物語の概要
■ 作品概要
大陸最強の五つのギルド「ビッグ5」の一角「王獣の牙」に所属していた付与魔術師レイン・ガーランドは、ギルドマスター・バリオスより一方的な解雇を通告される。
レインはケジメとして、自身が7年間かけて施してきたギルド員512人分の装備付与ポイントをすべて解除し、街を去る。
脱退後、レインは自身の魔力錬成の向上により、付与ポイントの上限が自分用には「+30000」、他人用には「+300」まで拡張されている事実を発見する。
操作ミスにより銅の剣に「+10000」を付与した際、空間や大地を切り裂く神造武具級の戦闘力を獲得した。
その後、弱小ギルド「青の水晶」へ移籍し、聖騎士リリィや勇者候補マルチナと共闘関係を構築。
伝説級の剣「燐光竜帝剣」を取得し、自身の付与術式をレベル3まで進化させていく。
一方で、レインの付与を失った「王獣の牙」はクエスト達成率が激減し崩壊。
逆恨みからレインの暗殺を企てたバリオスは、捕縛された暗殺者ミラベルの証言により逮捕され、ギルドは完全に没落する。
■ 主要キャラクター
- レイン・ガーランド
- 立場・所属:付与魔術師。「王獣の牙」をクビになり「青の水晶」へ移籍。
- この巻での主な役割:付与能力による自身と仲間の戦力底上げ、および魔族・上位竜の排除。
- 重要な変化・行動:付与解除の実施、上限突破(自分用+30000、他者用+300)の発見。危機の感情をトリガーとして付与魔術レベル3(第三術式)まで到達し、A級冒険者へ昇格。
- リリィ・フラムベル
- 立場・所属:S級冒険者「炎の聖騎士」。「星帝の盾」所属。
- 主人公との関係:協力者。自身の限界(壁)を突破するためにレインの能力を求め、行動を共にする。
- 重要な変化・行動:レインの規格外の力を目の当たりにし、彼を「神や魔王の領域」と神格化。深い信頼と崇拝に近い感情を寄せる。
- ニーナ
- 立場・所属:「青の水晶」の受付嬢。
- 主人公との関係:精神的支え。レインを「ギルドの家族」として温かく迎え入れる。
- 重要な変化・行動:レインの初登録を担当。日常的な交流や海水浴を通じ、彼に対して強い好意を抱く。
- バーナード・ゾラ
- 立場・所属:「青の水晶」序列一位の魔法使い。元ウラリス王国宮廷魔術師。
- 主人公との関係:先輩冒険者。
- 重要な変化・行動:レインを気遣いドラゴン討伐に同行。レインの実力を「真のエース」と認め、自身の序列一位の座を譲る。
- バリオス
- 立場・所属:「王獣の牙」ギルドマスター。
- 主人公との関係:元雇用主。
- 重要な変化・行動:レインを追放するが、付与解除によるギルドの弱体化をレインのせいだと逆恨みする。暗殺を企てるが、法的に裁かれ逮捕・投獄される。
- マルチナ・ジーラ
- 立場・所属:ウラリス王国の勇者候補。ジーラ伯爵家令嬢。
- 主人公との関係:協力者。光竜王再封印のためのパーティリーダー。
- 重要な変化・行動:伝説級の三本の剣を揃えるため、レインとリリィを勧誘。勇者候補としての使命を果たすべく行動する。
- ミラベル
- 立場・所属:暗殺者ギルド出身の少女。
- 主人公との関係:敵対者から協力者へ。
- 重要な変化・行動:バリオスの依頼でレインを襲うが、+10000の捕縛ロープにより無力化。自己保持の論理から即座にバリオスを裏切り証言。以降は「レインの側の方が報酬が良い(ウラリス王国の公金)」という実利的な理由で仲間に加わる。
書籍情報
追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。
俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?
著者:六志麻あさ 氏
イラスト:kisui 氏
出版社:講談社
発売日:2022年01月05日
ISBN:9784065260494
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あらすじ・内容
大陸五大ギルドの一つ『王獣の牙』所属の付与魔術師、レイン・ガーランドはある日突然ギルドを追放された。
信じていた仲間に裏切られたやるせない気持ちを抱えて、レインはギルド全ての防具にかけていた『強化ポイント』を全回収し、代わりに手持ちの剣と服に付与してみると――
安い銅剣は伝説級の剣に比肩する破壊力を持ち、単なる布の服はオリハルコン級の防御力を持つことに!? しかもレインの付与魔術にはさらなる進化を遂げるチート級の秘密があった!?
――レインの噂を聞いて訪れた高名な美少女騎士・リリィ、勇者候補の貴族令嬢・マルチナはじめ、新たな仲間との出会いを経て、レインは偉大なる冒険者に成長していくのだが……!?
追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?
感想
アニメ化する作品らしい。
それなら面白いのでは?
そんな軽い気持ちで読んでみたのだが、読み終わって最初に出てきた感想は、
「うーん……なんかパッとしない」
だった。
決して読めないわけではない。
追放、チート能力、無双、ざまぁ、美少女から好かれる展開。
今の異世界ファンタジーで人気の要素はかなり揃っている。
それなのに、なぜかあまり印象に残らなかった。
もしかすると、この作品は小説より漫画で読んだほうが面白いタイプなのかもしれない。
ギルドを追放されたので、今までの付与を全部回収します
物語の始まりは非常に分かりやすい。
主人公は大手ギルドを追放される。
そこで、これまでギルドのために装備へ施してきた「付与」を全部引き上げることにする。
追放されたのだから、自分が付けたものを回収する。
理屈としては分からなくもない。
ところが、長年積み重ねてきた付与を回収してみたら、とんでもない数字になっていた。
その結果、主人公は圧倒的な力を手に入れる。
あとはもう、
強い。
とにかく強い。
敵が出てきても圧倒する。
周囲から驚かれる。
女性からも好意を向けられる。
勝つ。
モテる。
また勝つ。
ものすごく雑にまとめるなら、
「ギルド追放されたから今まで付けたものを全部回収したら、とんでもなく強くなったので、その力でゴリ押し無双して、ついでに女にもモテていく話」
という印象だった。
分かりやすい。
本当に分かりやすいのだが、それ以上の何かが1巻ではあまり見えてこなかった。
追放したギルドがどんどん落ちぶれていく
一方、主人公を追放した側は当然困る。
主人公が付与を回収したことで、これまで当たり前に使えていた力が失われる。
主人公がいなくなって初めて、
「あいつの付与って凄かったんじゃないか?」
という事実が見えてくる。
ここまでは追放もののお約束である。
問題は、この元ギルド側の没落が何度も挟まることだった。
主人公が新しい場所で活躍する。
元ギルドは困る。
主人公が評価される。
元ギルドはさらに困る。
主人公が強くなる。
元ギルドはどんどん落ちぶれる。
最初は、
「まあ、自業自得だよな」
と思っていた。
しかし何度も見せられていると、
「もう分かったから……」
という気持ちになってくる。
個人的には、ここが少し鬱陶しかった。
「ざまぁ」はある。でも、なぜか気持ちよくない
不思議なのは、本作には明確に「ざまぁ」の構造があることだ。
主人公を軽視して追放した。
その結果、ギルドが弱体化する。
主人公は逆に強くなって成功していく。
完全に追放ざまぁの構図である。
それなのに、自分はあまりカタルシスを感じなかった。
なぜだろう。
読んでいて感じたのは、主人公が元ギルドを見返す場面そのものより、
「主人公がいなくなった元ギルドがこんなに酷いことになりました」
という描写のほうが強く感じられたからかもしれない。
ざまぁというより、元ギルドの転落を定期的に確認させられている感覚に近い。
もちろん元ギルド側の自業自得ではある。
ただ、自分としては主人公が新しい環境で何をするのかをもっと読みたかった。
過去の連中が落ちぶれていく様子を何度も確認するより、そちらのほうが興味がある。
でも付与を全部引っこ抜いて大手ギルドを潰したら、普通に悪評が立たない?
もう一つ気になったのがここである。
もちろん追放したギルド側に問題がある。
主人公からすれば、自分が施した付与を回収しただけとも言える。
だから、
「主人公が悪い」
と言いたいわけではない。
ただ、結果として大手ギルド一つが壊滅状態になっている。
そうなると周囲から、
「あいつを怒らせたら、今まで付けてもらった付与を全部剥がされるのでは?」
と思われても不思議ではない。
冒険者側からすれば、かなり怖い付与術師ではないだろうか。
事情を知らない人間なら、
「所属していたギルドと揉めて、付与を全部解除して潰した奴」
くらいの認識になってもおかしくない。
そういう悪評や警戒が広がっても不思議ではないと思うのだが、そこはあまり問題にならない。
主人公に都合よく物事が進んでいるように見えてしまい、少し引っかかった。
このあたりの社会的な反応がもう少し描かれていたら、個人的には面白かったと思う。
主人公と他のキャラクターの力の差が大きすぎる
そして、もう一つ残念だったのが主人公と周囲の力関係である。
主人公が強いこと自体は問題ない。
タイトルからしてチート付与魔術師なのだから、むしろ強くて当然である。
ただ、あまりにも力の差が大きい。
主人公一人でだいたい何とかなってしまう。
そのため、せっかく周囲にキャラクターがいても、存在感が薄くなりやすい。
仲間と協力して強敵を倒すというより、
「主人公が強すぎるので主人公が解決する」
という形になりやすいのだ。
無双作品として考えれば正しいのだろう。
ただ、自分はもう少し他のキャラクターにも活躍してほしかった。
主人公以外のキャラクターが物語にどう影響するのか。
そこがもう少し見えてくると、印象も変わりそうである。
アニメ化する作品だから期待しすぎたのかもしれない
今回はアニメ化する作品だと思って読み始めた。
そのため、自分の中で勝手に期待値を上げすぎていた部分もあると思う。
追放された主人公が実は凄かった。
能力を取り戻したら圧倒的に強くなった。
元ギルドは落ちぶれていく。
主人公は新しい場所で評価され、美少女たちとも関係を築いていく。
王道と言えば王道である。
こういう展開が好きなら、かなり読みやすい作品なのだと思う。
ただ、自分には少し単調に感じられた。
強敵が出てきても主人公が強すぎる。
元ギルドは勝手に落ちていく。
主人公の評価は上がっていく。
女性からも好意を持たれる。
良くも悪くも、
「主人公が勝ちまくり、モテまくる」
という方向へ一直線なのである。
だから読んでいて大きく引っかかる部分もない代わりに、大きく印象に残る部分も少なかった。
漫画版なら印象が変わるかもしれない
ただ、この作品については漫画版を読んだら印象が変わるかもしれないとも思った。
主人公の無双。
派手な魔法。
敵を圧倒する場面。
ヒロインたちとのやり取り。
元ギルド側の慌てぶり。
こうして並べてみると、かなり視覚的な演出と相性が良さそうである。
文章で読むと単調に感じた無双展開も、漫画なら派手な絵によって爽快感が増す可能性がある。
アニメ化されるということは、映像として見せやすい部分もあるのだろう。
小説1巻だけでは自分にはあまり刺さらなかったが、漫画版は少し気になっている。
まとめ|要素は揃っている。でも自分にはあまり刺さらなかった
『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。』1巻。
追放。
チート能力。
無双。
ざまぁ。
美少女。
主人公への高評価。
人気が出そうな要素はかなり揃っている。
それでも読み終わった自分の感想は、
「なんかパッとしない」
だった。
特に気になったのは、元ギルドが落ちぶれていく描写が何度も挟まること。
ざまぁ展開のはずなのに、自分にはあまりカタルシスとして感じられなかった。
また、主人公が強すぎるため、他のキャラクターが少し空気になっているのも残念だった。
そして個人的に一番気になるのは、
「大手ギルドを実質一つ潰す結果になった付与術師って、普通に警戒されない?」
というところである。
もちろん元ギルド側の自業自得ではある。
それでも、世間から見た主人公の評判という部分はもう少し描いてほしかった。
アニメ化すると知って読んでみたが、小説版の1巻だけでは自分にはそこまで刺さらなかった。
ただし、題材そのものは漫画やアニメとの相性が良さそうである。
もしかすると、
「この作品、小説より漫画で読んだほうが自分には合うのでは?」
そんなことを感じた1巻だった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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考察・解説
ストーリー・プロット
第1幕:追放と能力の真価
- 原因 :バリオスによる「用済み」としての解雇宣告。
- 行動 :レインは呪言により512人分の付与ポイントを全解除して脱退。自身の蓄積ポイントが1万を超えていることを確認し、自分用の付与上限(+30000)を把握。
- 結果 :銅の剣に+10000を付与し、空間をも切り裂く神造武具級の個人戦闘力を獲得する。
第2幕:新天地「青の水晶」での再起
- 原因 :新たな生活拠点の確保とギルド登録。
- 行動 :弱小ギルド「青の水晶」で絡んできた冒険者に対し、+10000の剣で「空間と大地」を同時に断裂させ、その衝撃波(ソニックブーム)により相手の精神を崩壊させる。
- 結果 :バーナードとのドラゴン討伐を経て、ギルド序列一位の実力者として認められる。
第3幕:聖騎士の依頼と「燐光竜帝剣」
- 原因 :過剰付与(+10000)の負荷に耐えきれず、レインの銅の剣が寿命で損壊。
- 行動 :リリィの依頼を受け彼女の剣を+300に強化。その礼として、高負荷に耐えうる伝説級の剣「燐光竜帝剣」を求めて「光竜の遺跡」へ向かう。
- 結果 :リリィとの共闘により遺跡深部へ到達。
第4幕:遺跡攻略と第二術式の覚醒
- 原因 :A級モンスター・地皇獣(ベフィモス)および上級ドラゴンの急襲。
- 行動 :危機の感情をトリガーに付与魔術レベル2が起動。「第二術式(コピー)」によりリリィの斬竜閃を複製・上位変換した虹帝斬竜閃を放つ。
- 結果 :上級ドラゴンを瞬殺し「燐光竜帝剣」を入手。自己の力を100%発揮できる物理的基盤を整える。
第5幕:旧ギルドの崩壊と暗殺者の影
- 原因 :付与(+512名分)消失による「王獣の牙」のクエスト失敗続出と主要メンバーの大量離脱。
- 行動 :窮地のバリオスが暗殺者ミラベルを差し向ける。レインは+10000の「守護の宝石」と「捕縛ロープ」でミラベルを完封。ミラベルは自らの生存を優先し、依頼主を即座に供述。
- 結果 :憲兵によりバリオスが逮捕され、「王獣の牙」はビッグ5の座から転落、完全に没落する。
第6幕:勇者候補の合流と再封印作戦
- 原因 :光竜王復活の兆し。
- 行動 :勇者候補マルチナと合流し、ウラリス王国の防衛戦に参加。王宮に潜入した竜族ガージェスを虹帝斬竜閃で排除後、七竜騎レドグフおよびライエルと遭遇。
- 結果 :第三術式の発現により数万の武具を召喚・射出し、レドグフを消滅させる。世界規模の再封印作戦へと体制が移行する。
主要な転換点
本作において主人公がたどる軌跡には、状況を一変させる重要な節目が複数存在する。追放劇を発端として生じた戦力バランスの崩壊や、秘められた能力の覚醒、そして敵対組織の崩壊に至るまでの主要な出来事を以下に整理する。
付与魔術の全解除
・以前の状態
「王獣の牙」が大陸最強ギルドとして君臨
・出来事
理不尽な追放宣告を受け、これまで施していたギルド員512名分の付与魔術をすべて解除して脱退
・変化の内容
ギルドに属する装備の性能が初期値に戻り、組織全体の戦力が大幅に低下
・次への影響
最強を誇ったギルドが急速に没落へと向かい、首領であるバリオスの暴走を招く契機に発展
規格外の強化値の発見
・以前の状態
付与魔術における強化の限界値は+100までと誤認
・出来事
意図せぬ操作ミスによって、自らの剣に対して+10000という前代未聞の数値を付与
・変化の内容
空間そのものを両断するほどの人知を超えた絶大な攻撃力を獲得
・次への影響
武器への負荷が許容量を超えて破損しやすくなり、強大な力に耐えうる伝説級の剣を求めて探索を開始
第二術式の起動
・以前の状態
自身が持つ既存スキルの強化のみを実行可能な状態
・出来事
術者レベルが2に到達したことで、他者のスキルを複製し上位変換する第二術式が解放
・変化の内容
同行者リリィの奥義を取り込み、より強力な虹帝斬竜閃として自身で発動可能に進化
・次への影響
圧倒的な戦闘能力を確立し、上級ドラゴンや強敵である七竜騎ライエルの撃破を達成
敵対者の逮捕と組織の完全崩壊
・以前の状態
「王獣の牙」が誇る過去の権威を盾に取り、主人公への執着と妨害を継続
・出来事
内部関係者ミラベルによる告発証言と、暗殺未遂の事実が露見したことで治安部隊に拘束
・変化の内容
法的な追及と社会的信用の完全な失墜により、敵対ギルドが完全に消滅
・次への影響
主人公に対する直接的な妨害行為が排除され、新たな仲間とともに自由な活動を展開する環境が定着
主人公を中心とした人物関係の変化
レイン ⇔ バリオス
- 開始時:雇用主と一方的に搾取される駒。
- 出来事:追放、暗殺依頼の失敗、法的糾弾。
- 巻末時:法的な敵対関係および完全なる決別。
レイン ⇔ ニーナ
- 開始時:受付嬢と新規登録者。
- 出来事:日常的な交流や海水浴。
- 巻末時:強い信頼を寄せ、レインが「帰還すべき場所」と認識するパートナー関係。
レイン ⇔ リリィ
- 開始時:依頼人と技術者。
- 出来事:遺跡攻略における共闘。自身の限界(壁)をレインの付与が突破させた。
- 巻末時:レインを神格化し、崇拝に近い信頼を寄せる共闘関係。
主人公の認識と周囲の評価
主人公自身の認識
- 自分は「付与以外の才能がない裏方」であり、身体能力も低いという自己評価。
- 自らの装備(服や剣)を「ただの服」「安物の剣」と過小評価する。
周囲からの評価
- 空間や地形を歪める「神や魔王の領域」に達した戦士。
- アルベルト等の鑑定士からは、人間に許された領域を超えた「チート級の存在」と目される。
認識の差が現れた場面
- ドラゴンのブレスを「ただの布の服」で無効化しながら「防具なら身につけている」と主張する場面。
- 自身の+10000の剣が折れた際、自らの攻撃威力を棚に上げて「剣の寿命(耐久性)」のみを心配する場面。
クライマックス
- 発生原因 :光竜王の側近「七竜騎」レドグフとライエルによる急襲。
- 当初の状況 :超高速移動を持つライエルによりレインが後方に引き離され、リリィたちが竜体化したレドグフの物量に苦戦。
- 登場人物の行動 :リリィとマルチナの必死の共闘。レインは身体強化スキルフィジカルブーストを自身にコピーし、さらに効果を10倍(計100倍)へ上位変換してライエルの拘束を脱出。
- 予定外の出来事 :レドグフがスキル竜牙兵作成により数万の不死兵を展開。
- 対応と決着 :感情の高ぶりから付与魔術レベル3に到達。**第三術式:兵装一斉射撃(マス・アーマメント・ファイア)**を起動。強化ポイント333,333を全消費し、レインが人生で目にした数万の武具を全て具現化・強化して一斉射撃を敢行。
- 直後の結果 :数万の軍勢とレドグフが跡形もなく消滅し、遺跡最深部へのルートを確保。
巻末時点の状況
- レインの現在地 :ウラリス王国の任務を一旦終え、本拠地の「青の水晶」へ帰還。
- 立場 :A級冒険者、ウラリス王国公認の勇者候補。
- 解決した問題 :遺跡1つのルート確保。バリオスという因縁の排除。
- 継続している問題 :光竜王ディグ・ファローゼの完全な再封印。残り2つの遺跡探索。
- 主要人物との関係 :リリィ、マルチナ、そして「給料の良さとレインの危険性」から従うことにしたミラベルとの共闘パーティが固定化。
ギルドの追放
大手冒険者ギルドにおいて不当な扱いを受け続けた末の離脱に関する詳細を整理する。
・追放に至る背景
レイン・ガーランドは十三歳から七年間にわたり王獣の牙に身を置き、無報酬で構成員の武具へ強化付与を継続してきた。その陰の尽力によって組織は大陸屈指の規模を誇るビッグ5の一角へ押し上げられた。
・一方的な解雇宣告
首領バリオスおよび幹部陣は装備の底上げが完了したと判断し、直接的な戦闘技能を持たないレインを用済みとして除籍処分を決定した。
・周囲の反応
百名を超えるギルド員も長年の貢献に謝意を示すことなく、無償で武具を強化する都合のよい道具と侮り、あざ笑いながら追放を受け入れた。
全付与の解除と規格外の能力発現
追放宣告を受けたレインは自身の権利を行使し、蓄積された魔力を回収した。
・魔術の一斉停止
仲間から都合よく利用されていた事実を知ったレインは決別の意志を示し、所属者五百十二名分の武具に施していた強化ポイントを即座に破棄した。
・莫大な強化値の回収と付加
七年間の地道な作業で蓄積した一万以上の余剰ポイントが手元へ戻り、保管目的で自身の銅の剣へプラス一万、布の服へプラス三千三十三を付与した。従来の限界値であった百を遥かに上回る数値を実現し、空間や大地を両断する絶大な威力を手にした。
王獣の牙の失墜と組織崩壊
絶対的な強化を失った旧ギルドは急速に統制を失い、破滅へと向かった。
・戦力の大幅低下と任務失敗
付与を失った武具は本来の性能へと戻り、それまで容易に討伐できた魔物を相手に完敗を喫する事態が頻発した。九割を超えていた任務達成率は約二割まで落ち込んだ。
・代替要員の限界と離反の連鎖
手配された後任の付与術士は武具十点に対してプラス三を施す水準にとどまり、従来の戦力水準を再現できなかった。失望した構成員は次々と脱退を選んだ。
・首領の暴走と破滅
資金援助の停止や連盟からの格付け剥奪危機に追い詰められたバリオスは逆恨みを募らせ、暗殺者を差し向けたものの失敗に終わった。憲兵による拘束と投獄を経て、組織は完全に瓦解した。
・幹部陣の没落
三名の副マスターは窮地に陥ったバリオスを見限り、レインへ頭を下げて復帰を哀願したものの拒絶された。他組織への移籍も過去の行状から拒絶され、困窮を極める結末を迎えた。
新天地での再出発と正当な評価
不当な環境から脱したレインは、温かな新たな居場所で本来の評価を獲得した。
・青の水晶への合流
少人数で運営される冒険者ギルドの青の水晶へ移籍し、受付嬢ニーナをはじめとする誠実な仲間と巡り合った。
・目覚ましい躍進
労働への対価と感謝を受け取る健全な環境下で能力を遺憾なく発揮し、竜種や魔族の討伐を次々と完遂して瞬く間に上位階級へ到達した。
まとめ
長年にわたり組織を陰から支えていた功労者を軽視し、不当に放逐した王獣の牙は、その土台を自ら破壊して必然的な自滅を遂げた。一方、搾取の鎖を断ち切ったレインは正当な敬意と対価が払われる新たな環境へと移り、秘められた破格の才覚を開花させて目覚ましい活躍を遂げる展開を見せた。組織における誠実な信頼関係の重要性と、真の実力者が然るべき評価を得る痛快な逆転劇を鮮やかに物語っている。
付与魔術の成長
長年にわたる過酷な環境を脱した主人公レイン・ガーランドは、それまで認識していなかった自身の真の才能を段階的に開花させていく。従来の常識を根底から覆す強化上限の突破から、他者の技を昇華させる複合術式、そして戦況を一変させる軍勢殲滅規模の極大魔術に至るまで、その成長過程を順序立てて整理する。
初期状態の打破と付与上限の飛躍的拡張
・従来の認識と限界値
組織に身を置いていた期間、装備品ひとつに対して付与可能な強化値の最大値はプラス100までと認識していた。
・術者自身への付与上限の覚醒
離脱に伴い回収した一万以上の余剰ポイントを自己の銅の剣や布の服へ移した際、無自覚のうちに潜在能力が向上しており、プラス10000におよぶ破格の強化を実現可能と判明する。
・対象による付与限界の差異
能力の進境に伴い、他者の武具に対する付与上限がプラス300にとどまる一方、術者本人が扱う武具に対してはプラス30000に達する広大な許容量を獲得する。
レベル2到達と第二術式による技能の昇華
・術式解放の経緯
光竜の遺跡においてベフィモスを討伐した際、得られた戦闘経験の蓄積によって術式階位がレベル2へと昇格を果たす。
・第二術式の特性
視認した他者の戦闘技術を記憶し、強化ポイントを消費して原型以上の威力へ強化したうえで、術者自身の肉体へ一時的に定着させて行使する性質を持つ。
・具現化した派生技
聖騎士リリィの斬竜閃を取り込んで強化した巨大衝撃波を放つ虹帝斬竜閃をはじめ、マルチナの百刃乱舞を音速の連撃へと昇華させた万刃乱舞を発動する。さらに身体強化技を拡張して腕力を百倍に引き上げるフィジカル・フルブーストに、超速反応やライトニングアイを組み合わせて超人的な運動能力を発揮する。
特殊効果の細分化と戦況に応じた最適化
・性能項目の詳細把握
鑑定士の助力を通じ、高位の武具に宿る衝撃波、斬撃上昇、物質切断上昇、魔力切断上昇、自己修復といった個々の特殊効果を独立した項目として認識する。
・環境に合わせた出力調整
単なる全体強化にとどまらず、洞窟や遺跡など倒壊の危険が伴う地形においては破砕効果を持つ衝撃波の出力を抑え、切断精度のみに数値を集中配分するなど、状況に応じた臨機応変な運用の幅を広げる。
レベル3への覚醒と第三術式による殲滅砲撃
・進化をもたらした激戦
光翼の遺跡にて展開された強敵レドグフおよび竜牙兵の軍勢との交戦中、極限状態を経て術式階位がレベル3へと到達する。
・第三術式の全貌
過去に認識したあらゆる武具の情報を空間上へ再構築し、大幅な強化を施したうえで無数の刃を一斉に撃ち出す広域殲滅能力を誇る。
・消費量と破壊規模
三十三万を越える膨大な強化ポイントを一度に消費する代償を伴うものの、押し寄せる大軍や屈強な竜人を塵芥と化す絶対的な殲滅力を生み出す。
まとめ
レインの付与魔術は、固定観念に縛られていた初期段階から、自己装備への極限付与、他者スキルの強奪・再構築、そして戦況を単独で制圧する広域展開へと目覚ましい深化を遂げた。一見して地味な補助魔術と見なされていた技術が、術者の成長と創意工夫によって規格外の万能戦技へと変貌していく歩みは、本作の爽快感を牽引する大きな魅力となっている。
伝説級の剣
作中に登場する3本の伝説級の剣は、圧倒的な威力を秘めた武具として描かれ、物語の展開において極めて重要な位置を占める。それぞれの武器が持つ特性や能力、主人公レインの付与魔術との相互作用、そして太古の厄災を阻止するための役割について以下に詳述する。
作中に登場する3本の伝説級の剣
・燐光竜帝剣(りんこうりゅうていけん)
持ち主はレイン・ガーランド。かつて古の勇者エルヴァインが所有し、光竜の遺跡の最深部に安置されていた伝説級の長剣。500年以上にわたり上級ドラゴンが守護していたため誰も入手できなかったが、レインがドラゴンを討伐して手中に収めた。刀身から神秘的な燐光を放ち、強大な竜の力を宿す。備わる特殊効果は、衝撃波、斬撃上昇、物質切断上昇、魔力切断上昇、自己修復の5種におよぶ。
・紅鳳の剣(こうほうのけん)
持ち主は聖騎士リリィ・フラムベル。赤色を基調とした優美な長剣。光翼の遺跡の宝物庫にある台座に収められていたが、階層ボスの地撃竜皇獣(アサルトベフィモス)との交戦で自身の剣を折られたリリィが引き抜き、怪物を一刀両断した経緯から愛剣となった。魔法を切り裂く魔力刃と、破損を自動的に癒やす自己修復の特殊効果を備える。
・蒼天牙(そうてんが)
持ち主は勇者候補者マルチナ・ジーラ。刀身から柄に至るまですべてが鮮やかな青色で統一された剛剣。勇者の直系子孫であるマルチナが代々継承して保持する。物質切断上昇に加え、魔法やブレスといった非物理攻撃をすべて吸収する攻撃吸収(非物理)、そして自己修復の効果を併せ持つ。
レインの付与魔術と鑑定術師による限界測定
・規格外の魔力付与への耐久性
通常の銅や鋼で作られた武器にレインがプラス10000以上の膨大な強化値を施した場合、放たれる負荷に耐えきれず瞬時に崩壊する。これに対し、伝説級の強度を誇る燐光竜帝剣は、その絶大な魔力と高負荷を十全に受け止める耐久性能を誇る。
・鑑定による許容量の判明
ウラリス王国の宮廷鑑定術師アルベルトによる鑑定の結果、燐光竜帝剣は神造武具に匹敵する領域に達していると判定された。強化値はプラス20000までなら問題なく耐えられるものの、その数値を上回ると構造限界を迎えて自壊する事実が明らかとなった。
・特殊効果ごとの最適配分
各剣が秘める効果の内訳を把握したレインは、一括付与ではなく個別の効果へ魔力を割り振る運用法を編み出した。例えば、周囲の崩壊を避ける必要がある遺跡内では衝撃波の強化をあえて停止させ、斬撃上昇、物質切断上昇、魔力切断上昇、自己修復の4項目へ各プラス5000ずつ均等配分する精密な調整を実行する。
・仲間が扱う武具への付与
リリィが帯びる紅鳳の剣にはプラス300(魔力刃と自己修復に各プラス150)、マルチナの蒼天牙にも同じくプラス300(3つの効果に各プラス100)の強化値がレインの手によって付与されている。
光竜王の再封印と共鳴現象
・古の勇者たちによる封印の伝承
神や魔王を凌駕する力で世界の8割を荒廃させた太古の最強竜ディグ・ファローゼを討ち滅ぼすため、超古代の勇者レーヴァインや500年前の勇者エルヴァインが振るった武具こそが、これら3振りの剣とされる。
・厄災の復活に呼応する共鳴
光竜王の封印が揺らぎ活動再開の兆候を見せた際、呼応するように燐光竜帝剣、紅鳳の剣、蒼天牙がまばゆい光を放ち共振した。この共鳴現象を契機にマルチナがレインやリリィの元へ合流を果たし、3本の神器と選ばれし使い手たちが集結して再封印の戦線へと赴く動機を形成した。
まとめ
3振りの伝説級の剣は、単なる強力な装備にとどまらず、レインの規格外な付与魔術を真に成立させる器として不可欠な存在となった。さらに、それぞれの剣が太古の英雄の意志を受け継ぎ、世界を滅亡の危機から救う鍵として共鳴し合うことで、物語の根幹を支える壮大な戦局を切り拓いていく。
光竜王の封印
物語の核心に位置する光竜王ディグ・ファローゼの封印は、世界の存亡を左右する重大な仕掛けとして描かれる。神話の時代から続く封印の変遷、要となる三振りの名剣、封印崩壊の危機、そして再封印へ向けた決死の作戦について順を追って詳述する。
光竜王ディグ・ファローゼと封印の歴史
・太古の最強竜
光竜王ディグ・ファローゼは、神や魔王に比肩する強大な力を誇る古代最凶の竜種に位置づけられる。かつて覚醒した際には、わずか数日足らずで世界の八割を焦土へ変えたと伝えられる。
・二度にわたる封印
超古代において勇者レーヴァインの手によって初めてその身を封じられた。その後、約五百年前の復活時にも、当時の勇者エルヴァインが再び封印を施して災厄を食い止めた経緯を持つ。
封印の機構と三本の伝説級の剣
・三箇所の古代遺跡と封印装置
光竜王はウラリス王国王都の地下深くに幽閉されており、周囲に点在する三つの古代遺跡に据えられた魔導装置が稼働することで拘束力を保ち続ける。
・鍵となる伝説級の武具
封印の維持と儀式の遂行には、特別な力を宿す三振りの剣が不可欠な役割を果たす。
勇者エルヴァインが光竜の遺跡最奥に託し、五百年以上にわたり上級ドラゴンが護衛を続けた燐光竜帝剣。
光翼の遺跡の宝物庫に眠り、のちに聖騎士リリィの愛剣となった紅鳳の剣。
勇者の直系であるジーラ伯爵家が代々継承し、勇者候補マルチナが携える青き長剣、蒼天牙。
封印の弛緩と共鳴現象
・封印機能の低下
悠久の歳月による経年劣化に加え、レインが光竜の遺跡から燐光竜帝剣を持ち出した影響により、三基のうち一基の魔導装置が機能を停止する事態に陥る。
・神器の共鳴現象
光竜王の胎動に呼応するように、燐光竜帝剣、紅鳳の剣、蒼天牙がまばゆい輝きを放ちながら共鳴を起こす。この異常事態を察知したマルチナがレインやリリィと合流を果たし、選ばれし使い手たちが一堂に会する契機を生む。
・竜族および七竜騎の暗躍
拘束の弱まりに乗じ、光竜王配下の精鋭部隊である七竜騎の面々や配下の竜族が覚醒を果たす。各地へ潜入して破壊工作を展開し、再封印を阻止すべく強襲を仕掛ける事態へと発展する。
再封印作戦の展開
・作戦の基本方針
停止した装置の修復を進める猶予を稼ぐため、光翼の遺跡をはじめとする残り二基の出力を最大まで引き上げ、一時的に光竜王を抑え込む方針をウラリス王国が策定する。
・光翼の遺跡における進路確保
レイン、リリィ、マルチナ、マーガレット、ミラベルで編成された精鋭部隊が光翼の遺跡へ突入を敢行する。迎撃に現れた強敵や七竜騎のライエル、レドグフを相手に、レインが第二術式や第三術式を駆使して粉砕し、後続の魔導技師団が安全に作業を進めるための進路を切り開く。
まとめ
光竜王の封印を巡る攻防は、太古から続く勇者の因縁と、現代における選ばれし者たちの結束を鮮明に描き出す。封印装置の機能停止という絶望的な危機を前に、三振りの名剣の共鳴とレインの規格外の魔術が合致したことで、世界は滅亡の淵から再び希望を紡ぎ出す道筋を確保するに至る。
登場キャラクター
冒険者ギルド『青の水晶』
レイン・ガーランド
装備へ強化ポイントを込める付与魔術師を務める。温厚な性格で仲間を思いやる立場をとる。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『王獣の牙』から『青の水晶』へ移籍。A級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 追放後に自身の装備へ膨大な強化ポイントを付与した。中級ドラゴンや七竜騎の撃破に成功した。『燐光竜帝剣』を獲得した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 D級からB級を経てA級冒険者へと昇格した。『青の水晶』のギルドランク上昇に貢献した。
ニーナ
『青の水晶』で受付を担当する少女を務める。誠実な性格でレインに親身に接する。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『青の水晶』・受付嬢。
・物語内での具体的な行動や成果 レインの冒険者登録手続きや各種案内を担当した。受託依頼の管理や素材の手配を行っている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 レインとの交流を深め、窓口業務でレインの活動を支える存在となった。
エルシー
『青の水晶』を取り仕切る女性を務める。さばさばとした性格でギルド員を見守る。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『青の水晶』・ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 レインの新規加入を歓迎した。昇格クエストの案内やギルドの運営判断を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 レインやバーナードの活躍によりギルドランク上昇の報告を受けた。
バーナード・ゾラ
体格の良い魔法使いを務める。豪快かつ面倒見の良い性格でレインを支援する。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『青の水晶』・所属冒険者。元ウラリス王国宮廷魔術師。
・物語内での具体的な行動や成果 レインのドラゴン退治へ同行し防御呪文で補助した。長年の経験に基づく知識をレインに伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 レインの加入前はギルドの序列一位であった。序列一位の座をレインへ引き継いだ。
ラス
剣士の少年を務める。レインに憧れを抱いている。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『青の水晶』・所属冒険者(C級)。
・物語内での具体的な行動や成果 レインの成果を称賛した。レインから剣の強化を受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 十四歳でC級に位置しておりB級昇格を目指している。
メアリ
ニーナと同い年の受付嬢を務める。明るい性格でニーナと仲が良い。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『青の水晶』・受付嬢。
・物語内での具体的な行動や成果 窓口業務でニーナを助けた。レインとニーナのやり取りをからかった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 受付業務を行いギルドの雰囲気を明るく保っている。
ブリジット
女剣士の冒険者を務める。サバサバした性格で後輩に接する。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『青の水晶』・所属冒険者(C級)。ギルド序列三位。
・物語内での具体的な行動や成果 加入したミラベルに挨拶した。王獣の牙のギルドマスター逮捕の噂をレインに伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ギルド内で高い実績と地位を維持している。
ミラベル
暗殺者の里出身の少女を務める。感情を表に出さずドライな性格をしている。
・所属組織、地位や役職 暗殺者から冒険者ギルド『青の水晶』所属冒険者へ転身。
・物語内での具体的な行動や成果 バリオスの依頼でレインを暗殺しようとしたが防がれた。捕縛後にバリオスの暗殺依頼を自白した。光翼の遺跡で罠解除を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 暗殺者を廃業して『青の水晶』の冒険者となった。
食堂のおばちゃん
『青の水晶』の厨房を仕切る太った女性を務める。豪快で親しみやすい性格をしている。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『青の水晶』・食堂調理師(料理長)。
・物語内での具体的な行動や成果 冒険者たちが持ち帰った獲物で料理を作った。レインとニーナに料理を振る舞った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 老朽化した厨房を持ち前の腕前で補っている。
冒険者ギルド『王獣の牙』
バリオス
『王獣の牙』を率いる中年男性を務める。自己中心的で傲慢な思想を持つ。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『王獣の牙』・ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 レインを追放処分にした。強化解除によるギルドの没落後に暗殺者ミラベルを雇った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 暗殺未遂の容疑で憲兵に拘束された。国王の面前での尋問を経て投獄された。
グレンダ
中年女剣士を務める。強気な性格をしている。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『王獣の牙』・副ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 レインの追放に賛同した。ギルド崩壊時にレインへ復帰を求めた。暗殺計画をレインへ告げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 バリオスを見限り他ギルドへの再就職を試みたが断られた。
コーネリアス
野生的な風貌の戦士を務める。荒々しい言動をとる。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『王獣の牙』・副ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 レインを役立たずと見下した。衰退期に各地で失敗の謝罪を行った。レインへ倍額の報酬提示で復帰を求めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 バリオスから離反し他ギルドでの再就職活動に失敗した。
ゲイル
老僧侶を務める。神への信仰を持ちつつ口が悪い。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『王獣の牙』・副ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 レインの追放を冷笑した。ギルドの衰退に苛立ちを見せた。レインに復帰交渉を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 他の副マスターとともにバリオスを見捨てた。他ギルドの採用を拒否された。
イルジナ
妖艶な雰囲気を持つ女性を務める。言葉巧みにバリオスへ近づいた。
・所属組織、地位や役職 ギルド再建人。
・物語内での具体的な行動や成果 没落したバリオスへ接触した。ギルド再建を持ちかけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 孤独となったバリオスに取り入った。
代わりの付与魔術師
バリオスが連れてきた付与魔術師を務める。責任感を持つ上位の魔術師に位置する。
・所属組織、地位や役職 付与魔術師。
・物語内での具体的な行動や成果 王獣の牙の装備十個に「+3」の強化を施した。レインと同等の強化は不可能であるとバリオスに告げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 短時間の大量強化が世間の限界であることをバリオスに認識させた。
秘書
王獣の牙で事務を行う女性を務める。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『王獣の牙』・秘書。
・物語内での具体的な行動や成果 バリオスにギルド連盟の来訪を報告した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ギルド崩壊期にバリオスへ外部の動きを伝えた。
『王獣の牙』所属冒険者たち
王獣の牙に所属する冒険者の集団を指す。レインの貢献を軽視していた。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『王獣の牙』・所属冒険者(512人)。
・物語内での具体的な行動や成果 レインの追放を嘲笑した。強化解除後に討伐失敗を連発した。バリオスへ抗議した後に相次いで脱退した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 他のAランクギルドなどへ多数が移籍した。
冒険者ギルド『星帝の盾』
リリィ・フラムベル
「炎の聖騎士」と呼ばれる少女を務める。向上心が強く誠実な態度をとる。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『星帝の盾』・所属冒険者(S級)。エース。
・物語内での具体的な行動や成果 レインに剣の強化を依頼した。光竜の遺跡や光翼の遺跡へレインと同行した。『紅鳳の剣』を獲得した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 史上最年少でS級冒険者に認定された。
マーガレット・エルス
ツインテールの少女剣士を務める。勝ち気な性格でリリィを尊敬している。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『星帝の盾』・所属冒険者(A級)。
・物語内での具体的な行動や成果 中級魔族討伐クエストでレインと共闘した。昇格後に光翼の遺跡攻略に同行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 B級から昇格試験を経てA級冒険者となった。
マイゼル・ゾールライバー
巨漢の戦士を務める。自信家でプライドが高い。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『星帝の盾』・所属冒険者(S級)。
・物語内での具体的な行動や成果 レインの実力を試そうとして返り討ちに遭った。光翼の遺跡の過去の探索でアサルトベフィモスと戦った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 「怒濤の大斧」の異名を持ちギルド内で強者として認知されている。
『星帝の盾』のギルドマスター
七十歳前後の老人を務める。威厳を持ち落ち着いた対応をとる。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『星帝の盾』・ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 王獣の牙を訪問した。バリオスへギルド没落の危機を忠告した。レインたちを歓待した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 老舗の最強ギルドの長として高い影響力を持つ。
冒険者ギルド『覇王竜の翼』
『覇王竜の翼』のギルドマスター
眼鏡をかけた四十代の知的な男性を務める。理知的で柔軟な考えを持つ。
・所属組織、地位や役職 冒険者ギルド『覇王竜の翼』・ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果 光竜の遺跡の探索許可をレインたちに出した。レインの実力を評価して直接スカウトに赴いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 過去にレインを階級だけで判断したことを謝罪した。
ウラリス王国
ウラリスの女王
三十歳手前の女性を務める。品格を備え毅然とした態度をとる。
・所属組織、地位や役職 ウラリス王国・女王。
・物語内での具体的な行動や成果 三本の伝説級の剣を揃えたレインたちと謁見した。光竜王の再封印作戦を命令した。プライベートビーチの使用を許可した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 一国の君主として光竜王封印作戦の指揮を執る。
マルチナ・ジーラ
ジーラ伯爵家の令嬢を務める。明るく聡明な性格をしている。
・所属組織、地位や役職 ウラリス王国・勇者候補者。
・物語内での具体的な行動や成果 伝説級の剣『蒼天牙』を所持してレインたちと合流した。潜入した竜族ガージェスと交戦した。光翼の遺跡攻略を主導した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 古の勇者レーヴァインとエルヴァインの直系子孫として使命を果たす。
アルベルト
五十代の不機嫌そうな男性を務める。職人気質で仕事に厳しい。
・所属組織、地位や役職 ウラリス王国・宮廷付き鑑定術師。
・物語内での具体的な行動や成果 レインの『燐光竜帝剣』を鑑定した。耐久限界が強化ポイント+20000であることを算出した。各剣の特殊効果の内訳を提示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 無機物専門の優れた鑑定スキルでレインの戦力調整に貢献した。
マルチェロ内務大臣
ウラリス王国の閣僚を務める。竜族に身体を奪われていた。
・所属組織、地位や役職 ウラリス王国・内務大臣(正体は竜族ガージェス)。
・物語内での具体的な行動や成果 内務大臣になりすまし王宮内に潜入した。謁見の間で正体を明かして襲いかかった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 正体発覚後にレインとマルチナによって撃破された。
ウラリス王国の使者
下品な笑いを浮かべる男性を務める。功利的な思想を持つ。
・所属組織、地位や役職 ウラリス王国・スカウト使者。
・物語内での具体的な行動や成果 レインをウラリス王国の勇者として勧誘した。『青の水晶』を侮辱してレインとバーナードの反発を受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 勧誘を拒絶されて逃げ帰った。
大臣たち
ウラリス王国の高官たちを指す。
・所属組織、地位や役職 ウラリス王国・大臣。
・物語内での具体的な行動や成果 マルチェロ内務大臣の正体発覚時に恐れて逃走した。レインの戦闘結果に驚嘆した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 王宮内での事態推移を傍観した。
近衛騎士たち
王宮を守護する騎士たちを指す。
・所属組織、地位や役職 ウラリス王国・近衛騎士。
・物語内での具体的な行動や成果 正体を現した竜族ガージェスに立ち向かった。ガージェスの反撃で負傷した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 王都の治安と謁見の間の防衛を担う。
魔導技師団
ウラリス王国の技術者集団を指す。
・所属組織、地位や役職 ウラリス王国・魔導技師団。
・物語内での具体的な行動や成果 光翼の遺跡の封印装置の調査および強化作業を担当した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 封印再稼働に向けた技術支援を行う。
光竜王一派(竜族・七竜騎)
光竜王ディグ・ファローゼ
太古の最強竜に位置する。破壊的な力を持ち世界を滅ぼそうとする。
・所属組織、地位や役職 竜族の王。
・物語内での具体的な行動や成果 かつて世界の八割を滅ぼした。封印が緩んだことで意識を取り戻した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 王都地下深くに封印されている。七竜騎に封印装置の破壊を命じた。
ガージェス
マルチェロ内務大臣に化けていた竜族を指す。敵を侮る性格をしている。
・所属組織、地位や役職 光竜王の配下。
・物語内での具体的な行動や成果 ウラリス王宮に潜入した。炎のブレスを吐いてマルチナと戦った。レインの強化ナイフで吹っ飛ばされ、最後は虹帝斬竜閃で消滅した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 王宮内での工作行動がレインたちによって阻止された。
ライエル
きらびやかな鎧を着た青年騎士の姿をとる竜族に位置する。スピードに優れている。
・所属組織、地位や役職 七竜騎の一体。
・物語内での具体的な行動や成果 光翼の遺跡でレインを拘束して他メンバーから隔離した。竜獣形態となり超高速移動で突進した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 レインの超速反応とライトニングアイによって動きを見破られ撃破された。
レドグフ
竜の頭と人間の身体を持つ竜人に位置する。戦闘を楽しむ性格をしている。
・所属組織、地位や役職 七竜騎の一体。
・物語内での具体的な行動や成果 リリィやマルチナと交戦した。完全な竜体へ変身してリリィたちを圧倒した。竜牙兵の軍勢を召喚した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 レインの第三術式による全兵装一斉射撃を受けて消滅した。
七竜騎
光竜王の腹心である最精鋭の竜族集団を指す。
・所属組織、地位や役職 光竜王の腹心(7体)。
・物語内での具体的な行動や成果 封印装置を破壊するため各地へ潜伏した。再封印を阻むためレインたちと戦った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上級ドラゴンを凌ぐ戦闘力で光竜王の完全復活を目指す。
竜牙兵
レドグフの牙から生み出された不死の兵士たちを指す。
・所属組織、地位や役職 レドグフの召喚兵。
・物語内での具体的な行動や成果 骨の竜人の姿で剣や盾を持ちレインの進路を阻んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 レインの第三術式によって一掃された。
ゼルージュ王国・公的機関
ゼルージュ国王
ゼルージュ王国の統治者を務める。公正な判断を行う。
・所属組織、地位や役職 ゼルージュ王国・国王。
・物語内での具体的な行動や成果 捕縛されたバリオスに自ら取り調べを行った。暗殺未遂の証言と状況証拠からバリオスの投獄を命じた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 暗殺未遂事件に厳正な裁きを下した。
憲兵たち
王都の治安を守る武官たちを指す。
・所属組織、地位や役職 ゼルージュ王国・憲兵。
・物語内での具体的な行動や成果 バリオスの執務室を訪れた。暗殺未遂容疑でバリオスを捕縛し王都へ護送した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 事件の容疑者を連行して法の手続きを進めた。
看守たち
牢獄を管理する兵士たちを指す。
・所属組織、地位や役職 ゼルージュ王国・牢獄看守。
・物語内での具体的な行動や成果 投獄されたバリオスへ食事を差し入れた。レインが勇者候補になった話題を会話した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 牢獄の管理と囚人の監視を行った。
ギルド連盟職員
冒険者ギルドを統括する機関の職員を指す。
・所属組織、地位や役職 ギルド連盟・職員。
・物語内での具体的な行動や成果 王獣の牙の成績不振を調査した。ビッグ5認定の取り消し可能性をバリオスに通達した。青の水晶のランクアップを報告した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ギルドの評価と認定管理を担当している。
その他
ガラの悪い冒険者二人組
青の水晶に威圧的な態度でやってきた男たちを指す。素行が悪い。
・所属組織、地位や役職 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果 青の水晶の机を蹴り飛ばして迷惑料を要求した。レインの銅の剣による空間切断に恐怖して逃走した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 レインのチート能力を最初に痛感した存在となった。
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展開まとめ
第1章 チート付与魔術師のセカンドライフ
『王獣の牙』からの追放
付与魔術師レイン・ガーランドは、七年間所属した大手冒険者ギルド『王獣の牙』から突然追放された。レインは所属者たちの武器や防具を無報酬で強化し続け、ギルドを大陸最強の五大ギルド『ビッグ5』へ押し上げる一因となっていた。しかし装備の強化が十分に済んだため用済みとされ、仲間たちもレインを便利な道具としか見ていなかった。
すべての強化解除
レインは決別のため、『王獣の牙』所属冒険者512人の装備に施していた強化をすべて解除した。七年間蓄積した一万以上の強化ポイントが戻り、試しに銅の剣へ+10000、服へ+3033を付与すると、かつての上限だった+100を超える強化に成功した。レインの付与魔術は知らぬ間に成長しており、銅の剣だけで大地や空間を切り裂くほどの力を得ていた。
『青の水晶』への加入
レインは小規模ギルド『青の水晶』へ入り、受付嬢ニーナと出会った。直後に現れたならず者を圧倒したレインは、そのまま冒険者として活動を始めた。強化を失った『王獣の牙』では討伐失敗が相次ぎ、代わりの付与魔術師でもレインと同等の強化はできなかったため、冒険者たちの離脱が始まった。
第2章 付与魔術師と聖騎士
リリィの剣の強化
『星帝の盾』所属のS級冒険者リリィ・フラムベルがレインを訪ね、自身の剣の強化を依頼した。レインの付与魔術を高く評価するリリィに対し、レインは気軽に依頼を引き受けた。やがてレインの規格外の強化に普通の武器では耐えられないことが問題となり、リリィは伝説級の剣『燐光竜帝剣』の存在を教えた。
光竜の遺跡
レインとリリィは竜王国ガドレーザへ向かい、五百年以上攻略されていない『光竜の遺跡』へ挑んだ。道中ではリリィが強敵を次々と倒したが、A級モンスターのベフィモスには苦戦した。レインは+1000の鋼の剣による広範囲攻撃でベフィモスを撃破し、その戦闘経験によって付与魔術がレベル2へ上昇した。
付与魔術の第二術式
遺跡を守る上級ドラゴンとの戦いで、レインは新たに解放された第二術式を使用した。それは一度見た他者のスキルをコピーし、強化ポイントを消費して強化した状態で自身へ付与する能力であった。レインはリリィの【斬竜閃】を強化した【虹帝斬竜閃】を放ち、上級ドラゴンを撃破した。その後、最深部で伝説級の剣『燐光竜帝剣』を手に入れた。
第3章 さらなる躍進
『王獣の牙』の没落
レインを失った『王獣の牙』では大量の脱退者が続き、依頼達成率も急落した。他の付与魔術師では以前の装備を再現できず、スポンサーも離れ始めた。ついにはギルド連盟から『ビッグ5』認定の取り消しまで検討される事態となり、バリオスたちは急速に追い詰められた。
『青の水晶』での居場所
一方、レインは『青の水晶』で高難度の討伐依頼を次々と成功させた。少年剣士ラスやベテラン冒険者バーナードらとも親しくなり、討伐で得た強化ポイントの一部を仲間たちの装備強化へ使った。以前と違って感謝され、付与にも正式な報酬が支払われたことで、レインは『青の水晶』のために働きたいと思うようになった。
第4章 最強への道を駆け上がる
『王獣の牙』との決別
レインはニーナとの交流を深めながら、『青の水晶』で穏やかな日々を送った。その一方、追い詰められた『王獣の牙』側はレインを呼び戻そうとした。さらに暗殺者に狙われているとの情報も伝えられたが、レインは『青の水晶』を侮辱する態度を許さず、復帰を拒絶した。危機は残った者たち自身の力で立て直すべきだと告げ、古巣との決別を明確にした。
第5章 付与魔術師と暗殺者
ニーナとの時間と暗殺者
レインはニーナと食事を楽しみ、『青の水晶』に残る意思を改めて伝えた。その後、レインを狙う暗殺者との問題が現実のものとなった。『王獣の牙』の没落はさらに進み、バリオスの立場も崩れていった。レインは過去に戻ることなく、新しい仲間と生きる道を選び続けた。
伝説級の剣の共鳴
やがてレインの『燐光竜帝剣』が突然発光した。同じころ、リリィの持つ伝説級の剣『紅鳳の剣』にも異変が起こり、複数の伝説級武器が何かに反応し始めた。
第6章 伝説級の剣、集う
マルチナと三本の剣
『蒼天牙』を持つマルチナが現れ、伝説級の剣が共鳴した理由を明かした。『燐光竜帝剣』『紅鳳の剣』『蒼天牙』は光竜王に関わる三本の剣であり、光竜王の再封印にはそれらが必要だった。勇者の血を引くマルチナは勇者候補者として使命を負っており、『燐光竜帝剣』を持つレインも勇者候補者に数えられていた。
ウラリス王国への出発
レインはミラベル、マルチナ、リリィ、マーガレットとともにウラリス王国へ向かった。光竜王は王都地下に封印されていたが、その力が再び活発化していた。宮廷にも光竜王側の敵が侵入しており、レインたちは襲撃を退けた後、封印を強化する作戦に参加した。
第7章 光竜王封印戦
光竜王の封印装置
光竜王の封印は三つの遺跡に存在する装置によって維持されていた。その一つはレインが『燐光竜帝剣』を得た遺跡であり、もう一つがリリィの『紅鳳の剣』が眠っていた『光翼の遺跡』であった。レインたちはまず『光翼の遺跡』の封印装置を確保し、魔導技師による強化を可能にする計画を立てた。
七竜騎との戦い
光竜王の側近『七竜騎』も動き出し、レインたちは強敵との戦いに巻き込まれた。リリィとマルチナが前衛を務め、マーガレットも支援に加わった。伝説級の剣とレインの付与魔術は、光竜王の勢力に対抗する重要な戦力となった。
第8章 光翼の遺跡
強化された付与魔術
レインたちは『光翼の遺跡』へ入り、大量の守護モンスターを突破した。レインはマルチナの対集団剣術スキルを第二術式でコピーし、『燐光竜帝剣』と組み合わせて強敵を一掃した。また剣そのものを一括して強化するだけでなく、斬撃や自己修復など個別の特殊効果へ強化ポイントを割り振れることも利用し、付与魔術をさらに発展させた。
封印作戦の小休止
一行は『光翼の遺跡』の封印装置までのルートを確保した。その後はウラリス王国や協力国の魔導技師が装置を研究し、もう一つの遺跡については研究終了後に探索することになったため、戦闘要員はいったん解散した。レインはミラベルと『青の水晶』へ戻り、リリィたちとも再会を約束した。帰還したレインをニーナが満面の笑みで迎え、レインは新たな居場所へ帰ってきたのであった。
追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。
その他フィクション

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