【推しの子】フィクション(Novel)マンガ読書感想

漫画「【推しの子】 15」第九章「映画編」第十章「終劇によせて」 感想・ネタバレ

【推しの子】 15の表紙画像(レビュー記事導入用) 【推しの子】
  1. どんな本?
  2. 読んだ本のタイトル
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. キャラクター紹介
      1. 星野アクア
      2. 星野ルビー
      3. 有馬かな
      4. 黒川あかね
      5. カミキヒカル
      6. 五反田監督
      7. 鳴嶋メルト
      8. ツクヨミ
      9. 雨宮吾郎
      10. 吉祥寺先生
      11. 姫川愛梨
      12. 姫川清十郎
      13. 鏑木P
  6. 出来事一覧
    1. 第百四十二話 責任
        1. 吉祥寺先生による脚本の表現への指摘
    2. 第百四十四話 原作ファン
        1. ルビーとメルトの演技解釈を巡る対立
        2. ルビーとツクヨミの会話での軋轢
    3. 第百四十五話 子供たち
        1. ツクヨミへの過剰な可愛がりと抵抗
        2. アクアとツクヨミの演技に関する口論
        3. カラスが網にかかる突発的事故(回想)
    4. 第百四十六話 役柄
        1. 姫川愛梨とカミキヒカルの別れ
        2. アイによるカミキヒカルの拒絶
        3. 裏切りの発覚と姫川清十郎の激高
        4. 有馬かなによるアクアへの強い叱責
    5. 第百四十七話 願い
        1. あかねによるカミキヒカルへの牽制と介入
    6. 第百四十八話 夏の終わり
        1. 有馬かなと黒川あかねの牽制
        2. あかねによる復讐阻止の意思表示
    7. 第百四十九話 海にて
        1. あかねによるかなへの挑発と逃避
    8. 第百五十話 ナイフ
        1. アクアと雨宮吾郎の対話による葛藤と解放
    9. 第百五十二話 インタビュー
        1. 五反田監督と鏑木Pの過去の責任を巡る対立
        2. カミキヒカルのインタビューとアクアの復讐宣言
    10. 展開まとめ
    11. 第百四十二話 責任
    12. 第百四十三話 全肯定オタク
    13. 第百四十四話 原作ファン
    14. 第百四十五話 子供たち
    15. 第百四十六話 役柄
    16. 第百四十七話 願い
    17. 第百四十八話 夏の終わり
    18. 第百四十九話 海にて
    19. 第百五十話 ナイフ
    20. 第百五十一話 キャッチボール
    21. 第百五十二話 インタビュー
  7. 【推しの子】 一覧
  8. その他フィクション
  9. アニメ
    1. PV
    2. OP
    3. ED

どんな本?

『推しの子』は、原作を赤坂アカ 氏が、作画を横槍メンゴ 氏が手掛ける 日本の漫画 漫画作品。
2020年4月23日から『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて連載が開始され、1週遅れで『少年ジャンプ+』でも連載されている。
本作は赤坂にとって4作目、横槍にとって6作目の連載作品で、赤坂は『かぐや様は告らせたい』の連載中に本作を開始し、異例の2作品同時週刊連載となった。

この作品のジャンルは青年 漫画で、主人公は死後に前世の記憶を持ちながら、推していたアイドルの子供として生まれ変わるというファンタジー設定を持つ「転生もの」です。ストーリーは、サスペンス要素や現代社会を投影した展開、芸能界の闇への切り込みなどが特徴。

タイトルの「推しの子」は、「応援している人」を意味する言葉「推し」から来ており、主人公とその妹のことを指している。
本作のタイトルロゴでは、隅付き括弧(〖〗)が使用されており、これは外側が二重線になった独自の記号を用いることが正式表記とされ、演出上の意味がある伏線となっており。

作品は芸能界の華やかな部分とシビアな部分の両方を描いており、斬新な設定と予測不能な展開で多くの反響を呼んでいる。
個性的な作風の作家二人がタッグを組んだことで、独自の世界観が生まれている。
2020年7月1日から9月30日にかけて発売された単行本第1巻は、同期間で日本で最も売れた作品となり、2023年11月時点でシリーズ累計部数は1500万部を突破。

物語は章ごとに区切られており、各章の最後のコマや、単行本各巻冒頭の登場人物紹介、あらすじのページで章ごとのサブタイトルが掲示されている。
プロローグ「幼年期」では、田舎の産婦人科医ゴローが、自分に懐いていた患者で、12歳で亡くなった少女さりなの影響でアイドルオタクになり、活動休止中の推しアイドル・星野アイが双子を妊娠した状態で現れたことから物語が始まる。

アニメについては、2023年4月から放送が開始され2024年7月には2期が放送されている。
第1話は90分の拡大版で、2023年3月17日には『推しの子 Mother and Children』のタイトルで全国の劇場で先行上映された。

読んだ本のタイトル

【推しの子】 15
著者:赤坂アカ 氏&横槍メンゴ 氏

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あらすじ・内容

「今からキスシーンの練習せんせーはいや?」
映画『15年の嘘』の撮影は、アイの過去が描かれる形で進行中──。アクアとルビーの“父”であるカミキヒカルとの出会い、そして深まっていく仲。作中では、アイ役のルビーとカミキ役のアクア、兄妹でのキスシーンの撮影を目前に控えていた!? 有馬かな、黒川あかねら自身を想う仲間たちの気持ちを受けつつも、アクアが描く復讐劇は最終局面に向かう…第15巻!!

【推しの子】 15

第百四十二 責任
キスシーンについて各々の心情
先生2人のシナリオへのペン入れ

第百四十三 全肯定オタク
アクアとルビーの内心
前世のキャラで語り合う

第百四十四 原作ファン
ルビーが吾郎役の鳴嶋メルトの演技にクレーム
その後、手のひら返し

第百四十五 駄々をこねる娘
ルビーが自身の幼少期役ツクヨミの演技にクレーム(アクアも)
ツクヨミの正体判明?

第百四十六 役柄
カミキヒカルの役に引っ張られるアクア
西野かな、アクアに怪しい粉を教える

第百四十七 願い
カミキヒカル、ルビーに接触する
撮影終了

第十章
「終劇によせて」

第百四十八 夏の終わり
演者達、打ち上げに海に行く
黒川あかね、アクアに釘を刺す

第百四十九 海にて
西野かなと黒川あかねがアクアについて話す

第百五十 ナイフ
アクア、夢の中で吾郎と会話する
西野かな、アクアへの気持ちを固める

第百五十一 キャッチボール
西野かな、アクアへ告る
試写会が開催される

第百五十二 インタビュー
アクア、カミキヒカルと対峙する

感想

色々な人の思惑を抱える映画”15年の嘘”の撮影完了。
編集も終わり試写会(初号)も終わった。
そして、アクアとカミキヒカルの直接対談で終わる15巻。
おい!そこで終わるのかよ!
14巻に続き引きが素晴らしいね!
16巻が待ち遠い。
アニメの2期で慰めるしか無い。←まだ見てない

表紙は”西野かな”と”黒川あかね”2人ともB小町のニノ、高峰役として参加。
物語こ前から知り合いで、ライバル関係であった2人。

アクアを挟んで恋愛の鍔迫り合いと思いきや、黒川あかねの方は恋愛感情は折り合いを付けたと言って一歩引いてる感じ?
アクアとは共犯者の心理が強い模様。
そんな彼女曰く。
アクアには幸せになって欲しいらしい。
そして彼が父親(カミキヒカル)を殺さないように監視している。

そんな黒川あかねは、ライバルであり純粋にアクアに好意を持っている西野かなに告るようにと焚き付ける。
そうすれば、より一層アクアは父親を殺せなくなる。

そして、西野かなはアクアを制服デートに誘い高校でキャッチボールをしながら告る。
アクアがこの後、どう答えたかは不明。

一方、アクアも内面の自身との会話の中で西野かなに好意を寄せている事を仄めかしている。
さて、この後どうなるのだろうか?
この西野かなが告る時に、将来どうするのかと西野かながアクアに問うと、彼は医大に行って心臓外科医になりたいと言う。
それが彼には良いかもしれない。

そんなアクアが心血を注いで書いた映画”15年の嘘”の撮影が終わった。
もっと波乱があるのかと思ったが呆気なく終わった。
そして映画の編集の話は大幅にカット。

ルビーの編集担当のアクアは修羅場だったと思われるのにカット。

試写会の後の感想で、不知火フリルが演技が下手な人が居たのに映画になってると言った時に、MEMちょの言葉から「大変だったらしいよ」で終わる。
色々と葛藤があっただろうに、、

まぁ、編集の話は面白く無いもんな、、
表現も難しいかも?
編集についてはアニメ映画「映画大好きポンポさん」を見たら良いかもしれない。

14巻の最後で衝撃的に判明した、アクアとルビーのキスシーン。

前世では他人だった事を活かして、気持ちに整理を付けてから2人のキスシーンは終わる。
ルビーの”ガチ恋オタク”というセリフが後日どうなるのかは不安。

君達、前世が他人でも身体は血がガチで繋がってる双子の兄妹だからね!

そのキスシーンを漫画家の先生達、吉祥寺 頼子と鮫島 アビ子が、、

アニメの2.5次元の演劇のシナリオで暴れる先生達2人が加筆したらしい。

嫌がるアクアに他人を傷付ける責任を取れと言うのが、、

あの事件を思うと深く刺さって来る。
前回で炎上したあの事件とは別の多分、あの事件のことが再燃するかもしれない。
それに対してのメッセージだったら、なかなかのメッセージ性だ。

知らんけど。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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キャラクター紹介

星野アクア

映画『15年の嘘』の脚本と出演を担当する青年である。

・所属組織、地位や役職

 役者。映画の脚本担当。

・物語内での具体的な行動や成果

 吉祥寺先生から脚本の責任について指摘を受けた。海辺で一人佇んでいたところを黒川あかねに話しかけられる場面が存在する。有馬かなとキャッチボールを行った。医大を受ける目標を語った。カミキヒカルのインタビューに対し、演技の目的が復讐であると宣言している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 内面で雨宮吾郎と対話し、有馬かなへの恋心を自覚して復讐の役割から解放された。

星野ルビー

映画で星野アイ役を演じる女優である。

・所属組織、地位や役職

 アイドルグループ「B小町」メンバー。女優。

・物語内での具体的な行動や成果

 キスシーンの前にアクアへ「天童寺さりな」として見てほしいと告げた。アクアの弱さを受け入れる「全肯定オタク」を自称した。アクアにキスを行う描写がある。メルトの演技指導に介入した。彼の覚悟を聞いて合格の評価を出している。神社で母を超えるアイドルになるという願いを語った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 映画の試写会にて、終盤の演技を関係者から評価された。

有馬かな

「B小町」のメンバーであり、女優として活動する人物である。

・所属組織、地位や役職

 「B小町」メンバー。女優。

・物語内での具体的な行動や成果

 アクアに手作りのポテトチップスを振る舞った。アクアに対して一緒にいると楽しいと伝えた。海辺でアクアとあかねの姿を見て誤解を抱く場面がある。その後、自ら身を引こうとする姿勢を見せた。アクアを高校でのキャッチボールに誘った。自身の夢が彼の推しになることだと告げている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 黒川あかねからの言葉を受け、アクアへの感情が恋であると自覚した。

黒川あかね

アクアの動向を監視し、彼の行動を止めようとする女優である。

・所属組織、地位や役職

 女優。

・物語内での具体的な行動や成果

 神社でルビーとカミキヒカルの会話に割って入り、牽制を行った。夜の海辺でアクアに接触した。カミキヒカルを殺すことを止めると伝えている。有馬かなの自宅を訪れた。アクアとの恋を後押しすると宣言している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 アクアの幸せを考え、自らは身を引く立場を明確にした。

カミキヒカル

星野アイの過去に関わる人物であり、アクアの標的である。

・所属組織、地位や役職

 映画『15年の嘘』への関係者。

・物語内での具体的な行動や成果

 過去に姫川愛梨や星野アイから拒絶され、悲鳴を上げた。神社でルビーに傘を差し出した。彼女の願いを肯定している。アクアへのインタビューを実施した。演技の動機を問い詰める行動をとっている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 映画公開により大衆の悪意に晒されることを予期し、それを受け入れる姿勢を見せた。

五反田監督

映画『15年の嘘』の撮影を指揮する人物である。

・所属組織、地位や役職

 映画監督。

・物語内での具体的な行動や成果

 撮影終了後、関係者一同を海へ連れ出した。初号試写会で挨拶を行った。上映後に鏑木Pと言葉を交わしている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 試写を終え、過去の後悔が薄れて未来へ進む感覚を得たと語っている。

鳴嶋メルト

映画で雨宮吾郎役を演じる俳優である。

・所属組織、地位や役職

 俳優。

・物語内での具体的な行動や成果

 ルビーから演技の姿勢を指摘された。役への覚悟を語り、合格を得た。試写会後、ルビーの芝居を評価する発言をしている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 当初は自身の役を脇役と捉えていたが、ルビーとの対話で役について調べ抜く姿勢を示した。

ツクヨミ

映画で幼少期のルビーとアクアを演じる子役である。

・所属組織、地位や役職

 子役。

・物語内での具体的な行動や成果

 撮影現場で子供らしく泣き叫ぶ演技を披露した。ルビーから過度な接触を受け、抵抗を見せた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 過去にカラスとして天童寺さりなと雨宮吾郎に見守られていた記憶が示されている。

雨宮吾郎

アクアの前世の姿であり、彼に復讐を促してきた存在である。

・所属組織、地位や役職

 元医師(内面世界に存在)。

・物語内での具体的な行動や成果

 内面世界でアクアと対話した。有馬かなに対する恋心を指摘している。アクアに対して、ナイフの使い道を彼自身に託した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 ルビーが生きている現実を知り、復讐の理由を失って消滅を受け入れた。

吉祥寺先生

漫画『今日あま』の原作者である。

・所属組織、地位や役職

 漫画家。

・物語内での具体的な行動や成果

 アビ子先生と共に映画の脚本を確認し、構成の添削を行った。アクアに対し、脚本を提出した以上は全てに責任を負う覚悟が必要だと指摘している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 書き手が安全な立場に留まることを明確に否定した。

姫川愛梨

カミキヒカルの過去に関わる女性である。

・所属組織、地位や役職

 故人。

・物語内での具体的な行動や成果

 カミキヒカルに別れを告げた。大輝が彼の子供である事実を明かしている。カミキが誰かに愛されることはないと断言した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 姫川清十郎と共に心中する結末を迎えた。

姫川清十郎

姫川愛梨の夫である。

・所属組織、地位や役職

 故人。

・物語内での具体的な行動や成果

 雨の中でカミキヒカルに声をかけた。愛梨との関係について告白を受けた。裏切りの事実を知って感情を露わにしている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 愛梨と共に命を絶つ選択をとった。

鏑木P

映画制作に関わるプロデューサーである。

・所属組織、地位や役職

 プロデューサー。

・物語内での具体的な行動や成果

 試写会後、五反田監督に対し本当の星野アイを撮れたかと問いかけた。ポスターに映る星野アイに対し、自分が助けになれたのかと独白している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項

 星野アイとカミキヒカルを引き合わせた罪悪感を抱えつつ、企画のために多くを賭けていた事実が示された。

出来事一覧

第百四十二話 責任

吉祥寺先生による脚本の表現への指摘
  • 当事者: 吉祥寺先生 vs 星野アクア
  • 発生理由: アクアがカミキヒカルの描写に私情が入りすぎることを懸念し、抑制的な表現を提案したため。
  • 結果: 吉祥寺先生がそれを退け、書き手が安全な立場に留まることは許されず、提出した文書の内容すべてに責任を負う覚悟が必要だと明言した。

第百四十四話 原作ファン

ルビーとメルトの演技解釈を巡る対立
  • 当事者: 星野ルビー vs 鳴嶋メルト
  • 発生理由: メルトが自身の役を脇役として捉えていたのに対し、ルビーが物語上の意味や感情の重さを軽視すべきではないと主張し、表面的な芝居を厳しく退けたため。
  • 結果: メルトが役について考え抜いてきたことや覚悟を語ったことでルビーは態度を一変させ、「大合格」と明言して評価を下した。
ルビーとツクヨミの会話での軋轢
  • 当事者: 星野ルビー vs ツクヨミ
  • 発生理由: ルビーがツクヨミの体調や心情を気遣う言葉を向けたため。
  • 結果: ツクヨミが負けず嫌いを思わせる反応を見せ、話を打ち切った。

第百四十五話 子供たち

ツクヨミへの過剰な可愛がりと抵抗
  • 当事者: 星野ルビー、有馬かな vs ツクヨミ
  • 発生理由: ルビーがツクヨミに頬ずりし、有馬かなも便乗してツクヨミを可愛がり始めたため。
  • 結果: ツクヨミが「汚らわしい」と抵抗し、アクアが現れたことでルビーが即座にツクヨミを放り出した。
アクアとツクヨミの演技に関する口論
  • 当事者: 星野アクア vs ツクヨミ
  • 発生理由: アクアが自身の幼少期を演じたツクヨミに対し「もっと天才児っぽく」と文句をつけたため。
  • 結果: ツクヨミが呆れ、心の中で彼らは「生意気で可愛い子供のまま」だと独りごちた。
カラスが網にかかる突発的事故(回想)
  • 当事者: ツクヨミ(カラス) vs 不明(網)
  • 発生理由: かつてカラスだったツクヨミがベリーを食べようとしたため。
  • 結果: 網に引っかかり暴れていたところを幼いさりなに見つけられ、ゴローの手当てを受けて放たれた。

第百四十六話 役柄

姫川愛梨とカミキヒカルの別れ
  • 当事者: 姫川愛梨 vs カミキヒカル
  • 発生理由: 姫川愛梨がカミキヒカルに別れを告げたため。
  • 結果: 愛梨が大輝がカミキの子供であることを明かし、カミキは本当の意味で誰かに愛されることはないと断じて精神的に追い詰めた。
アイによるカミキヒカルの拒絶
  • 当事者: カミキヒカル vs 星野アイ
  • 発生理由: カミキヒカルが「捨てたりしないか」「愛しているか」と問いかけたのに対し、アイが「わからない」と率直に答えたため。
  • 結果: カミキは大きな絶望を抱え、その後も明確に拒絶されたことで耐えきれず悲鳴を上げた。
裏切りの発覚と姫川清十郎の激高
  • 当事者: 姫川清十郎 vs カミキヒカル(および姫川愛梨)
  • 発生理由: 雨の中でカミキが清十郎に愛梨との関係を告白し、関係者の間にあった裏切りが明確に示されたため。
  • 結果: 清十郎が激しく感情を露わにし、後に姫川夫妻は心中という結末に至った。
有馬かなによるアクアへの強い叱責
  • 当事者: 有馬かな vs 星野アクア
  • 発生理由: アクアが疲労から「このまま死んでしまいたいほどだ」と口にしたため。
  • 結果: 有馬かなが「死んでも悲しまない」「死体になったら罵倒して忘れ去る」と言い切り、冗談でも死ぬと言わないよう約束を迫った。

第百四十七話 願い

あかねによるカミキヒカルへの牽制と介入
  • 当事者: 黒川あかね vs カミキヒカル
  • 発生理由: 階段の踊り場でカミキヒカルがルビーに手を伸ばし、何かを語りかけようとしたため。
  • 結果: 黒川あかねが現れて会話に割って入り、ルビーを連れてその場を去った。別れ際に視線でカミキヒカルを警戒する威嚇が行われた(実害は未遂)。

第百四十八話 夏の終わり

有馬かなと黒川あかねの牽制
  • 当事者: 有馬かな vs 黒川あかね
  • 発生理由: 海辺で有馬かながアクアに日焼け止めを塗るなど積極的な態度を見せたところ、黒川あかねが自然な流れで介入し接触を遮ったため。
  • 結果: 二人の間に明確な牽制関係が存在する状態となった。
あかねによる復讐阻止の意思表示
  • 当事者: 黒川あかね vs 星野アクア
  • 発生理由: アクアが復讐を実行すれば周囲の人間も不幸になると理解しているため。
  • 結果: 黒川あかねが、夜の海辺でカミキヒカルを殺すことを止める意思を明確に示し、自らが監視役になると決意を固めた。

第百四十九話 海にて

あかねによるかなへの挑発と逃避
  • 当事者: 黒川あかね vs 有馬かな
  • 発生理由: 有馬かながあかねを問い詰めたのに対し、あかねが「好きなら奪う覚悟を持て」と突きつけたため。
  • 結果: 覚悟を問われたかなが動揺し、その場から逃げ出した。翌朝、あかねがかなの自宅を突撃訪問し、かなの恋を全面的に後押しすると宣言した。

第百五十話 ナイフ

アクアと雨宮吾郎の対話による葛藤と解放
  • 当事者: 星野アクア vs 雨宮吾郎(内面世界の存在)
  • 発生理由: アクアが、これまで復讐を囁き続けてきた吾郎になぜもう復讐を促さないのかと問いかけたため。
  • 結果: 吾郎はすでに救われていると認め、アクアを有馬かなへの恋心や復讐の役割から解放し、ナイフの使い道をアクア自身に託して消滅を受け入れた。

第百五十二話 インタビュー

五反田監督と鏑木Pの過去の責任を巡る対立
  • 当事者: 五反田監督 vs 鏑木P
  • 発生理由: 五反田が、星野アイとカミキヒカルを引き合わせた責任と罪悪感を鏑木が抱えてきたのではないかと指摘したため。
  • 結果: 鏑木は否定しつつも多くを賭けた事実は認め、五反田の挑発に軽口を返してその場を去った。
カミキヒカルのインタビューとアクアの復讐宣言
  • 当事者: 星野アクア vs カミキヒカル
  • 発生理由: カミキヒカルがアクアに対し、映画出演の動機や共演者を遠ざけている理由について問い詰めたため。
  • 結果: アクアが、自身の演技は星野アイを奪った相手であるカミキヒカルへの復讐であると名指しで宣言した(言葉による対決)。

展開まとめ

第百四十二話 責任

キスシーンに対する周囲の反応
映画『15年の嘘』の撮影準備が進む中、アクアとルビーのキスシーンについて、ミヤコや新生「B小町」の面々は複雑な反応を示していた。兄妹である二人が演技とはいえ恋愛的な接触を行うことに、戸惑いと違和感が共有されていた。一方、当事者であるルビーは比較的前向きな姿勢を崩していなかった。

映画脚本の添削作業
映画『15年の嘘』の脚本はアクア自身が執筆しており、その内容を『今日あま』の原作者である吉祥寺先生と、東ブレのアビ子先生が確認・添削していた。二人は構成面に手を入れ、物語の流れを整理した上で、アイとカミキヒカルの恋愛シーンを物語の中核に据える配置へと調整していた。

安全圏に立つことへの否定
アクアは、カミキヒカルの描写について私情が入り過ぎることを懸念し、抑制的な表現を提案した。しかし吉祥寺先生はそれを退け、作品として世に出す以上、書き手が自分だけ安全な立場に留まることは許されないと指摘した。さらに、脚本という「文書」を提出した以上、その内容すべてに責任を負う覚悟が必要であると明言していた。

復讐を動機とした脚本との乖離
アクアにとって『15年の嘘』の脚本は、アイを殺された復讐を果たすために書かれたものであった。しかし吉祥寺先生が語るのは、商業作品として成立させ、他者の手に渡る物語としての責任であり、アクアの個人的動機とは異なる次元の話であった。その視点は、アクアにとって明確な異質性を持つものだった。

ルビーの緊張と提案
撮影前夜、ルビーは翌日のシーンに強い緊張を抱えていた。キスが初めてであることを打ち明けた上で、アクアに対し、自分を双子の妹としてではなく「天童寺さりな」として見てほしいと告げた。さらに、役として成立させるため、事前にキスシーンの練習をしようと提案していた。

責任の所在とアクアの葛藤
ルビーの言葉を受け、アクアは即答を避けた。兄妹という現実、役としての関係、そして脚本を書いた当事者としての責任が重なり合う中で、アクアは自らの立場と選択を改めて突きつけられていた。物語は、アクアがこの「責任」にどう向き合うのかを残したまま幕を閉じていた。

第百四十三話 全肯定オタク

屋上での密着と呼称の確認
夕暮れの屋上で、ルビーはアクアの背中に腕を回し密着していた。強く締められた首にアクアは苦しさを訴え、ルビーは冗談めかしながらも離れなかった。ルビーは「せんせ」と呼ぶことをやめず、アクアはその呼称に沈黙で応じていた。

前世の関係性を踏まえた全肯定
ルビーは、かつて自分を最後まで見てくれた存在がアクアであることを前提に、呼び続ける理由を語った。自分の弱さや未熟さを含めて理解してくれる存在だと断じ、アクアの言動や選択を丸ごと肯定する姿勢を示していた。

アクアの疲弊と自己否定
アクアはこれまでの行動で多くの人を傷つけた自覚を語り、笑うことができなくなったと吐露していた。過去の後悔や罪悪感が重なり、感情の整理がつかない状態であることが示されていた。

キスによる感情の受容
ルビーは言葉ではなく行動で応え、アクアにキスをした。それは慰めや癒やしとして描かれ、アクアの弱さを否定せず受け止める意思表示であった。

撮影現場への転換
場面は映画撮影へと切り替わり、現場ではスタッフの合図のもと演技が進行した。先の出来事を見た周囲は動揺を隠せず、MEMは赤面し、あかねは不機嫌な様子を見せていた。

全肯定オタクという自己定義
ルビーは自らを「全肯定オタク」と位置づけ、アクアの強さも弱さも抱きしめると宣言していた。推しであるからこそ、過去も現在も否定しないという態度が一貫して描かれていた。

第百四十四話 原作ファン

病院シーン撮影の開始
撮影隊は映画『15年の嘘』の病院シーンを撮るため、かつて物語の起点となった土地へと入っていた。夜間撮影であり、スケジュールは過密で、現場は慌ただしく進行していた。

ルビーの原作ファンとしての介入
雨宮吾郎役を演じるメルトに対し、ルビーは強い口調で演技内容を指摘していた。役は出番の少ない医師であるが、物語上の意味や感情の重さを軽視すべきではないと主張し、台詞の解釈や立ち位置にまで踏み込んで語っていた。

チョイ役への認識の差
メルトは当初、自身の役を物語上の脇役として捉えていたが、ルビーはそれを明確に否定していた。たとえ一場面であっても、その人物が物語世界に存在した意味を考え抜く必要があるとし、表面的な芝居を厳しく退けていた。

メルトの演技論と覚悟
メルトは反論することなく、役について調べ、考え抜いてきたことを語っていた。医師としての立場や振る舞い、患者に向き合う姿勢を想定し、短い出番でも全力で演じる覚悟を示していた。

評価の反転と大合格
メルトの説明と芝居を見たルビーは態度を一変させていた。役への理解と積み重ねを認め、「大合格」と明言し、原作ファンとして納得した評価を下していた。その変化に、メルト自身は強い動揺を見せていた。

撮影後の余韻とツクヨミとの会話
撮影後、ルビーはツクヨミと会話していた。ツクヨミは自身の存在や立場について明言を避け、各地で祀られていることや、神という概念の曖昧さを語っていた。ルビーが体調や心情を気遣う言葉を向けると、ツクヨミは負けず嫌いを思わせる反応を見せ、話を打ち切った。

第百四十五話 子供たち

期待外れの「名演技」
撮影現場では、ツクヨミが幼少期のルビー役として「ヤダヤダ!」と泣き叫ぶ演技を行っていた。それを見たルビーは「私ってそんなだった?」と不満を漏らすが、ツクヨミからは容赦ない言葉が飛んだ。「本当にお前、生まれ変わってるのか疑問に思うくらいうるさかった」
ルビーは、ツクヨミが中身のない子供らしく「下手な芝居(メタメタな芝居)」をして恥をかくことを期待していたが、予想に反してツクヨミが「普通の子供」を完璧に演じてしまったため、「つまんないなぁ」と期待外れに感じていた。

「あーくん」の再現と撮影現場の狂騒
続いてツクヨミは幼少期のアクア役を演じ、その様子に五反田監督も「似てる」と笑みをこぼした。しかし、それをルビーと見ていた有馬かなは冷静に分析する。「当時のあーくんは、もっとミステリアスさと可愛さが共存していた。現状の演技はただ幼いだけ」と評し、「子役時代の私に比べたら全然。調子に乗るな」と、子供相手に大人げなく張り合った。
一方ルビーは、以前は兄を「キモいガキ」としか見ておらず、幼少期の可愛い兄(アクア)を堪能し損ねたことを「人生の損失」と嘆いていた。ルビーは「今のうちに摂取しとこー」とツクヨミに頬ずりし、有馬かなもそれに便乗してツクヨミを可愛がり始める。ツクヨミは「汚らわしい」と抵抗するが、そこに本物のアクアが現れると、ルビーは即座にツクヨミを放り出し、「やっぱ実物だなぁ」とブラコンぶりを発揮してツクヨミをイラつかせた。

カラスの回想:網にかかった「ドジっ子」
アクアもまた、自身の幼少期を演じたツクヨミに対し「俺はあんなに子供っぽくない、もう少し天才児っぽく……」と文句をつけた。「君も鬱陶しいのかよ」と呆れるツクヨミだったが、彼女の目から見た二人は「ずっとあんな感じ(子供)」だった。その認識は、彼女の記憶の扉を開いた。
回想の中、かつてカラスだったツクヨミは、ベリーを食べようとして網に引っかかり、暴れていたところを幼いさりな(前世のルビー)に見つけられる。ゴロー(前世のアクア)は「野鳥は雑菌を持っている」と止めるが、さりなは構わず助けようとし、ゴローに治療を頼んだ。
「俺は獣医じゃないんだけどな」とぼやきつつカラスの手当てをしたゴローは、鳥目の習性をさりなに教えた。さりなはカラスを放ちながら、「次からはちゃんと周り見るんだよ! 食い意地張るなよー!」と笑顔で声をかけた。カラスはその後も、病室の二人を静かに見守り続けた。
愛すべき「子供たち」
現代に戻り、ルビーが有馬かなにツクヨミの演技の点数を尋ねると、かなは辛口に答えた。「60点位ね。芝居が可愛すぎるもの。まるっきり子供って感じの芝居」
アクアも横から「もっと聡明な感じだよな?」と口を挟む。二人の言い分を聞きながら、ツクヨミは心の中で独りごちた。多少は実物より可愛く演じてしまったかもしれない。けれど、それは仕方ないことである。ずっと彼らの魂を見続けてきたツクヨミにとって、二人はいつまで経っても「生意気で可愛い子供のまま」なのだからと。​​​​​​

第百四十六話 役柄

姫川愛梨とカミキヒカルの別れ
姫川愛梨は、カミキヒカルに対し別れを告げていた。その場で愛梨は、大輝がカミキの子供であることを明かし、自分からは一生逃げられないと言い放つ。さらに、カミキは本当の意味で誰かに愛されることはないと断じ、精神的に追い詰めていた。

すれちがいとアイの拒絶
場面は切り替わり、カミキヒカルはアイに対して「捨てたりしないか」「愛しているか」と問いかけていた。アイは嘘をつけないと前置きしたうえで、「わからない」と率直に答える。その言葉により、拠り所を求めていたカミキは大きな絶望を抱えることになる。

雨の中での邂逅
失意のまま彷徨うカミキヒカルは、雨の中で姫川清十郎に声をかけられる。清十郎は事情を尋ね、カミキは姫川愛梨との関係を告白していた。

裏切りの発覚と激高
告白を受け、事態の核心が明らかになるにつれ、清十郎は激しく感情を露わにする。ここで、関係者の間にあった裏切りが明確に示されていた。

姫川夫妻心中と命の重み
物語は、姫川夫妻の心中という結末へと至る。命を絶つという選択がもたらす重さが、静かに、しかし強く描かれていた。

拒絶と悲鳴
その後もカミキヒカルは、アイから明確に拒絶される。唯一の願いすら叶わなかった現実を前に、カミキは耐えきれず悲鳴を上げ、本話は締めくくられていた。

役柄に引きずられるアクア
映画「15年の嘘」の撮影を終え、アクアは一人で疲労を滲ませていた。そこへ有馬かなが現れ、暗い表情を見て「役柄に引っ張られているのではないか」と声をかける。アクアは否定せず、このまま死んでしまいたいほどだと口にしていた。

有馬かなの強い言葉
有馬かなは、アクアの発言を真正面から受け止めつつ、「死んでも悲しまない」と強い言葉を返す。さらに、死体になったアクアを罵倒して忘れ去るとまで言い切り、冗談でも「死ぬ」などと言わないと約束するよう迫った。呆然とするアクアに、かなは念を押すように同意を求めていた。

空気を変える突拍子もない提案
重い空気の直後、有馬かなは突然「死ぬほどおかしくなっちゃう粉がある」と言い出す。アクアが不安を示す中、かなは戸棚から調味料を取り出し、ポテトチップスの袋を開けて即席の味付けを始めていた。

即席ポテチの完成
調味料を入れて袋を振り、「完成」と差し出す有馬かな。アクアは半信半疑のまま口にするが、その味に驚き、「おかしくなるほど美味い」と認めていた。

有馬かなの饒舌な解説
有馬かなは得意げに、ギザギザのポテトチップスが表面積を高め、油分が粉を吸着する理屈を語る。これは定番の組み合わせだと説明しつつ、ルビーには内緒にするよう釘を刺していた。

素直な感謝と戸惑い
アクアは「有馬には困る」と言いながらも、今の自分はそんな状況ではないのに、一緒にいると楽しくなってしまうと本音を漏らし、感謝を伝える。

ツンデレ全開の本音
その言葉を受け、有馬かなは一気に感情を爆発させる。一緒にいて楽しいのは恋人関係で一番大事な要素だと主張し、相性が良いと言われたようなものだと捲し立てる。さらに照れ隠しの毒舌を交えつつ、自分もアクアのそばにいると楽しくなってしまうのだと打ち明け、本話は締めくくられていた。

恋の余韻
有馬かなは、感情を爆発させた直後、背を向けながら「厄介なものだわ、恋って……」と独りごちる。ツンデレ的な強がりを残しつつも、心の揺れが静かに示されていた。

神社での祈り
場面は変わり、神社の境内。ルビーは本尊の前で手を合わせ、長い時間祈り続けていた。その間に雨は本降りとなり、ルビーは立ち尽くして空を見上げていた。

差し出される傘
そこへカミキヒカルが現れる。ルビーの様子を見て「お困りですか」と声をかけ、「よかったらご一緒にどうです?」と傘を差し出す。雨の中、二人が並ぶ場面で、この場面は締めくくられていた。

第百四十七話 願い

雨の神社と出会い
神社で長時間祈り続けていたルビーは、雨が本降りとなり立ち尽くしていた。そこへカミキヒカルが現れ、傘を差し出す。ルビーは礼を述べ、二人は同じ傘の下で歩き出した。

問いかけられる祈りの理由
カミキヒカルは、長く祈っていたことに触れ、何を願っていたのかを尋ねる。ルビーは逡巡の末、自身の胸中を語り始めた。

憎しみと自己理解
ルビーは、長年憎んでいる相手がいること、その一方で生まれついての純粋な悪人はいないと考えていることを明かす。環境や状況が人を壊し、自分も同じ道を歩んでいた可能性があったかもしれないと語る。運が悪かっただけだと考えれば、誰も悪くないと思うことで自分が救われると気付いたとも述べていた。

許しと復讐の狭間
それでも理屈を超えて許せない感情があり、その憎しみをぶつけることで前に進める気がしていると告白する。許すのか許さないのか、これから選ばなければならないが、何が正しいのか分からず、神に答えを求めていたと打ち明けた。

カミキヒカルの言葉
カミキヒカルは、神は答えを教えてくれないと語り、それは本人にしか出せない答えだからだと告げる。悩み抜いて出した答えであれば、誰であってもそれを受け入れなければならないと諭した。

本当の願い
さらに、神が知りたいのは別のことだとして、ルビーの「本当の願い」を問いかける。何をしたくて、何になりたいのかを尋ねられ、ルビーは母が叶えられなかった夢を叶えたいと答えた。

未来への宣言
ルビーは、母を超えるアイドルになり、母以上に推される存在になると宣言する。過去を振り返る余裕がなくなるほど輝くことこそが、皆が救われる方法だと語った。

肯定の言葉
カミキヒカルはその願いを「素晴らしい」と称え、今この世界でルビー以上に輝いている存在はいないのではないかと述べ、価値のある命だと締めくくっていた。

迫る危機と遮られる手
階段の踊り場で、カミキヒカルはルビーに手を伸ばし、「もしかしたら本当に、君の母親よりも――」と言葉を続けようとする。その瞬間、黒川あかねが現れ、ルビーに声をかけたことで、その動きは中断される。

境内での邂逅と介入
カミキヒカルは、ルビーに手を伸ばしながら「もしかしたら本当に、君の母親よりも――」と語りかける。その直後、黒川あかねが現れ、「ルビーちゃん。お参りかな? そちらの方は?」と声をかけ、会話に割って入る。ルビーは、上で雨が降ってきたため傘に入れてもらったのだと説明する。

あかねによる牽制と別れ
あかねはカミキヒカルに頭を下げ、「ありがとうございます。ここからは私が連れて行きますので」と告げる。カミキヒカルは「ええ、よろしくお願いします」と応じ、ルビーとあかねはその場を去る。別れ際、あかねは視線でカミキヒカルを警戒している様子を見せる。

ニノの合流とカミキの独白
その場にニノが現れ、「あの子、カミキさんのことをつけ回していませんか」と問いかける。カミキヒカルは曖昧に応じつつ、例の映画について語り始める。愛梨や清十郎のことを包み隠さず描く内容であり、良くも悪くも話題になると述べる一方、自身が「少年A」として扱われていることに不満を示す。

世間の反応への見通し
映画が公開されれば、週刊誌やSNSで犯人探しが始まり、自分は映画ではなく大衆の悪意によって殺されるのだろうと語る。そして、いずれこうした日が来ると思っていたと述べ、背負ってきた数々の命と共に朽ちていくのも悪くないと口にするが、「けれど、その前に……」と含みを残して締めくくる。

撮影の回想と章の移行
撮影が進み、アイの妊娠、吾郎の死、アイの復帰と再会、そしてアイの死が描かれる。「ルビーさん、オールアップです!」という声で映画編の撮影は終了し、第九章・映画編が終幕する。続いて、第十章「終劇によせて」が始まる。

第百四十八話 夏の終わり

撮影終了後の海への小旅行
映画『十五年の嘘』の撮影が予定より早く完了したことで、五反田監督の提案により、一同は海へと足を運んだ。ルビーは海を見て無邪気に歓声を上げ、仲間たちも束の間の休息を楽しんでいた。五反田監督は文句を言いながらも、荷物運びや準備を率先して行い、保護者のような役割を果たしていた。

それぞれの水着姿と周囲の反応
ルビーの水着姿を見た姫川は思わず見惚れるが、メルトに妹であることを指摘され、複雑な心境になる。メルト自身もフリルの水着を期待していたが、フリルはスキューバ用のスーツを着用しており、期待が外れたことで同様に複雑な感情を抱く。現場にいた少年役の子供たちやスタッフも含め、全員が思い思いに海を満喫していた。

有馬かなと黒川あかねの牽制と距離感
有馬かなはアクアに日焼け止めを塗るよう求めるなど積極的な態度を見せるが、その場に現れた黒川あかねが自然な流れで介入し、かなにオイルを塗るなどして接触を遮る。二人の間には明確な牽制関係が存在しており、アクアはその様子を見て「仲良いな」と評するが、その実、複雑な感情の交錯が存在していた。

アクアを見つめる者たちの思惑
楽しい時間の中でも、アクアは周囲から距離を置き、一人で海辺に佇む場面が描かれる。その姿を黒川あかねが遠くから見つめ、彼の動向を監視している様子が示唆される。あかねはアクアの復讐心を強く警戒しており、彼がカミキヒカルを殺す可能性を阻止しようと決意していた。

夜の海での対話とあかねの決意
夜、海辺でアクアに近づいた黒川あかねは、彼がカミキヒカルを殺すことを止める意思を明確に示す。アクアが復讐を実行すれば、彼自身だけでなく周囲の人間も不幸になると理解しているためである。あかねは、自らが監視役となり、彼が取り返しのつかない行動に出ないよう見守る決意を固めていた。

有馬かなの選択と想いの変化
黒川あかねとアクアの関係を見た有馬かなは、自身の想いを胸に秘めたまま、あかねに対してアクアのもとへ戻るよう促す。かなは、アクアを救えるのはあかねであると理解しており、自らの恋心よりもアクアの幸福を優先する選択を示した。これは彼女にとって大きな心境の変化であり、彼女自身の成長を示す場面となった。

それぞれの未来へ向けた静かな転換点
楽しい海での一日は、単なる休息にとどまらず、登場人物たちの関係性と内面の変化を浮き彫りにする機会となった。黒川あかねはアクアを守る決意を強め、有馬かなは自身の想いを抑えて彼の幸福を願う選択をした。そしてアクア自身もまた、周囲の人々の想いを背負いながら、復讐という宿命と向き合い続けていた。

第百四十九話 海にて

海辺での誤解

夜の海辺でのバーベキューの最中、有馬かなは、月を背に並んで語り合うアクアと黒川あかねの姿を目撃する。静かに言葉を交わす二人は外から見れば親密に映り、かなは「まだ互いに想い合っているのではないか」と早合点する。その誤解が、かなの弱気な決断へと繋がる。

あかねの立場表明

かなに問い詰められたあかねは、アクアを「好き」であること自体は否定しない。しかしそれは未練ではないと断言する。別れた男に執着するつもりはなく、現在は純粋にアクアの幸せを願っているだけだと語る。その感情は恋というより、将来を案じる保護者のようなものだと例える。かなはその重さを指摘するが、あかねの態度は揺るがない。

かなへの挑発と逃避

あかねは、踏み出せずにいるかなの本心を見抜き、「好きなら奪う覚悟を持て」と突きつける。覚悟を問われたかなは動揺し、その場から逃げ出してしまう。自分の弱さと向き合えないまま、海辺のやり取りは終わる。

翌朝の突撃訪問

翌朝、あかねはかなの自宅を訪ね、話を曖昧に終わらせない姿勢を示す。かなの制止を押し切って家に上がり込み、アクアの好みや喜ぶ行動、効果的な接し方まで具体的に助言する。あかねは自らは身を引く立場であると明言しつつ、かなの恋を全面的に後押しすると宣言する。

あかねの真意

あかねの行動は単なる善意ではない。アクアを復讐へと進ませないための布石でもある。かなとの関係がアクアの重石となり、極端な選択を思いとどまらせる可能性を見据えているのである。街中でアクアとすれ違うあかねの微笑みは、その計算高さと覚悟を象徴している。

第百五十話 ナイフ

アクアと雨宮吾郎の対話

アクアは内面世界で雨宮吾郎と向き合っていた。これまで吾郎は「復讐しろ」と囁き続け、アイを奪った相手に同じ痛みを与えるべきだと焚きつけてきた存在であった。アクアはその言葉を思い返し、なぜもう復讐を促さないのかと問いかける。

吾郎は、自分はすべてを失ったと思い込み、復讐の中に生きる意味を見出していただけだと語る。しかし、さりなが星野ルビーとして生き、夢だったアイドルになり、楽しそうに笑っている現実を知ったことで、自分はすでに救われているのだと認める。復讐に縛られる理由は失われたのである。

やがて吾郎は、自分は遠からず消える存在であり、あとはアクア自身がどうするかを決める番だと告げる。カミキヒカルを選ぶのも、別の道を選ぶのも自由であり、ナイフをどう使うかはアクア次第であると託す。

妹としてのルビーへの想い

対話の中で吾郎は、ルビーに手を出すような真似は許さないと過保護な姿勢を見せる。しかしアクアは、ルビーを妹として愛していると明確に否定する。そこには恋愛感情ではなく、唯一無二の家族としての想いがあった。

吾郎はそれを受け止めつつ、アクアが本当に好きなのは別の人物であると指摘する。星野アクアとして抱いてきた年相応の恋心、それは有馬かなに向けられていたものだと暴く。

恋心の自覚と赦し

吾郎は、有馬かなの性格を挙げながら、アクアが長く惹かれてきた事実を突きつける。そして、人を愛してもよいのだと告げる。アクアはもう雨宮吾郎の役割を背負わなくてよいと認め、復讐だけに生きる存在から解放する。

ナイフは復讐の象徴であったが、その使い道を決めるのはアクア自身であると吾郎は言い残す。目覚めたアクアは「僕次第か」と呟き、自らの選択と向き合う決意を固める。

有馬かなの葛藤

場面は有馬かなの自室へ移る。かなは黒川あかねから挑発的な言葉を投げかけられ、自分の感情と向き合うことになる。あかねは、もたもたしているなら自分がよりを戻すかもしれないと揺さぶりをかける。

その言葉にかなは動揺しつつも、あかねが自分をよく理解していることを認める。過去の出会いを思い返す中で、アクアへの想いが単なる憧れではなく、本気の恋であると自覚するに至る。

第百五十一話 キャッチボール

天才女優・有馬かなの現在地

冒頭では、有馬かなが芸能ニュースで取り上げられる様子が描かれる。かつて天才子役として名を馳せた彼女は、現在はアイドルユニット「B小町」の一員として活動しつつ、島政則監督の最新作『術眼』にも出演するなど、女優としても高い評価を得ている。その演技力は健在であり、世間からの注目も再び集まりつつある状況であった。

制服デートという選択

場面は変わり、星野アクアと有馬かなが並んで歩く。かなは制服姿を披露し、今回の外出が「デート」であることを明確に口にする。行き先は懐かしの高校。二年前、アクアに誘われて学校外で行ったキャッチボールとは対照的に、今回はかなからの誘いで、校内でのキャッチボールが提案される。互いに“デート”であることを意識した上での再訪は、過去の記憶をなぞりつつも、関係性の変化を示していた。

将来の夢を語るアクア

キャッチボールを交わしながら、二人は将来について語り合う。アクアは「医大を受ける」と口にする。それは復讐に縛られていたこれまでの姿勢から一歩踏み出し、自身の人生を選び取ろうとする決意の表れであった。前世で抱いていた外科医への志を、今世で改めて見つめ直すような発言であり、過去に囚われ続けてきた少年が、ようやく未来へ視線を向けた瞬間であった。

有馬かなの本当の夢

一方で、かなも自らの夢を語る。かつては国民的女優を志していたが、今の夢は「アンタの推しになる事」だと告げる。真正面からの宣言に、アクアは思わずボールを取りこぼす。かなの言葉は曖昧さのない直球であり、自分の想いを隠さずに伝える覚悟の表明であった。

さらに、B小町の引退ライブがクリスマスに控えていることが示され、かなは「絶対に見に来て」と強く求める。自分の最後のステージを、アクアに見届けてほしいという願いは、彼女なりの誠実な告白であった。

第百五十二話 インタビュー

関係者試写とそれぞれの涙

映画『15年の嘘』の関係者向け初号試写が行われ、五反田監督の挨拶の後、二時間十六分のフィルムが上映された。スタッフロールが流れる頃には会場のあちこちからすすり泣きが聞こえ、黒川あかねはその涙が単なる達成感や物語の悲劇性だけではないと語る。

鑑賞後、フリルは涙を止められず、作品全体の完成度と編集の力を称賛する。一方で「下手な演技もあった」と率直に口にし、それを聞いたルビーは自分のことではないかと気にする。有馬かなが即座に突っ込み、MEMちょは編集でそれらを活かしたアクアの努力に触れる。

序盤の不安を認めつつも、終盤の芝居はルビーにしかできなかったとメルトが断言し、ルビーは救われる。黒川あかねは、ルビーの最後の芝居こそが本作の評価を決定づけたと総括する。

五反田監督と鏑木Pの対話

試写後、五反田監督と鏑木Pは喫煙所で言葉を交わす。鏑木は「本当の星野アイを撮れたか」と問い、五反田は答え合わせはできないとしながらも、自身の後悔は薄れ、未来へ進める感覚を得たと語る。

さらに五反田は、星野アイとカミキヒカルを引き合わせた責任と罪悪感を鏑木が抱えてきたのではないかと指摘する。鏑木は否定しつつも、この企画のために多くを賭けた事実は否めない。五反田は、そんな人間が熱くないはずがないと挑発する。鏑木は軽口を返しながらその場を去り、ポスターに映る星野アイへ独白する。自分は少しは助けになれたのかと。

アクアへのインタビュー

場面は会議室へ移り、アクアへのインタビューが始まる。質問者はカメラを回すカミキヒカル本人である。

映画出演の動機を問われ、アクアは「人を幸せにするために演じているのではない」と答える。自分のために演じるだけであり、そこから何を受け取るかは観る者の自由だと突き放す。

カミキは、アクアが共演者を大切に想っているように見えると踏み込み、「大切だからこそ遠ざけているのではないか」と指摘する。アクアは解釈は自由だと応じながらも、演じることは自分にとって復讐であると明言する。

そしてついに名指しで告げる。星野アイを奪った相手、カミキヒカルへの復讐であると。それを果たさなければ自分たちは未来に進めないと宣言する。

星を宿した瞳で、アクアは言い切る。復讐を遂げなければ前へは進めない、と。最終章「星に夢に」が、静かに幕を開ける。

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