小説「鬼の花嫁 五 ~未来へと続く誓い ~」感想・ネタバレ・アニメ化

小説「鬼の花嫁 五 ~未来へと続く誓い ~」感想・ネタバレ・アニメ化

鬼の花嫁 5巻の表紙画像(レビュー記事導入用)

鬼の花嫁 4巻
鬼の花嫁 まとめ
鬼の花嫁 6巻

どんな本?

『鬼の花嫁 五 ~未来へと続く誓い~』は、あやかしの世界を舞台に、最強の鬼である玲夜と、彼に選ばれた花嫁・柚子の結婚までの試練と成長を描いた物語である。このシリーズの第五巻では、柚子と玲夜の結婚が目前に迫り、ふたりの愛や信頼が大きな試練に直面する。

物語は、柚子が結婚の準備を進める中で、玲夜と知らない女性が抱き合う瞬間を目撃したり、突然両親から手紙が届いたりするところから始まる。柚子は自分の力で問題に立ち向かい、玲夜との絆を深めていく一方で、周囲の人々との関係も描かれている。

柚子が成長し、強い意志を持つようになる過程が物語の中心であり、彼女の優しさや芯の強さに共感する読者も多いだろう。さらに、あやかしの世界特有の不思議な力やキャラクターたちのユーモアが、物語に彩りを加えている。

結婚という大きなイベントを前に、ふたりの関係がどう進展するのか、あやかしの力が絡む特別な世界観の中で、恋愛や家族の絆がどのように描かれているのかに注目してほしい。魅力的な登場人物やドラマティックな展開が好きな方に、ぜひおすすめしたい作品である。

読んだ本のタイトル

鬼の花嫁 五 ~未来へと続く誓い ~
著者:クレハ 氏
イラスト:白谷ゆう 氏

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あらすじ・内容

玲夜から結婚式衣装のパンフレットを手渡された鬼の花嫁・柚子。玲夜とふたり、ドレスや着物を選び、いよいよ結婚するのだと実感しつつ、柚子は一層幸せに包まれていた。そんなある日、柚子は玲夜を驚かせるため、手作りのお弁当を持って会社を訪れると・・・知らない女性と抱き合う瞬間を目撃。さらに、父親から突然手紙が届き、柚子は両親のもとを訪れる決意をし・・・。「永遠に俺のそばにいてくれ」最も強く美しい鬼・玲夜と彼に選ばれた花嫁・柚子の結末とは・・・!?

鬼の花嫁 五 ~未来へと続く誓い ~

感想

『鬼の花嫁 五 ~未来へと続く誓い~』は、柚子と玲夜の結婚がいよいよ現実となり、ふたりの絆が試される物語である。結婚の準備が進む中で、柚子は玲夜と見知らぬ女性が抱き合う場面を目撃し、さらには両親との再会が描かれる。これらの試練に直面しながらも、柚子が自分の意志を強く持ち、成長していく姿が非常に印象的であった。

物語を通じて、柚子は玲夜に対して自分の考えを伝え、少しずつ自信をつけていく。特に、両親との縁を切る決断を自ら下した場面は、彼女の成長を感じさせる重要なシーンであった。玲夜は柚子を大切に思っているものの、説明不足な態度や芹の行動を黙認してしまう場面が多く、読者としては少々もどかしさを感じた。特に芹の存在が、物語における不安要素として描かれていたが、彼女に対する玲夜の対応には改善の余地があったように思う。

一方で、柚子の周囲のキャラクターたちも個性的に描かれている。透子の妊娠や蛇塚の新たな恋人の登場は、物語に彩りを添え、柚子の成長を支える存在として描かれている。また、龍や子鬼たちが柚子をサポートする場面は、物語にユーモアと温かみをもたらしており、彼らの活躍が物語の魅力をさらに引き立てている。

物語の終盤で、柚子と玲夜が結婚式に向けて歩みを進めるシーンは感動的であり、二人の未来を祝福する場面が心に残った。新婚生活がどのように展開されていくのか、次の章がますます楽しみになる一冊であった。

鬼の花嫁 4巻
鬼の花嫁 まとめ
鬼の花嫁 6巻

最後までお読み頂きありがとうございます。

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登場キャラクター紹介

柚子

鬼龍院玲夜の花嫁として守られる立場にありながら、「料理」と「自分の進路」を自分の意思で掴もうとする女性である。芹の介入や実親の再接触で揺さぶられつつも、最終的に「玲夜と未来を選ぶ」決断を自分で下した。
・所属組織、地位や役職:鬼龍院玲夜の花嫁/大学生(四年生→卒業)
・物語内での具体的な行動や役割:料理教室に通い手作りで玲夜を喜ばせる/結婚衣装・披露宴準備を進める/芹の妨害に反論し立場を守る/両親の罠を拒否し決別する/料理学校と将来の店という夢を前へ進める
・他キャラクターとの関係性:玲夜の伴侶/透子の親友/東吉・蛇塚と友人関係/龍・まろ・みるく・子鬼に守られる

鬼龍院玲夜

柚子への執着と保護欲が強烈な鬼である。柚子の「外へ出る夢」を最初は遮断するが、最終的には折り合いを付け、さらに料理店の計画まで用意して「応援する側」へ踏み込む。
・所属組織、地位や役職:鬼龍院家次期当主/会社経営者(社長室描写あり)
・物語内での具体的な行動や役割:料理教室を条件付きで許可する/芹を冷淡に退ける/芹の居候を黙認するが最終的に排除する/柚子の両親の件を隠していた理由を明かす/柚子の夢(料理学校・店)に妥協と支援を提示する
・他キャラクターとの関係性:柚子の伴侶/千夜の子/沙良の息子/高道を側近として使う/龍の助力を受ける

柚子の守護者であり、場面によっては「加護」「実力行使」「裏の調整」まで担う霊獣である。芹や両親絡みの局面では、柚子側の情報源かつ戦力として働く。
・所属組織、地位や役職:霊獣(龍)
・物語内での具体的な行動や役割:芹の挙動を告げ口して警戒を促す/柚子の脱出に協力し飛行で屋敷を抜けさせる/神谷側の拘束に対して巨大化して威圧・防衛する/結婚式で特注衣装を披露し門出を祝う/桜子のコレクションに加護を施す
・他キャラクターとの関係性:柚子の守護者/玲夜とも協調するが時に噛みつく/まろ・みるく・子鬼と「柚子防衛チーム」を組む

鬼龍院家・屋敷側

鬼龍院千夜

当主として裏の火種を処理し、必要なら容赦なく島流しまで命じる統治者である。芹への処罰、鬼沢家への制裁、神谷の処遇など、後始末を確定させる役を担った。
・所属組織、地位や役職:鬼龍院家当主
・物語内での具体的な行動や役割:芹を海外へ追放し帰国禁止を命じる/神谷の処罰を確約する/鬼沢家を島流しにする/柚子へ謝罪し事態収束を図る
・他キャラクターとの関係性:玲夜の父/沙良の夫/柚子の保護者側として動く

沙良

玲夜の母であり、柚子を「家の内側」に迎え入れる立場の人物である。芹の件では柚子側に立ち、怒りを隠さない。
・所属組織、地位や役職:鬼龍院家当主の妻/玲夜の母
・物語内での具体的な行動や役割:サムシングフォー相談を受ける/芹が元婚約者候補だった事実を明かす/柚子に「唯一の花嫁」だと自信を持たせる/千夜が隠し事をしている気配に激怒する
・他キャラクターとの関係性:柚子の後ろ盾/玲夜の母/千夜の妻として家庭内政治も担う

雪乃

屋敷側の実務と感情面の支えを担う人物である。芹事件後の柚子を支え、場を整える役割が明確である。
・所属組織、地位や役職:鬼龍院家使用人
・物語内での具体的な行動や役割:衣装到着の連絡と管理/墨汁事件後に柚子を支え部屋へ戻す
・他キャラクターとの関係性:柚子を支える屋敷側の味方

鬼龍院桜子

柚子側に立って芹を叱責し、場を制圧できる実力者である。終盤では「秘密のコレクション」という別ベクトルの爆弾も抱えている。
・所属組織、地位や役職:鬼龍院家関係者(強い発言力を持つ)
・物語内での具体的な行動や役割:芹を叱責し柚子を慰める/芹排除の流れを後押しする/本家の話し合い中に柚子と茶をする/秘密コレクション問題で高道と衝突する
・他キャラクターとの関係性:柚子の味方/高道の伴侶(描写上セットで扱われる)/龍から加護を受ける

高道

玲夜の側近として実務能力が高く、披露宴準備をほぼ固めてしまう「やり過ぎ有能」である。終盤では桜子の負の遺産にブチ切れる被害者でもある。
・所属組織、地位や役職:玲夜の側近/披露宴の実務担当
・物語内での具体的な行動や役割:柚子の会社訪問時に取り次ぐ/披露宴を設計レベルで詰める/桜子の秘密建築とコレクションに激怒し焼却を試みる
・他キャラクターとの関係性:玲夜の右腕/桜子の相手役として振り回される

友人・大学関係

透子

柚子の親友であり、妊娠と退学で生活が一変する。母になっても柚子との距離は近く、終盤では出産報告と再会が幸福な節目になる。
・所属組織、地位や役職:柚子の友人/学生結婚して母になる
・物語内での具体的な行動や役割:妊娠を告白し退学を決める/つわりが重い状況が語られる/女児を出産し柚子が見舞いに来る
・他キャラクターとの関係性:東吉の妻/柚子の親友

猫田東吉

透子の夫となり、妊娠後は過保護が加速する。出産後も柚子へ連絡し、関係のハブとして機能する。
・所属組織、地位や役職:透子の夫
・物語内での具体的な行動や役割:透子の体調不良時に抱えて退出/過保護ムーブをかます/出産を報告し祝いの話題を作る
・他キャラクターとの関係性:透子の伴侶/柚子の友人枠

蛇塚

柚子の数少ない大学側の味方であり、相談相手として機能する。白髪の少女への対応など、素性の広さも匂う。
・所属組織、地位や役職:柚子の大学の友人
・物語内での具体的な行動や役割:柚子を励まし「花嫁を裏切らない」と支える/白髪の少女に近づき連れ出す/透子へ差し入れを送る提案をする
・他キャラクターとの関係性:柚子・東吉と友人関係/白雪杏那と交際を始める

白雪杏那

雪女であり、蛇塚への好意から柚子へ嫉妬の冷気を向ける存在として登場する。のちに蛇塚との交際が判明し、警戒対象から「身内枠」に移る。
・所属組織、地位や役職:あやかし(雪女)
・物語内での具体的な行動や役割:柚子へ嫉妬を向ける/蛇塚との交際が明らかになる
・他キャラクターとの関係性:蛇塚の恋人/柚子とは微妙な距離感からスタートする

敵対・トラブル要因

鬼沢芹

玲夜の幼馴染で、元婚約者候補という立場から柚子へ敵対心を向ける。直接の妨害(衣装汚し)まで踏み込み、最終的に千夜の命令で国外追放される。
・所属組織、地位や役職:鬼沢家の関係者/玲夜の幼馴染/元婚約者候補
・物語内での具体的な行動や役割:玲夜へ抱きつき誤解を生む/屋敷に転がり込み柚子を揺さぶる/ドレス打ち合わせで難癖をつける/色打掛に墨汁をかける/排除され追放される
・他キャラクターとの関係性:玲夜へ執着気味/柚子と対立/まろ・みるくに噛まれる

鬼沢家

芹の背後にある「家」として処罰対象になる。柚子の両親を使った動きにも関与が示唆され、鬼龍院家の統制対象として切られる。
・所属組織、地位や役職:鬼の一族の一派
・物語内での具体的な行動や役割:柚子の両親を動かし柚子を利用しようとする/管理不行き届きで処罰される/島流しの刑が科される
・他キャラクターとの関係性:千夜に制裁される/玲夜・柚子の敵対側

神谷

柚子の両親に資金援助し、柚子との結婚を強要する男である。実力行使の局面で龍と玲夜に阻止され、千夜から再接触不可レベルの処罰が示される。
・所属組織、地位や役職:両親側の後ろ盾(人間側の権力者ポジション)
・物語内での具体的な行動や役割:柚子の結婚を迫る/配下のあやかしで拘束を試みる
・他キャラクターとの関係性:柚子の敵対者/両親の協力者/鬼沢家と裏で繋がる構図

柚子の両親

過去の加害と断絶がありながら、金と後ろ盾を得て柚子を再び利用しようとする。柚子が完全に「縁を切る」と決めるための最終試験装置みたいな存在である。
・所属組織、地位や役職:柚子の実親
・物語内での具体的な行動や役割:手紙で接触し謝罪を装う/神谷との結婚を強要する/柚子に拒絶され決別される
・他キャラクターとの関係性:柚子と断絶/玲夜に警戒され情報を握られる/鬼沢家の思惑に乗る

花梨

柚子の妹で、詳細は多く語られないが「無事である」という情報が柚子の心の整理に使われる。
・所属組織、地位や役職:柚子の妹
・物語内での具体的な行動や役割:玲夜から安否が伝えられ、柚子が「会わなくてよい」と判断する材料になる
・他キャラクターとの関係性:柚子の家族だが、距離のある存在として扱われる

使役・守護側

まろ

霊獣の猫として屋敷の監視役であり、芹の犯行を裏付ける側に回る。
・所属組織、地位や役職:霊獣(猫)
・物語内での具体的な行動や役割:芹の夜の行動を目撃した側として証拠を提供する/芹に噛みつき騒動を拡大する
・他キャラクターとの関係性:みるくと連携/柚子の守護側/芹と敵対

みるく

まろと同様に霊獣として柚子側に立ち、芹への実力行使も辞さない。
・所属組織、地位や役職:霊獣(猫)
・物語内での具体的な行動や役割:芹の犯行を示す証言側/芹に噛みつき排除ムードを作る
・他キャラクターとの関係性:まろとペア/柚子の守護側

子鬼(ふたり)

柚子の護衛兼マスコット枠だが、地味に有能である。芹の監視に乗り出し、終盤では「言葉を話す」成長が明かされる。
・所属組織、地位や役職:使役獣(柚子の護衛)
・物語内での具体的な行動や役割:結婚式用衣装を作ってもらう/玲夜の「見張り」を買って出る/柚子の料理や準備に付き添う/言語能力が発現する
・他キャラクターとの関係性:柚子に忠誠/龍・まろ・みるくと共同戦線/玲夜にも従うが主軸は柚子

補助人物

元手芸部部長

柚子の依頼を喜び、子鬼衣装に異様な熱量を燃やす制作担当である。
・所属組織、地位や役職:柚子の元手芸部関係者
・物語内での具体的な行動や役割:子鬼の結婚式衣装の制作を請け負い、全力を宣言する
・他キャラクターとの関係性:柚子の協力者/子鬼に好意的

莉子

透子と東吉の娘で、鬼の霊力を怖がらず玲夜へ手を伸ばす「例外」として描かれる。
・所属組織、地位や役職:猫田家の子(赤ちゃん)
・物語内での具体的な行動や役割:玲夜を怖がらず反応し、周囲を驚かせる
・他キャラクターとの関係性:透子と東吉の娘/柚子に抱かれる/玲夜にも興味を示す

出来事一覧

1章

料理教室への通学を巡る不承知
  • 当事者: 柚子 vs 玲夜
  • 発生理由: 柚子が玲夜のために料理教室に通いたいと希望したが、玲夜が当初渋ったため。
  • 結果: 「男性のいない教室」という条件付きで許可された。
透子の体調不良と大学退学
  • 当事者: 透子 vs 東吉(介助者)
  • 発生理由: 透子の妊娠による体調不良(つわり)。
  • 結果: 透子は大学を辞める決意をし、結婚式を諦め籍のみを入れることとなった。
子鬼の衣装製作依頼
  • 当事者: 柚子 vs 元手芸部部長
  • 発生理由: 結婚式用の子鬼の衣装を依頼するため。
  • 結果: 元部長が快諾したが、その熱意に柚子が不安を感じる事態となった。
龍の衣装要求
  • 当事者: 龍 vs 柚子
  • 発生理由: 子鬼の衣装製作を知った龍が、自分も衣装が欲しいと主張したため。
  • 結果: 呉服店に龍の衣装も依頼することとなったが、龍が派手なデザインを要求したため柚子が心配する結果となった。

2章

カフェでの睨み合い
  • 当事者: 白髪の少女(芹) vs 柚子(一方的な威嚇)
  • 発生理由: 不明。柚子には心当たりがなかった。
  • 結果: 蛇塚が少女の手を取り連れ出した。
受付でのトラブル
  • 当事者: 柚子 vs 新人の受付女性
  • 発生理由: 受付女性が「あやかしは人間と結婚しない」という常識を信じ、柚子を玲夜の婚約者だと信じなかったため。
  • 結果: 別の社員が介入し、高道が柚子を迎えに来たことで解決した。
社長室での抱擁目撃
  • 当事者: 柚子 vs 鬼沢芹・玲夜
  • 発生理由: 芹が挨拶として玲夜に抱きついた場面を柚子が目撃したため。
  • 結果: 玲夜が幼馴染の挨拶であると説明し、柚子は納得したが不安を抱いた。
芹の屋敷滞在を巡る葛藤
  • 当事者: 柚子 vs 鬼沢芹・玲夜
  • 発生理由: 玲夜が芹の見合い回避を理由に、独断で芹を屋敷に滞在させたため。
  • 結果: 柚子は戸惑いと嫉妬を感じ、芹が玲夜の気を引こうとする様子に苛立ちを覚えた。
衣装打ち合わせでの対立
  • 当事者: 柚子 vs 鬼沢芹
  • 発生理由: 芹が柚子のドレスデザインに難癖をつけたため。
  • 結果: 柚子が毅然と反論し、玲夜が芹を冷たく突き放したことで芹は店を去った。

3章

白雪杏那の嫉妬
  • 当事者: 白雪杏那 vs 柚子(一方的な嫉妬)
  • 発生理由: 杏那が好意を持つ蛇塚が柚子に優しくすることに嫉妬したため。
  • 結果: 蛇塚と杏那が交際を開始したことが判明し、解決した。
色打掛損壊事件
  • 当事者: 柚子 vs 鬼沢芹
  • 発生理由: 芹が柚子の色打掛に墨汁をかけて汚したため。
  • 結果: 猫たちの目撃証言により芹の犯行が露見。玲夜により芹は屋敷から追放された。
鬼沢芹への処罰
  • 当事者: 千夜(鬼龍院当主) vs 鬼沢芹
  • 発生理由: 芹が柚子に対して不適切な行動を繰り返したため。
  • 結果: 芹は海外の不便な地域へ送られ、永久帰国禁止の当主命令が下された。また、鬼沢家も管理責任を問われ処罰された。

4章

進学を巡る口論
  • 当事者: 柚子 vs 玲夜
  • 発生理由: 柚子が料理の専門学校への進学を希望したが、玲夜が安全面を理由に反対したため。
  • 結果: 柚子は納得できず、二人は言い争いとなった。
両親からの手紙
  • 当事者: 柚子 vs 両親(手紙を通じた接触)
  • 発生理由: 両親から「謝りたい」という内容の手紙が届いたため。
  • 結果: 柚子は戸惑い、玲夜は面会を厳しく拒絶した。
玲夜による手紙の隠匿
  • 当事者: 柚子 vs 玲夜
  • 発生理由: 玲夜が柚子に無断で両親からの手紙を握りつぶしていたことが龍の報告で判明したため。
  • 結果: 柚子は玲夜が何かを隠していると感じ、独断で両親に会いに行く決意を固めた。
屋敷からの脱走
  • 当事者: 柚子・龍・子鬼 vs 護衛
  • 発生理由: 玲夜の監視をくぐり抜けて両親に会うため。
  • 結果: 龍の力を使い、空を飛んで屋敷を抜け出すことに成功した。

5章

結婚強要事件
  • 当事者: 柚子 vs 両親・神谷
  • 発生理由: 両親が神谷からの援助を受ける代償として、柚子と神谷の結婚を強要しようとしたため。
  • 結果: 柚子は断固として拒絶。神谷のあやかしたちに取り囲まれるも、龍と駆けつけた玲夜によって救出された。柚子は両親との縁を完全に切った。
進路相談と子鬼の能力発覚
  • 当事者: 柚子 vs 玲夜
  • 発生理由: 料理学校への進学再交渉と、子鬼が言葉を話した驚き。
  • 結果: 週三日の通学条件で玲夜が妥協。子鬼たちの成長を玲夜も認めた。

6章

関係者の処罰報告
  • 当事者: 千夜 vs 神谷・鬼沢家
  • 発生理由: 柚子を誘拐・利用しようとした報復。
  • 結果: 神谷には適切な処罰、裏で操っていた鬼沢家は島流しの刑に処された。
優生の再求婚
  • 当事者: 優生 vs 玲夜(柚子への接近阻止)
  • 発生理由: 記憶を失った優生が再び柚子に結婚を申し込んだため。
  • 結果: 玲夜によって阻止され、優生は再び物置部屋に放り込まれた。

千年先まで残りそうな負の遺産

コレクション焼却を巡る対立
  • 当事者: 高道 vs 桜子
  • 発生理由: 高道が、桜子が秘密裏に保管していた「玲夜と高道をモデルにした腐女子向けコレクション」を発見し、激怒したため。
  • 結果: 高道は焼却を試みたが、龍の加護によりコレクションは燃えず、高道は桜子の趣味を受け入れざるを得なくなった。

展開まとめ

プロローグ

世界大戦が多くの国々に甚大な被害をもたらし、日本も例外ではなかった。戦後、日本の復興は絶望的と思われたが、人間に紛れて陰で生きてきたあやかしたちが表に出てきたことで、彼らの美しい容姿と人間ならざる能力が復興に大きく貢献した。現代では、あやかしは政治や経済、芸能などあらゆる分野で活躍している。あやかしは時折、人間の中から花嫁を選び、その選ばれた者は大切に愛される存在となる。特に強く美しい鬼に選ばれた花嫁は、一度は多くの女性が夢見る存在である。しかし、花嫁は意思を持つ個であり、時にあやかしの愛が窮屈に感じることもあるだろう。その時、花嫁はどのような選択をするのかが問われるのである。

1章

三月のまだ肌寒い時期、柚子は大学四年生になる前に料理教室に通い始めた。玲夜のために美味しい料理を作りたいという思いからだったが、玲夜は最初、料理教室への参加を渋っていた。しかし、最終的に玲夜の条件である「男性のいない教室」に通うことを許可された。

料理教室では、柚子が無花果を使ったマフィンを作り、無事に完成させた。教室が終わると玲夜が毎回迎えに来るため、他の女性たちは玲夜に興味を抱き、身だしなみに気を配るようになっていた。帰り道、玲夜は柚子に甘い言葉をかけ、柚子が作ったマフィンをその場で食べて褒めた。

さらに、玲夜は結婚の準備を進めることを提案し、婚礼衣装のパンフレットを柚子に渡した。柚子は結婚に対して喜びを感じ、二人は今後の結婚式に向けて心を弾ませた。玲夜もまた、柚子の婚礼衣装姿を見るのを楽しみにしており、忙しい中でも早く仕事を終え、結婚準備に取り掛かることを誓った。

玲夜が忙しくなり、屋敷にいる時間が減ったが、柚子は結婚準備に向けて喜びを感じていた。ウェディングドレスのパンフレットを見ながら、友人の透子と話をしていると、透子が突然気分が悪くなり、東吉が彼女を抱えて部屋を出て行った。戻ってきた透子は、実は妊娠していることを告白し、大学を辞める決意をしていた。東吉が過保護になっているため、透子は結婚式を諦め、籍だけを入れることにしたと話した。透子は少し不満を抱えているが、妊娠自体を喜んでおり、柚子もその幸せを感じ取った。

透子は、妊娠後の東吉の過保護ぶりを話し、柚子に対しても玲夜が過保護になるだろうと警告した。柚子は最初は笑っていたが、玲夜が普段から過保護であることを思い出し、不安を感じ始めた。

その夜、玲夜が仕事から戻り、柚子は短い時間を一緒に過ごした。透子の妊娠について話し、玲夜は祝いの品を贈ることを提案した。柚子が透子の妊娠を聞いて、自分たちの子供のことを考えたが、玲夜は「当分子供は必要ない」と述べた。理由は、子供ができると柚子の関心がそちらに向いてしまうことを心配していたからである。しかし、後に玲夜は、柚子に似た女の子ならば早くてもよいと冗談交じりに言い、柚子を笑わせた。

数日後、柚子は元手芸部の部長と会い、子鬼たちの結婚式用の衣装を依頼した。元部長は大喜びし、子鬼たちのために最高の衣装を作ることを約束したが、その気合いぶりに柚子は少し不安を感じた。

玲夜の仕事が一段落し、柚子との約束を果たすために衣装を見に行くことになった。週末、ふたりはまずオーダーメイドのドレス店を訪れ、柚子は試着を通してドレスを選ぶことにした。柚子がいくつかのドレスを試着する中、玲夜は彼女の美しさに感動しつつも、露出の少ないデザインを強く希望した。結局、袖のあるドレスが玲夜に最も好評で、柚子もそれに納得した。

次に、ふたりは和装の衣装を選ぶために呉服店を訪れた。柚子は桜の刺繍が施された白無垢を選び、色打ち掛けには赤色の華やかな生地を選んだ。玲夜は紋付き羽織袴を決定し、着物の試着も順調に進んだ。

柚子は子鬼たちの衣装を元部長に依頼していたが、龍も自分の衣装を欲しがり、結果として呉服店に龍の衣装も頼むこととなった。龍は喜びつつも、派手で神々しいデザインを要求し、どんな衣装になるか心配する柚子の姿があった。

2章

柚子は大学四年生になったが、透子が退学したため、共に卒業することは叶わなかった。友人は東吉と蛇塚しかおらず、他の学生たちは鬼龍院の影響を恐れたり、嫉妬や利用目的で近づいてくるため、仲良くなるのが難しかった。柚子は玲夜との結婚を心待ちにしつつ、家族ができることに期待していた。

一方、透子は妊娠し学生結婚した。柚子は透子の幸せを祝福し、透子の様子を気にかけながら東吉や蛇塚と大学のカフェで食事をする日々を過ごしていた。透子のつわりがひどいことを聞き、柚子と蛇塚はそれぞれお取り寄せスイーツやレストランの品を透子に送ることにした。

そんな中、カフェで白髪の少女が柚子を睨むように見つめていることに気づいたが、柚子には心当たりがなかった。蛇塚はその少女に近づき、彼女の手を取り出て行った。柚子と東吉は驚き、彼女が蛇塚の知り合いなのかと興味を抱いた。

柚子は週末、玲夜が仕事に出かけた後、自宅でお弁当を作ることにした。子鬼たちと一緒に料理を楽しみながら、彼女は料理教室で学んだスキルを生かして玲夜へのサプライズを計画していた。作ったお弁当を持って玲夜の会社へ行くことを決意し、専属の使用人たちに見送られながら出発した。

会社に到着し、受付で玲夜の婚約者だと名乗ったが、受付の新人女性に信じてもらえず、嘘だと判断されて追い返されそうになった。新人は、あやかしはあやかしとしか結婚しないという常識を信じていたためであった。しかし、別の社員が柚子の正体を知り、状況を解決した。

その後、高道が柚子を迎えに来て、無事に玲夜へのサプライズは成功に向けて進んだ。

柚子は久しぶりに玲夜の社長室へ訪れた。玲夜にサプライズでお弁当を届けるため、秘書の高道に案内されて部屋へ向かった。しかし、到着すると、玲夜が見知らぬ女性と抱き合っている場面を目撃してしまい、動揺した。龍も激怒して玲夜を非難したが、玲夜は冷静に状況を説明し、浮気ではなく、幼馴染の鬼沢芹が抱きついただけだと明かした。芹は海外での生活習慣から挨拶として抱きついただけで、深い意味はないと説明されたものの、柚子は不安を感じた。

玲夜は柚子を抱きしめ、彼女だけを愛していると改めて伝え、柚子は納得したものの、芹の言動や態度にはまだ違和感を覚えた。そんな中、玲夜に手作りのお弁当を差し出し、彼がそれを美味しいと喜んでくれたことで、柚子も安心した。柚子は料理教室で学んだ技術をもっと活かしたいと考え、玲夜に料理教室にもっと通いたいと提案したが、玲夜は彼女との時間が減ることを懸念し反対した。

玲夜が仕事を終えて帰宅すると、柚子は彼を迎えたが、同時に芹という女性も一緒に屋敷に現れた。玲夜は、しばらくの間芹を屋敷で面倒見ることになったと説明し、理由として芹が実家で見合いを強要されることを避けたいからだと言った。玲夜の幼馴染である芹の存在に、柚子は戸惑いと嫉妬を感じつつも表面上は平静を保とうと努めた。

夕食の席で、芹は幼少時代の話を持ち出し、玲夜と親しげに会話を進めたが、玲夜は常に柚子に視線を向け、芹の話にはほとんど興味を示さなかった。芹が玲夜の気を引こうとする様子に、柚子は苛立ちを覚えながらも、自分の感情を抑えようとした。食事後、芹は玲夜に仕事の話をしたいと言い、二人は客間で話すことになったが、柚子は内心で不安を抱えていた。

子鬼たちが玲夜を「見張る」と言って彼に同行することで、柚子は少し安心したものの、芹との生活がこれから始まることに対して不安を拭いきれなかった。

柚子は結婚式でサムシングフォーを取り入れようと、玲夜の母である沙良を訪ねたが、芹に対する愚痴をこぼしてしまった。龍が率先して芹の行動を告げ口し、芹が柚子に敵対心を持っていると主張した。実際に、芹は玲夜に馴れ馴れしく接し、柚子と玲夜の時間を邪魔するような行動を取っていた。

沙良は芹がかつて玲夜の婚約者候補であったことを明かし、彼女がまだ玲夜を諦めていない可能性を示唆した。芹の振る舞いは柚子にとって不快であり、柚子は彼女を苦手に感じていた。

沙良は芹が長く屋敷に滞在するかもしれないと話し、柚子はその状況に悩んでいた。玲夜が芹の行動に対して無反応なことに疑問を感じた柚子に、沙良は玲夜が芹に対しては友達未満の関係であり、深い関係ではないと説明した。沙良は、柚子が玲夜にとって唯一の花嫁であり、自信を持つように励ました。

柚子と玲夜は結婚式のためのオーダードレスの打ち合わせに参加した。忙しい中、玲夜が一緒に来てくれたことに感謝していたが、芹の存在が問題だった。芹は玲夜の元婚約者候補で、柚子に対して明らかに敵対的な態度を取っていた。打ち合わせの場でも、芹は自分の意見を押し付け、柚子のドレスのデザインに難癖をつけた。

柚子はついに我慢の限界に達し、芹に対して毅然と反論したが、芹は玲夜に泣きつこうとした。しかし、玲夜は芹を冷たく突き放し、柚子を優先した。芹は悔しがりながら店を去ったが、その後も彼女は屋敷に居続けた。柚子はこれ以上芹と関わりたくないと玲夜に訴えたが、玲夜は状況を変えることはできなかった。

3章

柚子は、玲夜と一緒に過ごす時間が減り、芹が屋敷に居続ける状況に不満を抱いていた。芹は柚子に対して毒を吐き、玲夜にべったりと寄り添う行動を続けていたため、柚子は次第に不信感と不安を抱えるようになった。蛇塚に相談する中で、彼は「花嫁を裏切ることはない」という言葉で柚子を励まし、もう少し信じて待つよう助言した。

また、柚子は雪女の白雪杏那から嫉妬され、冷気を感じていた。杏那は蛇塚に好意を持っており、彼が柚子に優しくする様子に嫉妬していたのだが、蛇塚と杏那は交際を始めたことが明らかになった。これに柚子と東吉は驚きながらも祝福し、透子にも報告した。

柚子は今後、杏那の嫉妬に注意しながら、蛇塚の幸せを見守ることになった。

柚子は、待ちに待った結婚式用の色打掛が届いたことで、興奮しながら帰宅した。彼女は雪乃から衣装が無事に届いたことを聞き、早速和室に向かった。そこで目にした美しい赤い色打掛に感嘆し、玲夜にも見せたいと思い、試着は控えることにした。雪乃から白無垢も後日届くと聞き、さらに期待が膨らんだ。

柚子は着物を見ながら結婚式の準備に思いを馳せ、鬼の一族の結婚式で使われる桜の花びらについて龍と話し合った。龍は桜の木が完全に枯れたわけではなく、来年の春には満開になると保証し、柚子は安心した。その後、夜帰ってきた玲夜に早速着物を見せ、二人で喜びを共有したが、その場には無表情で見守る芹の姿もあった。

柚子は朝、色打掛が黒い液体で汚されているのを発見し、ショックを受けた。龍がその液体が墨汁であると告げると、現場に居合わせた芹が不適な笑いを浮かべた。芹は自らが犯人であることを否定したが、猫たちが芹が夜中に色打掛を汚した証拠を見ていたことが判明し、状況は一転した。芹はその場で非難を浴び、まろとみるくが彼女に噛みつき騒ぎが大きくなった。

玲夜が現場に駆けつけ、汚された色打掛を見て柚子の悲しみに気づくが、すぐに本家に行くと言い残し、その場を去った。柚子は失望し涙を流したが、使用人の雪乃に支えられて部屋へ戻った。桜子が現れ、芹を叱責し、柚子を慰めた。そして、龍が桜子に事情を報告していたことが明らかになり、桜子は芹を厳しく非難した。

最終的に、玲夜は芹を屋敷から追い出すことを決断し、彼女は使用人たちによって退去させられた。玲夜は、芹を屋敷に置いていたのは父・千夜の指示であり、一族内の不審な動きに対する監視のためだったと説明した。柚子を悲しませた代償は厳しく取られることが示され、桜子も満足げに笑みを浮かべた。

玲夜に追い出され本家に送られた芹を待っていたのは、鬼の一族の当主である千夜であった。芹は千夜に自分が不当に扱われたと訴えたが、千夜は穏やかな笑顔のまま、玲夜は何も変わっておらず、ただ本当に愛する人を見つけたに過ぎないと述べた。また、芹が玲夜に好意を抱いたのは誤解であり、玲夜は彼女を牽制役として黙認していただけだと指摘した。

千夜は、柚子に対する芹の行動を厳しく批判し、芹が一族にとって不要になったことを告げた。彼は芹を海外の不便な地域へ送り、二度と日本に戻ってくることを許さないという当主命令を下した。芹が去った後、隣の部屋にいた千夜の妻・沙良が現れ、柚子を泣かせた芹に対し、自ら罰を与えたかったと不満を漏らしたが、千夜は当主としての責任を果たしたと説明した。

沙良は怒りを収めきれず、柚子の花嫁衣装を台無しにした芹への処罰が軽すぎると感じたが、千夜は芹に厳しい罰を科したと弁明し、さらに鬼沢家も管理不行き届きで処罰されることを明かした。しかし、千夜がまだ何か隠している様子を見た沙良は激怒し、柚子をこれ以上巻き込めば離婚を考えると脅した。その結果、しばらく沙良の機嫌は悪かったという。

4章

柚子は芹によって汚された結婚衣装を呉服店に持ち込んだが、墨汁による汚れを完全に取り除くのは難しいと言われた。落ち込む柚子に、店の女性は新しく入荷した美しい生地を勧めた。玲夜もその生地を気に入り、柚子は新しい着物で仕立て直すことを決めた。しかし、最初に選んだ衣装に対する思い入れが強く、完全に納得することはできなかった。

店員の提案で、汚れのない部分を使って人形を作ることになり、柚子はそのアイデアに感激し、明るい気持ちを取り戻した。玲夜も元気を取り戻した柚子を見て安堵していた。その後、オーダードレスの店に向かったが、芹による悪い記憶がよみがえり、柚子は気分が沈んでしまった。しかし、子鬼や龍の励ましを受け、前向きに新しいデザインのドレスを決めることができた。

柚子は友人の透子とドレスの話をした際、汚れた衣装を使った人形ができあがったことを話し、透子も柚子の気持ちを理解していた。また、透子は自身の妊娠についても語り、柚子の結婚式には無事参加できるだろうと言った。結婚式には、友人たちや柚子の両親についても話が及び、柚子は両親を招待するかどうか悩んだ。

その後、柚子はSNSでキャラ弁の投稿が大きな反響を呼び、料理に対する情熱を再確認した。そして、料理を学びたいという夢を抱き、専門学校への進学を考えた。しかし、玲夜は柚子の安全を優先し、外部の学校に通うことを許可しなかった。このことで二人は言い争い、柚子は一度はあきらめかけるが、自分の夢に対して真剣に向き合う決意を固めた。

翌日、玲夜は柚子に対して気を使いながらも、進学を許可することはなかった。柚子は納得できないまま、玲夜の言葉を受け止めつつも、今後の進路について考え続けることになった。

柚子は大学のカフェで、玲夜への不満を東吉に愚痴として漏らしていた。東吉は鬼龍院としての立場を理解し、柚子を諭そうとしたが、柚子は納得せず、玲夜が頭ごなしに自分の夢を否定したことに対して不満を抱いていた。彼女は、玲夜が以前は自分のやりたいことを応援してくれると言っていたのに、突然状況が変わったと言い出したことに困惑していた。

その時、龍が玲夜が苛立っている可能性を示唆し、柚子はそれに驚いた。玲夜が平静を装っていたことを知り、柚子は自分に相談してほしいと感じた。彼女は以前、なんでも話し合うと誓ったことを思い出し、玲夜がその誓いを忘れてしまったのではないかと不満を抱いた。

ある日、柚子に差出人不明の手紙が届いた。それは父親からの手紙であり、これまでの行いを反省し、謝りたいという内容が書かれていた。柚子は手紙を破り捨てたい衝動に駆られたが、透子の「両親を結婚式に呼ばないのか」という言葉が頭をよぎり、破るのをためらった。手紙の内容に戸惑いながらも、柚子はその手紙を引き出しにしまった。

数日後、再び差出人不明の手紙が届き、今回は住所が書かれていた。柚子はその手紙が本物かどうかに疑念を抱きつつ、手紙の内容に心が揺れた。そして、両親と会うべきかどうか悩み始めた。

柚子は玲夜に両親から手紙が届いたことを報告し、会いたいと相談したが、玲夜はそれを厳しく拒否した。玲夜は「両親とはもう縁を切った他人だ」と言い、会うことを許さなかった。

その後、龍が玲夜に「何か隠しているのか?」と問いかけたが、玲夜はそれを否定し、話は終わった。柚子は玲夜の態度に不満を抱きながらも、夜に玲夜に抱きしめられ、「俺には柚子以上に大事なものはない」という玲夜の言葉に心が揺れた。

柚子は、両親からの手紙が突然届かなくなったことに不審を抱いていたが、龍から「玲夜が手紙を握りつぶしている」という情報を得た。玲夜はどうしても柚子を両親と会わせたくないようであった。柚子は、玲夜が何かを隠していることを感じ、その理由を知るために、両親に会いに行く決意を固めた。

ある朝、玲夜が仕事に出かけた後、柚子は龍や猫たち、子鬼たちとともに行動を開始した。柚子は龍に、護衛の目をかいくぐって両親のもとに行くことができるか尋ねると、龍は「自分の力で可能だ」と応じた。龍は、子鬼たちにも柚子に忠誠を誓わせ、計画を進めることにした。

準備を整えた柚子は、龍に乗り込み、空を飛んで屋敷を抜け出した。無事に抜け出したものの、空中での移動に不安を感じた柚子は地面に降りた後、安堵していた。その後、柚子は再び強い決意を胸に抱き、両親のもとへ向かった。

5章

柚子は両親の手紙に書かれた住所を訪れたが、そこには立派な洋館があり、両親の暮らしぶりに疑問を抱いた。母親に導かれ、父親とも再会したが、両親は神谷という人物に援助されており、柚子にも神谷との結婚を強要しようとしていた。驚愕した柚子は自分の意思で断固として両親との縁を切ることを決意し、両親の思惑に従うことを拒んだ。

その後、神谷が現れ、柚子を取り囲むあやかしたちに捕らえられそうになったが、龍が大きな姿で現れ、柚子を守った。壮絶な場面の中で、玲夜が到着し、柚子を無事に救出。柚子は両親に対する情を完全に断ち切り、玲夜との未来を選ぶ決意を固めた。

柚子は玲夜とともに無事に屋敷へ戻り、使用人たちに迎えられた。柚子は彼らに迷惑をかけたことを謝罪し、後で個別に謝ることを決めた。部屋で玲夜と話し、柚子の両親が鬼沢家の指示を受けて柚子を利用しようとしていたことが明かされた。玲夜は柚子を守るためにそのことを隠していたが、柚子は自分が思っているほど弱くないと訴え、すべてを話すように求めた。

玲夜は柚子の妹、花梨についても話し、彼女が無事であることを伝えた。柚子は花梨に会わなくてもよいと判断し、玲夜との結婚を前にして隠し事をしないようにお願いした。玲夜は柚子の成長を認め、互いに愛を確認し合った。

その後、柚子は料理学校に通いたいと話し、玲夜と妥協を重ねた結果、週三日という条件で了承された。最後に、子鬼たちが言葉を話すようになったことが明かされ、玲夜は驚きながらも、柚子との関係を再確認し、さらに絆を深めた。

6章

柚子は両親との決別を決意し、玲夜との関係も修復して甘い雰囲気が戻っていた。そんな中、玲夜の父親、千夜が現れ、今回の出来事について柚子に謝罪をした。柚子は事前に情報を知りたかったと玲夜に不満を伝え、玲夜は困った顔をしていた。

また、神谷という人物は適切な処罰を受け、再び柚子の前に現れることはないと千夜は説明した。さらに、神谷を裏で操っていた鬼沢家については島流しの刑に処されたと語られた。

その後、柚子と玲夜は披露宴会場の下見に行き、高道の計画に驚きながらも披露宴の準備が着々と進んでいた。高道の熱心なサポートによって、柚子の結婚式の演出やスケジュールはほとんど決まっており、柚子はその出来栄えに感心しつつもやや圧倒されていた。

披露宴の準備の最中、柚子は東吉から電話を受け、透子が無事に女の子を出産したことを知らされ、喜んだ。玲夜と柚子は東吉への祝いの品を考えながら、子供の話題に花を咲かせた。

その後、柚子は料理学校に通いたいという希望を再確認し、玲夜は心配しながらも最終的には妥協し、週三日だけ通うことを認めた。

柚子は透子が出産した赤ちゃんを見に猫田家を訪問し、元気な透子と東吉に再会した。彼女たちは赤ちゃんの誕生を祝い、柚子はベビー服をプレゼントした。透子から赤ちゃんを抱っこするよう勧められ、柚子は初めて赤ちゃんを抱き、その小ささと重さに感動した。

一方で、玲夜も赤ちゃんに興味を持ち、最初は戸惑いながらも赤ちゃんを抱く姿が絵のように美しかった。赤ちゃんは玲夜に怖がることなく手を伸ばし、彼に興味を示していた。これに驚いた東吉は、普通のあやかしの子供なら鬼の霊力を怖がるはずだと説明したが、莉子はその例外であった。

透子は玲夜の姿を見て、彼が自分の子供を抱く日が楽しみだと語り、柚子もその未来に思いを馳せた。玲夜が赤ちゃんを抱く穏やかな姿を見て、柚子もいつか自分たちに同じ幸せが訪れることを期待していた。

柚子は大学を卒業し、ついに結婚式の日を迎えた。白無垢を着た彼女は、鬼龍院本家の一室で準備を進め、祖父母と感動的な時間を過ごしていた。祖父母に感謝の言葉を伝えた柚子は、涙をこらえながらも、ふたりの愛情に心から感謝していた。

その後、玲夜が現れ、彼女に設計図を手渡した。それは、玲夜がサプライズとして用意した柚子の料理店の建設計画であった。玲夜は、かつて反対していたにもかかわらず、柚子の夢を応援し、彼女の喜ぶ顔が見たくてこのプレゼントを準備したのだ。柚子はその気持ちに感動し、涙を浮かべた。

ふたりは互いに感謝を伝え合い、玲夜は柚子が自分にとって最高のプレゼントであると告げた。柚子も、玲夜が自分を見つけてくれたことに感謝し、これからも共に歩んでいくことを誓い合った。彼女たちは、未来に向けて深い愛情と絆を確かめ合い、幸せを噛みしめながら結婚の誓いを交わした。

龍の願い

龍が特注した華やかな衣装を披露し、子鬼たちやまろ、みるくがそれぞれの装いを整えて、柚子と玲夜の結婚式が始まった。会場には柚子の祖父母も参加し、龍や猫たち、子鬼たちも最前列に陣取っていた。柚子は白無垢に身を包み、玲夜と共に儀式を進め、ふたりは盃を交わし血の契約を結んだ。儀式の後、会場は大きな拍手に包まれ、龍たちは柚子と玲夜の新しい門出を心から祝福した。龍は、かつてのサクの魂が幸せになれなかった分も、柚子がたくさんの幸せを掴んでほしいと願っていた。そして、光る粒子が降り注ぎ、ふたりの未来を祝福するかのように輝き続けていた。

千年先まで残りそうな負の遺産

柚子は玲夜と共に本家での話し合いに参加し、話の間、桜子とお茶を楽しんでいた。しばらくして話し合いが終わり、玲夜が戻ると、高道が鬼の形相で現れ、桜子の秘密のコレクションに激怒した。高道は桜子が秘密裏に建てた建物と、その中にあるコレクションに驚き、燃やそうとしたが、龍の加護により燃えなかった。実は、龍が過去の謝罪の一環として、桜子の願いを受けてコレクションを守る加護を施していた。高道はその加護を解こうとしたが、龍は断固として拒否し、桜子も龍の言葉に同意した。高道は、最終的に桜子の趣味を受け入れることを余儀なくされ、落胆する姿を見せた。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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