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ありふれた職業で世界最強フィクション(Novel)読書感想

小説「ありふれた職業で世界最強 4」感想・ネタバレ

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ありふれた職業で世界最強

Table of Contents

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
          1. 中二病の古傷に粗塩を塗り込まれる。でも読んでしまう!ビクンビクン
          2. ミュウに「パパ」と呼ばれるハジメ
          3. 勇者・光輝とハジメの「覚悟」の違い
          4. ハジメ無双は恥ずかしい。でも気持ちいい
          5. 香織、お前そんなキャラクターだったのか
          6. 光輝の「正義」が少し怖くなってきた
          7. 恥ずかしいのに、なぜか続きを読みたくなる
  5. 考察・解説
    1. ストーリー・プロット
        1. ① フューレン帰還とギルドへの報告
        2. ② クデタ伯爵家との面会
        3. ③ シアとのデートとミュウの発見
        4. ④ 保安署の襲撃と再誘拐
        5. ⑤ 裏組織の掃討
        6. ⑥ オークション会場奪還
      1. 主要な転換点
      2. 主人公を中心とした人物関係の変化
      3. 主人公の認識と周囲の評価
      4. クライマックス:地下オークション会場奪還作戦
      5. 巻末時点の状況
    2. 潜入と裏組織壊滅
        1. 事件の発端
        2. 二手に分かれた連撃と本拠地壊滅
        3. 総仕上げの破壊工作
        4. 戦後の影響と結末
        5. まとめ
    3. 勇者一行の救出
        1. 絶望的な戦況と包囲網
        2. ハジメが救出へ向かった動機
        3. 天井破砕からの参上と一方的な蹂躙
        4. カトレアの処刑と光輝との思想的衝突
        5. 救出がもたらした結末と変化
    4. 香織の愛の告白
        1. 告白に至る背景と想いの原点
        2. 再会による衝撃と葛藤
      1. ハジメの本質への着目と覚悟
        1. 告白と宣戦布告の展開
        2. 結末と物語上の意義
        3. まとめ
    5. 仲間のランク昇格
        1. ランク昇格の経緯と理由
        2. 昇格内容と対象者
        3. ステータスプレート開示時の反応
        4. 昇格に伴う優遇措置と影響
        5. まとめ
    6. 愛子の誘拐事件
        1. 事件の発端と背景
        2. 襲撃と盤上からの退場宣告
        3. 襲撃の瞬間と拉致の実行
        4. 目撃者の存在と波及した事態
        5. まとめ
  6. 登場キャラクター
    1. 日本からの召喚者(生徒・教師)
      1. 南雲ハジメ
      2. 白崎香織
      3. 八重樫雫
      4. 天之河光輝
      5. 坂上龍太郎
      6. 谷口鈴
      7. 中村恵里
      8. 園部優花
      9. 宮崎奈々
      10. 菅原妙子
      11. 玉井淳史
      12. 相川昇
      13. 仁村明人
      14. 永山重吾
      15. 野村健太郎
      16. 辻綾子
      17. 吉野真央
      18. 遠藤浩介
      19. 檜山大介
      20. 斎藤良樹
      21. 近藤礼一
      22. 中野信治
      23. 畑山愛子
      24. 勇者パーティー
      25. 永山パーティー
      26. 檜山パーティー
      27. 愛ちゃん護衛隊
    2. 吸血鬼族
      1. ユエ
    3. 兎人族(ハウリア族)
      1. シア・ハウリア
    4. 竜人族(クラルス族)
      1. ティオ・クラルス
    5. 海人族
      1. ミュウ
    6. クデタ伯爵家
      1. グレイル・クデタ(クデタ伯爵)
      2. サリア・クデタ(クデタ夫人)
      3. ウィル・クデタ
    7. 中立商業都市フューレン・冒険者ギルド
      1. イルワ・チャング
      2. ドット
      3. 保安局長
    8. 裏組織フリートホーフ
      1. ハンセン
      2. フリートホーフ
    9. ハイリヒ王国・騎士団・聖教教会
      1. メルド・ロギンス
      2. アラン
      3. イシュタル
      4. エヒト
      5. 王国騎士団
      6. 神殿騎士団
    10. 魔人族
      1. カトレア
      2. ミハイル
      3. 修道女
    11. 宿場町ホルアド・冒険者ギルド
      1. ロア・バワビス
  7. 展開まとめ
    1. 第一章  ハジメ、 ○ ○になる
    2. 第二章  忍び寄る影
    3. 第三章  モブの死力
    4. 第四章  問われる真価
    5. 第五章  無能の無双
    6. エピローグ  狂気と迷いと這い寄る銀の魔手
    7. 番外編  白崎香織十七歳  特技:突撃
  8. 同シリーズ
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

北の山脈地帯でのウィル・クデタ救出任務を完遂した南雲ハジメ、ユエ、シア、ティオの一行は、中立商業都市フューレンに帰還する。当初の目的は物資補給と休息であったが、シアとのデート中に下水道で衰弱していた海人族の幼女ミュウを救出したことで、都市の闇である人身売買組織「フリートホーフ」との対立構造が成立する。組織による保安署爆破およびミュウの再誘拐を受け、ハジメは組織を明確な「排除対象(敵)」と規定。圧倒的な軍事力(アーティファクトおよび固有魔法)を投入し、都市内の全拠点を同時殲滅する。最終的に、ミュウとの間に「疑似父娘関係」を構築したハジメは、彼女を故郷エリセンへ送り届けることを条件に同行を許可し、次なる目的地であるグリューエン大火山へと向かう。

■ 主要キャラクター

ウィル・クデタ:  クデタ伯爵家の子息。救助された冒険者。ハジメと貴族社会の仲介役。

南雲ハジメ:  錬成師。魔力駆動四輪「ブリーゼ」や二挺拳銃「ドンナー」「シュラーク」等のアーティファクトを運用。目的達成のためには非人道的な手段を厭わないが、身内(大切)と認識した存在には強い保護責任を持つ。ミュウより「パパ」と呼称される。

ユエ:  吸血鬼(神子)。ハジメの恋人。Lv75、魔力6980。高度な魔法技能に加え、今巻では「雷龍」を用いた拠点破壊に従事。シアに対してはハジメとのデートを後押しする等、寛容かつ姉妹的な態度を示す。

シア・ハウリア:  兎人族。Lv40。今巻におけるミュウ救出の主要動機付け担当。当初は「残念ウサギ」と揶揄される立ち位置だったが、本件を通じてハジメからの信頼を深める。組織の頭目ハンセンを戦鎚「ドリュッケン」で殺害する。

ティオ・クラルス:  竜人族(守護者)。Lv89。ハジメに心酔する被虐愛的性質(ドM)を持つ。戦闘ではブレスや各種魔法による後方支援・拠点破壊を担当。シアの行動をサポートする。

ミュウ:  海人族の幼女。人身売買組織の被害者。下水道への逃走中にハジメに保護される。ハジメを「パパ」と呼び、精神的拠り所とする。

イルワ・チャング:  冒険者ギルド・フューレン支部長。ハジメ一行に「金」ランクの権限を与え、後方支援を行う。

書籍情報

ありふれた職業で世界最強  4
著者:白米良 氏
イラスト:たかやKi  氏
出版社:オーバーラップ
発売日:2016年7月27日
ISBN:978-4-86554-143-4

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

――そして、少年は最強のパパになる!?

誤解を残したまま勇者一行と別れを告げたハジメたちは、中立商業都市フューレンに舞い戻る。
冒険者ギルドにてユエたちのステータスプレートを入手したハジメは、一時の休息を取ることに。
愛子を救ったシアへお礼も兼ねて、ハジメは二人でフューレンの観光区デートへ向かう。
しかし、そこでもハジメはトラブルに巻き込まれてしまい――。
成り行きで裏の組織と全面抗争の末に、ハジメは海人族の子供・ミュウを救い出すが……!?
「そのお兄ちゃんってのは止めてくれないか?」「……じゃあ、パパ」
最強の少年が幼女のパパに!? “最強”を歩む異世界ファンタジー、第4巻!

ありふれた職業で世界最強 4

感想

中二病の古傷に粗塩を塗り込まれる。でも読んでしまう!ビクンビクン

やめて!

私のSAN値はもう0よ!

でも、文章ならまだ耐えられる。

しかし、これをアニメで映像と音声付きで見たら、羞恥心で悶絶する自信がある。

『ありふれた職業で世界最強』は、南雲ハジメがクラスメイトとともに異世界へ召喚され、奈落の底へ落とされたことをきっかけに大きく変貌していく異世界ファンタジーである。

4巻まで来ると、ハジメの「俺TUEEE」は完全に仕上がっている。

銃をぶっ放し、敵を容赦なく倒し、美少女たちに囲まれ、巨大な乗り物まで作り出す。

冷静に考えると、とんでもなく中二病である。

だが、それがいい。

恥ずかしい。

でも面白い。

この二つの感情が同時に襲ってくるのが、本作の恐ろしいところである。

ミュウに「パパ」と呼ばれるハジメ

今回、特に印象に残ったのは海人族の少女ミュウとの出会いだった。

人身売買組織に誘拐されたミュウを助けたハジメは、なぜか彼女から「パパ」と呼ばれるようになる。

これまでのハジメは、基本的に自分と仲間の生存を最優先にしてきた。

敵なら倒す。

邪魔をするなら排除する。

そんな人物が、小さな女の子には妙に弱い。

この落差が面白かった。

しかも、ミュウを取り戻すためなら裏組織を壊滅させることすらためらわない。

やっていることは相変わらず物騒なのだが、ミュウを守るハジメを見ていると、不思議と父親らしく見えてくる。

肩車までしている。

奈落の底から這い上がった魔王みたいな男が、気づけば子連れになっていた。

この変化には思わず笑ってしまった。

勇者・光輝とハジメの「覚悟」の違い

4巻でもう一つ印象的だったのが、ハジメと勇者・天之河光輝の再会である。

二人を見比べると、同じ異世界へ召喚された高校生とは思えない。

光輝は勇者という強力な天職を与えられ、仲間にも恵まれている。

一方のハジメは、戦闘向きとは言いにくい錬成師だったうえ、奈落へ突き落とされ、本当に死ぬ寸前まで追い詰められた。

だからこそ、二人の間には単純なステータス以上の差が生まれているように感じた。

それが「覚悟」である。

光輝は正義を信じている。

それ自体が悪いわけではない。

むしろ真っ当な高校生として考えれば、光輝の感覚のほうが普通なのかもしれない。

しかし、この世界では「正しいこと」と「生き残れること」が必ずしも一致しない。

ハジメはその現実を嫌というほど経験している。

敵なら殺す。

仲間なら守る。

その境界が恐ろしく明確である。

だから光輝から見ればハジメは異常に映るし、ハジメから見れば光輝は甘すぎる。

どちらが正しいというより、経験してきたものの違いが、そのまま二人の価値観の差になっているように感じた。

ハジメ無双は恥ずかしい。でも気持ちいい

そして、勇者一行が絶体絶命になったところへハジメが登場する。

ここからは完全にハジメ無双である。

今まで勇者たちが苦戦していた敵を圧倒する。

「もう全部こいつ一人でいいんじゃないかな」と言いたくなるほど強い。

こういう展開はベタである。

ものすごくベタである。

かつて弱かった主人公が圧倒的な力を手に入れ、自分を見下していた人間たちの前に帰ってくる。

しかも美少女を連れて。

銃まで持って。

服装も黒い。

右目も隠している。

もうやめてくれ。

私の中二病時代の古傷が疼く。

しかし、ページをめくる手は止まらない。

結局こういう展開が好きなのだ。

「昔の自分なら絶対好きだったな」と思いながら読んでいるのに、よく考えると今の自分も普通に楽しんでいる。

古傷ではなく、まだ現役なのかもしれない。

香織、お前そんなキャラクターだったのか

今回かなり印象が変わったのが香織だった。

これまではハジメを心配する優しい少女という印象が強かったが、4巻ではかなり積極的になる。

ハジメへの想いを告白し、そのまま仲間になることを決意する。

ユエという強力すぎる恋敵が目の前にいるにもかかわらず、引かない。

番外編まで読むと、さらに印象が変わった。

香織は昔からハジメを気にしていて、彼と話すためにゲームやアニメまで勉強している。

ちょっと待て。

思っていた以上に重い。

しかも一年間探している。

一途と言えば一途なのだが、方向性を間違えると危険人物になりそうな気配も漂っている。

個人的には、このくらい癖があったほうが面白い。

ユエ、シア、ティオに香織まで加わり、ハジメ周辺の人間関係はますます混沌としてきた。

光輝の「正義」が少し怖くなってきた

一方で、読んでいて少し怖かったのが光輝である。

彼は基本的には善人なのだと思う。

仲間を守ろうとするし、悪を許そうとしない。

しかし、「自分は正しい」という意識が強すぎる。

特に香織がハジメについていくと決めたときの反応には、その危うさがかなり出ていたように感じた。

香織本人が決めたことなのに、それを受け入れられない。

雫から「香織は誰のものでもない」と指摘される場面は印象的だった。

正義感そのものが悪いのではない。

ただ、自分の正しさを疑えなくなった瞬間、それは他人を縛るものにもなってしまう。

ハジメが極端な現実主義者だからこそ、光輝の危うい理想主義がより目立っているように感じた。

恥ずかしいのに、なぜか続きを読みたくなる

『ありふれた職業で世界最強』4巻は、ハジメの強さが完全に別次元へ到達したことを、かつてのクラスメイトとの再会によって見せつける巻だった。

そしてミュウという守るべき存在が増え、香織まで仲間に加わった。

ハジメの旅は、最初の頃とはかなり違うものになっている。

一人で奈落を這い上がった男だったはずなのに、気づけば周囲には大切な人間が増えている。

その変化が面白い。

もちろん、中二病成分も増量中である。

読んでいて、

「うわあああ!」

となる瞬間はある。

むしろ何度もある。

アニメで見る勇気は、まだ私にはない。

文章だから耐えられている部分もかなりある。

それでも続きを読みたいと思ってしまう。

たぶん『ありふれた職業で世界最強』の魅力は、この「恥ずかしい。でも好き」という感覚なのだと思う。

中二病は治るものではない。

普段は心の奥底で眠っているだけなのだ。

そして本作は、その古傷を正確に見つけ出し、容赦なく粗塩を塗り込んでくる。

痛い。

非常に痛い。

でも、5巻も読む。

最後までお読み頂きありがとうございます。

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

考察・解説

ストーリー・プロット

① フューレン帰還とギルドへの報告

ハジメ達は「ブリーゼ」を用いてフューレンへ入場し、ウィルを送り届ける。その後、冒険者ギルド支部長イルワに対し、ウィル救出の完了を報告。同時に、ユエ、シア、ティオのステータスプレートを開示する。本来滅んだはずの「神敵」の種族技能(血力変換、竜化等)や異常なステータス値を突きつけられたイルワは、ハジメ一行を制御不能な戦力と判断しつつも、友好関係の維持を優先。特例として全員を「金」ランク冒険者に昇格させ、都市滞在中の全面的な後ろ盾となる。

② クデタ伯爵家との面会

ギルド直営宿舎のVIPルーム(20階)にて、救出されたウィルの両親であるグレイル・クデタ伯爵夫妻と面会。ハジメは殊勝な態度を装い報酬を辞退する代わりに、将来的な「便宜」を約束させる実利的な交渉を行う。この際、場を弁えない言動をとったシアとティオに対し、ハジメは効率的な状況制御のため、両名を20階の窓から外部へ投擲して排除する。この合理的かつ過激な処置は、クデタ夫妻に戦慄を与え、結果としてハジメ優位の交渉環境を構築することに成功した。

③ シアとのデートとミュウの発見

愛子の命を救ったシアへの対価として、ハジメは一日デートを実施。観光区の水族館「メアシュタット」において、念話能力を持つ人面魚の魔物リーマン(リーさん)と遭遇する。ハジメとリーマンは相互に「漢(おとこ)」としての性質を認め合い、奇妙な信頼関係を構築する。その後、下水道から発せられる微弱な生存反応を「気配感知」で特定。衰弱していた海人族の幼女ミュウを救出し、応急処置を施した上で公的機関である保安署へ保護を委託する。

④ 保安署の襲撃と再誘拐

ミュウを預けた直後、裏組織「フリートホーフ」が保安署を爆破し、職員を無力化してミュウを再誘拐する。組織側は元々シアを「高価値誘拐リスト」の上位に登録しており、ミュウの件を契機にシアの身柄を要求する脅迫状を残す。自らの「大切(身内)」を標的とされ、不文律を破られたハジメは、組織を明確な「敵」と再定義。一切の慈悲を排除した「徹底的な殲滅」を決定し、戦力を二分して都市内のローラー作戦を開始する。

⑤ 裏組織の掃討

ハジメ・ユエ組とシア・ティオ組に分かれ、市内の組織拠点を同時多発的に破壊。シアとティオは組織本拠地を急襲し、ティオのブレスで建物を垂直に裁断する等、圧倒的な暴力で制圧。シアは、子供を食い物にする組織の所業に対し強い憤りを見せ、頭目ハンセンを「ドリュッケン」による重力加圧で拷問。ミュウが地下オークション会場へ移送された事実を自白させた後、ハンセンを殺害。組織を事実上の壊滅状態へと追い込む。

⑥ オークション会場奪還

ハジメは地下のオークション会場を特定し、天井から「空力」を用いて侵入。司会者を足場として利用し圧殺。水槽内で全裸で展示されていたミュウを保護する際、周囲への警告として「耳を塞ぎ、目を閉じろ」と指示。襲い掛かる黒服の集団を「ドンナー」および「シュラーク」による精密射撃で瞬殺する。その後、上空へ離脱。事前に仕掛けた感応石爆弾の遠隔起爆と、ユエの「雷龍」四体による同時雷撃により、組織の全重要拠点を物理的に消滅させ、掃討作戦を完了した。

主要な転換点

  • 転換点1:ステータスプレートの提示
  • 以前:  実力不明の流浪の冒険者。
  • 事象:  ギルド幹部に対し、隠蔽していた神敵の技能をあえて開示。
  • 変化:  「金ランク」という法的特権と、ギルドという強固な外交的後ろ盾を獲得。
  • 転換点2:下水でのミュウ保護
  • 以前:  シアとの休息を目的とした私的な時間。
  • 事象:  「気配感知」により意図せず他種族の子供を救出。
  • 変化:  都市の裏社会との直接的な利害対立が不可避となる。
  • 転換点3:保安署の爆破とシアへの標的化
  • 以前:  保安署へミュウを託し、事態を静観する予定。
  • 事象:  組織がハジメの「身内(シア)」を狙い、宣戦布告。
  • 変化:  ハジメの「敵対者殲滅」の行動原理が発動。単なる救出劇から組織解体へと目的が拡張。

主人公を中心とした人物関係の変化

  • ハジメ ⇔ シア:  デートおよび共闘を経て、ハジメはシアを単なる「残念な同行者」から、自身の背中を預けられる、あるいは願いを聞き入れるべき「パートナー」へと認識を更新。
  • ハジメ ⇔ ミュウ:  当初は一方的な救助対象であったが、ミュウの強い依存と「パパ」という呼称を受け、ハジメの中に「疑似的な父親としての保護責任」が芽生える。

主人公の認識と周囲の評価

  • ハジメ自身の認識:  自らの領域を侵さない限り静観を保つが、一線を越えた敵に対しては人間性を放棄し、効率的に処理すべき「ゴミ」として扱う。
  • 周囲からの評価:
  • ギルド:  制御不能な「最終兵器」。
  • 保安局:  組織を潰した功労者として感謝しつつも、その異常な暴力性に戦慄。
  • 敵対者:  感情を持たない「悪魔(人でなし)」。
  • 認識の差が現れた場面:  オークション会場での惨殺。観客はハジメを「悪魔」と呼ぶが、ハジメは人身売買を嗜む観客こそを「人でなし」と断じ、自らの行為を「当然の権利行使」と見なす。

クライマックス:地下オークション会場奪還作戦

  • 状況把握:  地下会場にてミュウが水槽に囚われ、競りにかけられていることを確認。
  • 戦術的侵入:  天井を錬成し、スキル「空力」を併用して垂直降下。司会者を足場として圧殺。
  • 対象保護:  義手で水槽を粉砕。放出されたミュウを毛布で即座に包囲。対象に聴覚および視覚の遮断を命令(「耳を塞げ、目を閉じろ」)。
  • 脅威排除:  囲繞した黒服約20名を「ドンナー」の連続射撃により頭部破壊し、一掃。
  • 戦域離脱:  再び「空力」を用い、天井の開口部より上空へ脱出。
  • 物理的掃討:  都市各所に設置した爆弾の遠隔起動と、ユエの「雷龍」四体による広域飽和攻撃。全組織拠点を同時破壊し、フリートホーフを完全に消滅させる。

巻末時点の状況

  • 現在地:  商業都市フューレンからの旅立ち。
  • 立場:  ギルド公認「金」ランク冒険者。海人族ミュウの保護者(パパ)。
  • 解決済事項:  裏組織フリートホーフの壊滅。ミュウの安全確保。
  • 継続事項:  七大迷宮攻略による帰還手段の探索。
  • 次への動線:  グリューエン大火山への出発。

潜入と裏組織壊滅

海人族の幼女ミュウの救出を契機として発生したフリートホーフ撃破劇は、ハジメ一行が自らの大切な存在に危害を加える敵対者へ下した容赦のない反撃を描く。商業都市フューレンの暗部を牛耳る人身売買組織に対し、圧倒的な武力をもって敢行された壊滅劇の全貌を以下に整理する。

事件の発端

・下水道での保護

フューレンの観光中、ハジメは気配感知によって下水道を流されていた海人族の幼女ミュウを発見し、救出した。ミュウは母とはぐれた末に人間に捕らわれ、内陸部へ移送されて人身売買の対象とされていた。

・保安署の爆破と再誘拐

身柄を預けた公的機関の保安署が裏組織により爆破され、ミュウは連れ去られた。組織側の狙いは、情報漏洩の阻止および希少な兎人族であるシアの確保にあった。

・ハジメの殲滅決意

犯人が白髪の兎人族の引き渡しを要求する手紙を残したことで、ハジメは組織を完全な敵と断定し、徹底的な殲滅を決断した。

二手に分かれた連撃と本拠地壊滅

ハジメとユエ、シアとティオの二手に分かれ、人身売買の元締めであるフリートホーフの関連施設へ同時に突入した。

・シアとティオによる本拠地攻略

10階建ての本拠地へ突入したシアは、超重量戦槌ドリュッケンを振るって外壁や防壁を破砕した。ボスのハンセンを捕獲して加重による拷問を加え、競売会場の情報を吐かせたのちに息の根を止めた。ティオは炎のブレスと上級魔法で階段を焼き尽くし、建物を半壊状態へ追い込んで逃走する構成員を掃討した。

・ハジメとユエによる競売会場の制圧

美術館の地下に位置する闇オークション会場へ錬成で侵入し、捕縛されていた子どもたちを解放してギルド支部長のイルワへ身柄引き渡しを手配した。水槽へ入れられて競りにかけられていたミュウの頭上からハジメが天井を破って急襲し、警備の黒服たちを二挺拳銃による頭部射撃で即座に排除した。

総仕上げの破壊工作

・指向性爆弾による起爆

ミュウを抱えて上空へ跳躍したハジメは、事前に仕掛けた感応石爆弾を一斉に遠隔起爆し、会場となった美術館および周辺の関連施設を完全に爆破した。

・合成魔法雷龍による拠点消滅

ユエが召喚した合成魔法の雷龍4体が市街の上空を舞い、残る重要拠点4箇所へ落雷を撃ち込んで消滅させた。

・壊滅的な被害状況

無人偵察機オルニスで事前に無人であることを確認したうえで実行され、倒壊15棟、半壊32棟、消滅9棟、構成員死亡38名、再起不能44名、行方不明119名という甚大な損害を与え、組織を一晩で根絶やしにした。

戦後の影響と結末

・保安局とギルドによる不問処理

以前から裏組織に苦慮していた保安局長は正当防衛として処理し、ギルド支部長イルワの政治的な調整によって一行への追及は一切行われなかった。

・ハジメに定着した異名

一連の苛烈な破壊行動により、ハジメは裏社会や関係者からフューレン支部長の最終兵器や白髪眼帯の爆炎使いといった異名で恐れられるに至った。

・ミュウを伴う新たな出発

救出されたミュウはハジメを父と呼び始め、ハジメも根負けして保護を受け入れたことで、一行は幼女を連れた新たな旅路へと歩みを進めた。

まとめ

フリートホーフ壊滅戦は、ハジメ一行の規格外の戦闘力と、領域を侵す敵対者を徹底的に排除する冷徹な姿勢を象徴する出来事となった。幼いミュウを守り抜いた一行は、商業都市の暗部を一掃し、新たな絆を抱えて次なる目的地へと向かう。

勇者一行の救出

オルクス大迷宮深層における勇者一行の救出劇は、奈落から生還したハジメと元のクラスメイトたちの圧倒的な実力差や価値観の決定的な断絶、そして白崎香織の強い覚悟を浮き彫りにする重要な節目となる。

絶望的な戦況と包囲網
  • カトレアと強化魔物群の強襲
    天之河光輝率いる勇者一行は、未踏区域であった九十階層において魔人族のカトレアと遭遇する。カトレアは神代魔法の迷彩を施したキメラや多足亀、ブルタールモドキ、黒猫など異常な戦力を誇る魔物群を隠密潜伏させており、一行を完全に包囲する。
  • 騎士団の壊滅と主力の負傷
    後方の転移陣防衛を担っていた王国騎士団長メルド・ロギンスの一隊が全滅し、メルド自身も重傷を負って捕らえられる。谷口鈴の下半身石化や前衛陣の負傷、香織の魔力枯渇が重なり、一行は八十九階層の隠し部屋へ追い詰められ、全滅寸前の危機へ陥る。
  • 遠藤浩介の決死の生還
    影の薄さと隠形技能を駆使して単身脱出した遠藤浩介が、犠牲となった騎士たちの遺志を背負い、地上にあるホルアドの町へ辿り着いて救援を要請する。
ハジメが救出へ向かった動機
  • 白崎香織への義理と誓いホルアドのギルドで遠藤から助けを求められた際、ハジメは勇者やクラスメイト全体への情によるものではなく、かつて自身を信じて守ると語り、転落後も心を砕き続けてくれた白崎香織への義理を果たす目的で出撃を決める。大切な者を切り捨てずに生きるという自らの信念に従い、深層への急行を開始する。
天井破砕からの参上と一方的な蹂躙
  • 絶体絶命の瞬間における降臨
    隠し部屋の防壁が破られ、光輝の限界突破による必死の抵抗も尽き、香織と八重樫雫へ馬頭の巨大魔物アハトドの爪が迫った刹那、ハジメは天井を錬成とパイルバンカーで破砕して出現する。超重量の杭でアハトドを一瞬で押し潰し、戦場へ介入する。
  • 圧倒的な戦闘力による掃討
    ハジメは二挺拳銃ドンナーとシュラーク、遠隔兵器クロスビットを自在に操り、勇者たちを追い詰めた魔物群をただの標的として片端から殲滅する。ユエも最上級複合魔法の蒼龍で敵を灰燼へ帰し、シアも加勢して残敵を粉砕する。さらに瀕死のメルド団長へ神水を投与し、生命を繋ぎ止める。
カトレアの処刑と光輝との思想的衝突
  • 容赦のない尋問と射殺
    ハジメはカトレアの両足を撃ち抜いて情報を引き出し、背後に潜む大迷宮攻略者の存在を突き止めた後、一切の躊躇なく頭部を撃ち抜いて処刑を完了する。
  • 敵を巡る甘さとの決別
    無抵抗の者を殺害するなと制止し、自分に免じて退けと要求する光輝に対し、仲間ではないと言い放って要求を一蹴する。さらに嫉妬から剣を向けようとした光輝を、足元の落とし穴錬成と閃光手榴弾の連係であっさりと無力化する。
救出がもたらした結末と変化
  • 白崎香織の覚悟と合流
    ハジメの冷酷な行動が大切な者を確実に護るための手段であると悟った香織は、迷いを断ち切ってハジメへ想いを告白する。ユエに対して特別な座を競い合う宣言を行い、ハジメのパーティーへ正式に加わる。
  • 残された者たちの苦悩と暗躍
    命を救われながらも、圧倒的な戦闘能力と冷徹さを身につけたハジメの姿に勇者パーティーは激しい衝撃を受ける。光輝は自身の無力さと香織を失った現実に打ちのめされ、香織への歪んだ執着を抱く檜山大介は暗がりの中で更なる裏切りへ傾斜していく。

まとめ

オルクス大迷宮深層での救出劇は、かつての無能と呼ばれた少年が名実ともに隔絶した強者へ変貌した現実をクラスメイトたちへ見せつける契機となる。甘い理想を振りかざす勇者一行と冷徹な現実主義を貫くハジメの対立は修復不能な亀裂を生み、香織の合流によって旅の一行は新たな局面へと進んでいく。

香織の愛の告白

白崎香織による愛の告白は、物語序盤から積み重ねてきた切実な想いが結実し、自らの足で新たな未来へと踏み出す重要な転換点となる。絶望的な別れと再会を経て、守られるだけの立場を脱して旅への同行を勝ち取るまでの軌跡を整理する。

告白に至る背景と想いの原点

・中学時代の出会い

街中で不良に絡まれた親子を救うため、土下座をして穏便に場を収めたハジメの姿を目撃したことが契機となる。不器用ながら他者のために身を投げ打つ精神性に惹かれ、高校進学後も趣味を学んで積極的な接触を試みる姿勢を続けた。

・四ヶ月に及ぶ研鑽

大迷宮の奈落へ転落したハジメの生存を頑なに信じ、今度こそ守り抜くという決意のもと、睡眠時間を削って回復魔法や光属性魔法の修練に没頭した。

再会による衝撃と葛藤

・変わり果てた姿への動揺

深層で救援に現れたハジメの白髪や眼帯、義手という外見の変貌に加え、敵対者を一切の躊躇なく処刑する冷酷な立ち振る舞いに激しい衝撃を受けた。

・自信の喪失

ハジメの隣で絶対的な信頼を得ている吸血鬼の姫ユエの圧倒的な美貌と実力を目の当たりにし、術者としても女性としても自信を失い、深い葛藤に沈んだ。

ハジメの本質への着目と覚悟

・根底にある優しさの確認

容赦のない戦闘行動が大切な仲間を確実に生還させるための手段に過ぎず、かつての約束を果たすために危険を冒して救援に駆けつけた事実を知る。根底にある誠実さを確信したことで、心中に渦巻いていた迷いを払拭した。

・好敵手からの刺激

覚悟の鈍さを指摘するようなユエの挑発的な態度を受け、内に秘めていた情熱と前進する気概を完全に取り戻した。

告白と宣戦布告の展開

・正面からの想いの吐露

町を出発しようとする一行の前に進み出て、真っ直ぐに好意の念を伝達した。

・拒絶に対する反論

想い人がいることを理由に同行を拒むハジメに対し、他に想いを寄せる同行者が存在する以上自身にも権利があると主張し、熱意の強さをもって毅然と食い下がった。

・正妻争いの宣戦布告

ユエに対して特別な座を競い奪い取る意志を表明し、ユエ側もその気迫を認めて挑戦を正面から受け入れる姿勢を示した。

・横槍の完全排除

理不尽な嫉妬から決闘を叫んで突進してきた天之河光輝に対し、ハジメが足元に仕掛けた落とし穴と特殊手榴弾の連携を作動させ、一瞬で無力化して騒動を終わらせた。

結末と物語上の意義

・一行への正式加入

勇者一行やクラスメイトへ別れを告げて正式に陣営を離脱し、ハジメ一行の同行者として新たな歩みを開始した。

・関係性の変革

二大ヒロインによる正々堂々とした恋の競合関係が成立し、陰鬱な停滞感を払拭して旅路の空気を前向きかつ活気あるものへと塗り替えた。

まとめ

この告白は単なる男女の情愛の成就にとどまらず、過去の弱熱な己を乗り越えて望む居場所を自力で掴み取った自立の宣言となる。隔絶した強さを誇るハジメたちの背中を追い、対等な仲間として歩み始めた香織の覚悟は、過酷さを増す世界の旅路に確かな光をもたらす。

仲間のランク昇格

ハジメ一行が成し遂げた数々の功績に伴う冒険者ランクの昇格劇について記述する。規格外の武力と圧倒的な成果がもたらした地位の変動、およびそれに付随する特例措置や影響の全容を以下に整理する。

ランク昇格の経緯と理由

・ウルの町防衛と遭難者救出の成果

一行は北の山脈地帯において消息を絶っていたウィル・クデタを無事に保護し、さらにウルの町へ押し寄せた数万規模の魔物の軍勢をわずか4名で殲滅する。

・ギルド支部長への報告

フューレンへ帰還した一行は、依頼主であるフューレン冒険者ギルド支部長イルワ・チャングと対面し、一連の事件の経過と結果を伝達する。

昇格内容と対象者

・最高位への一括昇格

イルワ支部長は一行の隔絶した戦果を評価し、便宜供与と後ろ盾の確保を意図して、ハジメ、ユエ、シア、ティオの全員を最高位の金ランク冒険者へ引き上げる。

・異例の特例措置

通常は厳格かつ煩雑な手順を踏む必要があるものの、ブルック支部の元秘書長キャサリンとイルワ自身の推薦、さらに民衆の間で広まった名声を根拠として事後承諾の形で処理する。

ステータスプレート開示時の反応

・規格外の数値と固有能力

提示されたプレートには、自動再生や重力魔法、未来視、身体強化、竜化といった神代魔法や伝説級の技能、さらには勇者を遥かに凌駕する異常な基礎能力値が並ぶ。

・ギルド支部長の動揺

聖教教会から異端視される能力や滅亡したはずの種族固有の技能を目の当たりにしたイルワは、あまりの衝撃に言葉を失う。

昇格に伴う優遇措置と影響

・破格の優遇と身元保証

フューレン中央区に位置するギルド直営宿の最上階特別室の無償提供や、イルワの家紋が刻まれた身元保証状の交付など、手厚い厚遇を受ける。

・絶対的な権威の発揮

金ランクの証票を提示するだけで一般の冒険者が即座に直立不動の姿勢を取るなど、絶大な威光を行使する。

・裏社会への牽制

フューレンの巨大裏組織が壊滅した際にも、ギルド直属の最高位冒険者という肩書きが周囲への強い威圧となり、都市の暗部に対する強力な抑止力として機能する。

まとめ

ウルの町における未曾有の防衛戦と遭難者救出は、ハジメ一行を冒険者ギルドの最高位へと押し上げる契機となる。獲得した最高ランクの地位と後ろ盾は、その後の都市における活動や裏社会との対峙においても強力な権威として作用し、一行の歩みを盤石なものとする。

愛子の誘拐事件

物語が神との直接的な対立や王都での決戦へと急展開する契機となった出来事が、畑山愛子の誘拐事件となる。教会の欺瞞や世界の真実を生徒たちへ伝えようとした直後に発生した急襲劇の全容を以下に整理する。

事件の発端と背景

・異端者認定に対する抗議

ウルの町から王都へ帰還した愛子は、ハジメを神敵たる異端者と断定した聖教教会や王国上層部の決定に対し、強い憤りを抱いて激しく抗議を申し入れた。

・真実の開示への決意

ハジメから知らされた神エヒトの正体や、解放者の遺産を巡る旅の真の目的を生徒たちへ明かす覚悟を決めた。八重樫雫や天之河光輝らが集まる夕食の席をその場に定め、行動を起こそうとしていた。

襲撃と盤上からの退場宣告

・謎の修道女の出現

夕暮れ時の王宮の廊下を進む愛子の前に、聖教教会の修道服を身に纏い、人間離れした美貌を備えた正体不明の女性が立ちはだかった。

・主の意志による排除

女性は自らの主たる神の言葉を代弁し、世界の真実が生徒たちへ伝わる事態は不都合であると告げた。何も知らぬまま翻弄される方が愉快であるという理由から、盤上からの退場を通告した。

襲撃の瞬間と拉致の実行

・魅了の打破と物理攻撃への移行

女性は精神干渉を狙う魅了の術を行使したが、愛子は強い精神集中によってこれを完全に遮断した。術を阻まれた女性は即座に身体能力を活かした肉弾戦へと切り替えた。

・鳩尾への打撃による昏倒

一瞬で間合いを詰めた女性の強烈な拳撃が愛子の鳩尾へ突き刺さり、愛子は抵抗の余地なく気絶させられた。

・神山への連行

愛子はハジメというイレギュラーを誘き出すための有用な駒として扱われ、殺害されることなくそのまま教会の総本山である神山へ拉致された。

目撃者の存在と波及した事態

・遠藤浩介による状況察知

隠形技能を用いて近隣の部屋に潜んでいた遠藤浩介が現場の異変を目撃し、事態を外部へ伝えるべく直ちに行動を開始した。

・約束の不履行と危機の表面化

雫と交わしていた夕食の約束が果たされず愛子の消息が途絶えたことで、王都内に緊張が走った。この拉致劇が引き金となり、ハジメ一行の救援参戦と王都および神山を巡る全面衝突の幕が上がった。

まとめ

愛子の誘拐事件は、教会勢力が神の操り人形に過ぎない実態を浮き彫りにし、人間族とハジメの対立構造を一気に加速させる分水嶺となった。理不尽な神の思惑によって囚われの身となった恩師を救うため、物語は王都と神山を揺るがす最大の決戦局面へと突入していく。

登場キャラクター

日本からの召喚者(生徒・教師)

南雲ハジメ

奈落からの生還を経て圧倒的な戦闘力を得た男子生徒。敵対者には容赦しない冷酷さと大切な仲間を守る姿勢を併せ持つ。ユエを最も特別な存在として愛している。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は錬成師を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  下水道で海人族のミュウを救出した。フューレンの裏組織フリートホーフを一人で壊滅に追い込んだ。オルクス大迷宮の八十九階層へ突入して勇者パーティーを救援した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  冒険者ギルドで「金」ランク冒険者へ昇格した。フューレン支部長の最終兵器や幼女キラー等の二つ名で呼ばれる。白崎香織を新たにパーティーへ加えた。

白崎香織

ハジメの生存を固く信じ続けてきた女子生徒。仲間への深い思いやりと強い意思を保持する。中学時代からハジメへ好意を寄せている。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は治癒師を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  大迷宮攻略のために治癒魔法の訓練を限界まで重ねた。八十九階層で敵の奇襲から仲間の命を守り切った。ハジメと再会した後に自分の想いを告白した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  勇者パーティーを離脱した。ハジメのパーティーへ正式に合流した。

八重樫雫

香織の親友であり冷静な判断力を備える女子生徒。高い剣技と面倒見の良さで仲間を支える。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は剣士を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  大迷宮で神速の抜刀術を駆使してキメラと戦った。暴走する光輝を制止して退路の確保を優先させた。ハジメから漆黒の黒刀を授与された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  勇者パーティーの前衛として最前線で戦闘を継続する。

天之河光輝

勇者として強い正義感を抱く男子生徒。自分の正しさを疑わない傾向があり精神的な甘さを見せる。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は勇者を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  オルクス大迷宮の八十九階層まで到達した。女魔人族カトレアとの戦闘で限界突破を発動した。カトレアを射殺したハジメに反発して決闘を挑むも落とし穴のトラップで沈められた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  カトレアとの戦いで敗北を喫した。香織がパーティーを離脱したことで苦悩を深める。

坂上龍太郎

光輝の親友であり豪快な性格を持つ男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は拳士を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  大迷宮で近接格闘と衝撃波を用いて前衛を務めた。突如現れたブルタールモドキと交戦した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  勇者パーティーの前衛として光輝を支え続ける。

谷口鈴

明るい言動で場の雰囲気を和ませる女子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は結界師を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  広範囲の結界を展開して敵の攻撃を遮断した。カトレアの石化魔法を浴びて下半身が石化した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  香織の治癒とハジメたちの救援により命を取り留めた。

中村恵里

大人しい印象を与える女子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は降霊術師を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  倒れた鈴を受け止めた。実戦で降霊術を行使して死した魔物を操作し時間を稼いだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  勇者パーティーの後衛として攻略に参加する。

園部優花

ハジメに救われた経験を持つ女子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊に属する。

・物語内での具体的な行動や成果  王宮での無気力な状態から立ち上がった。愛子の遠征護衛として同行した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  他の生徒たちの再起を促すきっかけを作った。

宮崎奈々

優花の親友を務める女子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊に属する。

・物語内での具体的な行動や成果  優花と共に愛子の遠征へ参加した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  愛子の警護役として行動する。

菅原妙子

落ち着いた観察眼を持つ女子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊に属する。

・物語内での具体的な行動や成果  愛子の遠征に同行して護衛を担当した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  友人たちと共に実戦の場へ戻った。

玉井淳史

自身の無力さに苦悩していた男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊に属する。

・物語内での具体的な行動や成果  恐怖を乗り越えて愛子の遠征に同行した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  王宮から出て護衛任務に就いた。

相川昇

淳史の友人を務める男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊に属する。

・物語内での具体的な行動や成果  淳史たちと共に遠征の護衛を務めた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  愛子の護衛として活動する。

仁村明人

冷静な態度を保つ男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊に属する。

・物語内での具体的な行動や成果  愛子の護衛として遠征に同行した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  生徒による護衛部隊の一員として機能する。

永山重吾

力強い巨体を誇る男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。永山パーティーのリーダーを務める。天職は重闘士。

・物語内での具体的な行動や成果  身体硬化と金剛の技能で前衛の盾となった。遠藤へ情報を託して単身脱出させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  独立したパーティーのリーダーとして前線を張る。

野村健太郎

思慮深い性格を持つ男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は土術師を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  敵の攻撃を見抜いて聖絶の発動を促した。隠し部屋の入口をカモフラージュした。土属性上級魔法の落牢を行使して追撃を阻んだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  永山パーティーの後衛として高度な魔法を行使する。

辻綾子

おでこが特徴的な女子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は治癒師を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  負傷した永山や野村の治療を担当した。自身の能力と香織の技量差に苦悩した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  永山パーティーの治癒役として戦闘を支える。

吉野真央

永山パーティーに属する女子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は付与術師。

・物語内での具体的な行動や成果  魔法で味方の能力強化を行なった。動揺する辻を叱咤して治療を促した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  後衛から支援魔法を供給する。

遠藤浩介

影が非常に薄い男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は暗殺者を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  隠形スキルを活かして八十九階層から単身脱出した。七十階層でメルド団長に接して情報を伝えた。三十階層の転移陣を破壊して追撃を断ち切った。ホルアドでハジメに救援を求めた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  命懸けの単身走破により勇者一行の危機を救う契機を作った。

檜山大介

香織に異常な執着を抱く男子生徒。過去にハジメを奈落へ突き落とした。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は軽戦士を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  大迷宮の八十九階層で前衛として戦った。香織を手に入れるため裏で共犯者と密会し暗躍した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメの生存と香織の離脱により激しい焦燥感を募らせる。

斎藤良樹

檜山と共に行動する男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。檜山パーティーに属する。

・物語内での具体的な行動や成果  大迷宮で前衛を務めた。カトレアの攻撃を受けて石化した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  香織の治癒魔法によって石化から回復した。

近藤礼一

槍を武器とする男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。天職は槍術士を務める。

・物語内での具体的な行動や成果  八十九階層で前衛に立った。石化魔法を浴びて固まった。戦後に光輝へ苛立ちをぶつけた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  危機を脱した後に責任の追及を行なった。

中野信治

檜山のグループに属する男子生徒。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。檜山パーティーに属する。

・物語内での具体的な行動や成果  後衛から攻撃魔法を放った。黒猫の触手によって肩口を抉られた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  前線での戦闘で負傷を負った。

畑山愛子

生徒を守る責任感を胸に抱く女性教師。

・所属組織、地位や役職  日本からの召喚者。教諭を務める。天職を作農師とする。

・物語内での具体的な行動や成果  ウルの町から王都へ帰還した。ハジメの異端者認定に対して教会へ強く抗議した。王宮の廊下で謎の修道女によって拉致された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  豊穣の女神として人々の尊敬を集める。神の都合により神山へ連れ去られた。

勇者パーティー

光輝を中心に大迷宮攻略を進める精鋭グループ。

・所属組織、地位や役職  生徒たちの主力戦闘部隊。

・物語内での具体的な行動や成果  八十九階層でカトレアの奇襲を受けて壊滅の危機に陥った。ハジメの救援により生還した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  カトレアとの戦闘で大きなショックを受けた。香織が脱退した。

永山パーティー

永山が率いる独立した生徒グループ。

・所属組織、地位や役職  生徒による戦闘部隊。

・物語内での具体的な行動や成果  前衛と後衛の連携を保ち大迷宮で奮闘した。遠藤を逃すために後方を死守した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  高い団結力で激戦を乗り越えた。

檜山パーティー

檜山を中心に形成されたグループ。

・所属組織、地位や役職  生徒による戦闘部隊。

・物語内での具体的な行動や成果  大迷宮の最前線で戦闘を行なった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  檜山の暗躍により不穏な空気を孕む。

愛ちゃん護衛隊

愛子を守るために結成された生徒たちの集団。

・所属組織、地位や役職  愛子の護衛組織。

・物語内での具体的な行動や成果  愛子の遠征に同行して護衛任務を果たした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  愛子への強い忠誠心を持つ。

吸血鬼族

ユエ

ハジメの唯一無二のパートナーである吸血鬼の姫。圧倒的な魔力と高い戦闘IQを保持する。

・所属組織、地位や役職  元吸血鬼族の王。ハジメの相棒。

・物語内での具体的な行動や成果  合成魔法「雷龍」で裏組織の拠点を消滅させた。八十九階層で複合魔法「蒼龍」を行使して魔物を撃滅した。告白してきた香織の挑戦を受け立った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  冒険者ギルドで「金」ランク冒険者へ昇格した。

兎人族(ハウリア族)

シア・ハウリア

未来視の固有魔法を持つ兎人族の少女。明るい性格を持ちハジメを深く慕う。

・所属組織、地位や役職  兎人族ハウリア族の生き残り。ハジメの仲間。

・物語内での具体的な行動や成果  フリートホーフ本拠地に突入してハンセンを撃破した。ミュウの同行をハジメへ懇願した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  「金」ランク冒険者として認められた。ハジメから特製のチョーカーを贈られた。

竜人族(クラルス族)

ティオ・クラルス

竜人族の生き残りである黒髪の美女。極度の被虐趣味を覚醒させてハジメに従う。

・所属組織、地位や役職  竜人族クラルス族の姫。ハジメの仲間。

・物語内での具体的な行動や成果  フリートホーフの本拠地を炎系魔法で半壊させた。ホルアドでミュウのお守りを担当した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  「金」ランク冒険者へ昇格した。

海人族

ミュウ

人身売買の組織に捕らわれていた海人族の幼女。天真爛漫な性格を持つ。

・所属組織、地位や役職  海人族の子供。

・物語内での具体的な行動や成果  下水道を流れていたところをハジメに救出された。フリートホーフに再誘拐されたがハジメに奪還された。ハジメを「パパ」と呼び始めた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメたちの旅に同行することが決定した。

クデタ伯爵家

グレイル・クデタ(クデタ伯爵)

ハイリヒ王国の貴族であり見識を持つ男性。

・所属組織、地位や役職  ハイリヒ王国貴族・伯爵。

・物語内での具体的な行動や成果  フューレンのVIPルームでハジメたちに息子の救出に対する謝意を述べた。便宜を図る約定を交わした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメたちの強大な能力に強い衝撃を受けた。

サリア・クデタ(クデタ夫人)

グレイルの妻にあたる貴族女性。

・所属組織、地位や役職  クデタ伯爵夫人。

・物語内での具体的な行動や成果  夫と共にハジメたちの部屋を訪れた。ハジメの行動に困惑して卒倒した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  息子の無事帰還を喜んだ。

ウィル・クデタ

クデタ伯爵家の三男を務める青年。

・所属組織、地位や役職  クデタ伯爵家三男。冒険者。

・物語内での具体的な行動や成果  ハジメたちと共に無事にフューレンへ帰還した。両親を引き合わせて礼を伝えた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメへの感謝を忘れず良好な関係を保つ。

中立商業都市フューレン・冒険者ギルド

イルワ・チャング

高い見識と柔軟な対応力を誇るギルドの責任者。

・所属組織、地位や役職  フューレン冒険者ギルド支部長。

・物語内での具体的な行動や成果  ハジメ一行の能力を確認して全員を「金」ランクへ昇格させた。フリートホーフ壊滅後の事後処理をこなした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメたちの強力な後ろ盾として機能する。

ドット

イルワを支える事務方の男性。

・所属組織、地位や役職  フューレン冒険者ギルド秘書長。

・物語内での具体的な行動や成果  胃を痛めるイルワにさりげなく胃薬を差し出した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ギルドの事務を確実に処理する。

保安局長

フューレンの治安維持を担う老男性。

・所属組織、地位や役職  フューレン保安局長。

・物語内での具体的な行動や成果  フリートホーフを全滅させたハジメたちの行為を正当防衛として不問に付した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  裏組織の壊滅を喜んでハジメに感謝を示した。

裏組織フリートホーフ

ハンセン

フューレン最大の裏組織を率いる男。

・所属組織、地位や役職  裏組織フリートホーフのボス。

・物語内での具体的な行動や成果  人身売買を取り仕切りミュウやシアの捕縛を画策した。本拠地に突入してきたシアの拷問を受けてオークション会場の場所を白状した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  シアのドリュッケンによって頭部を粉砕され死亡した。

フリートホーフ

人身売買や違法オークションを仕切る巨大裏組織。

・所属組織、地位や役職  フューレンの裏社会組織。

・物語内での具体的な行動や成果  保安署を爆破してミュウを奪い去った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメたちの襲撃により僅か半日で完全壊滅した。

ハイリヒ王国・騎士団・聖教教会

メルド・ロギンス

生徒たちを兄のように気遣う騎士団長。

・所属組織、地位や役職  ハイリヒ王国騎士団長。

・物語内での具体的な行動や成果  七十階層の転移陣を防衛して遠藤を地上へ逃した。カトレアとの戦いで魔物に捕縛され瀕死の重傷を負った。ハジメの「神水」によって一命を取り留めた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  奇跡的な生還を果たして光輝たちの教育を見直す。

アラン

メルド団長に仕える熱血な騎士。

・所属組織、地位や役職  ハイリヒ王国騎士団員。

・物語内での具体的な行動や成果  身を挺して石の槍を受け止め遠藤を庇った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  最前線で遠藤を守り戦死した。

イシュタル

聖教教会の頂点に立つ教皇。

・所属組織、地位や役職  聖教教会・教皇。

・物語内での具体的な行動や成果  ハジメを教えに従わない異端者(神敵)として認定した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  教会の絶対的な指導者として決定を下す。

エヒト

トータスで唯一神として君臨する存在。

・所属組織、地位や役職  聖教教会の創生神。

・物語内での具体的な行動や成果  自分の意に沿わない愛子を「盤上から退場」させる指示を出した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  世界の運命を操る絶対者として君臨する。

王国騎士団

ハイリヒ王国の防衛を担う精鋭騎士たち。

・所属組織、地位や役職  ハイリヒ王国の正規軍。

・物語内での具体的な行動や成果  七十階層の転移陣を守るため魔物の大群と戦った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  遠藤を逃すために多くの騎士が犠牲となった。

神殿騎士団

聖教教会の直属軍隊。

・所属組織、地位や役職  聖教教会の軍事組織。

・物語内での具体的な行動や成果  教会の意図を受けて各所で活動する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  異端者認定されたハジメへの対応に備える。

魔人族

カトレア

高い魔力と冷酷な智謀を備える女魔人族。

・所属組織、地位や役職  魔人族の指揮官。

・物語内での具体的な行動や成果  オルクス大迷宮の八十九階層で勇者パーティーを伏撃した。ハジメに魔物を全滅させられた後に頭部を撃ち抜かれて射殺された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメによって死亡した。

ミハイル

カトレアが最期に名を呼んだ愛する男性。

・所属組織、地位や役職  魔人族の男性。

・物語内での具体的な行動や成果  カトレアが持っていたロケットペンダントの写真として登場する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  カトレアの戦う動機となった人物。

修道女

神の意向を受けて愛子の前に現れた謎の女性。

・所属組織、地位や役職  神の使徒・聖教教会の修道女。

・物語内での具体的な行動や成果  王宮で愛子に「盤上からの退場」を宣告した。魅了を弾かれた後に一撃で愛子を気絶させて神山へ拉致した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  圧巻の戦闘力で愛子を捕縛した。

宿場町ホルアド・冒険者ギルド

ロア・バワビス

左目に大きな傷を持つベテランの責任者。

・所属組織、地位や役職  ホルアド冒険者ギルド支部長。

・物語内での具体的な行動や成果  遠藤の暴走を制止してハジメたちに勇者救出の指名依頼を打診した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  ハジメたちの実力を認めて救出戦へ送り出した。

展開まとめ

第一章  ハジメ、 ○ ○になる

フューレンへの帰還と入場待ちの混雑

中立商業都市フューレンは、商人や観光客、冒険者たちで活気に溢れていた。門前には長い入場待ちの列ができ、待ちに苛立つ人々がいる中、派手なチャラ男が女性たちに囲まれ、自分の持論を語っていた。そんな中、黒い箱型の物体が猛スピードで列に接近し、人々は驚愕し、逃げ出そうとしたが、物体は急停止した。この物体はハジメの魔力駆動四輪“ブリーゼ”であり、乗っていたハジメたちが降り立つと、注目の的となった。

ハジメたちの到着と列の反応

ウィル・クデタと共に戻ってきたハジメたちは、人々の注目を集めた。特に、ユエやシア、ティオの美しさに多くの人々が目を奪われていた。ハジメは、列に並ぶ間も車体の上で休憩を取り、ユエがマッサージを施す様子に羨望の眼差しが向けられた。一方、シアはウサミミを動かしながらハジメに寄り添い、ティオもハジメに接近しようとしたが、ビンタを受けて喜ぶなど、和やかなやり取りが繰り広げられた。

シアへの首輪の贈り物

シアが首輪を大切にしていることを知ったハジメは、彼女のために首輪を新調した。神秘的なデザインのチョーカーに変えられた首輪にシアは喜び、ハジメに抱きついて感謝を表した。この贈り物により、シアはさらにハジメに心を寄せ、幸せそうに振る舞っていた。

チャラ男の不躾な行動とハジメの対応

シアに声をかけ、頬に触れようとしたチャラ男に対し、ハジメは彼の頭を掴んで街道の外れに投げ飛ばした。周囲の人々はこの光景に驚き、ハジメの強さと冷徹な対応に恐れを抱いた。チャラ男が侍らせていた女性たちも驚愕し、その場を離れていった。ハジメの行動にシアは喜び、さらにハジメへの想いを深めた。

門番とのやり取り

騒ぎを聞きつけた門番がハジメたちに事情を尋ねたが、ハジメはチャラ男がシアに対して不適切な行動を取ったための防衛行為であると説明した。門番たちはハジメの話を信じ、順番を飛ばして入場を許可した。さらに、ギルド支部長から通達が来ていることを知り、ハジメたちは順調にフューレンへ入場することができた。

イルワとの再会とウィルの無事確認

ハジメたちがフューレンの冒険者ギルドで待つ中、支部長のイルワ・チャングが急ぎ部屋に入り、依頼対象であるウィルの無事を確認した。イルワはウィルを心から案じており、彼の両親も滞在中と伝えて会いに行くよう促した。ウィルは礼を述べて部屋を去った。

イルワとハジメの情報交換

ウィルが去った後、イルワはハジメに深く感謝し、ウィル救出の経緯について尋ねた。ハジメはユエとシア、ティオのステータスプレートを示し、その力の一端を証明した。これを見たイルワは、彼女たちの異常な力に驚愕しつつ、ハジメたちが特別な存在であることを理解した。

ギルドの後ろ盾と冒険者ランクの昇格

イルワはハジメたちへの支援を確約し、冒険者ランクを全員「金」に昇格させた。また、ギルド直営の宿のVIPルームや推薦状なども提供し、今後の冒険での便宜を図ることを約束した。ハジメもイルワの厚意を活用することを伝え、双方の関係が強固なものとなった。

クデタ伯爵夫妻との対面

ハジメたちはギルド宿のVIPルームに移動し、そこでウィルの両親であるクデタ伯爵夫妻と対面した。ハジメは謙虚な態度で応じつつ、将来の便宜を頼むと告げ、両者の間に友好関係が築かれた。ただし、ハジメの思惑とは異なり、夫妻にはやや圧迫感が残ったようであった。

シアとの観光デートの約束

クデタ家の訪問が終わり、ハジメはシアとの観光デートの約束を思い出した。買い出しを担当するユエとティオの提案もあり、ハジメはシアとの観光に専念することを決めた。ユエはその代わりとして夜に二人の時間を求め、ハジメもそれに応じることにした。

夜のリラックスと雑談

夜、ハジメはユエの膝枕で休み、シアやティオと共にリラックスした時間を過ごした。シアとユエの友好関係や、ハジメへの信頼と愛情が互いに語られる中、四人の和やかなひとときが続き、フューレンでの滞在初日の夜は静かに更けていった。

深夜の侵入者とシアのデート準備

深夜、ギルドの宿の最上階テラスに侵入者が忍び寄ったが、ハジメに気付かれ即座に処分された。翌朝、シアは可愛いワンピースを着て準備万端でデートに出発した。

シアとの水族館デート

ハジメとシアはフューレンの観光区を訪れ、水族館「メアシュタット」に入った。シアは海の生物に興奮し、ハジメとの初めてのデートを心から楽しんだ。展示物の中で特異な人面魚リーマンに遭遇し、ハジメとリーマンの会話が続いたが、リーマンが地上に放出された経緯にハジメが関与していたことが分かり、彼はリーマンを助け出すことを決意した。

下水道での海人族の幼女ミュウの救出

デート後、ハジメは下水道で弱った気配を察知し、シアと共に捜索して海人族の幼女ミュウを救出した。ハジメはミュウを清潔にし、彼女の話から誘拐され人身売買の犠牲になるところだったと知る。

ミュウの保護と保安署での爆発

ミュウの安全を確保すべく保安署に連れて行ったハジメだったが、別れを拒むミュウに対して断腸の思いで保護を依頼した。帰途についた直後、保安署で爆発が発生し、ミュウが再度誘拐されたと判明した。

ミュウ奪還作戦

ミュウの誘拐犯がシアを要求していることから、ハジメは激怒し、シアと共に指定された場所へ向かう決意を固めた。誘拐犯たちを敵と見定め、全力でミュウを取り戻すことを誓い、行動を開始した。

事件の発端

ハジメとシアが、ミュウの捜索中に指定された場所に到着するも、そこには武装したチンピラが待ち構えていたが、ミュウ本人はいなかった。チンピラたちはハジメを殺してシアを捕える計画だったと考えられる。ハジメは、残った者を拷問し他のアジトの情報を引き出すことに成功する。

ミュウの捜索

シアの情報提供により、ミュウの誘拐には裏社会の大きな組織が関わっていることが判明する。ユエとティオも状況を理解し、ミュウ救出と組織の壊滅に協力を申し出た。二手に分かれ、ミュウの捜索と組織のアジト攻撃に乗り出すことになった。

組織「フリートホーフ」の本拠地

二人は「フリートホーフ」と呼ばれる人身売買組織の本拠地に侵入。最上階に位置する幹部の部屋に辿り着き、激しい戦闘を展開。構成員が次々と倒され、最終的に幹部のハンセンにミュウの情報を聞き出すことに成功する。

裏オークションの会場

ハジメはミュウがオークション会場の地下に移送されている情報を得て、ユエと共に潜入。会場には、多くの子供たちが拘束されており、ハジメは牢を破り彼らを解放する。子供たちはハジメに感謝の意を示し、彼はミュウを救出することを約束して会場内を進んだ。

ミュウの救出

オークション会場に到着したハジメは、拘束されたミュウが商品として競りにかけられる様子を目撃。妨害者を撃退し、ミュウを無事に救出。ミュウはハジメに強く抱きつき、再会の喜びを共有する。

組織壊滅と「花火」

ハジメは、組織の拠点を爆破し、空に巨大な「花火」となる爆発を引き起こす。都市全体が揺れるほどの大規模な破壊が行われ、組織は壊滅状態に追い込まれた。ミュウは、壮大な光景に驚きと恐怖を感じながらも、ハジメに守られていることを実感する。

ユエとの再会と温かい抱擁

救出後、ミュウはユエに抱き締められ、その優しさに心を解放し涙を流す。ユエはミュウを褒め、ミュウは辛かった過去を全て吐き出し安心した様子を見せた。ハジメ、ユエ、そしてミュウは再会の喜びを共有し、冒険者ギルドの支部長のもとへ向かう。

フリートホーフの壊滅とイルワの反応

ハジメがフリートホーフという裏組織を壊滅させ、その後冒険者ギルドのイルワ支部長に報告を行った。イルワは、ハジメの行動が引き起こした損害の大きさに頭を抱えつつも、裏組織の勢力が減ったことで都市の治安が改善されると安堵していた。イルワは、裏世界のバランスが崩れたことに不安を抱きながらも、ハジメの名を抑止力として使うことを提案された。

ハジメとミュウの保護

イルワは、ミュウを正式に保護する方法を相談し、ハジメに預けてエリセンへの送還を依頼する形も提案した。ミュウはハジメたちと一緒にいたいという希望を見せ、ハジメもそれを了承。ハジメとシアは、ミュウを守る覚悟を固め、正式にエリセンまでの同行が決まった。

ミュウの「パパ」呼び問題

ミュウはハジメを「パパ」と呼び始めたが、ハジメはその呼称に困惑し、変更を試みた。しかし、ミュウは頑として「パパ」と呼び続けたため、ハジメは最終的にあきらめざるを得なかった。

宿での「ママ」争い

宿に戻った後、ミュウが誰を「ママ」と呼ぶかで紛争が勃発した。結果として、ユエとシア、ティオは「お姉ちゃん」として落ち着いた。しかし、ユエが密かにハジメに対して「赤ちゃんが欲しい」と訴える一幕があった。

旅の出発

翌日、ハジメはミュウを肩車し、ギルドや関係者からの見送りを受けて新たな旅に出発した。ミュウの姿を肩に乗せたハジメは、まるで父親のようであり、この日から「子連れ化け物」の旅が始まったのであった。

第二章  忍び寄る影

出発から戦闘開始までの準備

天之河光輝を中心とする一行は、【オルクス大迷宮】八十九階層にて、天職「勇者」「拳士」「剣士」などを持つ仲間達と共に戦いに臨んだ。彼らは激しい剣戟と魔法攻撃で数多の魔物を撃退し、前進を続けた。光輝は「天翔裂破」の大技で魔物の群れを一掃し、戦場を支配していた。彼らは間もなく九十階層に到達する見込みをもっていたが、雫の提案により慎重に周囲を警戒していた。

九十階層での異常事態

八十九階層から九十階層に進入した光輝達は、迷宮内の魔物が異常に少ないことに気づいた。仲間達も怪訝に感じながら進行したが、魔物の血痕が見つかり、何者かによる襲撃の痕跡であることが明らかになった。雫は一度撤退を提案したが、光輝は進行を決意し、慎重に調査を続けることを選んだ。

魔人族の出現と交渉

突如、光輝達の前に魔人族の女性が姿を現し、光輝に勧誘を申し出た。しかし、光輝は仲間や王国を裏切るつもりはないと断固拒否し、女魔人族との戦いが始まった。彼女は不気味なほど余裕の態度を見せ、彼女の後ろに控える魔物達が光輝達に奇襲を仕掛けた。

不意打ちと仲間への被害

光輝達は隠れていたキメラやブルタールモドキ、そして新手の魔物達に次々と襲撃され、多くの仲間が傷ついた。香織は治癒魔法で仲間の負傷を癒す努力を続け、雫や永山も応戦したが、魔物の連携攻撃に苦戦を強いられた。特に鈴は魔物に重傷を負わされ、香織が懸命に治療を施したが、戦況は厳しかった。

戦線の悪化と光輝の奮闘

光輝は仲間の命を守るため「限界突破」を発動し、強力な技で応戦したが、次々と出現する魔物達に圧倒されていった。女魔人族は冷静に戦況を見守り、光輝達の苦戦を嘲笑うかのように見下していた。光輝は敵の猛攻に応じながらも仲間の撤退を指示し、攻防を繰り広げたが、打開策を見い出せずにいた。

鈴の治療と撤退の決意

鈴の治療が進む中で、光輝は重傷を負った仲間達を抱えながら撤退を決意。香織や恵里も最後の力を振り絞り、仲間を守りながら女魔人族や魔物の追撃を避けて脱出ルートを確保した。光輝達は全員が満身創痍となり、撤退を優先する形で九十階層を後にした。

第三章  モブの死力

八十九階層の最奥の隠し部屋にて

光輝たちは八十九階層の奥にある隠し部屋で休息をとった。疲労と負傷が重なり、皆の表情は暗く、光輝も「限界突破」の副作用で口をつぐんでいた。鈴は膝から下が石化しており、香織が治療を続けていたが、血液不足により安静が必要だった。他の者たちの治療は未完了で、彼らはただ無気力に過ごしていた。

部屋の隠しカモフラージュ

野村と辻は、隠し部屋を周囲と違和感なくカモフラージュし、隠れ場所の確保に成功した。野村は自らの領域を超えた土属性の魔法を駆使し、入口を作り上げた。辻は治療のために同行し、互いに疲労を労った。仲間の安否を確認し、わずかに場の空気が和らいだ。

遠藤の決意と出発

遠藤は、仲間の許を離れ、メルド団長へ状況を伝えるために七十階層を目指した。彼の「影の薄さ」を利用した隠形の技術で、魔物の目を逃れつつ進み、ついに目標の階層へと到達した。

メルド団長との再会

遠藤はメルド団長と接触し、仲間の状況と魔物の強化について報告した。団長は遠藤の行動を称賛し、最高級の回復薬を託し、光輝を連れ帰るように求めた。この要求に遠藤は戸惑いながらも理解を示し、彼の言葉を胸に再び行動を開始した。

魔物の襲撃と団長の決断

遠藤が報告を終えた直後、女魔人族が追手として現れ、団長達と戦闘が始まった。団長は遠藤に逃走を命じ、転移陣を壊して時間を稼ごうとした。部下の騎士達は死地を覚悟し、遠藤を守るために立ち向かった。

遠藤の脱出と転移陣の防衛

遠藤は団長の覚悟を理解し、転移陣を通じて脱出に成功した。しかし、転移陣を一体のキメラが通過し、後に続く者が追撃する可能性が生じた。団長達は最後の抵抗を行い、騎士団の意地を示して敵と戦い続けた。

転移陣での襲撃と遠藤の行動

遠藤は三十階層の転移陣から飛び出し、魔法陣を破壊しようとしたが、警備の騎士達に制止された。しかし、キメラが現れ、騎士達を襲撃したため、彼は緊急に対応を指示し、魔法陣の破壊を試みた。戦闘の末、遠藤は魔法陣の破壊に成功し、これ以上の追っ手の出現を防いだが、右腕を負傷することとなった。

騎士達との戦闘と犠牲

キメラとの戦闘が続く中、遠藤は負傷しながらも騎士達と協力して応戦した。しかし、次々に仲間がキメラの攻撃に倒れ、最終的に警備していた全ての騎士が命を落とした。遠藤は傷を負いながらもキメラにとどめを刺し、周囲が静寂に包まれる中で仲間の犠牲を悔やんだ。

応急処置と騎士達への弔い

遠藤は自らの出血を止めるため、メルド団長から託された傷薬と回復薬を使用し、応急処置を施した。その後、騎士達の遺体を片隅に並べ、静かに手を合わせて彼らに別れを告げた。

生き延びたことへの葛藤と地上への帰還

騎士達を弔った遠藤は、再び自分だけが生き残ったことに心を締め付けられる思いであった。それでも託された役割を果たすため、青白い顔で虚ろな目をしながら、地上を目指して歩みを再開した。

第四章  問われる真価

旅の途中でのシアの大暴走

ハジメ達は西へ向かう街道を進み、シアが単独でシュタイフを運転していた。シアはスピードを上げ、プロ並みのスタント技を披露し、自由に走り回っていた。シアの姿を見たミュウは「自分もやりたい」とハジメに懇願したが、安全上の理由で断られた。結局、ハジメがミュウを後で乗せることを約束した。

宿場町ホルアドへの到着

一行は【ホルアド】に到着し、ハジメは冒険者ギルドへ向かった。かつて訪れた際の記憶が蘇り、ハジメは複雑な感情を抱いた。ティオは過去をやり直したいか尋ねたが、ハジメは「ユエと出会えた道を選ぶ」と答えた。

ミュウへの過保護とギルドでの騒動

ギルドに入ったハジメ達は、幼いミュウを肩車していたため冒険者達から冷たい視線を浴びた。ミュウが怖がると、ハジメは冒険者達に「笑顔で手を振れ」と命じ、威圧をかけて彼らを黙らせた。その後、ハジメはカウンターへ向かい、受付嬢に支部長との面会を依頼した。

遠藤との再会と緊迫した様子

ギルド内でハジメ達は、クラスメイトである遠藤と再会した。遠藤は驚きと安堵の表情を見せたが、同時に切迫した様子で「皆が危機に瀕している」とハジメに協力を求めた。遠藤はメルド団長や騎士団が全滅したことを語り、自らの生存を苦しげに伝えた。

ギルド支部長の介入と奥での話し合い

遠藤の話を続ける前に、ギルド支部長が現れ、二人を奥へと案内した。ギルド内の緊迫した空気から、遠藤が既にここで何か問題を起こしていたことが察せられた。ハジメ達はギルド支部長に従い、奥で話を続けることとなった。

魔人族の襲撃についての報告

冒険者ギルドホルアド支部の応接室にて、遠藤が魔人族の襲撃によって勇者パーティーが窮地に立たされていることを報告した。ロア支部長と遠藤の深刻な表情に反し、ハジメの膝上でミュウが菓子を食べているため、場の空気は和らいでいたが、遠藤はこの状況に不満を抱き、ハジメに怒りをぶつけた。しかし、ミュウを守ろうとするハジメの威圧に遠藤は怯み、その場に座り込んだ。

ハジメの強さとロア支部長からの依頼

ロア支部長は、ハジメの驚異的な実力を評価し、勇者達の救出を依頼した。遠藤はハジメの力を軽視していたが、ロアからの評価に驚愕し、改めて彼の力を認識した。遠藤はハジメに協力を懇願し、勇者達の救出を求めるも、ハジメは冷静に考え込み即答を避けた。

過去の仲間への思いと香織への義理

遠藤が「仲間」としての協力を求めるが、ハジメはクラスメイトを「同郷の人間」としてしか見ておらず、関わりたくないと冷たく返答した。しかし、香織への義理を感じ、救出を決意する。ハジメは過去の誓いを思い出し、香織が自身のことを気にかけてくれていることを知り、感謝と共に義理を果たすことを決意した。

出発前の準備とミュウの預け先

ハジメはロア支部長に依頼としての体裁を整えつつ、ミュウの預け先を頼んだ。深層探索にミュウを連れて行けないため、ティオに護衛を任せ、ギルドにミュウを預けることにした。ミュウは激しく抵抗したが、皆で宥め、なんとか説得した。

遠藤の案内での出発

準備が整い、遠藤の案内でハジメ達は迷宮深層へと向けて出発した。遠藤は、ハジメの変貌ぶりに驚きながらも、強力な助っ人に支えられたことで一時の安堵を覚えつつ、親友達の無事を祈りながら走り出した。

鈴の目覚めとクラスメイト達の再会

鈴が意識を取り戻し、喜ぶ香織と恵里に囲まれた。彼女のユーモアでクラスメイト達は一瞬明るくなったが、体調は未だ回復しておらず青白い顔であった。それでも彼女の強さと明るさが皆を和ませ、雫や香織も彼女に敬意を抱いた。

遠藤の不在とクラスの現状確認

鈴が戦闘中に意識を失っている間に、遠藤が先に逃げたことが説明された。近藤と斎藤も無事で、彼らは徐々に自分たちの現状を把握し始めた。香織の治癒の力が彼らを支え、再び生存への希望を見出す場面があった。

緊張が高まる中の近藤と光輝の対立

危機的な状況にもかかわらず、鈴の明るさに苛立った近藤が雰囲気を壊し、光輝を非難した。龍太郎が近藤を擁護しようとするが、対立は激化。彼らの口論が続く中、周囲のメンバーも次第に不安を募らせ、クラス内の緊張がピークに達した。

不穏な魔物の接近と戦闘準備

突然の唸り声に全員が緊張し、魔物が近くを通り過ぎるまで息を潜めて待った。しばらくして魔物が立ち去り、再び静寂が戻ったが、完全に危機を脱したわけではないことを理解した彼らは、冷や汗をかきながら戦闘準備を進めた。

再び襲撃を受けるクラスメイト達

静寂が戻ったかと思われた矢先、壁が粉砕され、魔物が再び侵入。龍太郎が奮戦し、鈴と香織の防御魔法で一時的に敵の攻撃を防いだが、次々と襲いかかる魔物に圧倒され、次第に追い詰められた。光輝は勇敢に戦い、皆を守ろうとするが、体力の限界に達し窮地に陥った。

女魔人族の提案と光輝の決意

女魔人族はクラスメイト達に降伏を勧め、光輝に対しても首輪をつけて生かすという提案をした。しかし、光輝はこの提案に対し、仲間を守るために再び戦うことを決意。彼は自らの信念と仲間への想いで戦いに臨む。

メルド団長の自己犠牲と光輝への覚醒

光輝の窮地を救うため、メルド団長が自己犠牲を覚悟し、最後の力で女魔人族に立ち向かった。しかし、魔物の攻撃によって阻止され、命を落とした。この状況が光輝の覚醒を促し、彼の力が解放された。

女魔人族との最終決戦

光輝は解放された力で女魔人族に立ち向かい、激しい戦いが繰り広げられた。彼はメルド団長の意志を継ぎ、復讐の念を胸に戦うが、女魔人族の策略により思わぬ形で自らの行動が制限されてしまう。

香織と雫の危機、そしてハジメの登場

女魔人族の罠により、香織と雫は魔物に襲われ絶体絶命の危機に陥った。その瞬間、ハジメが現れ、紅い雷を纏った強力な一撃で魔物を撃退。香織は驚きと歓喜の中で、彼の生存を確信し、再会を果たした。

第五章  無能の無双

南雲ハジメとの再会

香織は歓喜に満ちた声でハジメの名を呼び、彼が無事に生きて戻ってきたことに驚いた。隣の雫もまた、突然の再会に驚きと混乱を覚え、ハジメがかつての同級生と気づくまでに時間を要した。ハジメは軽く肩をすくめ、「大丈夫だからそこにいろ」と香織に告げた。

戦闘開始

ハジメはユエとシアにそれぞれの役割を指示し、女魔人族と魔物の群れと対峙する。ハジメの無慈悲な攻撃により、次々と魔物たちは倒され、その強さが圧倒的であることを光輝たちは目の当たりにした。女魔人族は一瞬の猶予も与えられずに敗れ去り、ハジメは徹底的な蹂躙を見せつけた。

光輝との対立

光輝はハジメの戦闘方法に対し批判を始め、彼の非情さに疑問を呈する。しかし、ハジメは自身の信念を貫き、敵に対して一切の容赦をしない姿勢を示した。光輝とのやりとりの中で、ハジメは自分の行動を正当化し、光輝に対しても敵意を見せる場面があった。

メルド団長の回復

シアが治療を施したメルド団長が目を覚まし、ハジメへの感謝を述べつつ謝罪を口にする。メルド団長は光輝たちに対して戦う覚悟を教えなかったことを悔い、教育者としての責任を痛感していた。

香織とハジメの感情の衝突

香織はハジメが変わりすぎたことに戸惑い、彼の冷徹さに心を痛めた。ハジメへの恋心を抱き続けていた彼女は、心に葛藤を抱えながらも感情を抑えきれず、涙ながらに感謝と謝罪を伝える場面があった。

ユエの冷たい反応

香織の戸惑いに対し、ユエは冷ややかな視線を送り、香織の揺れ動く心情を「弱さ」と見なす。香織に対して「本当にハジメを想うならば、この程度で揺れるな」と言わんばかりの態度を示し、二人の間に緊張感が生まれた。

ミュウとの再会

地上に戻ったハジメは、ミュウという幼い少女と再会する。彼女から「パパ」と呼ばれる様子を見た光輝たちは再び驚き、ハジメがどれだけ大きく変わったのかを再認識させられた。

香織の羞恥と雫の慰め

香織は羞恥心に包まれ、雫に慰められていた。周囲には彼女を支える雫の姿があり、まるで母親のようであった。雫の温かさが、香織に一時の安らぎを与えた。

ハジメの出発準備とロアでの手続きを済ませる

ハジメは町の広場で支部長に依頼達成の報告を終え、騒動を起こしたことを理由に早めに町を離れることを決意した。香織も別れを惜しむも、最終的にはハジメについていくか否かで葛藤した。

香織の動揺と決断の模索

香織は、変わり果てたハジメへの感情に戸惑いながらも、彼への想いを再確認しようとしていた。ユエの存在がハジメにとって特別であることが彼女の心に深く刺さっていたが、それでもハジメと共にあることを望む自分を抑えられなかった。

不穏な男たちとの遭遇とハジメの威圧

ハジメ達の前に武装した男たちが現れ、嫌味な視線で絡んでくる。彼らはハジメの連れに侮辱的な態度をとったため、ハジメは圧倒的な威圧で彼らを制圧し、脅威から仲間を守る姿勢を見せた。男たちは後に反撃不能となり、思い知ることとなる。

香織の心情の変化とハジメへの想いの確信

ハジメが仲間を守るために力を使う姿を見て、香織は彼の本質的な優しさを再認識する。ハジメが自らを犠牲にしてでも守り抜こうとする強さを目の当たりにし、香織の心は決意に満ちていった。

香織の告白とユエとの宣戦布告

香織はハジメに対し真摯に愛の告白をし、その気持ちが揺らがないことを示した。ユエは香織の決意を受けて競い合う覚悟を決め、互いに挑戦を受け入れる宣言を交わした。

光輝の妨害と決闘の提案

光輝は香織の決意に納得できず、ハジメを敵視する。彼は一方的に決闘を申し込み、香織の側にいさせることを阻止しようとする。しかし、ハジメは光輝を軽くあしらい、物理的に彼を制圧する手段を選んだ。

檜山の妨害とハジメの冷淡な対応

檜山もまた香織の決断に反発し、ハジメに謝罪を求める。ハジメは冷たくあしらい、檜山の行動の背後にある不信を見透かした。最終的に、檜山達は黙り込み、ハジメの旅立ちを妨げる要因は取り除かれた。

出発前の雫とのやり取りと感謝の言葉

雫はハジメに礼を述べ、これからも香織を見守るように頼んだ。ハジメは冗談交じりに受け流しつつも、彼女の真剣な願いを胸に留め、香織を大切にすることを約束した。

最後の別れと新たな仲間を加えての旅立ち

ハジメ達は新たな仲間である香織を加え、ホルアドの町を後にした。雫や他の仲間達に見送られ、次なる目的地である【グリューエン大火山】へと向かい、ハジメの旅は新たな章へと進んでいった。

エピローグ  狂気と迷いと這い寄る銀の魔手

檜山の焦燥と暗躍

深夜、【宿場町ホルアド】の町外れで、檜山大介は失意の中、愛する香織がハジメに奪われたことに絶望し、木に拳を打ち付けていた。そんな檜山の前に共犯者が現れ、再び香織を取り戻すための誘惑を持ちかける。檜山は一度は断ろうとするが、香織への執着心から、共犯者の提案に応じる決意を固めた。

光輝と雫の会話:嫉妬と正しさの問いかけ

橋の上で、勇者天之河光輝は、香織をハジメに取られたことに激しい嫉妬を感じていた。光輝の横にいた幼馴染の八重樫雫は、光輝に「香織は誰のものでもない」と告げ、光輝の独占欲が筋違いであることを諭す。雫は、光輝が持つ正義感とその危うさについても指摘し、彼に自分の正しさを疑うことの重要性を説いた。

愛子の帰還と光輝達の再会

【宿場町ホルアド】での事件から三週間後、光輝達は王都に戻り、勇者一行の欠点克服のための訓練に励んでいた。そんな中、愛子が帰還し、光輝達の心を励ます存在として歓迎された。光輝達は、再会した愛子との情報交換を通じて、訓練で自信を取り戻す兆しを見せた。

愛子と雫の情報交換と異端者認定の決定

王都で再会した雫と愛子は、清水に関する事件について情報を交換した。さらに、愛子はハジメが「異端者認定」を受けたことを明かし、教会と王国がハジメに敵意を抱く現状に憤りを示した。雫は、愛子の決意に同意し、今後の光輝達への影響について心配した。

愛子の誘拐:神の盤上からの退場

夕食の席で光輝達に話す決意をした愛子だったが、廊下で謎の修道女に遭遇する。修道女は、愛子の存在を神にとって「不都合」として排除を宣言し、愛子を物理的に連れ去ろうとした。抵抗も虚しく、愛子は修道女の強力な魅了に対抗できずに昏倒し、そのまま姿を消した。

番外編  白崎香織十七歳  特技:突撃

街中での喧騒と主人公の葛藤

主人公は放課後、隣町のスーパーへ買い物に向かう途中、街中でトラブルに遭遇した。不良達が小さな男の子と祖母を威圧し、ヴィンテージのジーンズを汚した責任を取るよう強要していた。主人公は、助けたい気持ちと恐怖心の間で葛藤するが、恐れのため一歩を踏み出せなかった。

男の子の登場と土下座の決断

主人公が不良達を止められずにいると、一人の少年が現れ、不良達と祖母の間に割って入った。少年は控えめな態度ながら、徐々に土下座を通じて異様なまでの謝罪を始め、不良達を圧倒していく。周囲の注目が集まる中、少年は情熱的な土下座を続け、不良達が退散するまで状況を支配した。

少年の退場と主人公の感嘆

不良達が去った後、少年は祖母に財布を返し、再び謝罪を述べてから、急いでその場を離れた。主人公は立ち尽くし、彼の姿が消えるまで見つめながら、不思議な感動と尊敬の念を覚えていた。

香織の土下座の彼への思いと親友の助言

香織は、街中で出会った土下座の彼について、親友の雫に話し続けた。深夜まで彼の話をし、彼に対する気になる思いを漏らしていたが、雫からは「それは恋心では?」とからかわれる。香織は「友達になりたい」と言い、雫に彼の学校まで一緒に行ってほしいとお願いした。雫は驚きながらも、香織の気持ちを応援することを決めた。

香織の一年間の彼探しと空振り

香織は彼との再会を望み、放課後や休日に彼を探し回ることを雫と続けた。しかし、彼とは再び出会えないまま一年が過ぎた。彼を探し続けるうち、香織は自分の気持ちにさらに深く思いを馳せるようになった。

高校入学式での再会

高校の入学式当日、香織は偶然にも彼が自分のクラスメイトであることに気づく。彼は入学式中にも関わらず、後ろの席で眠っていた。香織は再会の偶然に驚きと喜びを感じながら、彼との友情を築くことを決意する。

香織の妄想と雫のツッコミ

香織は彼との高校生活を想像して、次第に妄想が膨らんでいく。雫から「おませさん」と突っ込まれ、香織は友達として彼に挨拶したいだけだと主張する。しかし、その想像の先走りに雫も驚き、やや呆れながらも見守るのだった。

新たな高校生活の始まり

香織は自分の想いと彼への期待を胸に、新しい学校生活をスタートさせた。しかし、クラスメイト達の注目を浴びたり、雫との会話が先生に叱られたりと、香織の高校生活は波乱の幕開けとなった。

香織と南雲ハジメの交流

香織は高校で南雲ハジメと同じクラスになり、友達になろうと試みた。ハジメはゲーム好きのオタクで、放課後も家で過ごすことが多いため、香織は思うように彼と時間を共有できなかった。彼の趣味に興味を持ち始めた香織は、ゲームやアニメの知識を深め、会話のきっかけを増やそうと努力した。雫の助言もあり、香織は少しずつハジメと打ち解け、サブカルチャーの世界へ踏み込むようになった。

異世界への召喚と南雲ハジメの覚悟

ある日、クラス全員が異世界へ召喚され、非情で危険な新たな生活が始まった。異世界の特殊な力を手に入れたクラスメイト達に比べ、ハジメだけが平凡な力を持っていたが、彼は生き残るための覚悟を決めていた。香織はその強さに惹かれていたが、軽率にも彼への支援を怠ったことに後悔を抱く。異世界での生存の厳しさに直面した香織は、ハジメの覚悟を目の当たりにし、彼が誰よりも生きる意志を持っていることを理解するようになった。

ハジメの転落と奇跡的な再会

香織はハジメが異世界での試練で転落するのを目撃し、絶望感に包まれた。しかし、彼が再び現れる奇跡に驚き、喜びを感じたが、彼の傍には美しい少女が寄り添っていた。ハジメの変貌と、その少女との強い絆を目にした香織は、彼との心の距離が遠のいていることを痛感し、自信を失った。

香織の決意と新たな挑戦

ハジメの新たな仲間達と接触した香織は、彼女達の存在が彼にとって重要であることを認識し、再び彼に挑む決意を固める。悔しさと覚悟を胸に、香織は自分の想いを確信し、彼への思いを率直に伝えることを誓った。「突撃」が得意な香織は、自身の気持ちを抱えて、ハジメに対して改めて挑む決意を固め、彼に想いを告げる準備を始めた。

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