物語の概要
■ 作品概要
高校二年生から三年生へ進む春休み、阿良々木暦は瀕死の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと遭遇し、自らの血を与えたことで吸血鬼の眷属となった。
忍野メメや羽川翼の助力を受けて人間に近い状態へ戻ったものの、吸血鬼の後遺症と弱体化したキスショットを背負うことになった。
続くゴールデンウィークには羽川翼が障り猫と融合し、五月以降も戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子と、それぞれ異なる事情から怪異に関わった少女たちの事件へ次々と巻き込まれていく。
怪異そのものを倒すだけでは解決できない問題に直面しながら、阿良々木暦を中心とした人間関係が形成されていく時期を描いた物語である。
■ 主要キャラクター
主人公
阿良々木暦
- 立場
- 私立直江津高校の男子生徒であり、春休みの開始時点では高校二年生から三年生へ進級する時期にあった。
- 新学期には羽川翼によってクラスの副委員長に任命され、文化祭準備にも関わっていた。
- 物語開始時の状況
- 友達を作ると人間強度が下がるという考えを持ち、他者との関わりを避けていた。
- 春休み直前に羽川翼と初めて本格的に言葉を交わし、その直後にキスショットと遭遇した。
- 両手足を失って瀕死となっていたキスショットを見捨てられず、自らの血と命を差し出した結果、吸血鬼の眷属となった。
- 主な能力・特徴
- 吸血鬼化した際には常人を大きく超える怪力、再生能力、身体変形などの能力を得た。
- 春休みの事件後はほぼ人間へ戻ったものの、吸血鬼の後遺症として高い回復力などが残った。
- 忍野忍に血を吸わせることで、一時的に吸血鬼に近い身体能力を取り戻すことができた。
- 自分が傷つく危険より他人を助けることを優先し、怪異事件へ自ら介入することが多かった。
- 本人の自己認識
- 春休みの事件について、自分自身の間抜けさによって起きた一連の事件であると考えていた。
- 新学期には自分を不良や問題児ではなく、クラスにおける置物のような存在だと捉えていた。
- 『猫物語(黒)』では自分と羽川翼を「弱くて薄い」人間として重ね合わせ、ゴールデンウィークでの対応を後悔していた。
- 周囲からの評価
- 羽川翼からは更生させる対象と見なされ、本人の意思とは関係なく副委員長へ任命された。
- 戦場ヶ原ひたぎからは「ひたぎクラブ」の事件後に大切な友人として認められ、その後は交際相手となった。
- 忍野メメからは怪異の当事者として助言を受ける一方、自分自身で問題へ向き合うことを求められていた。
- 神原駿河からは事件後、強い敬意を向けられるようになった。
- 対象巻終了時点での立場
- 戦場ヶ原ひたぎと交際し、羽川翼、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子らとも関係を築いていた。
- 弱体化したキスショットは「忍野忍」として阿良々木暦の影に潜む状態となった。
- 羽川翼の二度目のブラック羽川化を解決した直後、怪異事件の調整役だった忍野メメが町を去った。
- 阿良々木暦は忍野忍との関係と吸血鬼の後遺症を残したまま、高校生活を続けることになった。
主要キャラクター
羽川翼
- 所属・立場
- 私立直江津高校の高校三年生で、阿良々木暦と同じクラスの委員長である。
- 学年トップの成績を持ち、真面目で面倒見がよく、周囲から優等生として認識されていた。
- 主人公との関係
- 春休み直前に阿良々木暦へ声をかけ、連絡先を交換したことで友人関係が始まった。
- 『傷物語』では吸血鬼となった阿良々木暦を助け続け、人間へ戻るための戦いにも深く関わった。
- 阿良々木暦にとって大恩のある相手となった。
- 初登場時の状況
- 阿良々木暦とは同学年であったが、それまで直接の付き合いはほとんどなかった。
- 春休み直前の三月二十五日に偶然出会い、吸血鬼の噂を話したことをきっかけに関係が始まった。
- シリーズ内での主な役割
- 春休みには阿良々木暦を支えた一方、ゴールデンウィークには家庭内のストレスを背景として障り猫と融合し、ブラック羽川となった。
- 六月には阿良々木暦への報われない感情が新たなストレスとなり、再びブラック羽川が現れた。
- 現時点での状況
- 二度目のブラック羽川化は忍野忍によって鎮められ、通常の羽川翼へ戻った。
- ゴールデンウィーク中のブラック羽川としての記憶は失われていた。
- 阿良々木暦への感情は本人から直接語られないまま、ブラック羽川によって明かされた。
戦場ヶ原ひたぎ
- 所属・立場
- 私立直江津高校三年生で、阿良々木暦とは高校三年間同じクラスだった。
- 周囲からは病弱な女子生徒と認識され、体育や学校行事への参加を避けていた。
- 主人公との関係
- 「ひたぎクラブ」の事件を通じて初めて本格的に関わり、大切な友人となった。
- 「まよいマイマイ」の終盤で阿良々木暦へ好意を伝え、交際を始めた。
- 初登場時の状況
- おもし蟹との物々交換によって、五キロを除くほとんどの体重と、母親に関わる苦しい思いを手放していた。
- その秘密を守るため、周囲との交流を避けていた。
- シリーズ内での主な役割
- 自身の怪異問題を解決した後は、阿良々木暦の恋人として事件に関わった。
- 神原駿河との過去を抱えており、「するがモンキー」では二人の対立を終わらせる決定的な役割を果たした。
- 現時点での状況
- 失っていた重みを取り戻し、自分の過去を再び背負うことを選んだ。
- 阿良々木暦との交際を続けており、「つばさキャット」では父親を交えた初デートを行った。
忍野メメ
- 所属・立場
- 廃学習塾を拠点とする怪異の専門家である。
- 怪異と人間のどちらか一方へ肩入れするのではなく、均衡を取る立場を取っていた。
- 主人公との関係
- 『傷物語』で吸血鬼ハンター三人に包囲された阿良々木暦を救い、人間へ戻るための交渉を仲介した。
- 以後も怪異事件が起こるたびに阿良々木暦へ知識や手段を提示した。
- 初登場時の状況
- キスショットから心臓を奪い、彼女を弱体化させた状態で三人の吸血鬼ハンターとの均衡を保っていた。
- 阿良々木暦が三人と一対一で戦えるよう交渉をまとめた。
- シリーズ内での主な役割
- 重石蟹、迷い牛、レイニー・デヴィル、蛇切縄、障り猫などについて情報を与えた。
- 問題を直接解決するのではなく、基本的に当事者自身が解決するための方法を示した。
- 現時点での状況
- 「つばさキャット」の事件解決後、廃学習塾の私物と結界を撤去し、誰にも告げず町を去った。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード/忍野忍
- 所属・立場
- 怪異の王と呼ばれる吸血鬼である。
- 『傷物語』の開始時には吸血鬼ハンター三人によって両手両足を奪われ、瀕死となっていた。
- 主人公との関係
- 阿良々木暦の血を吸って彼を眷属にした吸血主である。
- 完全復活後、阿良々木暦に倒されることで彼を人間へ戻そうとした。
- 最終的には阿良々木暦に吸血されて大幅に弱体化し、互いに完全には元へ戻れない関係となった。
- 初登場時の状況
- 両手足を切断された状態で阿良々木暦へ助けを求め、彼の血を吸って生き延びた。
- シリーズ内での主な役割
- 春休み後は八歳ほどの幼女の姿となり、忍野メメから「忍野忍」という名前を与えられた。
- 『猫物語(黒)』ではブラック羽川の事件解決に関与した。
- 「するがモンキー」や「なでこスネイク」でも、阿良々木暦が血を与えることで吸血鬼由来の力を引き出していた。
- 現時点での状況
- 「つばさキャット」で一時失踪したが、阿良々木暦が危機に陥った際、その影の中から現れてブラック羽川を鎮めた。
- 事件後は再び阿良々木暦の影の中に潜んだ。
八九寺真宵
- 所属・立場
- 大きなリュックサックを背負った小学五年生ほどの少女の姿をした幽霊である。
- 主人公との関係
- 「まよいマイマイ」で阿良々木暦と出会い、母親の家を探す旅を共にした。
- 事件後も浮遊霊として町に残り、阿良々木暦と会話を交わす関係が続いた。
- 初登場時の状況
- 十年前の母の日に母親の家へ向かう途中で交通事故死し、迷い牛として家へ帰りたくない者を迷わせる存在となっていた。
- シリーズ内での主な役割
- 阿良々木暦が自宅へ帰りたくない気持ちを抱えていたことで関わることになった。
- 「つばさキャット」では失踪中の忍野忍を前日に見かけたという重要な情報を阿良々木暦へ伝えた。
- 現時点での状況
- 母親の家があった場所へたどり着いたことで地縛霊から浮遊霊となり、引き続き町を歩いていた。
神原駿河
- 所属・立場
- 私立直江津高校二年生で、女子バスケットボール部を全国大会へ導いたスター選手である。
- 主人公との関係
- 当初は戦場ヶ原ひたぎと交際する阿良々木暦へ嫉妬し、レイニー・デヴィルの力で殺そうとした。
- 事件解決後は阿良々木暦へ強い敬意を示し、行動を共にする後輩となった。
- 初登場時の状況
- 左腕を包帯で覆い、阿良々木暦の後を追っていた。
- 中学時代から戦場ヶ原ひたぎへ特別な感情を持っていた。
- シリーズ内での主な役割
- 「するがモンキー」ではレイニー・デヴィルの契約者として阿良々木暦と対立した。
- 「なでこスネイク」では千石撫子の救出に協力した。
- 「つばさキャット」でも忍野忍の捜索や羽川翼の帰宅を手伝った。
- 現時点での状況
- レイニー・デヴィルそのものは退いたが、左腕の獣化は残っていた。
- 左腕の状態からバスケットボール部を引退したものの、戦場ヶ原ひたぎとの関係は修復された。
千石撫子
- 所属・立場
- 阿良々木暦の妹の友人だった中学生である。
- 主人公との関係
- 小学生時代に阿良々木家へ遊びに来ていたため、阿良々木暦とは以前から面識があった。
- 六年以上ほとんど交流がなかったが、「なでこスネイク」の事件で再会した。
- 初登場時の状況
- 同級生の恋愛問題をきっかけとして蛇切縄の呪いを受け、自力で解呪しようとして蛇を殺していた。
- シリーズ内での主な役割
- 阿良々木暦と神原駿河の協力を受け、忍野メメが用意した護符による解呪を試みた。
- 実際には二匹の蛇切縄に憑かれていた。
- 現時点での状況
- 千石撫子自身に取り憑いた蛇切縄は消え、身体の鱗の痕もなくなった。
- 逃げた二匹目の蛇切縄は、呪いをかけた人物のもとへ戻ったと考えられていた。
ストーリー全体の流れ
吸血鬼との出会いと春休みの地獄
三月二十六日、阿良々木暦は瀕死の吸血鬼キスショットと遭遇し、自らの血を与えて眷属となった。人間へ戻るため、忍野メメの仲介でドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッターと戦い、奪われたキスショットの身体を取り戻した。しかし完全復活したキスショットが人間を捕食する姿を目撃し、自分が怪異の王を復活させた責任に直面する。最終的に阿良々木暦は彼女を殺さず、生かしたまま力を奪う道を選び、双方が完全には元へ戻れない状態となった。
羽川翼と障り猫のゴールデンウィーク
四月二十九日、阿良々木暦は父親から暴力を受けた羽川翼と遭遇し、彼女が血の繋がらない両親との家庭で強いストレスを抱えていることを知った。二人が轢死した白い猫を埋葬したことをきっかけに、羽川翼は障り猫と融合してブラック羽川となった。忍野メメさえ苦戦する強さとなったブラック羽川に対し、阿良々木暦は忍野忍の力を借りて対処し、五月七日に事件を終わらせた。しかし羽川翼の家庭問題そのものは解決せず、本人からブラック羽川としての記憶も失われた。
戦場ヶ原ひたぎの重みの回復
五月八日、阿良々木暦は階段から落ちてきた戦場ヶ原ひたぎを受け止め、その身体にほとんど体重がないことを知った。秘密を知られた戦場ヶ原ひたぎから脅迫を受けたが、阿良々木暦は自らの怪異経験を明かして忍野メメを紹介した。戦場ヶ原ひたぎは母親の宗教問題と家庭崩壊から逃れるため、おもし蟹へ重みを預けていた。儀式の中で過去から逃げず、自分の思いを背負うことを選び、失っていた体重と感情を取り戻した。
八九寺真宵と戦場ヶ原ひたぎとの交際
五月十四日の母の日、家族と喧嘩して家に帰りたくなかった阿良々木暦は、母親の家を探す八九寺真宵と出会った。何度歩いても目的地へたどり着けず、八九寺真宵が十年前に死亡した迷い牛であり、家へ帰りたくない阿良々木暦自身が怪異へ引き寄せられていたことが判明した。戦場ヶ原ひたぎの協力で八九寺真宵を母親の家があった場所へ送り届けた後、戦場ヶ原ひたぎは阿良々木暦へ好意を伝え、二人の交際が始まった。
神原駿河とレイニー・デヴィル
戦場ヶ原ひたぎとの交際開始から十日ほど後、阿良々木暦は後輩の神原駿河から付きまとわれるようになり、その夜、雨合羽姿の怪異に襲撃された。犯人は神原駿河であり、左腕に宿ったものは願いを叶える猿の手ではなく、人間の悪意を暴力で実現するレイニー・デヴィルだった。阿良々木暦を排除して戦場ヶ原ひたぎのそばへ戻りたいという願いによって戦闘となったが、戦場ヶ原ひたぎ本人の介入によって願いが矛盾し、悪魔は行動を続けられなくなった。戦場ヶ原ひたぎと神原駿河は和解した。
千石撫子と二匹の蛇切縄
六月、阿良々木暦と神原駿河は山中の神社で切断された蛇の死骸を見つけ、そこで見かけた少女が千石撫子だったと思い出した。千石撫子は同級生から蛇切縄の呪いを受け、自力で解呪しようとしていた。忍野メメから護符と手順を受け、真夜中に解呪を行ったが、蛇切縄が二匹存在したことで事態は悪化した。阿良々木暦は二匹目を無理に引き剥がそうとして負傷したが、神原駿河に止められ、蛇切縄は呪いを放った人物のもとへ去った。
戦場ヶ原ひたぎとの初デートとブラック羽川の再発
六月十三日、阿良々木暦は戦場ヶ原ひたぎと父親同伴で出かけ、星空の下で彼女の不安と愛情を受け止めた。その翌日、羽川翼の猫耳と頭痛が再発し、ブラック羽川が再び現れた。原因は家庭問題ではなく、春休みから阿良々木暦へ抱いていた恋心と、戦場ヶ原ひたぎとの交際による失恋だった。ブラック羽川はストレスの原因である阿良々木暦を殺そうとしたが、彼の影から現れた忍野忍が怪異の力を吸収し、羽川翼を元へ戻した。事件後、忍野メメは町から姿を消した。
各巻のあらすじ・ネタバレ
『傷物語』「こよみヴァンプ」

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- 開始時: 高校二年生から三年生へ進む春休み直前、阿良々木暦は友人を作らず孤立していた。三月二十五日に羽川翼と初めて本格的に会話し、翌未明には瀕死のキスショットと遭遇した。
- 主な出来事: 阿良々木暦はキスショットへ血を与えて眷属となった。人間へ戻るため、彼女の両手両足を奪ったドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッターと戦い、羽川翼の協力や忍野メメの仲介を受けながら身体を取り戻していった。完全復活したキスショットがギロチンカッターを食べている姿を見て、自分が人喰いの怪異を復活させた事実に絶望した。
- クライマックス: 阿良々木暦はキスショットを倒して人間へ戻ろうとしたが、羽川翼の指摘から、キスショットが最初から自分を殺させるつもりだったことを知った。阿良々木暦は彼女を殺すことを拒否し、忍野メメが提示した全員が不幸を分け合う方法を選んだ。
- 巻末: 阿良々木暦は完全な人間には戻れず、吸血鬼の後遺症を残した。キスショットも完全には死なず、八歳ほどの無力な存在となった。二人は互いに傷を背負いながら生き続ける関係となった。
『猫物語(黒)』「つばさファミリー」

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- 開始時: 四月二十九日、春休みの事件から日常へ戻りつつあった阿良々木暦は、顔を負傷した羽川翼と遭遇した。羽川翼は血縁のない両親との家庭環境と、父親から殴られた事実を明かした。
- 主な出来事: 二人は道端で轢死していた白い猫を埋葬した。その猫は障り猫であり、羽川翼へ取り憑いた。障り猫は羽川翼の両親を襲った後、一度離れかけたものの、羽川翼自身が再び取り込み、ブラック羽川という新たな怪異となった。阿良々木暦は左腕を引き千切られ、忍野メメも繰り返し敗北した。
- クライマックス: 阿良々木暦は忍野忍から借りた怪異殺しを用い、羽川翼から障り猫だけを切り離そうとした。最終的に忍野忍の力も加わり、ゴールデンウィーク最終日の五月七日にブラック羽川は封じられた。
- 巻末: 羽川翼はブラック羽川となっていた間の記憶を失った。両親も襲撃された記憶を失っていたが、家庭内の不和やストレスそのものは解決していなかった。阿良々木暦は事件を解決できても羽川翼を根本から救えなかったことを後悔した。
『化物語(上)』「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」

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- 開始時: ゴールデンウィーク明けの五月八日、阿良々木暦は高校三年生として羽川翼と同じクラスになり、副委員長を務めていた。階段から落下した戦場ヶ原ひたぎを受け止めたことで、彼女の身体が異常に軽いことを知った。
- 主な出来事: 「ひたぎクラブ」では、戦場ヶ原ひたぎが母親の宗教問題と家庭崩壊の苦しみから逃れるため、おもし蟹へ自らの重みを預けていたことが判明した。忍野メメの儀式を通じ、戦場ヶ原ひたぎは過去を再び背負う道を選んだ。「まよいマイマイ」では、母の日に阿良々木暦が八九寺真宵と出会い、彼女が十年前に死亡した幽霊であることを知った。
- クライマックス: 八九寺真宵を母親の家があった場所へ届けるため、戦場ヶ原ひたぎが忍野メメから教わった方法で新しい道だけを進み、更地となっていた目的地へたどり着いた。
- 巻末: 八九寺真宵は地縛霊から浮遊霊となった。戦場ヶ原ひたぎは阿良々木暦へ好意を伝え、阿良々木暦もそれを受け入れたことで二人は交際を始めた。
『化物語(中)』「するがモンキー」「なでこスネイク」

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- 開始時: 戦場ヶ原ひたぎとの交際から十日ほどが経過し、阿良々木暦は学校の後輩である神原駿河から接触を受けるようになった。
- 主な出来事: 「するがモンキー」では、神原駿河の左腕に宿るレイニー・デヴィルが、阿良々木暦を殺して戦場ヶ原ひたぎのそばへ戻りたいという願いを実行していた。戦場ヶ原ひたぎの介入によって契約は破綻したが、神原駿河の左腕は元に戻らなかった。「なでこスネイク」では、千石撫子が二匹の蛇切縄に憑かれていることが判明した。
- クライマックス: 千石撫子の解呪中、二匹目の蛇切縄が暴走し、阿良々木暦は無理に引き剥がそうとして重傷を負った。神原駿河が阿良々木暦を止めたことで蛇切縄は千石撫子から離れ、呪いをかけた人物のもとへ戻った。
- 巻末: 千石撫子は呪いから解放された。一方、二匹目の蛇切縄そのものを退治したわけではなく、阿良々木暦は呪いをかけた人物が二人いた可能性を考えた。
『化物語(下)』「つばさキャット」

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- 開始時: 六月十三日、文化祭直前となり、阿良々木暦は戦場ヶ原ひたぎとの交際を続けていた。一方、羽川翼は「なでこスネイク」の頃から頭痛を訴えていた。
- 主な出来事: 戦場ヶ原ひたぎは父親の車で阿良々木暦を天文台近くへ連れ出し、星空の下で自分の不安と愛情を伝えた。翌日、羽川翼の頭に再び猫耳が現れ、ブラック羽川が復活した。さらに忍野忍も失踪していたため、阿良々木暦は八九寺真宵、神原駿河、千石撫子らの協力を得て町中を捜索した。
- クライマックス: ブラック羽川は、羽川翼が阿良々木暦へ恋愛感情を抱いており、戦場ヶ原ひたぎとの交際による失恋が新たなストレスとなっていたことを明かした。そして阿良々木暦自身をストレスの原因として殺そうとしたが、阿良々木暦の影から忍野忍が現れ、ブラック羽川の怪異の力を吸収した。
- 巻末: 羽川翼は元へ戻り、忍野忍は阿良々木暦の影へ潜んだ。翌日の放課後、阿良々木暦たちが廃学習塾を訪れると、忍野メメはすでに町を去っていた。
物語の重要な転換点
阿良々木暦の吸血鬼化
該当巻:『傷物語』
- 瀕死のキスショットを救うために血を差し出した阿良々木暦は、吸血鬼の眷属となった。これによって怪異と無関係だった高校生の日常から、怪異の当事者へ立場が変化した。
キスショットを殺さない選択
該当巻:『傷物語』
- 人間へ戻るにはキスショットを殺す必要があったが、阿良々木暦は命の恩人を殺すことを拒否した。結果として阿良々木暦は完全な人間へ戻れず、キスショットも吸血鬼としての力を失った。
羽川翼のブラック羽川化
該当巻:『猫物語(黒)』
- 家庭環境によるストレスを抱えた羽川翼が障り猫を自ら取り込み、ブラック羽川となった。羽川翼の完璧な優等生像の裏側に、本人が処理できない感情が存在することが明らかになった。
戦場ヶ原ひたぎが重みを取り戻す
- 戦場ヶ原ひたぎは母親や家庭崩壊にまつわる苦しみを再び自分で背負うことを選び、おもし蟹から重みを取り戻した。周囲との関わりを拒絶していた状態から変化が始まった。
阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの交際開始
- 八九寺真宵の事件を終えた後、戦場ヶ原ひたぎが阿良々木暦へ好意を伝え、二人は恋人同士となった。以後の神原駿河や羽川翼の事件にも影響を与える関係となった。
神原駿河と戦場ヶ原ひたぎの和解
- 阿良々木暦への嫉妬からレイニー・デヴィルを暴走させた神原駿河に対し、戦場ヶ原ひたぎ本人が介入した。神原駿河は阿良々木暦を殺せなくなり、戦場ヶ原ひたぎとの関係も修復された。
二匹目の蛇切縄の発覚
- 千石撫子にかけられた呪いは一つではなく、二匹の蛇切縄によるものだった。一匹は解呪されたが、もう一匹は術者のもとへ戻り、事件は千石撫子の救出のみで終わった。
羽川翼の恋心によるブラック羽川再発
- ブラック羽川の再発原因が家庭問題ではなく、阿良々木暦への恋愛感情と失恋によるストレスであることが明らかになった。阿良々木暦は羽川翼にとって救い手であると同時に、新たなストレスの原因にもなっていた。
忍野メメの旅立ち
- ブラック羽川の事件が終わった直後、忍野メメは誰にも告げず廃学習塾を引き払った。阿良々木暦たちは、それまで怪異事件の知識と調整を担っていた人物を失った状態となった。
阿良々木暦を取り巻く人物関係
羽川翼
- 関係: 春休みから続く友人であり、阿良々木暦にとって大恩人である。
- 主な出来事: 『傷物語』で羽川翼は吸血鬼となった阿良々木暦を支え、戦いにも協力した。『猫物語(黒)』では羽川翼自身が怪異事件の中心となり、阿良々木暦は彼女を助けようとした。「つばさキャット」では羽川翼が春休みから阿良々木暦へ恋愛感情を抱いていたことがブラック羽川から明かされた。
- 現在: 羽川翼はブラック羽川から戻り、二人は友人として接していた。ただし羽川翼本人が阿良々木暦へ恋心を直接伝えたわけではない。
戦場ヶ原ひたぎ
- 関係: クラスメイトから友人となり、その後恋人となった。
- 主な出来事: 「ひたぎクラブ」で戦場ヶ原ひたぎの怪異問題へ関わり、彼女が重みを取り戻すまでを見届けた。「まよいマイマイ」の終盤で戦場ヶ原ひたぎから告白を受け、交際が始まった。「つばさキャット」では父親を交えた初デートを経験した。
- 現在: 交際を継続しており、戦場ヶ原ひたぎは阿良々木暦との将来を意識した学習指導も行っていた。
忍野忍
- 関係: 元吸血主と眷属であり、互いを完全には元へ戻せなかった結果として結び付いた関係である。
- 主な出来事: 『傷物語』で阿良々木暦はキスショットを救い、その眷属となった。最終的に彼女の力を奪って人間へ近づいたが、キスショットも無力な姿で生き残った。
- 現在: 「つばさキャット」の終盤には忍野忍が阿良々木暦の影へ入り、行動を共にする状態となった。
忍野メメ
- 関係: 怪異事件の当事者と専門家である。
- 主な出来事: 『傷物語』で三人の吸血鬼ハンターとの交渉をまとめ、以降も各怪異の正体や解決方法を説明した。
- 現在: 「つばさキャット」終了後、忍野メメは町を去り、阿良々木暦の前から姿を消した。
八九寺真宵
- 関係: 「まよいマイマイ」で出会った迷い牛と、その帰宅を手伝った高校生である。
- 主な出来事: 阿良々木暦は八九寺真宵を母親の家があった場所まで送り届けた。その後も町で出会っては会話をする関係が続いた。
- 現在: 八九寺真宵は地縛霊から浮遊霊となり、町を歩き続けていた。
神原駿河
- 関係: 当初は敵対した後輩であり、事件後は阿良々木暦を慕う後輩となった。
- 主な出来事: 「するがモンキー」ではレイニー・デヴィルの力によって阿良々木暦を殺そうとした。戦場ヶ原ひたぎとの和解後、「なでこスネイク」や「つばさキャット」で阿良々木暦へ協力した。
- 現在: 左腕の獣化を残しながら、阿良々木暦や戦場ヶ原ひたぎとの交流を続けていた。
千石撫子
- 関係: 妹の昔の友人と、その救出に関わった年上の知人である。
- 主な出来事: 「なでこスネイク」で再会し、蛇切縄の呪いを解くために協力した。
- 現在: 千石撫子は呪いから解放され、阿良々木暦へ改めて礼を伝えに直江津高校を訪れる関係となった。
阿良々木暦の立場・評価の変化
『傷物語』開始時
友達を作ることを避け、他人との関わりを必要としない高校生だった。自分の判断によってキスショットを救い、吸血鬼となったことで怪異の世界へ入った。
『傷物語』終了時
キスショットを殺して完全な人間へ戻る道を拒否し、吸血鬼の後遺症と弱体化したキスショットを背負った。羽川翼とは強い信頼関係を築いた。
『猫物語(黒)』終了時
羽川翼を救おうとしたものの、家庭問題そのものを解決することはできなかった。本人もゴールデンウィークでの対応を後悔し、羽川翼との共通点を自覚するようになった。
『化物語(上)』終了時
クラスの置物を自認していた状態から、戦場ヶ原ひたぎや八九寺真宵の問題へ積極的に関わる存在へ変化した。戦場ヶ原ひたぎとは恋人関係となった。
『化物語(中)』終了時
神原駿河と千石撫子の事件へ関わり、自ら危険な役割を引き受ける立場が定着した。一方、自分一人で他人を救おうとする行動によって重傷を負う場面も繰り返した。
『化物語(下)』終了時
羽川翼の再発事件では八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、戦場ヶ原ひたぎらへ協力を求めるまで人間関係が広がっていた。忍野メメが町を去ったことで、それまでのように専門家へ常に相談できる環境ではなくなった。
主な敵・対立相手
三人の吸血鬼ハンター
- 初登場巻:『傷物語』
- 目的・立場:キスショットを狙い、その両手両足を奪ったドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッター。
- 主人公側との対立理由:阿良々木暦が人間へ戻るためには、三人からキスショットの身体を取り戻す必要があった。
- 主な事件:阿良々木暦と一対一で戦い、ドラマツルギーとエピソードは敗北。ギロチンカッターは羽川翼を人質にした。
- 現在の状況:ギロチンカッターは完全復活したキスショットに捕食された。
障り猫/ブラック羽川
- 初登場巻:『猫物語(黒)』
- 目的・立場:羽川翼のストレスを解消する怪異。
- 主人公側との対立理由:羽川翼の代わりに周囲の人間を襲い、阿良々木暦も排除対象となった。
- 主な事件:ゴールデンウィークに羽川翼と融合し、六月に再発した。
- 現在の状況:「つばさキャット」で忍野忍に怪異の力を吸収され、羽川翼は元へ戻った。
レイニー・デヴィル
- 初登場巻:『化物語(中)』「するがモンキー」
- 目的・立場:人間の悪意や嫉妬に基づく願いを暴力で実現する怪異。
- 主人公側との対立理由:神原駿河の阿良々木暦を排除したいという願いを実現しようとした。
- 主な事件:雨合羽姿の神原駿河を介して阿良々木暦を襲撃した。
- 現在の状況:契約は破綻したが、神原駿河の左腕の獣化は残った。
蛇切縄
- 初登場巻:『化物語(中)』「なでこスネイク」
- 目的・立場:他人から千石撫子へ向けられた呪い。
- 主人公側との対立理由:千石撫子の身体を締め上げ、命を脅かしていた。
- 主な事件:二匹存在しており、解呪中に二匹目が暴走した。
- 現在の状況:千石撫子からは離れたが、二匹目は術者のもとへ戻ったと考えられていた。
主な事件・戦闘
三人の吸血鬼ハンターとの戦い
該当巻:『傷物語』
- 発生原因: 阿良々木暦を人間へ戻すためには、キスショットから奪われた両手両足を取り戻す必要があった。
- 参加人物: 阿良々木暦、ドラマツルギー、エピソード、ギロチンカッター、羽川翼、忍野メメ。
- 経過: 忍野メメの交渉により一対一の戦いとなり、阿良々木暦は吸血鬼の身体能力を利用して三人へ挑んだ。
- 決着: ドラマツルギーとエピソードを退け、ギロチンカッターから羽川翼を救出して両腕を取り戻した。
- その後への影響: キスショットが完全体へ戻り、阿良々木暦は人間へ戻るための最後の問題と向き合うことになった。
阿良々木暦とキスショットの決闘
該当巻:『傷物語』
- 発生原因: キスショットが人間を食べる吸血鬼であることを知った阿良々木暦が、彼女を復活させた責任を取ろうとした。
- 参加人物: 阿良々木暦、キスショット、羽川翼、忍野メメ。
- 経過: 二人は互いの肉体を破壊しながら戦い、阿良々木暦がキスショットの血を吸い始めた。
- 決着: キスショットが自ら死ぬことを望んでいたと判明し、阿良々木暦は殺害を拒否した。忍野メメの案によってキスショットの力だけを大幅に奪った。
- その後への影響: 阿良々木暦は半吸血鬼に近い後遺症を残し、キスショットは無力な幼女の姿で生きることになった。
ゴールデンウィークのブラック羽川事件
該当巻:『猫物語(黒)』
- 発生原因: 羽川翼が長年抱えていた家庭内ストレスと、埋葬した障り猫が結び付いた。
- 参加人物: 阿良々木暦、羽川翼/ブラック羽川、忍野メメ、忍野忍。
- 経過: ブラック羽川は両親を襲い、阿良々木暦の左腕を引き千切った。忍野メメも何度も戦ったが勝利できなかった。
- 決着: 阿良々木暦と忍野忍の働きによってブラック羽川は封じられた。
- その後への影響: 羽川翼は事件中の記憶を失ったが、根本となる家庭問題は残った。
レイニー・デヴィルとの戦い
該当巻:『化物語(中)』「するがモンキー」
- 発生原因: 神原駿河が戦場ヶ原ひたぎへの思いと阿良々木暦への嫉妬からレイニー・デヴィルへ願った。
- 参加人物: 阿良々木暦、神原駿河、戦場ヶ原ひたぎ、忍野メメ、忍野忍。
- 経過: 阿良々木暦は忍野忍へ血を与えて身体能力を高め、雨合羽姿の神原駿河と戦ったが、瀕死まで追い込まれた。
- 決着: 戦場ヶ原ひたぎが現れたことで二つの願いが両立不能となり、レイニー・デヴィルは攻撃を止めた。
- その後への影響: 戦場ヶ原ひたぎと神原駿河は和解したが、神原駿河の左腕は元に戻らなかった。
千石撫子の蛇切縄解呪
該当巻:『化物語(中)』「なでこスネイク」
- 発生原因: 千石撫子が同級生から呪いをかけられ、自力で解こうとしたことで蛇切縄が強まった。
- 参加人物: 阿良々木暦、千石撫子、神原駿河。
- 経過: 忍野メメから渡された護符で解呪を進めたが、蛇切縄が二匹いることが途中で判明した。
- 決着: 一匹は祓われ、もう一匹は神原駿河が阿良々木暦の介入を止めたことで千石撫子から離れた。
- その後への影響: 千石撫子は救われたが、二匹目の蛇切縄は術者のもとへ戻った。
ブラック羽川再発事件
該当巻:『化物語(下)』「つばさキャット」
- 発生原因: 羽川翼が阿良々木暦への恋心と失恋を抑え込み、新たなストレスを蓄積した。
- 参加人物: 阿良々木暦、羽川翼/ブラック羽川、忍野忍、忍野メメ、戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子。
- 経過: 羽川翼に猫耳が再び現れ、ブラック羽川が復活した。同時に忍野忍も失踪し、阿良々木暦たちは町中を捜索した。ブラック羽川は阿良々木暦こそストレスの原因だと明かして生命力を奪った。
- 決着: 阿良々木暦の助けを求める声に応じて忍野忍が影から現れ、ブラック羽川の怪異の力を吸収した。
- その後への影響: 羽川翼は元へ戻り、忍野忍は阿良々木暦の影へ潜んだ。直後に忍野メメが町を去った。
継続中の問題・未解決事項
阿良々木暦と忍野忍の関係
- 発生した巻:『傷物語』
- 現在までに判明していること:阿良々木暦はキスショットを殺さずに力を奪ったことで、完全な人間へ戻れなかった。キスショットも完全な吸血鬼ではなくなり、忍野忍として存在している。
- 現時点の状況:「つばさキャット」終了時には忍野忍が阿良々木暦の影へ潜んでいた。
羽川翼のストレス問題
- 発生した巻:『猫物語(黒)』
- 現在までに判明していること:ゴールデンウィークには家庭環境、六月には阿良々木暦への恋愛感情がブラック羽川の発生原因となった。
- 現時点の状況:ブラック羽川は忍野忍によって鎮められたが、羽川翼が感情を内側へ溜め込む性質そのものが解決したとは示されていない。
神原駿河の左腕
- 発生した巻:『化物語(中)』「するがモンキー」
- 現在までに判明していること:レイニー・デヴィルとの契約は事実上破綻した。
- 現時点の状況:左腕の獣化は残ったままであり、神原駿河はバスケットボール部を引退していた。
二匹目の蛇切縄
- 発生した巻:『化物語(中)』「なでこスネイク」
- 現在までに判明していること:千石撫子には二匹の蛇切縄が憑いていた。一匹は解呪されたが、もう一匹は阿良々木暦が刺激したことで暴走した。
- 現時点の状況:千石撫子から離れ、呪いをかけた人物のもとへ戻ったと考えられているだけで、その後は対象資料では描かれていない。
忍野メメの旅立ち
- 発生した巻:『化物語(下)』「つばさキャット」
- 現在までに判明していること:ブラック羽川再発事件が終わった後、忍野メメは廃学習塾から私物を撤去し、結界も解除していた。
- 現時点の状況:阿良々木暦たちへ直接別れを告げることなく町を去っており、対象範囲ではその後の所在は示されていない。
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