葉に従い、避難行動へと意識を向けた。

影の領域への帰還
その後、旬は影の軍勢が集う拠点へと戻った。そこでは影の兵士たちによって王城が築かれており、統率の取れた軍勢の存在が示されていた。

影の軍団の本質
旬はベリオンに対し、自身が死んだ場合の軍団の行方を問いかけた。ベリオンは、君主が消えれば影の兵士もまた存在を維持できず消滅すると答えた。絶対的な忠誠は強みである一方、君主への依存という弱点も内包していた。

圧倒的戦力差の認識
さらに軍勢の状況として、敵との兵力差は百倍以上に及ぶ可能性が示された。全面戦争となれば勝機は極めて低く、戦力差は決定的であった。

各国の対応と分断
会議後、各国は水篠旬の警告に対して異なる判断を下していた。カナダやインドなどの戦力を持つ国々は独自にレイド準備を進め、旬の言葉に全面的には従わない姿勢を見せた。一方で、旬は全ての敵軍を同時に相手取ることは不可能と判断し、自身の守るべき対象を優先する決断を下した。

中国への出発と決断
旬は最も近く、かつ現実的に対応可能な戦場として中国を選択した。すべてを救うのではなく、守れる範囲に集中するという現実的な戦略であった。

中国での迎えと戦力集結
中国に到着した旬は、最強格ハンターであるリウ・ヂーガン自らの出迎えを受けた。現地には十万人規模の精鋭ハンターが集結しており、国家総力戦に近い体制が整えられていた。

影の軍団の圧倒的存在感
レイド開始直前、旬は影の軍団を展開した。その規模と質は他のハンターとは比較にならず、さらに影の兵士が意思疎通を行う様子を目の当たりにしたリウ・ヂーガンは、その異質さに強い衝撃を受けた。

予想外の静寂と異変
ゲート出現の時刻を迎えても、モンスターの出現は確認されなかった。各地に配置された影の兵士からの報告でも同様に異常は見られず、戦場は不気味な静寂に包まれた。

敵の戦略の見抜き
この状況から旬は、敵が戦力を分散させるのではなく、一点に集中させる戦術を取った可能性に気づいた。複数のゲートは陽動であり、本命は別の場所にあると推測した。

カナダでの決戦準備
その頃カナダでは、旬を疑っていたジェイ・ミルズを中心に、多数のハンターと市民が集結していた。彼らは自らの力で国を守る意志を掲げ、ダンジョンブレイクに備えていた。

迫り来る本命の脅威
そしてついに、旬から最も遠い地で巨大なゲートが開き始める。敵は最大戦力を一箇所に集め、人類側の分断と判断の遅れを突く形で襲撃を開始しようとしていた。

超極大型ゲートの異常な出現
カナダに出現した超極大型ゲートが崩壊し、無数のモンスターの出現が予想された。しかし実際に現れたのは、ただ一体の赤髪の存在であり、その異様さに現場のハンターたちは困惑する。

竜帝の出現と対話
現れた存在は人語を操り、ジェイ・ミルズに対してこの地の支配者かと問いかけた。ミルズは、水篠旬がモンスターを従えた仕組みを誤解し、自らを王と名乗れば服従させられると考え、肯定する。しかしその存在は周囲を見渡し、本来の目的の相手がいないことを察知していた。

誤解と見当違いの判断
ミルズは人間とモンスターの関係を「意思疎通による支配」と捉えたが、それは根本的な誤認であった。敵は支配される存在ではなく、明確な意思と目的を持つ上位存在であった。

旬の警戒と情報収集
一方、水篠旬はカナダの状況を把握するため、現地にいるハンター管理局のアダム・ホワイトへ連絡を取る。当初、ゲート内部は他地域と同様に空であると報告され、状況は静観可能に思われた。

異変の発生と警告
しかし直後、アダムはゲートから人型の存在が降りてきたと報告する。旬は即座に危険を察知し、ただちにその場から離脱するよう強く警告した。

圧倒的な戦力差の顕在化
警告の最中、現地では最前列にいた最上級ハンターが瞬時に灰と化し、さらに空からは竜や無数のモンスターが降下し始める。敵は単体ではなく、大規模な軍勢として一気に展開されたのである。

救出の試みと遅れ
旬はアダムに付けていた影の兵士を通じて脱出を図らせようとするが、状況の悪化はあまりにも早く、対応は間に合わなかった。

本格的侵攻の開始
こうして敵は人類側の想定を完全に上回る形で侵攻を開始した。最初に現れた一体は前触れに過ぎず、その背後には圧倒的な軍勢が控えていたのである。

第170話

竜帝の蹂躙とアダムの最期
カナダに現れた竜帝は圧倒的な力を振るい、炎によって周囲を焼き尽くしながら進軍を開始した。その中でアダムは逃げる間もなく命を奪われ、通信越しにその異変を察知した水篠旬は、自身の判断の遅れを悔いることとなった。

敵の戦略と戦況の悪化
君主側は計画的に八つのゲートを同時に開放し、水篠旬から最も遠い地点に戦力を集中させていた。これにより戦場は分散せず、一箇所で大規模な殲滅戦が発生する構図となる。移動すれば全面戦争は避けられず、時間稼ぎも成立しない状況に追い込まれていた。

竜帝の狂気と侵攻の本格化
竜帝は破壊と死の連鎖そのものを愉しむかのように振る舞い、空には無数の竜が飛び交う地獄の光景が広がっていた。さらに他の君主たちの準備も整い、総攻撃が開始されることで人類側の劣勢は決定的なものとなった。

人類側の絶望
ハンター管理局のブレナンは、圧倒的な戦力差を前に抗う術がないと悟り、すべては終わったと認識する。水篠旬の警告の意味を理解しつつも、もはや状況は覆らないと諦め、酒に逃避するほど精神的に追い詰められていた。

水篠旬の介入と目的
その場に水篠旬が現れ、カミッシーが残したルーン石の提供を求める。ブレナンは当初それを拒もうとするが、国家すら崩壊しかねない現状を前に判断を変え、協力を受け入れる。

ルーン石の正体と役割
地下に保管されていたルーン石について、水篠旬はその仕組みを説明する。それはモンスターが死亡した際に、その力を封じ込める装置であり、人間が効率的にモンスターへ対抗するために存在するものであった。すなわち、支配者たちが戦いを通じて世界に魔力を定着させる過程で生まれた副産物である。

反撃への布石
このルーン石が現状を打破する鍵となり得るかは不明であったが、水篠旬は試す以外に道はないと判断する。絶望的な戦況の中で、人類側の反撃に向けた準備が静かに始まろうとしていた。

セルナ夫人との対面と闇の本質
水篠旬はセルナ夫人のもとを訪れ、未来を見てもらうよう依頼した。夫人は旬を見て、かつて内に抱えていた闇ではなく、今や闇そのものへと変質していると見抜く。これに対し旬は、自身がその闇と一体化した存在であると認めた上で、それでもなお未来を知る必要があると告げた。

未来視による覚悟の確認
夫人は旬の手を取り未来を視る。その中で、旬がすべてを背負い、誰の記憶にも残らない孤独な戦いへと向かう運命を知ることとなる。あまりに過酷な未来に涙を流す夫人であったが、旬はその結果を受け入れ、むしろ自らの進むべき道が正しいと確信するに至った。

孤独な決意と別れの兆し
未来を確認した旬は、誰にも理解されない戦いへ向かう覚悟を固める。その決意は、周囲との距離を決定的にするものであり、既に人間としての在り方から逸脱しつつあることを示していた。

雫との会話と約束
その後、旬は久しく会えていなかった向坂雫に連絡を取る。互いに多忙な状況の中で、雫は再会を望み、旬に会いに来る約束を求める。旬はそれに応じ、必ず再び会いに行くと約束を交わした。

最終決戦への動員
世界各国では戦力が結集されていた。アジア、欧州、アフリカなど各地のハンター組織が連携し、数十万人規模の戦力が戦場へと向かっていく。人類の存亡を懸けた最終決戦が、目前に迫っていた。

竜帝の蹂躙と世界規模の被害
竜帝は圧倒的な力で戦場を蹂躙し続けていた。視点は地球規模へと広がり、各地で甚大な被害が発生している様子が描かれる。既に数千万人規模の命が失われたことが示唆され、人類側の劣勢が決定的であることが明確となった。

竜帝からの呼びかけ
竜帝は水篠旬に対し、直接語りかける。既に同族が息絶えている状況を踏まえ、いつまで姿を隠しているつもりなのかと挑発するように問いかけた。その言葉は、遠く離れた場所にいる旬へと届いていた。

水篠旬の応答と決意
その呼びかけを受けた旬は、静かに応じる。戦場から離れた場所にいながらも状況を把握しており、もはや避けられない決戦の到来を理解していた。旬は短く「今行く」と答え、竜帝との直接対決へ向かう決意を固めた。

第171話

竜帝の余裕と戦況認識
竜帝はビルの頂上に立ち、戦場を見下ろしていた。千万を超える混沌の軍勢に対し、人類側の戦力は十万程度に過ぎず、正面から挑むことは自殺行為であると断じる。水篠旬が姿を現さないことに対しても、深淵の底へ逃れたのではないかと推測し、余裕を崩さなかった。

人類側の総攻撃
その竜帝に対し、戦闘機部隊が一斉攻撃を開始する。無数のミサイルが標的へと撃ち込まれ、都市一帯を巻き込む大爆発が発生した。人類は持てる火力を集中させ、竜帝の排除を試みたのである。

爆撃後の異変
爆煙の中、攻撃を行ったパイロットたちは違和感を覚える。直撃は確認できたものの、確実な撃破の手応えがなく、標的の存在が消えていなかったためである。

真の姿の顕現
煙が晴れた瞬間、彼らの前に現れたのは、想定を遥かに超える存在であった。竜帝は人の姿ではなく、山のように巨大なドラゴンへと変貌していたのである。その圧倒的な巨躯と威圧感は、人類の攻撃が通用していない現実を突きつけるものであった。

絶望的な戦力差の露呈
ミサイルの直撃すら意に介さない竜帝の姿は、戦力差が決定的であることを示していた。人類の総攻撃は通用せず、戦場はさらに絶望的な局面へと突入していった。

影の王の静かな決意
薄暗い城の玉座に座る水篠旬の背後には、「王」と刻まれた文字が残されていた。それを見た旬はわずかに笑みを浮かべ、自らが背負う立場を静かに受け入れていた。

影の軍団長たちの進言
ベリオン、イグリット、ベルが現れ、これからの戦いが極めて危険であると忠告する。旬の身を案じる言葉であったが、旬は危険であっても進まなければならない時があると応じ、退く意思がないことを示した。

アスボーンとの重なり
ベリオンは、かつての主である影の君主アスボーンならどうするかを問われ、「同じく進む」と断言する。旬はその答えに納得し、迷いを断ち切るように前を見据えた。その姿はかつてのアスボーンと重なり、ベリオンは強い確信を抱くに至る。

忠誠の誓い
三人の軍団長は、旬の覚悟を受け止め、最後まで共に戦うことを誓う。主に対する絶対的な忠誠が示され、影の軍勢は一つにまとまった。

過去との決別
旬はスマートフォンを手に取り、家族の姿を思い浮かべる。しかし、その声に触れれば決意が揺らぐことを理解していた。前に進むため、自らその可能性を断ち切るようにスマートフォンを握り潰し、過去との繋がりを断った。

戦場へ向かう覚悟
すべてを背負う覚悟を固めた旬は、「行くぞ」と静かに告げる。孤独な戦いへと踏み出す決意が、揺るぎないものとして示された。

崩壊した都市と絶望の戦場
カナダの都市は完全に崩壊し、建物は破壊され、無数のモンスターが跋扈していた。空からは攻撃が続き、地上では兵士たちが次々と命を落とし、戦場は混乱と絶望に支配されていた。

兵士の窮地と突如の介入
一人の兵士が武器を落とし、巨大な怪物に捕食されかける極限の状況に追い込まれる。その瞬間、何者かが介入し、怪物を一撃で排除したことで、戦況に変化が生じた。

水篠旬の参戦
現れたのは水篠旬であった。圧倒的な存在感を放ちながら前に進み、迫り来るモンスターの群れに対して一切の躊躇なく立ち向かう。兵士はその姿に驚愕し、状況を理解できないまま見守ることしかできなかった。

圧倒的戦闘力による殲滅
旬は短剣に力を宿し、支配者の権能を行使することで、巨大な怪物すら一撃で切り裂いた。次々と襲いかかる敵を圧倒的な速度と力で排除し、戦場の主導権を完全に握るに至った。

影の軍勢の創出
戦闘の最中、旬は倒した敵に対して「起きろ」と命じる。すると、死した怪物たちは影として蘇り、新たな兵として従い始めた。これにより、戦場には旬の支配する影の軍勢が増殖していく。

反撃の狼煙
旬は「まずはここから始める」と静かに宣言し、自らの軍勢を率いて戦場の制圧へと動き出す。絶望に包まれていた戦場は、彼の出現によって反撃の局面へと転じたのであった。

第172話

影君主の出現と竜帝の疑念
竜帝側の陣営は、影の君主が単独で戦場に現れ、君主側の兵力を取り込み始めている事実を把握した。配下は亡者の軍の気配が感じられない点に違和感を覚え、兵力を分散させた可能性を指摘する。竜帝はその行動を、全面衝突ではなく戦場で敵戦力を吸収する意図と見なし、その真意を測ろうとした。

世界各地の壊滅と人類の限界
一方で地上では、カナダをはじめとする各地がモンスターによって壊滅的被害を受けていた。アメリカ政府は急遽軍派遣を決定するが、戦況は極めて厳しく、人類はなすすべもなく押し潰されつつあった。報道を見守る人々は、奇跡にすがるほかない状況に追い込まれていた。

影の軍勢の増殖と戦場支配
戦場に立つ水篠旬は、倒した敵を次々と影の兵士へと変え、自軍の戦力を急速に拡大させていた。新たに数百規模の兵が加わり、黒い軍勢が戦場を覆い尽くしていく。巨大な波のように広がる影は、敵勢力を押し潰すかのように戦域を支配し始めた。

巨人との戦闘と圧倒的差
ビルをも超える巨体の怪物が旬に襲いかかるが、その攻撃は通じず、瞬時に脚を斬り落とされる。体勢を崩した巨人に対し、影の竜が喰らいつき、確実に仕留めていく。個々の敵はもはや脅威とならず、旬の戦力が圧倒的であることが明確となった。

破滅の軍団の動きと違和感
空を見上げた旬の視界には、無数の竜が飛び交っていた。破滅の軍団が本格的に動き出した兆候であったが、肝心の竜帝の気配は感じられなかった。主が動かぬ状況に対し、戦場には不自然な静けさが混じっていた。

竜帝を引きずり出すための策
竜帝が動かぬのであれば動かすしかないと判断した旬は、戦場で得た新たな影兵を利用し、さらなる攻勢に出る。倒した巨人すらも影として再利用し、敵の攻撃を逆手に取りながら反撃を仕掛けた。戦場の主導権を握ったまま、竜帝を戦場へ引きずり出すための布石を打ったのである。

竜帝の判断と戦局の変化
影の君主の力が想定以上に増大していることを受け、竜帝は静観をやめ、戦場への本格介入を決断した。幻界の君主ヨグムントには、影の軍団による奇襲への警戒を命じ、戦局は次の段階へと移行していった。

各地の戦闘と人類側の抵抗
別の戦場では、人類の兵士たちがモンスターの大群に押し込まれていた。装甲車と銃火器で応戦するも劣勢は覆らず、壊滅寸前に追い込まれる。しかしそこへトーマス・アンドレが現れ、圧倒的な力で戦線を支え、崩壊しかけた戦場を食い止めた。

剛体の君主の出現
戦場に現れた金髪の青年は、自らを魔獣の王にして剛体の君主と名乗った。トーマスを見て、かつて支配者の器として選ばれた存在であると見抜きつつも、力不足の人間に過ぎないと断じ、立ちはだかる資格はないと嘲笑した。

影の軍団の介入
トーマスの影から、ベリオンをはじめとする影の主力部隊が出現したことで、戦況は一変した。影の軍団は瞬時に周囲を制圧し、君主側の勢力に圧力をかける。剛体の君主は状況を報告しようとするが、通信は遮断されていた。

人間的戦術への違和感と激昂
通信遮断は影の君主のやり方ではなく、人間的な戦術であると見抜かれた。これにより剛体の君主は、影の君主が「君主としての資格を欠く存在」であると断じ、激しい怒りを露わにする。誇りを踏みにじられたと感じ、戦闘はより苛烈なものへと変化した。

影の側近と君主の激突
影の軍勢の中核たる存在が前に出て、君主に対して真正面から対峙した。王を侮辱されたことへの怒りを背負い、影の側近は迎撃の構えを取る。人類・影・君主が入り乱れる戦場は、全面衝突へと発展していった。

旬と竜帝の対峙
同時に別の戦場では、水篠旬と竜帝がついに相対した。互いに一歩も引かぬ構えのまま、戦いの核心が始まろうとしていた。戦局は各地で激化しながらも、最終決戦へと収束しつつあったのである。

第173話

竜帝の疑念と開戦
竜帝は、水篠旬が自ら前線に現れた意図を測りかねつつも、それが策であると見抜いていた。影の君主が単独で動き、各地で戦力を削いでいる状況に対し、放置すれば致命的であると判断し、直接討つ決断を下す。こうして両者の戦闘が本格的に開始された。

竜帝のブレスと旬の回避
竜帝は即座に強烈なブレスを放ち、前方一帯を抉り取るように消滅させた。しかし旬はその攻撃を事前に察知し、瞬時に空中へ退避していた。圧倒的な破壊力にも関わらず、直撃を許さない機動力を見せたことで、戦いは一筋縄ではいかない様相を呈する。

影のドラゴン軍の展開
旬は反撃として、影として蘇らせた複数のドラゴンを一斉に放つ。空を覆う影の軍勢が竜帝へ襲いかかるが、竜帝は腕の一振りのみでそれらを薙ぎ払い、圧倒的な格の違いを示した。数で押す戦術すら通じないことが明確となる。

戦力配分への違和感
竜帝は、主力を別戦場へ送りつつ、自身には僅かな兵力しか残していない旬の行動に違和感を覚えた。本来ならば全戦力で対峙すべき局面であり、この配置は明らかに不自然であったため、背後に別の狙いがあると推測する。

旬の離脱と追撃
その直後、旬は竜帝に背を向け、戦場から離脱するように移動を開始した。その行動を「逃走」と判断した竜帝は、即座に追撃を決断する。だが実際には、これは誘導の一手であった。

ゲートへの誘導と戦場の転換
旬はあらかじめ用意していたゲートへと向かい、そのまま内部へ突入した。竜帝も迷うことなく後を追い、同じゲートを通過する。こうして戦場は別の空間へと移り、戦いは新たな局面へと移行したのである。

影の軍団による待ち伏せ
ゲートの先に現れた竜帝の前には、すでに影の軍団の主力が展開していた。無数の影の兵士と巨躯の影が都市を埋め尽くし、完全な包囲網を形成していたのである。これは、水篠旬があらかじめ用意していた迎撃の布陣であった。

剛体の君主の敗北と崩壊
その場には、すでに敗北した剛体の君主の姿もあった。ベリオンやベルらとの戦闘に敗れ、肉体は崩壊を始めており、戦線から脱落していた。竜帝はこの状況から、自身を誘い込むための計画であったことを理解する。

竜帝の反撃と戦力投入
竜帝はこの策を評価しつつも、自身が単独で追ってきたわけではないと断言する。幻界の君主ヨグムントにより無数のゲートが展開され、空には破滅の軍団であるドラゴンたちが次々と出現した。圧倒的な数の戦力により、戦況は一気に竜帝側へ傾いたかに見えた。

旬の異常な行動
その圧倒的戦力差を前にして、旬はあえて影の軍団の召喚を解除した。自軍の戦力を消し去るという不可解な行動に、竜帝は一瞬、勝利を確信する。しかしその直後、この行動こそが仕掛けであることに気づく。

ドラゴンフィアの発動
旬はカミッシーのルーン石に宿る能力――竜族最悪のスキル「ドラゴンフィア」を発動した。それは敵味方の区別なく作用し、対象を恐怖と絶望で拘束する絶対的な支配の力であった。空を埋め尽くしていたドラゴンたちは一斉に動きを止め、戦場は静止する。

戦況の逆転と竜帝の動揺
ドラゴンのみならず、ゲートを展開していたヨグムントにまで影響が及び、戦力は機能不全に陥った。圧倒的優位にあったはずの竜帝側は一瞬で無力化され、戦況は完全に逆転する。竜帝はこの異常事態に強い衝撃を受け、水篠旬の狙いと真の力を認識するに至った。

戦場の移動と強制連行
水篠旬は一瞬で間合いを詰め、竜帝の腕を掴むと強引に引き寄せ、そのまま空間を歪ませて戦場を移動させた。二人は影の力によって転移し、周囲の戦況から切り離された別の場所へと連れ出される。

転移先の正体
到達した場所は荒廃した大地に城がそびえる空間であり、影の軍団が拠点として築いた領域であった。竜帝はここが地球の裏側に位置する場所であることを理解し、戦場が完全に隔離されたことを認識する。

竜帝の状況分析
竜帝は冷静に状況を評価し、大規模な影の軍団を維持したまま全面戦争を続ければ、旬の魔力消耗が激しくなると推測する。そのため、自分だけをこの場に誘導した判断は合理的であり、戦術として評価に値すると考えた。

力の本質への言及
竜帝は、これほどの数の兵を操りながらも破綻しない旬の力に疑問を抱く。影の君主の能力としては異質であり、その強さは単なる数の支配ではなく、別次元の支配力であると見抜き始めていた。

決戦への移行
旬は無言のまま影を広げ、再び軍勢を呼び起こす構えを見せる。それに対し竜帝も応じ、全身を変質させて巨大な赤き竜へと姿を変えた。人の姿を捨て、本来の力を解放した形態である。

最終局面の幕開け
影の兵と無数の竜が対峙する中、二人の戦いは完全な決戦段階へと移行した。周囲の戦場とは切り離されたこの空間で、純粋な力同士の衝突が始まろうとしていた。

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e9ca32232aa7c4eb96b8bd1ff309e79e 漫画【俺レベ】「俺だけレベルアップな件 20」感想・ネタバレ
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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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