物語の概要
■ 作品概要
アンカジ公国の問題を解決し、フューレンへと向かう南雲ハジメ一行は、賊に襲撃されていたユンケル商会の隊商を救出する。隊商に潜伏していたハイリヒ王国王女リリアーナ・S・B・ハイリヒより、王都の異常事態(国王らの変貌、騎士の無気力化)および畑山愛子の拉致が報告される。ハジメは、愛子が狙われた原因が自らの行動にあるという「責任」から救出を決意。物語は神山での「神の使徒」ノイントとの決戦、教会の壊滅、魔人族による王都侵攻へと発展する。最終的に、神代魔法「魂魄魔法」の取得に至るが、王都帰還直後に白崎香織の生理的死という不可逆的な因果的帰結を迎える。
主要登場人物
檜山大介: ハジメのクラスメイト。心理的崩壊により「神の使徒」や教会に協力。メルドを陥れ、巻末で香織を刺殺する。
南雲ハジメ: 主人公。奈落から生還した「化け物(イレギュラー)」。恩師である愛子の危機に対し、自らの落とし前として救出および神山の大迷宮攻略を遂行する。
畑山愛子: ハジメの担任。神の真実を知ったため、教会により拉致・監禁される。
リリアーナ・S・B・ハイリヒ: 王国王女。王宮の洗脳状態を察知し、外部へ助力を求めた。
メルド・ロギンス: 騎士団長。王宮の異変を調査中、檜山の誘導と洗脳された部下らの襲撃を受け、最終的に降臨した「使徒」ノイントにより直接処刑される。
ノイント: 「神の使徒」。無機質な銀髪碧眼の女。エヒトの望む「イレギュラーの死」を実現するため、分解魔法(固有魔法)を駆使してハジメを排除しようとする。
フリード・バグアー: 魔人族の指揮官。空間魔法を修得しており、ライセン大峡谷等の監視を回避して王都へ大規模侵攻を仕掛ける。
読んだ本のタイトル
ありふれた職業で世界最強6
著者:白米良 氏
イラスト:たかやKi 氏
出版社:オーバーラップ
発売日:2017年5月25日
ISBN:978-4-86554-219-6
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あらすじ・内容
――今、“最強”の意味を知る
【メルジーネ海底遺跡】を攻略し、七大迷宮のひとつ【ハルツィナ樹海】を目指すハジメたちは、街道でハイリヒ王国王女リリアーナと再会し、驚愕の報せを受ける。――変心したハジメを信じ、教え、導いた愛子の誘拐。
「とりあえず、先生を助けに行かねぇとな」
ハジメは選ぶ。切り捨てず、見捨てず、救う事を選ぶ。
向かうは聖教教会の総本山【神山】。異端者認定を受けた“奈落の化け物”と、“神の使徒”が激突する――!
互いの信念を凌駕するのは果たして。“最強”異世界ファンタジー、第6巻!本作は「小説家になろう」にて連載され、その後書籍化された。また、アニメ化も実現し、現在第3シーズンが放送されている。
感想
中二病罹患者の古傷を再発させて、そこへ粗塩を塗りたくったような作品。
やめて!
私のSAN値はもう0よ!
神の使徒との空中戦。
電磁加速式対物ライフル。
パイルバンカー。
巨大爆発。
空間魔法。
再生魔法。
そして、ついには神の使徒の肉体まで利用し始める。
もう勘弁してほしい。
アニメで見たら羞恥で死ねる。
文章なら何とか……。
そんなことを思いながら読んでいるのに、結局ページをめくる手が止まらない。
6巻で印象に残ったのは、ハジメの強さ以上に仲間たちの変化だった。
最初はハジメ一人だけが常識から外れた存在だったはずなのに、気がつけばユエもシアもティオも香織も、とんでもない領域へ足を踏み入れている。
特に香織。
そこまでやるのか。
愛子先生を助けるため、聖教教会へカチコミ
前巻で囚われてしまった愛子先生。
ハジメたちは愛子先生を救出するため、聖教教会の総本山である【神山】へ向かう。
もう「話し合って誤解を解きましょう」という段階ではない。
ハジメは異端者として認定されている。
だったら、その異端認定をした教会そのものに乗り込む。
実にハジメらしい。
もともとハジメは、この世界を救うこと自体にはそれほど興味がない。
自分と大切な人たちが日本へ帰る。
その邪魔をするなら排除する。
かなり極端な考え方なのだが、ここまで徹底されると逆に分かりやすい。
しかも、旅を続けるほどハジメの「この世界、面倒くさい」という感情が強くなっているように感じる。
魔人族に狙われる。
教会から異端者扱いされる。
神まで敵に回りそうになる。
そりゃ嫌にもなる。
早く日本へ帰りたいというハジメの気持ちが、巻を重ねるごとに妙な説得力を持ち始めている。
神の使徒ノイント戦。中二病装備が全開である
今回のハジメの相手は、神の使徒ノイント。
これまでの敵とは明らかに格が違う。
銀翼を広げた神の使徒と、奈落から這い上がったハジメが空中で激突する。
字面だけでもうダメだ。
私の古傷が疼く。
しかもハジメが持ち出すのは、電磁加速式対物ライフルに特殊ワイヤー、そして電磁加速式パイルバンカー。
パイルバンカーである。
やめてくれ。
そういう武器にワクワクしていた時期が私にもあった。
いや、今もちょっと格好いい浪漫装備と思ってしまっている。
だから困る。
恥ずかしい。
でも格好いい。ビクンビクン
『ありふれた職業で世界最強』を読んでいると、この二つの感情がずっと殴り合っている。
愛子先生、教会を吹き飛ばす
ノイントとの戦いが激しい一方で、別方向にとんでもないことをやらかしたのが愛子先生だった。
教会の結界を突破するため、愛子先生は自分の能力を利用して可燃性ガスを発生させる。
そこへティオのブレス。
結果。
大爆発。
聖教教会、大崩壊。
いやいやいや。
本人はそんな規模になるとは思っていなかったようだが、結果だけ見れば豪快すぎる。
これまで生徒を守ろうとする「先生」として描かれてきた愛子が、世界最大級の宗教組織の総本山を吹き飛ばしてしまう。
しかも本人が一番動揺している。
このシリアスなのかギャグなのか分からない温度差が、ありふれらしい。
ただ、愛子にとっては笑って終われる出来事ではない。
自分の行動によって多くのものが失われた。
その重さを抱えながら、それでも教師として生徒たちの前に立とうとする。
後半でハジメと話す場面も含めて、愛子自身も大きく変わった巻だったと感じる。
ユエとシアが単体でも普通に化け物になっている
今回かなり爽快だったのが、ユエとシアの戦闘である。
ハジメがいなくても強い。
というより、強すぎる。
以前ハジメを重傷に追い込んだフリードを相手に、ユエは完全に怒っている。
「泣くまでボコる」
だいたいそんな勢いである。
シアも止める側ではない。
一緒にボコる側である。
初登場した頃のシアを思い出すと、ずいぶん遠くまで来てしまった。
残念ウサギと呼ばれていた頃が懐かしい。
今では笑顔で敵を粉砕する立派な化け物である。
ユエについても、ハジメの後ろにいるヒロインという感じはまったくない。
それぞれが単独でも強敵と戦える。
ハジメだけが突出していた物語から、ハジメを中心とした「化け物集団」の物語へ変わってきたように感じた。
そして香織、本当に人間をやめる
6巻最大の衝撃は、やはり香織だった。
前巻では精神的な意味で、ハジメの隣に立つ覚悟を決めた。
そして今回は、その覚悟がとんでもない方向へ進む。
自分の弱さを克服してハジメの隣で戦うため、香織が選んだのは――神の使徒ノイントの肉体。
え?
そこまでやる?
普通に蘇生する道もあるのに、より強い肉体を選ぶ。
結果、香織は銀髪碧眼の神の使徒ボディを手に入れて帰ってくる。
精神論ではない。
本当に物理的に進化してしまった。
ここが面白かった。
香織はずっと、ユエやシアと自分との差を気にしていた。
ハジメの隣に立ちたい。
守られるだけでは嫌だ。
その覚悟が、ついに「だったら強い肉体に乗り換える」というところまで来てしまった。
ハジメの仲間になるということは、人間をやめることなのだろうか。
ユエは吸血鬼。
シアは超人ウサギ。
ティオは変態ドラゴン。
香織は神の使徒ボディ。
人間成分がどんどん減っている。
裏切りの展開はかなり重かった
一方で、王宮ではかなり重い展開が待っていた。
これまで不穏な動きを続けていた檜山。
そして、さらに別の裏切り者。
恵里の本性が明らかになる。
仲間だと思っていた人間が突然敵に回る展開は、魔人族との戦いとは違った怖さがあった。
特に雫にとってはきつい。
外からやってくる敵なら戦えばいい。
しかし、一緒に異世界へ召喚され、一緒に過ごしてきたクラスメイトが最初から別の思惑を抱えていたとなれば話は違う。
このあたりから、勇者パーティーも「みんなで力を合わせれば何とかなる」という段階ではなくなってきたように思う。
信頼していた人間の裏切り。
仲間の死。
自分たちの未熟さ。
ハジメたちとは違う意味で、光輝や雫たちも現実を突きつけられている。
ハジメと光輝の差がさらに大きくなった
今回も印象に残ったのが、ハジメと光輝の考え方の違いだった。
光輝は理想を大切にする。
それ自体が悪いわけではない。
ただ、状況がどれだけ変わっても、自分の考える「正しさ」から抜け出せない危うさがある。
対してハジメは、自分が守れる範囲をかなり明確にしている。
全員を救うとは言わない。
クラスメイトだから無条件に助けるとも言わない。
その代わり、自分が仲間と認めた相手には徹底的に手を伸ばす。
冷たいようでいて、ハジメの方が自分の限界を理解しているようにも見える。
「全員を救う」という言葉は格好いい。
しかし、できないことまで背負えば、結局何も守れなくなる。
巻を重ねるほど、この二人の違いが大きくなっているように感じた。
それでもハジメは、仲間を助ける
今回、ハジメの変化を感じた言葉がある。
香織を助けたことについて、
「仲間を助けただけ」
という態度を見せるところだ。
最初の頃のハジメを考えると、この「仲間」という言葉はかなり重い。
奈落の底で一度すべてを切り捨てたハジメ。
そこにユエが加わり、シアが加わり、ティオが加わり、香織やミュウとの関係も生まれた。
本人は世界を救う英雄になるつもりなどない。
それでも、自分の大切なものを守るために戦っているうちに、守る範囲が少しずつ広がっている。
世界への不快度指数は上がり続けているのに、人とのつながりは増えている。
この矛盾が面白い。
エピローグ。あのウサミミ族が帰ってきた!キタ――(゚∀゚)――!!
そして最後。
待っていました。
ハウリア族である。
最初に登場した頃は、争いを好まない穏やかなウサミミ族だった。
ハジメ式ブートキャンプを経験した結果、何かがおかしくなった。
いや。
何もかもがおかしくなった。
そんな彼らが再登場する。
故郷フェアベルゲンは襲撃され、仲間たちは連れ去られている。
当然、怒る。
そこまでは分かる。
問題は怒り方である。
虐殺。
暗殺。
首刈り。
お前たち、温和なウサミミ族だったよね?
かつての面影はどこへ行った。
ついには帝国へ喧嘩を売る気満々になっている。
シアがなんとなく家族の異変を感じているのも笑ってしまった。
嫌な予感というものは、だいたい当たる。
次巻ではハジメたちとハウリア族が再会することになりそうだ。
これは絶対に何かやらかす。
むしろ、やらかさない未来が想像できない。
6巻を読んだ感想
6巻は、一気に物語が動いた巻だった。
愛子先生の救出。
神の使徒ノイントとの激戦。
ユエとシアの成長。
聖教教会の崩壊。
恵里と檜山の裏切り。
そして香織の死と復活。
特に印象に残ったのは、ハジメだけでなく仲間たちもそれぞれの覚悟を持ち始めていることだった。
最初はハジメとユエの物語だった。
そこへシアが入り、ティオが入り、香織が追いつこうとする。
今では誰か一人が守られるのではなく、それぞれが自分の意思で戦っている。
そして戦うたびに、みんな人間離れしていく。
特に香織。
「ハジメ君の隣に立ちたい」
その結果が神の使徒ボディなのは、さすがに予想していなかった。
もうハジメ一人を「化け物」と呼ぶのは失礼なのかもしれない。
立派な化け物パーティーが完成しつつある。
そして次の舞台は【ハルツィナ大樹海】。
そこでは、ハジメが育ててしまった最凶のウサミミ集団が帝国相手に暴れようとしている。
嫌な予感しかしない。
いや。
楽しみな予感しかしない。
中二病の古傷は今回も盛大に抉られた。
粗塩までしっかり塗り込まれた。
私のSAN値はもう真っ赤。
それでも続きを読んでしまう。
どうやら私の中二病は、まだ完治していないらしい。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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考察・解説
ストーリー・プロット
第1幕:不穏の影と王女との再会
- 原因: アンカジからフューレンへの移動。
- 行動: ユンケル商会の救出とリリアーナとの接触。
- 結果: 王都の異変(国王・重鎮の狂信化、兵士の「虚ろ」状態)および愛子の拉致を把握。ハジメは「自らの情報共有が招いた事態」と判断し、愛子救出を最優先目標に設定。
第2幕:騎士団長の決死と裏切り
- 原因: 王宮内の異常(精神操作の疑い)に関する独自調査。
- 行動: メルド団長が檜山の誘導により洗脳された副長ホセらに襲撃される。
- 結果: メルドは圧倒的な対人戦闘経験によりホセらを制圧するが、介入したノイントの銀光(死の光)を浴び、殉職。王宮内の良識派が物理的に排除される。
第3幕:神山潜入と愛子救出
- 原因: 神山最上階の塔への直接侵入。
- 行動: ハジメによる魔力封じのアーティファクト解除。
- 結果: 愛子の魔力が回復(結果)。このイレギュラーの成功を脅威と認識したノイントが直接介入を開始し、空中戦へと移行する(因果)。
第4幕:王都侵攻開始
- 原因: フリードによる空間魔法(ゲート)の使用。
- 行動: ライセン大峡谷等の監視網をバイパスし、王都近海へ大軍を展開。
- 結果: 白竜のブレスによる大結界の破壊と王都の混乱。ユエ、シア、ティオが迎撃に回る。
第5幕:空上の決戦
- 原因: ハジメとユエらの分断。
- 行動:
- シアはミハイル(カトレアの婚約者)と交戦。新兵器「剣玉」および「ドリュッケン(インパクト時4トン、移動時5kg以下の質量操作)」により撃破。
- ユエは神代魔法「壊刻(かいこく)」により、フリードらがグリューエン大火山で負った過去の傷を強制再現させ、致命傷を与える。
- 結果: 魔人族軍の主力部隊が半壊。
第6幕:聖教教会の崩壊と神代魔法の取得
- 原因: 教会側の「覇堕の聖歌」によるハジメへのデバフ付与。
- 行動: 愛子の「発酵操作」により可燃性ガスを生成。これは「自然現象」であるため教会の抗魔結界に感知されず、内部へ浸透(作用機序)。ティオのブレスで引火させ、大聖堂ごと爆破。
- 結果: 教会組織の全滅およびハジメのデバフ解消。ラウス・バーンの導きにより、魂への干渉および器(ゴーレム等)への定着を可能にする神代魔法「魂魄魔法」を取得。
第7幕:王都の惨劇
- 原因: 戦闘終了後の合流。
- 行動: 檜山大介によるクラスメイトへの裏切りの完遂。
- 結果: 王都帰還地点において、胸部を貫通され生理的機能が停止した白崎香織の状態を確認。
主要な転換点
- 転換点1:リリアーナのハジメへの接触 物語の目的が「愛子救出」および「神山攻略」へと構造的に固定される。
- 転換点2:メルド・ロギンスの直接処刑 「神の意思」に抗う国内勢力が物理的に消失し、教会の支配が確定する。
- 転換点3:魔人族の空間魔法による強襲 ハジメらとユエらの分断が発生し、王都全域を舞台とした多角的な消耗戦へ発展する。
- 転換点4:ノイントの撃破と大聖堂の爆沈 地上における「神の代行者」と「信仰の物理的拠点」が消失し、物語は神vs人間(イレギュラー)の構図へ純化される。
主人公を中心とした人物関係の変化
- ハジメ ⇔ 畑山愛子: 清水の件による「血の共有(負い目と覚悟)」を経て、教師と生徒という枠組みを超えた相互信頼および愛子側における明確な好意が芽生える。
- ハジメ ⇔ ノイント: 「排除すべきイレギュラー」と「殺すべき神の木偶」という、対話不能な敵対構造が完結。
主人公の認識と周囲の評価
- ハジメ自身の認識: 自らの情報提供が愛子を危険に晒したという「原因」に対する「結果(責任)」として行動しており、王国の救済はあくまで副産物である。
- 周囲(リリアーナ等)の評価: 絶望的な戦況を覆し得る唯一の戦力として期待される反面、教義上の「神敵」としての認識も強化される。
クライマックス
- 戦闘の推移: ノイントの「分解魔法(物質の結合を強制解除する)」に対し、ハジメは「限界突破」と各種アーティファクトで応戦。
- 戦術的要因: 「円月輪(えんげつりん)」を空間ゲートとして機能させ、多角的な「シュラーゲン」のレールガン射撃を展開。ノイントの双大剣に微細な亀裂を蓄積させる。
- 決着の要因: 「ボーラ」による空間固定拘束(数秒間)。
- トドメ: 電磁加速式パイルバンカーと空間振動魔法「震天(しんてん)」の複合行使。対象の原子結合を振動で弱体化させた後、アザンチウム製の巨杭をゼロ距離射撃。ノイントの魔力供給源(核)を粉砕。
巻末時点の状況
- ハジメの状況: ノイント撃破、魂魄魔法取得を完了。
- 解決した問題: 教会地上組織の物理的壊滅、魔人族侵攻の撃退。
- 継続・発生した問題: 白崎香織の死亡。檜山の逃走。王宮内の洗脳状態の持続。
神の使徒との決戦
神の使徒ノイントとの決戦の概要
物語の第6巻において、神の使徒ノイントとの決戦は偽りの神エヒトの放った刺客と主人公が正面から激突する最大の山場を形成する。神山を舞台に繰り広げられた死闘の推移、高度な戦術による撃破、そして獲得した成果について整理する。
遭遇と宣戦布告
・神山での救出作戦
標高8,000メートルにおよぶ聖教教会の本山である神山の鋼鉄の塔に監禁されていた畑山愛子を救出するため、南雲ハジメは外壁を粉砕して侵入を果たす。
・使徒ノイントの降臨
白を基調とした戦闘用甲冑と銀の光翼を身に纏い、身の丈を越える白い双大剣を手にした使徒ノイントが上空から舞い降りる。
・神の意向と排除宣告
自身を神の使徒と名乗り、ハジメを世界の盤上における不要な存在として排除することを告げる。目標半ばで絶望と後悔に沈む死を与えるという主の意図を冷徹に言い渡す。
愛子を庇いながらの空中戦
・分解の固有魔法
ノイントが操る銀色の魔力や大剣、銀羽の攻撃には、触れたあらゆる物質を消滅へ導く固有魔法が付与されており、接触だけで武器が損壊する脅威を見せる。
・超高速機動による回避
片腕で愛子を抱きかかえながら、推進技能と義手の機構、二挺拳銃、自律機動兵器を駆使して四方から殺到する弾幕を紙一重で回避し続ける。
・空間結界による防御
上空を埋め尽くす広域火炎魔法に対し、四機の自律兵器に付与した空間魔法を連結させ、空間を遮断する四点結界を展開して猛火を完全に遮断する。
・聖歌の妨害と負傷
地上の司祭百人が展開した大規模な合唱魔法により魔力と体力を削がれ、回避動作に一瞬の遅延が生じたことで刃による裂傷を負う。
ティオの合流と限界突破の発動
・黒竜の急襲と戦線の分離
危機的状況の中、黒竜の姿となったティオ・クラルスが飛来し、強力な息吹を放って使徒を吹き飛ばす。愛子の身柄をティオへ委ねたことで、ハジメは単独で戦闘に専念する態勢を整える。
・超近接戦闘の激化
障害を排したハジメは能力を極限まで引き上げる限界突破を発動し、銀の魔力を滾らせる使徒と至近距離での神速の攻防を繰り広げる。
・長期戦の不利
心臓部の特殊器官から無尽蔵に魔力供給を受けるノイントに対し、ハジメの強化状態には時間制限が存在するため、持久戦への突入は敗北を意味する戦況が続く。
罠と連携兵器による完全撃破
・大剣への微小な損傷蓄積
序盤から電磁加速銃の連続精密射撃や、義手に宿る衝撃変換と振動破砕の打撃を相手の双大剣の同一箇所へ執拗に撃ち込み、目視困難な微小亀裂を刻み込む。
・空間門を利用した挟撃
自律兵器の散弾を至近距離で炸裂させて体勢を崩させた隙に、空間転移門を内蔵した円月輪を左右へ投擲する。あらぬ方向へ放たれた弾丸が空間門を通過して左右から同時に大剣の亀裂部へ直撃し、白銀の大剣を完全に両断する。
・空間固定による完全拘束
武装を喪失して硬直したノイントの四肢と胴体へ、空間固定作用を持つ捕獲兵器を投擲して空中に完全に縫い止める。
・電磁加速式大型杭の直撃
拘束された使徒に対し、空間振動で結合力を低下させた上で、重力制御により加重された超高硬度の大型杭を電磁加速で撃ち放つ。
・完全消滅と墜落
放たれた巨杭は銀翼と動力源である心臓部を一瞬で穿ち貫通し、胸部に巨大な風穴を開けられた使徒はそのまま山肌へと墜落して絶命する。
戦闘の結末と得られた成果
・魂魄魔法の獲得
使徒の討伐後、神代の解放者の導きによって神山の最深部へ到達し、魂を司る神代魔法を修得する。
・肉体の再利用と蘇生
同刻に裏切りによって致命傷を負った白崎香織の魂を新たに獲得した魔法で保護し、修復したノイントの強靭な肉体へ定着させることで、使徒の能力を備えた状態での蘇生を成し遂げる。
まとめ
神の使徒ノイントとの激闘は、理不尽な神の企みを力ずくで粉砕した重要な節目となる。圧倒的な再生力と破壊力を持つ使徒を緻密な計算と新兵器で屠ったこの勝利は、偽りの神へ反旗を翻すハジメ一行の存在を世界に決定づける結果をもたらす。
聖教教会の崩壊
物語における聖教教会の崩壊は、王宮中枢への侵蝕や不穏な暗躍に端を発し、総本山たる神山での決戦を経て組織中枢と建造物が物理的に消滅する結末をたどる。国家の混乱から拠点の消滅、そしてその後の影響に至る推移を項目ごとに整理する。
崩壊の前兆と国家中枢の侵蝕
・国王および重鎮層の変貌
ハイリヒ王国のエリヒド国王や宰相をはじめとする要職者たちが不自然な傾倒を示し、教会と神エヒトを狂信的に信奉する状態へ陥る。
・虚ろ現象の蔓延
防衛を担う兵士や騎士たちの間で覇気や生気が失われる現象が広まり、組織的な防衛機能の低下を招く。
・異端者認定の強行と内部粛清
ハジメを神敵とみなす認定が異論を排して決定される。さらに異変を察知して独自に動いた騎士団長メルド・ロギンスが裏切り者や洗脳された副団長の襲撃を受け、最期は神の使徒ノイントにより命を奪われる。
神山における戦闘と防衛網
・標高八千メートルの天然要塞
聖教教会の本拠地は急峻な神山の山頂に構えられ、容易な接近を阻む強固な防塞として君臨する。
・教皇率いる司祭団の後方支援
空中にてハジメと使徒ノイントが一騎打ちを演じる中、地上では教皇イシュタル率いる司祭百名と神殿騎士が集結する。敵の身体機能を削ぐ合唱魔法を展開し、使徒の支援任務に当たる。
・大聖堂の堅牢な結界
聖堂そのものが展開する防御結界により、外部からの攻撃や黒竜ティオの放つ息吹すら通さない絶対防衛態勢を維持する。
発酵操作と火炎による大爆発
・作農師の技能行使
妨害魔法の停止を目指し、愛子はティオとともに前線へ介入する。直接の戦闘手段を持たない立場ながら、天職の技能である発酵操作を適用し、教会周辺の有機物から膨大な量の可燃性ガスを生成させる。
・気流制御によるガスの滞留
ティオが風の力を操って気流を制御し、発生した可燃性ガスを大聖堂の周辺一帯へ逃がさずに集中させる。
・連鎖引火と総本山の壊滅
結界を破る目的で放たれた火炎の息吹が充満したガスへ接触し、連鎖的な大爆発を引き起こす。巨大な噴煙とともに大聖堂を含む建造物群は完全に瓦解し、結界の内側で安寧を保っていた教皇イシュタルをはじめとする幹部や司祭、神殿騎士はことごとく爆発に呑まれて全滅する。
崩壊後の影響と事態の収拾
・魂魄魔法の継承
崩壊した建物の残骸深部から現れた解放者の思念に導かれ、ハジメ一行は大迷宮の最奥へ足を踏み入れ、古代の神代魔法である魂魄魔法を習得する。
・混乱を防ぐ筋書きの構築
中枢の壊滅に伴う民衆の暴動や恐慌を回避すべく、悪しき神の謀略によって教皇たちが殉教し、愛子が立ち向かったという建前を流布する。愛子は豊穣の女神として民衆へ自立を説き、盲信からの脱却を促す礎を築く。
・残存騎士団の帰順
地上で待機していたため難を逃れた護衛騎士たちは、教会の実態と破滅を知った後、愛子への崇敬の念を深めて王国の復興と維持に尽力する。
まとめ
聖教教会の壊滅は、強固な防壁を逆手に取った想定外の大爆発という形で幕を下ろす。長年にわたり大陸を覆っていた絶対的な信仰基盤が粉砕されたこの事件は、偽りの神による支配構造に決定的な亀裂を生じさせ、世界が新たな秩序へと舵を切る直接の契機となる。
恵里の裏切り
中村恵里による反逆は、王都侵攻およびハイリヒ王国の崩壊を招いた最大の内通事件に位置づけられる。勇者への歪んだ執着から始まった謀略は、王宮中枢の侵蝕、魔人族の手引き、クラスメイトへの凶行へと発展し、召喚集団に決定的な破滅をもたらす。
裏切りの動機と本性
- 勇者への偏執的な独占欲
天之河光輝が万人に等しく善意を向け、特定の存在を選ばない姿勢に強い不満を募らせる。光輝を殺害した上で傀儡へと変貌させ、永遠に自身のみを見つめる存在へ仕立て上げる計画を企てる。 - 元の世界への帰還拒絶
日本への帰還を一切望まず、光輝と二人きりで異世界に留まる結末を熱望する。 - 親友関係の道具化
谷口鈴の親友という立場は、光輝の側へ自然に留まり続けるための隠れ蓑に過ぎず、道具として利用していた事実を本人へ冷酷に告げる。
暗躍の手法と独自魔術
- 独自の干渉技術
天職である降霊術師の技能を陰で研鑽し、絶命直後の遺体へ生前の記憶や挙動パターンを定着させて遠隔操作する縛魂を確立する。 - 王宮内部の掌握
騎士団副団長ホセをはじめ、近衛騎士や一般兵士、侍女をひそかに殺害して操り人形へ変え、王宮の暗部を裏から統制する。メルド団長への急襲事件においても、操り人形とした副団長らを用いて暗躍に関与する。
魔人族との裏取引と大結界の破壊
- 敵対勢力への接触
オルクス大迷宮で討ち取られた女魔人族カトレアの遺体へ降霊術を施し、回収へ現れた敵将フリード・バグアーへ通信を送って密約を取り交わす。 - 密約の条件
王都への侵入支援、召喚された生徒たちの抹殺、操り人形と化した騎士団の譲渡を対価とし、自身と光輝の助命を確約させる。 - 内部からの結界破砕
操り人形の兵士たちを動かして王都を守護する防壁アーティファクトを内部から破壊し、魔人族と魔物の大軍勢を市街地へ引き入れる。
クラスメイトへの急襲と凄惨な被害
- 不意打ちによる無力化
訓練場へ集結した生徒たちに対し、操り人形のホセに強烈な閃光を放たせて視界を奪い、背後から待機させていた兵士たちに強襲させて大部分を負傷拘束へと追い込む。 - 見せしめの殺害
恐怖を植え付ける目的で近藤礼一の心臓を刺し貫いて絶命させ、その場で縛魂を用いて操り人形へと変えてみせる。 - 檜山大介の利用
白崎香織へ執着する檜山を唆し、香織の背後から凶刃を振るわせて絶命させる。事後に対象を操り人形へ仕立てて引き渡す約束を交わして凶行を実行させる。 - 勇者の行動封殺
光輝へ口移しで特殊な毒物を流し込み、抵抗する余力を完全に奪い去る。
ハジメの介入と敵地への逃亡
- 圧倒的な武力介入
救援に現れた南雲ハジメの回転式機関銃による掃射を受け、使役していた大量の操り人形兵士群は瞬く間に破砕され全滅へと至る。 - 追い詰められた首謀者
頭部へ銃口を突きつけられ、一切の弁解が通用しない死線に直面する。 - 転移門による脱出
飛来した白竜による空襲の混乱に乗じ、倒れた光輝の回収を放棄して空間転移門から魔人族の領土へと逃走を果たす。
まとめ
王国の崩壊、要人の殺害、守護結界の消失、さらには仲間同士の殺傷劇という甚大な損害をもたらした内通劇は、残された生徒たちの心へ消えない傷痕と拭いがたい不信感を残す結末へと至る。
香織の復活と蘇生
白崎香織の復活と蘇生は、クラスメイトの背信による悲劇を起点とし、古代の神代魔法と本人の強烈な執念によって成し遂げられた重大な転換点に位置づけられる。命を落とした経緯から蘇生の全手順、新たな肉体を選び取った背景、そして一行へもたらされた影響に至る過程を以下に整理する。
事件の発端と香織の絶命
- 背後からの凶行
王都侵攻の混乱下、中村恵里と内通していた檜山大介は負傷者を装って香織とリリアーナへ接近した。リリアーナが展開する結界の内部へ侵入した直後、檜山は香織を背後から抱え込み、心臓を凶刃で貫いて致命傷を与えた。 - 最期まで貫いた聖典の発動
心臓を刺し貫かれながらも、ハジメの隣に立ちたいという一心で意識を保ち続け、光属性最上級回復魔法の聖典を完全に詠唱しきった。展開された魔法は瀕死に追い込まれていた八重樫雫や負傷したクラスメイトたちの生命を繋ぎ止める結果を残した。
神代魔法を用いた蘇生の全工程
- 魂魄の保護と固定
ハジメたちが戦場へ到着した時点で肉体の生命反応は失われていたが、直前の戦闘で修得した魂魄魔法を直ちに行使した。ティオが絶命から数分以内の段階で魂魄の固定術式を施し、魂の劣化や周囲への散逸を完全に阻止した。 - 術者二人による定着作業
ユエとティオが連日にわたり魂魄魔法と再生魔法を組み合わせた精密な術式を展開し、五日間の歳月を費やして新たな器への完全な魂魄定着を完了させた。
新たな肉体を選択した背景と理由
- 本人の強固な直訴
当初の計画では、香織自身の肉体を再生魔法で修復した上で魂を戻す方針が取られていた。しかし意思疎通の術式を介した対話において、無力さゆえに命を落とした悔しさを吐露し、人の身を外れる代償を払ってでもハジメの隣に並び立てる強大な力を得たいと強く望んだ。 - 神の使徒ノイントの肉体利用
神山の決戦で討ち取った使徒ノイントの器が残存していた点に着目した。ユエの再生魔法によって破損箇所を完全に復元し、その屈強な神造の肉体へ香織の魂魄を移し替える措置が採られた。 - 本来の肉体の凍結保管
香織自身の元の肉体はユエの魔法によって氷結保存され、ハジメが管理する宝物庫の内部に保護された。解凍と再生魔法の併用により、将来的にいつでも元の姿へ戻せる措置が講じられている。
復活に伴う戦闘能力と周囲への影響
- 使徒としての身体機能の継承
常人を遥かに凌駕する筋力や俊敏性、高度な動体視力を獲得した。
接触した対象を消滅へ導く固有魔法の分解を自在に行使できるようになった。
身の丈を超える双大剣を振るう剣技に加え、背部の銀翼による高速飛行や銀羽を用いた遠隔射撃能力を手に入れた。 - 魔力運用と実戦能力の飛躍
動力源であった心臓部の特殊器官は停止しているものの、肉体そのものに刻まれた魔力操作技術や戦闘の記憶を活かし、ハジメやユエと肩を並べて前線に立てる武力を確立した。 - 内面の不変と仲間の安堵
外見は冷徹な美貌を備えた銀髪碧眼の使徒そのものへ変貌を遂げた一方、内面は以前と変わらぬ温厚で情熱的な香織の気質を保ち続けた。親友の八重樫雫をはじめとするクラスメイトたちも、無事の生還を心から喜び迎え入れた。
まとめ
神の使徒の肉体を得て前衛と後衛の双方を担う強力な戦力へと昇華した香織の合流は、一行の総合的な戦闘能力を一段と高い水準へ引き上げた。凄惨な死線を乗り越えて新たな力を手に入れた一行は、強固な結束を胸に次なる目的地たるハルツィナ樹海への歩みを進めていく。
登場キャラクター
日本からの召喚者(生徒・教師)
南雲ハジメ
奈落からの生還を果たした錬成師の男子生徒。大切な存在を守るためなら敵対者を容赦なく撃滅する姿勢を見せる。愛子を救出するために単身で神山へ潜入した。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。錬成師。「金」ランク冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
神山の塔から愛子を救出した。神の使徒ノイントを激闘の末に撃破した。大迷宮神山を攻略して魂魄魔法を修得した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ノイントの肉体に香織の魂魄を定着させて蘇生させた。試作兵器ヒュベリオンで魔人族の大軍を牽制した。王都の大結界を修復した。
白崎香織
ハジメに好意を寄せ続ける治癒師の女子生徒。クラスメイトの救援に奔走する強い献身性を持つ。王都侵攻の混乱の中で命を落とした。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。治癒師を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
負傷したクラスメイトを救うため最上級回復魔法聖典を行使した。背後から檜山大介に剣で刺されて命を落とした。ハジメたちの神代魔法により魂魄を保護された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ノイントの強靭な肉体へ魂魄を定着させて蘇生を果たした。神の使徒の能力を保持した状態でハジメの旅に同行する。
八重樫雫
香織の親友を務める剣士の女子生徒。状況を冷静に分析して仲間を気遣う責任感を持つ。王都の異変を早期から察知していた。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。剣士。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場で傀儡兵や恵里の急襲を受けて重傷を負った。香織の聖典とハジメの神水によって回復した。失意の中からハジメの言葉を受けて立ち直った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
神代魔法の獲得を目指してハジメたちのハルツィナ樹海攻略への同行を志願した。
天之河光輝
勇者として強い正義感を掲げる男子生徒。自身の理想を他者に求める傾向が見られる。恵里の裏切りと仲間の危機に激しく狼狽した。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。勇者を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
恵里の毒と襲撃によって動きを封じられた。限界突破の派生技能を発動して傀儡兵を切り伏せた。ハジメに対して自説を主張するも退けられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
精神的な揺らぎを抱えながらハジメ一行への同行を決めた。
坂上龍太郎
光輝を前衛として支える拳士の男子生徒。豪快な性格で仲間の防衛に立ち回る。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。拳士を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場での急襲に際して居残り組を守る陣形を組んだ。無力化した鈴を庇いながら戦闘を継続した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
仲間を守る実力を得るため樹海への同行を求めた。
谷口鈴
明るいムードメーカーの結界師の女子生徒。親友と信じていた恵里の策略に強いショックを受けた。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。結界師。
・物語内での具体的な行動や成果
恵里の本性を知らされて精神的に自暴自棄となった。ハジメに同行を願い出て恵里と再会する意志を示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ショックから立ち直り強くなることを誓った。
中村恵里
光輝へ歪んだ執着を抱く降霊術師の女子生徒。大人しい表面の裏で凄惨な計画を企てていた。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。降霊術師。
・物語内での具体的な行動や成果
独自魔法縛魂を開発して王宮の騎士たちを傀儡化した。大結界を破壊して魔人族を王都へ引き入れた。近藤礼一を殺害して傀儡に変えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメに追い詰められた後にフリードのゲートを通って魔人族領へ逃亡した。
園部優花
愛子を敬愛する護衛隊の女子生徒。以前の気弱さを克服して前線で戦う。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊。
・物語内での具体的な行動や成果
愛子の失踪に危機感を抱いて雫と連携した。アーティファクトのナイフを駆使して味方の枷を外した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
居残り組の生徒たちを精神面で支えた。
宮崎奈々
優花と共に行動する女子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊。
・物語内での具体的な行動や成果
王宮内での異常を察知して優花や妙子と情報共有を行なった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
護衛隊の一員として味方の救出に協力した。
菅原妙子
冷静に周囲を観察する女子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場での戦闘において優花たちと共に立ち回った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
後衛から仲間のサポートを担当した。
玉井淳史
恐怖を乗り越えて戦う男子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊。曲刀師。
・物語内での具体的な行動や成果
浩介から渡された曲刀で優花の魔力封じの枷を切り裂いた。昇や明人を解放した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
前衛として居残り組の防衛に尽力した。
相川昇
淳史の友人である男子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊。
・物語内での具体的な行動や成果
淳史たちによって枷を外されて戦闘へ参加した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
防衛陣形に加わり仲間を守った。
仁村明人
護衛隊に属する男子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。愛ちゃん護衛隊。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場での襲撃において味方と協力して防衛にあたった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
束縛から解放された後に陣形を維持した。
永山重吾
巨体を誇る重闘士の男子生徒。責任感が強く前衛の盾となる。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。永山パーティーのリーダー。重闘士。
・物語内での具体的な行動や成果
不意打ちを受けて負傷しながらも居残り組を守る壁となった。龍太郎を制止して冷静な戦闘を促した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
前線組の頼れる盾として味方を守り抜いた。
野村健太郎
思慮深い土術師の男子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。永山パーティー。土術師。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場で負傷しつつも仲間と共に後衛を防衛した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
魔法の行使で戦闘を支援した。
辻綾子
永山パーティーの治癒役を務める女子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。永山パーティー。治癒師。
・物語内での具体的な行動や成果
襲撃を受けて倒れた仲間の介抱にあたった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
後衛で負傷者の看護を担当した。
吉野真央
仲間を叱咤する付与術師の女子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。永山パーティー。付与術師。
・物語内での具体的な行動や成果
魔法で味方の支援を行ないつつ戦線を支えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
永山たちを後方から後押しした。
遠藤浩介
影が極めて薄い暗殺者の男子生徒。気配遮断の能力に長ける。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。斥候。暗殺者。
・物語内での具体的な行動や成果
夜間に王宮内を彷徨いメルドと遭遇した。訓練場で真っ先に襲撃されて背中と四肢を刺された。隠形能力で意識の外へ逃れてアーティファクトを味方へ渡した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
陰ながら武器を配布して逆転の契機を作った。
檜山大介
香織に異常な執着を示す軽戦士の男子生徒。自己保身と欲望のために暗躍した。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。軽戦士。
・物語内での具体的な行動や成果
恵里やノイントと共謀してメルドを襲った。負傷した振りをして香織の背後から剣を刺し殺害した。ハジメに殴り飛ばされて訓練場の壁へ叩きつけられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメによって魔物の群れの中へ蹴り飛ばされ生きたまま喰われて死亡した。
近藤礼一
槍を扱う槍術士の男子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。槍術士。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場で恵里によって心臓を剣で突かれて殺害された。縛魂の魔法で傀儡兵として蘇生させられた。ハジメのショットガンで頭部を吹き飛ばされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
恵里の見せしめとして命を奪われた。
中野信治
檜山パーティーの男子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。檜山パーティー。
・物語内での具体的な行動や成果
近藤の殺害に対して激しい怒声を上げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
身内の裏切りと仲間の死にショックを受けた。
斎藤良樹
檜山と共にいた男子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。檜山パーティー。
・物語内での具体的な行動や成果
近藤の死を目撃して怒りをあらわにした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
悲劇を目の当たりにして自室へ引きこもりがちとなった。
畑山愛子
生徒を第一に考える作農師の女性教師。豊穣の女神として人々の強い尊敬を集める。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。教諭。作農師。
・物語内での具体的な行動や成果
神山の牢獄に監禁されていたところをハジメに救出された。発酵操作で大量の可燃性ガスを発生させて聖教教会を大爆発に巻き込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
教会の爆殺に罪悪感を抱くもハジメの言葉で教師としての覚悟を再確認した。
清水幸利
過去にウルの町で暴走して死亡した男子生徒。
・所属組織、地位や役職
日本からの召喚者。
・物語内での具体的な行動や成果
6巻本編では愛子の回想や記憶の中で言及された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
愛子の心に深い爪痕を残した存在。
勇者パーティー
光輝を中心に編成された主力部隊。
・所属組織、地位や役職
生徒たちの戦闘部隊。
・物語内での具体的な行動や成果
恵里の裏切りと不意打ちによって壊滅的な被害を受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
香織の離脱と恵里の脱走により事実上分解した。
永山パーティー
永山が率いる前線戦闘部隊。
・所属組織、地位や役職
生徒による戦闘部隊。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場で身を挺して居残り組を守った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
結束力を発揮して激戦を耐え抜いた。
檜山パーティー
檜山を中心に形成されていたグループ。
・所属組織、地位や役職
生徒による部隊。
・物語内での具体的な行動や成果
檜山の裏切りと近藤の死により崩壊した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
残されたメンバーは強いトラウマを抱えた。
愛ちゃん護衛隊
愛子を守る意思を持つ生徒たちの集団。
・所属組織、地位や役職
愛子の護衛組織。
・物語内での具体的な行動や成果
愛子の失踪をいち早く察知して王宮内を捜索した。訓練場で他の生徒たちを鼓舞した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
居残り組の精神的な支えとして機能した。
居残り組
戦闘を避けて王宮に留まっていた生徒たち。
・所属組織、地位や役職
非戦闘生徒グループ。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場で不意打ちを受けて拘束された。重吾たちの防衛陣形の中で保護された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
事件後に疑心暗鬼となり引きこもる者が増加した。
前線組
大迷宮攻略に積極的に参加していた生徒たち。
・所属組織、地位や役職
主力戦闘生徒グループ。
・物語内での具体的な行動や成果
訓練場で分断されて集中攻撃を受けた。各自の連携で枷を外して反撃へ転じた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメの実力を再認識して樹海攻略への同行を決めた。
吸血鬼族
ユエ
ハジメの相棒を務める吸血鬼の姫。圧倒的な魔法技術と高い戦闘知性を誇る。
・所属組織、地位や役職
元吸血鬼族の王。ハジメのパートナー。
・物語内での具体的な行動や成果
王都上空でフリードと交戦した。五天龍を行使して敵軍を撃滅した。再生魔法壊刻でフリードに過去の痛みを再現させて追い詰めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
魂魄魔法を修得してノイントの肉体へ香織の魂を定着させた。冒険者ギルドで股間スマッシャーの異名で恐れられた。
兎人族(ハウリア族)
シア・ハウリア
未来視の固有魔法を持つ兎人族の少女。明るく前向きな姿勢でハジメを慕う。
・所属組織、地位や役職
兎人族ハウリア族。ハジメの仲間。
・物語内での具体的な行動や成果
ドリュッケンの新機能やアーティファクト剣玉を駆使して魔人族の部隊を全滅させた。ミハイルを撃破した。自身の再生魔法で石化状態を治癒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
強力な重戦車並みの戦闘力を発揮して敵を圧倒した。
カム・ハウリア
ハウリア族の族長を務めるシアの父親。ハジメの訓練により凄絶な戦闘集団へと変貌した。
・所属組織、地位や役職
ハウリア族族長。
・物語内での具体的な行動や成果
フェアベルゲンの惨状を見て一族を呼集した。連れ去られた同胞を救うため選抜部隊を編成した。帝国への復讐と侵攻を宣言した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
気弱な種族から魔物も逃げ出す冷酷な戦士集団の指揮官へ成長した。
ハウリア族
ハジメによって鍛え上げられた兎人族の一族。
・所属組織、地位や役職
亜人族の戦闘部隊。
・物語内での具体的な行動や成果
フェアベルゲン襲撃後にカムの号令で集結した。暗殺や殺戮のシュプレヒコールを上げて戦意を高めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
帝国に対する徹底抗戦の構えを見せた。
竜人族(クラルス族)
ティオ・クラルス
竜人族の生き残りである黒髪の美女。過激な被虐趣味を持つ。
・所属組織、地位や役職
竜人族クラルス族の姫。ハジメの仲間。
・物語内での具体的な行動や成果
黒竜化して神山へ飛来しノイントを吹き飛ばした。愛子と協力して可燃性ガスにブレスで着火し聖教教会を爆発させた。魂魄魔法で香織の魂を固定した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
愛子の護衛と教会の撃滅において決定的な役割を果たした。
海人族
ミュウ
ハジメを「パパ」と慕う海人族の幼女。
・所属組織、地位や役職
海人族の子供。
・物語内での具体的な行動や成果
6巻本編ではハジメと雫の会話の中で言及された。エリセンで母親と再会を果たした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメによって将来的に日本へ連れて行かれる約束を交わした。
ハイリヒ王国・王宮・騎士団
リリアーナ・S・B・ハイリヒ
王国の異変を察知して単身で脱出した王女。気品と行動力を兼ね備える。
・所属組織、地位や役職
ハイリヒ王国王女。
・物語内での具体的な行動や成果
モットーの隊商に紛れて王都を脱出しハジメたちに助けを求めた。父王たちの不審な動きや愛子の拉致を報告した。事件後に崩壊した王宮の指揮を執った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
空席となった国王の代わりに暫定的な指導者として王都復興を指揮した。帝国への動行を決定した。
エリヒド・S・B・ハイリヒ
ハイリヒ王国の国王。教会の影響により常軌を逸した行動を見せた。
・所属組織、地位や役職
ハイリヒ王国国王。
・物語内での具体的な行動や成果
狂信的にエヒトを崇めて愛子たちの抗議を退けた。メルドの調査具申を却下した。恵里の傀儡兵によって暗殺された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
洗脳の果てに命を落とした。
ランデル・S・B・ハイリヒ
リリアーナの弟である王国の十歳の王子。香織に淡い初恋を抱いていた。
・所属組織、地位や役職
ハイリヒ王国王子。
・物語内での具体的な行動や成果
香織を奪ったと勘違いしてハジメに殴りかかった。ハジメの角砂糖指弾によってあしらわれた。香織から子供扱いされてショックを受け泣きながら走り去った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
初恋が潰えつつも次期国王としての成長を誓った。
メルド・ロギンス
王国最強と称された騎士団長。生徒たちを深く思いやる熱血漢。
・所属組織、地位や役職
ハイリヒ王国騎士団長。
・物語内での具体的な行動や成果
王宮の虚ろ現象を独自に調査した。檜山とホセの襲撃を受けて応戦した。最期はノイントの攻撃を受けて神ではなくハジメに祈りを捧げて戦死した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
死後に恵里によって傀儡兵と化された。ハジメの手によって引導を渡され解放された。
ホセ・ランカイド
メルドの腹心を務めていた騎士団副団長。
・所属組織、地位や役職
ハイリヒ王国騎士団副団長。
・物語内での具体的な行動や成果
メルドと共に虚ろ現象の調査にあたっていた。恵里の縛魂によって殺害され傀儡化された。メルドを襲撃し訓練場で光輝たちを追い詰めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
恵里の操り人形として利用された。
ニア
雫の専属侍女を務める女性。騎士の家系出身。
・所属組織、地位や役職
王宮侍女。近衛騎士。ソウルシスターズの討伐対象。
・物語内での具体的な行動や成果
恵里によって殺害され傀儡と化した。大結界の破壊を雫へ報告した。訓練場で雫を押さえつけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
生気を失った状態で恵里の指示に従った。
クゼリー・レイル
リリアーナに仕えていた女性近衛騎士。
・所属組織、地位や役職
元近衛騎士隊隊長。新王国騎士団長。
・物語内での具体的な行動や成果
混乱する騎士団の再編にあたった。訓練場で雫と模擬戦や議論を行なった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
事件後に新たな王国騎士団長へ就任した。
ニート・コモルド
騎士団の隊長を務めていた男性。
・所属組織、地位や役職
元騎士団三番隊隊長。新王国騎士団副団長。
・物語内での具体的な行動や成果
クゼリーと共に騎士団の立て直しを図った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
新騎士団の副団長に抜擢された。
ウォルペン
ハイリヒ王国の筆頭錬成師。頑固な職人気質を持つ。
・所属組織、地位や役職
ハイリヒ王国筆頭錬成師。
・物語内での具体的な行動や成果
破壊された大結界のアーティファクトの前で頭を抱えていた。ハジメが一瞬で修復する姿を見て足にしがみつき弟子入りを懇願した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王都の職人たちを率いてハジメを技術目当てで追い回した。
王国騎士団
ハイリヒ王国の防衛を担う正規軍。
・所属組織、地位や役職
王国の軍事組織。
・物語内での具体的な行動や成果
約五百人が恵里によって密かに殺害され傀儡兵に変えられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
事件後にクゼリーのもとで再編成が進められた。
警邏隊
王都の治安維持を担当する隊員たち。
・所属組織、地位や役職
王都の警察組織。
・物語内での具体的な行動や成果
結界崩壊時の混乱の中で住民に避難を呼びかけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王都内のパニック防止に努めた。
宮廷魔法師
王宮に所属する魔法使い集団。
・所属組織、地位や役職
王宮の魔法組織。
・物語内での具体的な行動や成果
王都防衛や結界の補助にあたった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王都侵攻の混乱に対応した。
職人たち
王都の復興や錬成を担う人々。
・所属組織、地位や役職
王都の技術者集団。
・物語内での具体的な行動や成果
ウォルペンと共にハジメの技術を求めて王都中で大鬼ごっこを繰り広げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
熱狂的な職人魂でハジメを追跡した。
聖教教会
イシュタル
聖教教会の頂点に立つ教皇。信仰心にとらわれハジメを排斥した。
・所属組織、地位や役職
聖教教会教皇。
・物語内での具体的な行動や成果
ハジメの異端者認定を強行採決した。神山で司祭たちを率いて覇堕の聖歌を合唱しノイントを支援した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
愛子の発酵操作とティオのブレスによる大爆発に巻き込まれて全滅した。
ノイント
神エヒトの命を受けて降臨した「神の使徒」。感情を持たず人形のように冷徹。
・所属組織、地位や役職
神の使徒。
・物語内での具体的な行動や成果
愛子を神山へ拉致した。メルドを暗殺した。神山の上空でハジメと激闘を繰り広げ分解魔法と双大剣で追い詰めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメのパイルバンカーで心臓部を打ち抜かれて死亡した。肉体は修復されて香織の魂魄定着の容器となった。
デビッド
愛子の専属護衛を務めていた神殿騎士。
・所属組織、地位や役職
神殿騎士専属護衛隊隊長。
・物語内での具体的な行動や成果
教会の不審な動きを察して独自に愛子を探そうとしたため監禁された。事件後に解放された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
愛子への忠誠を深め豊穣の女神の騎士として王国の守護を誓った。
エヒト(アルヴ)
トータスの神として君臨する存在。人間を娯楽の駒として扱う。
・所属組織、地位や役職
聖教教会の創生神。
・物語内での具体的な行動や成果
ノイントを通じてハジメの殺害を指示した。勇者たちを興興の道具として踊らせた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメたちの敵対対象として明確になった。
神殿騎士団
聖教教会の直属軍隊。
・所属組織、地位や役職
教会の軍事組織。
・物語内での具体的な行動や成果
教皇イシュタルと共に神山で防御結界を張りハジメたちと対峙した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
神山の大爆発によって総本山の部隊が全滅した。
司祭たち
聖教教会に仕える聖職者たち。
・所属組織、地位や役職
教会の聖職者集団。
・物語内での具体的な行動や成果
100人規模で覇堕の聖歌を合唱してハジメの体力を削いだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
大爆発により教皇と共に消滅した。
商業都市フューレン・冒険者ギルド・商人
モットー・ユンケル
商魂たくましいユンケル商会の男。高い観察眼を持つ。
・所属組織、地位や役職
ユンケル商会代表。
・物語内での具体的な行動や成果
賊に襲われていたところをハジメたちに救援された。リリアーナの正体を見抜き無償で送届けた。ハジメに王都の異変を忠告した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメたちとの間に確固たる信頼関係を築いた。
イルワ・チャング
フューレンの冒険者ギルド支部長。
・所属組織、地位や役職
フューレン冒険者ギルド支部長。
・物語内での具体的な行動や成果
6巻本編ではハジメが本部へ報告を託す相手として名前が登場した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメの活動を陰から支える。
バルス・ラプタ
王都冒険者ギルド本部のギルドマスター。圧巻の覇気を纏う老男性。
・所属組織、地位や役職
冒険者ギルド本部ギルドマスター。
・物語内での具体的な行動や成果
イルワからの連絡を受けて応接室でハジメを出迎えた。アベルの失態を苦笑しながら見届けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメの実力と事情を理解して対応した。
アベル
「閃刃」の二つ名を持つ「金」ランク冒険者。キザでナルシストな性格。
・所属組織、地位や役職
「金」ランク冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
女性を侍らせてハジメやユエに挑発的な態度をとった。マリアベルに襲われてサバ折りにされた。ユエの魔法で股間を粉砕された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
誇りを打ち砕かれて悶絶した。
マリアベル
かつてブルックでユエに告白して返り討ちにあった男。クリスタベルの弟子。
・所属組織、地位や役職
漢女。クリスタベルの弟子。
・物語内での具体的な行動や成果
赤毛ツインテールと浴衣ドレスの劇画調マッチョとして現れた。アベルをサバ折りで打ち伏せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
クリスタベルのもとで強烈な漢女へ成長した。
クリスタベル
ブルックで服屋を営む強烈な漢女。元「金」ランク冒険者。
・所属組織、地位や役職
服屋店主。元「金」ランク冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
マリアベルの口から名前や店舗拡大の計画が語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
裏組織の人物や冒険者たちを弟子にして漢女軍団を拡大させた。
ユンケル商会
モットーが率いる商業組織。
・所属組織、地位や役職
商人グループ。
・物語内での具体的な行動や成果
アンカジへの物資輸送やリリアーナの護送を行なった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王女からの高い信頼を獲得した。
秘密結社ソウルシスターズ
雫を「お姉様」と呼んで崇拝する近衛騎士たちの非公式組織。
・所属組織、地位や役職
雫のファンクラブ兼非公式護衛組織。
・物語内での具体的な行動や成果
番外編において雫の言動を記録・観察した。皇帝からの求婚に激怒して魔法をかけようとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
雫への強い忠誠と偏愛を抱いて行動した。
魔人族(ガーランド王国)
フリード・バグアー
魔人族の将。神代魔法の使い手であり白竜を使役する。
・所属組織、地位や役職
魔人族指揮官。
・物語内での具体的な行動や成果
対軍用転移ゲートで王都近郊へ大軍を送り込んだ。ユエやシアと交戦して追い詰められた。再生魔法壊刻を浴びて過去の傷を再発させられ逃走した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ユエたちの圧倒的な戦闘力に戦慄して撤退を余義なくされた。
ミハイル
カトレアの婚約者であった魔人族の戦士。
・所属組織、地位や役職
魔人族部隊長。
・物語内での具体的な行動や成果
カトレアの仇討ちのため大黒鷲に乗ってシアを急襲した。シアの剣玉や炸裂弾の前に部隊を全滅させられた。シアのドリュッケンで頭部を打たれて撃破された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
復讐を果たせずに戦死した。
カトレア
オルクスでハジメに射殺された女魔人族。
・所属組織、地位や役職
魔人族指揮官。
・物語内での具体的な行動や成果
6巻本編ではミハイルや恵里の回想・会話の中で存在が語られた。遺体に恵里の降霊術が施されて取引の窓口となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
彼女の死が恵里と魔人族の密約のきっかけとなった。
解放者(神代の反逆者)
ラウス・バーン
大迷宮神山を創設した古代の解放者。
・所属組織、地位や役職
解放者。神山創設者。
・物語内での具体的な行動や成果
禿頭の男の映像体として現れてハジメたちを神山の深部へ案内した。魂魄魔法と手記を授けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメたちに魂魄魔法を継承させた。
ミレディ・ライセン
ライセン大迷宮の創設者。
・所属組織、地位や役職
解放者。
・物語内での具体的な行動や成果
魂魄魔法でゴーレムに魂を定着させて生き長らえていた事実がハジメたちによって言及された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
古代魔法の特性の例として挙げられた。
オスカー・オルクス
オルクス大迷宮の創設者。
・所属組織、地位や役職
解放者。
・物語内での具体的な行動や成果
ラウス・バーンの手記に関連して名前が語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
解放者たちの遺志を今に伝える。
アレイスト王
過去の宗教戦争で裏切りを行なった人間族の王。
・所属組織、地位や役職
過去の国王。
・物語内での具体的な行動や成果
5巻の回想に登場した人物としてハジメの記憶の中で言及された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
神の狂信がもたらす悲劇の例として想起された。
アンカジ公国
ゼンゲン公
アンカジ公国を治める領主ランズィ。
・所属組織、地位や役職
アンカジ公国領主。
・物語内での具体的な行動や成果
メルドが万が一の事態に備えて手紙を書き送ろうとした相手として言及された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ハジメたちの後ろ盾となる存在として信頼されている。
ハルツィナ大樹海(亜人族)
熊人族の男
フェアベルゲンに住む大柄な亜人族。
・所属組織、地位や役職
熊人族の住民。
・物語内での具体的な行動や成果
殺気立つカムたちハウリア族の姿を見て悲鳴を上げながら逃げ出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
凶暴化したハウリア族の恐ろしさを引き立てた。
展開まとめ
プロローグ
深夜の王都を見下ろす丘の謎の魔法陣
王都を監視する魔物の影
真夜中、小さな丘の中腹で一匹の犬のような魔物が地を這うようにして進んでいた。この魔物は警戒心が非常に強く、周囲に目を配りつつ慎重に丘を登りきった。丘の頂上に到達した魔物は、遠くに煌々と輝く【ハイリヒ王国】の王都の夜景を見つめ、人工の光に目を細めていた。深夜にさしかかり、多くの人々が眠りにつく中、王都では一部の商人や夜番の兵士たちがまだ活動を続けていた。
突然の魔力の発生と不審な石板
王都の光を見つめていた魔物は、背後に突如感じた強い気配に驚き、慌てて反転した。その気配の正体は生物のものではなく、地中から発する魔力であった。魔物は慎重に近づき、地面を掘り進めると、複雑な幾何学模様が彫られた石板を発見した。この石板は、謎めいた光を放ちながら、魔物の興味を引き続けた。
魔法陣の拡大と魔物の逃走
さらに掘り進めようとした瞬間、周囲の地面に次々と光点が出現した。無数の光が並び、瞬く間に百を超える数に膨れ上がったことにより、魔物は恐怖を感じ、一目散に逃げ出した。十分も経たないうちに、光点同士が結ばれ、巨大な魔法陣が浮かび上がる。その魔法陣は石板に刻まれた幾何学模様と同一であり、吸血姫の天才魔法使いが見れば「これは空間転移の陣だ」と確信したであろう。
第一章 不穏の影
賊襲撃と香織の救援要請
シアが賊襲撃を発見し、ハジメが救援に向かう
深夜、車内での和やかな空気の中、シアが隊商を襲撃する賊を発見した。ハジメは車を加速させ、香織の頼みで救援に向かうことを決意した。賊との戦力差をものともせず、ブリーゼの圧倒的な攻撃で賊を一掃した。
香織とリリアーナの再会
隊商に助けられたリリアーナが香織に抱きつき、二人は再会を喜び合った。香織は、リリアーナが危険な状況にあることを理解し、彼女のために協力を申し出た。リリアーナもまた、王都での異変をハジメたちに話し始める。
王都の異変と愛子の誘拐
リリアーナは王都での異変と、父エリヒド王が教会に取り込まれつつある現状を語り、愛子が銀髪の修道女に誘拐されたことを明かした。リリアーナは、王宮内での変化や周囲の様子が次第に不穏になっていくことに疑問を抱き、香織たちに協力を求めた。
ハジメの決意と教会への襲撃計画
愛子の救出を決意したハジメは、教会の総本山である【神山】に向かうことを決めた。彼は、愛子を救うことが自身の責任であると認識し、教会と対決する覚悟を固めた。さらに、七大迷宮の一つである【神山】で神代魔法を手に入れることを視野に入れ、教会との戦いを見据えていた。
リリアーナの安堵とハジメの闘志
ハジメの決意に、リリアーナは安堵し、感謝の気持ちを示した。一方、ハジメは己の道を阻む者には容赦せず、教会の陰謀を打ち砕くために闘志を燃やしていた。その姿に香織やユエたちは心を惹かれ、ハジメへの信頼をさらに強めた。
忠霊塔での密会と王宮の異変
忠霊塔にて密会するメルドとホセ
ハイリヒ王国の忠霊塔前で、騎士団長メルド・ロギンスは副団長ホセ・ランカイドと密会していた。深夜の静寂を利用し、二人は最近の王宮で起きている異変について話し合った。ホセは報告を開始し、騎士団内で「虚ろ」と呼ばれる無気力症候群が広がっていると告げた。
騎士団内での「虚ろ」の拡大と調査拒否
ホセによると、「虚ろ」は下級騎士から始まり、現在では貴族や隊長格にまで影響を及ぼしていた。メルドは調査を要請したが、エリヒド国王は軍備強化を優先するよう命じ、正式な調査を拒否した。メルドとホセは独自に対策を進めることを決意し、対策として闇魔法に精通した者を探すよう指示した。
深夜の王宮での襲撃と檜山の裏切り
メルドが自室に戻ると、クラスメイトの檜山大介が突然現れ、彼に相談を持ちかけた。しかし、メルドが檜山と話をしている間、再びホセが訪れ、襲撃が開始された。檜山はメルドに短剣で襲いかかり、さらにはホセも洗脳されたような状態でメルドを攻撃した。
脱出と銀翼の女との遭遇
メルドは窓からの脱出を試み、なんとか地面に着地したが、そこで翼を持つ謎の銀髪の女性と遭遇した。その女性から発する圧倒的な威圧感にメルドは逃れる術を見出せず、彼女の攻撃により、命を落とした。
メルドの最期の祈り
最後の瞬間、メルドは信仰する神ではなく、奈落の底から這い上がった化け物のような存在に祈りを捧げた。その祈りには、信頼と希望が込められていた。
メルドの手紙と檜山の狂気
メルドの亡き後、彼の部屋では「虚ろ」な兵士たちが修復作業を行っていた。檜山と謎の人物は、メルドが遺した手紙を破り捨て、王国への悪意に満ちた計画を加速させる意志を確認し合った。二人の狂気に満ちた笑い声が王宮に響き渡った。
第二章 王都侵攻
月明かりの監禁と愛子の救出
監禁される愛子の孤独と不安
薄暗い牢獄に監禁されていた畑山愛子は、窓から差し込む月明かりの中、憂いと不安に包まれていた。彼女は、魔力を封じられたアーティファクトのために脱出も試みられず、ただ生徒たちの安否を祈りつつ、囚われの身として過ごしていた。王都での異変や生徒の一人清水の記憶がよみがえり、不穏な思いが心を満たしていた。
突然の救出者、ハジメの登場
愛子が思わず口にした名前に応えるかのように、窓から現れたのは南雲ハジメであった。驚く愛子に対し、ハジメは冷静に部屋の安全を確認し、壁を破って部屋内へ侵入。彼は、愛子に魔力を封じるアーティファクトを解除し、王都での魔人族の襲撃について知らせた。愛子は、無謀とも思える彼の行動に驚きつつも、彼の確かな意志を感じ取った。
魔人族の襲撃と脱出
ハジメは愛子を抱きかかえ、魔人族が王都を襲撃していることを告げ、彼女と天之河たちとの合流を目指した。しかし、その矢先に異様な銀光が部屋を襲い、危険を察知したハジメは外へと飛び出した。彼は空中で愛子を支えながら、異常な威圧感を放つ敵の存在に警戒を強めた。
神の使徒ノイントの出現
ハジメたちの前に現れたのは「神の使徒」を名乗る銀髪の女、ノイントであった。彼女は神の命によりハジメを「排除する」と宣言し、神々しい姿とともに大剣を構えた。その無機質で冷たい瞳に、ハジメは不敵な笑みを浮かべ、彼女に戦いを挑む覚悟を示した。
神山での戦いの開始
標高八千メートルの神山の上空で、神の使徒ノイントとハジメの戦いが始まった。ノイントの圧倒的な威圧感に圧されかける愛子を、ハジメの紅い魔力が守り、彼は挑発的な言葉でノイントを迎え撃つ。その瞬間、絶望をもたらす神の使徒と奈落から這い上がった“化け物”の一騎打ちが幕を開けた。
王都の異変とユエ達の決断
リリアーナの護送とユエ達の目的
ユエ、シア、香織、リリアーナの四人は、夜の王宮を隠密に進み、リリアーナを光輝達のもとへ送り届けるため行動していた。彼女達の本来の目的は、愛子の救出と【神山】の大迷宮探索であり、王国の異変解決やリリアーナと光輝達の合流は二の次であった。しかし、愛子の安全確保のためには光輝達の状況確認が必要であると判断し、彼らとの接触を試みた。なお、ティオは王都の状況を俯瞰するために待機していた。
王都の大結界の破壊
一行が隠し通路を抜け、ある客室から進行を再開した矢先、突如として轟音が響き渡り、王都の大結界が破られた様子が目の前に広がった。リリアーナは驚愕し、第二障壁までが崩れかけていることに恐怖を感じていた。大結界は、魔人族の侵攻を防ぐ王都の要であったが、何者かの攻撃により短時間で崩壊寸前にまで追い込まれていた。
ティオの報告による魔人族の侵攻
ティオの念話によって、魔人族と魔物の大軍が南方から王都に迫り、結界を破壊したのが白い竜であることが判明した。リリアーナは、王国の防衛体制を突破されたことに怒りと動揺を覚え、南部の監視部隊が機能しなかった理由に疑問を抱いた。ユエ達は、白竜を使役する魔人族のフリードが空間魔法を用いて侵攻してきた可能性を考慮し、即座に対応を始める。
ユエとシアの戦闘決意
リリアーナが光輝達との合流を促す中、ユエは王都でフリードを迎え撃つことを宣言した。彼女は、過去にフリードから不意打ちを受けたことを根に持っており、「泣くまでボコる」という決意を示した。シアも同様に、無表情でフリードへの暴行を宣言し、リリアーナと香織に別れを告げたのだった。
フリードの運命と王国の防衛
ユエとシアは窓から飛び出し、フリードとの戦闘に向かって行った。王国にとっては、二人の戦闘が時間稼ぎとなり、態勢を整えるまでの猶予を得る絶好の機会であった。香織とリリアーナは再び行動を開始し、香織はハジメへの強い愛情を感じつつも、彼女達に遅れを取らないように急いで光輝達のもとへ向かった。
王都侵攻とユエ達の戦闘
結界崩壊と王都の混乱
突如として大結界が消滅し、王都は魔人族と魔物の襲撃を受けて大混乱に陥っていた。住民たちは恐怖に駆られ、一部は避難を試み、また一部は王宮内に入ろうとして混乱を助長していた。夜も遅く、まだ暴動には至らなかったものの、情勢は不安定であった。一方で、王宮側も迎撃態勢の準備に追われていたが、遂に結界が完全に破られ、魔人族と魔物の大軍が王都に押し寄せた。
王都中心でのユエ達の決断
王都中心の時計塔で状況を見守っていたティオのもとに、ユエとシアが現れた。二人は、過去にハジメを傷つけた魔人族のフリード・バグアーへの復讐心を抱いていた。ティオと情報交換する中でハジメからの連絡を受け、ティオが急遽ハジメの援護に向かった。ユエとシアは、フリードを追い詰めるため、王都での戦闘に備えることを決意した。
黒鷲の襲撃と反撃
ユエとシアは、フリードを探す中で黒鷲に乗った魔人族の襲撃を受けたが、ユエは風刃で応戦し、シアは炸裂弾を用いて敵を撃退した。戦闘中、彼女達の存在に気づいた魔物達と魔人族が、上空からも次々と攻撃を仕掛けたが、ユエ達はその圧倒的な戦闘能力で反撃し、敵を次々と撃退していった。
フリード・バグアーとの遭遇
遂に現れたフリード・バグアーは、空間魔法を駆使してユエとシアを包囲し、王都への侵攻を続行する意志を見せた。ユエはフリードに対して、自らの復讐を果たすための戦闘を開始。戦場は激しさを増し、フリード率いる灰竜の群れが一斉に攻撃を仕掛けたが、ユエは五つの天龍を召喚し、魔人族達を圧倒した。
フリードの神代魔法「震天」とユエの防御
フリードは神代魔法「震天」を発動し、空間そのものを圧縮・解放することで広範囲にわたる破壊を試みた。しかし、ユエは空間固定魔法「幻牢」で衝撃を防ぎ、僅かに傷を負うも再生能力で回復。再び立ち上がり、フリードへの反撃に臨んだ。
ユエの再生魔法「壊刻」とフリードの退却
ユエは「壊刻」を発動し、フリードと白竜が過去に負った傷を再現することで苦痛を与えた。これによりフリードは追い詰められ、満身創痍となる。援軍として駆けつけた魔人族が時間を稼ぐ隙を利用し、フリードは空間転移で撤退した。怒りを滲ませたユエは、残る魔人族を「震天」で殲滅し、鬱憤を晴らした。
ハジメの光柱と王宮への合流
戦いを終えたユエとシアは、王宮の一角で光輝く巨大な柱が発生し、魔物の大軍が消滅する光景を目撃。犯人がハジメであることを悟り、彼と合流するため、二人は王宮へ向かって急いだ。
第三章 神の使徒
月下に銀翼がはばたいた
銀翼と紅の戦闘
銀翼が夜空を裂き、銀の魔弾を放つ場面から始まった。この魔弾は驚異的な連射性と威力を秘め、標的を狙って殺到する。対するは、紅色のアーティファクト兵器であり、全ての敵を粉砕してきた威力を誇る。互いに高度な技術で弾幕をかわし、銀の羽を裂く中で、命がけの戦闘が繰り広げられた。
愛子の悲鳴とハジメの機動
戦闘の激しさに、愛子が思わず悲鳴を上げた。ハジメは愛子を抱えながら、彼女を守るために最低限の動きで弾幕を回避する。愛子は生身での空中戦に恐怖を覚えるが、ハジメは彼女を安全に保つため、彼女を抱き続けた。ハジメは仲間の救援が来ることを信じ、愛子に少しの辛抱を求めた。
ノイントの冷徹な攻撃
銀翼をまとったノイントが冷徹な声を発し、双大剣での攻撃を加える。彼女の銀の魔力には「分解」の固有魔法が付与されており、触れるだけで致命的な威力を発揮する。ハジメは最小限の動きでノイントの攻撃をかわし、冷や汗を流しつつも愛子を守り続けた。
聖教教会の参入と異変
聖教教会の司祭たちが合唱を始め、その歌声によりハジメと愛子の体力と魔力が削がれていく。司祭たちの歌が引き起こす魔法「覇堕の聖歌」は、相手を衰弱させる恐ろしい効果を持つものであり、ハジメはそれに耐えながらノイントの攻撃を回避した。
ティオの登場と愛子の決意
絶体絶命の中、黒竜ティオがハジメの元に駆けつけ、黒きブレスでノイントを吹き飛ばした。ティオは愛子を守り、共に戦う決意を固める。愛子もまた、戦闘に加わる覚悟を決め、標高八千メートルの激戦の中でティオと共に聖教教会へ挑む。
ノイントとの激闘とハジメの策略
初撃とノイントの迎撃
ハジメは電磁加速式対物ライフル「シュラーゲン」でノイントへ攻撃を仕掛けた。紅い閃光がノイントを狙うも、ノイントは回避し、ハジメに急接近してきた。しかし、ハジメはノイントの動きを予測し、クロスビットで迎撃した。ノイントは、瞬時に対応し大剣で防御するも、スラッグ弾の衝撃波に一瞬の隙を作られてしまう。
連撃とノイントの防御
ハジメはその隙を逃さず接近し、「振動破砕」と「衝撃変換」を用いた強力な拳撃を放った。ノイントはギリギリのところで防御態勢を整え、大剣で攻撃を防ぐが、強烈な衝撃で吹き飛ばされた。続くハジメの連撃に、ノイントの大剣には小さな亀裂が入り、その防御が揺らぎ始めた。
魔法による迎撃と空中戦の展開
ノイントは銀羽を飛ばし、魔法陣を展開して激しい攻撃を繰り出した。ハジメもまたドンナーとシュラークで応戦し、互いに高度な戦術を駆使した空中戦が繰り広げられた。ハジメはノイントに対して「神山」全体への脅威をほのめかし、会話を通じて敵の思惑を探ろうとしたが、ノイントは淡々とハジメの死を望む主の意向を伝えるのみであった。
神速の接近戦と武器破壊
ハジメはノイントに接近し、至近距離での激しい戦闘が再び展開された。互いの技量は互角であり、激しい攻撃の中で、ハジメはノイントの大剣の亀裂を狙い続けていた。最終的に、ハジメの狙い通りノイントの大剣は折れ、彼女に致命的な隙が生まれた。
捕縛と一撃必殺
ハジメは特殊なワイヤーでノイントの動きを一時的に拘束し、電磁加速式パイルバンカーを使用してノイントの銀翼と心臓部を貫いた。これにより、ノイントは完全に行動不能となり、地に落ちた。ハジメは止めを刺すために銃を向けるも、その瞬間、遠方で大聖堂の崩壊を知らせる爆発音が響き渡った。
聖教教会の崩壊と愛子の動揺
聖教教会の爆発
ハジメが聖教教会の方を振り向くと、巨大なキノコ雲と共に大聖堂が崩壊していく様子が目に入った。ティオと共に愛子もその場におり、驚き狼狽する愛子は自身が意図せず教会の爆発を引き起こしてしまったことに動揺した。
愛子の特技と不可抗力の爆発
愛子は教会の結界を突破するため、発酵操作を用いて可燃性ガスを発生させ、それをティオのブレスで点火した結果、予想を超える大爆発が起きてしまったのだ。愛子は責任を感じつつも、その壮絶な結果に耐えきれず涙を流した。
ハジメ達の探索と大迷宮「神山」の攻略
謎の男と大迷宮への誘導
瓦礫の中で、白い法衣を纏う謎の男が現れ、ハジメ達を大迷宮の入り口へと誘導した。ハジメはその男が解放者の一人ラウス・バーンの映像体であると推測し、ティオと愛子と共にその場へ向かい、魔法の知識を得ることに成功した。
新たな魔法と王都への帰還
ハジメ達は魂に干渉する「魂魄魔法」の知識を得、再び王都へ向かう決意を固めた。愛子もまた帰還の可能性を信じ、改めて王都の仲間たちの無事を祈りながら、三人で下山を開始した。
王都での衝撃の再会
ハジメ達が王都へ戻ると、目の前に広がっていたのは、胸から剣を突き立てられた香織の無惨な姿であった。この衝撃的な再会は、ハジメにとっても愛子にとっても大きな試練となり、彼らは新たな覚悟をもって次の戦いに臨むことを決意することとなった。
第四章 裏切り
王宮での異変と雫の警戒
不気味な破砕音と雫の警戒心
雫は、王宮内で突然の破砕音を耳にし、戦闘態勢を整えた。この異変に対する不安と、近くの人々が姿を消していることが彼女の警戒心を強めた。特に愛子とリリアーナが行方不明であり、教会からの説明も不十分であったため、雫は異様な緊張感を抱いていた。
愛子とリリアーナの不在と危機感の共有
愛子とリリアーナの行方不明により、雫や護衛の仲間たちは不安を抱きつつも、教会からの説明を待っていた。しかし、時間が経っても二人は戻らず、さらには教会関係者や騎士たちも姿を消したため、危機感がさらに増していった。雫は優花らと協力して、今晩中に行動を起こすことを決意した。
王宮内の動揺と異変の発覚
光輝達との協力体制と警戒の欠如
雫は、クラスメイトである光輝と龍太郎の部屋を訪ね、事態を共有しようとしたが、光輝は王宮内での不審者の可能性を疑わず、雫の警告を軽視していた。雫は危機意識を持たない光輝の姿勢に困惑しつつ、他のクラスメイトと協力する必要性を感じていた。
ニアからの報告と魔人族の侵攻
侍女ニアが現れ、王都の防御結界が破られ、魔人族の大軍が侵攻していることを報告した。この情報に、雫とクラスメイトたちは驚愕した。王都を守る結界が突破されるなど信じがたい事態であり、王宮内にいる者たちも動揺し始めた。
光輝と仲間たちの対策協議
防衛策と時間稼ぎの提案
光輝は、少しでも王都の住民を避難させるため、自らが時間稼ぎをすると提案した。しかし、大多数のクラスメイトが戦闘意欲を失っていたため、前線に立つのは一部の者のみであった。雫は彼らの意志の揺らぎを感じつつも、仲間を鼓舞する必要性を痛感した。
メルド達との合流を決意
勇者パーティーの一員である恵里が冷静な判断を下し、メルド達騎士団と合流して戦力を整えるべきだと提案した。光輝もまた彼女の意見に賛同し、クラスメイトたちと共に、王都防衛のための準備に動くことを決意した。
光輝と仲間たちの苦境
光輝達は緊急集合場所に指定された訓練場に到着し、多くの兵士や騎士が整列する中、王国騎士団副団長ホセ・ランカイドが状況説明を行っていた。集まった者たちの士気は低く、光輝達は奇妙な空気を感じていたが、ホセに中央へ案内され、士気のない兵士たちに違和感を抱いた。
謎の光と襲撃
ホセが持っていた物から閃光が放たれ、その直後、兵士や騎士たちが光輝達を取り囲み、不意を突いて攻撃を開始した。特に前衛の者達が分断され、雫の警告も間に合わず、多くの生徒が負傷した。
クラスメイトへの裏切り
雫が逃れた隙に、親友の恵里が突如、謎の力で兵士たちを操り、クラスメイト達を次々と拘束し始めた。さらに恵里は、兵士を使って仲間を次々に操り人形に変え、雫に対して嘲笑的な態度で語り掛け、異様な本性を見せた。
恵里の暗躍と香織への危機
恵里は異様な儀式で香織を手に入れようとしていたが、そこで南雲ハジメが登場し、圧倒的な力で恵里と彼女の操る兵士たちを次々に排除していった。ハジメの圧倒的な戦力により、戦況は一変し、恵里は退却を余儀なくされた。
香織の救助と希望
ハジメは香織を助け出し、ティオ達と共に退却した。雫は絶望の淵にいたが、ハジメの励ましにより、再び希望を取り戻し、仲間たちの治療に専念する決意を固めた。
第五章 たった一日の出来事
訓練場の出来事
• ハジメが訓練場を去った後、雫によって神水を飲まされた光輝は短時間で全快した。リリアーナが指揮を執り、混乱した王宮の態勢が整えられ、負傷者の搬送や状況の調査が迅速に行われた。
王都の復興と王宮の状況
• 王宮の兵士約五百人が恵里によって傀儡兵にされ、訓練場にいた一部を除き姿を消したことが確認された。これらの兵士はフリードの対軍用ゲートにより魔人族の領土へ移動したと推測される。
• さらに、王都近郊に魔石を基点とした魔法陣が地下浅く作られ、フリードの空間転移の秘密であったことが判明。これもまた恵里の策略によるものと考えられた。
• 重鎮たちは既に傀儡兵により殺害され、国王の座は空席のまま。リリアーナが暫定的に指導を取ることとなり、後にランデル殿下が即位する見込みとなった。
聖教教会と市民の不安
• 王都が大変な事態にあるにもかかわらず、聖教教会からの音沙汰がないことが市民の不安と不信感を引き起こしていた。教会関係者が不在である理由は明らかにされなかったが、ハジメは【神山】からリリアーナに対策を丸投げしていた。
檜山の遺体と王都の再建
• 訓練場付近で檜山の遺体が発見され、魔物に襲われた痕跡があった。訓練場でハジメに敗北した後、魔物に食い尽くされた様子であった。
• 魔人族の襲撃から五日後、光輝たちは王都の復興に協力しつつ、行方不明となったハジメのことを考え続けていた。
生徒たちの精神的ダメージと支援
• 檜山の裏切りや仲間の死により、生徒たちは精神的に傷ついていたが、愛子や優花の存在が支えとなり、復興活動に参加する者も多かった。
• 愛子は生徒たちを鼓舞し、彼らの心情を聞いて回ることで心のケアに努めていた。愛子護衛隊も居残り組の支えとなり、クラス全体の雰囲気が沈むのを防いでいた。
訓練場での再会と騎士団の再編成
• 新たな騎士団長クゼリー・レイルと副団長ニート・コモルドが選ばれ、訓練場で再編成試験が行われた。その最中、光輝はリリアーナから労われ、彼女の疲労に気づきながらも励まし合った。
• 突如として空から黒い点が複数見え始め、ハジメ、ユエ、シア、ティオが訓練場に降り立った。
香織の再登場
• 雫は香織がいないことに不安を感じつつも、ハジメに問いかけた。そこへ銀髪碧眼の女性として現れた香織に気づき、涙を流しながら彼女に抱きついた。香織は友人の雫を抱きしめ、心配をかけたことを詫びた。
今後の期待と課題
• リリアーナや光輝は、ハジメとその仲間たちが王都で果たした役割を理解しつつ、再会の場面にて複雑な感情を抱いていた。
雫への説明
• ハジメ達は訓練場から光輝達が普段使っている大部屋へ移動し、香織が新たにノイントの体を持つことになった経緯を説明した。ハジメは香織の魂魄をノイントの体に定着させたと簡潔に述べ、続けて香織が神代魔法の力で魂魄の固定と定着が可能になったことを話した。
香織の選択と決意
• 香織は自らの弱さを克服し、ハジメの隣に立つ決意を持ち、再生魔法で蘇生する代わりに、強力な体を望んだ。結果として、ノイントの体を使うことに成功し、神の使徒としての能力も引き継いだ。
感謝と決意
• 雫は香織が無事に戻ったことに感謝し、ハジメ達に深く礼を述べたが、ハジメは軽い態度で「仲間を助けただけ」と返答した。その後、香織やユエ達の視線を受け、ハジメはこれからの行動について考えを巡らせた。
光輝とハジメの対立
• 愛子がさらわれた際の経緯について話すと、光輝はハジメに対して早く真実を伝えてほしかったと非難した。しかし、ハジメは光輝が信じなかったであろうと冷静に応じ、クラスメイトとして力を貸す義務はないと断言した。光輝は納得しなかったが、ハジメの冷徹な視線に沈黙した。
王都防衛への協力
• リリアーナはハジメに王都の防衛に協力してほしいと頼んだが、ハジメは再び旅に出る意志を示した。最終的に、出発前に大結界の修復だけ行うことを約束し、リリアーナは安堵の表情を見せた。
帝国への同行
• リリアーナは帝国での交渉を迅速に行うため、ハジメの移動手段を利用して帝国領へ同行することを提案し、ハジメは彼女を送り届けることを了承した。ただし、帝都には入らないという条件を付けた。
クラスメイト達の懇願
• 光輝、雫、鈴、龍太郎らは、それぞれの決意からハジメに一度だけ神代魔法を手に入れる手助けを求めた。特に雫は恩を返すことなく再び頼らざるを得ないことを心苦しく思いながらも、必死に懇願した。最終的にハジメは、彼らを【ハルツィナ樹海】攻略に限って同行させることを了承した。
今後の決意
• ハジメは、ノイントのような神の使徒が再び現れる可能性を考慮し、光輝達に力を持たせることで自らの敵に対抗させようと決意した。そして、自分の旅の終わりが近づいていることを感じつつも、故郷に帰るために全ての障害を薙ぎ倒す覚悟を新たにした。
王都の喧騒と人々の強さ
• 王都のメインストリートにて、ハジメ、ユエ、雫の三人は人々の喪失感と復興への意志が交錯する光景を目にした。侵攻の日から五日が経過したが、人々は悲しみを抱えつつも復興に励んでいた。ハジメ達はホットドッグのような食べ物を手に、冒険者ギルドへ向かっていた。
雫の疑問とハジメの決意
• 雫がギルドに向かう目的を尋ねると、ハジメは依頼完了の報告を伝えに来たと答え、さらにミュウを日本に連れて行く意向を明かした。驚く雫に対し、ハジメはユエやシアと共に帰国する決意を示し、雫もハジメの覚悟を確信した様子で微笑んだ。
愛子への疑念とハジメの釈明
• 雫が愛子について問い詰めると、ハジメは救命行為としてのキスであったと説明したが、雫やユエの反応から愛子がハジメに特別な感情を抱いていることが明らかとなった。ハジメはその事実を意識しつつも放置することを決め、雫もこれを了承した。
冒険者ギルドでの出会い
• ギルドに到着したハジメ達は、ミュウの依頼報告をしようとするが、ギルド内で「金」ランクの冒険者アベルと出会う。彼はユエや雫に近づこうとしたが、ユエによって撃退された。また、ハジメとユエは吟遊詩人の噂により「股間スマッシャー」「スマ・ラヴ」として恐れられていた。
漢女マリアベルとの再会
• ハジメ達は漢女マリアベルに遭遇し、彼がかつてユエに告白した男であると判明した。マリアベルはクリスタベルの下で漢女としての道を歩んでおり、ハジメは漢女の増殖に戦慄を覚え、この世界からの脱出を誓った。
大結界の修復と錬成師たちの熱意
• 大結界の修復に向かったハジメは、王国の錬成師ウォルペンに案内され、神代のアーティファクトを短時間で修復した。職人達はハジメの技術に感銘を受け、弟子入りを懇願したが、ハジメはそれを断った。やがて王都の職人達がハジメの技術を求めて追いかけ、リリアーナ王女が事態の収拾に乗り出す事態となった。
王宮での再会と恋人関係の確認
• 王宮に戻ったハジメは、ユエが優雅にお茶を入れてくれたことに感謝しつつ、職人たちに追い回されたことで雫に文句を言った。雫も助けたかったものの、職人の熱意を前に止められなかったと弁解した。ハジメは、ユエを膝に乗せて茶請けを「アーン」としている最中、突然現れたランデル王子に挑発されるも、角砂糖であしらうことで対抗した。
ランデル王子の登場と失恋の行方
• ランデル王子が、香織を思い、ハジメに敵意を抱いて突撃したが、ハジメに軽く撃退され心が折れてしまった。泣き崩れるランデルをリリアーナが助け起こし、香織が心配して駆け寄るも、香織の思いがハジメに向いていることを知り、さらにショックを受けた。最終的に、ランデルは恋の痛みに耐えきれず、部屋を飛び出して行った。
香織とハジメの三角関係と雫の反応
• 雫が、ハジメを称賛するもユエや香織の視線が雫に突き刺さり、雫はその居心地の悪さに気付く。その後、リリアーナはハジメに依頼した聖教教会の件についての報告をし、愛子を「豊穣の女神」として国民に神への信仰を見直させる策を実行したことを感謝した。
愛子の悩みとハジメの励まし
• 忠霊塔の前で、亡きメルド団長や檜山ら生徒たちに悔恨の念を抱き佇む愛子の前に、ハジメが献花を捧げに現れた。愛子は、自身が手を汚したことへの罪悪感に苦しみながらも、ハジメの存在に心の支えを感じ始める。ハジメの「これからも背負い続けてくれ」という励ましに涙し、教師としての覚悟を再確認した。
王宮への帰還と愛子の変化
• ハジメと泣き止んだ愛子が王宮へ戻る途中、愛子が恥ずかしそうにハジメの傍を歩く姿に、ハジメは少し冷や汗をかいた。王宮に戻るとユエ達に見つかり、無言の視線にさらされた。
デビッド達神殿騎士の決断
• 王宮に向かう途中、デビッド達神殿騎士と再会した。彼等は愛子の安否を心配していたものの、愛子の無事を喜び、彼女に対する忠誠心を再確認した。以後、〝豊穣の女神〟として愛子を崇め、王国の守護に励むことを誓った。
食堂での夕食と仲間たちとのやりとり
• 夕食の場でシア達がハジメに対して責めるような言葉をかけ、ハジメは他人事のように料理を楽しんでいた。ユエは少し心配していたが、ハジメは愛子に対する対応について「放置する」との方針を示した。
クラスメイト達の出現と緊張の再燃
• 食堂での食事中、クラスメイト達が現れ、愛子も同席した。ハジメと愛子の間に微妙な雰囲気が流れたが、ハジメはとぼけて会話を続け、愛子は感謝しつつも恥ずかしさを隠せなかった。
ティオの奇妙な要求とハジメの対応
• 突然、ティオが〝ご褒美〟として初めて会ったときのように扱ってほしいと要求した。これに対し、ハジメは冗談交じりで返し、ティオも最終的に添い寝の権利を要求し、無事に受け入れられた。
食後の騒動とクラスメイトの反応
• 食事が進む中、シア達がハジメに「あーん」と料理を食べさせ、愛子は自分もと迷ったが、すぐに思い直した。クラスメイト達は甘い雰囲気にそわそわし、女子生徒は興味津々に、男子生徒は嫉妬と羨望の眼差しをハジメに向けた。
一日の振り返りと今後への展望
• ハジメは、神山からの登場、冒険者ギルドでの出来事、愛子の相談への対応、夕食での騒動を思い返し、混乱の一日を過ごしたことを実感した。翌日にはリリアーナ達と共に王都を出発する予定であり、新たな騒動への予感を抱きつつも、変わらず不敵な笑みを浮かべていた。
エピローグ
【ハルツィナ大樹海】の異変
• 霧に包まれた危険地帯
【ハルツィナ大樹海】は、この世界最大の秘境であり、七大迷宮の一つに数えられる場所であった。霧が視界を遮り、探索方法も役に立たないこの樹海は、亜人族にとって天然の要塞であり、安全な拠点であった。しかし、その静寂は破られた。
• 襲撃を受けた【フェアベルゲン】
樹海内の亜人族の拠点である【フェアベルゲン】は、炭化した草木や瓦礫の山と化し、亜人族の故郷は破壊された。多くの亜人族が連れ去られ、故郷を守ろうとしたものの、その努力は叶わなかった。
ハウリア族の覚醒と決意
• カム・ハウリアの登場
ウサミミをなびかせ、戦士然とした姿のカム・ハウリアは、ハウリア族を率いて【フェアベルゲン】の正門に立った。かつて気弱で平和を愛するウサギの一族だった彼らは、今や鋭い眼差しを持つ戦士集団となっていた。
• 同胞の奪還を誓うハウリア族
兎人族の連れ去られた仲間たちの救出を誓い、カムは選抜部隊の編成を指示した。彼の号令に応え、ハウリア族は戦意を高め、同胞を取り戻すための戦いを開始することを決意した。
復讐の宣言
• 怒りの雄叫び
カムは一族の前で怒りを表し、「侵略者に鉄槌を下す」ことを宣言。ハウリア族は「虐殺、暗殺、首刈り」の叫びを上げ、敵に恐怖を与えることを誓った。その気迫に圧倒された魔物でさえ、恐れ逃げ出した。
• 帝国への宣戦布告
カムは「帝国の愚者どもに思い知らせる」と宣言し、部下たちも応えて激しい雄叫びを上げた。その声に【フェアベルゲン】の他の住人たちは敵襲と勘違いするほどの勢いであり、ハウリア族の怒りは樹海を揺るがした。
シアの不安
• 家族を感じ取るシア
一方、ハイリヒ王国の王宮にいたシアは、突然の不安を感じ取り、家族が何か無茶をしているような気がしたと告げた。ハジメは再会を楽しみにしているのだろうと軽く流し、シアも頷いたが、内心では家族の無事を祈った。
• 運命の予兆
シアはこの時、家族が一国を相手に喧嘩を売っているとは想像もしていなかった。しかし、彼らの行動が亜人族全体の立場を大きく変えることになる運命が、着実に進行していた。
番外編 秘密結社ソウルシスターズ
お姉様への尊敬と記録の開始
• 本記録は八重樫雫様の忠実なる近衛騎士として、後世に伝わるようにお姉様の姿を正確に残すことを目的としたものである。お姉様はその美しさ、強さ、知恵において卓越した存在であり、近衛騎士としてその真実を未来に記録することを使命と感じていた。
召喚直後の訓練場での出来事
• 異世界に召喚された直後、騎士団として使徒たちの訓練を補佐していた。ある使徒の魔法暴発により足を捻ってしまったが、その場を装い医務室へ向かおうとした際に、お姉様が気づき、お姫様抱っこで医務室へ運んでくださった。優しい言葉をかけられ、心が震え、自然と「お姉様」と呼ぶようになった。
ソウルシスターズの結成
• お姉様への敬愛が広がり、同様の想いを持つ者たちによって《ソウルシスターズ》が結成された。この組織は陰ながらお姉様を支えるための秘密組織であり、メイドのニアの座を奪うことを目標としていた。
香織様の救援とお姉様の心痛
• お姉様は親友である香織様に特別な配慮を示し、香織様が倒れた際には常に寄り添っていた。香織様の無事を確認し、彼女を支えつつも、お姉様自身もまた友人を守れなかったことに苦しんでいた。
皇帝陛下の求婚
• お姉様が模擬戦に参加していた際、皇帝陛下から求婚を受けたが、これを完璧に断った。お姉様の毅然とした態度に、ソウルシスターズ一同は歓喜し、彼女の強さと意志を再確認することとなった。
ハジメ様の存在とお姉様の変化
• ハジメ様の活躍を目の当たりにし、驚きと感心を抱いたお姉様。彼から贈られた剣を抱きしめ、語る様子には喜びが溢れていた。しかし、彼との関係に特別な感情があることは否定し、お姉様は彼への恋愛感情を持たないことを明言した。
お姉様の旅立ちと近衛騎士の想い
• 最後に、お姉様がハジメ様と共に旅立つ際、自分が護衛として同行できなかったことに無念を感じた。ソウルシスターズ一同はお姉様の無事を祈りつつ、彼女がこれ以上、ハジメ様に「守られない」ことを願っている。
同シリーズ










その他フィクション

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